JPH034060Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） この考案は後加工の不要な電子機器などの耐震
用卓上装置に関するものである。

（従来技術） 従来、テーブル上に載置する電子機器など（以
下卓上装置という。）の耐震対策としては、第１
図の平面図Ａ、側面図Ｂ及び正面図Ｃに示すよう
に、テーブル１に取付けられた断面Ｌ字状の固定
金具２に固定ネジ３によつて卓上装置４の筐体５
の両側面を固定する構造が採用されている。しか
しながら、筐体５をネジ３で固定金具２に固定し
ているため、筐体５にネジ孔を設けておく必要が
あり、又、固定することを予定せずに購入したユ
ーザが耐震対策として固定が必要となつたとき
は、ユーザ側でネジ孔を後加工しなければならな
いなどの不都合があり、さらに筐体５が非金属材
料で製作されているときはネジ加工ができないな
どの欠点があつた。

（考案の目的） この考案の目的は従来技術の上記問題点を解決
するにある。

（考案の構成） このため、この考案は、フロントカバー下端に
固定用突起を設けた他、リヤパネルに位置決め固
定用切起しを形成し、この切起しをテーブルに設
けたストツパの透孔に挿着し、前記突起に設けた
透孔に挿着した取付部材をネジでテーブルに固着
する構造となし、もつて、卓上装置の耐震構造と
したものである。以下本考案を実施例について具
体的に説明する。

（実施例） 第２図はこの考案の一実施例を示し、Ａは背面
図、Ｂは平面図、Ｃは側面図、Ｄは正面図であ
る。又、第３図は突起と取付部材の関連構造を示
す要部拡大図で、Ａは正面図、Ｂは側面図であ
る。図中、１１は卓上装置、１２はリヤパネル、
１３はリヤパネル１２の両端に設けた切起し、１
４はテーブル、１５はストツパ、１６はストツパ
１５に穿設した角形透孔、１７はフロントカバ
ー、１８はフロントカバー１７の下端に設けた突
起で、１９はその角形透孔、２０は取付部材とし
ての押え金具、２１はネジである。

以上のように構成された本実施例は、卓上装置
１１のリヤパネル１２の切起し１３をテーブル１
４に設けたストツパ１５の角孔１６に挿入し、卓
上装置１１のフロントカバー１７の下端に設けら
れた突起１８の角孔１９に押え金具２０を挿入し
て取付ネジ２１によつてテーブル１４に固定する
ことにより、卓上装置１１は耐震用卓上装置とし
て構成される。

（考案の効果） この考案は、以上説明したように、卓上装置の
フロントカバーに角形などの透孔を有する突起を
設けるとともに、リヤパネルに切起しを設けただ
けの簡単な構造で卓上装置は確実に固定され、そ
の結果良好な耐震効果を発揮することができ、勿
論卓上装置に後加工の必要はなくなるなどの効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ，Ｂ，Ｃは従来装置の平面図、側面
図、正面図で、第２図Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄは本考案の
一実施例を示す背面図、平面図、側面図、正面
図、第３図は第２図の要部拡大図である。 １１……卓上装置、１２……リヤパネル、１３
……切起し、１４……テーブル、１５……ストツ
パ、１６，１９……角孔、１７……フロントカバ
ー、１８……突起、２０……押え金具、２１……
取付ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 卓上に係着された卓上装置において、フロント
   カバー下端には固定用突起を形成するとともに、
   リヤパネルには位置決め固定用の切起しを設け、
   卓上に設けられたストツパの透孔に前記切起しを
   挿着するとともに前記突起に設けられた透孔にそ
   の一端が嵌着された取付部材を卓上に螺着などに
   より固定したことを特徴とする耐震用卓上装置。