JPH0340218Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はスカートハンガー収納架台に関する。

（従来の技術） スカートのクリーニング処理には専ら第１図に
示す如き本体がバネ板１ａで両端にスポンジ材１
ｂを取付けたハンガー１をスカート２上部に係止
させ、第２図に示す如くコンベヤーやチエンなど
の搬送手段３に対し把手１ｃを介し吊下げ状態に
懸架して処理装置（図示せず）に送り込み、処理
後は搬送手段３からハンガー１を取外すと共にス
カート２を外し、スカート２はアイロン処理工程
に向つてベルト手段（図示せず）を介し送り出す
ようになすのであり、このさい取外したハンガー
１は大きな容積のハンガー収納箱（図示せず）内
へ雑然と投げ入れておくのである。

（従来技術の問題） ところで、上記の如き作業に於いてハンガー１
の再使用にさいし収納箱内からハンガー１を取出
すには、ハンガー１が雑然と投入されることから
把手１ｃの部分が他のハンガーと絡んでおり、従
つてこれを取出すには時間と手間が掛つて生産性
が低下するものとなつている。

（問題点を解決するための手段） 本考案は如上の問題点を解決せんとするもので
あつて、その特徴とするところは基板上に一定高
さの門型ロツドを一定間隙下に対向立設させ、こ
のさい上記間隙はスカートハンガーの板バネ肉厚
より少し大ならしめ、また１つの門型ロツドは上
端を開放した構成でスカートハンガーの多数を横
置式にして積み重ねられるようになしたことにあ
る。

（作用） 上記構成のスカートハンガー収納架台は処理装
置の入口側、出口側の前後箇所に置いて使用する
のであり、出口側では空の架台を置き処理装置か
ら送り出されてくる搬送手段からのスカートをス
カート上部から取外すと共にハンガー１を横向き
にして、即ちハンガー１の板バネ１ａ巾部を上記
門型ロツドの上方位置から対向する間隙Ｓ内に板
バネ１ａを水平状態で且つその巾部が立設する状
態に投入するのであり、このさい把手１ｃは開放
されたロツド側に向うようにして投入する。

これに対し処理装置前面側ではハンガーの積み
重ねられた架台を置き、架台上のハンガーを順次
１箇宛取出しながらスカート上辺部に止着させて
搬送手段に吊架させるようになす。

（実施例） 第３図は全体斜視図である。５は基板、６ａ，
６ｂ及び７ａ，７ｂは夫々れ一定高さで対向する
１対の門型ロツドで台盤上の中央部に一定間隙ｓ
を有する関係で立設させてなる。このさい門型ロ
ツド６ａ，６ｂの上端は閉塞されてなるが、７
ａ，７ｂは開放されており、且つ両ロツドの対向
間隙ｓはスカートハンガー１の板バネ１ａ肉厚ｔ
より少し大きくなる寸法となされている。

８ａ，８ｂ及び９ａ，９ｂは上記各ロツドを安
定的に支承してなる張杆、また１０は上記基板５
の支持台で上記架台の移動を便ならしめたり、回
動や高さ調整が自由に行われるようにするための
ものである。

第４図は使用状態であつてハンガー１を収納す
るには横向きとなして収納するようになすのであ
り、収納にはハンガー１を上方部でハンガー１の
把手１ｃがロツド７ａ，７ｂの間にあるようにし
て落下させると良く、これにより板バネ１ａが対
向間隙ｓを通過して下方位置から順次整然と積重
ね状態となる。これに対し、その取出しには板バ
ネ１ａの一端を基台端部で掴んで持上げるように
なすのである。

（考案の効果） 本考案は以上の如くスカートハンガー１を整然
と収納し、またその再使用のための取出しも極め
て簡便に行えるものとなるのであり、取扱い作業
が容易となつて作業性能の向上に寄与せしめるも
のである。

なお、支持台１０は全体を適宜好みの高さに調
整したり、或は好みの方向に適宜回動させたりで
きる上で便利であり、またキヤフターを取付けた
ものでは位置移動も自由である。

【図面の簡単な説明】

第１図はスカートハンガーの斜視図、第２図は
その取扱い状態図、第３図は本考案装置の全体斜
視図、第４図は作用説明図である。 １……ハンガー、２……スカート、５……基板、
６ａ，６ｂ……門型ロツド、７ａ，７ｂ……門型
ロツド、１０……支持台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基板上に一定高さの門型ロツドを一定間隙下に
   立設させ、該間隙はスカートハンガーの板バネ肉
   厚より少し大ならしめ、且つ１つの門型ロツドは
   上端を開放した構成でスカートハンガーの多数を
   横置式にして積み重ねられるようになしたことを
   特徴とするスカートハンガー収納架台。