JPH01228887A - ワックス組成物及び熱転写シート - Google Patents

ワックス組成物及び熱転写シート

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JPH01228887A
JPH01228887A JP63053777A JP5377788A JPH01228887A JP H01228887 A JPH01228887 A JP H01228887A JP 63053777 A JP63053777 A JP 63053777A JP 5377788 A JP5377788 A JP 5377788A JP H01228887 A JPH01228887 A JP H01228887A
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wax
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hydrophilic
layer
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱転写シートの改良に関し、更に詳しくは熱溶
融性インキ層による被転写紙の地汚れを防止し、更に表
面平滑度の低い被転写紙に対しても高品質の印字を与え
ることのできる熱転写シート及び該熱転写シートの表面
層を形成するためのワックス組成物に関する。
(従来の技術) 従来、コンピューターやワードプロセッサーの出カブリ
ントを熱転写方式によって印字する場合には、ベースフ
ィルムの一方の面に熱溶融性インキ層を設けた熱転写シ
ートが使用されている。
この従来の熱転写シートは、ベースフィルムとして厚さ
10乃至20μmのコンデンサ紙やパラフィン紙のよう
な紙或いは厚さ3乃至20μmのポリエステルやセロフ
ァンのようなプラスチックのフィルムを用い、ワックス
に顔料や染料等の着色剤を混合した熱溶融性インキ層を
コーティングにより設けて製造したものである。
従来の熱転写シートを用いて被転写紙に出カブリントす
ると、インキ層が被転写紙面に直接に接触し、両者の摩
擦によって非印字部に地汚れが発生することが多かった
又、熱転写方式は、普通紙に印字できるとはいうものの
、あらゆる普通紙に鮮明な印字ができるわけではない。
被転写紙の平滑性をベック平滑度で表わしたときに、1
00秒以上の値を示すカレンダー処理をした上質紙やコ
ート紙類であれば最高の印字ができ、50秒程度の上質
紙でも充分な印字品質が得られる。しかし50秒に達し
ない平滑度の低い被転写紙を用いると、印字の鮮明さが
落ちる。これは、表面の凹凸が激しい紙においては、サ
ーマルヘッドの押しつけ圧ではインキ層と紙とが完全に
接触することができず、接触しない部分は転写不良とな
るからである。
又、熱転写方式はインパクト方式に比へて印字速度が遅
いのが難点であり、改簿が望まれている。印字の高速化
の為には、サーマルヘッドに与える熱エネルギーのレベ
ルを高くしなければならず、これは印字の滲みを招く恐
れがあり、上述の地汚れを更に酷くする。
上記の如き印字の際の地汚れ及び印字の滲みを無くする
方法としては、熱溶融性インキ層の表面にワックスから
なる無色の表面層を形成する方法か知られている。
このワックス層を形成する方法としては、ワックスの有
機溶剤溶液や水中の分散液を熱溶融性インキ層表面に塗
布及び乾燥する方法が行われている。
(発明が解決しようとしている問題点)上記従来の方法
によれば、被転写紙の地汚れ及び印字の滲みはある程度
解決されるものの、ワックス層の形成にワックスの有機
溶剤溶液を使用すると、下地のインキ層の一部が溶解す
るため、インキ層の厚さの不均一化や顔料の凝集が生じ
、インキ層の品質が低下するという問題が生じている。
又、ワックスの水分散液を使用すると上記問題は生じな
いが、ワックスの分散安定性が低いために長期保存がで
きず、又、粒子の凝集が生じ、塗工むらが生じて均一な
ワックス層が形成できないという問題がある。又、この
ように形成されるワックス層は、被転写紙が更に表面平
滑性の低いものである場合には、表面層の被転写紙に対
する接着性が不足するために、サーマルヘッドの圧力を
小さくして高速印字を行うと十分に鮮明な印字が得られ
ないという問題がある。
本発明は上述の事情を背景にして為されたものであり、
その目的は例え高速の熱転写をしても地汚れが発生せず
、しかも表面平滑度の低い被転写紙に対しても鮮明な印
字を与えることができる熱転写シート及び該熱転写シー
トの表面層を形成するためのワックス組成物を提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的は以下の本発明によフて達成される。
すなわち、本発明は、疎水性ワックス及び親水性ワック
スが水性媒体中に乳化分散されていることを特徴とする
熱転写シートの表面層形成用ワックス組成物及びベース
フィルムの一方の面に、熱溶融性インキ層と表面層との
2層からなる転写膜が形成された熱転写シートであって
、前記表面層が疎水性ワックスと親水性ワックスとの混
合物から形成されていることを特徴とする熱転写シート
である。
(作  用) 表面層の形成に際し、疎水性ワックスと親水性ワックス
との混合物を含む水性分散体を使用することによって、
下地であるインキ層を損なうことなく、又、該分散体の
安定性が高いため、均一な表面層が形成できる。
又、好ましい実施態様においては、表面層の乾燥をワッ
クスの融点以下の温度で行うことにより、表面が微細凹
凸形状を有する表面層が形成され、印字時にはサーマル
ヘッドの圧力が少なくとも、その圧力が凹凸形状の凸部
に集中するため、表面層と被転写紙との接着性が向上し
、地汚れを生じることなく高速印字が可能となる。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様により本発明を更に詳しく説明す
る。
本発明の熱転写シートは、ベースフィルムの一方の表面
に熱溶融性インキ層を有し、更にその上に疎水性ワック
スと親水性ワックスとの混合物からなる表面層を形成し
たものである。
本発明で用いられるベースフィルムとしては、従来の熱
転写シートに使用されていると同じベースフィルムがそ
のまま用いることができるとともに、その他のものも使
用することができ、特に制限されない。
好ましいベースフィルムの具体例としては、例えば、ポ
リエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル
、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム
、アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、パ
ラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これらを複
合したベースフィルムであってもよい。
このベースフィルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が
適切になるように材料に応じて適宜変更することができ
るが、その厚さは、好ましくは、例えば、2乃至25μ
mである。
本発明で用いられる熱溶融性インキは、着色剤とビヒク
ルとからなり、更に必要に応じて種々の添加剤を加えた
ものでもよい。
この着色剤としては、有機又は無機の顔料若しくは染料
のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例え
ば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変褪
色しないものが好ましい。
又、非加熱時には無色であるが加熱時に発色するものや
、被転写体に塗布されているものと接触することにより
発色するような物質でもよい。シアン、マセンタ、イエ
ロー、ブラックを形成する着色剤の外に、他の種々の色
の着色剤をも用いることができる。
ビヒクルとしては、ワックスを主成分とし、その他ワッ
クスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘導
体等との混合物が用いられる。
ワックスの代表例としては、マイクロクリスタリンワッ
クス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある
。更に、フィッシャートロプシュワックス、モンタンワ
ックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ
、鯨ロウ、イポタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、
キャンデリラワックス、ペトロラタム、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、−都度性ワック
ス、高級アルコール、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、高
級アルコールのエーテル、脂肪酸アミド等の誘導体ワッ
クスが用いられる。又、熱溶融性インキ層に良好な熱伝
導性及び溶融転写性を与えるために、熱伝導性物質を熱
溶融性インキに配合することができる。この物質として
は、カーボンブラック等の炭素質物質、アルミニウム、
銅、酸化スズ、二酸化モリブデン等がある。
ベースフィルム上へ直接若しくは間接的に熱溶融性イン
キ層を形成する方法としては、ホットメルトコートの外
、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリ
バースコート、ロールコートその他多くの手段で上記イ
ンキを塗布する方法等が挙げられる。形成されるインキ
層の厚さは、必要な濃度と熱感度との調和がとれるよう
に決定すべきであって、0.1乃至30μmの範囲、好
ましくはl乃至20μmの範囲である。
本発明において上記インキ層上に形成する表面層は、転
写膜の一部をなし、被転写紙に接する側の表面を形成し
て転写時に被転写紙の印字部を目止めし、又、地汚れ防
止をするとともにインキ層の被転写紙に対する接着性を
向上させる働きを有する。
表面層の形成に用いられるワックスは、前述の熱溶融性
インキ層で用いられるワックスと同様のものであるが、
本発明においては、少なくとも2種、すなわち、疎水性
ワックスと親水性ワックスとの混合物を用いる。これら
の混合ワックスを用いる限り、いずれの方法で方法表面
層を形成してもよいが、好ましい方法は、疎水性ワック
スと親水性ワックスとを含む水性分散体を使用する方法
である。
すなわち、ワックスを水性媒体に分散するに際しては、
ワックスの大部分が高い疎水性を有するため、得られる
分散体の分散安定性が低く凝集等により粗大粒子やゲル
化が生じ易く、そのため比較的多量の乳化剤を使用する
必要があり、その結果被膜形成後の乳化剤のブリード、
表面のブロッキング、粘着性等の種々の問題が発生した
本発明者の詳細な研究によれば、疎水性のワックスを使
用するに当り、この疎水性ワックスに親水性のワックス
を併用することにより、得られる水分散体の分散安定性
が著しく向上し、少量の有機溶剤の添加によっても、粒
子の凝集等が生じることなく、非常に均一膜厚の表面層
が形成され、且つ表面のプロキングや粘着性の問題も発
生しないことを知見した。
本発明において使用する疎水性のワックスとしては前述
のワックスから疎水性の高いものを選択して使用でき、
特にカルナバワックス1号、2号及び3号が好ましく、
特にその1号が最適であ一方、親水性ワックスはグリコ
ール酸、高級アルコール、高級脂肪酸及びそれらの誘導
体等親水性の基を有するものに加えて前述の疎水性ワッ
クスを酸化したり、酸や塩基で変性して親水性の基を導
入したものであり、例えば、酸化マイクロワックスが好
ましく用いられる。
疎水性ワックスと親水性ワックス使用割合はその重量比
が100:5乃至300が好ましい範囲である。
上記混合物を含む水性媒体は水又は水と水溶性有機溶剤
、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパツール
、アセトン、メチルエチルケトン、グリコール等との混
合物であり、このような水溶性有機溶剤を水100重量
部当り5乃至500重量部使用することにより、ワック
ス水分散体の熱溶融性インキ層に対する謂れ性が向上す
る。
更に本発明のワックス組成物は、少量の乳化剤(界面活
性剤)、pH調節剤、レベリング剤等の公知の添加剤を
含有することができる。
上記ワックス組成物は市場から人手できる疎水性ワック
スの水分散体と、同じく市場から入手できる親水性ワッ
クスの水分散体を所望の割合で混合し、更に必要に応じ
て添加剤を混合することによって得られ、又、疎水性ワ
ックス及び親水性ワックス及び他の添加剤を混合して加
熱溶融混合したものを水性媒体中に乳化するか、或いは
水性媒体中で加熱混合し、高速混合機等によって混合攪
拌しても得ることができる。得られるワックス組成物の
固形分は約10乃至50重量%程度であり、粘度は約2
乃至50cps (25℃)程度が一般的である。
本発明では更に上記ワックス組成物中に比較的低融点の
熱可塑性樹脂も混合することができ、形成される表面層
の被転写材に対する接着性を向上させることができる。
このような熱可塑性樹脂としては、例えば、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸共重
合体(EAA)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプ
ロピレン、ボリブデン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、ポ
リビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル
樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポ
リビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチ
ルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポ
リイソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール
等が用いられ、特に従来感熱接着剤として使用されてい
る比較低軟化点、例えば、100℃以下の軟化点を有す
るものが好ましい。
ワックスと熱可塑性樹脂との使用割合は、ワックス!0
0に対して熱可塑性樹脂が5乃至300である重量比の
範囲が好ましい。
上記ワックス組成物から形成される表面層は、ワックス
組成物を従来公知の塗工方法で塗工し、乾燥することに
よって形成されるが、乾燥温度をワックスの融点以上の
温度で行えば、表面平滑な表面層が形成され、一方、ワ
ックスの融点よりも低い温度で乾燥すれば、分散体の粒
子形状が残った微細凹凸形状の表面を有する表面層か形
成される。表面層は高速タイプのプリンターのように印
字エネルギーが低くなる場合も感度不足とならないよう
に、この層の厚さは本発明において、好ましくは0.1
μm以上5μm未満である。この厚さが0.1未満では
、被転写紙とインキ層とがこすれて地汚れを生じる恐れ
がある。
上記表面層には、A量の体質顔料を加えることが推奨さ
れる。それにより、印字の滲みや尾引きが更に良好に防
止できるからである。
体質顔料の粒径は、あまり大きい粒子は不適当である。
体質顔料として適切なものは、シリカ、タルク、炭酸カ
ルシウム、沈降性硫酸バリウム、アルミナ、チタンホワ
イト、クレー、炭酸マグネシウム、カーボンブラック又
は酸化スズ等の無機充填剤である。
体質顔料の配合量は、少量では効果が乏しく、他方、多
量では分散性を下げてインキの調製が困難になったり、
コーティングしたものがベースフィルムから脱落しやす
くなったりするので、0.1乃至60重■%の範囲で加
えるのがよい。
前記したように表面層は、必要により着色剤を加え、又
は加えずに構成する。着色剤を用いれば、熱溶融性イン
キ層の着色剤と重なって十分な濃度の記録を与えるし、
無色のビヒクルだけとすれば、被転写紙と熱溶融性イン
キ層とがこすれて地汚れを生じることが防げる。
ベースフィルムに熱に弱い材料を用いる場合、サーマル
ヘッドに接する側の表面に、サーマルヘッドのスティッ
キングを防止する層を設けることが好ましい。スティッ
キング防止層は、耐熱性のある樹脂と熱離型剤又は滑剤
の働きをする物質とを基本的な構成成分とする。耐熱性
のある樹脂としては、ガラス転移点が60℃以上の合成
樹脂又はOH基又はC0OH基を有する熱可塑性樹脂に
アミノ基を2個以上有する化合物又はジイソシアネート
若しくはトリイソシアネートを加えて若干の架橋硬化を
起させたものが好適である。熱離型剤又は滑剤は、ワッ
クス類や高級脂肪酸のアミド、エステル及び塩のような
加熱により溶融してその作用をするものと、フッ素樹脂
や無機物質の粉末のように固体のままで役立つものとが
ある。
このようなスティッキング防止層を設けることによって
、熱に弱いプラスチックフィルムを基材とした熱転写シ
ートにおいてもスティッキングが起こることなく熱印字
が可能であって、プラスチックフィルムの持つ切れにく
さ、加工のし易さ等のメリットが生かせる。
熱転写画像は一般に印字に光沢があり、美麗である反面
、文書が読みにくくなることもあるので、艶消し印字が
望ましいことがある。そのような場合は、例えば、出願
人の提案した(特願昭58−208306号)ように、
ベースフィルム上に無機顔料、例えば、シリカ、炭酸カ
ルシウム等を適宜の溶剤に分散させたものをコーティン
グしてマット層を設けた上に、熱溶融性インキ層をコー
ティングして熱転写シートを構成するとよい。或いはへ
一スフイルム自体をマット加工して使用してもよい(や
はり出願人の提案にかかる特願昭58−208307号
の技術)。
本発明をカラー印字用の熱転写シートに適用できること
はいうまでもないから、多色の熱転写シートも又本発明
の範囲に含まれる。
(効 果) 以上の如き本発明によれば、表面層の形成に際し、疎水
性ワックスと親水性ワックスとの混合物を含む水性分散
体を使用することによって、下地であるインキ層を損な
うことなく、又、該分散体の安定性が高いため、均一な
表面層が形成できる。
又、好ましい実施態様においては、表面層の乾燥をワッ
クスの融点以下の温度で行うことにより、表面が微細凹
凸形状を有する表面層が形成され、印字時にはサーマル
ヘッドの圧力が少なくとも、その圧力が凹凸形状の凸部
に集中するため、表面層と被転写紙との接着性が向上し
、地汚れを生じることなく高速印字が可能となる。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのない限り重量
基準である。
実施例1 厚さ3.5μmのポリエチレンテレフタレートのフィル
ムをベースフィルムとし、その一方の面に下記の組成の
熱溶融性インキ及びワックス組成物とを調製し、夫々付
記した手段により塗布及び乾燥して本発明の熱転写シー
トを得た。
悠症匿性ヱ2ま届 カーボンブラック(Mへ100 、三菱化成製)15部 エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVAフレックス31
0 、三井ポリケミカル製)   8部パラフィンワッ
クス(、パラフィン150F、日木精MA製)    
         50部カルナバワックス     
    25部アトライターを用いて、120℃で6時
間混練したものを、インキ温度120℃のホットメルト
ロールコート法により3.5g/ば(乾燥状態)の割合
で塗布及び乾燥した。
表面層 カルナバワックス1号のエマルション(固形分40%、
水性エマルジョン)    10部酸化マイクロワック
スのエマルジョン(固形分40%、水性エマルジョン)
    10部アイオノマー樹脂(ケミパールS−10
0、三井石油化学製、固形分27%、水性エマルジョン
)10部 レベリング剤          0,6部60%イン
プロパツール水溶液   15部グラビアコート法によ
り0.8g/m″(乾燥状態)の割合で塗布し、60℃
で乾燥し表面マット状の表面層を形成した。
インキ層と表面層との厚さが夫々3.5μmと0.8μ
mの上記の熱転写シートを用い、被転写紙として平滑度
の高い上質紙から低い中質紙まで数種選んで、市販のサ
ーマルヘッドを使用して熱転写印字を行った。サーマル
ヘッドのエネルギー0.7W/ドツトで40字/秒の高
速印字がすべての被転写紙に対して地汚れのない高品質
で実施できた。
実施例2 実施例1と同じベースフィルムを用い、下記の組成の二
つの層を形成して本発明の熱転写シートを得た。
旌直敵性ヱlヱ届 カーボンブラック(Mへ100 、三菱化成製)15部 エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVAフレックス31
O1三井ポリケミカル製)   8部パラフィンワック
ス(パラフィン150F、日本錆蝋製)       
      50部カルナバワックス        
 25部アトライターを用いて、120℃で6時間混練
したものを、インキ温度120℃ホットメルトロールコ
ート法により3.5g/rn’(乾燥状態)の割合で塗
布及び乾燥した。
表垣尤 カルナバワックス1号       50部酸化マイク
ロワックス       40部EVA樹脂     
      10部を100℃で溶融混練し、これを5
0%イソプロパツール水溶液200部中に乳化した。
グラビアコート法で0.5g/rn”(乾燥状態)の割
合で塗布し、73℃で乾燥し表面平滑性の表面層とした
インキ層と表面層との厚さが夫々3.5μmと0.5μ
mのこの熱転写シートも、実施例1と同様に良好な転写
性能を示した。
実施例3 実施例1と同じベースフィルムを用い、下記の組成の二
つの層を形成して本発明の熱転写シートを得た。
旌直匿立イ之ま届 カーボンブラック(ダイヤブラックG、三菱化成製) 
             15部エチレン/酢酸ビニ
ル共重合体(IEV八フレフレックス31O1三井ポリ
ケミカル製  8部パラフィンワックス(パラフィン1
50F、日本精蝋製)              5
0部カルナバワックス         25部アトラ
イターを用いて、120℃で6時間混練したものを、イ
ンキ温度120℃ホットメルトロールコート法により3
.5g/m″(乾燥状態)の割合で塗布及び乾燥した。
表面層 カルナバワックス1号        7部酸化パラフ
ィンワックス       3部エチレン/酢酸ビニル
共重合体樹脂  2部を溶融した後、乳化剤濃度0.5
%の水中にエマルジョン化(固形分20%)したものを
、ロールコート法で0.3g/ば(乾燥状態)の割合で
塗布し、60℃で乾燥してマット状の表面層を形成した
インキ層と表面層との厚さが夫々3,5μmと03μm
のこの例の転写シートも、地汚れもなく良好な転写性能
を示した。
実施例4 J7さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを
ベースイフイルムとして用い、下記組成のイエロー(Y
)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(B)
の各色の熱溶融性インキと表面層用インキでインキ層と
表面層とを形成して本発明の熱転写シートを得た。
悲雀雌性ヱ2ま届 顔料(イエロー、マゼンタ、シアン又はブラックの顔料
)、           4部エチレン/酢酸ビニル
共重合体(スミテートにC−tO、作表化学工業製) 
   7.5部酸化パラフィンエステル系複合化合物(
アミドポリマーT−820、電化ポリマー製)12.5
部 パラフィンワックス(パラフィン5P−0145、日本
錆蝋製)            15部マイクロクリ
スタリンワックス(ハイミック2065、日木精蝋製)
         10部イソプロパツール     
     5部キソレン             4
6部上記4色のワックス組成物を用いてグラビア印刷法
により、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの順
に面順次に印刷してインキ層を形成した。その時の塗工
重量は4g/m″(乾燥時)であった。
表面層 カルナバワックス2号のエマルジョン(固形分40%)
             20部酸化ポリエチレンワ
ックスエマルジョン(固形分40%)        
     10部エチレン/酢酸ビニル共重合体エマル
ジョン(固形分56%)           10部
75%イソプロパツール水溶液   60部上記ワック
ス組成物を用いてグラビア印刷法により、先に印刷した
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックに塗り分けた
熱溶融性インキ層の上に乾燥重量0.7g/rn’とな
る様に塗工して表面層を形成した。その時の乾燥条件は
65℃3秒であった。
以上の工程により作成した本発明の熱転写シートを使用
してカラ、−サーマルプリンターで印字を行ったところ
、紙とフィルムがこすられて生じる地汚れが全くなかっ
た。又、紙がベック平滑度20秒のものであったが、印
字が鮮明にできた。
又、熱溶融性樹脂であるエチレン−酢酸ビニル共重合体
が含まれている為、被転写紙である紙への接着性がよく
、−層、印字効果が向上した。又、カラー重ね印字であ
るので最初に印字したイエロー層の上へのマゼンタ層の
転移が、熱可塑性樹脂を入れないものに比べて向上した
特許出願人  犬日本印刷株式会社 −“二・°う、X
′ 代理人  弁理士 吉 1)勝 広 酋゛1++’・r
迂ニー。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)疎水性ワックス及び親水性ワックスが水性媒体中
    に乳化分散されていることを特徴とする熱転写シートの
    表面層形成用ワックス組成物。
  2. (2)ベースフィルムの一方の面に、熱溶融性インキ層
    と表面層との2層からなる転写膜が形成された熱転写シ
    ートであって、前記表面層が疎水性ワックスと親水性ワ
    ックスとの混合物から形成されていることを特徴とする
    熱転写シート。
  3. (3)疎水性ワックス:親水性ワックスの重量比が10
    0:5乃至300である請求項1及び2に記載のワック
    ス組成物及び熱転写シート。
  4. (4)疎水性ワックスがカルナバワックスであり、親水
    性ワックスが酸化マイクロワックスである請求項1及び
    2に記載のワックス組成物及び熱転写シート。
  5. (5)更に水溶性有機溶剤を含む請求項1に記載のワッ
    クス組成物。
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