JPH0335846A - 半凝固金属スラリー製造装置 - Google Patents

半凝固金属スラリー製造装置

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JPH0335846A
JPH0335846A JP17213789A JP17213789A JPH0335846A JP H0335846 A JPH0335846 A JP H0335846A JP 17213789 A JP17213789 A JP 17213789A JP 17213789 A JP17213789 A JP 17213789A JP H0335846 A JPH0335846 A JP H0335846A
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Nobuhiro Tazoe
信広 田添
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は半凝固金属スラリー製造装置に関するものであ
る。
【従来の技術] 固液共存温度域で溶解金属中に微細球状結晶粒をできる
だけ多く存在させた半凝固金属スラリーを得る手法とし
て、凝固開始点から溶融金属に撹拌棒によって撹拌剪断
力を与え、成長するデンドライト結晶組織を破砕して溶
融金属中に均一に微細球状結晶粒を混在させる方法があ
る。
この方法を実現するための手段として特公昭51−43
019号公報、特公昭5B−20944号公報、特開昭
55−73445号公報に開示された装置があるが、溶
解金属の温度は極めて高いので撹拌棒を冷却して熱応力
から保護する必要がある。
そこで、第6図に示す如く、内部に環状に延びる冷却媒
体流路aを形成した金属もしくはセラミックスよりなる
撹拌棒本体すに、同じく金属もしくはセラミックスより
なる筒状体Cを嵌合して撹拌棒dを形成し、溶融金属の
撹拌時には前記撹拌棒本体す内部に穿設した冷却媒体供
給路e及び冷却媒体回収路fを介して冷却媒体流路aに
冷却媒体を流通させ、熱応力から保護するものが考えら
れる。
[発明が解決しようとする課M] しかし前述した撹拌棒dにおいては、例えば鋼の如く極
めて溶融温度の高い金属を撹拌する場合、撹拌棒dの温
度分布は第7図に示す如く、100℃以下である冷却水
(冷却媒体)の温度Tw(通常50〜60℃)に対して
鋼の溶融温度TMは1580℃であるので、筒状体Cの
外周面近傍の温度と冷却水の温度差は1500℃前後に
もなり、筒状体Cにおける熱降下it A T +及び
撹拌棒本体すにおける熱降下if A T 2はきわめ
て大きくなる。
特に高温側に位置する筒状体Cにおける熱降下gkAT
+ は金属もしくはセラミックスの許容熱応力範囲を超
えてしまうので筒状体Cが破損したり、2〜3回の撹拌
作業で使用に耐えなくなってしまう。
本発明は上述の問題点を解決するもので、溶解温度の高
い金属を撹拌しても破損しない半凝固金属スラリー製造
装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は内部に冷却媒体流路を有する撹拌棒本体に、そ
れぞれ一箇以上の多孔質よりなる筒状体と金属あるいは
セラミックスよりなる筒状体とを、金属あるいはセラミ
ックスよりなる筒状体が最外層に位置するように順次嵌
合するとともに、最外層に位置する筒状体の外周面に多
数箇の突起部を設けて撹拌棒を形成し、溶融金属を貯留
可能な容器内に前記撹拌棒を回動可能に支持したもので
ある。
[作   用] 容器内に溶融金属を流入させるとともに撹拌棒を回転さ
せて半凝固金属スラリーを製造する際に、冷却媒体流路
に冷却媒体を流通させて撹拌棒を冷却する。
撹拌時には最外層に位置する筒状体に設けた突起部間に
凝固殻が付着して撹拌棒を被覆するので熱伝達率が低下
する。撹拌棒は複数筒の筒状体を順次嵌合した構成を有
し、ているので、各部材における熱降下量が小さくなり
、また多孔質体よりなる筒状体は隣接する他の筒状体の
熱応力を吸収するので撹拌棒の破損を防止することがで
きる。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図から第5図は本発明の一実施例であり、下端部外
周面に周方向に延びる冷却媒体流路22を形成した金属
よりなる柱状体23に、前記冷却媒体流路22を被覆す
るように金属よりなるスリーブ24を嵌合して撹拌棒本
体25を形成する。
撹拌棒本体25内部には、外部より冷却媒体流路22に
冷却媒体を導く冷却媒体供給路2Bと、昇温した冷却媒
体を外部へ導く冷却媒体回収路27とが穿設されている
前記スリーブ24を被覆するようにジルコニアイツトリ
アよりなる第1の筒状体28を嵌合し、外周面に多数箇
の突起部29を有するモリブデンよりなる第2の筒状体
30を、前記第1の筒状体28を被覆するように嵌合し
て撹拌棒17を形成する。
外部を鉄皮lにより被覆され内部に耐火材2を設けた中
空円筒状の容器3をケーシング4に装着すると共に、容
器3上側部に、外方から溶融金属を容器3内に供給する
溶融金属供給管5を固着し、容器3の鉄皮iと耐火材2
との間に、溶融金属加熱用の熱媒体を循環させる熱媒体
供給管Gと溶融金属冷却用の冷却媒体を循環させる冷却
媒体供給管7を配設する。
容器3の下部に、鉄皮8及び耐火材9から成り、中空円
筒部の径が容器3の中空円筒部よりも小径の半凝固金属
スラリー排出用の容器lOを取付け、鉄皮8と耐火材9
との間に半凝固金属スラリー加熱用の熱媒体を循環させ
る熱媒体供給管11を配設し、容器lOの下部に、水平
方向へ移動する開閉可能なストッパ12を配設する。
ケーシング4の上部に別のケーシング13を設置し、該
ケーシング13に取付けた軸受14に、駆動装置により
回転させ得るようにした竪軸15を嵌合、支持させ、該
竪軸15の下端フランジ部15aに竪向きの流体圧シリ
ンダ16を配設し、竪軸15の下端に前述した撹拌棒L
7を配設して前記流体圧シリンダ1Bのピストンロッド
lea下端を撹拌棒17の上端フランジ部17aに係合
させ、又竪軸15から撹拌棒17に動力の伝達が可能に
なるよう、フランジ部15aと]、7aの間にキー18
を介在せしめ、撹拌棒17より小径で容器lO内に位置
するセラミック製の案内部材19を、前記撹拌棒17に
設けた下端フランジ3fに固着し、案内部材19の外周
に螺旋状の案内溝19aを刻設する。
なお、図中20はケーシング13に設けたガス排出管、
21は溶融金属、32は突起部29間の凹部、33は凝
固殻である。
半凝固金属スラリー製造時には、ストッパ12により容
器10の下部を閉塞させ、流体圧シリンダ16により撹
拌棒17を下降させ、撹拌棒i7下端と容器lOの耐火
材9上面との間の隙間を極く小さくし、竪軸15を駆動
して撹拌棒17を回転させ、ガス排出管より容器3内の
ガスを吸引、排気し、熱媒体供給管6,11に熱媒体を
循環させる。
このため、容器3.10の耐火材2.9壁面は熱媒体に
より、夫々所望の温度まで加熱される。
耐火材2,9が所定の温度まで加熱されたら、溶融金属
供給管5より容器3内に溶融金属21を供給し、必要に
応じ熱媒体供給管6に熱媒体を、又冷却媒体供給管7に
冷却媒体を供給し、更に冷却媒体供給路2B、冷却媒体
流路22、冷却媒体回収路27に冷却媒体を循環させて
、溶融金属の温度制御を行いつつ撹拌棒t7を冷却保護
し、溶融金属に撹拌剪断力を与えて成長するデンドライ
ト結晶組織を破砕し、溶融金属中に均一な微細球状結晶
粒を混在させ、半凝固金属スラリーを製造する。
このとき、撹拌棒17の最外層をなす第2の筒状体30
の突起部29間の凹部32に第2図及び第3図に示す如
く凝固殻33か付着する。
この突起部29間の凹部32に付着する凝固殻33は第
3図に示す凹部底面に完全には密着せず、凝固殻33と
凹部32底面との間に間隔が形成され、突起部29に比
べて凹部32では熱伝達率が低くなり、第2の筒状体3
0全体の熱伝達率も低下する。
本発明においては、第2の筒状体30の外周面に多数箇
の突起部29を有しているので、凝固殻33が付着しや
すく、第4図に示す如く付着する凝固殻33の厚くなる
ほど熱伝達率αは低くなる。
また、第1の筒状体28をなすジルコニアイツトリアは
多孔質体であるので、溶融金属21を撹拌する時に入熱
により、第2の筒状体30が膨張しても、その体積変化
を吸収し、熱応力によって破損することがない。
従って溶融金属21を撹拌するときには、撹拌棒17は
凝固殻33によって被覆された状態となり、更に第5図
に示す如く撹拌棒17をなす各層の熱降下量ATo 5
ATn 5JTI2、JT、は第7図に示す熱降下量A
T Is AT2よりも小さくなるので、撹拌棒17が
熱応力によって破壊することが11い。
所定の半凝固金属スラリーが形成されたら、流体圧シリ
ンダ16により撹拌棒17を上昇させ、下端フランジ3
1と容器lOの耐火材9の上面との間に略Xの隙間を形
成させ、ストッパ12を横移動させて容器IOの下端を
開き、半凝固金属スラリーを容器3から容器lOを経て
外部へ排出させる。この際、半凝固金属スラリーは回転
している案内部材19の案内溝19aに沿い案内されて
排出されるため、半凝固金属スラリーは容器lO下部か
ら円滑に排出される。
なお、本発明の半凝固金属スラリー製造装置は、上述の
実施例にのみ限定されるものではなく、撹拌棒本体、第
1、第2の筒状体を他の物質にて作ってもよいこと、筒
状体の数を適宜増加させてもよいことなど本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
〔発明の効果] 以上説明したように、本発明の半凝固金属スラリー製造
装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る
(1)撹拌棒の外周面に凝固殻が付着しやすいので、凝
固殻にて撹拌棒を熱から保護することができる。
(2)撹拌棒本体に、すくなくとも1箇の多孔質体より
なる筒状部材を含む複数筒の筒状部材を嵌合した構成を
有しているので、各部材の熱降下量が小さくなり、熱応
力を吸収して撹拌棒の損傷を防止し、撹拌棒の寿命を長
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図、第2図は撹拌棒の
詳細を示す断面図、第3図は凝固殻の付着状態を示1図
、第4図は熱伝達率と凝固殻付着厚さの関係を示すグラ
フ、第5図は撹拌棒各部における熱降下量を示すグラフ
、第6図は従来の撹拌棒の詳細を示す断面図、第7図は
従来の撹拌棒各部における熱降下量を示すグラフである
。 図中、3は容器、17は撹拌棒、22は冷却媒体流路、
25は撹拌棒本体、28は第1の筒状体(多孔質体より
なる筒状体)、2gは突起部、30は第2の筒状体(金
属あるいはセラミックスよりなる筒状体) を示す。 特 許 出 願 1 石川島播磨重工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)内部に冷却媒体流路を有する撹拌棒本体に、それぞ
    れ一箇以上の多孔質よりなる筒状体と金属あるいはセラ
    ミックスよりなる筒状体とを、金属あるいはセラミック
    スよりなる筒状体が最外層に位置するように順次嵌合す
    るとともに、最外層に位置する筒状体の外周面に多数箇
    の突起部を設けて撹拌棒を形成し、溶融金属を貯留可能
    な容器内に前記撹拌棒を回動可能に支持したことを特徴
    とする半凝固金属スラリー製造装置。
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