JPH0217498Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は電子機器のカバー構造に関するもので
ある。

（従来技術） 従来の電子機器のカバーを第１図Ａ，Ｂ，Ｃに
示す。図においてＡはその分解斜視図、Ｂは同じ
く電子機器を上下に搭載したときの正面図、Ｃは
同じく電子機器のカバーの側面図である。図にお
いて、１は電子回路ユニツトのカバー、２は固定
ねじ、３は電子回路ユニツトのシエルフ、３ａは
ねじ穴である。このような構成において、電子回
路ユニツトのカバー１をシエルフ３に固定するた
めには、カバー１を手で持つてシエルフ３に突き
当て、固定ねじ２とねじ穴３ａの位置決めを行な
つた後に、固定ねじ２を指などで回転させて、Ｃ
図のようにねじ止めする。なお４はシエルフ３に
取付けた印刷配線板を示す。しかし、電子回路ユ
ニツトのカバー１が上下或は左右に並べて使用さ
れる場合に、Ｂ図に示すように固定ねじ２のｘ寸
法が同一であるため、指で固定ねじ２を回転する
ためのスペースが確保できないという欠点があつ
た。また、電子回路ユニツトに対してカバー１に
はガイドとなるものがないため、ねじの位置決め
が難かしいという欠点もあつた。

（考案の目的） 本考案は、以上のような従来の欠点を除去する
もので、固定ねじを指で廻すためのスペースを確
保し、かつ固定ねじとシエルフのねじ穴の位置決
めを容易にすることを目的とするものである。

（考案の構成） 上記目的のため、本考案は上部の固定ねじと下
部の固定ねじの左右方向の位置を互いに反対方向
にずらして配置し、また、カバーの裏面にガイド
用のＬ字形の金物を設けるようにしたものであ
る。

（実施例） 以下本考案の一実施例を図面により詳細に説明
する。

第２図Ａ，Ｂ，Ｃは本考案電子機器のカバー構
造の一実施例を示し、Ａはその分解斜視図、Ｂは
同じく電子機器を上下に搭載したときの正面図、
Ｃは同じく電子機器のカバーの側面図である。図
に示すように、カバー１の上下の固定ねじ２の位
置をＢ図に示すように互いに左右方向にずらして
配置し、その寸法ｙを適正にとつておく。更にＣ
図に示すようにシエルフ３の外形Ｂよりも若干大
きくなるような寸法位置Ｂ＋αに、Ｌ字形の金具
５をカバー１の裏面に配設し、かつその金具５の
一端をシエルフ３に突き当てるようにしたもので
ある。勿論、シエルフ３のねじ穴３ａは固定ねじ
２の位置に合せて設けることは当然である。

（考案の効果） 以上詳細に説明したように、本考案はカバーの
上下の固定ねじの位置を互いに左右方向に適正に
ずらして配置してあるので、固定ねじを回転する
のが容易で、その上、Ｌ字形の金具により固定ね
じの上下方向の位置が合せ易くなるため、カバー
が重い場合でもシエルフにカバーが支えられるの
でねじ止めが容易になる。また、Ｌ字形の金具の
一端をシエルフに突き当てることによつてシエル
フとの間隙を一定に保つという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ，Ｂ，Ｃは従来の電子機器のカバーを
示し、Ａはその分解斜視図、Ｂは同じく電子機器
を上下に搭載したときの正面図、Ｃは同じく電子
機器のカバーの側面図、第２図Ａ，Ｂ，Ｃは本考
案電子機器のカバー構造の一実施例を示し、Ａは
その分解斜視図、Ｂは同じく電子機器を上下に搭
載したときの正面図、Ｃは同じく電子機器のカバ
ーの側面図である。 １……カバー、２……固定ねじ、３……シエル
フ、４……印刷配線板、５……Ｌ字形の金具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上下又は左右に複数設置される電子機器ユニツ
   トの前面開口部に固定される電子機器のカバー構
   造において、 このカバーは上辺及び下辺の双方に、上下でカ
   バー側辺からの距離をずらして設けられる一対の
   ねじ穴を有し、かつ、カバー裏面には、前記電子
   機器ユニツトの開口部の上下面と水平となる面を
   有する位置合わせ用Ｌ字形金具を上下に少なくと
   も一対有していることを特徴とする電子機器のカ
   バー構造。