JPH0340810A - 遠赤外線放射アクリル系合成繊維及びその製造方法 - Google Patents

遠赤外線放射アクリル系合成繊維及びその製造方法

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JPH0340810A
JPH0340810A JP17453389A JP17453389A JPH0340810A JP H0340810 A JPH0340810 A JP H0340810A JP 17453389 A JP17453389 A JP 17453389A JP 17453389 A JP17453389 A JP 17453389A JP H0340810 A JPH0340810 A JP H0340810A
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far
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organic solvent
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JP17453389A
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Masashi Arai
新井 正志
Yasuaki Nakayama
中山 安明
Toshihiro Yamamoto
俊博 山本
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は優れた遠赤外線放射特性を有するアクリル系合
成繊維及びその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 電磁波の一種であり可視光線より長い波長の遠赤外線は
空気による吸収減衰が少なく、蛋白質脂肪、炭水化物な
どと多量の水分から成る人体は遠赤外線の良い吸収体で
ある。又、遠赤外線は短波長の近赤外線よりも深達力が
大きいとされ、まろやかな温感を与える等の性能を有し
ており、最近健康、医療への応用が活発になっている。
遠赤外線を効果的に放射する粒子としては酸化物セラミ
ソクスが知られている。セラコックスは優れた耐熱性も
有しているため今日では遠赤外線ヒーターや遠赤外線調
理器などが商品化されている。繊維への応用としては、
保温性を高めるためセラミソクスを含む樹脂を編織物に
コーティングする事が試みられている。このような樹脂
加工は保温という面では効果的であるが、繊維自体の風
合を損うという欠点を有しtいる。又特公昭63−19
6710号公報には、ポリエステルポリマーにセラミッ
クスを添加し、紡糸した繊維が提案されている。しかし
、可紡性が不良の上にポリマー中に均一に分散され、ポ
リマーが遠赤外線を吸収してしまうため充分な効果が得
られなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは上記欠点を改善すべく鋭意研究の結果、本
発明を完成したのである。
本発明の目的は、耐洗濯性を有しかつ繊維加工条件の範
囲が広い優れた遠赤外線放射特性を有するアクリル系合
成繊維を提供するものである。更に他の目的は、斯かる
遠赤外線放射アクリル系合成繊維を工業的容易に且つ安
価に製造する方法を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明の遠赤外線放射アクリル系合成繊維は
、アクリロニトリルを主要な構成単位とする共重合体と
セルローズ誘導体とから威るアクリル系合成繊維におい
て、セルローズ誘導体が相分離状態で存在しておりかつ
遠赤外線放射特性を有する微粉末1〜30M量%をセル
ロース誘導体中に主として含有している事を特徴とする
また本発明の製造方法は、アクリル系合成繊維を湿式紡
糸して製造するに際し、セルローズ誘導体の有機溶剤溶
液にあらかしめ遠赤外線放射特性を有する微粉末を分散
させ、次いで該分散液をアクリロニトリルを主要な構成
単位とする共重合体の有m溶剤溶液に添加しこれを紡糸
する事を特徴とする。
本発明に使用するアクリロニトリル共重合体は少なくと
も40重盪%のアクリロニトリルを含有するもので繊維
形成能を有するものが好ましい。
すなわちアクリロニトリルを40重量%以上と他のビニ
ル系モノマー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、或い
はこれらのアルキルエステル類、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、アリルスルホン酸ソーダ、メタリ
ルスルホン酸ソーダビニルスルホン酸ソーダ、スチレン
スルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸ソーダなどを適宜組合せたものを60
重置%以下の割合で共重合せしめたものが挙げられる。
特に、アクリルロニトリル80重置%以上と20重量%
以下のビニル系モノマー及びスルホン酸基含有モノマー
共重合体、又はアクリロニトリルを40重量%以上と塩
化ビニリデン及びスルホン酸基含有モノマーを20〜6
0重盪%含有する共重合体が好ましい。
本発明で用いるセルロースm 8体はアセチルセルロー
ス、アセチルプロピオニルセルロース、及びアセチルブ
チリルセルロースであり前記アクリロニトリル系共重合
体に対して1.0〜20.0重量%、好ましくは2.0
−15.0重量%含有せしめる。
セルロース誘導体の量が1.0重量%未満では遠赤外線
放射特性を有する微粉末を含有した良好なる相分離状態
が得られず、一方20重量%を越えると繊維性能が低下
するとともに工業的容易にかつ安価に始造する事が困難
となる。
本発明に使用する遠赤外線放射特性を有する微粉末とは
、酸化物系セラミックス、非酸化物系セラミックス、非
金属、金属、合金、結晶等が挙げられる0例えば、酸化
物系セラミックスとしてはアルミナ(Af、Oコ)系、
マグネシア(MgO)系、ジルコニア(ZrO,)系の
外、酸化チタン(T i Ox ) 、二酸化ケイ素(
SiOz)、酸化クロム(Cr t ○、)  フェラ
イト(Fe○2F810a ) 、スピネル(M g 
O−A Ilz Ox )セリウム(Ca Ox ) 
、バリウム(B a O)等、炭化物系セラミックスと
しては、炭化ホウ素(B、C’) 、炭化ケイ素(Si
n)、炭化チタン(TiC)、炭化モリブデン(Mob
)、炭化タングステン(WC) 、炭化ジルコニウム等
、窒化物系セラ3ソクスとしては、窒化ホウ素(BN)
、窒化アル藁(Am!N)、窒化ケイ素(Si、N4)
、窒化ジルコン(ZrN)等、非金属としては炭素(C
)  グラファイト、金属としてはタングステン(W)
、モリブデン(Mo)、バナジウム(V)、白金(Pt
)、タンタル(Ta)、マンガン(Mn)、ニノケル(
Ni)、酸化銅(Cu、O)、酸化鉄(F e、○、)
、合金としてはニクロム、カンタル、ステンレス、アル
メル、また結晶としては雲母、蛍石、方解石、明ばん、
水晶等が挙げられ、前記アクリル系共重合体に1種又は
2種含有せしめる。
添加量は微粉末の種類にもよるが、前記アクリル系共重
合体に対して1.0〜30.0重量%、好ましくは3.
0〜15.0重量%含有せしめる。微粉末の含有量が1
.0重量%未満では繊維に充分な遠赤外線放射性能を付
与出来ず、また30重量%を超えると繊維性能が低下す
ると共に紡糸における可紡性及び紡績性が低下する。
本発明の繊維は、相分離したセルローズ誘導体の中に前
記微粉末を局在化させる事が必須である。
セルローズ誘導体中に前記微粉末が局在化していると、
遠赤外線放射効果は著しく向上する。その理由は定かで
ないが、相分離したセルローズ誘導体により形成された
マクロボイドによってポリマーの遠赤外線吸収量が減少
し更に局在化により遠赤外線放射に方向性を与えるため
外部に効率的に作用するからと考えられる。
本発明の方法において使用する溶剤はジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセドアξド、ジメチルスルホキシド、
アセトン等の有4i!溶剤が挙げられる。
本発明においてセルロース誘導体の有機溶剤溶液の濃度
は5〜40重量%、好ましくは10〜30重景%である
。この濃度が5重量%未満では、セルロース誘導体の添
加量にもよるが、紡糸原液の濃度が下がり可紡性が低下
するとともに、繊維物性が低下する。また40重量%を
越えると、粘度の上昇により抗菌性ゼオライトの均一分
散が困難になるばかりでなく、可紡性が低下し工業的容
易に製造する事が困難となる。
紡糸は通常のアクリル系合成繊維と同様な条件で行えば
良く、数段の浴槽を通し、順次延伸、水洗、乾燥、後処
理を行う。
(発明の効果) 本発明の遠赤外線放射アクリル系合成繊維は、優れた遠
赤外線放射性能を有し、かつ通常のアクリル系合成繊維
の繊維性能をそのまま有すると共に、耐洗濯性、耐ドラ
イクリーニング性による放射特性の低下もほとんど無い
のである。また本発明の製造方法は、斯かる繊維を通常
のアクリル系合成繊維の製造条件及び装置で工業的容易
にかつ安価に製造出来るものである。
本発明によって得られた繊維は、通常のアクリル系合成
繊維は勿論、ポリエステル、ナイロン木綿、レーヨン、
羊毛等信の繊維と混合して使用する事も可能であり遠赤
外線放射性能を有する健康衣料1毛布、カーペット、マ
ント、靴下、シーツ、ふとん綿等幅広い用途に使用する
事が出来るため、産業上極めて有意義なものである。
(実施例) 以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。実施
例中「%」とあるのは「重量%」を意味する。
実施例1〜3及び比較例1〜4 アクリロニトリル(AN)/メチルアクリレート(MA
)/メタクリルスナホン酸ソーダ(SMAS)=91.
2/8.010.8からなるアクリル系重合体のジメチ
ルホルムアミド(DMF)溶液を準備した。
そしてアクリル系重合体に対して遠赤外線放射特性を有
する微粉末をセルロース誘導体のDMF溶液中にホモミ
キサーで均−分散後、第1表記載の量で上記アクリル系
共重合体溶液に添加しホモミキサーで充分撹拌し紡糸原
液とした。
上記原液を20℃、60%DMF水)客演中に紡出し、
脱溶媒をさせながら延伸水洗した後、油剤を付与して乾
燥緻密化を行った。この繊維にクリンプを付与後、温熱
120℃にて温熱処理を行った。得られた繊維をカット
し、次いで紡績した後丸編みを作製した。この編物で遠
赤外線放射密度を測定し評価した。
尚、比較例としては、前記記載の添加量と異なるもの(
比較例1〜3)、及び抗菌性ゼオライトをセルローズ誘
導体の有81溶剤溶液に均一分散させる事なくアクリロ
ニトリル系共重合体に添加したものである(比較例4) 第1表から明らかなように、本発明の実施例は比較例に
比べて優れた遠赤外線放射特性を有していることがわか
る。アセチルセルローズ溶液にバタテキラーを35%添
加した比較例3の場合は、口金濾過圧上昇及び紡糸時の
単糸切れが多く、満足な糸が得られなかった。
〔遠赤外線放射密度測定条件〕
丸編物を底辺10cmX5cm高さ3Qcmの直方体状
のスチーム式加熱器にかぶせる。W物表面を100℃に
i!LijiiL、1mHれた位置でパワーメーター(
オプテンクス製)で7〜20μmの遠赤外線放射密度(
W/mりを測定した。
また、操業性の判定は、実施例記載の条件で製造した際
の濾温圧、単糸切れ、ローラー捲き付き紡績性などを総
合して「◎」、「○」、「Δ」。
「×」の四段階で行った。
セルローズ誘導体中に含有した微粉末は、ゲル膨潤状態
の繊維を5時間アセトン抽出し、処理前後の灰分測定に
より繊維中の微粉末に対するセルローズ誘導体中の含有
率を求めた。
実施例4 AN/塩化ビニリデン(VClg)/アリルスルホン酸
ソーダ(SAS)=57/40/3からなるアクリル系
共重合体のDMF溶液を準備した。
そのアクリル系共重合体に対してアルミナ7.5%をア
セチルセルロース溶液に均一分散した後、アクリル系共
重合体溶液に添加し充分撹拌し紡糸原液とした。アセチ
ルセルロースの添加量はアクリル系共重合体に対して1
0%であった。
上記紡糸原液を25℃、55%DMF水溶液中に紡出し
、脱溶媒をさせながら延伸水洗した後、油剤を付与して
乾燥緻密化を行った。この繊維にクリンプを付与後、温
熱1)5℃にて温熱処理を行った。
得られた繊維を丸編にして、家庭洗濯0,5゜10.2
0回後の遠赤外線放射密度を測定した。
第2表に示すごとく、20回の洗濯後でも良好な第 表 〔洗濯条件〕 市販小型電機洗濯機使用 中性洗剤    1g/l’ 浴     比         1:100温度×時
間     40℃×5分間 水     洗         10分間乾    
 燥         80 ℃ × 1 時間
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明繊維の多孔性アクリル系共重合体と相
分離したセルロース誘導体中に分散した遠赤外線放射特
性を有する微粉末を示す模式図である。第2図は、比較
例のアクリル系共重合体中−こ均一に分散した遠赤外線
放射特性を有する微粉末を示す模式図である。 I ・・・アク リル系共重合体、 2・・・セルロース誘導体、 3・・・遠赤外線放射特性を有する微粉末。 第 図 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アクリロニトリルを主要な構成単位とする共重合
    体とセルローズ誘導体とから成るアクリル系合成繊維に
    おいて、セルローズ誘導体が相分離状態で存在しており
    かつ遠赤外線放射特性を有する微粉末1〜30重量%を
    セルローズ誘導体中に主として含有している事を特徴と
    する遠赤外線放射アクリル系合成繊維。
  2. (2)アクリル系合成繊維を湿式紡糸して製造するに際
    し、セルローズ誘導体の有機溶剤溶液にあらかじめ遠赤
    外線放射特性を有する微粉末を分散させ、次いで該分散
    液をアクリロニトリルを主要な構成単位とする共重合体
    の有機溶剤溶液に添加しこれを紡糸する事を特徴とする
    遠赤外線放射アクリル系合成繊維の製造方法。
JP17453389A 1989-07-06 1989-07-06 遠赤外線放射アクリル系合成繊維及びその製造方法 Pending JPH0340810A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239233A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Osamu Baba 入浴設備用部材および入浴設備、並びに入浴剤

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