JPH0343213Y2 - - Google Patents

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JPH0343213Y2
JPH0343213Y2 JP2527086U JP2527086U JPH0343213Y2 JP H0343213 Y2 JPH0343213 Y2 JP H0343213Y2 JP 2527086 U JP2527086 U JP 2527086U JP 2527086 U JP2527086 U JP 2527086U JP H0343213 Y2 JPH0343213 Y2 JP H0343213Y2
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pellet
basidiomycetes
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Finger-Pressure Massage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、灸に係り、特に担子菌類の子実体又
は菌糸体の粉末を含有した灸用具に関する。
〔従来の技術〕
従来、灸に用いる艾は、ヨモギを乾燥した加工
体を用いている。ヨモギに含まれるエツセンシヤ
ルオイル等の浸透作用と、皮下のタンパク質の熱
的な変性によるヒストトキシンなどの化学物質の
発生により、白血球が増え、血液をアルカリ性に
傾け、また同時に熱の刺激によつて血行を盛んに
するといわれている。
また、従来ヨモギ以外の有効成分をもつもの、
例えば、ニンニク、ビワノ葉、しょうが等を用い
ることがなされているが、これらは、直接着火し
て用いることができないので、ヨモギの艾の下に
敷いて用いたり、ヨモギの艾に棒状に立てて用い
ていた。しかし、従来直接的に着火して用いる場
合に比べて、灸の有効性(有効成分の利用性)が
低いことが問題であつた。また、ヨモギ艾は着火
性は良好であるが火持ちの点で十分でなく、火傷
をつくり易いという問題があつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は、上記従来のヨモギ灸の欠点を解決
し、火持ちを改善し、火傷ができるような急激な
熱刺激を緩和しようとするものである。また、担
子菌類の持つ有効成分を効果的に利用しようとす
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、中央部に貫通孔が設けられてなるペ
レツトと、担子菌類の子実体又は菌糸体の粉末と
ヨモギ艾との混合体を含む筒または棒状体とから
なり、該筒または棒状体は、前記ペレツトの一方
の面に該貫通孔を覆うように底部が固着されてな
り、さらに前記ペレツトの他の面には接着面が設
けられている構成として、上記問題点を解決しよ
うとするものである。
〔作用〕
担子菌類を艾と混合した筒又は棒状体を採用す
ることにより、火持ちを改善することができ、し
かも艾の持つ優れた着火性を併せ持たせることが
できる。それは、担子菌類の子実体又は菌糸体の
粉体は直接着火することができ、かつミモギ艾よ
り火持ちが良いためで、両者を混合した場合それ
だけ火持ち良く緩やかに燃焼して、良好な温熱効
果を得ることができる。また、特にペレツトを設
け、その貫通孔を経て間接的に熱および有効成分
が皮膚に伝わるようにしたので、上記担子菌類を
艾と混合した筒又は棒状体の特性とあいまつて一
層温和な灸効果が得られる。
〔実施例〕
実施例 1 本実施例の説明の前提としてまず、本考案に用
いられる担子菌類を説明する。
(A) 担子菌類の種類 マンネンタケ(霊芝) (Ganoderma Iucidum(Fr.)Karst又はその近
縁種) (Fomes Japonicus Fvies) 子実体は良く発達した茎を持ち、傘は腎臓形〜
円形、傘の表面と茎の表面はかたい殻をこうむり
ニス状分泌物で漆様の光沢を現す。傘の裏面は
白、肉は上層は白質、、下層は肉桂色、乾いた肉
はコルク質になる。成分として、各種酵素の他、
エルゴステロール,多糖類蛋白,有機酸,樹脂,
コウマリン(coumarin)マニトール
(mannitol)等を含む。
カワラタケ属,カワラタケ (Coriolus versicolor(Fr.)Quel) 傘は半円形、表面は短い毛をおびる。肉は、や
やかたい革質で白色。特有な多糖類蛋白を含有す
る。又、近縁種にアラゲカワラタケがある。
コフキダケ(コフキサルノコシカケ) (Elfvingia applanata(Pers.)Karst) 子実体の傘の上面に厚い硬い殻をかぶり、その
下の肉はフエルト質でチヨコレート色、成分とし
て、多糖類蛋白,エルゴステロール,
ubiguinone,コエンザイム(coenzyme)Q等を
含む。その他、種々の分解酵素を含む。
ツガサルノコシカケ (Fomitopsis pinicola(Fr.)Karst、又はFomes
Pinicola(Swartz)Fries) 傘の表面は樹脂様の光沢をおび、肉は木質で白
つぽい材木色。
ツリガネタケ (Femes fomentarius(Fr.)Kickx) 傘の表面は固い殻をかぶつて堅硬、裏面は灰白
色、肉はフエルト質で黄褐色。
キコブダケ (Phellinus igniarius(L.exFr.)Quel)又はその
近縁種 (Phellinus Linteus(BERK et. 木質多孔 以上サルノコシカケ類の担子菌類を示した
が、本発明には、しいたけ,しめじ,エノキタ
ケ,ヒラタケ等、他の担子菌類を用いることもで
きる。
(B) 菌糸体の利用 上記サルノコシカケ類などの植生した枯死木又
は朽材、又はおがくず等の菌糸が多数存在する部
分を乾燥粉砕して用いることができる。
もちろん菌糸体そのものをとりだして用いるこ
ともできる。
(C) 次に、サルノコシカケ類など固い担子菌類を
用いる場合の加工例について示す。
通常の担子菌類が容易に粉体化できるのに対し
て、サルノコシカケ類は固く強靱な繊維質を持ち
加工に工夫が必要である。本実施例では、通常お
がくず製造に用いられるオガチツパーでおがくず
状にし、さらに電動ミルで粉状化処理をした。オ
ガチツパーのスクリーン3.5mmを通して取り出し
た後、電動ミル処理後0.1〜2mmφの粒度となし
た。この手法でカワラタケは容易に粉状ないし綿
状の粉体にできる。その他のサルノコシカケ類も
十分時間をかけて処理すると本考案に使用するこ
とが可能である。
本考案では、上記(A)〜(C)に示したような担子菌
類の子実体または菌糸体の粉体をヨモギ艾に混合
して用いるものである。混合は、担子菌類/ヨモ
ギ艾の割合を数%〜80%(重量比)程度とした。
例えば、担子菌類の割合を数十%とした例では、
着火性は従来のヨモギ艾と同等であり、火持ちは
ヨモギ艾のみの場合より数十%良く、温和な熱刺
激が得られた。
次に本考案の灸用具の実施例を図面により説明
する。第1図Aに本考案の実施例の側面図を、
又、第1図Bに本考案の実施例の平面図を示して
いる。1は、厚紙またはプラスチツク等の適当な
素材のペレツトであり、その中央に貫通孔3が設
けられている。該ペレツトの厚みは2mm〜3mm程
度、外径は15mmとした。そして、該ペレツトの貫
通孔3を含む部分に、底面が固着され、担子菌類
の子実体又は菌糸体の粉体とヨモギ艾の混合体が
詰まつた紙筒2と、該ペレツトの他の面に設けら
れた接着面4とが形成されている。紙筒2の径は
5mm〜6mmとした。なお、第1図Aにおいて5と
指示するのは金属箔等であり、熱を放散してペレ
ツトの素材が燃えるのを防止している。
実際に本考案者および被験者が使用した体験か
ら、本実施例の灸用具の着火はきわめて容易であ
り、一旦着火後は立ち消えすることがなく、従来
のヨモギ艾のみの場合より温和で長い温熱感と特
有な成分によると思われる体感・体調の向上が得
られた。
なお、上記実施例において、紙筒内にヨモギ艾
と担子菌類の粉体の混合体を配する例を示した
が、本考案においては、艾と担子菌類の粉体の混
合体を適当な結着材で固めて棒状にして用いるこ
ともできる。
〔考案の効果〕
本考案の灸用具によれば、従来の艾より火持ち
が良く、それだけ温和な熱刺激をより長時間与え
ることができる。また、艾に混合した担子菌類
は、直接着火することができ、ヨモギ艾単独以上
の温度熱効果があると共に、担子菌類の特有成分
の浸透効果も期待され、灸に用いてきわめて有効
である。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の実施例の側断面図、第1図
Bは本考案の実施例の平面図である。 1……ペレツト、2……紙筒、3……貫通孔、
4……接着面、5……金属箔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中央部に貫通孔が設けられてなるペレツトと、
    担子菌類の子実体又は菌糸体の粉末とヨモギ艾と
    の混合体を含む筒または棒状体とからなり、該筒
    または棒状体は、前記ペレツトの一方の面に該貫
    通孔を覆うように底部が固着されてなり、さらに
    前記ペレツトの他の面には接着面が設けられてい
    ることを特徴とする灸用具。
JP2527086U 1986-02-25 1986-02-25 Expired JPH0343213Y2 (ja)

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JP2527086U JPH0343213Y2 (ja) 1986-02-25 1986-02-25

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JPS62141028U JPS62141028U (ja) 1987-09-05
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