JPH0333163Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0333163Y2 JPH0333163Y2 JP11231686U JP11231686U JPH0333163Y2 JP H0333163 Y2 JPH0333163 Y2 JP H0333163Y2 JP 11231686 U JP11231686 U JP 11231686U JP 11231686 U JP11231686 U JP 11231686U JP H0333163 Y2 JPH0333163 Y2 JP H0333163Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- shaped conductor
- conductor
- pipe
- jumper device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 48
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 6
- 239000007787 solid Substances 0.000 claims description 6
- 239000012212 insulator Substances 0.000 claims description 4
- 239000000725 suspension Substances 0.000 claims description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
Landscapes
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は架空送電線におけるジヤンパ装置に
関するものである。
関するものである。
(従来の技術)
架空送電線を鉄塔部において相互に接続する周
知のジヤンパ装置において、従来ジヤンパ線の全
部分を撚線としたものが用いられていたが、この
構造のものではジヤンパ線がカテナリ曲線をなし
て垂下するために耐張碍子連が比較的長い高圧送
電線の場合は異相のジヤンパ線間において必要な
絶縁距離を確保しにくく、この結果必然的に鉄塔
が大型化する不都合があつた。
知のジヤンパ装置において、従来ジヤンパ線の全
部分を撚線としたものが用いられていたが、この
構造のものではジヤンパ線がカテナリ曲線をなし
て垂下するために耐張碍子連が比較的長い高圧送
電線の場合は異相のジヤンパ線間において必要な
絶縁距離を確保しにくく、この結果必然的に鉄塔
が大型化する不都合があつた。
この不都合を避けるため近時第5図に示される
ように、ジヤンパ線の中間部分を水平に延びる断
面円形のパイプ導体105に替え、このパイプ導
体105の両端部付近をヨーク4に吊りロツド6
を介して支持し、パイプ導体105の両端部とそ
れぞれの側の本線3とを接続する両端側の導体だ
けを本線3と同様の撚線導体7とした構造のいわ
ゆるパイプ吊架式ジヤンパ装置が多用されつつあ
る。
ように、ジヤンパ線の中間部分を水平に延びる断
面円形のパイプ導体105に替え、このパイプ導
体105の両端部付近をヨーク4に吊りロツド6
を介して支持し、パイプ導体105の両端部とそ
れぞれの側の本線3とを接続する両端側の導体だ
けを本線3と同様の撚線導体7とした構造のいわ
ゆるパイプ吊架式ジヤンパ装置が多用されつつあ
る。
しかしながらこのパイプ吊架式のジヤンパ装置
でも、海岸近くの塩害の大きい場所、あるいは送
電電圧の高い場合には耐張碍子連2の長さを十分
とらねばならぬ必要があり、このためパイプ導体
105が長大化して以下に述べるような振動の問
題が発生する。
でも、海岸近くの塩害の大きい場所、あるいは送
電電圧の高い場合には耐張碍子連2の長さを十分
とらねばならぬ必要があり、このためパイプ導体
105が長大化して以下に述べるような振動の問
題が発生する。
(考案が解決しようとする問題点)
パイプ導体105の両端部付近はヨーク4に吊
りロツド6を介してちようどブランコの形に吊り
下げられ、したがつてパイプ導体105はヨーク
4の吊り下げ支持点を中心として揺動可能となつ
ているが、この考案が問題とするのはこの揺動の
問題ではなく、パイプ導体105自身がちようど
弦のように振動する、揺動とは別の問題であると
にまず注目銘記されたい。
りロツド6を介してちようどブランコの形に吊り
下げられ、したがつてパイプ導体105はヨーク
4の吊り下げ支持点を中心として揺動可能となつ
ているが、この考案が問題とするのはこの揺動の
問題ではなく、パイプ導体105自身がちようど
弦のように振動する、揺動とは別の問題であると
にまず注目銘記されたい。
上記の振動は、パイプ導体105の後流に生成
するカルマン渦に起因して生じるものである。す
なわち第6図に示されるように、ある直径Dを有
する断面外周が真円のパイプ導体105の側面に
横風が作用すると、そのパイプ導体105の背後
に左巻きの渦8Lおよび右巻きの渦8Rが交互に
現れるカルマン渦が生成し、このカルマン渦によ
つてパイプ導体105に鉛直上下方向の交番力が
作用し、これによつてパイプ導体105に第7図
aに示されるようなパイプ導体105の全長を半
波長とす基本モードの振動、あるいは同図bに示
されるようなパイプ導体105の中点Pが節とな
つて波長がパイプ導体105の長さに等しい第2
モードの振動、さらにあるいは同図cに示される
ようなパイプ導体105の3等分点Q,Rが節と
なつて波長がパイプ導体105の長さの2/3に等
しい第3モードの振動などの定在波振動が発生す
る。
するカルマン渦に起因して生じるものである。す
なわち第6図に示されるように、ある直径Dを有
する断面外周が真円のパイプ導体105の側面に
横風が作用すると、そのパイプ導体105の背後
に左巻きの渦8Lおよび右巻きの渦8Rが交互に
現れるカルマン渦が生成し、このカルマン渦によ
つてパイプ導体105に鉛直上下方向の交番力が
作用し、これによつてパイプ導体105に第7図
aに示されるようなパイプ導体105の全長を半
波長とす基本モードの振動、あるいは同図bに示
されるようなパイプ導体105の中点Pが節とな
つて波長がパイプ導体105の長さに等しい第2
モードの振動、さらにあるいは同図cに示される
ようなパイプ導体105の3等分点Q,Rが節と
なつて波長がパイプ導体105の長さの2/3に等
しい第3モードの振動などの定在波振動が発生す
る。
パイプ導体105にこのような定在波振動が起
こると、パイプ導体の両端の吊り下げ支持部や、
パイプ導体中央部のジヤンパホーン、接地金具な
どに繰り返し応力が発生し、パイプ導体自体やこ
れと固定関係にある各種金具ならびにそれらの取
付ボルトなどが疲労するという大きな問題を招
く。
こると、パイプ導体の両端の吊り下げ支持部や、
パイプ導体中央部のジヤンパホーン、接地金具な
どに繰り返し応力が発生し、パイプ導体自体やこ
れと固定関係にある各種金具ならびにそれらの取
付ボルトなどが疲労するという大きな問題を招
く。
(問題点を解決するための手段)
この考案はこのような問題を解決するためにな
されたものであつて、耐張碍子連と本線との間に
あるヨークと棒状導体の端部付近とを吊りロツド
を介して連結してこの棒状導体を略水平状態に支
持するとともに、本線と前記棒状導体の端部とを
撚線導体によつて電気的に接続してなるジヤンパ
装置において、前記棒状導体が、非真円断面形状
の充実または中空単体ロツドをその長さ方向の中
心軸線を中心としてねじつてなる捻り剛性体にて
形成されている架空送電線におけるジヤンパ装置
である。
されたものであつて、耐張碍子連と本線との間に
あるヨークと棒状導体の端部付近とを吊りロツド
を介して連結してこの棒状導体を略水平状態に支
持するとともに、本線と前記棒状導体の端部とを
撚線導体によつて電気的に接続してなるジヤンパ
装置において、前記棒状導体が、非真円断面形状
の充実または中空単体ロツドをその長さ方向の中
心軸線を中心としてねじつてなる捻り剛性体にて
形成されている架空送電線におけるジヤンパ装置
である。
(作用)
使用される棒状導体は非真円形断面形状の単体
ロツドをその長さ方向の中心軸線を中心としてね
じつた捻り剛性体であるから、その棒状導体の後
流の流線が長手方向に沿う各点においてランダム
変動的に変化することになり、このためその棒状
導体の長手方向の各位置におけるカルマン渦に起
因する振動の振動数が互いに異なり干渉し合い、
棒状導体全体として振動がすみやかに減衰するも
のである。
ロツドをその長さ方向の中心軸線を中心としてね
じつた捻り剛性体であるから、その棒状導体の後
流の流線が長手方向に沿う各点においてランダム
変動的に変化することになり、このためその棒状
導体の長手方向の各位置におけるカルマン渦に起
因する振動の振動数が互いに異なり干渉し合い、
棒状導体全体として振動がすみやかに減衰するも
のである。
(実施例)
第1図ないし第3図についてこの考案の一実施
例を説明する。
例を説明する。
この考案に用いる棒状導体5は、たとえば図示
の正三角形のように、非真円形断面形状の充実ま
たは中空単体ロツドをその長さ方向の中心軸線O
を中心としてねじつてなる捻り剛性体からなるも
のである。
の正三角形のように、非真円形断面形状の充実ま
たは中空単体ロツドをその長さ方向の中心軸線O
を中心としてねじつてなる捻り剛性体からなるも
のである。
棒状導体5はこのような捻り剛性体であるた
め、前記作用の項で説明した通り、その棒状導体
5の側面に作用する横風の棒状導体5の後流の流
線が棒状導体5の長手方向に沿う各点においてラ
ンダム変動的に変化することになり、この結果カ
ルマン渦に起因する振動の周波数が棒状導体5の
長手方向の各位置において互いに異なり干渉し合
い、棒状導体全体としては殆ど振動を生じないも
のである。
め、前記作用の項で説明した通り、その棒状導体
5の側面に作用する横風の棒状導体5の後流の流
線が棒状導体5の長手方向に沿う各点においてラ
ンダム変動的に変化することになり、この結果カ
ルマン渦に起因する振動の周波数が棒状導体5の
長手方向の各位置において互いに異なり干渉し合
い、棒状導体全体としては殆ど振動を生じないも
のである。
なお棒状導体5のねじりのピツチは特に限定さ
れないが、棒状導体5の全長において数ピツチ程
度でよい。
れないが、棒状導体5の全長において数ピツチ程
度でよい。
なお第4図はこの考案の棒状導体5を構成する
各種捻り剛性体の断面形状を示しており、同図a
は凹曲三角形の充実単体ロツド、同図bは正方形
の中空単体ロツド、同図cは陣笠形の充実単体ロ
ツド、同図dは惰円形の中空単体ロツドである。
各種捻り剛性体の断面形状を示しており、同図a
は凹曲三角形の充実単体ロツド、同図bは正方形
の中空単体ロツド、同図cは陣笠形の充実単体ロ
ツド、同図dは惰円形の中空単体ロツドである。
(考案の効果)
以上の説明から明らかなように、この考案にお
ける棒状導体は、カルマン渦に起因する振動を生
じることがなく、したがつて棒状導体自身はもち
ろん、その吊り下げ支持具、ジヤンパホーン、接
地金具、取付ボルトなどが応力疲労を起こして損
傷する恐れを排除し得るものである。また棒状導
体は単体ロツドであるので、複数の部材を組合わ
せる場合のような構造の複雑化を招くことなく、
ジヤンパ装置組立て作業性においても有利なもの
である。
ける棒状導体は、カルマン渦に起因する振動を生
じることがなく、したがつて棒状導体自身はもち
ろん、その吊り下げ支持具、ジヤンパホーン、接
地金具、取付ボルトなどが応力疲労を起こして損
傷する恐れを排除し得るものである。また棒状導
体は単体ロツドであるので、複数の部材を組合わ
せる場合のような構造の複雑化を招くことなく、
ジヤンパ装置組立て作業性においても有利なもの
である。
第1図はこの考案に係る一実施例のジヤンパ装
置の要部を示す側面図、第2図は第1図の−
線による断面図、第3図は同じく−線による
断面図、第4図a〜dはこの考案に係る棒状導体
を構成する各種捻り剛性体の断面形状を例示する
横断面図、第5図は従来のジヤンパ装置を説明す
る側面図、第6図は従来の断面外形円形のパイプ
導体の後流に発生するカルマン渦を図解する説明
図、第7図a,b,cは上記従来のパイプ導体に
生起する定在波振動を説明する説明図である。 5……棒状導体。
置の要部を示す側面図、第2図は第1図の−
線による断面図、第3図は同じく−線による
断面図、第4図a〜dはこの考案に係る棒状導体
を構成する各種捻り剛性体の断面形状を例示する
横断面図、第5図は従来のジヤンパ装置を説明す
る側面図、第6図は従来の断面外形円形のパイプ
導体の後流に発生するカルマン渦を図解する説明
図、第7図a,b,cは上記従来のパイプ導体に
生起する定在波振動を説明する説明図である。 5……棒状導体。
Claims (1)
- 耐張碍子連2と本線3との間にあるヨーク4と
棒状導体5の端部付近とを吊りロツド6を介して
連結してこの棒状導体5を略水平に吊持するとと
もに、本線3と前記棒状導体5の端部とを撚線導
体7によつて電気的に接続してなるジヤンパ装置
において、前記棒状導体5が、非真円形断面形状
の充実または中空単体ロツドをその長さ方向の中
心軸線を中心としてねじつてなる捻り剛性体にて
形成されていることを特徴とする架空送電線にお
けるジヤンパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11231686U JPH0333163Y2 (ja) | 1986-07-22 | 1986-07-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11231686U JPH0333163Y2 (ja) | 1986-07-22 | 1986-07-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6321432U JPS6321432U (ja) | 1988-02-12 |
JPH0333163Y2 true JPH0333163Y2 (ja) | 1991-07-15 |
Family
ID=30993074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11231686U Expired JPH0333163Y2 (ja) | 1986-07-22 | 1986-07-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0333163Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-07-22 JP JP11231686U patent/JPH0333163Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6321432U (ja) | 1988-02-12 |
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