JPH0344219Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、タイミングを見計らつて操作ボタン
を押すだけで、愉快な人形が回転テーブル上に載
せられた景品をすくい上げて景品を取り出すこと
ができる景品取り出し遊戯機械に関する。

（考案の背景） 従来の景品取り出し遊戯機械は、コインを投入
して、第１のスイツチを押すとクレーンが取付け
られたＸ−Ｙ移動機構がＸ方向に移動し、続いて
第２のスイツチを押すとそのＸ−Ｙ移動機構がＹ
方向に移動して、目標の景品の上にきたときに前
記第２のスイツチを離すと、クレーンが自動的に
下降してその景品を吊り上げるクレーン形式のも
のが多かつた。

（考案が解決しようとする問題点） 従来、この種の景品取り出し遊戯機械は、ある
景品を目標にしてクレーンを移動させて、景品を
つかんだり、すくつたりして運ぶため、操作が難
しく景品を取り出せる確率が低かつた。

また、クレーン形式のものは、外見がいかにも
機械的で、見た目も楽しくないし、動作の面白み
も少なかつた。

本考案の目的は、操作が簡単でだれにでも遊戯
でき、景品を取り出す確率が高く、しかも、愉快
なキヤラクタをもち見た目も楽しい景品取り出し
遊戯機械を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 前記目的を達成するために本考案による景品取
り出し遊戯機械は、起動スイツチ，操作スイツチ
を備えた本体と、景品が載せられ前記本体に対し
て回転する回転テーブルと、前記回転テーブルの
隣接する前記本体側に設けられた脚部，脚部に対
して傾動する胴部，胴部に対して回動する上体，
上体に取付けられ前記景品を掬うための掬上げ手
段を備えた人形と、前記起動スイツチが作動され
たときに前記人形の上体を回動して前記掬上げ手
段を蓄勢する蓄勢手段と、前記操作スイツチが作
動されたときに前記人形の胴部を傾動させる傾動
駆動手段と、前記傾動駆動手段の傾動端を検出し
て前記蓄勢手段を解除する蓄勢解除手段とから構
成されている。

（実施例） 以下、図面等を参照して、実施例について本考
案を詳細に説明する。

第１図は、本考案による景品取り出し遊戯機械
の実施例を示した外観斜視図である。

第１図に示すように、本体１の上面にはセンタ
テーブル２１が設けられており、このセンタテー
ブル２１には、シヤベル３Ｄを持つたもぐらを模
した人形３が取付けられている。センタテーブル
２１の回りには、電源の投入により常時回転する
回転テーブル２２が設けられており、この回転テ
ーブル２２にはガム，キヤラメル，おもちやの入
つたカプセル等の景品６が載置されている。

これらのテーブル２１，２２は、ドーム１１で
覆われている。このドーム１１には２箇所に開口
が設けられており、この開口には景品受け口１２
が設けられている。景品受け口１２は、本体１の
側面に設けられた景品取り出し口１３に本体１内
のダクトを介して連通している。

コイン投入口１４からコインを投入すると人形
３は後述する所定の位置にチヤージされ、スピー
カ１６からフアンフーレ等のメロデイが流れゲー
ムの開始を告げる。操作ボタン１５を押すと、人
形３が傾動するとともに、前記チヤージが解除さ
れ、人形３がシヤベル３Ｄで景品６をすくい上げ
る。

第２図は、本考案による景品取り出し遊戯機械
の回転テーブル付近を示した図であつて、第２図
ａは平面図、第２図ｂは第２図ａのＢ−Ｂ線で破
断して示した側面図である。

本体１側に取付けられたフレーム２３には支持
部材２４を介してセンタテーブル２１がねじ固定
されている。

回転テーブル２２は、ドーナツ板状のテーブル
であり、フレーム２３に回転自在に支持されてい
る。具体的には、回転テーブル２２は、２つのキ
ヤスタ２５とゴムローラ２６により載置されて上
下方向の位置が規制され、内周面が３つのガイド
ローラ２７に案内されて前後左右方向の位置が規
制されている。モータ２８は、回転テーブル２２
を回転させるためのモータであり、例えばくまど
りモータ等が使用されており、その出力はゴムロ
ーラ２６に接続されている。なお、２９，２９ａ
は円筒状のガイド板である。

第３図は、本考案による景品取り出し遊戯機械
の人形の内部機構を示した図であつて、第３図ａ
は正面断面図、第３図ｂは第３図Ｂ−Ｂ線で破断
して示した側面図、第３図ｃは平面図である。

センタテーブル２１には、脚部フレーム３１，
３１がねじ止めされており、脚部フレーム３１，
３１には軸３２が枢支されている。軸３２には胴
部フレーム３３が固定されており、胴部フレーム
３３にはさらに首部フレーム３４がねじ止めされ
ている。首部フレーム３４の中心には、軸３５が
設けられており、頭部円板３６が回転自在に設け
られている。これらの各フレームには、合成樹脂
製のカバーが被覆されており、脚部フレーム３１
が後述する第４図の脚部３Ａに対応し、胴部フレ
ーム３３と首部フレーム２４とが胴部４Ｂに対応
し、頭部円板３６が上体３Ｃに対応して、もぐら
の人形を成している。

センタテーブル２１の下側にはモータ４１が取
付けられている。モータ４１は、胴部フレーム３
３を傾動させるためのモータであり、その出力軸
には、スプロケツト４２とカム４３が取付けられ
ている。スプロケツト４２の回転力は、チエン４
４を介して従動側のスプロケツト４５に伝達され
ている。スプロケツト４５は軸３２に軸止めされ
ている。カム４３は、マイクロスイツチ４６をオ
ンオフするためのものである。マイクロスイツチ
４６は、モータ４１の回動範囲を検出するととも
に、後述するソレノイド５６を駆動するためのも
のである。

胴部フレーム３３の内側には、モータ５１が取
付けられている。モータ５１は、上体３Ｃが被覆
される頭部円板３６のチヤージをするためのモー
タであり、その出力軸には、アーム５２が設けら
れており、そのアーム５２の先端にはチヤージピ
ン５３が植設されている。チヤージピン５３は、
首部フレーム３４の上面の切欠３４ａから上方に
延出しており、頭部円板３６の下側の係止部材５
４と係合する。

軸３５にはスプリング５５が取付けられてお
り、スプリング５５の両端は、首部フレーム３４
に植設されたピン３４ｂと頭部円板３６に植設さ
れたピン３６ｂに係合しており、頭部円板３６を
第３図ｃ時計方向に付勢している。

胴部フレーム３３の内部にはソレノイド５６が
取付けられており、ソレノイド５６のプランジヤ
にはロツクレバー５７が取付けられている。ロツ
クレバー５７は、胴部フレーム３３と首部フレー
ム３４の上面を貫通しており、スプリング５８で
第３図ｂ上方に付勢されている。ロツクレバー５
７の先端は、頭部円板３６の回転により開口３６
ａが所定の位置にきたときに、その開口３６ａに
挿入される。

つぎに、本考案による景品取り出し遊戯機械の
実施例の動作を説明する。

第４図は、本考案による景品取り出し遊戯機械
の動作を説明するための図である。

電源が投入されると、第２図ｂに示したモータ
２８が回転し、回転テーブル２２が回転する。

コイン投入口１４からコインが投入されると、
第３図ｂに示したモータ５１が回転し、レバー５
２が頭部円板３６を第３図ｃ反時計方向に回動す
る。頭部円板３６の切欠３６ａがレバー５７の位
置にくると、ロツクレバー５７はスプリング５８
に付勢されて突出し、切欠３６ａと係合する。こ
れと同時に、リミツトスイツチ５８がオンしてモ
ータ５１により頭部円板３６を逆回転させ、リミ
ツトスイツチ５９がオンされる位置で停止する。

この動作により、第４図ａに示すように人形３
は上体３Ｃに取付けられているシヤベル３Ｄを振
り上げる。

タイミングを見計らつて、第１図に示した操作
ボタン１５を押すと、第３図ａに示したモータ４
１が始動し、モータ４１の回転がスプロケツト４
２，チエン４４，スプロケツト４５を介して軸３
２を第３図ｂ反時計方向に回動させる。

この動作により、人形３は第４図ｂに示すよう
に胴体３Ｃを前に傾ける。

モータ４１が所定の角度だけ回動し、カム４３
によりマイクロスイツチ４６がオンされると、モ
ータ４１の回転が停止する。これと同時に、ソレ
ノイド５６が駆動され、ロツクレバー５７の頭部
円板３６の切欠３６ａとの係合が解かれる。この
ため、頭部円板３６は、第３図ｃ時計方向に回動
する。

この動作により、第４図ｃに示すように人形３
の上体３Ｃが回動し、シヤベル３Ｄで回転テーブ
ル２２上をすくいながら景品６をはね上げる。

はね上げられた景品６が景品受け口１２にうま
く入れば、景品取り出し口１３まで導かれ景品６
を取り出すことができる。

なお、本実施例ではもぐらの人形を例にした
が、他の動物や人間でもよく、動作もテニス，ゴ
ルフ等のスポーツをするような仕種でもよい。

また、第１図に示した遊戯機械は、対面して二
人で遊ぶこともできるし、片側で独りで遊ぶこと
もできる。さらに、４面に操作ボタン等をつけて
四人で遊ぶように変形することもできる。

（考案の効果） 以上詳しく説明したように、本考案によれば、
タイミングを見計らつて操作ボタンを押すという
簡単な操作で遊戯できるので、景品を取り出す確
率が高くだれにでも楽しく遊戯できるようになつ
た。

また、動物等の愉快なキヤラクタをもつた人形
が、景品をすくい上げる動作をするので、見た目
にも楽しく、女性や小さな子供達にも親しみがも
てるようになつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による景品取り出し遊戯機械
の実施例を示した外観斜視図である。第２図は、
本考案による景品取り出し遊戯機械の回転テーブ
ル付近を示した図であつて、第２図ａは平面図、
第２図ｂは第２図ａのＢ−Ｂ線で破断して示した
側面図である。第３図は、本考案による景品取り
出し遊戯機械の人形の内部機構を示した図であつ
て、第３図ａは正面断面図、第３図ｂは第３図Ｂ
−Ｂ線で破断して示した側面図、第３図ｃは平面
図である。第４図は、本考案による景品取り出し
遊戯機械の動作を説明するための図である。 １……本体、１１……ドーム、１２……景品取
り口、１３……景品取り出し口、１４……コイン
投入口、１５……操作ボタン、１６……スピー
カ、２１……センタテーブル、２２……回転テー
ブル、２３……フレーム、２４……支持部材、２
５……キヤスタ、２６……ガイドローラ、２７…
…ゴムローラ、２８……モータ、３……人形、３
Ａ……脚部、３Ｂ……胴部、３Ｃ……上体、３Ｄ
……シヤベル、３１……脚部フレーム、３２……
軸、３３……胴部フレーム、３４……首部フレー
ム、３４……軸、３６……頭部円板、４１……モ
ータ、４２……スプロケツト、４３……カム、４
４……チエン、４５……スプロケツト、５１……
モータ、５２……アーム、５３……チヤージピ
ン、５４……係止部材、５５……スプリング、５
６……ソレノイド、５７……ロツクレバー、５８
……スプリング、６……景品。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 起動スイツチ，操作スイツチを備えた本体
   と、景品が載せられ前記本体に対して回転する
   回転テーブルと、前記回転テーブルの隣接する
   前記本体側に設けられた脚部，脚部に対して傾
   動する胴部，胴部に対して回動する上体，上体
   に取付けられ前記景品を掬うための掬上げ手段
   を備えた人形と、前記起動スイツチが作動され
   たときに前記人形の上体を回動して前記掬上げ
   手段を蓄勢する蓄勢手段と、前記操作スイツチ
   が作動されたときに前記人形の胴部を傾動させ
   る傾動駆動手段と、前記傾動駆動手段の傾動端
   を検出して前記蓄勢手段を解除する蓄勢解除手
   段とから構成した景品取り出し遊戯機械。 (2) 前記起動スイツチは、前記本体に設けられた
   コイン投入口から投入されるコインにより作動
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載の景品
   取り出し遊戯機械。