JPH0336762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （利用分野） 本考案はガスコツクに関するもので、特に、ガ
スゴム管を接続具に用いて接続する形式でしかも
ガスコツクがボツクス内に収容されたボツクスコ
ツクに関するものである。

（従来技術及びその問題点） 従来、この種ボツクスコツクは、ボツクス内に
ガスコツクを収容して、壁面又は床面に埋設する
ようにしたもので、第４図の如くボツクス１の開
放部には飾り板１１が取付けられ、これに接続口
１２を開口させるとともに操作つまみ１３をこの
飾り板１１から突出させる構成とし、さらに、前
記ボツクスに取付けた枠体１４がボツクスコツク
埋設状態で壁面に添設され、この枠体に設けた蓋
板１５が枠体１４の開口部を閉鎖するようになつ
ている。

この従来のものでは、同図のように蓋板１５を
開いた状態で、接続口１２からガス管接続具の一
方となるソケツトを差込んで、この接続口内に設
けられたガス管接続具の他方としてのプラグＰに
接続され、この状態でガスが使用される。

ソケツトを取外した状態では、枠体１４に設け
た蓋板１５を閉じると、これにより接続口１２、
及び操作つまみ１３が被閉される。従つて、ガス
不使用時における外観がスツキリするとともに接
続口１２からの異物の侵入も防止できる。

ところが、このものでは、ソケツト取外し後に
おいて、すなわち、ガス不使用時において、蓋板
１５を開放したままに放置されることが多い。

これは、ガスコツクの操作、すなわち、操作つ
まみ１３による操作と蓋板１５の操作が互いに別
個の操作となつているからで、操作つまみ１３の
操作を終了した時点ではガスが閉止され、ソケツ
トが取外された状態になることから、次の蓋板操
作を忘れてしまうからである。

（技術的課題） 本考案は、このような、ゴム管接続具のソケツ
トをボツクスの接続口１２に臨ませたプラグＰに
接続するようにしたボツクスコツクにおいて、前
記接続口の閉じ忘れを防止できるようにするた
め、操作つまみの操作によつて接続口を閉じられ
るようにすることをその技術的課題とする。

（手段） 上記技術的課題を解決するために講じた本考案
の技術的手段は、操作つまみ１３をその回転中心
からその回転面に沿つて一方に延長させた形状と
するとともにこの操作つまみの回転半径をその回
転中心から接続口１２までの距離以上に設定し、
前記操作つまみをガスコツクを収容するボツクス
１の表面と所定の間隙を置いてその表面側に配設
し、操作つまみ１３の自由端と接続口１２とが一
致した位置を操作つまみ１３の回転域の一方の端
部に設定してこの操作位置ではガスコツクが全閉
状態にあり、前記回転域の他端ではガスコツクが
全開状態にあるようにしたことである。

（作用） 本考案の上記技術的手段は次のように作用す
る。

このボツクスコツクでは、操作つまみ１３の長
さが所定の長さに設定されているから、ガスの使
用を停止するために操作つまみを全閉位置に復帰
させ、この操作つまみの回動域の一方の端部に操
作つまみの自由端を位置させると、ボツクスの表
面に開口する接続口１２がこの自由端部によつて
閉じられたものとなる。すなわち、操作つまみの
回動操作のみで接続口１２が閉じられる。

又、この時の操作つまみの姿勢と、この操作つ
まみを他端に回動させたガスコツク全開状態にお
ける姿勢が外観的に明らかに相違するから、全
開、全閉のいずれの状態にあるか外観的に判断し
易いものとなる。

（実施例） 第１図〜第３図に示す実施例のものは、外観的
には第１図の如き構成で、操作つまみ１３は小判
形に形成されたレバータイプで、一端の円弧状部
の中心が閉子３と一体回動すべく連結され、他端
の円弧状部の中心との間隔が第２図の如く、閉子
３とプラグＰとの間隔に設定されている。又、閉
子３と同軸上に位置させた押しボタン３１が操作
つまみ１３の回転中心部分に設けられている。

さらに、この実施例の内部構造についてさらに
詳述すると、コツク本体２に収容された閉子３は
ボツクス１の底板から突出するガス入口２１と同
軸上に設けられて、この閉子部分でガス流路がＬ
字状に屈曲する。従つて、通過孔３２は同様にＬ
字状に屈曲する。

前記閉子の軸部３３はボツクス１の表面板１６
側に突出し、操作つまみ１３の一端の円弧状部に
設けた筒部１７の底板が軸部３３にネジ止め固定
されている。筒部１７内には既述の押しボタン３
１が抜け止め状態に且すすみ対偶状態に収容さ
れ、押しボタン３１の一部から突出させた舌片３
４が解除レバー４の駆動端に対向しており、バネ
３５により常時突出方向に付勢されている。

尚、この押しボタン３１と筒部１７とは、押し
ボタン３１に連設し且先端に舌片３４を突設した
脚部３６を前記筒部１７の底部に挿通させること
により、上記すすみ対偶を確保している。

解除レバー４は閉子３とプラグＰの中間部でコ
ツク本体２の上部により軸支されて揺動自在とな
つており、閉子３側の駆動端とコツク本体２間に
圧縮バネ４１を介装してある。従つて、この端部
は常に上向きに付勢されている。

解除レバー４の他端は二叉状となつて解除片４
２，４２となり、この解除片４２，４２の自由状
態は、ストツパー４３によりプラグＰに接続され
たソケツトＳの先端より下位に位置するように設
定され、さらに、第２図、第３図の如く、プラグ
ＰをはさんでソケツトＳの下方に位置するように
相互の間隔が設定されている。

尚、押しボタン３１と操作つまみ１３とはすす
み対偶状態に設定されていることから、舌片３４
は操作つまみ１３と一体回動するが、この実施例
では、この舌片３４は部分的に設けられて操作つ
まみ１３が全閉状態（第１図Ｂの位置）にあると
きにおいてのみ、第２図、第３図のように解除レ
バー４の駆動端と対向する。

上記実施例のものでは、操作つまみ１３を第１
図のＡの状態に位置させたとき、接続口１２が操
作つまみ１３により閉じられた状態となり、これ
から90度回動させてＢの状態とした時点でソケツ
トＳをプラグＰに接続する。その後、この操作つ
まみ１３をＣの位置に回動させると、閉子３が全
開となり、ガス使用状態となる。

尚、この時点では、舌片３４は解除レバー４と
一致していないから、押しボタン３１を押しても
ソケツトＳを取外せない。

次いで、操作つまみ１３をＢの状態に復帰させ
ると、舌片３４が解除レバー４と一致し、押しボ
タン３１を押し込むと、解除片４２，４２がソケ
ツトＳの先端部を押し上げ、これにより、ソケツ
トＳがプラグＰから外れることとなる。

その後、操作つまみ１３をＡの状態に復帰させ
ると、接続口１２が閉じられた状態、すなわち、
不使用状態となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の正面図、第２図はそ
のＸ−Ｘ断面図、第３図は解除レバー４とプラグ
Ｐとの関係を示す説明図、第４図は従来例の説明
図であり、図中、 １……ボツクス、１２……接続口、１３……操
作つまみ、Ｐ……プラグ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゴム管接続具のソケツトをボツクスの接続口１
   ２に臨ませたプラグＰに接続するようにしたボツ
   クスコツクにおいて、操作つまみ１３をその回転
   中心からその回転面に沿つて一方に延長させた形
   状とするとともにこの操作つまみの回転半径をそ
   の回転中心から接続口１２までの距離以上に設定
   し、前記操作つまみをガスコツクを収容するボツ
   クス１の表面と所定の間隙を置いてその表面に配
   設し、操作つまみ１３の自由端と接続口１２とが
   一致した位置を操作つまみ１３の回転域の一方の
   端部に設定してこの操作位置ではガスコツクが全
   閉状態にあり、前記回転域の他端ではガスコツク
   が全開状態にあるようにしたボツクスコツク。