JPH0338565Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は組込式電気コンロに関し、特にキツ
チン等厨房家具に組み込まれて使用される組込式
電気コンロに関する。

〈従来の技術〉 近年、学生寮、オフイス、ビジネスやリゾート
用のマンシヨンにおいて、第４図に示すようなコ
ンパクトタイプのキツチンユニツトが使用される
ようになつてきた。このキツチンユニツトは、第
２図および第３図に示すように、キツチンユニツ
トの天板１に設けた電気コンロ本体６の組込用窓
穴５に、電気コンロ本体６にコード１２で連結さ
れている熱量調節器９とコンロ本体６とを落し込
み、コンロ本体６は取付金具１０とコンロのトツ
ププレート８のフランジ部に装着されたゴムパツ
キン７とで天板１を締付ネジ２０を介して挟着し
取付けてある。

一方、熱量調節器９は、天板前縁下に設けた飾
り板４の角孔１３に、飾り板４の裏面より固定ネ
ジ１７で螺着し、前面より表示パネル１５が固定
ネジ１６により熱量調節器９に装着してある。

〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記の如き従来の組込式電気コ
ンロにあつては、熱量調節器９とコンロ本体６と
がコード１２で連結されているため、電気コンロ
を天板に取付ける際、また取付けてからも、飾り
板４を取付けたキヤビネツトに天板１を載置する
まで熱量調節器９の取付けができず、常に熱量調
節器９を振り回して作業を行う必要があるので、
自由がきかず、作業性が悪いばかりか天板１等へ
の打痕、スリキズの原因となつていた。また、熱
量調節器９の取付けは飾り板４の裏面より行う
か、熱量調節器９を角孔１３を通して後方から前
へ出して表側より取付ける（図示はしていない）
かのいずれかであり、いずれにしても作業性の悪
いものであつた。

この考案は、上記の如き従来の課題に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、電気コ
ンロ本体と熱量調節器とを別体に設けた組込式電
気コンロにおいて、電気コンロ本体と熱量調節器
とを作業性よく取付けることのできる組込式電気
コンロを提供することにある。

〈課題を解決するための手段〉 この考案は、上記目的を達成するために、電気
コンロ本体と熱量調節器とを別体に形成した組込
式電気コンロにおいて、上記電気コンロ本体と熱
量調節器は共に接続用のコードおよびコネクター
を備え、上記電気コンロ本体と熱量調節器との間
は上記コードおよびコネクターを用いて接続され
ることを特徴とする。

〈作用〉 この考案では、コンロ本体と熱量調節器とを繋
いでいるコードを途中で切断し、コンロ本体と熱
量調節器とを単独でそれぞれ所定の位置に取付け
た後、コードおよびコネクターを介して連結する
ようにしている。

〈実施例〉 以下、この考案を図面に基いて説明する。

第１図は本考案に係る組込式電気コンロを天板
１に組み込む時の分解斜視図であり、天板１に設
けた電気コンロ本体６の組込用窓穴５に、コード
１２、の端部にコネクター１８を取付けたコンロ
本体６を落し込み、コンロ本体６は従来同様に天
板１へ取付ける。

一方、本体６と同様、コード１２′の端部にコ
ネクター１８を取付けた熱量調節器９′は、飾り
板４の角孔１３に、飾り板４の前面より固定ネジ
１９で螺着し固定する。

このような構成によれば、本体６と熱量調節器
９′とは互いにコード１２′の端部に設けたコネク
ター１８で連結され通電可能となる。尚、この場
合、それぞれのコード１２′の長さは任意であり、
コネクター１８のどちらか一方は本体６あるいは
熱量調節器９′に埋め込んだ形をとつても構わな
い。

〈考案の効果〉 以上説明したように、この考案では、電気コン
ロ本体と熱量調節器がコードで連結されず分割さ
れているため、各々の取付けが別々にかつ同時に
可能であり、本体取付けの際に熱量調節器を振り
回して天板に思わぬ打痕を付けることもない。さ
らに、取付作業の自由度も高くなるので、取付作
業性も改善される。また、熱量調節器も前面から
の取付で、作業性がよくなる。さらに、長年使用
し部品を交換する際も、コネクターを取り外せば
本体側と熱量調節器側とを分離できるので、全体
を取り外さなくてもよいという効果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例７を示す分解斜視図
で、電気コンロを天板へ組み込む時の分解斜視
図、第２図及び第３図は従来例において組込式電
気コンロを天板へ組み込む時の分解斜視図、第４
図はキツチンユニツトの正面斜視図である。 １……天板、２……水槽、３……組込式電気コ
ンロ、４……飾り板、５……窓穴、６……電気コ
ンロ本体、７……ゴムパツキン、８……トツプフ
レート、９，９′……熱量調節器、１０……取付
金具、１１……プラグコード、１２，１２′……
コード、１３……角孔、１４……ツマミ、１５…
…表示パネル、１６……固定ネジ、１７……固定
ネジ、１８……コネクター、１９……固定ネジ、
２０……締付ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気コンロ本体と熱量調節器とを別体に形成し
   た組込式電気コンロにおいて、上記電気コンロ本
   体と熱量調節器は共に接続用のコードおよびコネ
   クターを備え、上記電気コンロ本体と熱量調節器
   との間は上記コードおよびコネクターを用いて接
   続されることを特徴とする組込式電気コンロ。