JPH034233Y2 - - Google Patents

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JPH034233Y2
JPH034233Y2 JP11998988U JP11998988U JPH034233Y2 JP H034233 Y2 JPH034233 Y2 JP H034233Y2 JP 11998988 U JP11998988 U JP 11998988U JP 11998988 U JP11998988 U JP 11998988U JP H034233 Y2 JPH034233 Y2 JP H034233Y2
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hot air
futon
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drying
fire
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は防火システムを備えた業務用の布団乾
燥装置に関するものである。
(従来の技術) ホテル、旅館等で使用される布団は定期的に洗
浄することが義務付けられており、洗浄後脱水機
にかけられた布団を乾燥させるために従来から布
団乾燥装置が用いられている。このような布団乾
燥装置としては、脱水後の布団を掛けた台車を収
納することができる炉体の内部に外部から熱風を
吹き込み、天井から炉内雰囲気を排出する熱風循
環式のものが普通である。しかし布団カバーの熱
劣化を避けるために雰囲気温度は100℃以下の低
温としなければならず、しかも熱風のみによる強
制対流乾燥であるため、乾燥は専ら布団表面から
の水分蒸発によつて行われ、乾燥に長時間を要す
るという欠点があつた。特に布団が掛け金具に接
する部分や垂れ下がつた布団の先端部は綿の密度
が高まり水分含有率も高いので、大人用の木綿布
団の場合には乾燥に約3時間を要していた。
またこのような布団乾燥装置は可燃性の素材か
らなる布団を加熱するために静電気発生や過乾燥
によつて自然発火を招くことがあり、そのための
対策が求められていた。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上記したような従来の欠点を解決し、
湿潤した布団を短時間内に効率良く乾燥すること
ができるのみならず、火災に対して安全な防火シ
ステムを備えた業務用の布団乾燥装置を提供する
ために完成されたものである。
(課鎮を解決するための手段) 本考案は、内部に布団が支持される乾燥室に循
環フアンを備えた熱風循環経路を付設し、乾燥室
の天井部の熱風吸引口および乾燥室の底部の熱風
吹出口の付近に乾燥室の内部に向けて赤外線輻射
ヒータを取り付けるとともに、乾燥室の内部に通
常運転時には熱風を吹出し、火災センサーにより
火災が検出されたときには消火流体を噴射するノ
ズルを設け、またこの火災センサにより赤外線輻
射ヒータと循環フアンを停止できるようにしたこ
とを特徴とするものである。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例によつて更に詳細
に説明すると、1は炉体、2は炉体1の内部を乾
燥室3と熱風循環室4とに区画する天井隔壁であ
る。乾燥室3の片面には観音開き式の扉5が設け
られており、その内部には複数枚の布団30を二
つ折り状態として支持する複数個の掛け具6を上
端に備えた台車7がレール8に沿つて出入りでき
るように配設されている。第2図に示されている
ように、乾燥室3の側方にも上記の熱風循環室4
に連通する熱風循環室9が形成されており、その
内部には耐熱合金製の循環フアン10が設けられ
て熱風循環経路を形成している。
11は天井隔壁2に形成された熱風吸引口であ
り、スライドダンパによつて開度調整が行える構
造となつている。この熱風吸引口11の付近の天
井隔壁2には乾燥室3に向けて多数の赤外線輻射
ヒータ12が取付けられている。赤外線輻射ヒー
タ12としては、陶磁器板の内部に電気抵抗発熱
線を埋め込んだものが用いられる。このような赤
外線輻射ヒータ12は清潔で布団を汚すこともな
く、また布団から発生する水蒸気によつて侵され
るおそれもないうえ、熱容量が大きく冷めにくい
利点を持つものである。
前記した熱風循環室9の下端は乾燥室3の底部
に延びたダクト13に連通しており、このダクト
13の上面には垂下した布団30の下端に臨むよ
うに細長いスリツト状の熱風吹出口14が形成さ
れている。そしてこの熱風吹出口14の付近にも
前記したと同様のの赤外線輻射ヒータ15が設け
られている。第1図に図示されているように、熱
風吹出口14は台車7の掛け具6に支持されて垂
下した布団30の空間部に対峙させて配置して布
団30の内部に熱風を吹き込むことができるよう
にしておくことが好ましく、また赤外線輻射ヒー
タ15は垂下した布団30の先端部に近接させて
水分含有率が高いこの部分の乾燥を促進するよう
にしておくことが好ましい。更にまた、熱風吹出
口14から上向きに吹き出した熱風を布団30の
側面にも衝突させることが好ましい。
なお、16は炉体1の天井に設けられたダンパ
17付の排気筒、18は熱風循環室9に設けられ
たダンパ19付の吸気筒、20はダクト13の内
部に設けられ、各熱風吹出口14からの熱風の吹
き出し量を均一にするための方向板である。
このほか、本考案の布団乾燥装置には乾燥室3
の内部に通常運転時には熱風を吹出し、火災セン
サにより火災が検出されたときには消火流体を噴
射するノズル21が設けられている。本実施例に
おいては消火流体は消火液の混入された水であつ
て、温度センサや火災センサのような火災センサ
により乾燥室3の内部で火災が発生したことが検
出されると、乾燥室3の天井部のノズル21から
水を噴出して火災の消火を行う。しかし消火流体
としては炭酸ガスのような消火性の気体を用いる
こともできる。また常時はこのノズル21を熱風
循環経路に接続して布団乾燥用の熱風を吹き出す
のであるが、ノズル21を下面からの熱風が当た
りにくい布団30の真上に設置しておくことが好
ましい。さらにまた本考案の布団乾燥装置におい
ては、火災センサによつて赤外線輻射ヒータ1
2,15の電源と循環フアン10とを停止できる
ようになつている。このほか排気筒16のダンパ
17と吸気筒18のダンパ19を閉じ、内部を密
閉して酸欠状態とするとともに、警報器を作動さ
せるようにしておくことが好ましい。
(作用) このように構成された本考案の布団乾燥装置は
洗浄後脱水され含水率が約150%とされた複数枚
の布団30を台車7の掛け具6に図示のように二
つ折りにして掛け、予め赤外線輻射ヒータ12,
15への通電によつて雰囲気温度を約100℃とさ
れた乾燥室3の内部に挿入して乾燥を行わせるも
のである。乾燥室3の内部は赤外線輻射ヒータ1
2,15からの輻射熱及びノズル21からの熱風
により加熱されているうえに熱風循環構造となつ
ているから、布団30はその表層から効率良く熱
吸収して水分を蒸発させ、また布団30の表面へ
の衝突噴流により蒸発熱膜が排除されて衝突噴流
の持つ熱は効率よく布団30に熱伝達されて急速
な水分蒸発が行われる。一方、布団30の下方位
置には熱風吹出口14と赤外線輻射ヒータ15が
上向きに取付けられており、乾燥しにくい布団3
0の内側部および下端には赤外線輻射ヒータ15
からの輻射熱と熱風吹出口14からの熱風が集中
的に加えられる。この結果、熱風の衝突噴流およ
び輻射熱によつてこの部分も内側から急速に乾燥
され、大人用の木綿布団を従来の半分の1.5時間
でふつくらと仕上りよく乾燥させることができ
る。なお、衝突噴流の流速は布団カバーの損傷を
防止するためにも10m/s〜20m/sとするのが
適当である。
また本考案の布団乾燥装置は、布団素材の静電
気発生や過乾燥によつて万一自然発火が生じた場
合にも、火災センサがこれを検出して直ちにノズ
ル21からの熱風吹出しを停止させたうえノズル
21から水あるいは炭酸ガス等を乾燥室3内い噴
射して火災を消火する。これとともにこの火災セ
ンサからの信号により赤外線輻射ヒータ12,1
5と循環フアン10も停止されるので、火災は急
速に消火される。なお、乾燥室3の観音開き式の
扉5に覗き窓22を設けるとともに内部に照明灯
を点け、乾燥室3の内部を外部から観察し易くし
ておくことにより、自然発火を未然に防止するこ
とが好ましい。
(考案の効果) 本考案は以上に説明したとおり、湿潤した布団
を従来の半分の時間で効率よく乾燥することがで
きるのみならず、火災の発生時には直ちに消火で
きる防火システムを備えたものであるから、ホテ
ル、旅館等において多量の布団を洗浄乾燥させる
場合に好適なものである。よつて本考案は従来の
問題点を一掃した布団乾燥装置として、その実用
的価値は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を説明する一部切欠正
面図、第2図はその一部切欠右側面図である。 3:乾燥室、10:循環フアン、11:熱風吸
引口、12,15:赤外線輻射ヒータ、14:熱
風吹出口、21:ノズル、30:布団。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内部に布団30が支持される乾燥室3に循環フ
    アン10を備えた熱風循環経路を付設し、乾燥室
    3の天井部の熱風吸引口11および乾燥室3の底
    部の熱風吹出口14の付近に乾燥室3の内部に向
    けて赤外線輻射ヒータ12,15を取り付けると
    ともに、乾燥室3の内部に通常運転時には熱風を
    吹出し、火災センサーにより火災が検出されたと
    きには消火流体を噴射するノズル21を設け、ま
    たこの火災センサにより赤外線輻射ヒータ12,
    15と循環フアン10を停止できるようにしたこ
    とを特徴とする布団乾燥装置。
JP11998988U 1988-09-13 1988-09-13 Expired JPH034233Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11998988U JPH034233Y2 (ja) 1988-09-13 1988-09-13

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JP11998988U JPH034233Y2 (ja) 1988-09-13 1988-09-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0240398U JPH0240398U (ja) 1990-03-19
JPH034233Y2 true JPH034233Y2 (ja) 1991-02-04

Family

ID=31365699

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JP11998988U Expired JPH034233Y2 (ja) 1988-09-13 1988-09-13

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JP (1) JPH034233Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021115241A (ja) * 2020-01-25 2021-08-10 株式会社Tosei 乾燥機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021115241A (ja) * 2020-01-25 2021-08-10 株式会社Tosei 乾燥機

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Publication number Publication date
JPH0240398U (ja) 1990-03-19

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