JPH0338220Y2 - - Google Patents

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JPH0338220Y2
JPH0338220Y2 JP1984040433U JP4043384U JPH0338220Y2 JP H0338220 Y2 JPH0338220 Y2 JP H0338220Y2 JP 1984040433 U JP1984040433 U JP 1984040433U JP 4043384 U JP4043384 U JP 4043384U JP H0338220 Y2 JPH0338220 Y2 JP H0338220Y2
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JP
Japan
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thread
gripping groove
bobbin
socket
thread gripping
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JP1984040433U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、ボビン端部とボビンに装着したつば
付きソケツトとの間に糸把持溝を形成したボビン
に関する。
〔従来の技術〕
従来、合成繊維の製造工程や編織準備工程など
では、糸とのなじみが良い点から紙管製のボビン
が用いられていることが多い。このボビンは、一
般に原紙をマンドレル上にスパイラル状に積層し
て長尺の紙管を作り、これを所定長に切断するこ
とにより作られ、多数の紙層の積層構造になつて
いる。そして、このボビンに巻取る糸の巻始めの
糸端を固定するために、第8図に示すように、紙
管11の端部に鋭利な糸把持溝15をナイフによ
つて深く切り込んで形成することが知られてい
る。しかし、このような糸把持溝には、種々の問
題点があり、未だ完全に満足すべき糸把持溝を有
するボビンが得られるまでには至つていない。
すなわち、その問題点の1つは、糸把持溝の形
成によつて紙管端部の強度が低下する点である。
つまり、第8図に示すように、糸把持溝15を形
成する際に、どのようなナイフを使用しても、紙
管11の端部には必ずそのナイフの厚み分の左右
方向への広がり、原紙の層間剥離の初期現象(即
ち紙層のずれ)が生じ、これにより紙管端部が弱
くなる。更には、糸の巻取りの際、フリクシヨン
ローラの繰返し接触の押圧によつて、紙管端部、
特に糸把持溝加工側の紙層の疲労から層間剥離現
象が拡大され、最悪の場合、リング状のすつぽ抜
けが生じることがある。このため、紙管端部の強
度が著しく低下すると共に、加工時の該溝の形状
とは著しく異なり、糸把持の機能を喪失すること
になる。
また、もう1つの問題点は、糸把持溝15が温
湿度条件、取扱い、管理状態等により変化(変
形)することである。すなわち、温度、湿度の影
響で紙管の収縮が起り、これによつて糸把持溝の
形状が変化する。また、糸把持溝15形成後の紙
管の取扱中、輸送中などにおける打痕、衝撃、振
動等の押圧によつて糸把持溝15の形状が変化
し、甚だしい場合には、糸把持溝15が殆ど閉鎖
されるように変形するので、糸把持用の溝とした
機能も欠くことになる。
一方、巻取りの対象となる糸についても、近時
合成繊維フイラメント糸(各種テキスチヤードヤ
ーンも含めて)が多く用いられるようになつてい
るが、該フイラメント糸は、通常20T/M程度の
集束撚(原糸撚)で、しかもフイラメントの平滑
性により構成フイラメント同士が比較的分離し易
いため、糸把持溝への糸端の固定が十分でなく、
このためボビンの高速回転時における糸把持溝か
らの糸端の飛び出しや、飛び出した糸端と巻取中
の走行糸との絡み合い及びそれによる糸の切断ま
たは強度が大きいことにより糸が切断しないため
の巻取部材の破損等を生ずるという問題点があ
る。
〔考案の目的〕
本考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、紙管端部の強度低下がないばかり
でなく、糸巻取り時あるいは経時的に糸把持溝の
変形しないボビンを提供することを目的とするも
のである。
〔考案の構成〕
上記目的を達成する本考案のボビンは、ボビン
本体の端部に、ボビン本体の外径より実質的に大
径とならないつば部を有するソケツトを装着し、
ボビン本体端面とソケツトのつば部の内側面とに
より糸把持溝を形成したことを特徴とするもので
ある。
〔実施例〕
次に、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
第1図、第2図に示すように、ボビン用ソケツ
トSは、紙管製のボビン本体1の端部に嵌入する
嵌合部2とつば部3とから構成されている。該嵌
合部2には、その外周面に突起4が設けられ、そ
の突起4のボビン本体1内周面への食い込みによ
り、該ソケツトSのボビン本体1への嵌着が強固
に行なわれる。なお、該嵌合部2とボビン本体内
周面とは接着による一体化を図ることもできる。
また、前記つば部3は、ボビン本体1の端面と対
向する内側面3Aが外周に向かつて拡開即ち傾斜
する下部斜面3a及び上部斜面3bに形成されて
いる。従つて、第2図に示すように、このソケツ
トSの嵌合部2をボビン本体1の端部に嵌入する
ことにより、ボビン本体1のほぼ垂直な端面1A
と該ソケツトSのつば部3の内側面3Aとの間
に、上部(糸の挿入口)から下部に向かつて二段
の斜面3b,3aで収歛する形状の糸把持溝5を
形成することができる。なお、図において、Yは
糸、Lは糸層を示す。
第3図、第4図は、別の実施例を示すもので、
前記実施例との相違点は、ソケツトSの嵌合部2
の外周面に突筋6を設けると共に、つば部3の内
側面3Bを外周に向かつて拡開即ち傾斜する湾曲
面3cに形成した点にあり、第4図に示すよう
に、このソケツトSをボビン本体1の端部に嵌入
することにより、ボビン本体1のほぼ垂直な端面
1Aと該ソケツトSのつば部3の内側面3Bとの
間に、上部(糸の挿入口)から下部に向かつて湾
曲面3cで収歛する形状の糸把持溝5を形成する
ことができる。これら実施例における糸把持溝5
は、上部(糸の挿入口)が広いことにより糸端を
受け入れ易く、また下部で急激に狭くなるため、
その糸端を強固に把持することができる。
本考案において重要な点は、つば部の内側面の
少なくとも一部を係止面に形成した点にある。実
際には、つば部の内側面の一部又は複数箇所或い
は全周面を、外周に向かつて拡開する誘導面(糸
の係止面への誘導部)と係止面に形成するのが適
当である。
前記係止面は、該内側面に粗面処理、凹凸処理
を施すこと、或いは該内側面に突起、突筋等を設
けて、部分的に極端に糸把持溝の溝幅が狭くなる
ようにすることなどによつて構成することができ
る。該内側面に設ける突起、突筋、粗面、ひげ等
のパタ−ンは無数に考えられ、適宜に選定するこ
とができる。因に,第5図は、つば部3の内側面
3Dに突起7を設けた例を示すもので,この突起
7の部分で糸把持溝5の溝幅が極端に狭くなり、
介在される糸端はこれに引かかることになるた
め、糸把持溝5から簡単に離脱することはない。
また、第6図に示すように、つば部3の内側面3
Eを、ソケツトSの軸心に直角な面3dと、その
面3dに放射状に設けた突筋8とで形成すること
もでき、この場合、糸把持溝5内に介在される糸
端は,複数の突筋8と、それらの間に位置する面
3dとの間でジグザグに屈曲して把持されるた
め、前記と同様の係止効果を得ることができる。
また、第7図に示すように、つば部3aの内側面
3Fを、断面で突起7をはさんで上部と下部をほ
ぼ対称の斜面とすることもでき、前記同様突起7
の存在により、糸端の糸把持溝5からの離脱を防
止できると共に、更にボビン本体1の端面1A
を、図示のように、内側面の下部に向かつて傾斜
する形状とすることにより、該端面1Aと突起7
の下部との間の溝幅を小さくして糸把持効果を一
層向上させることができる。更には、つば部3の
内側面3Fの傾斜角度を選定することにより、例
えばソケツトSの軸心と直交する面に対するつば
部3の内側面3Fの角度を極く小さくして、ボビ
ン本体1の端部との間の挾持力を増加させるよう
にすれば、或いはボビン本体1の端面1Aを、そ
の頂部がつば部3の内側面3Fに当接するほぼ円
弧状断面として該当接部に前記突起と同様の機能
をもたせるようにすれば、該内側面が通常面ない
しほぼ垂直面であっても、前記と同様の係止効果
を得ることが可能である。
前記ソケツトSは、ABS樹脂、ポリエチレン
樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で構成するこ
とができる。また、これにガラス繊維等を混入さ
せることもでき、この混入により補強の効果が得
られると共に、混入したガラス繊維等が内側面に
突出して、糸把持溝に挿入された糸端をキヤツチ
する効果も得られる。該ソケツトSは、更にアル
ミニウム、合金等の加工の容易な金属で構成する
ことも可能である。
〔考案の効果〕
上記のように、本考案は、ボビン本体の端部
に、ボビン本体の外径より実質的に大径とならな
いつば部を有するソケツトを装着し、ボビン本体
端面とソケツトのつば部の内側面とにより糸把持
溝を形成したので、紙管端部の強度低下がないば
かりでなく、糸巻取り時あるいは経時的に糸把持
溝の変形しないようになる。従つて、低撚でしか
もフイラメントの平滑性により構成フイラメント
同士が比較的分離し易い合成繊維フイラメント糸
(各種テキスチヤードヤーンも含めて)であって
も、その糸端を糸把持溝内に確実に固定させるこ
とができる。
また、ソケツトは繰返しの再使用が可能で、コ
ストの低減をはかることができる。また、ナイフ
による溝加工では得られない極めて細い糸把持溝
も容易に形成することができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るボビン用ソケツトの実施
例を示す一部縦断側面図、第2図はその使用状態
を示す縦断側面図、第3図は本考案に係るボビン
用ソケツトの他の実施例を示す一部縦断側面図、
第4図はその使用状態を示す縦断側面図、第5図
は内側面に突起を設けたつば部の縦断側面図、第
6図A,Bは内側面に突筋を設けたつば部の縦断
側面図及び正面図、第7図は内側面に突起を設け
たつば部の他の例を示す縦断側面図、第8図は糸
把持溝を設けた従来のボビンの縦断側面図であ
る。 1……ボビン本体、3……つば部、5……糸把
持溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボビン本体の端部に、ボビン本体の外径より実
    質的に大径とならないつば部を有するソケツトを
    装着し、ボビン本体端面とソケツトのつば部の内
    側面とにより糸把持溝を形成したボビン。
JP4043384U 1984-03-23 1984-03-23 ボビン用ソケツト Granted JPS60154354U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4043384U JPS60154354U (ja) 1984-03-23 1984-03-23 ボビン用ソケツト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4043384U JPS60154354U (ja) 1984-03-23 1984-03-23 ボビン用ソケツト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60154354U JPS60154354U (ja) 1985-10-15
JPH0338220Y2 true JPH0338220Y2 (ja) 1991-08-13

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ID=30549310

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4043384U Granted JPS60154354U (ja) 1984-03-23 1984-03-23 ボビン用ソケツト

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JP (1) JPS60154354U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146501U (ja) * 1974-10-02 1976-04-06

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146501U (ja) * 1974-10-02 1976-04-06

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JPS60154354U (ja) 1985-10-15

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