JPH033591Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH033591Y2 JPH033591Y2 JP5381388U JP5381388U JPH033591Y2 JP H033591 Y2 JPH033591 Y2 JP H033591Y2 JP 5381388 U JP5381388 U JP 5381388U JP 5381388 U JP5381388 U JP 5381388U JP H033591 Y2 JPH033591 Y2 JP H033591Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- warp
- threads
- knitted fabric
- chain
- yarns
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 66
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 7
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 26
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 25
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 12
- NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N acrylic acid group Chemical group C(C=C)(=O)O NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000000839 emulsion Substances 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000004753 textile Substances 0.000 description 2
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 2
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本考案は機械的性質の優れた経糸挿入経編地を
利用した自動車用シートフアブリツクに関するも
のである。 [従来の技術] 従来の自動車用シートフアブリツクは、機械的
強度が必要であるため強度の強い織物が使用され
ている。一方、織物に比べ生産性が非常に高いと
いう特質を有する経糸挿入編地が知られている
(例えばKettenwirk−praxis、1971年第4号)。 [考案が解決しようとする課題] 従来、自動車用シートフアブリツクに使用され
る織物は、高い強度を有する半面生産性が低いと
いう欠点がある。一方、従来の経糸挿入経編地
は、引裂強度等の機械的性質が低いという欠点が
あり、自動車用シートフアブリツクとしての適性
を欠いていた。 本考案の目的は、生産性に優れるとともに、引
裂強度等の機械的性質に優れ対縫目疲労度の向上
を図ることができる自動車用シートフアブリツク
を提供することにある。 [課題を解決するための手段] そこで、本考案は、従来の経糸挿入経編地の挿
入糸が一定の間隔でジグザグ状に一定の鎖糸間で
横ぎつていたのに対して、本考案に係る経糸挿入
経編地の挿入糸の折り曲がり間隔を少なくとも2
種以上の間隔(ピツチ)で交互に組合せしたもの
である。この挿入糸の横方向のピツチ(振れ)を
複数個とし、経糸挿入経編地全体を均質なものと
することにより、横方向の糸(挿入糸)の量を増
すことなく引裂強度が2倍以上になることを発見
し本考案を完成したものである。 即ち、本考案の自動車用シートフアブリツク
は、縦方向に並走する経糸と、経糸1本〜2本以
上毎に縦方向に並走する鎖糸と、経糸もしくは経
糸と鎖糸とを横ぎり、鎖糸の交差部で折れ曲が
り、折れ曲がり部の間隔が2種以上の交互の組合
せで折れ曲つてジグザグ状に縦方向に伸びる挿入
糸とよりなる均質な経糸挿入経編地と、経糸挿入
経編地の一面にバツキングされたバツキング材と
より構成されていることを特徴とするものであ
る。 本考案の構成要素である経糸挿入経編地の経糸
とは、鎖糸と相隣接する鎖糸との間に配設された
1本〜2本以上の縦方向に直線状に伸びる糸をい
う。ここで鎖糸の間に配設される経糸の本数は特
に限定されない。又鎖糸の間の経糸の数も常に一
定であることを必要とせず1本、2本、3本、あ
るいはそれ以上の本数またはそれらのものを種々
に組合せることもできる。 鎖糸とは1本の糸を鎖糸に編つて縦方向に伸ば
したもので、通常の経糸挿入経編地の鎖糸と同じ
ものである。 挿入糸とは、経糸あるいは経糸と鎖糸とをほぼ
垂直方向に横ぎるもので、鎖糸の接合部の鎖糸の
網目を通つて約360度方向に折り曲るものである。
本考案の挿入糸は鎖糸の交差部で折り曲る折れ曲
り間隔を2種以上で交互の組合せとしたものであ
る。例えば、相隣接する鎖糸間で折り曲つた場合
に次の屈折部には2つ離れた鎖糸間で折り曲げる
ものである。尚、折れ曲り間隔(ピツチ)は複数
とし交互であれば良い。即ち相隣接する鎖糸間の
間隔を1とすると折れ曲り間隔は1対2あるいは
2対3、1対2対3、あるいはそれ以上の折れ曲
り間隔でもつて挿入糸をジグザグに折りまげたも
のである。 本考案に係る経糸挿入経編地においては挿入糸
のピツチを複数で交互の組合せとし、全体を均質
なものにすることにより引裂強度が従来のものの
一定ピツチの挿入糸をもつた経糸挿入経編地に比
べて約2倍になる。 また本考案の自動車用シートフアブリツクにお
いては、引裂強度が強い経糸挿入経編地を用いた
ため、対縫目疲労が向上する。例えば通常の織物
を用いて自動車用シートフアブリツクを製造する
と、縫目疲労が2mmあるいは3mm程度生ずるが本
考案に係る経糸挿入経編地を用いた場合には1.0
mm程度におさえることが出来る。又シートフアブ
リツクのセツト性については、通常の編物では緯
糸方向で6%、経糸方向で7〜8%となるが本考
案に係るものでは、緯糸方向で1〜2%、経糸方
向で3〜4%程度に改良される。又通常の編物を
用いた場合には、使用する糸の太さが限定される
が、本考案に係る経糸挿入経編地においては、使
用する経糸の太さの範囲が広くなり、通常の編物
の経糸の2〜3倍の太さの経糸を使うことがで
き、それだけ強度の高い経糸挿入経編地を得るこ
とが出来る。 本考案の自動車用シートフアブリツクは、経糸
挿入経編地の一面に樹脂のバツキングが行なわれ
ている。バツキングとしては、例えば、アクリル
エマルジヨンを裏側に塗布し、裏側を樹脂でバツ
キングするのが良い。バツキング量としては乾燥
重量で約100g/m3程度が好ましい。この場合経
糸挿入経編地のみの重量は240g/m2程度である。
このため、自動車用シートフアブリツク重量は約
340g/m2程度となる。 [実施例] 以下実施例により説明する。 (実施例 1) 本実施例の自動車用シートフアブリツクは、第
1図に一部拡大図を示すように、経糸挿入経編地
と、バツキング材4とより構成されている。経糸
挿入経編地は縦方向に鎖状に編まれた鎖糸1と、
隣接する鎖糸1の間に2本及び4本の経糸2を設
け、かつ挿入糸3を相隣接する鎖糸1の交差部で
折り曲げ短いピツチの横幅31と2つおきの鎖糸
1間の交差部で折り曲げる長いピツチの横幅3
2、すなわち2つの横幅31,32の組合せで左
右にジグザグ状に走り、ジグザグ状で縦方向に伸
びる挿入糸3を持つものである。即ち、挿入糸3
の糸の振りが相隣接する鎖糸1の間隔で1間隔及
びその2倍の間隔のピツチで1サイクルを形成す
るものである。 そしてバツキング材4は、経糸挿入経編地の一
面に120g/m2のアクリルエマルジヨンを塗布し
乾燥させて形成したものである。 次にこの本実施例の経糸挿入経編地の引裂強度
の結果を表に示す。又本実施例の経糸挿入経編地
の引裂強度を測定したオートグラフの結果を第2
図に示す、尚、参考までに第3図にその一部を拡
大して示す従来の経糸挿入経編地の引裂強度を同
じく表に、その時の引裂強度を測定したオートグ
ラフの結果を第2図に示す。尚、従来の経糸挿入
経編地は鎖糸1の間に4本の経糸2を用い、挿入
糸3としては相隣接する鎖糸1間の2倍の間隔で
利用した自動車用シートフアブリツクに関するも
のである。 [従来の技術] 従来の自動車用シートフアブリツクは、機械的
強度が必要であるため強度の強い織物が使用され
ている。一方、織物に比べ生産性が非常に高いと
いう特質を有する経糸挿入編地が知られている
(例えばKettenwirk−praxis、1971年第4号)。 [考案が解決しようとする課題] 従来、自動車用シートフアブリツクに使用され
る織物は、高い強度を有する半面生産性が低いと
いう欠点がある。一方、従来の経糸挿入経編地
は、引裂強度等の機械的性質が低いという欠点が
あり、自動車用シートフアブリツクとしての適性
を欠いていた。 本考案の目的は、生産性に優れるとともに、引
裂強度等の機械的性質に優れ対縫目疲労度の向上
を図ることができる自動車用シートフアブリツク
を提供することにある。 [課題を解決するための手段] そこで、本考案は、従来の経糸挿入経編地の挿
入糸が一定の間隔でジグザグ状に一定の鎖糸間で
横ぎつていたのに対して、本考案に係る経糸挿入
経編地の挿入糸の折り曲がり間隔を少なくとも2
種以上の間隔(ピツチ)で交互に組合せしたもの
である。この挿入糸の横方向のピツチ(振れ)を
複数個とし、経糸挿入経編地全体を均質なものと
することにより、横方向の糸(挿入糸)の量を増
すことなく引裂強度が2倍以上になることを発見
し本考案を完成したものである。 即ち、本考案の自動車用シートフアブリツク
は、縦方向に並走する経糸と、経糸1本〜2本以
上毎に縦方向に並走する鎖糸と、経糸もしくは経
糸と鎖糸とを横ぎり、鎖糸の交差部で折れ曲が
り、折れ曲がり部の間隔が2種以上の交互の組合
せで折れ曲つてジグザグ状に縦方向に伸びる挿入
糸とよりなる均質な経糸挿入経編地と、経糸挿入
経編地の一面にバツキングされたバツキング材と
より構成されていることを特徴とするものであ
る。 本考案の構成要素である経糸挿入経編地の経糸
とは、鎖糸と相隣接する鎖糸との間に配設された
1本〜2本以上の縦方向に直線状に伸びる糸をい
う。ここで鎖糸の間に配設される経糸の本数は特
に限定されない。又鎖糸の間の経糸の数も常に一
定であることを必要とせず1本、2本、3本、あ
るいはそれ以上の本数またはそれらのものを種々
に組合せることもできる。 鎖糸とは1本の糸を鎖糸に編つて縦方向に伸ば
したもので、通常の経糸挿入経編地の鎖糸と同じ
ものである。 挿入糸とは、経糸あるいは経糸と鎖糸とをほぼ
垂直方向に横ぎるもので、鎖糸の接合部の鎖糸の
網目を通つて約360度方向に折り曲るものである。
本考案の挿入糸は鎖糸の交差部で折り曲る折れ曲
り間隔を2種以上で交互の組合せとしたものであ
る。例えば、相隣接する鎖糸間で折り曲つた場合
に次の屈折部には2つ離れた鎖糸間で折り曲げる
ものである。尚、折れ曲り間隔(ピツチ)は複数
とし交互であれば良い。即ち相隣接する鎖糸間の
間隔を1とすると折れ曲り間隔は1対2あるいは
2対3、1対2対3、あるいはそれ以上の折れ曲
り間隔でもつて挿入糸をジグザグに折りまげたも
のである。 本考案に係る経糸挿入経編地においては挿入糸
のピツチを複数で交互の組合せとし、全体を均質
なものにすることにより引裂強度が従来のものの
一定ピツチの挿入糸をもつた経糸挿入経編地に比
べて約2倍になる。 また本考案の自動車用シートフアブリツクにお
いては、引裂強度が強い経糸挿入経編地を用いた
ため、対縫目疲労が向上する。例えば通常の織物
を用いて自動車用シートフアブリツクを製造する
と、縫目疲労が2mmあるいは3mm程度生ずるが本
考案に係る経糸挿入経編地を用いた場合には1.0
mm程度におさえることが出来る。又シートフアブ
リツクのセツト性については、通常の編物では緯
糸方向で6%、経糸方向で7〜8%となるが本考
案に係るものでは、緯糸方向で1〜2%、経糸方
向で3〜4%程度に改良される。又通常の編物を
用いた場合には、使用する糸の太さが限定される
が、本考案に係る経糸挿入経編地においては、使
用する経糸の太さの範囲が広くなり、通常の編物
の経糸の2〜3倍の太さの経糸を使うことがで
き、それだけ強度の高い経糸挿入経編地を得るこ
とが出来る。 本考案の自動車用シートフアブリツクは、経糸
挿入経編地の一面に樹脂のバツキングが行なわれ
ている。バツキングとしては、例えば、アクリル
エマルジヨンを裏側に塗布し、裏側を樹脂でバツ
キングするのが良い。バツキング量としては乾燥
重量で約100g/m3程度が好ましい。この場合経
糸挿入経編地のみの重量は240g/m2程度である。
このため、自動車用シートフアブリツク重量は約
340g/m2程度となる。 [実施例] 以下実施例により説明する。 (実施例 1) 本実施例の自動車用シートフアブリツクは、第
1図に一部拡大図を示すように、経糸挿入経編地
と、バツキング材4とより構成されている。経糸
挿入経編地は縦方向に鎖状に編まれた鎖糸1と、
隣接する鎖糸1の間に2本及び4本の経糸2を設
け、かつ挿入糸3を相隣接する鎖糸1の交差部で
折り曲げ短いピツチの横幅31と2つおきの鎖糸
1間の交差部で折り曲げる長いピツチの横幅3
2、すなわち2つの横幅31,32の組合せで左
右にジグザグ状に走り、ジグザグ状で縦方向に伸
びる挿入糸3を持つものである。即ち、挿入糸3
の糸の振りが相隣接する鎖糸1の間隔で1間隔及
びその2倍の間隔のピツチで1サイクルを形成す
るものである。 そしてバツキング材4は、経糸挿入経編地の一
面に120g/m2のアクリルエマルジヨンを塗布し
乾燥させて形成したものである。 次にこの本実施例の経糸挿入経編地の引裂強度
の結果を表に示す。又本実施例の経糸挿入経編地
の引裂強度を測定したオートグラフの結果を第2
図に示す、尚、参考までに第3図にその一部を拡
大して示す従来の経糸挿入経編地の引裂強度を同
じく表に、その時の引裂強度を測定したオートグ
ラフの結果を第2図に示す。尚、従来の経糸挿入
経編地は鎖糸1の間に4本の経糸2を用い、挿入
糸3としては相隣接する鎖糸1間の2倍の間隔で
【表】
経糸1および鎖糸1を横ぎる規則正しいピツチ
をもつたものを用いた。表より明らかなように本
考案の経糸挿入経編地の縦方向の引裂強度は従来
品のものに比べ平均8.8Kgと従来の4.6Kgに比較し
約2倍となつている。又横方向の引裂強度も3.6
Kgとなり従来の1.8Kgの2倍となている。これよ
り本考案の経糸挿入経編地の引裂強度が従来のも
のに比べて約2倍になつているのが明らかであ
る。表において「たて」とは引張方向が縦方向で
あることをいう。従つて引裂きは、経糸1と直角
方向に引裂かれることになる。また表において
「よこ」とは、引張方向が横方向であることをい
う。従つて、引裂きは経糸1と平行に引裂かれ
る。 第1図及び第3図にそれぞれ本考案及び従来の
経糸挿入経編地を示すように、挿入糸3の全体に
対する割合は従来品と同じかあるいは少ない程度
である。しかしながら引裂強度は約2倍となつて
いる結果が得られ本考案に係る経糸挿入経編地の
優れた点が明らかである。 (実施例 2) 本実施例の自動車用シートフアブリツクに係る
経糸挿入経編地を第4図に示す。この経糸挿入経
編地は隣接する鎖糸1の間の経糸2の本数を2
本、3本、4本と3種類にして2本、3本、4
本、2本、3本、4本のくり返しで経糸2を入れ
たものである。挿入糸3の振りの間隔(ピツチ)
については隣接する鎖糸1の間隔の1倍と2倍即
ち2種類の振り(ピツチ)の組合せとなつてお
り、実施例1と同様である。このように経糸2の
本数あるいはその本数の組合せを変えても良い。 尚、本実施例の自動車用シートフアブリツクに
おいても経糸挿入経編地の一面には、実施例1と
同様にバツキング材4によつてバツキングされて
いる。 (実施例 3) 本実施例の自動車用シートフアブリツクに係る
経糸挿入経編地を第5図に示す。本実施例の経糸
挿入経編地は、鎖糸1の間におかれた経糸2を
各々2本とし、挿入糸3の振りのピツチを隣接す
る鎖糸1間の1倍、2倍、3倍としたものであ
る。即ち挿入糸3は隣接する鎖糸1間の1倍、2
倍、1倍、3倍という振りの組合せでジグザグに
折れ曲がつている。本実施例の経糸挿入経編地に
おいても、実施例1と同様に引裂強度が高くな
る。 尚、この経糸挿入経編地の一面にも、実施例1
と同様にバツキング材4によつてバツキングされ
ている。 [考案の効果] 本考案の自動車用シートフアブリツクは、縦方
向に並走する経糸と、経糸1本〜2本以上毎に縦
方向に並走する鎖糸と、経糸もしくは経糸と鎖糸
とを横ぎり、鎖糸の交差部で折れ曲がり、折れ曲
がり部の間隔が2種以上の交互の組合せで折れ曲
つてジグザグ状に縦方向に伸びる挿入糸とよりな
る均質な経糸挿入経編地と、経糸挿入経編地の一
面にバツキングされたバツキング材とより構成さ
れている。これにより、生産性に優れるととも
に、引裂強度等の機械的性質に優れ対縫目疲労等
の向上を図ることができる。
をもつたものを用いた。表より明らかなように本
考案の経糸挿入経編地の縦方向の引裂強度は従来
品のものに比べ平均8.8Kgと従来の4.6Kgに比較し
約2倍となつている。又横方向の引裂強度も3.6
Kgとなり従来の1.8Kgの2倍となている。これよ
り本考案の経糸挿入経編地の引裂強度が従来のも
のに比べて約2倍になつているのが明らかであ
る。表において「たて」とは引張方向が縦方向で
あることをいう。従つて引裂きは、経糸1と直角
方向に引裂かれることになる。また表において
「よこ」とは、引張方向が横方向であることをい
う。従つて、引裂きは経糸1と平行に引裂かれ
る。 第1図及び第3図にそれぞれ本考案及び従来の
経糸挿入経編地を示すように、挿入糸3の全体に
対する割合は従来品と同じかあるいは少ない程度
である。しかしながら引裂強度は約2倍となつて
いる結果が得られ本考案に係る経糸挿入経編地の
優れた点が明らかである。 (実施例 2) 本実施例の自動車用シートフアブリツクに係る
経糸挿入経編地を第4図に示す。この経糸挿入経
編地は隣接する鎖糸1の間の経糸2の本数を2
本、3本、4本と3種類にして2本、3本、4
本、2本、3本、4本のくり返しで経糸2を入れ
たものである。挿入糸3の振りの間隔(ピツチ)
については隣接する鎖糸1の間隔の1倍と2倍即
ち2種類の振り(ピツチ)の組合せとなつてお
り、実施例1と同様である。このように経糸2の
本数あるいはその本数の組合せを変えても良い。 尚、本実施例の自動車用シートフアブリツクに
おいても経糸挿入経編地の一面には、実施例1と
同様にバツキング材4によつてバツキングされて
いる。 (実施例 3) 本実施例の自動車用シートフアブリツクに係る
経糸挿入経編地を第5図に示す。本実施例の経糸
挿入経編地は、鎖糸1の間におかれた経糸2を
各々2本とし、挿入糸3の振りのピツチを隣接す
る鎖糸1間の1倍、2倍、3倍としたものであ
る。即ち挿入糸3は隣接する鎖糸1間の1倍、2
倍、1倍、3倍という振りの組合せでジグザグに
折れ曲がつている。本実施例の経糸挿入経編地に
おいても、実施例1と同様に引裂強度が高くな
る。 尚、この経糸挿入経編地の一面にも、実施例1
と同様にバツキング材4によつてバツキングされ
ている。 [考案の効果] 本考案の自動車用シートフアブリツクは、縦方
向に並走する経糸と、経糸1本〜2本以上毎に縦
方向に並走する鎖糸と、経糸もしくは経糸と鎖糸
とを横ぎり、鎖糸の交差部で折れ曲がり、折れ曲
がり部の間隔が2種以上の交互の組合せで折れ曲
つてジグザグ状に縦方向に伸びる挿入糸とよりな
る均質な経糸挿入経編地と、経糸挿入経編地の一
面にバツキングされたバツキング材とより構成さ
れている。これにより、生産性に優れるととも
に、引裂強度等の機械的性質に優れ対縫目疲労等
の向上を図ることができる。
第1図は本考案の第1実施例に示す経糸挿入経
編地の部分拡大図、第2図は第1実施例の経糸挿
入経編地および従来の経糸挿入経編地の引裂強度
を測定したオートグラフの結果を示す線図、第3
図は従来の経糸挿入経編地の部分拡大図、第4図
は第2実施例の経糸挿入経編地の部分拡大図、第
5図は第3実施例の経糸挿入経編地の部分拡大図
である。 図中、符号1は鎖糸、2は経糸、3は挿入糸を
示す。
編地の部分拡大図、第2図は第1実施例の経糸挿
入経編地および従来の経糸挿入経編地の引裂強度
を測定したオートグラフの結果を示す線図、第3
図は従来の経糸挿入経編地の部分拡大図、第4図
は第2実施例の経糸挿入経編地の部分拡大図、第
5図は第3実施例の経糸挿入経編地の部分拡大図
である。 図中、符号1は鎖糸、2は経糸、3は挿入糸を
示す。
Claims (1)
- 縦方向に並走する経糸と、経糸1本〜2本以上
毎に縦方向に並走する鎖糸と、経糸もしくは経糸
と鎖糸とを横ぎり、鎖糸の交差部で折れ曲がり、
折れ曲がり部の間隔が2種以上の交互の組合せで
折れ曲つてジグザグ状に縦方向に伸びる挿入糸と
よりなる均質な経糸挿入経編地と、経糸挿入経編
地の一面にバツキングされたバツキング材とより
構成されていることを特徴とする自動車用シート
フアブリツク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5381388U JPH033591Y2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5381388U JPH033591Y2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0196360U JPH0196360U (ja) | 1989-06-27 |
JPH033591Y2 true JPH033591Y2 (ja) | 1991-01-30 |
Family
ID=31279772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5381388U Expired JPH033591Y2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH033591Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-04-21 JP JP5381388U patent/JPH033591Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0196360U (ja) | 1989-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4071050A (en) | Double-layer forming fabric | |
SE420852B (sv) | Formeringsvira | |
JPS5848679B2 (ja) | 成形用織物 | |
JPH0411675B2 (ja) | ||
JPH0577795B2 (ja) | ||
DE69403390T2 (de) | Tapete | |
TW426764B (en) | Fabric and seam construction | |
US4331135A (en) | Permanently elastic network bandage | |
SE441191B (sv) | Textilvevnad med dubbla lenovarptradar | |
JPH033591Y2 (ja) | ||
JPS6140784B2 (ja) | ||
JP3944613B2 (ja) | 立体構造状ネット | |
US3115436A (en) | Loop pile fabric | |
US3104684A (en) | Diaper | |
US3293103A (en) | Base fabric for carpets | |
JPH0651939B2 (ja) | 無地織柄ベルト | |
JP3103003B2 (ja) | 織物芯地 | |
CH626670A5 (en) | Elastic bandage | |
US5482091A (en) | Fabric | |
JP2517240Y2 (ja) | 立体メツシユ編物布帛 | |
JPS6353802B2 (ja) | ||
JPS5819186Y2 (ja) | 芯入り立体模様織物 | |
US1057477A (en) | Woven fabric. | |
JPH0129276Y2 (ja) | ||
TWI720281B (zh) | 織物 |