JPH0337286B2 - - Google Patents
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- JPH0337286B2 JPH0337286B2 JP60059204A JP5920485A JPH0337286B2 JP H0337286 B2 JPH0337286 B2 JP H0337286B2 JP 60059204 A JP60059204 A JP 60059204A JP 5920485 A JP5920485 A JP 5920485A JP H0337286 B2 JPH0337286 B2 JP H0337286B2
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- coil
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F7/00—Magnets
- H01F7/06—Electromagnets; Actuators including electromagnets
- H01F7/20—Electromagnets; Actuators including electromagnets without armatures
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の属する技術分野〕
本発明は核磁気共鳴コンピユータ断層増撮影装
置(以下NMR−CTと略称する)等に用いられ
るコア形均一磁場マグネツトに関する。
置(以下NMR−CTと略称する)等に用いられ
るコア形均一磁場マグネツトに関する。
NMR−CTにおいては、人体等の内部組織を
識別できる精度の断層像を得るためには均一磁場
空間における磁場の強さが百万分の数十という精
度で均一であることが求められる。
識別できる精度の断層像を得るためには均一磁場
空間における磁場の強さが百万分の数十という精
度で均一であることが求められる。
第7図および第8図は従来のヨーク形均一磁場
マグネツトの一例を示す正面図、および平面図で
ある。図において、101は強磁性材からなるヨ
ーク102,103はN、S一対の磁極、10
4,105は励磁用のコイルであり、一対の磁極
間には均一磁場106を発生させるための空間1
07が設けられており、コイル104,105に
電流を流すことにより空間部107内に均一磁場
106を発生できるように構成されている。
マグネツトの一例を示す正面図、および平面図で
ある。図において、101は強磁性材からなるヨ
ーク102,103はN、S一対の磁極、10
4,105は励磁用のコイルであり、一対の磁極
間には均一磁場106を発生させるための空間1
07が設けられており、コイル104,105に
電流を流すことにより空間部107内に均一磁場
106を発生できるように構成されている。
ところで、上述のように構成されたマグネツト
においては、磁極102,103の局縁部におい
て磁束が外側に漏れることによる磁場の強さの乱
れが人体100の断層像を得るに必要な大きさの
均一磁場106に影響することを避けるために、
磁極102,103の直径を均一磁場106の直
径に比べて非常に大きくする必要があり磁極重量
が増大するとともに、漏れ磁束を含めた磁極間の
総発生磁束量が均一磁場の磁束量の数倍以上にな
り、したがつて総発生磁束を通すためにヨーク1
01の断面積が大きくなり、さらに大きな電流を
流すためにコイル104,105が大きくなるほ
ど高重量化するという欠点がある。
においては、磁極102,103の局縁部におい
て磁束が外側に漏れることによる磁場の強さの乱
れが人体100の断層像を得るに必要な大きさの
均一磁場106に影響することを避けるために、
磁極102,103の直径を均一磁場106の直
径に比べて非常に大きくする必要があり磁極重量
が増大するとともに、漏れ磁束を含めた磁極間の
総発生磁束量が均一磁場の磁束量の数倍以上にな
り、したがつて総発生磁束を通すためにヨーク1
01の断面積が大きくなり、さらに大きな電流を
流すためにコイル104,105が大きくなるほ
ど高重量化するという欠点がある。
第9図および第10図は改良された従来技術の
一例を示す軸方向の正面図および斜視図であり、
図の場合、111はヨークと磁極を兼ねた円筒状
のコア、114および115はコア111の内壁
面に密接して巻着された一対の鞍形コイルに電流
を流すことにより、人体100を収容するコア内
空間部107にコア111の軸に垂直な一方向に
矢印106で示す磁束密度Boなる均一磁場を発
生させようとするものである。
一例を示す軸方向の正面図および斜視図であり、
図の場合、111はヨークと磁極を兼ねた円筒状
のコア、114および115はコア111の内壁
面に密接して巻着された一対の鞍形コイルに電流
を流すことにより、人体100を収容するコア内
空間部107にコア111の軸に垂直な一方向に
矢印106で示す磁束密度Boなる均一磁場を発
生させようとするものである。
この構造はモーターなどの回転電機の回転子を
抜き取つて固定子コアと固定子コイルのみを残し
たものとよく似ているので容易に着想できるもの
であり、前記ヨーク形の均一磁場マグネツトに比
べて漏れ磁束が少なく、コアがヨークと磁極を兼
ねているために軽量化できる利点がある。しかし
ながら、円筒状のコア111の内部空間に軸に垂
直な一方向の均一磁場106を作り出すために
は、半円形に湾曲した鞍形コイル114および1
15のコア111の内壁面におけるアンペアター
ン密度の分布が均一磁場の方向に対してなす角度
の余弦に比例するよう、いいかえれば第10図に
おいてコイル導体イ,ロ,ハ,ニ等の周方向の分
布が正弦波状に分布するよう不等間隔に配置する
ことが必要であり、鞍形コイルの構造が著しく複
雑になり、コイルの寸法誤差、取付誤差等に基づ
く均一磁場の強度の不均一性が増大する欠点があ
る。また、コア111の断面積を縮小するために
は方向性けい素鋼板などの磁気特性のすぐれた軟
質磁性材を使用することが好ましいが、コアを巻
鉄心とした場合には磁束がけい素鋼板を板厚方向
に貫通することになり方向性けい素鋼板の性能を
阻害することになり、また扇状に切断されたけい
素鋼板の積層組立体として円筒状のコアを形成す
る方法では残材量が多く、経済的な不利益をまね
く欠点がある。
抜き取つて固定子コアと固定子コイルのみを残し
たものとよく似ているので容易に着想できるもの
であり、前記ヨーク形の均一磁場マグネツトに比
べて漏れ磁束が少なく、コアがヨークと磁極を兼
ねているために軽量化できる利点がある。しかし
ながら、円筒状のコア111の内部空間に軸に垂
直な一方向の均一磁場106を作り出すために
は、半円形に湾曲した鞍形コイル114および1
15のコア111の内壁面におけるアンペアター
ン密度の分布が均一磁場の方向に対してなす角度
の余弦に比例するよう、いいかえれば第10図に
おいてコイル導体イ,ロ,ハ,ニ等の周方向の分
布が正弦波状に分布するよう不等間隔に配置する
ことが必要であり、鞍形コイルの構造が著しく複
雑になり、コイルの寸法誤差、取付誤差等に基づ
く均一磁場の強度の不均一性が増大する欠点があ
る。また、コア111の断面積を縮小するために
は方向性けい素鋼板などの磁気特性のすぐれた軟
質磁性材を使用することが好ましいが、コアを巻
鉄心とした場合には磁束がけい素鋼板を板厚方向
に貫通することになり方向性けい素鋼板の性能を
阻害することになり、また扇状に切断されたけい
素鋼板の積層組立体として円筒状のコアを形成す
る方法では残材量が多く、経済的な不利益をまね
く欠点がある。
本発明は前述の状況に鑑みてなされたもので、
コアの内壁面におけるアンペアターン密度が均一
化されてコイルの製作が容易であり、かつ小形化
されたコア形均一磁場マグネツトを提供すること
を目的とする。
コアの内壁面におけるアンペアターン密度が均一
化されてコイルの製作が容易であり、かつ小形化
されたコア形均一磁場マグネツトを提供すること
を目的とする。
本発明は、コアとコイルを均一磁場空間それぞ
れの一部分づつを含む周回積分結果に基づいて着
想されたもので、均一磁場空間を包囲するよう筒
状に形成されたコアの内部を多角筒状に形成する
とともに、このコアの内側に均一磁場の方向に対
して互いに等しい角度をなす前記コアの二つの内
壁面に沿つて周方向に均一に分布するようコイル
を巻着し、このコイルの前記内壁面近傍における
アンペアターン密度が前記均一磁場の方向に対し
て内壁面がなす角度の余弦に比例するよう構成し
たことにより、コアの内側空間部に均一磁場を発
生できるとともに、一様分布巻されたアングル状
あるいはチヤンネル状等の製作が容易なコイルを
使用することを可能にし、かつコアを方向性磁性
鋼帯の積層組立体とすることを可能にしたもので
ある。
れの一部分づつを含む周回積分結果に基づいて着
想されたもので、均一磁場空間を包囲するよう筒
状に形成されたコアの内部を多角筒状に形成する
とともに、このコアの内側に均一磁場の方向に対
して互いに等しい角度をなす前記コアの二つの内
壁面に沿つて周方向に均一に分布するようコイル
を巻着し、このコイルの前記内壁面近傍における
アンペアターン密度が前記均一磁場の方向に対し
て内壁面がなす角度の余弦に比例するよう構成し
たことにより、コアの内側空間部に均一磁場を発
生できるとともに、一様分布巻されたアングル状
あるいはチヤンネル状等の製作が容易なコイルを
使用することを可能にし、かつコアを方向性磁性
鋼帯の積層組立体とすることを可能にしたもので
ある。
以下本発明を実施例に基づいて説明する。
第1図および第2図は本発明の実施例を示す要
部の構造図であり、第1図は斜視図、第2図は軸
方向から見た断面図である。図において、1は多
角筒状に形成されたコアであり、図の場合内側、
外側とも正方形の筒状に形成されており、コア1
の四つの内壁面1A,1B,1C,1Dで囲まれ
た空間部7に磁場の方向がコア1の頂角P,Qを
結ぶ対角線方向になるよう磁束密度Boなる均一
磁場6を作り出そうとするものである。2および
3は均一磁場発生用の一対のコイルであり、コイ
ル2は頂角Pを中心線として左右対称に直角に折
り曲げられ内壁面1Bおよび1C(幅W)に沿つ
て各ターンが一様に分布するよう形成されたアン
グル状の渦巻きコイルであり、コイル3は頂角Q
を中心線として直角に折り曲げられ内壁面1D,
1Aに沿つて同様に形成されたコイルである。
部の構造図であり、第1図は斜視図、第2図は軸
方向から見た断面図である。図において、1は多
角筒状に形成されたコアであり、図の場合内側、
外側とも正方形の筒状に形成されており、コア1
の四つの内壁面1A,1B,1C,1Dで囲まれ
た空間部7に磁場の方向がコア1の頂角P,Qを
結ぶ対角線方向になるよう磁束密度Boなる均一
磁場6を作り出そうとするものである。2および
3は均一磁場発生用の一対のコイルであり、コイ
ル2は頂角Pを中心線として左右対称に直角に折
り曲げられ内壁面1Bおよび1C(幅W)に沿つ
て各ターンが一様に分布するよう形成されたアン
グル状の渦巻きコイルであり、コイル3は頂角Q
を中心線として直角に折り曲げられ内壁面1D,
1Aに沿つて同様に形成されたコイルである。
上述のように構成されたコア形均一磁場コイル
において各内壁面におけるコイルのアンペアター
ン密度AT(コイルのターン数と電流の積をコイ
ル巻幅Wで割つた値)を次式の関係を満すように
決めることによりコア1の内部空間7に均一磁場
を発生させることができる。なおμ0は真空中の透
磁率である。
において各内壁面におけるコイルのアンペアター
ン密度AT(コイルのターン数と電流の積をコイ
ル巻幅Wで割つた値)を次式の関係を満すように
決めることによりコア1の内部空間7に均一磁場
を発生させることができる。なおμ0は真空中の透
磁率である。
AT=Bo/μ0・cosθ……(1)
第2図において、均一磁場6の方向に対して各
内壁面のなす角度を左廻りで求めると、面1Aは
+45°、面1Bは−45°、面1Cは−135°、面1D
は+135°となり、それぞれの余弦cosθは、+1/
√2、−1/√2、+1/√2、−1/√2となる。
したがつて、1A〜1D各内壁面におけるアンペ
アターン密度ATlの絶対値がそれぞれ ATl=Bo/√2μ0……(2) となるようにコイル2および3を形成するととも
に、コイル2の1B面側と1C面側およびコイル
3の1A面側と1D面側それぞれのコイル導体に
流れる電流の方向を各面交互に逆向きになるよう
に接続することにより磁束密度Boとなる均一磁
場6を発生させることができる。
内壁面のなす角度を左廻りで求めると、面1Aは
+45°、面1Bは−45°、面1Cは−135°、面1D
は+135°となり、それぞれの余弦cosθは、+1/
√2、−1/√2、+1/√2、−1/√2となる。
したがつて、1A〜1D各内壁面におけるアンペ
アターン密度ATlの絶対値がそれぞれ ATl=Bo/√2μ0……(2) となるようにコイル2および3を形成するととも
に、コイル2の1B面側と1C面側およびコイル
3の1A面側と1D面側それぞれのコイル導体に
流れる電流の方向を各面交互に逆向きになるよう
に接続することにより磁束密度Boとなる均一磁
場6を発生させることができる。
なお、コア1は正方形の筒状に限定されるもの
ではなく、ひし形とした場合についても前述の説
明と同様な構成およびアンペアターン密度の考え
方に基づいてコア形均一磁場マグネツトを形成す
ることができる。
ではなく、ひし形とした場合についても前述の説
明と同様な構成およびアンペアターン密度の考え
方に基づいてコア形均一磁場マグネツトを形成す
ることができる。
第3図はコア形均一磁場マグネツトを上述のよ
うに構成することにより均一磁場が得られる原理
の説明図である。図において、A−B−C−Dは
矢印6で示される磁束密度Boなる均一磁場の方
向に対して角度θなる傾きをもつたコア1、コイ
ル2、および均一磁場空間7それぞれの一部分づ
つを含む周回積分通路であり、通路A−Bはコア
1と内壁面にごく近くかつ内壁面に平行な2点を
結ぶ線、通路B−C,D−Aはそれぞれ磁場6の
方向に直交する方向の2点を結ぶ線、通路C−D
は磁場6に平行な均一磁場空間7中の2点を結ぶ
線である。図において、コイル2のアンペアター
ン密度ATは前述の式(1)で表わされる。
うに構成することにより均一磁場が得られる原理
の説明図である。図において、A−B−C−Dは
矢印6で示される磁束密度Boなる均一磁場の方
向に対して角度θなる傾きをもつたコア1、コイ
ル2、および均一磁場空間7それぞれの一部分づ
つを含む周回積分通路であり、通路A−Bはコア
1と内壁面にごく近くかつ内壁面に平行な2点を
結ぶ線、通路B−C,D−Aはそれぞれ磁場6の
方向に直交する方向の2点を結ぶ線、通路C−D
は磁場6に平行な均一磁場空間7中の2点を結ぶ
線である。図において、コイル2のアンペアター
ン密度ATは前述の式(1)で表わされる。
AT=Bo・cosθ/μ0……(1)
また、通路A−Bの長さをとすると、A−
B−C−D通路の中を通るアンペアターン密度
ATrは次式となる。
B−C−D通路の中を通るアンペアターン密度
ATrは次式となる。
ATr=Bo・cosθ・/μ0……(3)
つぎに、通路A−B−C−Dでの磁場の強さの
周回積分を考える。通路A−Bにおいては透磁率
が極めて大きいので、この通路での積分値は無視
できる、通路B−C,D−Aはいずれも磁場6の
方向に直角なのでこれも零である。結局周回積分
通路A−B−C−Dの磁場の強さの周回積分は通
路C−Dの値ATCDとなり、通路C−Dの長さを
CDとすれば次式で表わされる。
周回積分を考える。通路A−Bにおいては透磁率
が極めて大きいので、この通路での積分値は無視
できる、通路B−C,D−Aはいずれも磁場6の
方向に直角なのでこれも零である。結局周回積分
通路A−B−C−Dの磁場の強さの周回積分は通
路C−Dの値ATCDとなり、通路C−Dの長さを
CDとすれば次式で表わされる。
ATCD=Bo・/μ0……(4)
ところで、(3)式におけるcosθは/であ
るから、(3)式と(4)式とは等しい。すなわち、均一
磁場6の強さBoと方向を上述のように仮定した
とき、この部分での境界条件は成立する。またコ
ア1の内壁面すべてについても上記と同様な境界
条件が成立するので、コア1の内壁面におけるア
ンペアターン密度ATを(1)式に基づいて決めるこ
とによりコア1の内部空間7に均一磁場を発生さ
せることができる。
るから、(3)式と(4)式とは等しい。すなわち、均一
磁場6の強さBoと方向を上述のように仮定した
とき、この部分での境界条件は成立する。またコ
ア1の内壁面すべてについても上記と同様な境界
条件が成立するので、コア1の内壁面におけるア
ンペアターン密度ATを(1)式に基づいて決めるこ
とによりコア1の内部空間7に均一磁場を発生さ
せることができる。
上述のように本発明のコア型均一磁場マグネツ
トにおいては、コア1の内壁面に接して巻装され
たコイル2の内側の空間部全体に均一磁場を作り
出すことができるので、空間部7を包囲するコア
1の正方形の各面の幅Wを必要最小限の寸法とす
ることができる。
トにおいては、コア1の内壁面に接して巻装され
たコイル2の内側の空間部全体に均一磁場を作り
出すことができるので、空間部7を包囲するコア
1の正方形の各面の幅Wを必要最小限の寸法とす
ることができる。
またコイル2をアングル状の均等分布巻コイル
とすることができるので、高い寸法精度を有する
コイルを容易に製作できる利点がある。
とすることができるので、高い寸法精度を有する
コイルを容易に製作できる利点がある。
さらにコア1は短冊状の方向性けい素鋼板の積
層組立体として材料の無駄なく容易に形成するこ
とができるので、マグネツトを小形軽量かつ高い
精度で容易に製作することができる。
層組立体として材料の無駄なく容易に形成するこ
とができるので、マグネツトを小形軽量かつ高い
精度で容易に製作することができる。
第4図および第5図は本発明の異なる実施例を
示す概略構造図であり、第4図は斜視図、第5図
は断面図であり、正方形の筒状に形成されたコア
1の内部空間7に内壁面1Bおよび1Dに垂直な
方向の均一磁場6を発生させようとするものであ
る。第5図において、内壁面1Bおよび1Dは均
一磁場6と直交しているので前出の(1)式における
cosθ=0となり、アンペアターン密度ATは零に
なる。また内壁面1Aおよび1Cは均一磁場と平
行かつ互いに逆向きであるためcosθ=1および
cosθ=−1となる。したがつて、内壁面1A,1
Cそれぞれにおいてアンペアターン密度がATo
=Bo/μ0となるようコイル導体12および13
を均一に分布して装着し、コイル導体12および
13に互いに逆向きの電流を流すよう相互に接続
して一対のチヤンネル状コイルとすれば、空間部
7に磁束密度Boなる均一磁場6を作り出すこと
ができる。具体的には第4図にその一例を示すよ
うに、均等に分布して二つの内壁面に固定された
コイル導体12および13それぞれのコイルエン
ドを上下半分づつに振り分けて、対応する位置に
あるコイル導体を相互に接続導体14および15
で接続して二つのチヤンネル状コイルを形成する
ことにより、中空部7の両端部に人体を搬入、搬
出する通路を確保することができる。
示す概略構造図であり、第4図は斜視図、第5図
は断面図であり、正方形の筒状に形成されたコア
1の内部空間7に内壁面1Bおよび1Dに垂直な
方向の均一磁場6を発生させようとするものであ
る。第5図において、内壁面1Bおよび1Dは均
一磁場6と直交しているので前出の(1)式における
cosθ=0となり、アンペアターン密度ATは零に
なる。また内壁面1Aおよび1Cは均一磁場と平
行かつ互いに逆向きであるためcosθ=1および
cosθ=−1となる。したがつて、内壁面1A,1
Cそれぞれにおいてアンペアターン密度がATo
=Bo/μ0となるようコイル導体12および13
を均一に分布して装着し、コイル導体12および
13に互いに逆向きの電流を流すよう相互に接続
して一対のチヤンネル状コイルとすれば、空間部
7に磁束密度Boなる均一磁場6を作り出すこと
ができる。具体的には第4図にその一例を示すよ
うに、均等に分布して二つの内壁面に固定された
コイル導体12および13それぞれのコイルエン
ドを上下半分づつに振り分けて、対応する位置に
あるコイル導体を相互に接続導体14および15
で接続して二つのチヤンネル状コイルを形成する
ことにより、中空部7の両端部に人体を搬入、搬
出する通路を確保することができる。
第6図は本発明のさらに異なる実施例を示す断
面図であり、コア21を上下非対称な筒状とし、
コア21の内側を二等辺三角形として底面21C
に垂直な方向の均一磁場6を作り出すようにした
もので、内壁面21Aおよび21Bに所定のアン
ペアターン密度になるようコイル導体22および
23を均等に分布して配設し、両導体に逆向きの
電流が流れるようコイルエンドを相互に導電接続
することにより、内部空間7に磁束密度Boとな
る均一磁場を作り出すことができる。
面図であり、コア21を上下非対称な筒状とし、
コア21の内側を二等辺三角形として底面21C
に垂直な方向の均一磁場6を作り出すようにした
もので、内壁面21Aおよび21Bに所定のアン
ペアターン密度になるようコイル導体22および
23を均等に分布して配設し、両導体に逆向きの
電流が流れるようコイルエンドを相互に導電接続
することにより、内部空間7に磁束密度Boとな
る均一磁場を作り出すことができる。
本発明は前述のように、コイルを巻着すべきコ
アの内側を多角筒状としてコイルを巻着すべき内
壁面を複数の平面状とするとともに、各内壁面に
おけるコイルのアンペアターン密度を均一磁場の
方向に対して内壁面のなす角度の余弦に比例した
値に決めることにより内壁面におけるコイル導体
の配列が均等分布になるよう構成した。その結
果、円筒状のコアの内壁面にコア導体を不等間隔
で巻着しなければならない従来構造に比べてコイ
ルの構造配置を簡素化することができ、したがつ
て寸法精度を向上できることにより磁場の強さの
均一性の高いコア形均一磁場マグネツトを容易か
つ安価に提供することができる。また、空間部の
コイルに近接した部分にまで均一磁場を発生する
ことができるのでコアの周長を短縮することがで
き、かつ多角筒状としたことによりコアを磁気特
性のすぐれた方向性けい素鋼帯の積層組立体とし
て小形に形成することができるので、コアを軽量
化できるとともに磁場の均一性を高度に維持する
ことができる。したがつて小形軽量のコア形均一
磁場マグネツトを経済的に有利に提供することが
できる。
アの内側を多角筒状としてコイルを巻着すべき内
壁面を複数の平面状とするとともに、各内壁面に
おけるコイルのアンペアターン密度を均一磁場の
方向に対して内壁面のなす角度の余弦に比例した
値に決めることにより内壁面におけるコイル導体
の配列が均等分布になるよう構成した。その結
果、円筒状のコアの内壁面にコア導体を不等間隔
で巻着しなければならない従来構造に比べてコイ
ルの構造配置を簡素化することができ、したがつ
て寸法精度を向上できることにより磁場の強さの
均一性の高いコア形均一磁場マグネツトを容易か
つ安価に提供することができる。また、空間部の
コイルに近接した部分にまで均一磁場を発生する
ことができるのでコアの周長を短縮することがで
き、かつ多角筒状としたことによりコアを磁気特
性のすぐれた方向性けい素鋼帯の積層組立体とし
て小形に形成することができるので、コアを軽量
化できるとともに磁場の均一性を高度に維持する
ことができる。したがつて小形軽量のコア形均一
磁場マグネツトを経済的に有利に提供することが
できる。
第1図および第2図は本発明の実施例を示す斜
視図および断面図、第3図は均一磁場が得られる
原理の説明図、第4図および第5図は本発明の異
なる実施例を示す斜視図および断面図、第6図は
本発明のさらに異なる実施例を示す断面図、第7
図および第8図は従来のヨーク形均一磁場マグネ
ツトの正面図および平面図、第9図および第10
図は従来のコア形均一磁場マグネツトの断面図お
よび斜視図である。 1,21,111……コア、2,3,104,
105,114,115……コイル、6,106
……均一磁場、7,107……内部空間、1A,
1B,1C,1D,21A,21B……内壁面、
12,13,22,23……コイル導体、14,
15……接続導体、Bo……磁束密度(磁場の強
さ)。
視図および断面図、第3図は均一磁場が得られる
原理の説明図、第4図および第5図は本発明の異
なる実施例を示す斜視図および断面図、第6図は
本発明のさらに異なる実施例を示す断面図、第7
図および第8図は従来のヨーク形均一磁場マグネ
ツトの正面図および平面図、第9図および第10
図は従来のコア形均一磁場マグネツトの断面図お
よび斜視図である。 1,21,111……コア、2,3,104,
105,114,115……コイル、6,106
……均一磁場、7,107……内部空間、1A,
1B,1C,1D,21A,21B……内壁面、
12,13,22,23……コイル導体、14,
15……接続導体、Bo……磁束密度(磁場の強
さ)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 軟質磁性材からなる筒状のコアの内側にコイ
ルを配して筒の長さ方向に対して垂直な一方向の
均一磁場をコア内側の空間部に発生させるもので
あつて、少なくとも内壁側が多角筒状に形成され
たコア、ならびにこのコアの内側に前記均一磁場
の方向に対して互いに等しい角度をなす二つの内
壁面に沿つて周方向に均一に分布するよう巻着さ
れたコイルを備え、このコイルの前記コアの内壁
面それぞれにおけるアンペアターン密度が前記均
一磁場の方向に対してそれぞれの内壁面がなす角
度の余弦に比例するように形成されたことを特徴
とするコア形均一磁場マグネツト。 2 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
均一磁場が四角筒状に形成されたコアの対角線方
向に発生するよう前記対角線上の二つの頂角で二
つの面に沿つて折れ曲つた一対のアングル状コイ
ルを備えたことを特徴とするコア形均一磁場マグ
ネツト。 3 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
均一磁場が四角筒状に形成されたコアの互いに平
行な二つの内壁面に垂直な方向に発生するよう、
前記内壁面それぞれを包囲するようチヤンネル状
に形成された一対のコイルを備えたことを特徴と
するコア形均一磁場マグネツト。 4 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
多角筒状のコアが方向性けい素鋼板の積層組立体
からなることを特徴とするコア形均一磁場マグネ
ツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60059204A JPS61216410A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | コア形均一磁場マグネツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60059204A JPS61216410A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | コア形均一磁場マグネツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61216410A JPS61216410A (ja) | 1986-09-26 |
JPH0337286B2 true JPH0337286B2 (ja) | 1991-06-05 |
Family
ID=13106653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60059204A Granted JPS61216410A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | コア形均一磁場マグネツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61216410A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5149004B2 (ja) * | 2005-07-08 | 2013-02-20 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置 |
JP5555081B2 (ja) * | 2010-07-20 | 2014-07-23 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置 |
-
1985
- 1985-03-22 JP JP60059204A patent/JPS61216410A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61216410A (ja) | 1986-09-26 |
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