JPH0333808B2 - - Google Patents
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- JPH0333808B2 JPH0333808B2 JP58025975A JP2597583A JPH0333808B2 JP H0333808 B2 JPH0333808 B2 JP H0333808B2 JP 58025975 A JP58025975 A JP 58025975A JP 2597583 A JP2597583 A JP 2597583A JP H0333808 B2 JPH0333808 B2 JP H0333808B2
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Landscapes
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は強伸度性及び耐熱性を有する紡績糸
に関するものである。
に関するものである。
従来、炉用カーテン材、管用パツキング材、ガ
スケツト材、保温保冷用の被覆材等工業用耐熱性
繊維として、石綿等の天然の鉱物繊維、ガラス繊
維、金属繊維、セラミツクス繊維等の人造の無機
繊維、レーヨン、アクリル繊維等を焼成黒鉛化し
た通称炭素繊維等が普及している。また、インテ
リア関係布地、衣料用として、防災加工や難燃加
工を施した繊維が普及している。
スケツト材、保温保冷用の被覆材等工業用耐熱性
繊維として、石綿等の天然の鉱物繊維、ガラス繊
維、金属繊維、セラミツクス繊維等の人造の無機
繊維、レーヨン、アクリル繊維等を焼成黒鉛化し
た通称炭素繊維等が普及している。また、インテ
リア関係布地、衣料用として、防災加工や難燃加
工を施した繊維が普及している。
しかしながら、石綿は、紡織工程で激しい石綿
粉塵を発生し、塵肺等の職業病になる危険があ
り、集塵装置によつて屋外へ排出すると粉塵公害
になる恐れがある。
粉塵を発生し、塵肺等の職業病になる危険があ
り、集塵装置によつて屋外へ排出すると粉塵公害
になる恐れがある。
ガラス繊維を表面にした例えば防炎被服等では
火の粉が付着すると固着して払つても落ちにくく
早期に汚れてしまう欠点がある。
火の粉が付着すると固着して払つても落ちにくく
早期に汚れてしまう欠点がある。
炭素繊維ステーブルは強伸度性が十分でなく、
既設の紡織工程において、糸又は織編物に加工
中、糸切れ等の各種のトラブルが発生する欠点が
ある。
既設の紡織工程において、糸又は織編物に加工
中、糸切れ等の各種のトラブルが発生する欠点が
ある。
そこで、特公昭５−19578号公報に記載されて
いるように、ガラス繊維又は金属繊維を補強用芯
糸とし、この芯糸のまわりを炭素繊維で被覆した
複合糸が考案されているが、このガラス繊維等か
ら成る芯糸は、押出し紡糸であつて表面が滑らか
で可紡性に劣り炭素繊維の被覆加工が難しい問題
がある。
いるように、ガラス繊維又は金属繊維を補強用芯
糸とし、この芯糸のまわりを炭素繊維で被覆した
複合糸が考案されているが、このガラス繊維等か
ら成る芯糸は、押出し紡糸であつて表面が滑らか
で可紡性に劣り炭素繊維の被覆加工が難しい問題
がある。
この発明は、以上の点に留意し、耐熱性加工の
し易い耐熱性有芯紡績糸を提供することを目的と
する。
し易い耐熱性有芯紡績糸を提供することを目的と
する。
上記目的を達成するため、この発明に係る耐熱
性有芯紡績糸にあつては、麻等の植物繊維よりな
る紡績糸を補強用芯糸とし、この芯糸の周囲を炭
素繊維セラミツクスフアイバ等の耐熱性繊維、難
燃性繊維、防災性繊維等のステープル状加工繊維
で被覆加撚した構成としたものである。
性有芯紡績糸にあつては、麻等の植物繊維よりな
る紡績糸を補強用芯糸とし、この芯糸の周囲を炭
素繊維セラミツクスフアイバ等の耐熱性繊維、難
燃性繊維、防災性繊維等のステープル状加工繊維
で被覆加撚した構成としたものである。
上記芯糸には粉末黒鉛を含浸加工することがで
きる。
きる。
このように構成される紡績糸は、芯糸が植物繊
維を紡績したものであつて、その芯糸をなす短繊
維の両端が糸表面に出て毛羽立つているため、ス
テーブル状の加工繊維が芯糸によく絡み合い、円
滑に被覆加撚される。
維を紡績したものであつて、その芯糸をなす短繊
維の両端が糸表面に出て毛羽立つているため、ス
テーブル状の加工繊維が芯糸によく絡み合い、円
滑に被覆加撚される。
また、用途としては、耐熱性を必要とする炉用
カーテン材、管用パツキング材、ガスケツト材、
保温保冷用の被覆材、高温使用のベルトコンベ
ヤ、高温ガスや腐食性液中の濾過布、難燃性及び
防炎性を必要とするインテリヤ関係布地、作業
服、作業エプロン、手袋、火の粉や溶接火花保護
用エプロン等である。
カーテン材、管用パツキング材、ガスケツト材、
保温保冷用の被覆材、高温使用のベルトコンベ
ヤ、高温ガスや腐食性液中の濾過布、難燃性及び
防炎性を必要とするインテリヤ関係布地、作業
服、作業エプロン、手袋、火の粉や溶接火花保護
用エプロン等である。
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
実施例の耐熱性有芯紡績糸Ａは、第１図及び第
２図に示すように、10/2綿番手の黄麻糸を補強用
芯糸１とし、この芯糸１の周囲に、繊度1.9デニ
ール繊維２吋の炭素繊維からなる加工繊維ステー
ブル２がオープンエンド精紡機によつて被覆加撚
されて成る５綿番手位の太糸であり、第３図に示
すように、平織されて耐熱織物Ｂとなる。
２図に示すように、10/2綿番手の黄麻糸を補強用
芯糸１とし、この芯糸１の周囲に、繊度1.9デニ
ール繊維２吋の炭素繊維からなる加工繊維ステー
ブル２がオープンエンド精紡機によつて被覆加撚
されて成る５綿番手位の太糸であり、第３図に示
すように、平織されて耐熱織物Ｂとなる。
前記芯糸１には、黄麻、大麻、ラミー、亜麻等
の麻糸のほか、綿糸やカポツク繊維、椰子繊維等
の天然の植物繊維を用いる。この理由は、熱によ
つて合成繊維のように軟化、溶融しない耐熱性特
性を備えており、且つ合成繊維に劣らない機械的
性能をもつているためである。また、植物繊維は
短繊維であるため、芯糸１は、それらの短繊維を
紡績して糸としたものである。
の麻糸のほか、綿糸やカポツク繊維、椰子繊維等
の天然の植物繊維を用いる。この理由は、熱によ
つて合成繊維のように軟化、溶融しない耐熱性特
性を備えており、且つ合成繊維に劣らない機械的
性能をもつているためである。また、植物繊維は
短繊維であるため、芯糸１は、それらの短繊維を
紡績して糸としたものである。
前記加工繊維ステープル２は、使用場所の温
度、炎の有無その他用途に対応して、炭素繊維、
可炭化性有機繊維所謂熱分解繊維、セラミツクス
繊維等の耐熱性繊維、ガラス繊維、金属繊維等の
人造の無機繊維、コーデラン（商標）、ケブラ
（商標）、カイノール（商標）等の難燃性繊維、コ
ーネツクス（商標）等の防炎加工した防炎性繊維
を用いる。
度、炎の有無その他用途に対応して、炭素繊維、
可炭化性有機繊維所謂熱分解繊維、セラミツクス
繊維等の耐熱性繊維、ガラス繊維、金属繊維等の
人造の無機繊維、コーデラン（商標）、ケブラ
（商標）、カイノール（商標）等の難燃性繊維、コ
ーネツクス（商標）等の防炎加工した防炎性繊維
を用いる。
また、例えば、ガラス繊維と難燃性繊維とを混
紡したような混紡品を用いることもある。
紡したような混紡品を用いることもある。
なお、前記有芯紡績糸Ａは、芯糸１の素材及び
太さ、加工繊維ステーブル２の素材、繊度、繊維
長及びこの紡績糸の太さ等を適宜に選択し、オー
プンエンド精紡機によるほか、リング精紡機やリ
ング撚糸機等によつても作成することができる。
太さ、加工繊維ステーブル２の素材、繊度、繊維
長及びこの紡績糸の太さ等を適宜に選択し、オー
プンエンド精紡機によるほか、リング精紡機やリ
ング撚糸機等によつても作成することができる。
前記有芯紡績糸Ａの他の実施例として、芯糸１
に、油に浸漬した後粉状黒鉛をまぶした黒鉛含浸
糸を用いることができる。この有芯紡績糸Ａは、
耐熱性能がさらに向上する利点をもつ。
に、油に浸漬した後粉状黒鉛をまぶした黒鉛含浸
糸を用いることができる。この有芯紡績糸Ａは、
耐熱性能がさらに向上する利点をもつ。
前記織物Ｂは、有芯紡績糸Ａを単糸又は複数本
合糸、合撚糸したものを用いることができ、織物
の他に、この有芯紡績糸Ａを使用して、織物編
物、組物等の各種形態のものを作成することがで
きる。また、織物の場合、例えば経糸に炭素繊維
で被覆した有芯紡績糸を、緯糸に他の市販の炭素
繊維等の耐熱糸を用いるようにする等異種のもの
を混用することもでき、組物の場合、芯の一部に
石綿芯を用い周囲に炭素繊維で被覆した有芯紡績
糸を用いるように、異種のものを複合使用して製
品化することができる。
合糸、合撚糸したものを用いることができ、織物
の他に、この有芯紡績糸Ａを使用して、織物編
物、組物等の各種形態のものを作成することがで
きる。また、織物の場合、例えば経糸に炭素繊維
で被覆した有芯紡績糸を、緯糸に他の市販の炭素
繊維等の耐熱糸を用いるようにする等異種のもの
を混用することもでき、組物の場合、芯の一部に
石綿芯を用い周囲に炭素繊維で被覆した有芯紡績
糸を用いるように、異種のものを複合使用して製
品化することができる。
この発明は以上のように構成して、植物繊維よ
りなる紡績糸を芯糸とし、この芯糸に短繊維であ
るステーブル状加工繊維を被覆するようにしたの
で、芯糸の短繊維に加工繊維がよく絡んで円滑に
被覆され、かつ、その被覆面も美しい。このた
め、この発明に係る耐熱性有芯紡績糸は生産性の
よい高品質のものといえる。
りなる紡績糸を芯糸とし、この芯糸に短繊維であ
るステーブル状加工繊維を被覆するようにしたの
で、芯糸の短繊維に加工繊維がよく絡んで円滑に
被覆され、かつ、その被覆面も美しい。このた
め、この発明に係る耐熱性有芯紡績糸は生産性の
よい高品質のものといえる。
また、植物繊維は、優れた強伸度性、可紡性及
び熱によつて軟化しない耐熱性を有し、その植物
繊維を芯糸としているため、この芯糸によつて強
伸度性が付与され、強伸度性が十分でない加工繊
維であつても耐熱紡績糸としては十分に強伸度性
を有するものとする。このため、加工繊維の種
類、繊維長、被覆厚さ等を用途に応じて適宜に選
択して、強伸度性を有する所望の耐熱紡績糸を得
ることができる。
び熱によつて軟化しない耐熱性を有し、その植物
繊維を芯糸としているため、この芯糸によつて強
伸度性が付与され、強伸度性が十分でない加工繊
維であつても耐熱紡績糸としては十分に強伸度性
を有するものとする。このため、加工繊維の種
類、繊維長、被覆厚さ等を用途に応じて適宜に選
択して、強伸度性を有する所望の耐熱紡績糸を得
ることができる。
第１図はこの発明に係る有芯紡績糸の一実施例
の側面図、第２図は同上の縦断拡大正面図、第３
図はその製品の平面図である。 Ａ……有芯紡績糸、Ｂ……織物、１……芯糸、
２……加工繊維ステープル。
の側面図、第２図は同上の縦断拡大正面図、第３
図はその製品の平面図である。 Ａ……有芯紡績糸、Ｂ……織物、１……芯糸、
２……加工繊維ステープル。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 麻等の植物繊維よりなる紡績糸を補強用芯糸
とし、この芯糸の周囲を炭素繊維セラミツクスフ
アイバ等の耐熱性繊維、難燃性繊維、防災性繊維
等のステープル状加工繊維で被覆加撚して成る耐
熱性有芯紡績糸。 ２ 上記芯糸には、粉末黒鉛が含浸加工してある
特許請求の範囲第１項記載の耐熱性有芯紡績糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2597583A JPS59157343A (ja) | 1983-02-17 | 1983-02-17 | 耐熱性有芯紡績糸及びその製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2597583A JPS59157343A (ja) | 1983-02-17 | 1983-02-17 | 耐熱性有芯紡績糸及びその製品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59157343A JPS59157343A (ja) | 1984-09-06 |
| JPH0333808B2 true JPH0333808B2 (ja) | 1991-05-20 |
Family
ID=12180725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2597583A Granted JPS59157343A (ja) | 1983-02-17 | 1983-02-17 | 耐熱性有芯紡績糸及びその製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59157343A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6049163U (ja) * | 1983-09-12 | 1985-04-06 | 東邦レーヨン株式会社 | コア・ヤ−ン |
| JPS63196731A (ja) * | 1987-02-04 | 1988-08-15 | 明星工業株式会社 | ヤ−ン及びシ−ト |
| CN102864545A (zh) * | 2012-09-26 | 2013-01-09 | 泰安市金飞虹织造有限公司 | 一种阻燃麻织物的生产方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5943133A (ja) * | 1982-08-31 | 1984-03-10 | 東レ株式会社 | 耐炎性複合紡績糸およびその製法 |
-
1983
- 1983-02-17 JP JP2597583A patent/JPS59157343A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5943133A (ja) * | 1982-08-31 | 1984-03-10 | 東レ株式会社 | 耐炎性複合紡績糸およびその製法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59157343A (ja) | 1984-09-06 |
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