JPH0341002A - 防カブ剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は防カビ剤組成物に関し、更に詳細には。

帯電防止効果を有する第４級アンモニウム塩を含む防カ
ビ剤組成物に関する。

〈従来の技術〉 建築物、特に台所、風呂場等に発生するカビが人体にも
影響を及ぼすことは既に明らかにされており、従来より
カビを防止する防カビ剤については種々研究がなされて
いる。

しかしながら、従来の防カビ剤の多くは、カビに対して
殺菌効果を有する薬品等の検討又は一般にカビの発生す
る温度、湿度、栄養分、酸素等の条件を抑制する方法の
研究がなされているにすぎない。即ち、最終的に発生す
るカビに対しての防止効果又は殺菌効果を有する防カビ
剤の開発が大部分であって、カビが発生する以前の微生
物が建築物等に付着する点について検討された防カビ剤
については知られていないのが現状である。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、帯電防止作用及び長期に渡り防カビ作
用を有し、しかも建造物等に発生してカビの原因となる
ダニを防止することが可能な防カビ剤組成物を提供する
ことにある。

く課題を解決するための手段〉 本発明によれば、カビの発生防止及び／又は殺菌作用を
有する防カビ剤において、該防カビ剤が第４級アンモニ
ウム塩を含むことを特徴とする防カビ剤組戊物が提供さ
れる。

以下本発明を更に詳細に説明する。

本発明において、必須の構成成分として含有する第４級
アンモニウム塩は、静電気の発生を防止し、且つ微生物
に対して殺菌効果を有する成分である。該第４級アンモ
ニウム塩は、帯電防止作用及び殺菌作用を有し、且つ防
カビ剤組成物中の他の成分と相溶性を示すものであれば
特に限定されるものではなく、例えば、オクチルトリメ
チルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムク
ロライド、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド
、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オ
クタデセニルトリメチルアンモニウムクロライド、オク
タデカジェニルトリメチルアンモニウムクロライド等の
アルキルトリメチルアンモニウム塩；ジオクチルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ジデシル１−リメチルア
ンモニウムクロライド、ジドデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、ジテトラデシルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ジオクタデシルトリメチルアンモニウム
クロライド、ジオクタデシルトリメチルアンモニウムク
ロライド、ジオクタデセニルトリメチルアンモニウムク
ロライド、ジオクタデカジェニルトリメチルアンモニウ
ムクロライド等のジアルキルジメチルアンモニウム塩等
を好ましく挙げることができ、使用に際しては、単独若
しくは混合物として用いることができる。

また市販品を用いることも可能であり１例えば商品名ｒ
ＡＲＱＵＤ　　Ｃ−５０Ｊ　、ｒＡＲＱＵＤＳ−５０Ｊ
　　ｒアーモスタット３１０Ｊ、ｒアーモスタット４１
０」　（ライオンアクゾ株式会社製）等を好適に使用す
ることができる。前記第４級アンモニウム塩の配合割合
は、防カビ剤組成物中に０．１〜１０重量％、特に１〜
５重量％の範囲で含有するのが望ましい。この際配合割
合が０．１重量％未満では、優れた静電防止効果が得ら
れず。

従って長期に渡る防カビ作用が得られないので好ましく
ない。また１０重量％を超える場合には、建築仕上材料
の接着性を損ない、剥離が生ずる恐れがあるので好まし
くない。

本発明において用いるカビの発生防止及び／又は殺菌作
用を有する防カビ剤は、人体に対する毒性がなく、且つ
カビに対する発育防止効果及び／又は殺菌効果を有する
公知の防カビ剤であれば、特に限定されるものではなく
１例えば殺菌成分、細菌又は真菌（カビ）の発育を阻止
する成分を。

溶剤に溶解した公知の防菌、防カビ剤等を用いることが
できる。前記殺菌成分、細菌又は真菌（カビ）の発育を
阻止する成分としては、２−（４−チアゾリル）ベンツ
イミダゾール、Ｎ、Ｎ−ジメチル−Ｎ′−フェニル−Ｎ
′−（フルオロジクロロメチルチオ）スルホアミド、１
−［（ショートメチル）スルホニル］−４−メチルベン
ゼン、ショートメチル−ｐ−トリルスルホン及びこれら
の混合物等から成る群より選択される公知の安全性が確
認されている化合物を好ましく用いることができる。該
成分の使用量は、各成分の最低有効濃度以上であればよ
く、防カビ剤組成物に対して０゜３〜２．５重量％の範
囲で用いることができ、特に好ましくは、２−（４−チ
アゾリル）ベンツイミダゾールの場合０．３〜１重量％
、Ｎ、Ｎ−ジメチル−Ｎ′−フェニル−Ｎ’　−（フル
オロジクロロメチルチオ）スルホアミドの場合１〜２重
量％、１−［（ショートメチル）スルホニル］−４−メ
チルベンゼン又はショートメチル−ｐ−ｈリルスルホン
の場合０．３〜２重量％であるのが望ましい。この際０
．５重量％未満の場合には、所望の殺菌又は発育阻止効
果が得られず、また２゜５重量％を超える場合には、防
カビ剤組成物を被処理物に塗布した際に組成物白身が剥
離する恐れがあるので好ましくない。

本発明において、゛防カビ剤組成物を調製するには、前
記第４級アンモニウム塩と、前記カビの発生防止及び／
又は殺菌作用を有する防カビ剤とを、例えばイソプロパ
ノール、エタノール等の殺菌、消毒のための溶剤及び／
又はキジロール、オイルターペン、アセトン、ミネラル
スピリット等の有機溶剤に、好ましくは２０〜３５℃の
加温状態で溶解することにより得ることができる。この
際前記溶剤は必らずしも使用する必要はなく、好ましく
は防カビ剤組成物に対して０〜９６重量％の範囲で用い
ることができる。

更に本発明の防カビ剤組成物は、被処理物に塗布した後
に、時間の経過と共に生ずる防カビ剤組酸物の剥離を防
止するために、固定剤を添加することもできる。該固定
剤は、例えば本発明の防カビ剤組成物を、木材、コンク
リート、モルタル、ブロック、レンガ、素焼タイル、プ
ラスチック等の被処理物に塗布した際に、内面に深く浸
透し。

溶剤の蒸発後は被処理物の毛管壁及び表面に沿ってゲル
層を形成することにより、優れた耐候性及び耐汚染性を
有する防水効果を付与するものである。具体的には、例
えばエポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂等
を挙げることができ、また市販の例えばジメチルシリコ
ーンオイルである低粘度の商品名ｒＫＦ９６ＬＪ　、メ
チルハイドロジエンポリシロキサンを主成分とする撥水
用オイルである商品名ｒＫＦ９９Ｊ　　（信越化学工業
株式会社製）、商品名ｒケミストップ」　（三井石油化
学工業株式会社製）等を用いることもできる。

前記固定剤の使用量は、被処理物が防カビ剤組成物を吸
収する割合により決定することができ、好ましくは防カ
ビ剤組成物１００重量部に対して、０〜５０重量部、特
に好ましくは１〜４０重量部の範囲で使用することがで
きる。

本発明の防カビ剤組成物を使用するには、既にカビの発
生が認められる被処理物又は認められない被処理物に対
して塗布又は噴霧処理することにより行うことができる
が、必要に応じて予め公知の次亜塩素酸溶液、アルコー
ル又は塩化ベンザルコニウム等により殺菌処理を施こし
た後に行なうこともできる。

〈発明の効果〉 本発明の防カビ剤組成物は、必須のｆ７或要件として、
帯電防止効果を有する第４Ｒアンモニウム塩を含有する
ので、カビとなる微生物（細菌）が、被処理物に付着す
る時点からカビの発生を防止することができる。また、
微生物の付着の時点からカビの発生を防止することがで
きるので、湿度。

温度、酸素量及び栄養素等の一般にカビの発生する条件
には、はとんど作用されずに長期に渡りカビを防止する
ことができる。

〈実施例〉 以下本発明を実施例、比較例及び試験例により更に詳細
に説明するが１本発明はこれらに限定されるものではな
い。

失ｍ 商品名ｒＡＲＱＵＡＤ　　Ｃ−５０Ｊ　　（ライオンア
クゾ株式会社製）５０重量部を、インプロパノール５０
０重量部と、キジロール３５５重量部との混合液に添加
し、３０℃にて加熱混合した６次いで２−（４−チアゾ
リル）ベンツイミダゾール６重量部とショートメチル−
Ｐ−１−ツルスルホン１３重量部とを更に混合した後、
商品名「ケミストップ」　（三井石油化学工業株式会社
製）１２０重量部及びメチルハイドロジエンポリシロキ
サン１重量部とを添加して防カビ剤組成物を調製した。

失轟杜主 ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド１０重
量％、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロラド１
０重量％、オクタデセニルトリメチルアンモニウムクロ
ライド３５重量％及びオクタ重量％ェニルシトリメチル
アンモニウム９０９４１４５重景％から成る第４級アン
モニウム塩５重量部と、Ｎ、Ｎ−ジメチル−Ｎ′−フェ
ニル−Ｎ′−（フルオロジクロロメチルチオ）スルホア
ミド１５重量部と、２−（４−チアゾリル）ベンツイミ
ダゾール５重量部とを、キシレン５０重量部、イソプロ
ピルアルコール６００重量部及びミネラルスピリット３
３０重量部とから戊る溶剤に３５℃にて加熱溶解し、防
カビ剤組戊物を調製した。

夫妻０」走 Ｎ、Ｎ−ジメチル＝Ｎ′−フェニルーＮ′（フルオロジ
クロロメチル）スルホアミド１２重量部、２−（４−チ
アゾリル）ベンツイミダゾール５重量部、ショートメチ
ル−ｐ　−１”ツルスルホン４重量部及び商品名「アー
モスタット　３１０」（ライオンアクゾ株式会社製）５
重量部を、イソプロピルアルコール５００重量部とキシ
レン４６２重量部との溶剤に溶解した後、商品名「ケミ
ストップ」　（三井石浦化学工業株式会社製）１２０重
量部を添加混合して防カビ剤組戊物を調製した。

久跣班上 東京部下集合住宅３世帯の同一条件の同場所において、
浴室及び北側に面する台所窓下の結露し易い壁面を対照
に試験を行った。試験は、まず対照場所を次亜塩ｉ酸す
トリウムを主剤とする洗浄剤により漂白、乾燥を行った
後、実施例１で調製した防カビ剤組成物を６０ｍＱ／ｍ
塗布し１次いで商品名「ニューエンピロ０」　（稗東塗
料株式会社製）のエマルジョン塗料を１８０　ｇ／ｍ２
塗布し、乾燥後更に前記防カビ剤組成物を６０ｉｎＱ／
ｒｒｒ塗布した。塗布終了後３力月毎に２年間カビの発
生状態を観察した。また実施例１でｉＡ製した防カビ剤
組成物の代わりに、比較例１として第４級アンモニウム
塩を含まない商品名「マスティーＳＪ　　（ヤヨイ化学
工業株式会社製）の防カビ剤を台所に、比較例２として
、比較例１と同し防カビ剤を浴室に用いて同様の試験を
行った。その結果を表１に示す９尚防カビ剤を全く使用
せず塗料を塗布して行った試験も同様に表１に示す。

基壇む」４ 千葉県下の食品工業の一区画を対象として試験を行った
。試験はまず対象区画を商品名ｒカビサール」　（株式
会社サンケミカル製）で洗浄漂白した後、実施例１で調
製した防カビ剤組成物を１００　ｍＱ　／　ｒｄ塗布し
、次いで商品名「エンビ＃１０００Ｊ　　（稗東塗料株
式会社製）の塗料を１３０ｇ／耐塗布した後、更に前記
防カビ剤組成物を１００１ｎＱ／ｒｒｒを２回塗布した
。塗布終了後３力月毎に↓８８力カビの発生状態を観察
した。また実施例１で調製した防カビ剤組成物の代わり
に、比較例３として、第４級アンモニウム塩を含まない
防カビ剤（日本ペイント株式会社製）を用いて同様の試
験を行った。その結果を表２に示す。

表　　２ 注）評価は表１と同様である。

基１１尤 ３０Ｘ４５Ｘ５ａｎの外壁用インド砂岩表面を３等分し
、該３等分された表面の右側に実施例２で調製した防カ
ビ剤組成物を、左側に実施例３で調製した防カビ剤組成
物を塗布した。また中央は。

防カビ処理を一切施さなかった。得られた外壁用インド
砂岩を、静岡県伊東市の肥伏な土地に載置して６力月毎
２年間カビの発生を観察した。また前記外壁用インド砂
岩の代わりに杉材を用い、土中に１０ａＩ！埋没させた
以外は、同様に試験を行った。その結果を表３に示す。

手続補正書０、。

平成　　４・４・望

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. カビの発生防止及び／又は殺菌作用を有する防カビ剤に
   おいて、該防カビ剤が第４級アンモニウム塩を含むこと
   を特徴とする防カビ剤組成物。