JPH0334280A

JPH0334280A - プロテクタおよびプロテクタにワイヤハーネスを挿入する方法

Info

Publication number: JPH0334280A
Application number: JP1166977A
Authority: JP
Inventors: Mitsunori Tsunoda; 充規角田; Hajime Takebe; 武部　肇
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 1989-06-30
Filing date: 1989-06-30
Publication date: 1991-02-14
Anticipated expiration: 2013-08-20
Also published as: JP2788651B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明はワイヤハーネスを保護するために使用するプロ
テクタおよびそのプロテクタにワイヤハーネスを挿入す
る方法に関し、さらに詳しくはワイヤハーネスの挿入作
業性がすぐれ、しかも大径のワイヤハーネスを傷付ける
ことなく挿入可能なプロテクタおよびそのプロテクタに
ワイヤハーネスを挿入する方法に関するものである。

（従来の技術）例えば自動車などのボディに、複数の電線を束ねたワイ
ヤハーネスを配設する場合には、ワイヤハーネスの周面
を保護するために、筒状のプロテクタが使用されている
。

そして、このようなプロテクタとしては、例えば合成樹
脂を射出成形することにより作られた下部ケースと上部
カバーに、夫々ロックおよび係止穴を設けるか、または
上記下部ケースと上部カバーを連結するヒンジを設けた
もの、押出成形により作られたチューブの長手方向壁面
に、ワイヤハーネス挿入用スリットを形成したものおよ
び、このワイヤハーネス挿入用スリットに相互に噛合可
能なロック機構を設けたものなどが用いられてきた。

しかしながら、上記射出成形品からなるプロテクタは、
所望の形状に形成し得るものの、部品数が多く、しかも
ロックが嵌合しに＜＜、組込み作業性が劣る。

また、押出成形により作られたプロテクタは、部品数こ
そ減少して低コスト化が図れるものの、チューブが直線
状であるために、例えば車輌のボディ形状などによる段
差や屈曲を有するワイヤハーネス配線経路には適用でき
ないという問題があった。

そこで本出願人は、上述した従来のプロテクタが有する
問題点を解消したものとして、第３図（ａ）に示したよ
うな、ブロー成形により一体成形された筒状体２の長手
方向の少なくとも一部に、ワイヤハーネス挿入用のスリ
ット３を形成したプロテクタ１が、ワイヤハーネスの組
込み作業性がすぐれ、部品数およびコストを低減して、
折曲したワイヤハーネス配線経路にも使用可能であるこ
とを見出し、先に提案した（特願昭６３−１５６０８８
号）。

（発明が解決しようとする課題）すなわち、第３図（ａ）に示したプロテクタ１にワイヤ
ハーネス４を挿入する場合には、第３図（ｂ）に示した
ように、スリット３を押し拡げてワイヤハーネス４を筒
状体２内へ押込むことによりワイヤハーネスの挿入作業
が連成でき、ワイヤハーネス４を挿入した後はスリット
３が自動的に閉じ、ワイヤハーネス４の保護を図ること
ができ、従ってワイヤハーネス４の挿入作業性を向上す
ることができる。

しかし、本発明者らがさらに検討を進めた結果、このプ
ロテクタは、直径が比較的小さいワイヤハーネスに適用
する場合には有効であるが、直径が大きいワイヤハーネ
スに適用する場合には、スリット３を押し拡げるのにか
なりの力を必要とする。

しかも第３図（ｂ）に示したように、ワイヤハーネス挿
入後に押し拡げられていたスリット３がもとの状態に復
元する際に、その戻り軌跡５を維持する必要から、ワイ
ヤハーネス４の直径（すなわち電線本数）が制限され、
大径のワイヤハーネスの適用が困難であるという問題が
残されていることが判明した。

さらには、スリット３を介してワイヤハーネス４を押し
込むため、丸断面のワイヤハーネス４が扁平化する心配
もあり、しかもワイヤハーネス４のシースが損傷を受け
やすいという問題も残されていた。

そこで本発明の課題は、本出願人が先に提案した上述の
プロテクタに残されていた問題点を解決することにある
。

従って本発明の目的は、ワイヤハーネスの押入作業性が
すぐれ、しかも大径のワイヤハーネスを傷付けることな
く挿入可能なプロテクタおよびそのプロテクタにワイヤ
ハーネスを挿入する方法を提供することにある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）すなわち本発明のプロテクタは、ブロー成形により一体
成形された筒状体の長手方向の少なくとも一部に、ワイ
ヤハーネス挿入用のスリットを形成すると共に、このス
リットの対向面に、ワイヤハーネス挿入用治具を挿入す
るための孔部を形成したことを特徴とする。

また、本発明のプロテクタにワイヤハーネスを挿入する
方法は、ブロー成形により一体成形された筒状体の長平
方向の少なくとも一部に、ワイヤハーネス挿入用のスリ
ットを有し、かつこのスリットの対向面に、ワイヤハー
ネス挿入用治具を挿入するための孔部を有するプロテク
タにワイヤハーネスを挿入するに際し、前記孔部にワイ
ヤハーネス挿入用治具を用いて前記スリットを拡開した
状態にし、この状態でワイヤハーネスをプロテクタ内部
に挿入し、しかる後、前記ワイヤハーネス挿入用治具を
プロテクタから離脱することを特徴とする。

（作用）本発明のプロテクタは、プロテクタにワイヤハーネスを
挿入する場合、プロテクタの孔部にワイヤハーネス挿入
用治具を用いて前記スリットを拡開した状態にし、この
状態でワイヤハーネスをプロテクタ内部に挿入し、しか
る後、前記ワイヤハーネス挿入用治具をプロテクタから
離脱するだけで、容易に挿入作業を達成することができ
る。

しかも、ワイヤハーネスの挿入作業はスリットが広く開
口した状態で行うことができるため、大径のワイヤハー
ネスであっても容易に挿入可能であり、挿入時にワイヤ
ハーネスがプロテクタの壁面に圧接されることがないた
め、ワイヤハーネスの変形や損傷などを防止することが
できる。

（実施例）以下、図面にしたがって、本発明のプロテクタおよびこ
のプロテクタにワイヤハーネスを挿入する方法の実施例
について、詳細に説明する。

第１図（ａ）〜（ｄ）に示した第１実施例において、本
発明のプロテクタ１０は、ブロー成形により一体成形さ
れた筒状体１１の長手方向に、ワイヤハーネス挿入用の
スリット１２を形成すると共に、このスリット１２の対
向面に、ワイヤハーネス挿入用治具を挿入するための孔
部１３Ａおよび１３Ｂを形成することによって構成され
ている。

上記筒状体１１はポリエチレン、ポリプロピレンなどの
可撓性を有する合成樹脂をブロー成形することによって
得られたものである。

ここで、筒状体１１を製造するためのブロー成形とは、
合成樹脂を溶融押出しすることでチューブ状にしたもの
（パリソン）、あるいは既成のシートまたはチューブを
加熱し軟化したものを、割り金型に挿入し、加熱した状
態で気体を吹き込み、次いで冷却・固化することにより
、金型形状に合致した成形品を得る方法である。

そして、成形後の筒状体１１に対し、ナイフによる切り
込みなどの手段でその長平方向にワイヤハーネス挿入用
のスリット１２を形成すると共に、パンチまたは焼きご
てなどの手段で孔部１３を形成することにより、本発明
のプロテクタを得ることができる。

なお、スリット１２はこれを押し拡げた状態とすること
により、ワイヤハーネス２０を筒状体１１内へと容易に
組込むことができ、またワイヤハーネスの組込み後は、
筒状体１１の可撓性でスリット１２が自動的に閉鎖して
、ワイヤハーネス２０の保護を行なうことできる。

また、孔部１３Ａおよび１３Ｂは、本実施例において図
示したような丸孔であり、筒状体１１の幅方向に一対、
筒状体１１の長手方向に適宜の間隔をおいて複数対設け
られている。

このプロテクタ１０に対しワイヤハーネス２０を押入す
る場合には、第１図（ｂ）〜（ｄ）に示したようなワイ
ヤハーネス挿入用治具３０を用いる。

治具３０は、その基部３１にプロテクタ１０の孔部１３
Ａおよび１３Ｂの夫々に直径および間隔が合致した２本
の棒状体３２Ａおよび３２Ｂを固設した簡単な構造から
なり、これは例えば図示したようにハンドル３３を設け
たハンディタイプのものであってもよく、さらには基部
３１を作業パネルなどに昇降可能に配置した自動タイプ
であってもよい。

次に、本第１実施例のプロテクタ１０にワイヤハーネス
２０を挿入する作業について説明する。

まず、第１図（ｂ）に示したように、プロテクタ１０の
孔部１３Ａおよび１３Ｂに対し、治具３０の棒状体３２
Ａおよび３２Ｂをあてがい、プロテクタ１０を治具３０
に押し付けるか、あるいは治具３０をプロテクタ１０へ
挿入する。

すると、第１図（Ｃ）に示すように、治具３０の棒状体
３２Ａおよび３２Ｂがプロテクタ１０のスリット１２を
拡開し、スリット１２は大きく開口して開口部１４を形
成する。

この状態で、開口部１４からプロテクタ１０の内部へと
ワイヤハーネス２０を挿入すれば、プロテクタ１０の壁
面に接触することなく、容易に押入作業を実行すること
ができるのである。

ワイヤハーネス２０を挿入した後は、第１図（ｄ）のよ
うに、治具３０の棒状体３２Ａ、３２Ｂをプロテクタ１
０の孔部１３Ａ、１３Ｂから抜き取れば、スリット１２
は自動的に閉鎖して、ワイヤハーネス２０の挿入作業が
完成する。

また、第２図（ａ）〜（ｃ）に示した第２実施例は、プ
ロテクタ１０に設ける孔部が、筒状体１１の幅方向に長
径を有する長孔１３Ｃである点が、上述した第１実施例
と相違している。

したがって、本第２実施例に示したプロテクタ１０にワ
イヤハーネス２０を挿入せしめる治具３０も、上記第１
実施例で用いたものと下記の点で相違している。

すなわち、第２図（ｂ）および（ｃ）に示したように、
治具３０はその基部３１に２本の棒状体３２Ａおよび３
２Ｂが、左右にスライド可能に形成されており、かかる
棒状体のスライド手段については図示していないが、例
えばカムと歯車の組み合わせ、バネの使用および手動な
どにより容易に行うことができる。

しかして、本第２実施例のプロテクタ１０にワイヤハー
ネス２０を挿入するには、まず第２図（ｂ）に示したよ
うに、プロテクタ１０の長孔１３Ｃの中央部に対し治具
３０の棒状体３２Ａおよび３２Ｂを挿入し、その先端を
スリット１２から露出させた状態にする。

次に、第２図（ｃ）のように、治具３０の棒状体３２Ａ
および３２Ｂを左右にスライド移動させれば、スリット
１２は大きく開口し開口部１４を形成するので、この状
態でワイヤハーネス２０を開口部１４から筒状体］−１
の内部へ挿入することにより、プロテクタ１０の壁面な
どに接触することなく、容易に挿入せしめることができ
る。

ワイヤハーネス２０を挿入した後は、治具３０の棒状体
３２Ａおよび３２Ｂを再度中央位置へとスライドさせ、
次いで治具３０の棒状体３２Ａ。

３２Ｂプロテクタ１０の長孔１３ｃから抜き取ることに
より、スリット１２は自動的に閉鎖して、ワイヤハーネ
ス２０の挿入作業が完成する。

［発明の効果］本発明は以上説明したように構成したから、プロテクタ
にワイヤハーネスを挿入する場合、プロテクタの孔部に
ワイヤハーネス挿入用治具を用いて前記スリットを拡開
した状態にし、この状態でワイヤハーネスをプロテクタ
内部に挿入し、しかる後、前記ワイヤハーネス挿入用治
具をプロテクタから離脱するだけで、容易に挿入作業を
達成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明のプロテクタの第１実施例を示す
斜視説明図、第１図（ｂ）〜（ｄ）は同プロテクタにワ
イヤハーネスを挿入する作業の過程を示す断面説明図、
第２図（ａ）は本発明のプロテクタの第２実施例を示す
斜視説明図、第２図（ｂ）〜（Ｃ）は同プロテクタにワ
イヤハーネスを挿入する作業の過程を示す断面説明図、
第３図（ａ）は従来のプロテクタを示す斜視説明図、第
３図（ｂ）は同プロテクタにワイヤハーネスを挿入する
作業を示す斜視説明図である。Ｏ・・・・・・プロテクタト・・・・・筒状体２・・・・・・スリット３Ａ・・・孔部３Ｂ・・・〃１３Ｃ・・・〃　（長孔）１４・・・・・・開口部２０・・・・・・ワイヤハーネス３０・・・・・・ワイヤハーネス挿入用治具３１・・・
・・・基部３２Ａ・・・棒状体３２Ｂ・・・　ｌ／３３・・・・・・ハンドル

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ブロー成形により一体成形された筒状体の長手方
向の少なくとも一部に、ワイヤハーネス挿入用のスリッ
トを形成すると共に、このスリットの対向面に、ワイヤ
ハーネス挿入用治具を挿入するための孔部を形成したこ
とを特徴とするプロテクタ。
（２）ワイヤハーネス挿入用治具を挿入するための孔部
が、筒状体の幅方向に左右一対となるように配置した丸
孔および／または角孔であることを特徴とする請求項（
１）に記載のプロテクタ。
（３）ワイヤハーネス挿入用治具を挿入するための孔部
が、筒状体の幅方向に長径を有する長孔であることを特
徴とする請求項（１）に記載のプロテクタ。
（４）ブロー成形により一体成形された筒状体の長手方
向の少なくとも一部に、ワイヤハーネス挿入用のスリッ
トを有し、かつこのスリットの対向面に、ワイヤハーネ
ス挿入用治具を挿入するための孔部を有するプロテクタ
にワイヤハーネスを挿入するに際し、前記孔部にワイヤ
ハーネス挿入用治具を用いて前記スリットを拡開した状
態にし、この状態でワイヤハーネスをプロテクタ内部に
挿入し、しかる後、前記ワイヤハーネス挿入用治具をプ
ロテクタから離脱することを特徴としたプロテクタにワ
イヤハーネスを挿入する方法。