【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はビタミンD2系列の1α,25−ジヒドロ
キシル化化合物の合成中間体に関する。
より詳しくは、本発明は、1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD2とその(24R)−エピマー、対応
の5,6−トランス−異性体、ある種のC−25−
アルキルもしくはアリール誘導体、さらにはこれ
らの化合物のアシル誘導体の中間体に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点)
動物及び人間のカルシウムとリン酸塩の物質代
謝の制御物質としてビタミンDのヒドロキシル化
形の重要性は、今までに、特許や一般文献中の多
くの開示を通して十分認識されており、これらの
結果、ヒドロキシビタミンD誘導体はカルシウム
物質代謝の疾患と関連の骨の病気の治療と処理用
の薬剤としての臨床的及び獣医学的用途の増加を
みつつある。ビタミンD3は生体内では25−ヒド
ロキシビタミンD3に次いで1α,25−ジヒドロキ
シビタミンD3にヒドロキシル化されることが知
られており、ここで後者は一般にビタミンD3の
活性ホルモン形として受け入れられているもので
ある。同様に、非常に有効なビタミンD2代謝物
質、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2(1α,25−
(OH)2D2)がビタミンD2から25−ヒドロキシビ
タミンD2(25−OH−D2)を経て形成された。こ
れら両ヒドロキシル化型ビタミンD2化合物は単
離され、同定された(デルーカら、米国特許第
3585221号、同3880894号)。ビタミンD2から誘導
されたこれらの代謝物質は炭素24の(S)−立体
化学性によつて特徴づけられる。
本発明はビタミンD2系列の1α,25−ジヒドロ
キシル化化合物の中間体を提供することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段)
ビタミンD2系の1α,25−ジヒドロキシル化化
合物の中間体がここに開発された。ここにビタミ
ンD2系の1α,25−ジヒドロキシル化化合物は下
記に示した一般構造A及びBをもつ化合物であ
る。
(式中、R1及びR2及びR3は水素及びアシル基か
らなる群から選ばれ、Xはアルキル又はアリール
基である。これらの構造において、炭素24の不せ
い中心は(R)もしくは(S)配列をもつてもよ
い。)
すなわち本発明は
1 次式をもつ化合物
(式中、Yは水素、ヒドロキシ又はO−アシル
基であり、Zはアルキル基である。)、
2 Yが水素である前記第1項記載の化合物、
3 Yがヒドロキシ又はO−アセチル基である前
記第1項記載の化合物、
4 Zがメチル基である前記第1項記載の化合
物、及び
5 C−24の不せい中心が(R)−配列をもち、
Zがメチル基である前記第1項記載の化合物を
提供するものである。
本発明の中間体に係る化合物の具体例は1α,
25−ジヒドロキシビタミンD2、対応の(24R)−
エピマー、1α,25−ジヒドロキシ−24−エピビ
タミンD2、それぞれの5,6−トランス−異性
体、つまり、5,6−トランス−1α,25−ジヒ
ドロキシビタミンD2と5,6−トランス−1α,
25−ジヒドロキシ−24−エピビタミンD2、さら
には、これらの化合物のC−25−アルキルもしく
はアリール同族体、つまり、上に示した式中Xが
エチル、プロピル、イソプロピルもしくはフエニ
ル基である化合物を包含する。
ここで用語“アシル”は、可能な全ての異性型
を含む炭素原子数1〜6の脂肪族アシル基(アル
カノイル基)例えばホルミル、アセチル、ブチリ
ル、イソブチリル、バレリルなど、芳香族アシル
基(アロイル基)、例えば、ビンゾイル又は、メ
チル、ハロもしくはニトロ置換ベンゾイル基又は
一般式ROOC(CH2)oCO−もしくはROOCCH2−
O−CH2CO−(ここでnは0〜4の値をもつ整数
(0と4を含む)、Rは水素又はアルキル基であ
る。)をもつジカルボン酸から誘導されたアシル
基を意味する。そのようなジカルボン酸アシル基
の代表的なものは、オキサリル、マロニル、スク
シノイル、グルタリル、アジピル及びジグリコリ
ルである。用語“アルキル”は、全ての異性体形
を含み、炭素原子数1〜6の炭素水素基を示し、
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル等を意味する。用語“ア
リール”は、フエニル、ベンジル又はアルキル置
換のフエニル基異性体を言う。
本発明の化合物に係る化学プロセスの具体例は
添付されたプロセス・スキームに描かれてい
る。このプロセスの以下の説明中、数字(例えば
1、2、3など)は、プロセス・スキームでそ
のように番号の付された特定の生成物を表示す
る。C−24における置換基(メチル)に対する破
線は、この置換基がRもしくはS配列のいずれを
とつてもよいことを示している。プロセス・スキ
ームにおいて本発明の化合物は4及び5で示さ
れる。
本発明に係る化合物を得るための好適な出発物
質は構造(1)のビタミンD−ケタール誘導体で
ある。一般に、化合物(1)を24RとSエピマー
の混合物として用い(例えば1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD2化合物の両C−24−エピマーが
必要とされるときのような場合)、個々の24Rと
Sエピマーの分離はこの方法の後の段階で行うの
が都合がよい。しかしながら、(1)の純24S又
は純24Rエピマーもまた出発原料として等しく好
適であり、これによつて前者の化合物は、指示し
た合成工程によつて処理されて(24S)−1α,25
−ジヒドロキシ生成物を提供し、後者の化合物
は、同様に処理されて、対応の(24R)−1α,25
−ジヒドロキシ化生成物を生じる。
出発物質(1)はシクロビタミンD誘導体を経
て所望の1α−ヒドロキシル化形に転換される
(デルーカら、米国特許第4195027号及び第
4260549号)。このように化合物(1)をトルエン
スルホニルクロリドで常法により処理すると、対
応のC−3−トシル化物(2)を生じるが、それ
はアルコール性媒体中でソルボリシスに付されて
新規な3,5−シクロビタミンD誘導体(3)を
生成する。メタノール中でのソルボリシスでは構
造(3)においてZ=メチルのシクロビタミンを
生ずる。しかるに他のアルコール例えばエタノー
ル、2−プロパノール、ブタノールなどをこの反
応で用いると、Zがアルコールから派生したアル
キル基、例えば、エチル、イソプロピプ、ブチル
などである類似のシクロビタミンD化合物(3)
を与える。中間体(3)を二酸化セレンとヒドロ
ペルオキシドでアリル酸化に付すと構造(4)の
1α−ヒドロキシ−類似体を生じる。化合物(4)
を引き続いてアセチル化して構造(5、R1=ア
セチル)の1−アセテートを与える。もし望むな
ら、他の1−O−アシル化物(構造5、ここでR
=アシル例えばホルメート、プロピオネート、ブ
チレート、ベンゾエートなど)が類似の通常のア
シル化反応によつて調製される。この1−O−ア
シル化誘導体は、次いで、酸触媒のソルボリシス
に付される。このソルボリシスを水を含む溶媒中
で行うと構造(6、R1=アシル、R2=H)の5,
6−シス−ビタミンD中間体と対応の5,6−ト
ランス−化合物(構造7、R1=アシル、R2=H)
が約3〜4:1の比で得られる。これらの5,6
−シスと5,6−トランス−異性体はこの段階
で、例えば高性能液体クロマトグラフイーによつ
て分離できる。もし望むなら、C−1−O−アシ
ル基は塩基性加水分解によつて除くことができ、
R1とR2=Hの化合物(6)と(7)を得ることがで
きる。また、もし望むなら、これらの1−O−モ
ノアシレートをC−3−ヒドロキシ基の位置で通
常のアシル化条件を用いてさらにアシル化して構
造(6)と(7)(ここでR1及びR2は互いに同じで
も異なつていてもよい。アシル基を示す)の対応
の1,3−ジ−O−アシル化物を得ることができ
る。あるいは代りに構造(4)のヒドロキシシク
ロビタミンは低分子量の有機酸を含有する媒体中
で酸触媒ソルボリシスに付され、構造(6)と
(7)(ここでR1=H、R2=アシルであり、ここ
でアシル基はソルボリシス反応に用いた酸に由来
する)の5,6−シス及びトランス化合物を得
る。
この方法の次の段階は、ケタール保護基を除去
し、対応の25−ケトンを製造することである。ケ
タールのケトンへの転換はケタール加水分解に要
求される酸性条件下で起きる22(23)−2重結合の
23(24)−共役位置への異性化を相伴うことなく達
成しなければならないのでこの段階は非常に重要
なものである。さらにまた、条件を、不安定なア
リルC−1−酸素官能基の離脱を避けるように選
ばなければならない。この転換は、有機酸触媒を
用い穏やかな温度で注意深く加水分解を行うこと
によつてうまく実現することができる。こうし
て、5,6−シス−化合物(6)を水性アルコー
ル中でp−トルエンスルホン酸で処理して対応の
ケトン(8)を与える。この反応の間のC−1酸
素官能基の目的としない離脱を避けるため、化合
物(6)のC−1−ヒドロキシ基を保護する(例
えば、R1=アシル、R2=水素又はアシル)のが
有利である。
ケトン(8)を引き続いてメチルグリニヤール
試薬と反応させると目的の構造(9)の1α,25
−ジヒドロキシビタミンD2化合物を与える。も
し上記方法において用いられた出発物質が2つの
C−24−エピマーの混合物なら、化合物(9)は
24SとR−エピマー(それぞれ9aと9b)の混合
物で得られるであろう。このエピマー混合物の分
離はクロマトグラフイー法によつて行うことがで
き、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2(構造9a、
24S−立体化学)とその24R−エピマー、構造9b
の1α,25−ジヒドロキシ−24−エピビタミンD2
が両者純粋な形で得られる。このようなエピマー
の分離は、もちろん、化合物が混合物として用い
られるのなら不要である。
構造(7)の5,6−トランス−25−ケタール
中間体が類似の方法でケタール加水分解に付され
ると、構造(10)の5,6−トランスケトン中間
体を与え、これはメチルマグネシウムブロミド又
は類似との試薬とのグリニヤール反応構造(11)
の5,6−トランス−1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2を、このプロセスに用いられる出発物
質(1)の性質によつて24Sもしくは24R−エピマー
として、又は両エピマーの混合物として与える。
もしエピマー混合として得られたなら、エピマー
はクロマトグラフイーによつて分離して、5,6
−トランス−1α,25−ジヒドロキシビタミンD2
(11a)その24R−エピマー、構造式(11b)の
5,6−トランス−1α,25−ジヒドロキシ−24
−エピタビタミンD2を得る。これらの5,6−
トランス−中間体を用いる反応段階は、上述の
5,6−シス化合物に適用することができる方法
と全く類似の方法で行うことができる。
新規な側鎖ケトンの構造(8)又は(10)は、
様々な1α,25−ジヒドロキシビタミンD2側鎖類
似体の調製に用いることができるという点で最も
有用でかつ用途が多い中間体である。特に、これ
らのケトー中間体は下記の側鎖一般式を有する
5,6−シスもしくは5,6−トランス−1α,
25−ジヒドロキシビタミンD2類似体の調製に役
立たせることができる。
(ここでXはアルキル又はアリール基である。)
例えば、ケトン(8)をエチルマグネシウムブ
ロミドで処理すると、上に示した側鎖一般式にお
いてXがエチル基である、対応のヒドロキシビタ
ミンD2類似体を与える。同様に(8)をイソプロピ
ルマグネシウム又はフエニルマグネシウムブロミ
ドで処理するとXがそれぞれイソプロピル又はフ
エニルである側鎖類似体を与える。構造−(10)
の5,6−トランス−25−ケトン中間体をフルキ
ル又はアリールグリニヤール試薬で類似の方法で
処理するとXが用いたグリニヤール試薬から導か
れたアルキル又はアリール基である側鎖をもつ
5,6−トランス−ビタミンD2類似体を与える。
ケト中間体(8)又は(10)の、同位体で標識
付けしたグリニヤール試薬(例えばC3H3−
MgBr、 14CH3MgBr、C2H3MgBrなど)との反
応により、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2又
はそのトランス異性体及び対応のC−24−エピマ
ーを同位体標識付けした形で、つまり、上に示し
た側鎖のXがC3H3、 14CH3、C2H3、 13CH3又
は他の同位体標識付けしたアルキルもしくはアリ
ール基から選ばれたものである化合物として調製
するのに好都合な手段を提供することもまた明白
である。
上記の5,6−シス又はトランス−1α,25−
ジヒドロキシ−ビタミンD2のアルキル又はアリ
ール同族体は非常に大きな親油性が要求とされる
ような場合には親化合物の有効な置換基であり、
一方上述の同位体標識した化合物では、分析的な
応用の試薬として用途を見出すことができる。
さらに、治療用の応用には、上記構造A及びB
で表わされるフリーのヒドロキシ化合物(ここで
R1、R2及びR3=H)が一般的に用いられるが、
ある種のそのような応用においては、対応のヒド
ロキシ−保護誘導体が有効かつ好ましいであろ
う。そのようなヒドロキシ−保護誘導体は、例え
ば上記一般式A及びBで表わされR1、R2及びR3
の1つ又は2つ以上がアシル基を示すアシル化化
合物である。
そのようなアシル誘導体は、フリーのヒドロキ
シ化合物を通常のアシル化手段、例えば、ヒドロ
キシビタミンD2生成物のいずれかをアシルハリ
ド又は酸無水物と、ピリジンもしくはアルキルピ
リジンのような適当な溶剤中で処理することによ
り、都合よく調製することができる。反応時間、
アシル化剤、温度及び溶剤を適当に選択すること
によつて、この技術分野で周知の如く、部分もし
くは完全にアシル化された、上記構造A又はBで
表わされるアシル化誘導体が得られる。例えば、
1α,25−ジヒドロキシビタミンD2(9a)をピリジ
ン溶剤中で無水酢酸で室温で処理すると1,3−
ジアセテートを与えるが、一方、同じ反応を昇温
下で行うと、対応の1,3,25−トリアセテート
を生ずる。この1,3−ジアセテートはさらにC
−25位を異なつたアシル基でアシル化できる。例
えばベンゾイルクロリド又は無水コハク酸で処理
して、1,3−ジアセチル−25−ベンゾイル又は
1,3−ジアセチル−25−スクシノイル−誘導体
をそれぞれ得る。1,3,25−トリアシル誘導体
を穏やかな塩基中で選択的な加水分解に付して
1,3−ジヒドロキシ−25−O−アシル化合物を
提供することができる。ここでフリーのヒドロキ
シ基は、もし望むなら異なるアシル基で再アシル
化することができる。同様に、1,3−ジアシル
誘導体は部分アシル加水分解に付して1−O−ア
シル及び3−O−アシル化合物を得ることがで
き、それはさらに異なるアシル基で再アシル化す
ることができる。他のヒドロキシビタミンD2生
成物(例えば、9b、11a/b又はそれらの対応の
25−アルキル又はアリール類似体)の同様の処理
によつて構造A又はB(ここでR1、R2及びR3のい
ずれか、又は全てはアシルである)で表わされる
対応の目的のアシル誘導体を与える。
以前より知られているビタミンD2の代謝物質
同様、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2(9a)、
本発明に係る新規化合物は、著しいビタミンD様
活性を示し、そしてこのように広範囲の治療又は
獣医学上の応用において公知のビタミンD2又は
D3の望ましい代替物となる。これに関し、特に
好ましい生成物は、構造9bと11a及び11b又はこ
れらのアシル化誘導体である。この新規な化合物
は種々の疾患例えばビタミンD抵抗のくる病、骨
軟化症、副甲状腺機能低下症、骨発育異常症、偽
副甲状腺機能低下症、骨粗鬆症、パージエツト病
及び医学の業務において公知の類似の骨とミネラ
ル関連の疾病状態などの結果として起る様々のカ
ルシウム及びリンのアンバランス状態の改善又は
矯正に使用することができる。この化合物はまた
動物のミネラル不均衡状態例えば授乳熱状態、家
禽類の足虚弱症又は鶏の卵殻の品質改善の治療な
どに用いることができる。それらの骨粗鬆症の治
療に対する用途は特に注目すべき価値がある。
女性が閉経期において骨について著しい損耗を
患い究極的には骨欠乏症の疾患をひき起し、つい
には、脊椎骨の圧搾、骨折と長い骨の骨折を自然
に起す結果となる。この疾患は閉経期後、骨粗鬆
症として一般的に知られ、米国及び、女性の寿命
が少なくとも60〜70才にとどく、その他の国にお
いて、重要な医学的な問題となつている。一般に
この疾患はしばしば骨の痛みと肉体的活動の減少
を伴ない、骨の減少というX線による証拠と共に
1つ又は2つ以上の脊椎の圧搾骨折によつて診断
される。この疾患は、カルシウム吸収能力の減
少、性ホルモン特にエストロゲン及びアンドロゲ
ンのレベルの低下及び負のカルシウムバランスを
伴なつて起るということが知られている。
この疾患を治療する方法は顕著に変つてきた。
例えば、カルシウム自体を補給するのはその疾患
を予防又は治療するには成功しなかつた。性ホル
モン、特に、閉経期後の婦人に経験される骨の急
速な損耗を予防するのに有効であることが報告さ
れているエストロゲンの注射は、その発がん可能
性に対する恐れのために困難であつた。他の処理
方法については、種々の結果が再び報告されてい
るが、その中には多量に投薬するビタミンDとカ
ルシウムとフツ化物とを組合わせることがある。
このアプローチの主たる問題はフツ化物は構造的
に好ましくない骨、いわゆる巣状骨を誘導し、こ
れに加えて、骨折の発生を増大させ、フツ化物を
多量に投与することによつて胃腸の反応を起すと
いう多くの副作用を作り出すということである。
同様の症状は、老人性骨粗鬆症及びステロイド
誘発の骨粗鬆症にあり、後者は長期間ある疾患状
態に対して糖質コルチコイド(コルチステロイ
ド)治療を行うことにより生ずると認められてい
る。
種々のビタミンD3の代謝物質が、骨の損耗の
証拠を見せているか又はそのような生理学的な傾
向を有する哺乳類の体内においてカルシウム吸収
量及び維持量を増加させるが、それは生理学的要
求に応答して骨中のカルシウムを流動化する相補
的ビタミンD様特性によつても特徴づけられる。
本発明に係る化合物のエピ化合物特に24−エピ−
1α,25−ジヒドロキシビタミンD2(24−エピ−
1,25−(OH)2D2)は骨の損耗によつて特徴づ
けられる哺乳類の生理学的疾患の予防又は治療に
対して傑出して好適である。なぜなら、それらは
腸カルシウム輸送を増加させ骨ミネラル化に作用
するようにカルシウム物質代謝に影響を与えるビ
タミンD様と認められる特性のいくつかを現わす
が、それらは高投与量でも、血清カルシウムレベ
ルを増加させないからである。この観察された特
性はこの化合物を投与しても骨を流動化しないこ
とを明白にしている。この事実は、投与するとこ
の化合物は骨をミネラル化する能力と共に、骨の
損耗で証拠づけられる広く行き渡つたカルシウム
疾患、例えば、閉経期後骨粗鬆症、老人性骨粗鬆
症、及びステロイド誘発骨粗鬆症の予防は治療に
対して理想的な化合物であることを示している。
この化合物は、骨の損耗が指標となる他の疾病状
態の予防又は治療用例えば透析の結果、骨の損耗
に直面するような腎臓透析を受ける患者の治療用
に容易に応用することができることは明白であ
る。
(実施例)
次に本発明を実施例に基づきさらに詳しく説明
する。下記の参考例に係る、骨の損耗を示す疾患
状態の予防又は治療に対する傑出した適性に貢献
する24−エピ−1,25−(OH)2D2の特性を説明
する助けになるであろう。
参考例 1
乳離れしたばかりの雄のラツトをスダらのジヤ
ーナル・オブ・ニユートリシヨン(Journal of
Nutrition)100、1049〜1052(1970)に記載され
たビタミンD欠乏食の、0.02%カルシウムと0.3
%のリンを含むように変更した特別食の条件下に
おいた。この特別食で2週間後、この動物に1,
25−ジヒドロキシビタミンD2又は24−エピ−1,
25−ジヒドロキシビタミンD2をプロパンジオー
ルの5%エタノール液中0.1mlを皮下注射で毎日
与えた。最後の投与の12時間後、動物を殺し、血
液カルシウム及び腸カルシウム輸送を測定した。
これらの測定結果を、投与した化合物の指示レベ
ルに対して第1図及び第2図に示す。第2図に示
した腸カルシウム輸送の測定は、マーチン及びデ
ルーカのアメリカン・ジヤーナル・オブ・フイジ
オロジー(American Journal of Physiology)
216、1351〜1359(1969)の方法によつて行つた。
参考例 2
乳離れしたばかりの雄のラツトを前記したスダ
らに記載された高カルシウム(1.2%カルシウ
ム)、低リン(0.1%リン)の特別食の条件でおい
た。ラツトにこの特別食を3週間の間与え、そし
てそれを2つのグループに分けた。1つのグルー
プには1,25−(OH)2D2を与え、もう一方には、
24−エピ−1,25−(OH)2D2を与えたが、両グ
ループ共プロパンジオール中5%のエタノール液
0.1ml中で、第3図のデータの点によつて示され
る化合物の投与レベルだけ皮下に与えた。この投
薬を7日間毎日継続したのち、動物を殺し、血清
無機リン量を測定した。結果を第3図に示す。
ラツトの大腿骨を取り出しその骨の灰分を測定
した。大腿骨を付着した結合組織がないように切
断し、無水アルコール中で24時間ジエチルエーテ
ル中で24時間、ソツクスレー抽出器を用いて抽出
した。この骨を600〓で24時間で灰化した。灰分
重量を恒量を測定することによつて決定した。結
果を第4図に示す。
上記参考例1及び2に記載された2つの研究の
結果は、骨のミネラル化の生起と腸のカルシウム
輸送の刺激に対しては、24−エピ−1,25−
(OH)2D2は1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
(1,25−(OH)2D2)とおよそ同程度の有効性を
もつことを説明している。手短かにいえば、第2
図と第4図の2つのグループの間には実質的な意
味のある違いはないということである。他方、低
リン特別食の場合に、骨の流動化から生ずる血清
無機リンの増大は1,25−(OH)2D2によつて非
常に著しく影響を受けるが24−エピ−1,25−
(OH)2D2によつては殆ど刺激されないというこ
とである。同様に約750pmol/dayという極度に
投与量が高い血清カルシウムレベル(第1図)に
おいてさえ指摘されるように、骨からのカルシウ
ムの流動化において、24−エピ化合物はどのよう
な効果も示さなかつた。一方、1,25−ジヒドロ
キシビタミンD2は、はるかに低い投与量でも流
動化の効果は明白である。低カルシウム特別食に
よるラツトの血清カルシウムの上昇が、骨の流動
化の可能性の評価の尺度となり、かつ、低リン特
別食の動物中の血液リンの向上がまた骨流動化の
尺度となるので、これらの結果は24−エピ−1,
25−(OH)2D2は予想外の性質をすなわち腸内カ
ルシウム輸送と新しい骨のミネラル化を完全に刺
激することができるが、骨カルシウムの流動化に
最小の有効性を有し、この化合物を骨の損耗をは
つきり示す病気の状態の治療に特に好適であるよ
うにさせる特性を示している。
24−エピ−1,25−(OH)2D2の、上述したよ
うな特異な性質は、これまで実現し得なかつた方
法及び程度で、様々のビタミンD応答プロセス
(腸内カルシウム吸収、骨ミネラル流動化及び骨
ミネラル化)を制御するめつたにない機会を提供
する。この可能性は、本発明のエピ化合物は、哺
乳動物に対し、単独で(適当なかつ受容できる賦
形剤と)又はD−様活性の全スペクトルを示す他
のビタミンD誘導体と組合わせて投与されるとい
う事実から生起する。このような手段により、そ
れ故、24−エピ−類似体の活性特性を他のビタミ
ンD代謝物質又は類似体の一般的な活性と結合す
ることが可能となる。24−エピ−1,25−
(OH)2D2の単独投与は、上に示したように、腸
カルシウム輸送と骨ミネラル化を刺激するが骨ミ
ネラル流動化は全く起さないか又は最小である。
しかし、後者の活性は既知のビタミンD誘導体
(例えば、1,25−(OH)2−D3、1α,25−
(OH)2D2、1α−OH−D3及び関係の類似体)を
1種又は2種以上同時投与することによつて誘導
することができる。投与する化合物の相対量を調
節することにより、腸カルシウム吸収対骨ミネラ
ル流動化プロセスの相対的強度に関する制御度
を、これまで知られたビタミンD誘導体でなし得
なかつた方法で発揮させることができる。24−エ
ピ化合物と他のビタミンD化合物の同時投与によ
る骨流動化活性は、ある程度の骨硫動化が要求さ
れるような状態の時に特に有利である。例えば、
ある環境下では、新しい骨が犠牲される前に骨を
最初に流動化しなければならない。そのような状
態下では、骨流動化を誘導するビタミンD又はビ
タミンD誘導体、例えば1α−ヒドロキシビタミ
ンD3又はD2、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
又はD2、25−ヒドロキシビタミンD3又はD2、24,
24−ジフルオロ−25−ヒドロキシビタミンD3、
24,24−ジフルオロ−1α,25−ジヒドロキシ−
ビタミンD3、24−フルオロ−25−ヒドロキシビ
タミンD3、24−フルオロ−1α,25−ジヒドロキ
シビタミンD3、2β−フルオロ−1α−ヒドロキシ
ビタミンD3、2β−フルオロ−25−ヒドロキシビ
タミンD3、2β−フルオロ−1α,25−ジヒドロキ
シ−ビタミンD3、26,26,26,27,27,27−ヘ
キサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシ−ビタミ
ンD3、26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオ
ロ−25−ヒドロキシビタミンD3、24,25−ジヒ
ドロキシビタミン−D3、1α,24,25−トリヒド
ロキシビタミンD3、25,26−ジヒドロキシビタ
ミン−D3、1α,25,26−トリヒドロキシビタミ
ンD3を24−エピ−1,25(OH)2D2と組合わせて
24−エピ化合物と骨流動化ビタミンD化合物の比
率を調節して処置養生を行うと、所望の医学的、
生理学的目的を達成するまで、骨の流動化度を調
節するようにできる。好適でかつ有効な混合物
は、例えば1α,25−ジヒドロキシビタミンD2と
1α,25−ジヒドロキシ−24−エピビタミンD3(9a
と9b)の結合、対応の5,6−トランス化合物
(11aと11b)の混合物、又は、これらの遊離のヒ
ドロキシ化合物又はそれらのアシル化型としての
4つの化合物の他の組合せである。本発明に係る
化合物又はそれらの他のビタミンD誘導体もしく
は他の治療剤との結合体は、注射又は点滴によつ
て無菌の非経口溶液として経口投与、皮膚を通し
て又は坐薬の形として消化管から容易に投与され
る。その化合物は1日当り0.1〜100μgの投与量
で与えるのが有利である。骨粗鬆症に関しては1
日当り約0.5〜25μgの投与量が一般に有利であ
る。この化合物は、単独で又は他のビタミンD誘
導体と組合わせて投与され、組合わせる各化合物
の割合は、向けられた特定の病気の状態及び目的
の骨ミネラル化度及び/又は骨流動化度による。
好ましい化合物が24−エピ−1α,25−(OH)2O2
であるところの骨粗鬆症の治療において、24−エ
ピ化合物の実際の使用量は決定的ではない。全て
の場合、その化合物を骨ミネラル化を誘導するの
に十分な量用いるべきでいる。1日当り24−エピ
−化合物又は骨流動化−誘導ビタミンD誘導体と
組合わせたその化合物を約25μgより過剰な量用
いることは、一般的に所望の結果を達成するため
に不必要であり、経済的に適切な実施ではない。
実際上、目指す目的が病気状態の治療であるとき
は、化合物を高投与量用いるが、予防目的のため
には低投与量が一般的に用いられる。しかし、い
ずれの場合でも、当業者に周知の如く与えられる
投薬量は、投与される特定の化合物、治療される
べき病気、患者の状態及び他の適当な医療上の実
際の、薬の活性と患者の応答を修正を必要とさせ
ることがらによつて調整されることが理解される
べきである。
本発明に係る化合物の薬剤は、本発明に係る化
合物を非毒性の薬学的に受容できる担体と組合わ
せて調製することができる。このような担体は、
コーン・スターチ、ラクトース、スクロース、ピ
ーナツツオイル、オリーブ油、ごま油及びプロピ
レングリコールのような固体又は液体のいずれで
もよい。もし固体担体が用いられるなら、本発明
の薬剤の投薬形は錠剤、カプセル、粉末、トロー
チ、又はひし形ドロツプとすることができる。も
し液体担体が用いられるなら、ソフトゼラチンカ
プセル、シロツプ又は懸濁液、乳化液又は溶液を
投薬形とすることができる。また、その投薬形
は、保存、安定化、湿潤又は乳化剤のような補助
剤、溶解促進剤などを含有してもよい。それらは
また治療上価値のある物質、例えば、他のビタミ
ン類、塩、糖類、タンパク質、ホルモン又は他の
医薬化合物を含有していてもよい。
実施例 1
1α−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD
(4、Z=メチル)
化合物(1)(50mg)(24RとSエピマーの混合
物として)のドライピリジン(300μ)中溶液
をp−トルエンスルホニルクロリド50mgで4℃で
30時間処理した。その混合物を撹拌下氷/飽和
NaHCO3上に注ぎ、生成物をベンゼンで抽出し
た。一緒にした有機層をNaHCO3水溶液、H2O、
CuSO4水溶液及び水で洗浄し、MgSO4上で乾燥
し、蒸発させた。粗3−トシル誘導体((2)を
撹拌下無水メタノール(10ml)とNaHCO3(150
mg)で55℃で8.5時間加熱しソルボリシスに付し
た。反応混合物を室温にまで冷却し、減圧下で〜
2mlにまで濃縮した。ベンゼン(80ml)を次に加
え、有機層を水で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。
生成したシクロビタミン(3、Z=メチル)は、
さらに精製せずに次の酸化に用いることができ
る。
CH2Cl2(4.5ml)中の粗生成物(3)を氷冷し
た、SeO2(5.05mg)及びt−BuOOH(16.5μ)
の、無水ピリジン(50μ)を含むCH2Cl2(8ml)
溶液に添加した。0℃で15分間撹拌後、反応混合
物を室温に温めた。さらに30分間おいたのち、混
合物を分液漏斗に移し、10%NaOH(30ml)で振
とうした。エーテル(150ml)を加え、分離した
有機相を10%NaOH、水で洗浄し、乾燥後蒸発
させた。油状の残留物をシリカゲル薄層プレート
(20×20cmプレート、AcOEt/ヘキサン4:6)
上で精製し、1α−ヒドロキシ誘導体(4、Z=
メチル)20mgを得た。マススペクトルm/e:
470(M+,5),438(20),87(100);NMR
(CDCl3)δ0.53(3H,s,18−H3),0.63(1H,
m,3−H),4.19(1H,d,J=9.5Hz,6−
H),4.2(1H,m,1−H),495(1H,d,HzJ
=9.5 Hz,7−H),5.17と5.25(2H.各m,19−
H2),5.35(2H,m,22−Hと23−H).
実施例 2
化合物(4)のアセチル化
シクロビタミン(4、Z=メチル)(18mg)の
ピリジン(1ml)と無水酢酸(0.33ml)溶液を55
℃で2時間加熱した。混合物を氷冷の飽和
NaHCO3中に注ぎ、ベンゼンとエーテルで抽出
した。有機抽出物を一緒にし水、飽和、CuSO4及
びNaHCO3水溶液で洗浄し、乾燥し蒸発して1
−アセトキシ誘導体(5、Z=メチル、アシル=
アセチル)(19mg)を得た。マススペクトルm/
e:512(M,5),420(5),87(100);NMR
(CDCl3)δ0.53(3H,s,18−H3),4.18(1H,
d,J=9.5Hz,6−H),4.97(2H,m,7−H
と19−H),5.24(2H,m,1−Hと19−H),
5.35(2H,m,22−Hと23−H).
参考例 3
1α−アセトキシ−3,5−シクロビタミン
(5)(R1=アセチル)のソルボリシス
シクロビタミン(5)(4.5mg)のジオキサン/
H2Oの3:1混液(1.5ml)中の溶液55℃で加熱
した。p−トルエンスルホン酸(水20μ中の1
mg)を次いで添加し、15分間加熱を続けた。混合
を飽和NaCHO3/氷中に注ぎ、ベンゼンとエー
テルが抽出した。有機相をNaHCO3と水で洗浄
し、MgSO4上で乾燥した。溶剤を蒸発させると、
化合物(6)(ここでR1=アセチル、R2=H)と
(7)(ここでR1=アセチル、R2=H)を含む残
留物が得られ、これは、溶離剤としてヘキサン中
の2%2−プロパノールを用いるHPLC(6.2mm×
25cm Zorbax−Sil)上のクロマトグラフイーで
分離された。もし必要なら、生成物を再クロマト
グラフイーによつてさらに精製することができ
る。
参考例 4
化合物(6)のケタール加水分解によりケトン
(8)を得る。
ケタール(6、R1=アセチル、R2=H)(1.35
mg)のエタノール(1.5ml)溶液中に、p−トル
エンスルホン酸(水45μ中の0.34mg)を添加し、
混合物を還流下で30分間加熱した。反応混合物を
希釈NaHCO3中に注ぎ、ベンゼンとエーテルで
抽出した。有機抽出物を一緒にして、水で洗浄
し、MgSO4上で乾燥し、そして蒸発させた。粗
混合物の高圧液体クロマトグラフイー(4%2−
プロパノール/ヘキサン、6.2mm×25cm Zorbax
−Sil)は、未反応のケタール(6)(0.12mg、48
mlで集められる)を若干と、次のデータで特徴づ
けられる目的のケトン(8、R1=アセチルでR2
=H)(0.36mg、52mlで集められる)を与える。
マススペクトルm/e:454(M+,9),394(17),
376(10),13134(23),43(100);NMR(CDCl3)
δ0.53(3H,s,18−H3),1.03(3H,d,J=6.5
Hz,21−H3),1.13(3Hd,J=7.0 Hz,28−
H),2.03(3H,s,CH3COO),2.12(3H,s,
CH3CO)、4.19(1H.m,3−H),5.03(1H,m,
19−H)、5.33(3H,ブロード m,19−H,22
−Hと23−H),5.49(1H,m,1−H),5,93
(1H,d,J=11 Hz,7−H),6.37(1H,d,
J=11 Hz,6−H);UV(EtOH)λnax226nm,
250nm,λnio255nm.
参考例 5
ケトン(8)のメチルマグネシウムブロミドと
の反応による生成物(9a)と(9b)の取得ケト
ン(8、R1=アセチル、R2=H)の無水エーテ
ル中で過剰のCH3MgBr(エーテル中の2.85M溶
液)で処理した。反応混合物を室温で30分間撹拌
して、次いでNH4Cl水溶液で反応を停止させ、
ベンゼン、エーテル及びCH2Cl2で抽出した。有
機相を希NaHCO3で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、
蒸発させた。こうして得られた(9a)と(9b)
の混合物を高性能液体クロマトグラフイー(6%
2−プロパノール/ヘキサン、4.6mm×25cm、
Zorbax−Sil)にかけると溶出の順に、純エピマ
ー(9a)と(9b)を得た。1α,25−ジヒドロキ
シビタミンD2(9a):UV(EtOH)λnax265.5nm、
λnio227.5nm;マススペクトルm/e428(M+,
6),410(4),352(4),287(6),269(10),251(10),15
2
(42),134(100),59(99);NMR(CDCl3)δ0.56
(3H,s,18−H),1.01(3H,d,J=6.5 Hz,
28−H3),1.04(3H,d,J=6.5 Hz,21−H),
1.14と1.18(6H,各s,26−Hと27−H),4.24
(1H,m,3−H),4.43(1H,m,1−H),
5.01(1H,m,19−H),〜5.34(3H,ブロード
m,19−H,22−Hと23−H),6.02(1H,d,
J=11 Hz, 7−H),6,39(1H,d,J=
11 Hz,6−H).
1α,25−ジヒドロキシ−24−エピビタミンD
(9b):UV(EtOH)λnax265.5nm, λnio227.5n
m;マススペクトルm/e428(M+,13),410(9),
352(7),287(11),269(15),251(13),152(52)
,
134(100),59(97).
参考例 6
化合物(7)の5,6−トランス−1α,25−
ジヒドロキシビタミンD2化合物(11a)と(11b)
への転換
ケタール中間体(1、R1=アセチル、R2=H)
の加水分解を参考例2に記載した条件を用いて行
うと、対応の5,6−トランス−25−ケトンの構
造(10、R1=アセチル、R2=H)を提供し、次
いでこのケトンを参考例3と類似の条件を用いて
メチルマグネシウムブロミドと反応させると、エ
ピマー(11a)と(11b)を与えるが、これは、
高性能液体クロマトグラフイー(HPLC)によつ
て分離して純粋な1α,25−ジヒドロキシ−5,
6−トランス−ビタミンD2(11a)と1α,25−ジ
ヒドロキシ−5,6−トランス−24−エピビタミ
ンD2(11b)を得ることができる。もし、要求さ
れるなら、構造上の指定は、公知の手法によつて
それぞれの5,6−シス化合物(9a,9b)への
異性化によつて確認することができる。
5,6−トランス−1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2(11a):UV(EtOH)λnax273.5nm,
λnio230nm;マススペクトルm/e428(M,8),
410(3),287(3),269(7),269(7),251(34),134
(100),59(78).
5,6−トランス−1α,25−ジヒドロキシ−
24−エピビタミンD2(11b):UV(EtOH)λnax
273.5nm, λnio230nm;マススペクトルm/
e:428(M+,10),410(4),352(4),287(5),269
(9),251(8),152(37)、134(100),59(82).
参考例 7
1α,25−ジヒドロキシビタミンD2化合物のア
ルキル及びアリール類似体の調製ケトン中間体
(8)(R1=アセチル、R2=H)をそれぞれ
(a) エチルマグネシウムブロミド
(b) プロピルマグネシウムブロミド
(c) イソプロピルマグネシウムブロミド
(d) ブチルマグネシウムブロミド
(e) フエニルマグネシウムブロミド
と、参考例5に記載したと類似の条件を用いて対
応させると、下記式で示される対応のヒドロキシ
ビタミンD2が得られる。
上記式中、Xは、それぞれ下記の通りである。
(a) エチル
(b) プロピル
(c) イソプロピル
(d) ブチル
(e) フエニル
5,6−トランス−ケトン中間体(10)(R1=
アセチル、R2=H)を上に掲げたグリニヤール
試薬で同様に処理すると、下記で示される式をも
つ対応の5,6−トランス−ヒドロキシビタミン
D2生成物が得られる。
上記式中、Xは、それぞれ下記の通りである。
(a) エチル
(b) プロピル
(c) イソプロピル
(d) ブチル
(e) フエニル
本発明に係る化合物に好適な出発原料は構造(1)
のビタミンD−ケタール誘導体であり、それは、
英国特許明細書第2127023号又は米国特許第
4448721号に記載のプロセス・スキームとに
従つて得ることができる。一般に、(例えば両C
−24−エピマーが要望される時は)24Rと24Sエ
ピマーの混合物として化合物(1)を用い、個々の24
Rと24Sエピマーの分離を後程行うのが都合がよ
い。しかしながら、(1)の純24S−又は純24R−エ
ピマーも同じく好適であり、前者は24S−1α,
25−ジヒドロキシ生成物を提供し、後者は対応の
24−R−生成物を提供する。
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION Field of the Invention The present invention relates to intermediates for the synthesis of 1α,25-dihydroxylated compounds of the vitamin D 2 series. More particularly, the present invention relates to 1α,25-dihydroxyvitamin D2 and its ( 24R )-epimer, the corresponding 5,6-trans-isomer, and certain C-25-
It relates to intermediates of alkyl or aryl derivatives, as well as acyl derivatives of these compounds. (Prior Art and Problems to be Solved by the Invention) The importance of the hydroxylated form of vitamin D as a regulator of calcium and phosphate metabolism in animals and humans has been well documented in patents and general literature. As a result of these, hydroxyvitamin D derivatives have found increasing clinical and veterinary use as agents for the treatment and treatment of diseases of calcium metabolism and associated bone diseases. I'm starting to see it. Vitamin D3 is known to be hydroxylated in vivo to 25-hydroxyvitamin D3 followed by 1α,25-dihydroxyvitamin D3 , where the latter is generally accepted as the active hormonal form of vitamin D3 . It is something that Similarly, a highly effective vitamin D2 metabolite, 1α,25-dihydroxyvitamin D2 (1α,25-
(OH) 2 D 2 ) was formed from vitamin D 2 via 25-hydroxyvitamin D 2 (25-OH-D 2 ). Both of these hydroxylated vitamin D2 compounds have been isolated and identified (DeLuca et al., U.S. Patent No.
3585221, 3880894). These metabolites derived from vitamin D2 are characterized by their (S)-stereochemistry at carbon 24. The present invention aims to provide intermediates of 1α,25-dihydroxylated compounds of the vitamin D 2 series. (Means for Solving the Problems) An intermediate of 1α,25-dihydroxylated compounds of the vitamin D 2 series has now been developed. Herein, the 1α,25-dihydroxylated vitamin D 2 compounds are compounds having the general structures A and B shown below. (wherein R 1 and R 2 and R 3 are selected from the group consisting of hydrogen and acyl groups, and X is an alkyl or aryl group. In these structures, the errant center at carbon 24 is ( R ) or ( (S ) sequence.) In other words, the present invention relates to compounds having the linear formula (In the formula, Y is hydrogen, hydroxy or an O-acyl group, and Z is an alkyl group.) 2 The compound according to item 1 above, wherein Y is hydrogen; 3 Y is hydroxy or an O-acetyl group. A certain compound according to item 1 above, a compound according to item 1 above, wherein 4 Z is a methyl group, and a defective center of 5 C-24 has an ( R )- arrangement,
The present invention provides a compound according to item 1 above, wherein Z is a methyl group. Specific examples of compounds related to the intermediates of the present invention are 1α,
25-dihydroxyvitamin D 2 , the corresponding (24R)-
The epimer, 1α,25-dihydroxy-24-epivitamin D 2 , the respective 5,6-trans-isomers, namely 5,6-trans-1α,25-dihydroxyvitamin D 2 and 5,6-trans-1α ,
25-dihydroxy-24-epivitamin D 2 and also C-25-alkyl or aryl analogs of these compounds, i.e. compounds in which X is an ethyl, propyl, isopropyl or phenyl group as shown above. include. The term "acyl" herein refers to aliphatic acyl groups (alkanoyl groups) having 1 to 6 carbon atoms including all possible isomeric forms, such as formyl, acetyl, butyryl, isobutyryl, valeryl, aromatic acyl groups (aroyl groups), etc. ), for example vinylzoyl or a methyl, halo or nitro substituted benzoyl group or the general formula ROOC( CH2 ) o CO- or ROOCCH2-
means an acyl group derived from a dicarboxylic acid having O-CH 2 CO-, where n is an integer having a value of 0 to 4 (including 0 and 4), and R is hydrogen or an alkyl group. . Representative of such dicarboxylic acyl groups are oxalyl, malonyl, succinoyl, glutaryl, adipyl and diglycolyl. The term "alkyl" includes all isomeric forms and refers to a hydrocarbon radical having from 1 to 6 carbon atoms;
For example, it means methyl, ethyl, propyl, isopropyl, butyl, isobutyl, etc. The term "aryl" refers to phenyl, benzyl or alkyl-substituted phenyl group isomers. Specific examples of chemical processes involving compounds of the invention are depicted in the attached process schemes. In the following description of this process, numbers (eg , 1, 2 , 3, etc.) indicate the specific products so numbered in the process scheme. The dashed line for the substituent (methyl) at C-24 indicates that this substituent can have either the R or S configuration. Compounds of the invention are designated 4 and 5 in the process scheme. Suitable starting materials for obtaining the compounds according to the invention are vitamin D-ketal derivatives of structure ( 1 ). Generally, compound ( 1 ) is used as a mixture of 24R and S epimers (such as when both C-24-epimers of a 1α,25-dihydroxyvitamin D2 compound are required), and the individual 24R The separation of the and S epimers is conveniently carried out at a later stage of the process. However, pure 24S or pure 24R epimers of ( 1 ) are equally suitable as starting materials, whereby the former compound can be processed by the indicated synthetic steps to form ( 24S )-1α, twenty five
-dihydroxy product, the latter compound being treated similarly to give the corresponding ( 24R )-1α,25
- produces dihydroxylated products. The starting material ( 1 ) is converted to the desired 1α-hydroxylated form via a cyclovitamin D derivative (DeLuca et al., U.S. Pat. No. 4,195,027 and U.S. Pat.
No. 4260549). Thus, treatment of compound ( 1 ) with toluenesulfonyl chloride in a conventional manner yields the corresponding C-3-tosylated product ( 2 ), which is subjected to solvolysis in an alcoholic medium to form a novel 3,5- Produces cyclovitamin D derivative ( 3 ). Solvolysis in methanol yields a cyclovitamin with structure ( 3 ) where Z=methyl. However, when other alcohols such as ethanol, 2-propanol, butanol, etc. are used in this reaction, similar cyclovitamin D compounds ( 3 ) where Z is an alkyl group derived from the alcohol, such as ethyl, isopropip, butyl, etc.
give. When intermediate ( 3 ) is subjected to allyl oxidation with selenium dioxide and hydroperoxide, structure ( 4 ) is obtained.
yields the 1α-hydroxy-analogue. Compound ( 4 )
is subsequently acetylated to give the 1-acetate of structure (5, R 1 =acetyl). If desired, other 1-O-acylated products (structure 5, where R
=acyl such as formate, propionate, butyrate, benzoate, etc.) are prepared by analogous conventional acylation reactions. This 1-O-acylated derivative is then subjected to acid-catalyzed solvolysis. When this solvolysis is performed in a solvent containing water, the structure (6, R 1 = acyl, R 2 = H) of 5,
6-cis-vitamin D intermediates and corresponding 5,6-trans-compounds (structure 7 , R 1 = acyl, R 2 = H)
are obtained in a ratio of about 3-4:1. These 5,6
The -cis and 5,6-trans-isomers can be separated at this stage, for example by high performance liquid chromatography. If desired, the C-1-O-acyl group can be removed by basic hydrolysis;
Compounds (6) and ( 7 ) where R 1 and R 2 =H can be obtained. Alternatively, if desired, these 1-O-monoacylates can be further acylated at the C-3-hydroxy group using conventional acylation conditions to form structures ( 6 ) and (7), where R 1 and R 2 may be the same or different from each other.A corresponding 1,3-di-O-acylated product of 2 (representing an acyl group) can be obtained. Alternatively, a hydroxycyclovitamin of structure ( 4 ) can be subjected to acid-catalyzed solvolysis in a medium containing a low molecular weight organic acid to form structures ( 6 ) and ( 7 ), where R 1 = H, R 2 = acyl. (where the acyl group is derived from the acid used in the solvolysis reaction) to obtain 5,6-cis and trans compounds. The next step in this process is to remove the ketal protecting group and produce the corresponding 25-ketone. The conversion of ketals to ketones occurs under the acidic conditions required for ketal hydrolysis of the 22(23)-double bond.
This step is very important since the isomerization to the 23(24)-conjugated position must be achieved without concomitant effects. Furthermore, conditions must be chosen to avoid leaving off the unstable allyl C-1-oxygen function. This conversion can be successfully achieved by careful hydrolysis at mild temperatures using an organic acid catalyst. Thus, the 5,6-cis-compound ( 6 ) is treated with p-toluenesulfonic acid in aqueous alcohol to give the corresponding ketone ( 8 ). To avoid unintended removal of the C-1 oxygen function during this reaction, the C-1-hydroxy group of compound ( 6 ) is protected (e.g. R 1 = acyl, R 2 = hydrogen or acyl). is advantageous. Subsequent reaction of the ketone ( 8 ) with methyl Grignard reagent yields the desired structure ( 9 ) 1α,25
- Gives dihydroxyvitamin D 2 compound. If the starting material used in the above method is a mixture of two C-24-epimers, compound ( 9 ) is
24 would be obtained as a mixture of S and R-epimers ( 9a and 9b , respectively). Separation of this epimer mixture can be carried out by chromatographic methods, and it is possible to separate 1α,25-dihydroxyvitamin D 2 (structure 9a,
24S-stereochemistry) and its 24R-epimer, structure 9b
1α,25-dihydroxy-24-epivitamin D 2
are both available in pure form. Such separation of epimers is, of course, unnecessary if the compounds are used as a mixture. The 5,6-trans-25-ketal intermediate of structure ( 7 ) is subjected to ketal hydrolysis in an analogous manner to give the 5,6-trans-ketone intermediate of structure ( 10 ), which is methylmagnesium Grignard reaction structure with reagents with bromide or similar ( 11 )
5,6-trans-1α,25-dihydroxyvitamin D 2 is provided as the 24 S or 24 R epimer or as a mixture of both epimers, depending on the nature of the starting material (1) used in the process.
If obtained as a mixture of epimers, the epimers can be separated by chromatography and 5,6
-trans-1α,25-dihydroxyvitamin D 2
(11a) The 24 R -epimer, 5,6-trans-1α,25-dihydroxy-24 of structural formula ( 11b )
- Obtain epitavitamin D2 . These 5,6-
The reaction step using the trans-intermediate can be carried out in a manner quite analogous to that which can be applied to the 5,6-cis compounds described above. The structure of the novel side chain ketone ( 8 ) or ( 10 ) is
It is the most useful and versatile intermediate in that it can be used to prepare a variety of 1α,25-dihydroxyvitamin D 2 side chain analogs. In particular, these keto intermediates are 5,6-cis or 5,6-trans-1α,
It can be useful in the preparation of 25-dihydroxyvitamin D2 analogs. (Here X is an alkyl or aryl group.) For example, treatment of the ketone ( 8 ) with ethylmagnesium bromide results in the formation of the corresponding hydroxyvitamin D 2 analogue, where X is an ethyl group in the side chain general formula shown above. Give your body. Similarly, treatment of (8) with isopropylmagnesium or phenylmagnesium bromide provides side chain analogs where X is isopropyl or phenyl, respectively. Structure - ( 10 )
When the 5,6-trans-25-ketone intermediate of - Provides vitamin D2 analogues. Keto intermediates ( 8 ) or ( 10 ) with isotopically labeled Grignard reagents (e.g. C3H3-
1α , 25 - dihydroxyvitamin D 2 or its trans isomer and the corresponding C- 24 -epimer in isotopically labeled form, i.e. , prepared as a compound in which the side chain X shown above is selected from C 3 H 3 , 14 CH 3 , C 2 H 3 , 13 CH 3 or other isotopically labeled alkyl or aryl groups. It is also clear that it provides a convenient means for 5,6-cis or trans-1α,25- of the above
Alkyl or aryl congeners of dihydroxy-vitamin D2 are useful substituents of the parent compound in cases where very high lipophilicity is required;
On the other hand, the isotopically labeled compounds mentioned above may find use as reagents in analytical applications. Furthermore, for therapeutic applications, structures A and B described above may be used.
The free hydroxy compound represented by (where
R 1 , R 2 and R 3 =H) are commonly used, but
In certain such applications, the corresponding hydroxy-protected derivatives may be effective and preferred. Such hydroxy-protected derivatives are, for example, represented by the general formulas A and B above, with R 1 , R 2 and R 3
is an acylated compound in which one or more of the following represents an acyl group. Such acyl derivatives can be prepared by treating the free hydroxy compound with conventional acylation means, e.g. treating either the hydroxyvitamin D2 product with an acyl halide or acid anhydride in a suitable solvent such as pyridine or an alkylpyridine. It can be conveniently prepared by: reaction time,
By appropriate selection of acylating agent, temperature and solvent, partially or fully acylated acylated derivatives of structure A or B above can be obtained, as is well known in the art. for example,
Treatment of 1α,25-dihydroxyvitamin D 2 ( 9a ) with acetic anhydride in pyridine solvent at room temperature yields 1,3-
diacetate, whereas the same reaction carried out at elevated temperature yields the corresponding 1,3,25-triacetate. This 1,3-diacetate is further C
The -25 position can be acylated with different acyl groups. For example, treatment with benzoyl chloride or succinic anhydride gives the 1,3-diacetyl-25-benzoyl or 1,3-diacetyl-25-succinoyl derivatives, respectively. The 1,3,25-triacyl derivatives can be subjected to selective hydrolysis in mild base to provide 1,3-dihydroxy-25-O-acyl compounds. The free hydroxy groups here can be reacylated with different acyl groups if desired. Similarly, 1,3-diacyl derivatives can be subjected to partial acyl hydrolysis to obtain 1-O-acyl and 3-O-acyl compounds, which can be further reacylated with different acyl groups. Other hydroxyvitamin D2 products (e.g. 9b , 11a / b or their counterparts)
25-alkyl or aryl analogs) to the corresponding desired acyl derivatives of structure A or B, where any or all of R 1 , R 2 and R 3 are acyl. give. Like the previously known metabolites of vitamin D2 , 1α,25-dihydroxyvitamin D2 (9a),
The novel compounds according to the invention exhibit significant vitamin D-like activity and are thus useful in a wide range of therapeutic or veterinary applications compared to the known vitamin D2 or
A desirable alternative to D3 . Particularly preferred products in this regard are structures 9b and 11a and 11b or acylated derivatives thereof. This new compound can be used to treat various diseases such as vitamin D-resistant rickets, osteomalacia, hypoparathyroidism, osteodystrophy, pseudohypoparathyroidism, osteoporosis, Purget's disease and similar diseases known in medical practice. It can be used to ameliorate or correct various calcium and phosphorus imbalance conditions that occur as a result of bone and mineral related disease conditions. The compounds can also be used in the treatment of mineral imbalance conditions in animals such as lactation fever conditions, foot weakness in poultry or eggshell quality improvement in chickens. Their use in the treatment of osteoporosis is of particular interest. During menopause, women suffer significant wear and tear on their bones, ultimately leading to bone deficiency diseases, which eventually result in spontaneous compression of the vertebrae, fractures, and fractures of long bones. This disease, commonly known as postmenopausal osteoporosis, is a significant medical problem in the United States and other countries where women live at least 60 to 70 years. Generally, the disease is often accompanied by bone pain and decreased physical activity and is diagnosed by a compression fracture of one or more vertebrae along with x-ray evidence of bone loss. This disease is known to occur with a decreased capacity for calcium absorption, decreased levels of sex hormones, especially estrogens and androgens, and a negative calcium balance. There have been significant changes in the way this disease is treated.
For example, supplementing calcium itself has not been successful in preventing or treating the disease. Injections of sex hormones, particularly estrogen, which has been reported to be effective in preventing the rapid bone loss experienced by postmenopausal women, have been difficult and difficult to administer due to fears about its carcinogenic potential. Ta. Other treatment methods have again been reported with mixed results, including the combination of large doses of vitamin D, calcium, and fluoride.
The main problem with this approach is that fluoride induces structurally unfavorable bones, so-called focal bones; in addition to this, it increases the incidence of fractures, and high doses of fluoride can cause gastrointestinal reactions. This means that it produces many side effects such as causing. Similar symptoms are found in senile osteoporosis and steroid-induced osteoporosis, the latter of which is recognized to be caused by glucocorticoid (cortosteroid) treatment of a long-term disease state. Various metabolites of vitamin D3 increase calcium absorption and maintenance in mammals that show evidence of bone loss or have a physiological tendency to do so in response to physiological demands. It is also characterized by complementary vitamin D-like properties that mobilize calcium in bones.
Epi compounds of the compounds according to the invention, especially 24-epi-
1α,25-dihydroxyvitamin D 2 (24-epi-
1,25-(OH) 2 D 2 ) is outstandingly suitable for the prevention or treatment of physiological diseases in mammals that are characterized by bone wasting. Because, although they exhibit some of the properties recognized as vitamin D-like in influencing calcium substance metabolism, such as increasing intestinal calcium transport and affecting bone mineralization, they do not affect serum calcium levels, even at high doses. This is because it does not increase This observed property makes it clear that administration of this compound does not fluidize bone. This fact, along with the ability of this compound to mineralize bone when administered, makes it possible to prevent and treat widespread calcium diseases evidenced by bone wasting, such as postmenopausal osteoporosis, senile osteoporosis, and steroid-induced osteoporosis. This shows that it is an ideal compound for
This compound could easily be applied for the prevention or treatment of other disease states where bone wasting is an indicator, such as for the treatment of patients undergoing renal dialysis who experience bone wasting as a result of dialysis. It's obvious. (Examples) Next, the present invention will be explained in more detail based on Examples. The reference examples below will help to explain the properties of 24-epi-1,25-(OH) 2 D 2 that contribute to its outstanding suitability for the prevention or treatment of disease states exhibiting bone wasting. . Reference example 1 A newly weaned male rat was placed in the Journal of Nutrition by Sudha et al.
Nutrition) 100 , 1049-1052 (1970), 0.02% calcium and 0.3
They were placed on a special diet modified to contain % phosphorus. After two weeks on this special diet, the animal received 1,
25-dihydroxyvitamin D 2 or 24-epi-1,
25-dihydroxyvitamin D 2 was given daily by subcutaneous injection of 0.1 ml in propanediol in 5% ethanol. Twelve hours after the last dose, animals were sacrificed and blood calcium and intestinal calcium transport were measured.
The results of these measurements are shown in Figures 1 and 2 for the indicated levels of compound administered. The measurement of intestinal calcium transport shown in Figure 2 is based on Martin and DeLuca's American Journal of Physiology.
216, 1351-1359 (1969). Reference Example 2 Newly weaned male rats were placed on a special high calcium (1.2% calcium), low phosphorus (0.1% phosphorus) diet as described in Suda et al. Rats were fed this special diet for three weeks and divided into two groups. One group is given 1,25-(OH) 2 D 2 and the other is given 1,25-(OH) 2 D 2.
24-epi- 1,25- (OH) 2D2 was given, but both groups were given 5% ethanol solution in propanediol.
Dose levels of compound indicated by the data points in Figure 3 were given subcutaneously in 0.1 ml. After continuing this medication daily for 7 days, the animals were sacrificed and serum inorganic phosphorus levels were measured. The results are shown in Figure 3. The rat femur was removed and the ash content of the bone was measured. The femurs were cut free of attached connective tissue and extracted using a Soxhlet extractor in absolute alcohol for 24 hours and in diethyl ether for 24 hours. This bone was incinerated at 600㎓ in 24 hours. Ash weight was determined by measuring constant weight. The results are shown in Figure 4. The results of the two studies described in Reference Examples 1 and 2 above indicate that 24-epi-1,25-
(OH) 2 D 2 is 1α,25-dihydroxyvitamin D 3
It is explained that it has approximately the same effectiveness as (1,25-(OH) 2 D 2 ). In short, the second
There is no real meaningful difference between the two groups in Figures 4 and 4. On the other hand, in the case of a low-phosphorus special diet, the increase in serum inorganic phosphorus resulting from bone mobilization is very markedly influenced by 1,25-(OH) 2D2 , but not by 24-epi-1,25-
(OH) 2 D 2 causes almost no stimulation. Similarly, the 24-epi compound did not show any effect on calcium mobilization from bone, as noted even at extremely high doses of serum calcium levels of approximately 750 pmol/day (Figure 1). Ta. On the other hand, 1,25-dihydroxyvitamin D2 has an obvious fluidizing effect even at much lower doses. The increase in serum calcium in rats on a low-calcium special diet is a measure of bone mobilization potential, and the increase in blood phosphorus in animals on a low-phosphorus special diet is also a measure of bone mobilization. , these results are 24-epi-1,
25−(OH) 2D2 has unexpected properties i.e. can fully stimulate intestinal calcium transport and new bone mineralization, but has minimal effectiveness in bone calcium mobilization and this The compounds exhibit properties that make them particularly suitable for the treatment of disease states that exhibit significant bone loss. The above-mentioned unique properties of 24-epi-1,25-(OH) 2 D 2 allow it to improve various vitamin D response processes (intestinal calcium absorption, bone provides a unique opportunity to control mineral mobilization and bone mineralization. This possibility suggests that the epicompounds of the invention may be administered to a mammal alone (with suitable and acceptable excipients) or in combination with other vitamin D derivatives that exhibit a full spectrum of D-like activity. arises from the fact that Such measures therefore make it possible to combine the active properties of 24-epi-analogues with the general activity of other vitamin D metabolites or analogues. 24-epi-1, 25-
Administration of (OH) 2 D 2 alone stimulates intestinal calcium transport and bone mineralization, as shown above, but causes no or minimal bone mineral mobilization.
However, the latter activity is inhibited by known vitamin D derivatives (e.g. 1,25-(OH) 2 -D 3 , 1α,25-
(OH) 2 D 2 , 1α-OH-D 3 and related analogs) can be induced by co-administering one or more of them. By adjusting the relative amounts of compounds administered, a degree of control over the relative strength of intestinal calcium absorption versus bone mineral fluidization processes can be exerted in a manner not possible with previously known vitamin D derivatives. . Bone fluidizing activity by co-administration of 24-epi compounds and other vitamin D compounds is particularly advantageous in conditions where some degree of bone sulfidation is required. for example,
Under some circumstances, the bone must first be fluidized before new bone can be sacrificed. Under such conditions, vitamin D or vitamin D derivatives that induce bone fluidization, such as 1α-hydroxyvitamin D 3 or D 2 , 1α,25-dihydroxyvitamin D 3
or D2 , 25-hydroxyvitamin D3 or D2,24 ,
24-difluoro-25-hydroxyvitamin D3 ,
24,24-difluoro-1α,25-dihydroxy-
Vitamin D3 , 24-fluoro-25-hydroxyvitamin D3 , 24-fluoro-1α,25-dihydroxyvitamin D3 , 2β-fluoro- 1α -hydroxyvitamin D3, 2β-fluoro-25-hydroxyvitamin D3 , 2β-fluoro-1α,25-dihydroxy-vitamin D3 , 26,26,26,27,27,27-hexafluoro-1α,25-dihydroxy-vitamin D3,26,26,26,27,27,27 -hexafluoro-25-hydroxyvitamin D 3 , 24,25-dihydroxyvitamin-D 3 , 1α,24,25-trihydroxyvitamin D 3 , 25,26-dihydroxyvitamin D 3 , 1α,25,26-trihydroxyvitamin D 3 Hydroxyvitamin D3 in combination with 24 - epi-1,25(OH) 2D2
24-Adjusting the ratio of epicompounds to bone-mobilizing vitamin D compounds in treatment regimens results in the desired medical,
The degree of bone fluidization can be adjusted until a physiological goal is achieved. Suitable and effective mixtures include, for example, 1α,25-dihydroxyvitamin D2 and
1α,25-dihydroxy-24-epivitamin D 3 ( 9a
and 9b ), a mixture of the corresponding 5,6-trans compounds ( 11a and 11b ), or other combinations of the four compounds as these free hydroxy compounds or their acylated forms. The compounds according to the invention or their conjugates with other vitamin D derivatives or other therapeutic agents can be easily administered orally as a sterile parenteral solution by injection or infusion, through the skin or from the gastrointestinal tract in the form of suppositories. administered to Advantageously, the compound is given in a dosage of 0.1 to 100 μg per day. Regarding osteoporosis 1
Doses of about 0.5 to 25 μg per day are generally advantageous. The compounds may be administered alone or in combination with other vitamin D derivatives, the proportion of each compound being combined depending on the particular disease state directed and the degree of bone mineralization and/or bone fluidization desired. .
A preferred compound is 24-epi-1α,25-(OH) 2 O 2
However, the actual amount of 24-epi compounds used in the treatment of osteoporosis is not critical. In all cases, the compound should be used in an amount sufficient to induce bone mineralization. The use of more than about 25 μg of 24-epi-compound or that compound in combination with bone fluidization-inducing vitamin D derivatives per day is generally unnecessary and economical to achieve the desired results. This is not an appropriate implementation.
In practice, higher doses of the compound are used when the goal sought is the treatment of a disease state, whereas lower doses are generally used for prophylactic purposes. However, in any case, the dosage given will depend on the particular compound being administered, the disease being treated, the patient's condition and other appropriate medical practicalities and the activity of the drug, as is well known to those skilled in the art. It should be understood that the patient's response will be conditioned by the factors that require modification. Medicaments of the compounds according to the invention can be prepared by combining the compounds according to the invention with non-toxic pharmaceutically acceptable carriers. Such a carrier is
It can be either solid or liquid such as corn starch, lactose, sucrose, peanut oil, olive oil, sesame oil and propylene glycol. If a solid carrier is used, the dosage form of the medicament of the invention can be a tablet, capsule, powder, troche, or lozenge drop. If a liquid carrier is used, the dosage form can be a soft gelatin capsule, syrup or suspension, emulsion or solution. The dosage form may also contain adjuvants such as preserving, stabilizing, wetting or emulsifying agents, solubility enhancers, and the like. They may also contain therapeutically valuable substances, such as other vitamins, salts, sugars, proteins, hormones or other pharmaceutical compounds. Example 1 1α-hydroxy-3,5-cyclovitamin D
( 4 , Z = methyl) A solution of compound ( 1 ) (50 mg) (as a mixture of 24 R and S epimers) in dry pyridine (300 μ) was dissolved with 50 mg of p-toluenesulfonyl chloride at 4 °C.
Treated for 30 hours. Stir the mixture under ice/saturation.
Poured onto NaHCO3 and extracted the product with benzene. The combined organic layers were treated with aqueous NaHCO3 , H2O ,
Washed with aqueous CuSO4 and water, dried over MgSO4 and evaporated. The crude 3-tosyl derivative (( 2 ) was mixed with anhydrous methanol (10 ml) and NaHCO 3 (150 ml) under stirring.
mg) at 55°C for 8.5 hours and subjected to solvolysis. The reaction mixture was cooled to room temperature and ~ under reduced pressure.
It was concentrated to 2 ml. Benzene (80ml) was then added and the organic layer was washed with water, dried and evaporated.
The generated cyclovitamin ( 3 , Z=methyl) is
It can be used in the next oxidation without further purification. Ice-cold crude product ( 3 ) in CH 2 Cl 2 (4.5 ml), SeO 2 (5.05 mg) and t-BuOOH (16.5 μ)
of CH 2 Cl 2 (8 ml) containing anhydrous pyridine (50 μ)
added to the solution. After stirring at 0° C. for 15 minutes, the reaction mixture was warmed to room temperature. After an additional 30 minutes, the mixture was transferred to a separatory funnel and shaken with 10% NaOH (30 ml). Ether (150ml) was added and the separated organic phase was washed with 10% NaOH, water, dried and evaporated. Transfer the oily residue to a thin layer of silica gel plate (20 x 20 cm plate, AcOEt/hexane 4:6).
Purified above, the 1α-hydroxy derivative ( 4 , Z=
20 mg of methyl) was obtained. Mass spectrum m/e:
470 (M + , 5), 438 (20), 87 (100); NMR
(CDCl 3 ) δ0.53 (3H, s, 18−H 3 ), 0.63 (1H,
m, 3-H), 4.19 (1H, d, J=9.5Hz, 6-
H), 4.2 (1H, m, 1-H), 495 (1H, d, HzJ
= 9.5 Hz, 7-H), 5.17 and 5.25 (2H. each m, 19-
H 2 ), 5.35 (2H, m, 22-H and 23-H). Example 2 Acetylation of compound ( 4 ) A solution of cyclovitamin ( 4 , Z=methyl) (18 mg) in pyridine (1 ml) and acetic anhydride (0.33 ml)
Heated at ℃ for 2 hours. Saturate the mixture on ice
Poured into NaHCO3 and extracted with benzene and ether. The organic extracts were combined, washed with water, saturated aqueous CuSO4 and NaHCO3 , dried and evaporated to 1
-acetoxy derivative ( 5 , Z=methyl, acyl=
Acetyl) (19 mg) was obtained. Mass spectrum m/
e: 512 (M, 5), 420 (5), 87 (100); NMR
(CDCl 3 ) δ0.53 (3H, s, 18−H 3 ), 4.18 (1H,
d, J = 9.5Hz, 6-H), 4.97 (2H, m, 7-H
and 19-H), 5.24 (2H, m, 1-H and 19-H),
5.35 (2H, m, 22-H and 23-H). Reference example 3 Solvolysis of 1α-acetoxy-3,5-cyclovitamin ( 5 ) (R 1 = acetyl) Dioxane/solvolysis of cyclovitamin ( 5 ) (4.5 mg)
The solution in a 3:1 mixture of H 2 O (1.5 ml) was heated to 55°C. p-Toluenesulfonic acid (1 in 20μ of water)
mg) was then added and heating continued for 15 minutes. The mixture was poured into saturated NaCHO 3 /ice and the benzene and ether were extracted. The organic phase was washed with NaHCO3 and water and dried over MgSO4 . When the solvent evaporates,
A residue containing compounds ( 6 ) (where R 1 = acetyl, R 2 = H) and ( 7 ) (where R 1 = acetyl, R 2 = H) was obtained, which was eluted in hexane as eluent. HPLC using 2% 2-propanol (6.2 mm x
Separated by chromatography on a 25cm Zorbax-Sil. If necessary, the product can be further purified by rechromatography. Reference Example 4 Ketone ( 8 ) is obtained by ketal hydrolysis of compound ( 6 ). Ketal ( 6 , R 1 = Acetyl, R 2 = H) (1.35
p-toluenesulfonic acid (0.34 mg in 45μ of water) was added to a solution of 1.0 mg) in ethanol (1.5 ml),
The mixture was heated under reflux for 30 minutes. The reaction mixture was poured into diluted NaHCO3 and extracted with benzene and ether. The organic extracts were combined, washed with water, dried over MgSO 4 and evaporated. High pressure liquid chromatography of the crude mixture (4% 2-
Propanol/hexane, 6.2mm x 25cm Zorbax
-Sil) is the unreacted ketal ( 6 ) (0.12 mg, 48
ml) and the desired ketone ( 8 , where R 1 = acetyl and R 2
=H) (0.36 mg, collected in 52 ml).
Mass spectrum m/e: 454 (M + , 9), 394 (17),
376(10), 13134(23), 43(100); NMR( CDCl3 )
δ0.53 (3H, s, 18−H 3 ), 1.03 (3H, d, J=6.5
Hz, 21− H3 ), 1.13(3Hd, J=7.0 Hz, 28−
H), 2.03 (3H, s, CH 3 COO), 2.12 (3H, s,
CH 3 CO), 4.19 (1H.m, 3-H), 5.03 (1H, m,
19-H), 5.33 (3H, broad m, 19-H, 22
-H and 23-H), 5.49 (1H, m, 1-H), 5,93
(1H, d, J = 11 Hz, 7-H), 6.37 (1H, d,
J=11 Hz, 6-H); UV (EtOH) λ nax 226 nm,
250nm, λ nio 255nm. Reference Example 5 Reaction of ketone ( 8 ) with methylmagnesium bromide to obtain products ( 9a ) and ( 9b ) Ketone ( 8 , R 1 = acetyl, R 2 = H) in anhydrous ether with excess CH 3 MgBr (2.85M solution in ether). The reaction mixture was stirred at room temperature for 30 min, then quenched with aqueous NH 4 Cl,
Extracted with benzene, ether and CH2Cl2 . The organic phase was washed with dilute NaHCO3 , dried over MgSO4 ,
Evaporated. Thus obtained ( 9a ) and ( 9b )
The mixture was subjected to high performance liquid chromatography (6%
2-propanol/hexane, 4.6mm x 25cm,
When applied to Zorbax-Sil), pure epimers ( 9a ) and ( 9b ) were obtained in the order of elution. 1α,25-dihydroxyvitamin D 2 ( 9a ): UV (EtOH) λ nax 265.5nm,
λ nio 227.5nm; Mass spectrum m/e428 (M + ,
6), 410(4), 352(4), 287(6), 269(10), 251(10), 15
2
(42), 134 (100), 59 (99); NMR (CDCl 3 ) δ0.56
(3H, s, 18-H), 1.01 (3H, d, J=6.5 Hz,
28-H 3 ), 1.04 (3H, d, J = 6.5 Hz, 21-H),
1.14 and 1.18 (6H, each s, 26-H and 27-H), 4.24
(1H, m, 3-H), 4.43 (1H, m, 1-H),
5.01 (1H, m, 19-H), ~5.34 (3H, broad
m, 19-H, 22-H and 23-H), 6.02 (1H, d,
J=11 Hz, 7-H), 6,39(1H, d, J=
11 Hz, 6-H). 1α,25-dihydroxy-24-epivitamin D
( 9b ): UV (EtOH) λ nax 265.5nm, λ nio 227.5n
m; Mass spectrum m / e 428 (M + , 13), 410(9),
352(7), 287(11), 269(15), 251(13), 152(52)
,
134(100), 59(97). Reference example 6 5,6-trans-1α,25- of compound ( 7 )
Dihydroxyvitamin D 2 compounds ( 11a ) and ( 11b )
Conversion to ketal intermediate (1, R 1 = acetyl, R 2 = H)
hydrolysis using the conditions described in Reference Example 2 provides the structure of the corresponding 5,6-trans-25-ketone ( 10 , R 1 = acetyl, R 2 = H), which then is reacted with methylmagnesium bromide using conditions similar to Reference Example 3 to give epimers ( 11a ) and ( 11b ), which are
Pure 1α,25-dihydroxy-5, separated by high performance liquid chromatography (HPLC)
6-trans-vitamin D2 ( 11a ) and 1α,25-dihydroxy-5,6-trans-24-epivitamin D2 ( 11b ) can be obtained. If required, structural assignments can be confirmed by isomerization to the respective 5,6-cis compounds ( 9a , 9b ) by known techniques. 5,6-trans-1α,25-dihydroxyvitamin D 2 ( 11a ): UV (EtOH) λ nax 273.5 nm,
λ nio 230nm; mass spectrum m / e 428 (M, 8),
410(3), 287(3), 269(7), 269(7), 251(34), 134
(100), 59(78). 5,6-trans-1α,25-dihydroxy-
24 − Epivitamin D 2 ( 11b ): UV (EtOH) λ nax
273.5nm, λ nio 230nm; mass spectrum m /
e: 428 (M + , 10), 410 (4), 352 (4), 287 (5), 269
(9), 251(8), 152(37), 134(100), 59(82). Reference Example 7 Preparation of alkyl and aryl analogues of 1α,25-dihydroxyvitamin D 2 compounds Ketone intermediate ( 8 ) (R 1 = acetyl, R 2 = H) was prepared using (a) ethylmagnesium bromide (b) propylmagnesium, respectively. When bromide (c) isopropylmagnesium bromide (d) butylmagnesium bromide (e) phenylmagnesium bromide is reacted using conditions similar to those described in Reference Example 5, the corresponding hydroxyvitamin D 2 shown by the following formula is obtained. is obtained. In the above formula, X is as follows. (a) Ethyl (b) Propyl (c) Isopropyl (d) Butyl (e) Phenyl 5,6-trans-ketone intermediate ( 10 ) (R 1 =
Similar treatment of acetyl, R 2 = H) with the Grignard reagent listed above yields the corresponding 5,6-trans-hydroxyvitamin with the formula shown below.
D2 product is obtained. In the above formula, X is as follows. (a) Ethyl (b) Propyl (c) Isopropyl (d) Butyl (e) Phenyl Suitable starting materials for compounds according to the invention have structure (1)
is a vitamin D-ketal derivative of
British Patent Specification No. 2127023 or US Patent No.
It can be obtained according to the process scheme described in No. 4448721. Generally, (e.g. both C
When -24- epimers are desired, compound (1) is used as a mixture of 24 R and 24 S epimers, and individual 24
It is convenient to separate the R and 24 S epimers later. However, pure 24 S - or pure 24 R - epimers of (1) are also suitable, the former being 24 S -1α,
25-dihydroxy product, the latter being the corresponding
24- R -Provide the product.
【図面の簡単な説明】[Brief explanation of the drawing]
第1図は1,25−(OH)2D2又は24−エピ−1,
25−(OH)2D2の化合物投与量と血清カルシウム
量との関係を示すグラフ、第2図は1,25−
(OH)2D2又は24−エピ−1,25−(OH)2D2の化
合物投与量と腸カルシウム輸送量との関係を示す
グラフ、第3図は1,25−(OH)2D2又は24−エ
ピ−1,25−(OH)2D2の化合物投与量と血清無
機リンとの関係を示すグラフ、第4図は1,25−
(OH)2D2又は24−エピ−1,25−(OH)2D2の化
合物投与量と全灰骨分量との関係を示すグラフ、
である。
Figure 1 shows 1,25-(OH) 2 D 2 or 24-epi-1,
A graph showing the relationship between the compound dose of 25-(OH) 2 D 2 and the amount of serum calcium, Figure 2 is 1,25-
(OH) 2 D 2 or 24-epi-1,25-(OH) 2 D A graph showing the relationship between compound dosage and intestinal calcium transport, Figure 3 is 1,25-(OH) 2 D Graph showing the relationship between the compound dosage of 2 or 24-epi-1,25-(OH) 2 D 2 and serum inorganic phosphorus, Figure 4 is 1,25-
A graph showing the relationship between the compound dosage of (OH) 2 D 2 or 24-epi-1,25-(OH) 2 D 2 and the total ash bone content,
It is.