JPH07164772A - 感熱転写シート - Google Patents

感熱転写シート

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JPH07164772A
JPH07164772A JP6285281A JP28528194A JPH07164772A JP H07164772 A JPH07164772 A JP H07164772A JP 6285281 A JP6285281 A JP 6285281A JP 28528194 A JP28528194 A JP 28528194A JP H07164772 A JPH07164772 A JP H07164772A
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JP
Japan
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wax
heat
transfer sheet
sensitive transfer
resin
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JP6285281A
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English (en)
Inventor
Akira Mizobuchi
渕 晃 溝
Yoshiaki Hida
田 佳 明 肥
Shigeki Kaize
瀬 茂 樹 海
Kyoichi Yamamoto
本 恭 一 山
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速の感熱転写をしても地汚れが発生せずし
かも表面平滑度の低い被転写紙に対しても鮮明な印字を
与えることのできる感熱転写シートを提供すること。 【構成】 ベースフィルムの一方の面に、熱溶融性イン
キ層と転写時に被転写紙の印字部を目止めする表面層と
の2層からなる転写膜が形成された感熱転写シートであ
って、前記表面層が樹脂からなり、転写膜面がマット状
になっていることを特徴とする、感熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱転写シートの改良に
関し、詳しくは熱溶融性インキによる地汚れを防止し、
さらに表面平滑度の低い被転写紙に対しても高品質の印
字を与えることのできる感熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】コン
ピュータやワードプロセッサの出力プリントを感熱転写
方式によって印字する場合、ベースフィルムの一方の面
に熱溶融性インキ層を設けた感熱転写シートと、サーマ
ルヘッドを使用する。従来の感熱転写シートは、ベース
フィルムとして厚さ10〜20μmのコンデンサ紙やパ
ラフィン紙のような紙か、または厚さ3〜20μmのポ
リエステルやセロファンのようなプラスチックのフィル
ムを用い、ワックスに顔料を混合した熱溶融性インキ層
をコーティングにより設けて製造したものである。
【0003】従来の感熱転写シートを用いて被転写紙に
出力プリントすると、熱溶融して軟化したインキが被転
写紙面に直接に接触し、しかも被転写紙および転写シー
トが高速に移動するので、地汚れが発生することが多か
った。
【0004】また、感熱転写方式は、普通紙に印字でき
るとはいうものの、あらゆる普通紙に鮮明な印字ができ
るわけではない。被転写紙の平滑性をベック平滑度であ
らわしたときに、100秒以上の値を示すカレンダー処
理をした上質紙やコート紙類であれば最高の印字がで
き、50秒程度の上質紙でも充分な印字品質が得られ
る。しかし50秒に達しない平滑度の低い被転写紙を用
いると、印字の鮮明さが落ちる。これは、表面の凸凹が
激しい紙においては、サーマルヘッドの押しつけ圧では
インキと紙とが完全に接触することができず、接触しな
い部分は転写不良となるからである。
【0005】また、感熱転写方式はインパクト方式にく
らべて印字速度が遅いのが難点であり、改善が望まれて
いる。印字の高速化のためには、サーマルヘッドに与え
る熱エネルギーのレベルを高くしなければならず、これ
は一方で印字のニジミを招くおそれがあり、上述の地汚
れを更に酷くする。
【0006】この発明は上述の事情を背景してなされた
ものであり、その目的はたとえ高速の感熱転写をしても
地汚れが発生せずしかも表面平滑度の低い被転写紙に対
しても鮮明な印字を与えることのできる感熱転写シート
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は種々の構成から
なる感熱転写シートを試作・試験した結果、被転写紙に
接する面に特定の材料からなる表面層を設ければこの発
明の目的達成に有効であることを見い出した。
【0008】すなわちこの発明の感熱転写シートは、ベ
ースフィルムの一方の面に、熱溶融性インキ層と転写時
に被転写紙の印字部を目止めする表面層との2層からな
る転写膜が形成された感熱転写シートであって、前記表
面層が樹脂からなり、前記転写膜面がマット状になって
いることを特徴とするものである。
【0009】この発明の一態様として前記表面層に体質
顔料および/またはワックスをさらに含めることができ
る。
【0010】この発明の態様において、前記ワックスと
して、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワック
ス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワッ
クス、低分子量ポリエチレン、木ロウ、蜜ロウ、鯨ロ
ウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャン
デリラワックス、モンタンワックス、ペトロラタム、一
部変性ワックス、脂肪酸エステル、またはアミドを用い
ることができる。
【0011】この発明の一態様において、体質顔料とし
て、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリ
ウム、アルミナ、チタンホワイト、クレー、炭酸マグネ
シウム、および酸化スズから選ばれたものを用いること
ができる。
【0012】この発明の一の態様として、ベースフィル
ムとしてプラスチックフィルムを用い、サーマルヘッド
に接する表面にスティッキング防止層を設けてもよい。
【0013】この発明の一の態様として、ベースフィル
ムと熱溶融性インク層との間にマット層を設けたもの、
もしくは転写膜側の面をマット加工したものとすること
ができる。ベースフィルム この発明で用いられるベースフィルムとしては、従来の
ベースフィルムがそのまま用いることができるととも
に、その他のものも使用することができ、とくに制限さ
れない。そのフィルムの種類として、例えばポリエステ
ル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネート、酢
酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、
ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩酸ゴム、アイオ
ノマーなどのプラスチック、コンデンサー紙、パラフィ
ン紙などの紙類、不織布などあり、またこれらを複合し
たフィルムであってもよい。
【0014】このベースフィルムの厚さは、その強度お
よび熱伝導性が適切になるように材料に応じて適宜変更
することができるが、その厚さは、例えば、3〜25μ
mである。熱溶融性インキ層 この発明で用いられる熱溶融性インキは、着色剤とビヒ
クルとから成り、さらに必要に応じて種々の添加剤を加
えたものでもよい。
【0015】この着色剤としては、有機または無機の顔
料もしくは染料のうち、記録材料として良好な特性を有
するもの、たとえば十分な着色濃度を有し、光、熱、湿
度などによって変退色しないものが好ましい。
【0016】また、非加熱時には無色であるが加熱時に
発色するものや、被転写体に塗布されているものと接触
することにより発色するような物質でもよい。シアン、
マゼンタ、イエロー、ブラックを形成する着色剤のほか
に、他の種々の色の着色剤をも用いることができる。す
なわち、熱溶融性インキは、着色剤として、カーボンブ
ラックまたは各種の染料、顔料を、インキに与えようと
する色に応じて選んで添加する。
【0017】このビヒクルとしては、ワックス、乾性
油、樹脂、鉱油、セルロースおよびゴムの誘導体など、
およびこれらの混合物が用いられる。
【0018】ここで、ワックスの代表例としては、マイ
クロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフ
ィンワックスなどがある。さらにフィッシャートロプシ
ュワックス、各種低分子量ポリエチレンおよび一部の変
性ワックス、脂肪酸エステルおよびアミド、木ロウ、ミ
ツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワッ
クス、キャンデリラワックス、ペトロラタムまたはな
ど、種々のワックスが用いられる。
【0019】ここで、樹脂としては、たとえばエチレン
‐酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン‐アクリル
酸エチル共重合体(EEA)、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン樹
脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、
フッ素樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチ
ラール、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ
酢酸ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロースまた
はポリアセタールなどが用いられる。
【0020】ここで、インキ層に良好な熱伝導性および
溶融転写性を与えるために、熱伝導性物質をインキに配
合することができる。この物質としては、カーボンブラ
ックなどの炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化スズ、
二酸化モリブデンなどがある。
【0021】ベースフィルム上へ直接もしくは間接の熱
溶融性インキ層のコートは、ホットメルトコートのほ
か、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビア
リバースコート、ロールコートそのほか多くの手段で実
施できる。厚さは、必要な印字の濃度と熱感度との調和
がとれるように決定すべきであって、0.1〜30μの
範囲、好ましくは1〜20μの範囲内にある。表面層 この発明において表面層は、転写膜の一部をなし、被転
写紙に接する側の表面を形成して転写時に被転写紙の印
字部を目止めし、また地汚れ防止をする働きを有する。
【0022】この発明において表面層は樹脂から成り、
必要に応じて体質顔料および/またはワックス、その他
任意の添加剤を加えたものであってもよい。
【0023】この発明において用いられるこの樹脂に
は、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、クロロスルホ
ン化ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EE
A)、アイオノマー、ポリプロピレン、ポリスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS樹脂)、A
BS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化
ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体、塩酢ビ、塩ビ/プロピオン
酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルアセタール、ポリブテン樹脂、アクリ
ル樹脂、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体、フッ
素樹脂、ポリアミド樹脂、ニトリルゴム、アクリルゴ
ム、ポリイソブチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リアセタール樹脂、ポリアルキレンオキシド、飽和ポリ
エステル樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、アルキッド樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリウレタン樹脂、変性ロジン、ロジン、水添
ロジン、ロジンエステル系樹脂、マレイン酸樹脂、ケト
ン樹脂、キシレン樹脂、ビニルトルエンブタジエン樹
脂、ポリカプロラクトン樹脂、エチルセルロース樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、ビニルトルエンアクリレー
ト樹脂、テルペン系樹脂、脂肪族系、芳香族系、共重合
系または脂環族系石油樹脂、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロースおよびニトロセルロースなどのセ
ルロース誘導体、およびこれらの共重合体、ブレンドポ
リマーなどがある。
【0024】このワックスの代表例はマイクロクリスタ
リンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス
などがある。さらに、フィッシャートロプシュワック
ス、各種低分子量ポリエチレン、一部変性ワックス、脂
肪酸エステル、アミド、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イ
ボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラ
ワックス、ペトロラタムなど、種々のワックスも用いる
ことができる。
【0025】表面層には、適量の体質顔料を加えること
が推奨される。それにより、印字のにじみや尾引きが防
止できるからである。
【0026】体質顔料の粒径は、あまり大きい粒子は不
適当である。体質顔料として適切なものは、シリカ、タ
ルク、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、アルミ
ナ、チタンホワイト、クレー、炭酸マグネシウム、また
は酸化スズなどの無機充填剤である。
【0027】体質顔料の配合量は、少量では効果が乏し
く、一方、多量では分散性を下げてインキの調整が困難
になったり、コーティングしたものがベースフィルムか
ら脱落しやすくなったりするので、0.1〜60重量%
の範囲で加えるのがよい。
【0028】前記したように、表面層は、必要により着
色剤を加え、または加えずに構成することができる。着
色剤を用いれば、インキ層の着色剤と重なって十分な濃
度の記録を与えるし、無色のビヒクルだけとすれば、被
転写紙とインキ層とがこすれて地汚れを生じることが防
げる。
【0029】表面層のコートもまた、種々の技術によっ
て行なえる。この層の厚さは、0.1〜30μm程度で
あることが適当である。スティッキング防止層 ベースフィルムに熱に弱い材料を用いる場合、サーマル
ヘッドに接する側の表面に、サーマルヘッドへのスティ
ッキングを防止する層を設けることが好ましい。スティ
ッキング防止層は、耐熱性のある樹脂と、熱離型剤また
は滑剤のはたらきをする物質とを基本的な構成成分とす
る。耐熱性のある樹脂としては、ガラス転移点が60℃
以上の合成樹脂、またはOH基またはCOOH基を有す
る熱可塑性樹脂にアミノ基を2個以上有する化合物また
はジイソシアネートもしくはトリイソシアネートを加え
て若干の架橋硬化を起させたものが好適である。熱離型
剤まはた滑剤は、ワックス類や高級脂肪酸のアミド、エ
ステルおよび塩のような、加熱により溶融してその作用
をするものと、フッ素樹脂や無機物質の粉末のように、
固体のままで役立つものとがある。
【0030】このようなスティッキング防止層を設ける
ことによって、熱に弱いプラスチックフィルムを基材と
した感熱転写シートにおいてもスティッキングの起こる
ことなく熱印字が可能であって、プラスチックフィルム
の持つ、切れにくさ、加工のしやすさ等のメリットが活
かせる。マット層・マット加工 感熱転写は一般に印字に光沢があり、美麗である反面、
文書が読みにくくなることもあるので、ツヤ消し印字が
望ましいことがある。そのような場合は、たとえば出願
人の提案した(特願昭58−208306号)ように、
ベースフィルム上に無機顔料たとえばシリカ、炭酸カル
シウムとなどを適宜の溶剤に分散されたものをコーティ
ングしてマット層を設けた上に、熱溶融性インキをコー
ティングして感熱転写シートを構成するとよい。あるい
は、ベースフィルムの表面自体をマット加工して使用す
る(やはり出願人の提案に係る特願昭58−20830
7号に記載の技術)。このように転写膜面がマット状に
なるように構成することによってツヤ消し状態の印字が
可能となる。
【0031】本発明をカラー印字用の感熱転写シートに
適用できることはいうまでもないから、多色の感熱転写
シートもまた本発明の範囲に含まれる。
【0032】この発明の熱転写シートにおいて、表面層
が樹脂からなる。このシートがこの発明の目的達成に有
効であるメカニズムは理論的には明らかではないが、次
のように考えられる。すなわち、熱溶融性インキ層の上
にある表面層は、サーマルヘッドにより加熱されて被転
写紙の上にインキ層とともに移行する。その際、樹脂の
表面層はインキ層と紙面とが直接に接触するのを妨げて
地汚れを防止するものと思われる。また、被転写紙に移
行した表面層は、被転写紙の表面の凸凹を埋めて、平滑
性を高めるから、平滑度の低い被転写紙を用いても、あ
らかじめ目止め処理を施して平滑にしてあった紙に転写
するときと同様な、高品質の印字が実現する。
【0033】すなわち、本発明においては、次の効果を
得ることができる。 (a) 低速はいうに及ばず、高速の感熱転写印字であっ
ても、被転写紙に地汚れを防止することができる。 (b) 高速の感熱転写でありかつ被転写紙が表面平滑度
の低いラフ紙であるという苛酷な条件であっても高品質
の印字を行なうことができる。 (c) 表面層に着色剤を添加して表面層を着色した場
合、熱溶融性インキの着色剤と重なってインキの色彩を
補う効果を得ることができる。 (d) 転写膜側のベースフィルム面がマット加工されて
いるので、印字された画像をツヤ消し状態にすることが
できる。
【0034】
【実施例】この発明を、以下の例によってさらに具体的
に説明する。実施例1 厚さ3.5μmのポリエチレンテレフタレートのフィル
ムをベースフィルムとし、その一方の面に、下記の組成
(「部」は重量部、以下同じ)の熱溶融性インキおよび
表面層材料とを調製し、それぞれ付記した手段により塗
布した。
【0035】 熱溶融性インキ層 カーボンブラック「ダイヤブラックG」(三菱化成) 15部 エチレン/酢ビ共重合体「EVAフレックス310」(三井ポリケミカル) 8部 パラフィンワックス「パラフィン150°F」(日本精蝋) 50部 カルナバワックス 25部 アトライターを用いて、120℃で6時間混練したもの
を、120℃ホットメルトロールコート法により4g/
2 (乾燥状態)の割合で塗布。
【0036】 表面層 ポリアミド樹脂DPX−1163(ヘンケル白水) 10部 トルエン 10部 イソプロパノール 10部 グラビアコート法によって2g/m2 (乾燥状態)の割
合で塗布。
【0037】インキ層と表面層との厚さがそれぞれ4μ
mと2μmの上記の感熱転写シートを用い、被転写紙と
して平滑度の高い上質紙から低い中質紙まで数種えらん
で、市販のサーマルヘッドを使用して感熱転写印字を行
なった。サーマルヘッドのエネルギー0.7mJ/ドッ
トで、40字/秒の高速印字が、すべての被転写紙に対
して地汚れのない高品質で実施できた。実施例2 実施例1と同じベースフィルムを用い、下記の組成の二
つの層を塗布した。
【0038】熱溶融性インキ層 実施例1と同じ。
【0039】 表面層 ロジンエステル「スパーエステルS−80」(荒川化学) 10部 トルエン 30部 グラビアコート法で0.8g/m2 (乾燥状態)の割合
で塗布。
【0040】インキ層と表面層との厚さがそれぞれ4μ
mと0.8μmのこの感熱転写シートも、実施例1と同
様に良好な転写性能を示した。実施例3 実施例1と同じベースフィルムを用いて、下記の組成の
二つの層を塗布した。
【0041】熱溶融性インキ層 実施例1と同じ。
【0042】 表面層 ポリアミド樹脂「レオマイド2185」(花王石ケン) 10部 シリカ「エロジールOK−412」(日本アエロシル) 1部 イソプロパノール 25部 グラビアコートにより1.3g/m2 (乾燥状態)の割
合で塗布。
【0043】インキ層と表面層との厚さがそれぞれ4μ
mと1.3μmのこの例の転写シートも、地汚れもなく
良好な転写性能を示した。実施例4 実施例1と同様のベースフィルムを用いて、下記の組成
の二層を塗布した。
【0044】熱溶融性インキ層 実施例1と同じ。
【0045】 表面層(註:着色) アクリル樹脂「アクリナール57−86」(東栄化成) 10部 塩ビ酢ビ共重合体「デンカラック61」(カネガフチ) 10部 シリカ「エロジールOK412」(日本アエロジル) 2部 エチレングリコール 10部 トルエン 100部 酢酸エチル 80部 カーボンブラック「ダイヤブラックG」(三菱化成) 2部 グラビアコート法によって1g/m2 (乾燥状態)の割
合で塗布。
【0046】インキ層と表面層との厚さがそれぞれ4μ
mと1μmのこの例の転写シートも、実施例1と同様
に、高濃度でも地汚れも少なく良好な転写性能を示し
た。実施例5 実施例1と同様のベースフィルムを用いて、下記の組成
の二層を塗布した。
【0047】熱溶融性インキ層 実施例1と同じ。
【0048】 表面層 カルナバエマルジョン「WE−90」固形分40%(ボンドワックス社) 10部 EVA「ポリゾールEVAAD−5」固形分56%(昭和高分子) 5部 50%イソプロパノール水溶液 10部 グラビアコート法によって1.0g/m2 (乾燥状態)
の割合で塗布。
【0049】インキ層と表面層との厚さが各々4μmと
1μmのこの例の転写シートも、実施例1と同様に地汚
れもなく良好な転写性能を示した。実施例6 実施例1と同様のベースフィルムを用いて、下記の組成
の二層を塗布した。
【0050】熱溶融性インキ層 実施例1と同じ。
【0051】 表面層 ポリアミド樹脂「レオマイド2185」(花王セッケン) 10部 キャデリラワックス(25%イソプロパノール分散液) 40部 イソプロパノール 30部 グラビアコート法により2g/m2 (乾燥状態)の割合
で塗布。
【0052】インキ層と表面層との厚さが各々4μmと
2μmのこの例の転写シートも、実施例1と同様に地汚
れもなく良好な転写性能を示した。実施例7 実施例1と同様のベースフィルムを用いて、下記の組成
の二層を塗布した。
【0053】熱溶融性インキ層 実施例1と同じ。
【0054】 表面層 (i) パラフィンワックス「HNP−3」(日本精ろう) 10部 (ii) EEA「MB−830」(日本コニカ) 4部 (iii) シリカ「エロジールOK412」(日本アエロジル) 1部 (iv) カーボンブラック「シーストSO」(東海電極) 1.5部 (v) キシロール 30部 (注) 調整法:(ii)と(v) とを攪拌溶解しワニスを作る。 このワニスと(iii) と(iv)とを混合して、アトライター
で6時間分散する。次いでアトライターを60°〜70
℃に加熱し、予め加熱溶解した(i) を混合し、1時間分
散して塗工液を調製する。
【0055】塗布法:60℃でグラビアコート法により
0.5g/m2 (乾燥状態)の割合で塗布する。
【0056】インキ層と表面層との厚さがそれぞれ4μ
mと0.5μmのこの例の転写シートも、実施例1と同
様に、高濃度でも地汚れも少なく良好な転写性能を示し
た。実施例8 実施例5において、ベースフィルム上に熱溶融性インキ
をコーティングするに先立って、つぎの組成(重量部)
のマット層を用意し、 ポリエステル樹脂「バイリン200」(東洋紡) 6部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂「ビニライトVAGH」(UCC) 7部 シリカ「エロジールOK412」 3部 タルク「ミクロエースL‐11」(日本タルク) 1部 メチルエチルケトン 30部 トルエン 30部 これにイソシアネート「タケネートD‐204」(武田
薬品工業)の50%酢酸ブチル溶液を、マットインキ組
成物:イソシアネート溶液=20:3(重量比)の割合
で混合したのち、ベースフィルム上にコーティングし
た。量は1g/m2 である。
【0057】次いで下記組成のスティッキング防止層を
サーマルヘット接触側のフィルムに、グラビアコート法
により0.5g/m2 塗布した。
【0058】 スティッキング防止層: フッ化ビニリデンテトラフルオロエチレン共重合体「カイナ‐K7201」 (ペンウォルト) 5部 ポリエステルポリオール「SP‐1510」(日立化成) 4部 CAB「セリットBP700‐25」(バイエル) 1部 ポリエチレンワックス「FC113」(アデカアーガス) 1部 フルオロエチレン「F‐57」(アクセル) 0.5部 帯電防止剤「エレノン19M」(第一工業製薬) 0.6部 MEK 60部 T01 30部 以下、実施例5と同様にして感熱転写シートをつくり、
転写性をしらべたところと同様な性能を示し、ツヤ消し
の読みやすい印字ができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9121−2H B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフィルムの一方の面に、熱溶融性イ
    ンキ層と転写時に被転写紙の印字部を目止めする表面層
    との2層からなる転写膜が形成された感熱転写シートで
    あって、前記表面層が樹脂からなり、前記転写膜面がマ
    ット状になっていることを特徴とする、感熱転写シー
    ト。
  2. 【請求項2】前記表面層がさらに体質顔料を含有する、
    請求項1に記載の感熱転写シート。
  3. 【請求項3】前記表面層がさらにワックスを含有する、
    請求項1または2に記載の感熱転写シート。
  4. 【請求項4】前記ワックスが、マイクロクリスタリンワ
    ックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、フィ
    ッシャートロプシュワックス、低分子量ポリエチレン、
    木ロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラ
    ックワックス、キャンデリラワックス、モンタンワック
    ス、ペトロラタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル
    およびアミドからなる群から選ばれたものからなる、請
    求項3に記載の感熱転写シート。
  5. 【請求項5】体質顔料として、シリカ、タルク、炭酸カ
    ルシウム、沈降性硫酸バリウム、アルミナ、チタンホワ
    イト、クレー、炭酸マグネシウムおよび酸化スズからな
    る群から選ばれたものが用いられる、請求項2に記載の
    感熱転写シート。
  6. 【請求項6】サーマルヘッドに接する表面にスティッキ
    ング防止層が設けられてなる、請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の感熱転写シート。
  7. 【請求項7】ベースフィルムと熱溶融性インキ層との間
    にマット層が設けられてなる、請求項1、2、3または
    6に記載の感熱転写シート。
  8. 【請求項8】ベースフィルムの表面がマット加工されて
    なる、請求項1、2、3または6に記載の感熱転写シー
    ト。
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