JPH0342286A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH0342286A
JPH0342286A JP1176536A JP17653689A JPH0342286A JP H0342286 A JPH0342286 A JP H0342286A JP 1176536 A JP1176536 A JP 1176536A JP 17653689 A JP17653689 A JP 17653689A JP H0342286 A JPH0342286 A JP H0342286A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱転写シートに関し、更に詳しくは特定の材料
からなる優れた耐熱スリップ層(背面層)を有する新規
な熱転写シートに関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、コンピューターやワードプロセッサーの出カブリ
ントを熱転写方式によって印字する場合には、基材フィ
ルムの一方の面に熱溶融性インキ層を設けた熱転写シー
トが使用されている。
この従来の熱転写シートは、基材フィルムとして厚さ1
0乃至20μmのコンデンサ紙やパラフィン紙の様な紙
或いは厚さ3乃至20μmのポリエステルやセロファン
の様なプラスチックのフィルムを用い、ワックスに顔料
や染料等の着色剤を混合した熱溶融性インキ層をコーテ
ィングにより設けて製造したものである。
又、基材フィルムとしてプラスチックフィルムの様に熱
に弱い材料を用いる場合には、印字時にサーマルヘッド
が粘@(スティッキング)して、サーマルヘッドの剥離
及びスリップ性が損なわれたり、基材フィルムが破れた
りする等の問題が発生する。
この為に、耐熱性の高い熱硬化性副脂等からなる耐熱層
を形成する方法が提案されているが、この方法では、耐
熱層の形成時に架橋剤等の硬化剤の使用が必要であり、
従って塗工液として2液タイプが必要で、更に基材フィ
ルムがプラスチックフィルムであることから、塗工後に
は比較的低温で数十時間に及ぶ長時間の熱処理が要求さ
れ、工程上非常に煩雑であるばかりでなく、厳格な温度
管理をしないと熱処理中に皺が発生するいう問題がある
この様な問題点を解決する方法として、種々の高軟化点
の熱可塑性樹脂を用いる方法が提案されているが、これ
らの耐熱性樹脂は、一般の工業用有機溶剤に溶解が困難
で、薄層の形成が容易ではない。又、いずれも使用する
樹脂が熱可塑性樹脂であることから、形成される背面層
の耐熱性には限界があり、又、基材フィルムとの接着性
に劣り実用性のある背面層は形成されなかった。
従って、本発明の目的は以上の如き従来技術の欠点を解
決し、熱可塑性樹脂を含む一液型塗工液を使用し、煩雑
の熱処理等を要することなく、優れた耐熱性を有する背
面層を設けた熱転写シートを提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、基材フィルムの一方の面に加熱により
溶融する転写インキ層を有し、サーマルヘッドが接する
基材フィルムの他方の面に背面層を設けてなる熱転写シ
ートにおいて、該背面層がスチレン/アクリロニトリル
共重合体をバインダーの主成分として形成されているこ
とを特徴とする熱転写シートである。
(作  用) 背面層を形成する樹脂としてスチレン/アクリロニトリ
ル共重合体を使用することによって、煩雑の熱処理等を
要することなく、優れた耐熱性を有する背面層を設けた
熱転写シートが提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様により本発明を更に詳しく説明す
る。
本発明で用いる基材フィルムとしては、従来の熱転写シ
ートに使用されていると同じ基材フィルムがそのまま用
いることが出来ると共に、その他のものも使用すること
が出来、特に制限されない。
好ましい基材フィルムの具体例としては、例えば、ポリ
エステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、
アイオノマー等のプラスチックフィルム、コンデンサー
紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これ
らを複合した基材フィルムであってもよい。
この基材フィルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が適
切になる様に材料に応じて適宜変更することが出来るが
、その厚さは0.5乃至50μm、好ましくは3乃lO
μmである。
本発明を主として特徴づける背面層は、上記の基材フィ
ルムの一方の面に設けるちのであり、基材フィルムとし
て、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルムの様
に比較的耐熱性に優れたものを用いるのが好ましい。
上記の背面層は、本発明ではバインダー樹脂としてスチ
レン/アクリロニトリル共重合体を主成分とし、その他
の必要な添加剤から形成される。
本発明で使用するスチレン/アクリロニトリル共重合体
は、スチレンとアクリロニトリルとの共重合によって得
られるものであり、例えば、セビアンAD、セビアンL
D、セビアンNA(ダイセル化学■製)等の名称で種々
のグレードのものが市場から容易に入手出来、且つ本発
明でいずれも使用出来、又、常法に従って容易に製造可
能である。
本発明者の詳細な研究によれば、本発明の目的に好適な
スチレン/アクリロニトリル共重合体は種々のグレード
の中で、分子量が10万乃至20万、好ましくは15万
乃至19万、アクリロニトリル含有量が20乃至40モ
ル%、好ましくは25乃至30モル%のちのであり、更
に示差熱分析による軟化温度が400℃以上のものが有
機溶剤に対する溶解安定性や耐熱性の点で好ましい結果
を与えることを見い出した。
上記スチレン/アクリロニトリル共重合体は、基材フィ
ルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルムを選択
した場合には、基材フィルムに対する接着性が十分では
ない。その為にスチレン/アクリロニトリル共重合体の
製造に際して、少量、例えば、数モル%の官能基を有す
るモノマー(例えば、メタ(アクリル酸等))を共重合
させることか好ましい。
又、別の方法としては、他の接着性樹脂を少量併用する
方法或いはこれらの接着性樹脂により基材フィルムに予
めブライマー層を形成する方法が使用出来る。
好ましい接着性樹脂は、ガラス転移点が50℃以上の非
晶質線状飽和ポリエステル樹脂であり、例えば、バイロ
ン(東洋紡製)、エリテール(ユニチカ製)、ポリエス
タ−(日本合成化字型)等の商品名で種々のグレードの
ものが市場から人手出来、いずれち本発明で使用するこ
とが出来る。
特に好ましい1例として、バイロンRV290(東洋紡
■製、エポキシ基導入品、分子量2.0万乃至2.5万
、Tg77℃、軟化点180℃、水酸基価5乃至8)が
挙げられる。
上記ポリエステル樹脂によりブライマー層を形成する場
合には、厚み0.05乃至0.5μm程度の層を形成す
ることが好ましく、薄すぎると接着性が不十分で、一方
、厚すぎるとサーマルヘッドの感度や耐熱性の低下が生
じるので好ましくない。
又、前記スチレン/アクリロニトリル共重合体に混合し
て使用する場合には、スチレン/アクリロニトリル共重
合体100重量部当たり1乃至30重量部の割合で使用
することが好ましく、使用量が少なすぎると接着性が不
十分で、一方、多すぎると背面層の耐熱性の低下やステ
ィッキング性が生じるので好ましくない。
勿論、本発明におては、本発明の目的を妨げない範囲に
おいて他のバインダー樹脂、例えば、エチルセルロース
、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチル
セルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化
面等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体等のビニル系樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変性
又は弗素変性ウレタン等も少量であれば併用可能である
又、本発明では上記の材料から背面層を形成するに当り
、本発明の目的達成を妨げない範囲において、ワックス
、高級脂肪酸アミド、エステル、界面活性剤、脂肪酸金
属石鹸、アルキル燐酸エステル金属塩等の熱離型剤や滑
剤を包含させることが出来る。
又、背面層の耐熱性を向上させる為に、耐熱剤として、
ハイドロタルサイトDHT−4A’(協和化学工業製)
、タルクミクロエースL−1(日本タルク製)、テフロ
ンルブロンL−2(ダイキン工業製)、弗化グラファイ
ト5CP−10(三宝化学工業製)、黒鉛AT40S 
(オリエンタル産業製)或いはシリカ、炭酸カルシウム
、沈澱バリウム、尿素樹脂架橋粉、スチレン/アクリル
樹脂架橋粉、アミン樹脂架橋扮、シリコーン粉、木粉、
二硫化モリブデン、窒化硼素等の微粒子を包含させるこ
とが出来る。
又、背面層に帯電防止性を付与する目的で、カーボンブ
ラック等の導電剤も添加させることが出来る。
背面層を形成するには、上記の如き材料をアセトン、メ
チルエチルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶剤
中に溶解又は分散させて塗工液を調製し、この塗工液を
グラビアコーター、ロールコータ−、ワイヤーバー等の
慣用の塗工手段により塗工し乾燥することによって形成
される。
その塗工量、即ち背面層の厚みも重要であって、本発明
では固形分基準で0.5g/rn”以下、好ましくは0
.1乃至0.5g/rn”の厚みで充分な性能を有する
背面層を形成することが出来る。
背面層が厚すぎると転写時の感度が低下するので好まし
くない。
又、上記の背面層を形成するに先立って、基材フィルム
に、ポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂等からなるブ
ライマー層を形成することも有効である。
本発明では更に上記基材フィルムの他の面に熱溶融性イ
ンキ層を必要な材料を配合したインキから形成する。
本発明で用いられる熱溶融性インキ層形成用のインキは
、着色剤とビヒクルとからなり、更に必要に応じて種々
の添加剤を加えたものでもよい。
この着色剤としては、有機又は無機の顔料若−しくは染
料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例
えば、十分な着色濃度を有し、光、軌、温度等により変
褪色しないものが好ましい。
又、非加熱時には無色であるが加熱時に発色するものや
、被転写体に塗布されているものと接触することにより
発色する様な物質でもよい。シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックを形成する着色剤の外に、他の種々の色の
着色剤をも用いることが出来る。
ビヒクルとしては、ワックスを主成分とし、その他ワッ
クスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘導
体等との混合物が用いられる。
ワックスの代表例としては、マイクロクリスタリンワッ
クス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある
。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子
量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロ
ウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワック
ス、ペトロラタム、−都度性ワックス、脂肪酸エステル
、脂肪酸アミド等1種々のワックスが用いられる。
又、熱溶融性インキ層に良好な熱伝導性及び溶融転写性
を与える為に、熱伝導性物質を熱溶融性インキに配合す
ることが出来る。この物質としては、カーボンブラック
等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化スズ、二硫化
モリブデン等がある。
基材フィルム上へ直接若しくは間接的に熱溶融性インキ
層を形成する方法としては、ホットメルトコートの外、
ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリバ
ースコート、ロールコートその他多くの手段で上記イン
キを塗布する方法等が挙げられる。形成されるインキ層
の厚さは、必要な濃度と熱感度との調和がとれる様に決
定すべきであって、0.1乃至30μmの範囲、好まし
くは1乃至20gmの範囲である。
本発明においては上記インキ層上に更に表面層を形成す
ることが出来る。該表面層は、転写膜の一部をなし、被
転写紙に接する側の表面を形成して転写時に被転写紙の
印字部を目止めし、又、地汚れ防止をすると共にインキ
層の被転写紙に対する接着性を向上させる働きを有する
表面層の形成に用いられるワックスは、前述の熱溶融性
インキ層で用いられるワックスと同様の物質である。
上記ワックスからなる表面層は、ワックス融解液の塗布
及び冷却、上記ワックスを含む有機溶剤溶液の塗布及び
乾燥、更には上記ワックスの粒子を含む水性分散液の塗
布及び乾燥等により形成される。
表面層のコートも、又、インキ層の形成と同様に種々の
技術によって行える。高速タイプのプリンターの様に印
字エネルギーが低くなる場合も感度不足とならない様に
、この層の厚さは本発明において、好ましくは0.1u
m以上5μm未満である。
上記表面層には、適量の体質顔料を加えることが推奨さ
れる。それにより、印字の滲みや尾引きが更に良好に防
止出来るからである。
熱転写画像は一般に印字に光沢があり、美麗である反面
、文書が読みにくくなることもあるので、艶消し印字が
望ましいことがある。その様な場合は、例えば、出願人
の提案した(特願昭58−208306号)様に、基材
フィルム上に無機顔料、例えば、シリカ、炭酸カルシウ
ム等を適宜の溶剤に分散させたものをコーティングして
マット層を設けた上に、熱溶融性インキ層をコーティン
グして熱転写シートを構成するとよい、或いは基材フィ
ルム自体をマット加工して使用してもよい(やはり出願
人の提案にかかる特願昭58−208307号の技術)
本発明をカラー印字用の熱転写シートに適用出来ること
は云う迄もないから、多色の熱転写シートも又本発明の
範囲に含まれる。
(効  果) 以上の如き本発明によれば、背面層を形成する樹脂とし
てスチレン/アクリロニトリル共重合体を使用すること
によって、煩雑の熱処理等を要することなく、優れた耐
熱性を有する背面層を設けた熱転写シートが提供される
(実施例) 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのな
い限り重量基準である。
実施例1乃至4 1   インキ    l スチレン/アクリロニトリル共重合体(セビアンAD、
ダイセル化学■製)      6.0部綿状飽和ポリ
エステル樹脂(エリテールUE3200、ユニチカ■製
)       ”0.3部ジンクステアリルホスフェ
ート(LBT 1830、堺化学■製)       
      3.0部尿素樹脂架橋粉末(有機フィラー
、日本化成(田型)3.0部 メラミン架橋樹脂粉(エポスターS、日本化成(田型)
               1.5部溶剤fMEK
/)ルミン・l/1)               
86. 2部1   インキ    2 スチレン/アクリロニトリル共重合体(セビアンLD、
ダイセル化学■製)      6.0部線状飽和ポリ
エステル樹脂(パイロン200、東洋紡■製)    
          0.3部ステアリン酸アルミニウ
ム(SA 1000、堺化学■製)4.5部 ポリエチレンワックス(マークFC113、アデカアー
ガス■製)           1.0部フルオロカ
ーボン(モールドヴイッツF57、アクセルプラスチッ
ク陶製)      1.0部溶方II fMEK/ト
ルエン・l/1)               87
. 2部インキ    3 スチレン/アクリロニトリル共重合体(セビアンNA、
ダイセル化学■製)      6.0部線状飽和ポリ
エステル樹脂(エリテールHE3201、ユニチカ■製
)       0.3部ステアリン酸亜鉛(SZ 2
000.堺化学■製)4.5部 尿素樹脂粉末(有機フィラー、日本化成■製)3.0部 導電カーボン(ケッチエンブラックEC600JD、ラ
イオンアクゾ■製)      0.8部溶方+l (
MEK/)ルミン=1/11            
  85. 4部インキ    4 スチレン/アクリロニトリル共重合体(セビアンNA、
ダイセル化学■製)      6.0部非晶質線状飽
和ポリエステル(ポリエスタ−丁P220、日本合成化
学■製、Tg70’C)  0.2部ステアリン酸カル
シウム(SC100、堺化学製)4.5部 メラミン架橋樹脂粉(エポスターS、日本触媒■製) 
               1.5部アクリル架橋
樹脂粉(GL300 、粒径0.lum、綜研化学■製
)           3.0部溶方II fMEK
/)ルミン・1/11               
84. 8 部上記組成物を撹拌混合後、ペイントシェ
カーで3時間分散処理し、希釈溶剤(MEK/トルエン
・l/1)を適量加えて各背面層用インキとした。
上記各インキを、夫々ポリエステルフィルム(厚み6μ
m、ルミラーF−53,東しく田型)の一方の面にワイ
ヤーバーコーターで固形分0.2g/d及び0.5g/
rn”の割合で塗工後熱風乾燥し、背面層を形成した。
実施例5(ブライマー塗料併用) エポキシ変性線状飽和ポリエステル樹脂(バイロンRV
290.Tg77℃、mp 180℃、東洋紡■製)5
部をMEK/トルエン等量混合溶剤95部に溶解した。
このブライマー塗料を6μmの厚みのポリエチレンテレ
フタレート原反フィルムにワイヤーバーコーターにより
0.2g/rn”(固形分)の割合で塗布及び乾燥して
ブライマー層を形成した。
次いで実施例1の組成物(1)から線状飽和ポリエステ
ル樹脂を除いたインキ組成物を0.3g/rn”(固形
分)の割合で塗布及び乾燥して背面層を形成した。
以上で使用したスチレン/アクリロニトリル共重合体の
内容は以下の通りである。
別に下記の組成の転写インキ組成物をブレードニーダ−
を用い、100℃に加温しつつ6時間混線して作成した
インキ    インキ パラフィンワックス        10部カルナバワ
ックス         10部エチレン/酢酸ビニル
共重合体(スミテート1((ニー10、住友化学■製)
        1部カーボンブラック(ジースト3、
東海電極■製)                2部
上記インキ組成物を温度100℃で加熱し、ホットメル
トによるロールコート法にて前記背面層を形成した夫々
の基材フィルムの他の表面に、塗布量が約5.0g/l
n″になる様に塗布して熱転写インキ層を形成し、本発
明の熱転写シートを得た。
上記で得られた本発明の熱転写シートを使用し、感熱プ
リンターにて、出力IW/ドツト、パルス巾0.3乃至
4.5m5ec、 、ドツト密度3ドツト/ m mの
条件で普通紙に印字したところ、スティッキング現象は
全く発生せず、しわの発生もなく、熱転写シートはスム
ースに走行し何等の問題もなかった。
比較例1 実施例1においてバインダー樹脂として、部分ケン化塩
化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂(UCC社製、ビニラ
イトVAGH)を使用し、他は実施例1と同様にして比
較例の熱転写シートを得た。
実施例1と同様に印字テストを行ったところ、スティッ
キング現象が激しく印字不能であった。
更に実施例及び比較例の熱転写シートについて、摩擦係
数、耐ステイツキング性及び耐汚染性の測定を行ったと
ころ、下記第1表の結果が得られた。
摩擦係数:背面層同士の摩擦係数を測定した(荷重10
0g/cm、速度100mm/ min、)。
耐スティッキング性; (1)テスト機 薄膜ヘッド6d/mm  17V2m
s=1.66mJ/dベ タ印字 (2)実用機  部分ブレース薄膜ヘッド8d/ m 
m  ベタ印字 保存性:テストピース(50X50mm)のイン(1) (2) キ塗工面と背面層面とを重ね合せ、ブ ロッキングテスター機で一定荷重を掛けて下記条件で性
能比較を行った。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材フィルムの一方の面に加熱により溶融する転
    写インキ層を有し、サーマルヘッドが接する基材フィル
    ムの他方の面に背面層を設けてなる熱転写シートにおい
    て、該背面層がスチレン/アクリロニトリル共重合体を
    バインダーの主成分として形成されていることを特徴と
    する熱転写シート。
  2. (2)スチレン/アクリロニトリル共重合体のアクリロ
    ニトリル共重合比が20乃至40モル%である請求項1
    に記載の熱転写シート。
  3. (3)スチレン/アクリロニトリル共重合体の分子量が
    10万乃至20万である請求項1に記載の熱転写シート
  4. (4)背面層に、接着性樹脂として線状ポリエステル樹
    脂が混合されている請求項1に記載の熱転写シート。
  5. (5)背面層が、線状ポリエステル樹脂からなるプライ
    マー層と、スチレン/アクリロニトリル共重合体からな
    る背面層との2層構成である請求項1に記載の熱転写シ
    ート。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63115791A (ja) * 1986-10-27 1988-05-20 イーストマン・コダック・カンパニー 熱的染料転写に用いられる染料供与体要素の滑り層用ポリエステル下塗層
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