JPH0342214Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は簡易駐車装置における自動車の第４輪
支持台車の改良に関するものである。

〔従来の技術〕

最近地価の上昇に伴い、用地使用面積を小さく
した駐車装置が要望されている。こうした要望に
応えて、例えば第２図に示されるような簡易駐車
装置が考えられている。図中１は駐車場、２は道
路、３は車受け台車、４はその車輪５は軸、６は
第４輪支持台車、６ａはそのキヤスタ、７は自動
車の車輪、７ａはその第４輪である。

駐車に当たつては、第４図に示すように車受け
台車３を軸５を中心として道路方向に回転せしめ
第４輪支持台車６を所定位置に配置し、自動車の
車輪７を台車３の上に搭載するとともに、第４輪
７ａを台車６上に搭載せしめる。ついで車受け台
車３を元の位置に戻せば駐車は完了するのであ
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで上記駐車装置においては、駐車に当た
つて第５図ａに示すように、まづ自動車を最終的
な駐車位置より少し手前で停車し、運転者が降車
して同図ｂに示すように、第４輪支持台車６を第
４輪７ａの前方に置き、再び乗車して第４輪７ａ
を支持台車６上に乗上げ、同図ｃに示すような最
終的な駐車位置に駐車した後降車し、車受け台車
３を矢印のように旋回移動させて駐車を完了す
る。以上の操作においては、駐車の度に最低一度
の降車と乗車が必要となりかつ自動車の第４輪を
第４輪支持台車に搭載するには位置合せなどに運
転技術を要するので、その改善が要望されてい
た。

本考案は上記問題点を解消し、簡単に自動車の
第４輪を搭載できる第４輪支持台車を提供しよう
とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本考案に係る第４輪
支持台車は、路面に平行に配設され一端にキヤス
タを軸着した一対のアームの他端及び中央部を、
２個の滑り軸で連結して形成した本体フレーム
と、該本体フレームの滑り軸に係合して滑動自在
の一対の滑動部品と、該一対の滑動部品の間隔を
広げるように付勢する弾性部材と、該一対の滑動
部品の間隔を調整するための調整手段と、上記一
対の滑動部品に接続する軸に回転自在に係合する
回転筒体とを備えて構成されている。

〔作用〕

本考案においては、第４輪支持台車を上記のよ
うに構成し、駐車に当たつては自動車の３輪を前
記駐車装置の車受け台車に搭載後、自動車の第４
輪の下に上記支持台車の回転部品を装入し、油圧
シリンダを作動して滑動部品の間隔を小さくする
ことにより、回転部品上即ち支持台車上に第４輪
を搭載する。その後車受け台車を駐車場内に旋回
移動して駐車を完了する。このようにすれば、駐
車のために降車乗車をくりかえす必要がなく、駐
車の手間がかなり省けることになる。

〔考案の実施例〕

第１図は本考案の一実施例である第４輪支持台
車のａは平面図、ｂは正面図である。図中７ａは
自動車の第４輪、１０は第４輪支持台車、１１は
キヤスタ、１２は本体フレーム、１２ａはその滑
り軸、１２ｂはハンドル、１３は本体フレーム、
１２の滑り軸１２ａに滑動自在に係着された滑動
部品、１３ａは滑動部品１３に固着された油圧シ
リンダ支持部材、１４はばね、１５は滑動部品１
３に接続する軸１７に回転自在に係着された回転
筒体、１６は油圧シリンダである。

図に示すように、本実施例の第４輪支持台車は
３個のキヤスタを備え路面を走行自在の本体フレ
ーム１２と、本体フレームの滑り軸１２ｂに滑動
自在に係合する一対の滑動部品１３と、滑動部品
１３の間隔を広げるように付勢するばね１４と、
滑動部品１３の間隔を調整するための油圧シリン
ダ１６とより構成されている。

本体フレーム１２は、路面に平行に配設され一
端にキヤスタ１１ａを軸着した一対のアーム１２
ａの他端及び中央部を、２個の滑り軸１２ｂで連
結してフレームを形成し、該フレームにハンドル
１２ｃを立設し、キヤスタ１１ｂを軸着してなる
もので、路面上を走行自在である。

本体フレームの滑り軸１２ｂには、油圧シリン
ダ支持部材１３ａを固着した一対の滑動部品１３
が滑動自在に係合され、ばね１４により滑動部品
１３の間隔を拡げるように付勢されている。

また滑動部品１３に路面に平行に固着された軸
１７には、回転筒体１５が回転自在に係着されて
いる。

さらに滑動部品１３に固着された油圧シリンダ
支持部材１３ａ間には、油圧シリンダ１６が介装
され、油圧シリンダ１６を作動することにより、
一対の滑動部品１３の間隔、すなわち一対の回転
筒体１５の間隔を調整できるように構成されてい
る。

駐車に当たつては、従来の装置に於いては、第
４輪支持台車６を配置した後で自動車を車受け台
車３に搭載していたが、本考案においては自動車
の３輪を車受け台車３に搭載した後降車し、第４
輪支持台車１０を自動車の第４輪７ａの側方に押
して行き、第４輪７ａの下に台車１０の回転筒体
１５を装入した後、油圧シリンダ１６を作動して
滑動部品１３の間隔を小さくすると、回転筒体１
５は第４輪７ａを持上げ、第４輪７ａを支持台車
１０に搭載せしめることとなる。ついで車受け台
車３を駐車場内に引込めば、第４輪支持台車１０
もそれに応じて移動し、駐車は完了する。

上記のように本考案によれば駐車に当たつて、
自動車の３輪を車受け台車３に搭載した後で降車
し、第４輪７ａを第４輪支持台車１０に搭載せし
めるので、降車と乗車を繰返す必要がなく、駐車
の手間がかなり省けることとなつた。

なお雪道における車輪へのチエーン掛け作業も
この支持台車１０を利用することにより容易に行
うことができる。

〔考案の効果〕

本考案は駐車装置の第４輪支持台車を上記のよ
うに構成したので、駐車に際してその手間を大き
く省くことができるという勝れた効果をあげるこ
とができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である簡易駐車装置
における第４輪支持台車のａは平面図、ｂは正面
図、第２図は従来の駐車装置の平面図、第３図は
その第４輪支持台車のａは平面図、ｂは側面図、
第４図及び第５図は駐車の説明図である。 図中１０は第４輪支持台車、１１はキヤスタ、
１２は本体フレーム、１２ａは滑り軸、１２ｂは
ハンドル、１３は滑動部品、１３ａは油圧シリン
ダ支持部材、１４はばね、１５は回転筒体、１６
は油圧シリンダ、１７は軸である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 路面に平行に配設され一端にキヤスタを軸着し
   た一対のアームの他端及び中央部を、２個の滑り
   軸で連結して形成した本体フレームと、 該本体フレームの滑り軸に係合して滑動自在の
   一対の滑動部品と、 該一対の滑動部品の間隔を広げるように付勢す
   る弾性部材と、 該一対の滑動部品の間隔を調整するための調整
   手段と、 上記一対の滑動部品に路面に平行に固着された
   軸に、回転自在に係合する回転筒体と を備えて構成されていることを特徴とする簡易駐
   車装置における自動車の第４輪支持台車。