JPH0333301A - 吸引式磁気浮上型車両用の軌道、及びこの軌動を用いた走行システム - Google Patents

吸引式磁気浮上型車両用の軌道、及びこの軌動を用いた走行システム

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JPH0333301A
JPH0333301A JP16645789A JP16645789A JPH0333301A JP H0333301 A JPH0333301 A JP H0333301A JP 16645789 A JP16645789 A JP 16645789A JP 16645789 A JP16645789 A JP 16645789A JP H0333301 A JPH0333301 A JP H0333301A
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rail
track
track girder
rail support
vehicle
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JP16645789A
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Kiyoshi Mihiroki
三尋木 潔
Mitsuru Iwatani
岩谷 満
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H S S T KK
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H S S T KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、吸引式磁気浮上型車両用の軌道に関し、詳し
くは、レールの支持強度を高め、あるいはレールを敷設
するために設けられる所謂ワンビーム方式の軌道桁を、
作業者の通路や緊急避難時の通路等に利用できるように
した軌道の構造、及びその走行システムに関するもので
ある。
(従来の技術) 吸引式磁気浮上型車両の走行システムは、地上側に敷設
したレールに対してその下面に車両側の浮上用電磁石を
対向させ、この電磁石とレールの間で形成される磁気回
路によりレールに対して車両側電磁石を吸引上昇させて
、車両の浮上刃を得るようにしたものである。車両走行
のための手段としてはレールの上面に敷設した2次側リ
アクションプレートと車上側の1次側とで構成したりニ
ヤモータの推力を利用するものが代表的であり、このた
めにこの種の走行システムは一般にリニヤモータカーと
通称される場合が多い。
第12図および第13図は、−線の軌道桁の両側にレー
ルを敷設した所謂ワンビーム方式の吸引式磁気浮上型車
両の走行システムを構成している車上側構造および軌道
側構造の代表的−例を示したものである。
これらの図において、101はコンクリート製中空箱型
の軌道桁であり、通常は一定の長さを単位として、地上
又は高架で車両走行方向に順次連続的に敷設される。
102は所謂枕木と称されるものであり、軌道横方向に
長くH型鋼等を用いて構成され、これが軌道方向(車両
走行方向)に一定の間隔で多数配置されていて、固定ボ
ルト103,103により軌道桁101に固着される。
この枕木102の両端は、軌道桁101の側端から若干
横方向に延び出して設けられていて、その延び出し先端
の上面にレール104が固着されている。
この例で示しているレールは、吸引式磁気浮上走行シス
テムにおいて代表的な倒立U字形のレール本体104a
の側部から腕104bが張出し形成されているものであ
り、この張出し形成された腕104bが上記H型鋼等の
枕木102にボルトで締結固定されている。
105は走行車両を示し、その下部左右には、上記レー
ルとの間で浮上刃や走行推力を生ずるための機構を搭載
した断面コ字形のモジエル106.106が図示しない
独立懸架機構によって支持されていて、走行時に必要な
モジュルと車両レール間の空間的な位置、姿勢自由度を
保証するようになっている。
107.107はモジュルの下梁部に搭載された6n気
浮上用の電磁石であり、上記地上側に固定して敷設され
ているレール104の本体に対してその下方に対向する
ようにU字形鉄芯にコイルが巻回されてなっている。こ
の地上側の倒立U字形レール104とU字形鉄芯をもつ
電磁石107の対向方式のものは、軌道横方向に関する
案内力を生ずるために案内用の電磁石装置を必要としな
い特徴のある走行システムとして知られている。
モジュルの上梁部にはレール本体104aの上面に対向
するようにリニヤモータの一次側が搭載され、レール本
体104a上面に軌道に沿って敷設されたりニヤモータ
の二次側リアクションプレートと対向されて、車両に推
力を生ずるようになっている。
108はモジエル10フの下梁部に設けられた集電装置
であり、地上側のトロリー線109との間で集電を行な
う。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記のような第12図及び第13図で説明さ
れる従来の吸引式磁気浮上型車両の走行システムにおい
ては、次のような課題が指摘される。
すなわち、上述のように、レール104を支持する枕木
102が軌道桁101を横断する構造をなしているため
に、軌道方向にこの枕木102の幅寸法を大きくとれな
いのが普通であり、このために枕木102によるレール
の直接の支持係合面積はこの枕木102の比較的短い寸
法の範囲に限定され、構造力学的な解析から分るように
第13図(b)の破線で示したようなたわみ変形線によ
り、特に枕木102の中間領域におけるレールの首振り
運動が現われる問題を十分抑制できないという難がある
このようなレールの首振り運動は、浮上間隙が比較的小
さな量であり、しかもその間隙変動が浮上力制御に直接
的に影響する吸引式磁気浮上型車両の走行システムでは
無視できない大きな問題となる。また図示されるような
倒立U字形型のレールと電磁石のU字形鉄芯の2脚を対
向させて用いている走行システムでは、上記首振り運動
によるレールの傾斜が生ずるとこれら2脚の対向間隙に
差を生じさせることになって適当でない。
また上記した従来例では、軌道桁1上に一定間隔(数m
程度)で枕木102が設けられていることに起因して次
の問題点もある。
軌道はレールや集電線等の種々の付帯設備が敷設されて
いるため、これらの保守1点検のための作業が必要にな
るが、上記のように枕木が多数存在する場合には作業者
の通路として上記軌道桁上面を使用することが適当でな
く、別途に通路を軌道に設けることが必要になる。また
車両の緊急停止時に乗客の避難のための通路を準備して
おくこともこの種のシステムでは必要となるが、このた
めに避難通路として上記軌道桁上面を使用することも同
様の理由で適当でない。
また上記のように軌道桁の上面に比較的短い間隔で枕木
102が設けられているために、上記の問題に加えて更
に以下に述べるような種々の不具合もある。
第1には、短い間隔で配置されている枕木102の上方
を隙間をあまり開けずに車両が走行するために特に高速
走行時には渦流が生じて空気抵抗の原因となり、また騒
音の原因となる。
第2に、軌道高さが枕木の分だけ高くなって地上高が高
くなる。第3に、両側のレールを支持する枕木が共通の
部材であるために3片側のレールの位置、姿勢を調整す
るべく枕木の高さ等を調整すると反対側のレールも調整
されてしまい、これが新たな狂いとなるため調整が面倒
である。
本発明は以上のような種々の問題点を解消するためCな
されたものであり、その目的は、支持部材を介して軌道
桁により支持されるレールのたわみ剛性を高め、車両の
安定走行を図ると共に、レールの姿勢安定性を向上させ
て、比較的浮上間隙の小さな吸引式磁気浮上型車両の走
行システムにおける制御性を向上させるところにある。
本発明の別の目的は、軌道桁を保守点検あるいは緊急避
難用の通路として利用することができる軌道を提供する
ところにある。
また本発明の更に別の目的は、高速走行時おける騒音を
防止、軽減し、また走行抵抗の軽減を図った走行システ
ムを実現できる軌道の構造を)是イ共するところにある
また本発明の他の目的は、レールの位置、姿勢の調整作
業が容易な軌道を提供するところにある。
本発明の更に他の目的は、地上高を低くした走行システ
ムを構成することができる軌道を提供するところにある
(課題を解決するための手段〉 以上のような目的の実現のためになされた本発明よりな
る吸引式磁気浮上型車両用の軌道の特徴は、車両走行方
向にレール敷設のための台として延設された軌道桁と、
この軌道桁の側面から軌道横方向に部間した位置て軌道
方向に延設されていて、下方に対向される車両側電磁石
と共に車両磁気浮上のための磁気回路を形成するレール
本体、及びこのレール本体から軌道桁方向に張出した張
出腕を有するレールと、これら各レールの延設方向に一
定間隔で多数点在配置されて前記レール張出腕を結合担
持するレール支持部材と、このレール支持部材を軌道桁
側面の立壁面に固着させる固着手段とを備えたところに
ある。
本発明の軌道は、−線の軌道桁の両側にレールを支持す
る所謂ワンビーム方式の軌道としても、平行一対の軌道
桁の内側に夫々レールを支持させる所謂ツウビーム方式
の軌道としても適用される。
上記構成において、レール支持部材は、レールを担持し
て支持する担持部と、この担持部に対して通常略直角に
固着一体化(したがってこの場合はレール支持部材は断
面逆り字形をなす)される軌道桁の側面立壁面への固着
部とを有し、強度的にこれを補強するためにこれら担持
部と固着部の間(逆り字形の脚と腕の間)に補強フラン
ジを連結して設けることが普通である。上記レールの担
持部の構造は、−数的には水平な上面の上にレールの腕
下面を載置係合させ、これらをボルト等で固着するよう
に設けられることが適当である。また軌道桁への固着部
の構造は、−数的には上下方向のせん断力に対する強度
を確保するため、軌道桁側面に対して広い面積で対向し
、かつ固着手段である例えばコンクリートアンカーボル
ト等により複数点で軌道桁に固着されるように設けるこ
とが適当である。また固着部と軌道桁の対向面間には、
せん断に対して有効な補強充填剤を介挿させることがよ
い。このような補強充填剤として、例えば炭素繊維を混
合したモルタル、エポキシ樹脂等の合成樹脂等が例示さ
れる。
レール支持部材の上記レールを担持する担持部は、レー
ルのたわみ剛性を高める目的からはレール延設方向にで
きるだけ長く設けることが好ましく、本発明のレール支
持部材は基本的には板材を逆り字形にして形成されるも
のであるから、上記方向に長く設けることに構造上の制
約が特になく、上記のような構造を採用することに適し
ている。
レール支持部材の上記軌道桁への固着部は、軌道桁の側
面に対してせん断強度を満足できる適当な範囲の広い面
積で対向するものであれはその形状等に制約を受けるも
のではなく、矩形、楕円の略半円形1円の略半円形等の
適宜のものを選択することができる。
本発明の軌道は、軌道桁上面に構築物か実質的に存在し
ない構造とできるため、その軌道桁上面をそのまま通路
として使用することができる。すなわち軌道の保守1点
検のための作業者のための通路として、あるいは車両緊
急停止時における乗客の避難用の通路として利用するこ
とができる。特に軌道桁を上方開放の凹部を有する断面
U字形に設けた場合には、この凹部を通路とでき、軌道
桁の断面U字形の両壁か転落防止壁となるという利点も
ある。
(作用) 本発明の軌道は、前記の構成をなすことによって従来の
吸引式磁気浮上型車両用の軌道で問題とされていた上記
種々の難点を解消して、構造強度の向上、通路の提供、
レールの位置、姿勢の調整、騒音防止、走行抵抗の@減
等の効果をもたらす作用がある。
(実施例) 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図〜第4図は本発明の実施例1の軌道を説明するた
めの図であり、第1図は軌道桁とレールの支持構造を説
明する図、第2図は軌道全体を示した図、第3図は軌道
と車両の関係、レールのたわみ状態を説明する図、第4
図は軌道のレール支持部材を軌道桁に固着させる作業を
説明する図である。
これらの図において、1は軌道桁であり、コンクリート
製の箱型形状で上面11は平らな平面をなしている。
この軌道桁1の側面は上部の若干外側に張り出した垂直
な立壁面12と、この立壁面12の下部で若干内側にひ
っこんだ垂直面13からなっている。
上記軌道桁の立壁面12は、後述するレール支持部材が
固着されてそのせん断力を高めるために鋸刃状のきざみ
部14が設けられている。
2はレール支持部材であり、本例のこのレール支持部材
2は、略水平をなすレール担持用の板材21と、これの
片側側縁に溶接されて逆り字形をなすように一体化され
た固着用板材22と、これらの直角な面を連結して補強
する補強フランジ23とからなっている。本例の上記レ
ール担持用の板材21はレールに沿って長尺の矩形形状
をなしている。また本例の上記固着板材22は、第1図
(b)に示しているようにレール延設方向を長軸とした
略楕円形の時下半円の形状をなしている。なおこの固着
板材22の軌道桁への対向面にも固着時のせん断力を高
めるために鋸刃状のきざみ部222が設けられている。
そしてこのレール支持部材2は、固着板材22に形成さ
れているボルト孔221を遊嵌貫通する4本のアンカー
ボルト3によって、第1図(a)。
(b)に示しているように軌道桁1に固着される。本例
ではこのアンカーボルト3がレール支持部材2の軌道桁
lへの固着手段をなす。なお31はワッシャ、32はナ
ツトである。
なおアンカーボルト3は、左右のレール支持部材を貫通
する共用の長尺ものとしてもよい。
またこのレール支持部材2の固着板材21には、その周
縁の近傍の4点位置にジヤツキボルト33が貫通螺着さ
れていて、これを螺子込む量を調節することでレール支
持部材2の姿勢を調整できるようになっている。
4はレールであり、本例では吸引式磁気浮上型車両のた
めのレールとして代表的な、逆U字形のレール本体41
と、このレール本体の側縁から軌道桁方向に延出された
腕42とからなっている。なおレール本体41の上面に
はりニヤモータの2次側リアクションプレート43が溶
接により固着されている。
そしてこのレール4はその腕42がレール支持部材2の
レール担持板材21の上に載置されて、レール取付はボ
ルト34により固着一体化されている。本例ではこのレ
ール取付はボルト34は、一つのレール支持部材2につ
いて3本使用されてこれらを強固に一体化させている。
なおレール担持板材21のレール取付はボルト34の組
付は部はその上面を凹設してレール取付はボルト34の
頭部がレール担持板材z1の上面から突出しないように
されている。これは、このレール担持板材21の上面を
図示しない車上側モジュルに設けたスキッドlOの滑走
面として利用するために、障害となる突起をなくすため
に工夫されたものである。
5はレール支持部材2の固着板材22と軌道桁の垂直壁
12の間に介挿充填された耐せん断補強用の充填剤層で
あり、本例では炭素繊維を混合したモルタルを使用して
いる。このモルタルの充填剤層5は、固着板材22のア
ンカーボルト孔221のアンカーボルト3との遊嵌間隙
、および鋸刃状のきざみ部14.222に密着して、レ
ール支持部材2に対して下方に作用するせん断力に有効
に耐えるようにされている。
このように軌道桁1の側面に多数固着されたレール支持
部材2により、第2図に示すように長尺のレール4が支
持されることになる。
なお前記レール支持部材2を軌道桁1の側面に固着させ
る際の充填剤層5の充填形成は、第4図に示す如く、ジ
ヤツキボルト33で位置を決め、また固着板材22のア
ンカーボルト孔221にアンカーボルト3を通し位置を
決めて遊嵌初期的に軌道桁1にレール支持部材2を固定
した状態で、ビニールバイブロをレール支持部材2の固
着板材22の側縁と軌道桁の間に挟持させて漏れ防止を
図り、この状態で上記炭素繊維混合のモルタルを注入し
て乾燥固化させ、ビニールバイブロを取除き、必要に応
じて最終的なアンカーボルトの増締付けを行なうことが
できる。なお61はビニールパイプ内部を挿通させたピ
アノ線、62はこのピアノ線61の端部を止めるスウエ
イジ、63は蝶ナツト、64は支持ブラケットである。
以上のような構成のレール支持部材2によって固着支持
されたレール4は、第3図(b)に示すように、比較的
レール延設方向に長い領域に渡って該レール支持部材2
のレール担持板材21に係合して支持されるため、レー
ルが生ずるたわみ線は、第3図(b)の破線で示すよう
に従来の枕木で支持した態様の場合(第12図(b)参
照)のたわみ線に比べて広い範囲に渡るものとなり、レ
ール支持の剛性が高くなって、レールの支持強度の向上
、耐久性の向上が得られることになる。またレールのた
わみ変形も全体として小さくなり、特にレール支持部材
間のレールたわみ変形が従来のものに比べて小さくなる
ため、レールの姿勢安定性も向上して、比較的浮上間隙
の小さな吸引式磁気浮上型車両の走行システムとしての
制御性も向上するという効果かある。
また第3図(a)で示される状態からも明らかであるよ
うに、軌道桁lの上面11には構築物がなく、したがっ
てその上を走行体が高速で走行しても、従来の枕木方式
の構造に比べて渦流の発生はなく、騒音や走行抵抗の点
で有利となるし、また走行システムとして、走行体の軌
道桁上の走行位置が低く設定でき、例えばトンネル内走
行等を考慮した場合には従来の軌道に比べて有利となる
また軌道桁上面11には上記のように何も構築物がない
ので、これを作業者等の通路として好適に利用できる利
点もある。
第5図は本発明の別の実施例として鉄製軌道桁1aを用
いた場合を示している。この鉄製軌道桁1aは例えば転
轍装置(スイッチング機構)等において好適に利用され
る。
この例は、レール支持部材の軌道桁1aへの固着の構造
が若干界なる他は第1図に示した例と略同様である。本
例における固着の構造は、4本のアンカーボルト3aの
うちの上2木をレール支持部材2aに溶接で固着し、そ
の螺子頭部を軌道桁1aの上面縁部に設けたフランジ部
11aに貫通させてナツト32aで締結固定したことを
特徴としている。なお耐せん断力向上のための充填剤と
しては、炭素繊維を混合したエポキシ樹脂等が好ましく
使用される。なお第1図の例と同じ部材については共通
の符号を付して示し、若干界なるが共通性のある部材に
ついては第1図の符号にaを付して示してその説明は省
略した。
第6図に示した例は、軌道桁に固着するレール支持部材
2bの固着板材22aを立てに長い部材として、レール
支持位置を軌道桁1の上面11から上方に位置させたこ
とにある。このようにしたことで、第1図に示した例に
比べて、軌道桁上面11を通路として利用した場合にレ
ール4を通路の手すりとして兼用できる利点がある。
なお第1図の例と同じ部材については共通の符号を付し
て示し、若干界なるが共通性のある部材については第1
図の符号にbを付して示してその説明は省略した。
第7図はレール支持部材2cの固着板材22cの軌道桁
との対向面に、第1図で説明しkようなきざみ部14を
設ける代りに、多数の座ぐり孔を設けた場合の例を示し
ている。これはぎぎみ部14に比べて少数生産の場合に
適した加工形状のものとなる。なお第1図の例と同じ部
材については共通の符号を付して示し、若干異なるが共
通性のある部材については第1図の符号にCを付して示
してその説明は省略した。
第8図は、軌道桁1の上面11を乗客の避難用の通路と
して利用する場合に、走行体7に設けた乗客降車用の降
車手段の一例を示したものであり、本例では走行体7の
前部(又は後部)に開き戸71および72を設け、降車
口73を通って傾斜タラップ74から軌道桁上面11に
乗客が降車できるようにしている。
第9図の例は、軌道桁1dを上方開放の凹部15dをも
つ断面U字形に形成した場合の軌道を示している。
このようにすれば、軌道桁1dの凹部15dを作業者の
通路あるいは乗客の避難通路として好適に利用できると
いう利点がある。
なおこの場合に軌道桁1dに適宜の間隔で側方への開口
16dを形成して空気抜きや清掃の便に供するようにす
ることが好ましい。
また上記いずれの例についても軌道の延設方向に適当な
間隔で、乗客が地上に降りられる脱出シュート等を配置
しておくことが好ましい。
第10図は、凹部15dをもつ断面U字形に形成した軌
道桁1dの該凹部15dを、乗客の避難用の通路として
利用する場合に、走行体8dに設けた乗客降車用の降車
手段の二側を示したものであり、本例では走行体8dの
前部(又は後部)に上開き式の戸81dを設け、降車口
82dを通って下方に落下させた階段タラップ83dか
ら軌道桁の凹部15d乗客が降車できるようにしている
。この場合には降車口の構造が第8図の例に比べて容易
に設計できる利点もある。
第11図は本発明の軌道桁の更に別の実施例を示したも
のであり、この例の特徴は、レール304のたわみ傾動
を一層小さくするための手段をレール支持部材302に
設けたことと、レール支持部材302の構造を一層小さ
くした例の構造であることを特徴としている。その他の
構造は実質的に第1図の実施例と同様のものであるため
、共通的な構造9部品には第1図の例の符号を300台
の符号で示し、特に必要な説明以外は省略した。
まず本例においては、レール支持部材202の垂直部分
をなす固着用板材322は第11図(a)に示している
ように略円形をなしていて、その加工及び材料の節約を
行なっている。この固着用板材222のアンカーボルト
3034:よる軌道桁301への固着、固着用板材32
2と逆り字形に一体化されているレール担持用の板材3
21の構造及びレール204のレール取付はボルト33
4(ただし本例ではこのボルトは軌道横方向に関して2
本並列して固着強度を増強している)による固着、補強
フランジ323の構造等々に関しては第1図の実施例と
略同様である。なお軌道桁の垂直壁312及び固着用板
材の対向面に形成したきざみ部は、小径の多数の盲孔と
した。
そして本例の特徴は、補強フランジ323の頂部付近に
レール304に向って開口したネジ孔を有するナツト部
材350を溶接等によって固着させ、これに軸途中に角
軸部を有するネジ351を螺着してこのネジ351の先
端をレール304の脚3041に係合させることで、レ
ール304のたわみを一層抑制できるようにしているこ
とにある。なお本例においてのレール304の脚304
1が若干外向きに傾斜して設けられているのは、上記補
強用のネジ351の係合をよくするためであるが、これ
は第1図の形状のレールに対して本例の構成を適用して
もよいことは言うまでもない。
(発明の効果) 本発明によれば、レール支持部材を介して軌道桁により
支持されるレールのたわみ剛性を高くすることができ、
これによってレールひいては軌道の耐久性を向上できる
と共に、支持部材との係合面積を大きくして高いたわみ
剛性でレールを支持することで、レールの姿勢安定性を
向上させ、比較的浮上間隙の小さな吸引式磁気浮上型車
両の走行システムにおける制御性を向上させることかで
きる効果がある。
また軌道桁上面を、保守点検あるいは緊急避難用の通路
として利用することができ、特にワンビーム方式の軌道
において断面U字形の軌道桁を用いた場合には、車両が
走行する下方に安全な退避空間を十分確保できるという
効果がある。
更に従来の枕木方式のレール支持の構造では渦流の発生
による高速走行時における騒音や走行抵抗の問題があっ
たが、本発明の軌道を用いる場合にはこれらの問題が大
幅に軽減ないし解消されるという効果がある。
また更に、本発明のワンビーム方式の軌道におけるレー
ル支持の態様では、両側のレールの支持が各々独立して
いるために、片側のレールの位置、姿勢の調整が反対側
のレールの位置。
姿勢に影響せず調整が容易となる効果もあり、また地上
高を低くした走行システムを構成することかできるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明よりなる実施例1の軌道のレール
支持態様の構成概要を示す軌道の一部断面図、第1図(
b)は同側面図である。 第2図(a)は実施例1の軌道の平面図、第2図(b)
は同一部側面図である。 第3図(a)は実施例1の軌道のレールと走行体の関係
を示した一部断面図、第3図(b)はレールのたわみを
説明するための平面図である。 第4図(a)は実施例1の軌道のレール支持部材を軌道
桁に固着させる場合の作業を説明するための軌道の一部
断面図、第4図(b)は同一部側面図である。 第5図(a)は鉄製軌道桁の場合におけるレール支持態
様を示した軌道の一部断面図、第5図(b)は同側面図
である。 第6図はレール支持部材が軌道桁上面より上方に長く延
び出た構造のレール支持態様の実施例を説明するための
図、第7図はレール支持部材の変形例を説明するための
図である。 第8図(a)は軌道桁上面を避難用通路とした場合に車
両から避難通路に乗客が降車するための降車口の構造を
示した側面図、第0図(b)は同側面図である。 第9図は断面U字形の軌道桁の構造を示した図、第10
図はこの断面U字形の軌道桁の凹部を避難通路とした場
合に車両から避難通路に乗客が降車するための降車口の
構造を示した側面図である。 第11図(a)は本発明よりなる他の実施例の軌道のレ
ール支持態様の構成概要を示す軌道の一部断面図、第1
1図(b)は同側面図である。 第12図は従来の枕木を使用した軌道の構造を説明する
ための断面図、第13図(al は従来例の軌道のレー
ルと走行体の関係を示した一部断面図、第13図(b)
は従来例の支持態様におけるレールのたわみを説明する
ための平面図である。 1:軌道桁      2:レール支持部材3:アンカ
ーボルト  4:レール 5:充填剤層     6:ビニールパイプ7.8;走
行体    lOニスキット101・軌道桁     
 102:枕木103:固定ボルト    104;レ
ール104a :レール本体   104b :腕10
5:走行車両     106:モジユル107;浮上
用の電磁石  108:集電装置109ニトロリ−線 他4名 第 1 図(a) 第 図 (b) 第 図 (a) 第 4 図(a) 2 第 図 (a) 第 図 (b) 3 3a 弔 図 第 図 弔 図 (b) 2 4 第 9 図 第 0 図 第 1 図 (b) 第 2 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、車両走行方向にレール敷設のための台として延設さ
    れた軌道桁と、この軌道桁の側面から軌道横方向に離間
    した位置で軌道方向に延設されていて、下方に対向され
    る車両側電磁石と共に車両磁気浮上のための磁気回路を
    形成するレール本体、及びこのレール本体から軌道桁方
    向に張出した張出腕を有するレールと、これら各レール
    の延設方向に一定間隔で多数点在配置されて前記レール
    張出腕を結合担持するレール支持部材と、このレール支
    持部材を軌道桁側面の立壁面に固着させる固着手段とを
    備えたことを特徴とする吸引式磁気浮上型車両用の軌道
    。 2、前記レールが、一線状の軌道桁の両側に沿って一対
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸
    引式磁気浮上型車両用の軌道。 3、前記レールが、並行一対の二線状の軌道桁の内側に
    夫々設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    吸引式磁気浮上型車両用の軌道。 4、前記レール支持部材は、レール張出腕の下面に面接
    合される略水平なレール支持部と、軌道桁側面の立壁面
    に充填剤層を介して面接合される略垂直な軌道桁への固
    着部と、これらレール支持部及び軌道桁への固着部を結
    合して補強する補強フランジ部とを有することを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の吸引式磁気浮
    上型車両用の軌道。 5、前記レール支持部材のレール支持部は、このレール
    支持部上に面接合されたレール張出腕と、レール延設方
    向に隔設された複数のボルトで締結されることを特徴と
    する請求項4に記載の吸引式磁気浮上型車両用の軌道。 6、前記レール支持部材の軌道桁への固着部が、レール
    延設方向を長軸とする楕円の略下半円の形状をなしてい
    ることを特徴とする請求項4又は5に記載の吸引式磁気
    浮上型車両用の軌道。 7、前記レール支持部材のレール支持部が、軌道桁の上
    面から一定高さ高い位置に設定されていることを特徴と
    する請求項4ないし6のいずれかに記載の吸引式磁気浮
    上型車両用の軌道。 8、前記軌道桁が軌道横方向の断面で上方に開いた凹部
    をもったU字形をなしていることを特徴とする請求項2
    に記載の吸引式磁気浮上型車両用の軌道。 9、前記断面U字形の軌道桁の凹部が、避難用の通路で
    あることを特徴とする請求項8に記載の吸引式磁気浮上
    型車両用の軌道。 10、請求項9の軌道桁が、避難用通路から外部への脱
    出口を有することを特徴とする吸引式磁気浮上型車両用
    の軌道。 11、前記避難用通路を有する請求項9又は10のいず
    れかの軌道と、この避難用通路に降車するための降車手
    段が設けられている吸引式磁気浮上走行車両の組合せか
    らなることを特徴とする吸引式磁気浮上型車両の走行シ
    ステム。
JP16645789A 1989-06-28 1989-06-28 吸引式磁気浮上型車両用の軌道、及びこの軌動を用いた走行システム Pending JPH0333301A (ja)

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