JPH0342803Y2 - - Google Patents

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JPH0342803Y2
JPH0342803Y2 JP1984136054U JP13605484U JPH0342803Y2 JP H0342803 Y2 JPH0342803 Y2 JP H0342803Y2 JP 1984136054 U JP1984136054 U JP 1984136054U JP 13605484 U JP13605484 U JP 13605484U JP H0342803 Y2 JPH0342803 Y2 JP H0342803Y2
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woven fabric
fiber
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component
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Description

【考案の詳細な説明】 本発明は、熱融着性複合合成繊維織布成形物補
強縁の構造に関する。更に詳しくは、該成形物の
端縁部を合成樹脂シートで掩蔽し、該掩蔽部を一
定方法で相互熔着せしめてなる該補強縁の構造に
関する。
一般に織布成形物(衣料品を除く、以下同じ)
の端縁部は、該成形物の使用中ほつれ若しくは剥
離し易いものである。このほつれを予防するため
に他の織布、皮革若しくは合成樹脂シート等で該
端縁部を被覆掩蔽し、該掩蔽材料を該掩蔽状態に
おいて縫着若しくは接着することは知られている
(例.布製手提カバン)。
しかし、上述のような縫着は、能率的実施が必
ずしも容易でなく、該成形物の使用状況如何によ
つては、その縫着部の縫糸が切れて掩蔽材料がそ
の切れた部分から裂けることもある。また、上述
のような接着も当該成形物の使用中に接着部が剥
離することがある。これは、接着が面と面の結合
を仲介しているにすぎないので止むと得ない現象
である。
本考案者等は、以上のような織布成形物の端縁
部の公知のほつれ若しくは剥離防止手段の問題点
の改善につき鋭意検討した。その結果、該織布と
して熱融着性複合合成繊維織布を用い、該掩蔽材
料として熱融着性複合合成繊維織布中の低融点複
合繊維成分と同一の融点を有する合成樹脂シート
を用いて成形品の端縁部を掩蔽し、該掩蔽部を例
えば高周波熔着機のような熔着手段を用いて挟持
加熱して、被加熱部の該繊維構成々分の一部と該
合成樹脂シートの一部を熔融させてこれらの熔融
物を該織布中で相互に合体せた後、冷却する方法
により該シートを該端縁部に固着させた。そうす
るとこの固着部は極めて堅牢で当該成形物の使用
中該シートの剥離若しくは引裂けのような現象が
ほとんど生起しないことを知つて本考案を完成し
た。
したがつて、本考案の目的は、新規な合成繊維
織布成形物補強縁の構造を提供することである。
本考案は、熱融着性複合合成繊維織布からなる
成形物の端縁部を熱融着性複合合成繊維織布中の
低融点複合繊維成分と同一の融点を有する合成樹
脂シートで掩蔽し、該掩蔽部を熔着機の発振子で
挟持し、該織布中の低融点成分と該シートの熔融
部分とを該掩蔽部内で相互に融合せしめることに
より該シートを該端縁部に熔着せしめてなる合成
繊維織布成形物補強縁の構造である。
本考案を第1〜3図によつて説明する。第1図
A,Bはそれぞれ熱融着性複合合成繊維織布aの
成形物1の突設重合端部bを熱融着性複合合成繊
維織布中の低融点複合繊維成分と同一の融点を有
する合成樹脂シート21で被覆し、押圧、エンボ
スdおよび熔着cせしめた状態の断面を示す。同
図Bでは重合端部bの内部に区切板5が、区切板
5と2枚の織布aの中間に合成樹脂シート22
それぞれ挟持熔着されている。第1図Cは、第1
図Aの補強縁を得るための工程説明図で、記号
1,21,aおよびbの意味は、同図A,Bの場
合と同様である。3は、熔着機(図示せず)の発
振子4の凹凸化された押圧面である。
本考案に係る熔着は、第1図Cのように成形物
aの端縁部すなわち突設重合端部bに、熱融着性
複合合成繊維織布中の低融点複合繊維成分と同一
の融点を有する合成樹脂シート21を被覆掩蔽し、
該掩蔽部に前述の発振子4を上下に当接させ、つ
いで該発振子で該掩蔽部を押圧すると共に、例え
ば高周波加熱して前記シート21の一部と前記織
布aの低融点成分の一部を熔融させてこれらの熔
融物を上下2枚の織布aの厚みの内部で融合一体
化cさせることにより実施される。
このため、本考案に使用する熱融着性複合合成
繊維織布aは、上述のような押圧加熱時におい
て、熔融する低融点繊維部分と熔融しない高融点
繊維部分から成り、仮に前者が全て熔融した状態
においても、該織布を構成する糸の繊維構造が維
持されるものでなくてはならない。
そのような熱融着性複合合成繊維織布aとして
は、例えばポリプロピレン繊維をコア成分(高融
点繊維)とし、ポリエステル繊維50重量%とポリ
エチレン繊維50重量%の複合繊維成分をクラツド
成分とする糸を織成したものをあげることができ
る。また、熱融着性複合合成繊維織布中の低融点
複合繊維成分と同一の融点を有する合成樹脂シー
ト21若しくは22(第1図B)は、該織布a中の
低融点複合繊維成分と同一の融点を有するもので
なければならない。融点が同一でなければ、該低
融点成分の熔融物と該シートの熔融部分とが前述
の掩蔽部部内で相互に融合して一体化することは
不可能だからである。
ただし、この場合の融点の同一とは、それぞれ
の融点温度範囲の巾の大部分が重複して居ればよ
い。発振子4の押圧当接面は好ましくは被熔着物
の表面をエンボスできるような凹凸面を有する。
該表面のエンボス化は、直接の目的でなく、この
ような発振子を使用する方がより強固な補強縁が
得られるからである。
本考案の熔着は、第1図Bのように重合端部B
内に区切板5が挟持される場合も同様に実施され
る。この場合の区切板5の材質は成形物1と同質
の熱融着性複合合成繊維織布aであり、挟持部の
区切板5の両面に熱融着性複合合成繊維織布中の
低融点複合繊維成分と同一の融点を有する合成樹
脂シート21と同質のシート22を挿入することに
より、第1図Cについて説明した工程と同様にし
て熔着が可能になる。
第2図は、第3図に示すハンドバツク状の成形
物aの蓋部の端縁部を第1図Aと同様に掩蔽熔着
した状態の断面を示し、記号1,b,cおよびd
の意味は第1図の場合と同様であり、2は熱融着
性複合合成繊維織布中の低融点複合繊維成分と同
一の融点を有する合成樹脂シートである。第3図
は、本考案の補強縁が施されたハンドバツク状の
成形物aであり、その側面重合部bおよび蓋部端
縁部bに、本考案の熔着に係るエンボスdが施さ
れている。
以上詳述したように本考案の成形物補強縁は、
成形物の端縁部を保護し強化するのみならず、従
来の補強縁のように固着手段が使用中に破損し、
そのため補強縁自体が破損若しくは剥離するおそ
れが殆どない。更にエンボス加工はその固着を一
層強固安定にし、外観をも向上せしめる。
【図面の簡単な説明】
第1図A,B,Cおよび第2図は、本考案の成
形物補強縁の構造を示す断面図であり、第3図
は、本考案に係る補強縁を有する成形物の斜視図
である。 これら各図において、1:合成繊維織布成形
物、2,21および22:合成樹脂シート、3:発
振子押圧面、4:発振子、5:区切体、a:合成
繊維織布、b:突設重合端部、c:熔着、d:エ
ンボス。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 熱融着性複合合成繊維織布からなる成形物の
    端縁部を該熱融着性合成繊維織布中の低融点複
    合繊維成分と同一の融点を有する合成樹脂シー
    トで掩蔽し、該掩蔽部を熔着機の発振子で挟持
    し、該織布中の低融点成分と該シートの熔融部
    分とを該掩蔽部内で相互に融合せしめることに
    より該シートを該端縁部に熔着せしめてなる合
    成繊維織布成形物補強縁の構造。 (2) 押圧面に凹凸のある発振子を用い、熔着部の
    外面をエンボス面としてなる実用新案登録請求
    の範囲第(1)項に記載の構造。 (3) 熱融着性合成繊維織布中の低融点複合繊維成
    分と同一の融点を有する合成樹脂シートがポリ
    ブタジエンシートであり、熱融着性複合合成繊
    維織布がポリプロピレン繊維をコア成分とし、
    ポリエステル繊維50重量%ポリエチレン繊維50
    重量%の複合繊維成分をクラツド成分とする糸
    を織成したものである実用新案登録請求の範囲
    第(1)項に記載の構造。
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