JPH0339624Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔概 要〕 回転軸のフランジにデイスクを碗状に成形した
弾性を有する押圧板を介してねじで固定するよう
にした。

〔産業上の利用分野〕 本考案は、POS（Point Of Sales）システムで
使用されるバーコード読取装置に係り、特にホロ
グラムデイスクを回転軸に固定する固定構造に関
する。

近来、コンピユータネツトワークシステムの普
及に伴い、デパート、スーパーマーケツト等に於
いて、POS末端機として定量式読取り装置が使
用されている。

これら末端機は、支払いカウンタに設置されて
おり、店員等のオペレータに依つて操作され、読
取り装置で商品のラベル等に印刷されたバーコー
ドが読取られる。

バーコードには商品番号、商品名、価格等をフ
アイルから呼び出す為のコード番号が表示されて
いて、バーコードを読取ると付属のデイスプレイ
に順次フアイルから呼び出した価格が表示され、
最後に押しボタンの押下に依つて合計金額が表示
される。

このようにして、この端末機はレジスタ機能の
他に商品別の販売情報をオンラインで逐一コンピ
ユータセンサーに送り、売上集計を始め在庫管
理、仕入れ管理等の商品管理を総合的に行うデー
タ入力装置としての機能を有している。

従つて、動作は信頼性が高く確実であることが
必要で、狂いの起こらない構造が要望されてい
る。

〔従来の技術〕 第３図は本考案が適用されるバーコード読取り
装置の使用状態を例示する斜視図、第４図は装置
の構造の概要を示す側断面図、第５図は従来のデ
イスク固定機構を示す側面図、第６図は第５図の
平面図である。

第３図に示す如く、スーパーマーケツトのチエ
ツクアウトオペレータ１は、カウンタで籠から籠
へ停止させること無くバーコード３の付いた商品
２を１つ宛矢印Ｖ方向に移動する。

この場合、商品は読取装置４の透明窓５の上を
決められた寸法内で通過させる必要がある。

すると読取装置４から透明窓５を介して射出さ
れた光（矢印Ｒ）は商品２に付与されたバーコー
ド３を走査して反射し、反射光を読取装置４が読
取るように構成されている。

第４図に読取装置の構造概要を示すが、レーザ
ー管６から射出したレーザービームは、一点鎖線
で示す如くミラー７で反射した後、モータ８で高
速回転をしているホログラムデイスク９に入射さ
れる。

すると、レーザービームはホログラムの回折現
象で偏光され、ミラー１０に入射して反射に依り
透明窓５を介して読取装置４の外に射出される。

この時、射出ビームはホログラム９の回転に依
つて所定の複数の方向に振られる。

斯かる、ホログラムデイスク９は第５図に示す
如く取付けられている。

即ち、モータ８に直結した回転自在なる軸部１
１に設けられたフランジ１２に、軸部１１と同心
に複数のねじ孔（雌ねじ）１３を螺刻し、ネジ孔
１３と一致するように回転中心を同心に穿設した
同数のばか孔１４をデイスク９に穿設し、更にデ
イスク９のばか孔１４に一致するように同数のば
か孔１５を穿設した円板状の押圧板１６とから構
成し、フランジ１２にデイスク９を介在して押圧
板１６を重合し、止めねじ１７をばか孔１３及び
１４に貫通してねじ孔１３に螺合し、所定のトル
クで締結してデイスクを９をフランジ１２に固定
している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

以上のようにして、デイスクはフランジに固定
されているが、デイスクの材料は例えばアクリル
樹脂等の合成樹脂材料を使用して作られており、
材料の熱膨張、熱収縮等に依つてフランジに対す
る固定力が極端に変化し、緩みを生じて機能障害
を発生する問題点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は本考案のデイスク固定機構を示す側面
図である。

本問題点は、押圧板１８は弾性材料より成り、
その周縁部１８ａを湾曲して碗状に成形し、周縁
部１８ａでデイスク９面を押圧するようにした本
考に依るデイスク固定機構に依つて解決される。

〔作用〕

押圧板自体が弾力を以てデイスクを押圧する為
に、デイスクの熱等に依る膨張や収縮を吸収し、
緩み等の障害発生を防止出来るようになる。

〔実施例〕

第１図及び第２図は本考案の一実施例であつ
て、第１図は本考案のデイスク固定機構を示す側
面図、第２図は第１図の平面図である。

図に於いて、１８は押圧板、１８ａは周縁部、
１９は座金である。全図を通じて同一部分には同
一符号を付して示した。

本考案に依るデイスク固定機構は第１図及び第
２図に示す如く、モータ８に直結し、回転自在な
る軸部１１に設けられ、且つ軸部１１と同心に複
数のねじ孔１３を螺刻したフランジ１２と、ネジ
孔１３と一致するように回転中心を同心にして同
数のばか孔１４を穿設したデイスク９と、デイス
ク９のばか孔１４に一致するように同数のばか孔
１５を穿設した押圧部材１８と、押圧板１８とデ
イスク９との間に介挿する例えばアルミニユーム
板等で作つたリング状の座金１９とから成るもの
である。

押圧板１８は例えばステンレス、綱板等の弾性
材材を使用して、図示の如く其の周縁部１８ａを
湾曲して碗状に成形したものであつて、組立はフ
ランジ１２にデイスク９を載置し、座金１９を介
挿して、デイスク９の面の保護をすると共に、押
圧板１８をその周縁部１８ａが座金１９に当接す
るように重合する。

そして、止めねじ１７でばか孔１３及び１４を
貫通し、更にフランジ１２のねじ孔１３に螺合し
て所定トルクで締付け、デイスク９をフランジ１
２に固定するようにしたものである。

然る後、通常のロツク剤では劣化時に埃を発生
する為に、紫外線を照射することに依つて硬化す
る光硬化性樹脂を使用して止めねじ１７をロツク
する。

尚、上記説明はフランジ９にねじ孔（雌ねじ）
１３を設け、ねじ孔１３に止めねじ１７を螺合し
て固定する方法を述べたが、フランジ９にばか孔
を穿設し、止めねじ１７を押圧板１８とデイスク
９とフランジのばか孔に貫通し、ナツト等を使用
して固定しても同様の効果を奏することは勿論で
ある。

〔考案の効果〕

以上説明したように、デイスクが材料の熱膨張
熱収縮等に依つて厚さ方向の寸法が変化しても、
押圧板自体が弾力を以てデイスクを押圧している
為に、緩み等の障害発生が防止出来、その産業上
に及ぼす効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のデイスク固定機構を示す側面
図、第２図は第１図の平面図、第３図は本考案が
適用されるバーコード読取り装置の使用状態を例
示する斜視図、第４図は装置の構造の概要を示す
側断面図、第５図は従来のデイスク固定機構を示
す側面図、第６図は第５図の平面図である。 図に於いて、８はモータ、９はデイスク、１１
は軸部、１２はフランジ、１３はねじ孔、１４，
１５はばか孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転自在なる軸部１１に設けられ、 且つ前記軸部１１と同心円周上に複数のねじ孔
   １３を螺刻したフランジ１２と、 前記ネジ孔１３と一致するように回転中心と同
   心円周上に同数の貫通孔１４を穿設したデイスク
   ９と、 前記デイスク９の貫通孔１４に一致するように
   同数の貫通孔１５を穿設した押圧板１８とから成
   り、 前記フランジ１２に前記デイスク９を介在して
   前記押圧部材１８を重合し、 止めねじ１７を前記貫通孔１３，１４を貫通し
   て前記ねじ孔１３に螺合し、 前記デイスク９を前記フランジ１２に固定した
   デイスク固定機構であつて、 前記押圧板１８は弾性材料より成り、その周縁
   部１８ａを湾曲して碗状に成形し、 前記周縁部１８ａで前記デイスク９面を押圧す
   るようにしたことを特徴とするデイスク固定機
   構。