JPH0338079Y2 - - Google Patents

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JPH0338079Y2
JPH0338079Y2 JP4872785U JP4872785U JPH0338079Y2 JP H0338079 Y2 JPH0338079 Y2 JP H0338079Y2 JP 4872785 U JP4872785 U JP 4872785U JP 4872785 U JP4872785 U JP 4872785U JP H0338079 Y2 JPH0338079 Y2 JP H0338079Y2
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JP
Japan
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seal
limited contact
fluid
contact type
seawater
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JP4872785U
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JPS61165297U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ペロペラが装着される船舶の船尾管
等といつた海水(外部流体)中における機体の回
転軸部を軸封するに用いられる軸封装置の改良に
関する。
〔従来技術とその問題点〕
従来、この種の軸封装置においては、第2図に
例示するように、船体1の船尾側にペロペラ2が
装着される回転シヤフト3をスリーブライナ4を
介して軸封する際、海水S側から船体1内側に充
填された軸受油0側に向つて第1のリツプシール
5、セグメントシールと称されるコンプレツシヨ
ンスプリング6を間に介して互いに対接された第
1および第2の限定接触型シール7,8、第2の
リツプシール9および第3の限定接触型シール1
0を順に配置して、前記回転シヤフト3の軸周を
シールすることにより、海水Sの船体軸受側への
流入を防止してなる構成を有するものが周知であ
る。
しかしながら、このような従来装置では、第1
および第2の限定接触型シール7,8のハウジン
グ部内に供給孔11を介して船体内より圧縮空気
Gを導入してシール効果を高め、さらに第2の限
定接触型シール8から第2のリツプシール9側に
流出する圧縮空気Gをエアベント孔12を通して
船体内に戻していることから、第3の限定接触型
シール10から第2のリツプシール9側に流出す
る軸受油0の油戻り孔13への配管に加えて複雑
な配管を行なわねばならず、また船体内に圧縮空
気の供給調整や監視のための各種制御機器を必要
とし、これらの操作に人手を要するなど、種種の
不具合があつた。
〔考案の目的〕
本考案は、上記の事情のもとになされたもの
で、圧縮空気の導入を要せずに確実なシールを行
ない得るようにした軸封装置を提供することを目
的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記した目的を達成させるために、本考案は、
機体の回転軸部の軸周をシールして外部からの流
体の流入を封止する限定接触型シールとリツプシ
ールとの組み合わせからなる軸封装置において、
前記限定接触型シールを外部流体側に配置し、該
限定接触型シールを通して浸入する流体に前記回
転軸部の回転作用による遠心力で外部流体圧より
も高い動圧を付加して前記流体を外部に放出可能
にしてなる構成としたものである。
ところで、本考案に用いられる限定接触型シー
ルとは、たとえば円周方向に隙間を存して分割さ
れたシールリングの外周部にエキステンシヨンス
プリングを巻装し、該シールリングに円周方向に
絞り作用を付与するとともに、該シールリングを
ハウジング内にローテーシヨンロツクピン、コン
プレツシヨンスプリング、スプリングリテーナ等
を介してスナツプリングにより軸方向に可動自在
に嵌装してユニツト化してなる構成を有するもの
で、前記シールリングの円周方向の弾性的な絞り
作用で軸周をシールし得るようにしたものであ
る。
〔作用〕
すなわち、本考案は、外部流体側に位置させた
限定接触型シールを通してリツプシール側に浸入
する流体に機体の回転軸部の回転によつて回転さ
せることにより外部流体圧より高い動圧が付加さ
れるようにし、その遠心力によつて外部に連通す
る流水孔から放出させてなるものであり、これに
よつて従来の圧縮空気を導入する必要性をなくし
得るようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案を第1図に示す一実施例を参照し
ながら説明する。なお、本考案に係る図示の実施
例において第2図に示す従来装置と構成が重複す
る部分は同一符号を用い、その説明は省略する。
第1図に示すように、図中20は本考案に係る
軸封装置で、船体1の船尾側に突出するペロペラ
2の回転シヤフト3の軸周をスリーブライナ4を
介して軸封してなるもので、複数に分割されたハ
ウジング21内の内周部には、海水S側から船体
内の軸受油0側に向つて限定接触型シール22、
第1のリツプシール23および第2のリツプシー
ル24がそれぞれ順に配置され、該第1および第
2のリツプシール23,24間には、船体軸受側
から浸入する軸受油0を船体内に回収するドレン
ライン25が連通している。そして、前記限定接
触型シール22と第1のリツプシール23との間
には、スリーブライナ4の胴部4aからペロペラ
2の端部に固定される立ち上がりフランジ部4b
の外周部にかけてL字形に貫通させた流水孔26
の一端26aが臨み、かつ該流水孔26の他端2
6b側にチエツクバルブ27を介して海水側に臨
ませてなる構成を有する。また、図中28は前記
限定接触型シール22の海水側に配置したダスト
シールである。
すなわち、上記の構成によればペロペラ2の停
止時、限定接触型シール22を通つてハウジング
21の内周部に浸入する海水Sは、第1のリツプ
シール23によりシールされると同時にスリーブ
ライナ4の流水孔26内に流入し、該流水孔26
内は海水Sで満たされた状態となつている。この
状態で、ペロペラ2が回転すると、スリーブライ
ナ4のフランジ部4b側の流水孔26内にある海
水Sは遠心力を受け、海水圧よりも高くなつた時
点でチエツクバルブ27を押し開いて外部に放出
され、流水孔26内の海水量を減少させると同時
に圧力を減少させる。このとき生じた流水孔26
内の圧力と海水圧との差に比例した海水量が限定
接触型シール22を通して流入してくるが、再び
ペロペラ2の回転による遠心力で外部に放出さ
れ、これらの動作が繰り返し行なわれる。一方、
第1のリツプシール23の圧力負荷は、ペロペラ
2の停止時には海水圧と同圧になつているが、ペ
ロペラ2の回転によつて海水圧より低くなり、こ
れによつて第1のリツプシール23の使用寿命を
長くすることが可能になる。また、第2のペロペ
ラ24の圧力負荷は、従来装置と同様に軸受油側
のリツプ正面側に別途限定接触型シールを設けて
低圧にするか、軸受油圧を低くすることにより小
さくでき、これによつて使用寿命の長期化を図る
ことができる。
なお、本考案は上記実施例には限定されず、本
考案の要旨を変えない範囲で種種変形実施可能な
ことはもちろんである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、外部流
体側に配置した限定接触型シールとリツプシール
との間に外部流体側に通じる流水部を形成し、前
記限定接触型シールを通して浸入する流体を流水
部に流入させて機体の回転軸部の回転とともに回
転させることにより遠心力を付加して外部に放出
させてなることから、従来装置のような圧縮空気
を用いることなく確実なシール作用ができるな
ど、実用性にすぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る軸封装置の一実施例を示
す概略的要部断面図、第2図は従来装置の概略的
要部断面図である。 1……船体(機体)、3……回転シヤフト、4
……スリーブライナ、20……軸封装置、22…
…限定接触型シール、23……リツプシール、2
6……流水孔、27……チエツクバルブ、S……
海水(外部流体)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機体の回転軸部の軸周をシールして外部からの
    流体の流入を封止する限定接触型シールとリツプ
    シールとの組み合わせからなる軸封装置におい
    て、前記限定接触型シールを外部流体側に配置
    し、該限定接触型シールを通して浸入する流体に
    前記回転軸部の回転作用による遠心力で外部流体
    圧よりも高い動圧を付加して前記流体を外部に放
    出可能にしたことを特徴とする軸封装置。
JP4872785U 1985-04-03 1985-04-03 Expired JPH0338079Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4872785U JPH0338079Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

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JP4872785U JPH0338079Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61165297U JPS61165297U (ja) 1986-10-14
JPH0338079Y2 true JPH0338079Y2 (ja) 1991-08-12

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ID=30565256

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JP4872785U Expired JPH0338079Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

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JPS61165297U (ja) 1986-10-14

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