JPH0343450Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0343450Y2
JPH0343450Y2 JP1986034231U JP3423186U JPH0343450Y2 JP H0343450 Y2 JPH0343450 Y2 JP H0343450Y2 JP 1986034231 U JP1986034231 U JP 1986034231U JP 3423186 U JP3423186 U JP 3423186U JP H0343450 Y2 JPH0343450 Y2 JP H0343450Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
tightening
nut
oblique side
moment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986034231U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62146010U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986034231U priority Critical patent/JPH0343450Y2/ja
Publication of JPS62146010U publication Critical patent/JPS62146010U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0343450Y2 publication Critical patent/JPH0343450Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の用分野〕 この考案は、緊締ボルトに関するものであり、
特に締付け後に容易に弛緩しないように工夫した
非対称ボルトである。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする問題点〕
従来、弛緩防止用の緊締ボルトは種々のものが
存在する。例えば、第2図イに示すように、ボル
ト1の山部先端部にスリツトを縦設し、螺入時に
於て当該スリツトの間隙を減少させ、以て、その
反発力でロツク効果を得ようと試みられている。
然し乍ら、之は、山部の先端が鋭角に形成されて
いるため、緊締時に於て雌ネジの山部の側壁に前
記鋭角部が喰い込んで双方の損傷を来し、更に、
双方の螺子素材に塑性変形を生じ、作業性や反覆
使用に際し、種々の問題点があつた。そこで、之
を改良して第2図ロに示すように、ボルト1の断
面形状に於てその一つの斜辺を2段にし、全体を
略5角形の断面形状にし、ボルト1の頂上からボ
ルトの軸線方向に垂直に垂下したスリツトを形成
したものが出現した。之によつて前記問題点を解
消せんとしたものである。即ち、このボルト1の
前記スリツトを縮少せしめ乍ら螺入するとき、こ
の縮少によつて生じる復元力によつて雌ネジの側
壁を押し返す反発力が生じ、之によつて該ボルト
1の弛緩を防止しようと試みられている。然し乍
ら、之等は何れも雌雄両螺子間に存在する公差に
よつて、当該ボルトは外部からの衝撃又は振動に
よりボルトの山谷間に隙間が生じる。この結果、
衝撃振動又は横方向の荷重が負荷されると、雌雄
両螺子間の半径方向の隙間が相対的に横方向運動
を許すことになる。この横方向への動きによつて
螺子相互間の摩擦力が減少する。この現象が発生
すれば、雄螺子における張力又は荷重力は自己弛
緩の回転運動をおこし、ボルトはやがては弛緩す
ることになるのである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記問題点に鑑み之を解決せんと
して提案せられたものであり、ボルトの螺子部に
於てボルトの緊締方向に面する斜辺の角度を、こ
れと反対側の斜辺の角度よりも大ならしめ、以
て、外部からの衝撃又は振動等によつて緊締物に
負荷されるモーメントが横方向の弛緩運動に転換
せず、返つて、ボルトの緊締方向の回転運動とし
て作用するようにしたことを特徴とする非対称ボ
ルトを提供せんとするものである。
〔作用〕
この考案の非対称ボルトに於ては、このボルト
を緊締したとき、該螺子部分に外部からの衝撃又
は振動が生じ、モーメントが負荷されてもθ1>θ2
の関係にあるから、前記モーメントがもし、ボル
トの弛緩方向に働いたとしても、この方向は抵抗
が大きく働き、従つて、このモーメントは返つて
抵抗の小なる緊締方向の横移動性の回転モーメン
トとなつて転換せられるのである。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を別紙添附図面に従
つて詳述する。1はボルトであり、そのボルト1
の螺子部に於てこのボルト1を緊締する方向に面
する斜辺1aの角度θ1を、これと反対側の斜辺1
bの角度θ2より大に形成した。勿論、このθ1θ2
角度は、前記ボルト1の長手方向中心線Aに対す
る垂線Hと前記ボルト1の頂部0点からの夫々の
斜辺1a,1bとの角度を云う。尚、図中2は、
このボルト1に緊締せられるナツトであるが、こ
のナツト2も前記の通り、緊締せられる方向に面
する斜辺2aの角度W1がその反対側の斜辺2b
の角度W2よりも大なるように形成されているが、
ナツト2自体は之に限定せられるべきではなく規
格品のものでもよい。
この考案の一実施例は、叙述せず如き構成に係
るから、このボルト1をナツト2によつて緊締し
ようとするときは、従来と同様に雌雄螺子間には
公差が存在し、依つて、緊締動作が円滑に行はれ
ることは云うまでもない。而して、一旦緊締され
た後、外部からの衝撃又は振動が生じ、該螺子に
モーメント荷重が作用し、更に、このモーメント
荷重はボルト1の弛緩方向に働いたとしても、そ
こには大なる抵抗が作用し、このモーメントは返
つて抵抗の少ない緊締方向の横方向運動に転換さ
れる。即ちθ1>θ2の関係によつて常に外部からの
モーメント荷重は、ボルト1を緊締する方向の回
転モーメントとして働くので、このボルト1は外
部からの衝撃又は振動等によつてしても、全く弛
緩するようなことはないのである。
〔考案の効果〕
弛緩しないボルトとして従来からの諸種のもの
が提案せられているが、何れもボルトとナツトの
公差により外部からの衝撃又は振動等によつてこ
の公差がボルトの山谷に夫々隙間を生ぜしめ、そ
れにモーメント荷重が負荷されることになり、こ
のモーメント荷重がボルトの弛緩方向の横運動と
なつて働き、結局はボルトを弛緩せしめていたの
であるが、この考案によつてボルトとナツトとの
公差によつてボルトの山谷部に隙間が生じ、この
隙間にモーメントが働いてもこのモーメントは返
つて、この考案のボルトを緊締させる方向の横運
動として働くことになるので、当該ボルトは全く
自然に弛緩すると云う現象は生じない。従つて、
この考案によつて、従来からの諸種の問題点は悉
く解決せられたのである。
尚、詳述すれば、本案の非対称ボルトにナツト
を緊締した後、外部からの衝撃力によつて、ボル
トが偏向するような際に於ては、第1図ハに示す
ように、緊締方向の斜辺1aに対峙するナツト2
側の斜辺との間には空間部Pがあり、而も、前記
斜辺1aの反対側の斜辺1bとナツト2の斜辺と
の間には全く空間部を有せず固く螺合されてい
る。従つて、静止状態では、ボルト1の弛緩方向
には大なる抵抗があり、且つ、緊締方向では前記
空間部Pを有するので、抵抗が小であるため、ボ
ルト1は弛緩し難い。然し、衝撃力によつてボル
ト1が例えば、第1図ハに於て該ボルト1の頭部
が上側に偏向したとすれば、この偏向により、図
中ボルト1の上部側の斜辺1aと対峙するナツト
2側の斜辺との空間部Pが消失し、そして、ボル
ト1の図中上部側の前記斜辺1aが、図中下部側
では斜辺1bが夫々ナツト2と接触することにな
る。その際に、前記図中上部側に於ては、ボルト
1を緊締する方向へ作用する力、即ち、偏向した
際に於けるボルト1の緊締方向の斜辺1aに作用
する力は、楔作用の原理により、ボルトを弛緩す
る方向へ作用する力、即ち、前記の反対側の斜辺
1bに作用する力より大である。
従つて、ボルト1に負荷せられる衝撃力はボル
ト1を弛緩する力より、該ボルト1を緊締する方
向の力として働くことになり、ボルト1は弛緩し
難いものとなるのである。
【図面の簡単な説明】
図中第1図イはこの考案の一実施例図であり、
その縦断面側面図である。第1図ロはナツトの縦
断側面図、第1図ハはナツトを螺合した状態を示
す縦断側面図、第2図イ,ロは従来型の例示であ
り、その解設縦断面図である。 符号説明、1……ボルト、1a,1b……斜
辺、θ1,θ2……角度。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボルト1の螺子部に於て、ボルトの緊締方向に
    面する斜辺1aの角度θ1を、この斜辺1aの反対
    側の斜辺1bの角度θ2よりも大ならしめたことを
    特徴とする非対称ボルト。
JP1986034231U 1986-03-10 1986-03-10 Expired JPH0343450Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986034231U JPH0343450Y2 (ja) 1986-03-10 1986-03-10

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986034231U JPH0343450Y2 (ja) 1986-03-10 1986-03-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62146010U JPS62146010U (ja) 1987-09-14
JPH0343450Y2 true JPH0343450Y2 (ja) 1991-09-11

Family

ID=30842583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986034231U Expired JPH0343450Y2 (ja) 1986-03-10 1986-03-10

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0343450Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2989129B2 (ja) * 1995-10-09 1999-12-13 イワタボルト株式会社 雄ねじ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5625816B2 (ja) * 1974-02-26 1981-06-15

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5388664U (ja) * 1976-12-21 1978-07-20
JPS5625816U (ja) * 1979-08-03 1981-03-10

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5625816B2 (ja) * 1974-02-26 1981-06-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62146010U (ja) 1987-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2271732A (en) Lock washer
KR910009754B1 (ko) 스크류-형 체결장치
CN110494661B (zh) 紧固结构
US4220187A (en) Self-locking fastener
EP0130304B1 (en) Double locknut assembly and combination of locknut assembly with a bolt
JPH0343450Y2 (ja)
WO1990007653A1 (en) Drive-head lock washer
JP3567173B2 (ja) ボルトとナットから成る締結具におけるナットの脱落防止機構
JPH09144738A (ja) 締結具
EP0350711A1 (en) Locking device for threaded fastener
JP6529671B2 (ja) 緩み防止ナットおよび締結方法
KR200197004Y1 (ko) 풀림 방지 볼트 조립체
CN214533961U (zh) 一种永不松动的螺栓结构
JPS60249718A (ja) ダブルナツト
KR102324647B1 (ko) 렌치 탭핑 스크류 볼트
JP3052547U (ja) ナット緩み止め具
JP7411864B1 (ja) ねじ及びこれを用いた締結システム
JPH04129913U (ja) 締結装置
KR830002224B1 (ko) 이완방지 볼트너트
JPH0438099Y2 (ja)
JPH0739455Y2 (ja) アンカーナット固定構造
KR830002223B1 (ko) 이완방지 볼트
JP2002039143A (ja) 緩み止めナット
JPS60196420A (ja) ゆるみ止めボルト
KR200164841Y1 (ko) 록 너트