JPH034036A - オーバーランニングクラッチの潤滑方法、及び同潤滑剤 - Google Patents

オーバーランニングクラッチの潤滑方法、及び同潤滑剤

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JPH034036A
JPH034036A JP1137409A JP13740989A JPH034036A JP H034036 A JPH034036 A JP H034036A JP 1137409 A JP1137409 A JP 1137409A JP 13740989 A JP13740989 A JP 13740989A JP H034036 A JPH034036 A JP H034036A
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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/064Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls
    • F16D41/066Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はオーバーランニングクラッチの潤滑方法及びオ
ーバーランニングクラッチ用の潤滑剤に係り、特に、オ
ーバーランニングクラッチの初期結合作動に必要な摩擦
係数を高温度(200℃以上)まで保持し、しかも高温
度(200℃以上)においても摺動部の摩耗を防止し得
るように改良した潤滑方法、及び、上記の潤滑方法の実
施に好適な潤滑剤に関するものである。
〔従来の技術〕
公報等で知られるオーバーランニングクラッチは1例え
ばセルモータによる内燃機関の始動機構の伝動系統内に
配置して使用される。この場合。
セルモータの回転方向及び内燃機関の回転方向は一定で
あって、 a、セルモータが内燃機関に回転力を与えてクランキン
グする状態と。
b、内燃機関が自立回転を開始して、セルモータが無負
荷になるオーバラン状態とが有る。
オーバーランニングクラッチは、上記クランキング状態
(クラッチ接の状態)と、オーバーラン状態(クラッチ
断の状態)とが自動的に切り変わる機能を有している。
上記の自動切換作動の過渡的状態としてスリップ状態が
発生するが、これについては後述する6 第3図及び第4図は内燃機関の始動装置に用いられてい
るオーバーランニングクラッチの1例を示し、第3図は
部分縦断面図、第4図は部分横断面図である。
本例においては、クラッチアウタ1が能動側、クラッチ
インナ2が被動側である。
第3図に示す如くクラッチアウタ1は、セルモータ(図
示せず)によって駆動される入力軸1aと、クラッチ作
動部材である筒状部1bとが同心に一体成形されている
一方、クラッチインナ2には、前記筒状部1bの中に位
置する円柱面2aと、内燃機関のリングギヤ(図示せず
)に噛合する歯車2bとが設けられている。
前記筒状部1bと円柱面2aとの間に複数個のローラ3
が配列されている。
第4図に示す如く、上記のローラ3は、円周方向にテー
パ状をなす空隙内に収納され、ローラ押しバネ4によっ
て空隙の狭い方(天井の低い方、図において左回り方向
)に付勢されている。
セルモータ(図示せず)が回転して筒状部1bが矢印a
方向に回されると、ローラ3はローラ押しバネ4に押さ
れつつ転動し、筒状部1bに対して相対的に図の左回り
方向に天井の低い方に)移動し、円柱面2aと筒状部1
bとの間に挟まれて相対的に動けなくなり、円柱面2a
が筒状部1bと一緒に矢印す方向に回されて、クラッチ
接状態となる。この状態は前記のクランキング状態であ
る。
上記のように、クラッチが自動的に「接」状態となる過
渡期において、筒状部1bの矢印a方向回転速度よりも
円柱面2aの矢印す方向回転速度が低い状態(スリップ
状態)が発生する。
このスリップ状態では、ローラ3が円柱面2a及び筒状
部1bの内面と激しく摺動するので、摩耗を防止するた
めにグリース5が充填されている。
内燃機関が始動されて自立回転すると1円柱面2aの矢
印す方向回転速度の方が筒状部】bの矢印a方向回転速
度よりも速くなる。この状態ではローラ3がローラ押し
バネ4を圧縮して図の右回り方向に転動して空隙の広い
(天井の高い)所に位置し、クラッチが「断」の状態と
なって円柱面2aがオーバランする。この場合は、前記
のスリップ状態に比して荷重は低いが高速で摺動するの
で摩耗の問題が有り、潤滑が必要で、前記のグリース5
によって潤滑が行われる。
(発明が解決しようとする課題〕 上記のような作用をするオーバーランニングクラッチの
内部潤滑については、特殊な潤滑機能が要求さるので、
特開昭59−51998号公報で知られる従来一般に用
いられているグリースを充填しただけでは要求に応え得
ない。
即ち、オーバーランニングクラッチ内においては。
(イ)前記のスリップ状態を経てクランキング状態(ク
ラッチ接)となるためには9円周に沿ったテーパ状空隙
の中へローラ3を噛み込んでロックされなければならな
いので、比較的高い摩擦係数が必要である。
もし摩擦係数が低すぎると、ローラ3が中転するばかり
で、テーパ状空隙に噛み込まれない(即ちロックされな
い)ので、スリップ状態が長く続き、始動が遅延するの
みでなく、オーバランニングクラッチが発熱し、グリー
スを劣化させる。
一方、前記のスリップ状態、及びオーバーラン状態では
、摩耗を防止するために潤滑剤による減摩作用を必要と
する。
しかも、前記のスリップ状態やオーバーラン状態におい
ては発熱するので、耐熱性も重要な課題となり、 (イ)200℃以上を越えても、粘度が減少し過ぎて流
失してしまうことがなく、 (ロ)200℃を越えても変質して潤滑性を失うことの
ない、 性状が要求される。
ところが、従来のグリース潤滑技術においては一般に、
減摩作用が重視されるあまり、適宜な摩擦傷数を確保す
るという考えは無かった。
また、200℃を越えても流失せず、200℃を越えて
も劣化しないというグリース潤滑技術は未だ開発されて
いない。
従来技術においてはオーバーランニングクラッチに「合
成油を基油とし、増稠剤としてリチウム石鹸を混合した
グリース」を充填していたが、この潤滑方法では、スチ
ールとスチールとの間の摩擦係数(以下、スチール間の
摩擦係数という)が0612であり、オーバーランニン
グクラッチで伝動し得るトルクが小さい、このため、ク
ラッチの初期結合(停止状態からセルモータを回し、ク
ラッチを接状態にすること)の際にスリップが著しい。
また、上記と異なる従来技術として「シリコーンオイル
を基油とし、増稠剤としてリチウム石鹸を混合したグリ
ース」を充填する方法も公知であるが、この種のグリー
スの耐熱性は170℃しか無いので、オーバラン作動に
伴う昇温で劣化し易い。
他方、ボールベアリング等の高荷重高回転用として使用
するための軸受グリースとして1合成油を基油とし、増
稠剤としてウレア系化合物を混合したグリースが有る。
このグリースは、耐熱耐久性の面ではオーバーランニン
グクラッチ用としても好適であるが、このグリースの摩
擦係数は0.12と低いので、オーバーランニングクラ
ッチの初期結合の際に必要な摩擦力が得られないので、
オーバーランニングクラッチ用としては適しない。
本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので。
オーバーランニングクラッチの初期結合に必要な摩擦係
数を確保し、低温時においても初期スリップを生じ難く
、オーバーランして200℃以上に昇温しても、Pfi
滑剤が流失したり、劣化、固化したりする虞が無く、オ
ーバラン状態においても早期に摩耗が進行しない、オー
バーランニングクラッチの潤滑方法、及び、上記の方法
に好適な潤滑剤を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため1本発明の潤滑方法は。
オーバーランニングクラッチの初期結合に必要な摩擦係
数を確保するため、標準状態におけるスチール間の摩擦
係数が0.18以上の油を基油とし、200℃以上で稠
度を維持するため、滴点260℃以上の樹脂又は石鹸を
混合し。
上記の混合潤滑剤をオーバーランニングクラッチ内の空
隙に充填する。
本発明は、基油および増稠剤の物理的性状に着目したも
のであって、摩擦係数o、ia以上のオイルであれば、
基油として用い得る。摩擦係数0.18以上のオイルの
例としては、摩擦係数0.2のシリコンオイルが挙げら
れる。
また、滴点260℃以上の樹脂又は石鹸であれば増稠剤
として用い得る1滴点260℃以上の樹脂の例としては
ウレア系化合物が挙げられる。
本発明者の実験によれば、樹脂又は石鹸の混合割合2〜
35%(重量比)の範囲内とすると好結果が得られる。
2%未満では稠度が不足し、35%を越えると潤滑性が
不充分になるからである。
また、本発明のオーバーランニングクラッチ用潤滑剤は
、標準状態におけるスチール間摩擦係数が0.18以上
の基油に、71点260℃以上の樹脂又は石鹸を混合し
たことを特徴とする。
〔作用〕
上記の手段によれば、標準状態における基油の摩擦係数
(スチール間)が0.18であるから、オーバーランニ
ングクラッチの初期結合に際して、約0.18の摩擦係
数がローラ3(第4図参照)に作用し、該ローラ3が過
渡にスリップすることなく比較的迅速に空隙間に噛み込
まれてクラッチ接の状態(クランキング状態)に移行し
得る。
さらに、樹脂又は石鹸の滴点が260℃以上であるから
、少なくとも200℃を越えるまで潤滑剤が流失してし
まうといった事態を生じる虞が無い。
〔実施例〕
次に、本発明に係るオーバーランニングクラッチ用潤滑
剤を用いて1本発明に係るオーバーランニングクラッチ
の潤滑方法を実施した1例について説明する。
標準状態におけるスチール間の摩擦係数0.18以上の
基油として、本例は摩擦係数0.2のシリコン油を用い
た。ただし、本実施例シリコン油の摩擦係数には±0.
02のバラツキがあり、詳しくは摩擦係数の0.2±O
°02である。
シリコン油は高温における耐酸化性にも優れているので
、基油として好適である。
また本実施例は、滴点260℃以上の樹脂又は石鹸とし
て、滴点260℃のアルキルジウレアを用い、前記の基
油内に20%(wし%)混合した。このアルキルジウレ
アは脂肪族アミンとイソシアネートとを反応させて得た
もので、耐熱性300℃である。
上記のように調合した1rut剤を、第3図、第4図に
示したオーバーランニングクラッチ内の空隙に充填して
テストを行ったところ、エンジンの雰囲気温度−25℃
から+100℃までの間で初期結合に伴うスリップが認
められなかった。
さらに、大気温20℃の雰囲気内で30分間の連続オー
バーランニングテストを行ったが、ローラ3、及びこれ
に情態する部材に別設の摩耗が認められなかった。内燃
機関の始動に際してオーバーランニングクラッチがオー
バラン状態となるのは秒単位の短時間であるから、30
分間の連続テストは充分にシビアーである。
比較例Aとして、摩擦係数の0.2のシリコーンオイル
を基油とし、増稠剤として滴点210℃のリチウム石鹸
を混合したグリースを用い、比較例Bとして、摩擦係数
0.12のジエステル系合成油を基油とし、増稠剤とし
て滴点207℃のリチウム石鹸を混合したグリースを用
い、各温度における稠度の変化状態を第1図に、同じく
摩擦係数の変化状態を第2図に、それぞれ示す。
測定は、試料を各温度に24時間保持した後、JISに
基づいて行った・ 第1図及び第2図に現われているように、比較例Bは約
150℃で、比較例Aは約180℃で、それぞれ急速に
稠度が低下している。これに伴って、比較例Bは約15
0℃で、比較例Aは約200℃で、それぞれ摩擦係数が
急激に上昇し、高温潤滑性を失っている。
本実施例は約290℃まで正常な稠度を保つとともに、
約200℃まで摩擦係数が0,2(ただし、前述の如く
、詳しくは0.2±O″02)を保っている。
摩擦係数0.2±0−02であることは、初期結合に必
要な摩擦を失っておらず、しかもオーバーランニング状
態やスリップ状態における早期摩耗を防止するに必要な
潤滑性(減摩作用)を維持している状態である。この実
験結果から1本発明が目的を達成するために必要とされ
る基油のHPJ係数は0.18以上であることが判る。
〔発明の効果〕
本発明のオーバーランニングクラッチの潤滑方法によれ
ば、広い温度範囲で、著しいスリップを生じることなく
迅速に初期結合を行わせることが出来、しかも、オーバ
ーランによって200℃以上に昇温しでも潤滑剤が劣化
、固化したり流失したりする虞が無い。
その上、オーバーランニング状態やスリップ状態におい
て早期に摩耗が進行する虞が無い。
また1本発明の潤滑剤は広い温度範囲にわたってオーバ
ーランニングクラッチの初期結合に必要な摩擦係数を維
持することが出来、しかも200℃以上においても劣化
、固化したり流失したりする虞が無く、その上、200
℃以上においても適正な潤滑(減摩)作用を行うことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明に係るオーバーランニング
クラッチの潤滑方法及び同潤滑剤の作用。 効果を説明するための図表である9 第3図及び第4図は本発明の潤滑方法および本発明の潤
滑剤の適用対象であるオーバーランニングクラッチを示
し、第3図は部分m断面図、第4図は部分横断面図であ
る。 1・・・クラッチアウタ、la・・・入力軸、1b・・
・筒状部、2・・・クラッチインナ、 2a・・・円柱
面、2b・・・歯車、3・・・ローラ、4・・・ローラ
押しバネ、5・・・グリース。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、オーバーランニングクラッチの初期結合作動を妨げ
    ることなく摺動部の摩耗を防止するため、オーバーラン
    ニングクラッチ内の空隙に潤滑剤を充填する方法におい
    て、 標準状態におけるスチール間の摩擦係数0.18以上の
    基油に、滴点260℃以上の樹脂又は石鹸を混合した潤
    滑剤をオーバーランニングクラッチ内の空隙に充填する
    ことを特徴とする、オーバーランニングクラッチの潤滑
    方法。 2、標準状態におけるスチール間の摩擦係数0.18以
    上の基油に、滴点260℃以上の樹脂又は石鹸を混合し
    たことを特徴とする、オーバーランニングクラッチ用の
    潤滑剤。
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