JPH034100Y2 - - Google Patents

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JPH034100Y2
JPH034100Y2 JP2753885U JP2753885U JPH034100Y2 JP H034100 Y2 JPH034100 Y2 JP H034100Y2 JP 2753885 U JP2753885 U JP 2753885U JP 2753885 U JP2753885 U JP 2753885U JP H034100 Y2 JPH034100 Y2 JP H034100Y2
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cable
conical surface
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cables
pulling
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は地中に布設されたケーブルの引き抜き
に使用されるケーブル引き抜き装置に関するもの
である。
市街地、工場構内、発電所構内等での大容量電
力の送電には、架空線の他にケーブルが用いられ
る。このケーブルは一般に地中に布設されるが、
この布設には、管路式と暗きよ式とがある。管路
式は、鉄筋コンクリート管(複数の鉄製パイプを
コンクリートで固めたもの)、鉄製パイプを埋設
して管路を構成するもので、管路には適当な間隔
(数百メートル)をおいてマンホールを設け、こ
のマンホールの位置でパイプ内へのケーブルの引
き入れ及び接続を行う。この布設要領を第7図に
示す。図中、21は直接または鉄筋コンクリート
管として地中に布設された鉄製パイプ、22はマ
ンホール、23はマンホール22の蓋である。ま
た、暗きよ式は、第8図に示すように、地中にコ
ンクリート製の暗きよ24を設けて該暗きよ24
内に棚状の架台25を取り付け、この架台25の
上にケーブル26を布設する。暗きよ24には適
当な間隔で地表との連絡通路(マンホール)が設
けられ、古ケーブルを引き抜くときはケーブル2
6を架台25から暗きよ24の床面に下ろしてか
ら引き抜く。
これらの方式により布設される動力ケーブル
(6600V,22000Vのケーブル)は昭和40年頃より
CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ケーブル)
が使用されるようになつた。しかし、昭和30年代
のケーブルはSLケーブル(油浸紙ケーブル)で
あり、古くなつているため、遂次CVケーブルと
交換されている。本考案のケーブル引き抜き装置
は、このケーブル交換時の古ケーブル撤去に使用
されるものである。
〔従来の技術〕
従来、ケーブル交換時の古ケーブルの撤去に際
しては、鉄製パイプ、暗きよから抜き出した古ケ
ーブルを地上で空ドラムに巻き取つている。この
巻き取りは、該空ドラムに装着したリールにワイ
ヤを巻き付け、該ワイヤをウインチで巻き取るこ
とにより行われる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このような従来の巻き取り方式には次の各種の
問題があつた。
(1) 空ドラムにウインチで巻き取るため、引き抜
き装置が大型となり、狭い道路上での使用が困
難である。
(2) 現場への装置の持ち込み、持ち出しに大型ト
ラツク、レツカー車等が必要となり、運搬費が
かさむ。
(3) 空ドラムに装着したリールにワイヤを巻き付
けて該ワイヤをウインチで巻き取るため、連続
引き抜きができない。
これらの欠点の中で特に(3)が大きな問題となつ
ている。すなわち、連続引き抜きができず、1回
で引き抜けるケーブル長は50m程度であるため、
例えば200mのケーブルを引き抜くのに空ドラム
に対する巻き取りを4回行うことが必要で、多く
の作業スペース、作業工数を必要としていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上述の問題点を解決することのできる
ケーブル引き抜き装置を提供することを目的とし
たもので、この目的を達成する手段として、本考
案では、回転自在に設けられたシーブと、前記シ
ーブを回転駆動する駆動系とよりなり、前記シー
ブの外周が、ケーブルを巻回して前記シーブを回
転させたときに該ケーブルを滑落させる急な勾配
の第1の円すい面と、該第1の円すい面の小径側
に位置して該第1の円すい面からのケーブル滑落
を阻止するゆるい勾配の第2の円すい面とを連続
形成してなる構成を採用している。
〔作用〕
布線ケーブルの端部にワイヤを連結して該ワイ
ヤをシーブの第2の円すい面に複数回巻回し、該
シーブを駆動系により回転させながら該ワイヤの
先端を電動トラクタ等により引き出すと、これに
伴なつて布線ケーブルが地上に引き出されて第1
の円すい面上に巻回される。そして、ワイヤがす
べて引き出された後は、ケーブルが第1の円すい
面上を滑落しながら連続的に巻き取られて順次繰
り出されて行く。従つて、この繰り出されるケー
ブルを例えばトラツクの荷台上に導いて所定長に
切断することにより、長尺のケーブルを連続的に
引き抜いて処理することが可能になる。
〔実施例〕
以下、第1図乃至第6図に関連して本考案の実
施例を説明する。
第1図は本考案に係るケーブル引き抜き装置の
平面図、第2図は同正面図で、図中、1はシー
ブ、2は駆動系である。
シーブ1は、第1の円すい面3と該第1の円す
い面3の小径側に位置する第2の円すい面4とを
連続形成してなる外周面を有している。円すい面
3は、その表面にケーブルを巻回してシーブ1を
回転したときに該ケーブルを滑落させる急な勾配
のもので、円すい面4は、円する面3からのケー
ブル滑落を阻止するゆるい勾配のものである。こ
のシーブ1は、フレーム5に軸受6,6を介し回
転自在に支持されている。
駆動系2は、フレーム5に固定された可変減速
モータ7と、該モータ7の出力軸に固定されたス
プロケツトホイール8と、フレーム5に軸受1
0、11を介し回転自在に支持されるスプロケツ
トホイール9と、スプロケツトホイール8,9に
掛け渡されたチエーン12と、スプロケツトホイ
ール9の軸に固定されたギア13と、シーブ1の
軸に固定されてギア13と噛合するギア14とよ
りなる。
本考案に係るケーブル引き抜き装置は以上のよ
うに構成されているが、次にその作用について説
明する。
ケーブル引き抜きに際しては、ケーブル引き抜
き装置を第3図に示すようにトラツク101に積
載して該トラツク101をマンホール102上に
駐車し、該トラツク101をジヤツキ103によ
りジヤツキアツプして固定する。この状態で地中
に布設されたSLケーブル105を少し鉄製パイ
プ104からマンホール102内に引き出してそ
の先端部に引き出し用ワイヤ(図示せず)を接続
する。次にこのワイヤをトラツク荷台上のシーブ
1の第2の円錐面4に複数回巻回し、シーブ1を
駆動系2により回転させながらワイヤの先端を引
くと、該ワイヤはシーブ1から繰り出され、SL
ケーブル105はパイプ104から引き抜かれな
がらシーブ1に向けて引き上げられて行く。そし
て、SLケーブル105がシーブ1に到達した後
は、該SLケーブル105はシーブ1の第1の円
すい面3に巻回されて行く。このSLケーブル1
05はワイヤが全部繰り出されるまでに円すい面
3に複数回巻回されるが、このときのSLケーブ
ル105は、円すい面3,4の勾配が上述のよう
に設定されているため、第1図に示すように両円
すい面3,4の境より上方に互いに密着して巻回
される。その後はSLケーブル105がシーブ1
から繰り出されるとともにその分だけ新たに円す
い面3に巻き取られながらケーブル引抜きが進行
する。この場合、円すい面3に巻回されるSLケ
ーブル105は繰り出しの進行とともに円すい面
3上を滑落しながら第1図の状態を保つ。そこ
で、シーブ1から繰り出されるSLケーブル10
5を電動トラクタ106により別のトラツク10
7の荷台上に導き、該荷台の長さに合つた寸法に
順次切断して積載して行くことにより、ケーブル
引き抜き及び積載を連続的に円滑に行うことがで
きる。この場合、鉄製パイプ104から引き抜か
れたSLケーブル105を案内するガイドころ1
08及び引き抜かれたSLケーブル105の湾曲
部を案内するガイド部材109をマンホール10
2内に設けてケーブル引き抜きを行うようにすれ
ば、作業はより円滑化される。
以上のようにしてケーブル抜き取りが行われる
が、次に(a)初動引抜張力、(b)引抜速度、(c)モータ
の所要出力、(d)ケーブル巻き取り時の張力関係、
及び(e)シーブ円すい面の勾配設定について説明す
る。
(a) 初動引抜張力 ケーブル重量をW(Kg/m)、静止摩擦係数を
μ0、管路長(ケーブル長)をL(m)とすると、
初動引抜張力T0(Kg)は次式で与えられる。
T0=μ0・W・L …(1) 22KVSLケーブル(3c×200□)を引き抜く場
合は、W=15.8(Kg/m)であるから、μ0=1, L=200(m)とすれば、T0=1×15.8×200=
3160(Kg)となる。従つて、常時引抜張力3t、最
大引抜張力6t程度になる。
(b) 引抜速度 ケーブル引き入れ標準速度は5m/分であるこ
とから、引抜速度はこれに準じることが望まし
い。
(c) モータの所要出力 ケーブルの張力をT(Kg)、引抜速度をV(m/
分)、 歯車等の伝達効率をηとすると、モータの所要出
力Pは次式で与えられる。
P=T/102×V/60×1/η …(2) T=6000Kg、V=2.5m/分の場合、η=0.94
とすると、 P=6000/102×2.5/60×1/0.94=2.61(KW) となる。
(d) ケーブル巻き取り時の張力関係 ケーブル巻き取り要領を示す第4図のT1及び
T2を巻き取り前の張力(Kg)、及び巻き取り後の
張力(Kg)とし、ケーブルとシーブの間の摩擦係
数をμ,T1の方向とT2の方向のなす角度をθ(ラ
ジアン)、ケーブル巻き取り数(巻回数)をn
(回)とすると、T1,T2の間には次式が成立す
る。
T1≒T2e〓〓n T2=T1/e〓〓n …(3) T1=6000Kgとした場合、θ=π/2とすればT2と nの関係は第5図のようになる。図中、点線の曲
線はμ=0.1の場合を、実線の曲線はμ=0.2の場
合を、鎖線の曲線はμ=0.3の場合をそれぞれ示
している。
この第5図より、μ=0.2と仮定した場合、n
は5巻以上が適当(巻回されたケーブルを軽く繰
り出せる)であることが分る。シーブ1はこの数
だけケーブルを巻回できるサイズとすれば良く、
またケーブル引き抜き用ワイヤの巻回数は、ケー
ブルをこの数だけ巻回できるものとすれば良い。
(e) シーブ円すい面の勾配設定 シーブの円すい面3上のSLケーブル105に
第6図に示すようにW(Kg)の荷重が加わつた場
合、このWの勾配面に沿つた分力H及び勾配面に
垂直な分力Vは、勾配の角度をθ1とすると次のよ
うになる。
{H=W・sinθ V=W・cosθ} …(4) そして、ケーブル105の摩擦係数をμとする
と、W・sinθ1>θ・W・cosθ1、すなわちtanθ1
μの場合、ケーブルは自然に滑落する。本考案の
場合の円すい面3の勾配は、この関係を満足する
ように設定されており、μ=0.2〜0.3と仮定する
とθ1は最大20゜にすれば良いことになる。また、
円すい面4は、ケーブル105を滑落させない勾
配であり、tanθ2<μを満足するように設定され
る。ここに、θ2は円すい面4の勾配の角度であ
る。なお、この円すい面4の勾配は、ケーブル滑
落を阻止するとともに、ケーブル引き抜き用ワイ
ヤを滑落させるように設定しても良い。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、次の各種
の優れた効果を奏することが可能である。
(1) シーブ外面をフラツトにした場合ケーブル相
互で重ね巻きの現象が発生し巻き取り不能にな
るが、本考案ではシーブ外面が勾配を有してい
るためこのような現象は起らず、しかもケーブ
ルはシーブの第1の円すい面を所定回巻回した
状態で該第1の円すい面上を第2の円すい面に
達するまで滑落しながら巻き取られて行くた
め、布設ケーブルを連続して円滑に引き抜くこ
とが可能である。
(2) 連続的に引き抜かれてシーブから繰り出され
るケーブルを例えばトラツク荷台上で所定長ず
つ切断して積載することができるため、従来複
数個の空リールに巻き取つていた場合に比し、
作業スペース、作業工数を節約することがで
き、コストダウンが図れる。
(3) 装置をコンパクトにまとめることができ、運
搬が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案の実施例を示すもの
で、第1図はケーブル引き抜き装置の平面図、第
2図は同正面図、第3図はケーブル引き抜き要領
説明図、第4図はケーブル巻き取り時の張力関係
説明図、第5図は巻き取り後の張力と巻き取り数
の関係を示すグラフ、第6図はシーブ円すい面の
作用説明図である。第7図及び第8図は各種ケー
ブル布設要領説明図である。 図中、1はシーブ、2は駆動系、3は第1の円
すい面、4は第2の円すい面、105はSLケー
ブルである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転自在に設けられたシーブと、前記シーブを
    回転駆動する駆動系とよりなり、前記シーブの外
    周が、ケーブルを巻回して前記シーブを回転させ
    たときに該ケーブルを滑落させる急な勾配の第1
    の円すい面と、該第1の円すい面の小径側に位置
    して該第1の円すい面からのケーブル滑落を阻止
    するゆるい勾配の第2の円すい面とを連続形成し
    てなることを特徴とするケーブル引き抜き装置。
JP2753885U 1985-02-27 1985-02-27 Expired JPH034100Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2753885U JPH034100Y2 (ja) 1985-02-27 1985-02-27

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JP2753885U JPH034100Y2 (ja) 1985-02-27 1985-02-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61144714U JPS61144714U (ja) 1986-09-06
JPH034100Y2 true JPH034100Y2 (ja) 1991-02-01

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JP2753885U Expired JPH034100Y2 (ja) 1985-02-27 1985-02-27

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