JPH0333074B2 - - Google Patents
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- JPH0333074B2 JPH0333074B2 JP62244365A JP24436587A JPH0333074B2 JP H0333074 B2 JPH0333074 B2 JP H0333074B2 JP 62244365 A JP62244365 A JP 62244365A JP 24436587 A JP24436587 A JP 24436587A JP H0333074 B2 JPH0333074 B2 JP H0333074B2
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- welding
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- laser beam
- gap
- keyhole
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K26/00—Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
- B23K26/20—Bonding
- B23K26/21—Bonding by welding
- B23K26/24—Seam welding
- B23K26/26—Seam welding of rectilinear seams
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K33/00—Specially-profiled edge portions of workpieces for making soldering or welding connections; Filling the seams formed thereby
- B23K33/004—Filling of continuous seams
- B23K33/008—Filling of continuous seams for automotive applications
Landscapes
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- Laser Beam Processing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はレーザビームによる突合せ溶接方法に
関し、さらに詳しく例えば缶胴などを製造するた
めに薄板状の溶接部材を突合せ、この突合せ端面
に沿つてレーザビームを照射し突合せ溶接を行う
方法に関する。
関し、さらに詳しく例えば缶胴などを製造するた
めに薄板状の溶接部材を突合せ、この突合せ端面
に沿つてレーザビームを照射し突合せ溶接を行う
方法に関する。
レーザビーム溶接は狭い範囲ヘレーザ光のエネ
ルギーを集中させることが可能であるため、金属
薄板の突合せ溶接に適している。ところで、レー
ザビームにより金属薄板を突合せ溶接する場合、
溶接速度を上げるにつれてレーザビームのエネル
ギー密度も高める必要があり、そのような高速溶
接時には次のような現象が発生する。すなわち、
ハンピングと呼ばれるこぶ状の突起が溶接ビード
表側に沿つて不連続に現われたり、また溶接条件
によつては溶接部の中央部が連続的に盛上り裏面
側が凹んでしまうアンダーカツトを生じ、この状
態が一段と進むと穴あきが生じることもある。そ
して、上記現象は例えば厚さ0.2mmの表面処理鋼
板を溶接速度30m/min以上で溶接するときに著
しく発生する。上記の現象は特開昭62−61786号
公報に開示されている方法により多少改善するこ
とができる。
ルギーを集中させることが可能であるため、金属
薄板の突合せ溶接に適している。ところで、レー
ザビームにより金属薄板を突合せ溶接する場合、
溶接速度を上げるにつれてレーザビームのエネル
ギー密度も高める必要があり、そのような高速溶
接時には次のような現象が発生する。すなわち、
ハンピングと呼ばれるこぶ状の突起が溶接ビード
表側に沿つて不連続に現われたり、また溶接条件
によつては溶接部の中央部が連続的に盛上り裏面
側が凹んでしまうアンダーカツトを生じ、この状
態が一段と進むと穴あきが生じることもある。そ
して、上記現象は例えば厚さ0.2mmの表面処理鋼
板を溶接速度30m/min以上で溶接するときに著
しく発生する。上記の現象は特開昭62−61786号
公報に開示されている方法により多少改善するこ
とができる。
この特開昭62−61786号公報に提案された方法
によると、第9図に示すように溶接部材はαの角
度に傾けられた上方がdの距離だけ開いた状態で
突合される。溶接部材はC、Dで示す方向の力で
押し付けられ下端が線接触状態となりレーザビー
ムは上部Bの方向から突合せ部に照射される。
によると、第9図に示すように溶接部材はαの角
度に傾けられた上方がdの距離だけ開いた状態で
突合される。溶接部材はC、Dで示す方向の力で
押し付けられ下端が線接触状態となりレーザビー
ムは上部Bの方向から突合せ部に照射される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記特開昭62−61786号公報に提案された方法
には次のような問題点があつた。
には次のような問題点があつた。
すなわち、突合せをαの開き角で行う場合、端
面の接触は線状となるので、突合せのくい違いが
起きやすく第9図に示すような突合せ形状を安定
して形成することは困難である。
面の接触は線状となるので、突合せのくい違いが
起きやすく第9図に示すような突合せ形状を安定
して形成することは困難である。
また、突合せ部端面下部では両端面が接触して
いるものの、接触部近傍の部材の質量が少なくシ
ートの厚さが極度に薄い場合の突合せ溶接と同じ
くレーザ光に接触後短時間で蒸発し易く穴あきの
原因となる。
いるものの、接触部近傍の部材の質量が少なくシ
ートの厚さが極度に薄い場合の突合せ溶接と同じ
くレーザ光に接触後短時間で蒸発し易く穴あきの
原因となる。
さらに、突合せはαの開き角で行われるため溶
接後の突合せ面の形状も平担でなく折れ曲つたい
びつな形状となる。
接後の突合せ面の形状も平担でなく折れ曲つたい
びつな形状となる。
そこで、本発明は上記問題点を解決するために
なされたもので、安定した突合せ形状により、高
速度にて穴あきのない一様な溶接部の得られるレ
ーザビームによる突合せ溶接方法を提供すること
を目的とする。
なされたもので、安定した突合せ形状により、高
速度にて穴あきのない一様な溶接部の得られるレ
ーザビームによる突合せ溶接方法を提供すること
を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るレ
ーザビームによる突合せ溶接方法にあつては、薄
板の溶接部材を突合せ、この突合せ端面に沿つて
レーザビームを照射し突合せ溶接を行う方法にお
いて、上記溶接部材の突合せ端面の少くとも一方
に、その長手方向に繰り返し現れるようにした凹
みを設け、突合せ端面間に幅が繰り返し変化する
間〓を生じた状態で高速度溶接を行うことを特徴
とする。
ーザビームによる突合せ溶接方法にあつては、薄
板の溶接部材を突合せ、この突合せ端面に沿つて
レーザビームを照射し突合せ溶接を行う方法にお
いて、上記溶接部材の突合せ端面の少くとも一方
に、その長手方向に繰り返し現れるようにした凹
みを設け、突合せ端面間に幅が繰り返し変化する
間〓を生じた状態で高速度溶接を行うことを特徴
とする。
突合せ部における微小な間〓の存在が溶接に好
ましい効果を生じさせる原因については次のよう
に推測される。
ましい効果を生じさせる原因については次のよう
に推測される。
すなわち、レーザビームによる溶接では、キー
ホールと呼ばれるレーザビームの穴が形成されて
いることが知られているが、高速溶接時にはこの
キーホールの伸びる方向が真直ぐ下方に向かつて
いるのではなく、溶接の下流方向に向つて斜めに
なつており、そのため溶接部が盛り上がり裏面が
切れ込むようなアンダーカツト現象、あるいはハ
ンピング現象が発生するものと考えられる。そし
て、このような現象はビードオンプレートと呼ば
れる、単に平板上にレーザビームを照射したとき
の方が顕著に現われるのである。例えば厚さ0.2
mmの表面処理鋼板のビードオンプレートではレー
ザビーム移行速度20m/min以上で上記現象が顕
著に現われる。ビードオンプレートの方が突合せ
溶接よりも溶接部の盛り上がりあるいはハンピン
グ等の現象が著しく生じるのはキーホールの溶接
下流方向への曲がりが著しいためであり、言い替
えれば、突合せ部の〓間がキーホールの曲がりを
是正する効果を有していると考えられるのであ
る。そして、突合せ部に積極的に微小な間〓を設
けることによりキーホールの方向をより下方に向
けることが可能になるものと考えられる。
ホールと呼ばれるレーザビームの穴が形成されて
いることが知られているが、高速溶接時にはこの
キーホールの伸びる方向が真直ぐ下方に向かつて
いるのではなく、溶接の下流方向に向つて斜めに
なつており、そのため溶接部が盛り上がり裏面が
切れ込むようなアンダーカツト現象、あるいはハ
ンピング現象が発生するものと考えられる。そし
て、このような現象はビードオンプレートと呼ば
れる、単に平板上にレーザビームを照射したとき
の方が顕著に現われるのである。例えば厚さ0.2
mmの表面処理鋼板のビードオンプレートではレー
ザビーム移行速度20m/min以上で上記現象が顕
著に現われる。ビードオンプレートの方が突合せ
溶接よりも溶接部の盛り上がりあるいはハンピン
グ等の現象が著しく生じるのはキーホールの溶接
下流方向への曲がりが著しいためであり、言い替
えれば、突合せ部の〓間がキーホールの曲がりを
是正する効果を有していると考えられるのであ
る。そして、突合せ部に積極的に微小な間〓を設
けることによりキーホールの方向をより下方に向
けることが可能になるものと考えられる。
いずれにしても、突合せ部に存在する微小な間
〓の効果により、溶接部の盛り上がりあるいはハ
ンピング等の殆んどない溶接が出来ることが判明
したのである。なお、突合せ部の間〓はレーザビ
ームが入り込めるようにレーザビームの波長(炭
酸ガスレーザで10.6μm)以上の幅であることが
好ましい。
〓の効果により、溶接部の盛り上がりあるいはハ
ンピング等の殆んどない溶接が出来ることが判明
したのである。なお、突合せ部の間〓はレーザビ
ームが入り込めるようにレーザビームの波長(炭
酸ガスレーザで10.6μm)以上の幅であることが
好ましい。
本発明と特開昭62−61786号公報に開示された
発明との作用上の差異は次のように考えられる。
発明との作用上の差異は次のように考えられる。
キーホールの発生を伴うキーホール溶接では、
キーホールは溶融金属で取り囲まれており、この
キーホールを溶融金属が埋め込むようにして溶接
が進行して行く。
キーホールは溶融金属で取り囲まれており、この
キーホールを溶融金属が埋め込むようにして溶接
が進行して行く。
特開昭62−61786号の発明では、キーホールは、
突合せ端面の上方が開かれているため、突合せ端
面の裏面側である下方部にて形成されることにな
る。この際、キーホールを埋めるべき溶融金属の
量は従来の突合せ溶接あるいは、本発明よりも比
較的少なく、このため、キーホールの大きさが大
きくなると、そのキーホールを溶融金属にて埋め
込むことが難しくなる。また、キーホールの大き
さの変化は溶接部での溶融金属の遍在を助長す
る。最終的な突合せ方向へのブランクの移行によ
り多少の溶融金属の遍在は、ある程度是正される
可能性はあるが、穴あきあるいは著しい溶融金属
の遍在を完全に是正することは難しい。
突合せ端面の上方が開かれているため、突合せ端
面の裏面側である下方部にて形成されることにな
る。この際、キーホールを埋めるべき溶融金属の
量は従来の突合せ溶接あるいは、本発明よりも比
較的少なく、このため、キーホールの大きさが大
きくなると、そのキーホールを溶融金属にて埋め
込むことが難しくなる。また、キーホールの大き
さの変化は溶接部での溶融金属の遍在を助長す
る。最終的な突合せ方向へのブランクの移行によ
り多少の溶融金属の遍在は、ある程度是正される
可能性はあるが、穴あきあるいは著しい溶融金属
の遍在を完全に是正することは難しい。
キーホールの大きさは突合せ部の微妙な状態に
左右されるが、特開昭62−61786号の発明のよう
に、突合せ端面の一方端だけを、正確に突合せ、
キーホールの大きさを均一に保つことは、実際に
は容易なことではないと考えられる。
左右されるが、特開昭62−61786号の発明のよう
に、突合せ端面の一方端だけを、正確に突合せ、
キーホールの大きさを均一に保つことは、実際に
は容易なことではないと考えられる。
本発明では、突合せ部において、決められた大
きさの間〓を有することを特徴としている。この
場合、レーザビームの照射により形成された溶融
金属の一部が溶接上流側に設けられた微小な間〓
に入り込む。このことが間〓の無い場合に比べ
て、キーホールの下方への直進性を高めることに
なるのであり、それにより溶接速度を高めても、
正常な溶接が可能となるのである。
きさの間〓を有することを特徴としている。この
場合、レーザビームの照射により形成された溶融
金属の一部が溶接上流側に設けられた微小な間〓
に入り込む。このことが間〓の無い場合に比べ
て、キーホールの下方への直進性を高めることに
なるのであり、それにより溶接速度を高めても、
正常な溶接が可能となるのである。
このように本発明では、キーホールは突合せ端
面の深さ方向のほぼ全長に渡つて比較的まつすぐ
に形成されるのであり、このキーホールを取り囲
んでいる溶融金属がキーホールを順次埋め込むこ
とにより正常な溶接が行えるのである。突合せ部
の間〓が大き過ぎると、レーザビームはその周囲
を溶融金属で取り囲まれることなく突合せ部に入
り込むのであり、その結果溶接欠陥を生じ易くな
るのである。したがつて、突合せ部での間〓の大
きさは適正な値とする必要がある。
面の深さ方向のほぼ全長に渡つて比較的まつすぐ
に形成されるのであり、このキーホールを取り囲
んでいる溶融金属がキーホールを順次埋め込むこ
とにより正常な溶接が行えるのである。突合せ部
の間〓が大き過ぎると、レーザビームはその周囲
を溶融金属で取り囲まれることなく突合せ部に入
り込むのであり、その結果溶接欠陥を生じ易くな
るのである。したがつて、突合せ部での間〓の大
きさは適正な値とする必要がある。
このように突合せ部に設けられた間〓の形状に
おいて、またその間〓がもたらす効果において本
発明と特開昭62−61786号の発明とでは異なるの
である。
おいて、またその間〓がもたらす効果において本
発明と特開昭62−61786号の発明とでは異なるの
である。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。第1図は本発明の第1の実施例を示し、同図
において、1,2は金属薄板の溶接部材であり、
溶接部材1には円弧状の凹部が複数形成され、溶
接部材2と突合せたとき間〓3,3…が溶接方向
において断続的に形成される。また、同図に示す
ように突合された溶接部材1,2は従来公知の送
り装置によりレーザビームBとの間に相対運動が
与えられ、ハンピング等のない溶接部が得られ
る。突合せ部の間〓はレーザビームが入り込める
ようにレーザの波長(炭酸ガスレーザでは10.6μ
m)以上の幅であることが好ましく、図に示すよ
うに、間〓が突合せ部にて上下方向に貫通してい
る場合、間〓の幅は板厚の35%以下が好ましい。
また、間〓と間〓との間の実質的に接触している
突合せ部の長さは、間〓の効果を溶接部全体に渡
つて保つためにレーザビームの直径の2倍以下で
あることが好ましく、レーザビームの直径以下と
するのが特に好ましい。
る。第1図は本発明の第1の実施例を示し、同図
において、1,2は金属薄板の溶接部材であり、
溶接部材1には円弧状の凹部が複数形成され、溶
接部材2と突合せたとき間〓3,3…が溶接方向
において断続的に形成される。また、同図に示す
ように突合された溶接部材1,2は従来公知の送
り装置によりレーザビームBとの間に相対運動が
与えられ、ハンピング等のない溶接部が得られ
る。突合せ部の間〓はレーザビームが入り込める
ようにレーザの波長(炭酸ガスレーザでは10.6μ
m)以上の幅であることが好ましく、図に示すよ
うに、間〓が突合せ部にて上下方向に貫通してい
る場合、間〓の幅は板厚の35%以下が好ましい。
また、間〓と間〓との間の実質的に接触している
突合せ部の長さは、間〓の効果を溶接部全体に渡
つて保つためにレーザビームの直径の2倍以下で
あることが好ましく、レーザビームの直径以下と
するのが特に好ましい。
第1図における溶接部材1の端面長手方向に繰
り返し現れるようにした凹みの形状は、例えば第
4図に示すようにローレツト6で加工することに
より得られる。すなわち、溶接部材1は台4と上
部押えローラ5との間をピツカー7,7で押され
て移動しつつ、サイドローラ8とローレツト6と
で加圧され溶接部材1にローレツト6を圧接させ
ることにより、ローレツト6の表面の凹凸が溶接
部材1の一側面に転写される。また、加工の他の
方法としては、フライス加工や研削加工などの切
削加工により突合せ、端面の一部を削つて端面に
凹凸をつけることもできる。
り返し現れるようにした凹みの形状は、例えば第
4図に示すようにローレツト6で加工することに
より得られる。すなわち、溶接部材1は台4と上
部押えローラ5との間をピツカー7,7で押され
て移動しつつ、サイドローラ8とローレツト6と
で加圧され溶接部材1にローレツト6を圧接させ
ることにより、ローレツト6の表面の凹凸が溶接
部材1の一側面に転写される。また、加工の他の
方法としては、フライス加工や研削加工などの切
削加工により突合せ、端面の一部を削つて端面に
凹凸をつけることもできる。
以下、この実施例の具体的な実験例を示す。
まず、クロム量が100mg/m2の金属クロム層と、
金属クロム量換算で15mg/m2のオキサイドクロム
層とを有し、板厚が0.21mmのテインフリーステイ
ール薄板の缶胴体の内面と成るべき面にエポキシ
フエノール系塗料を塗り、さらに外面となるべき
面に印刷を行つた後、シヤーリングマシンを用い
てブランク状に切断した。しかる後、第4図に示
す装置を用いて、ブランクの一方の突合せ端面に
鋸歯状の凹凸を付けた。その鋸歯の歯の最大深さ
は0.04mmで、歯のピツチは0.1mmに設定されてい
る。
金属クロム量換算で15mg/m2のオキサイドクロム
層とを有し、板厚が0.21mmのテインフリーステイ
ール薄板の缶胴体の内面と成るべき面にエポキシ
フエノール系塗料を塗り、さらに外面となるべき
面に印刷を行つた後、シヤーリングマシンを用い
てブランク状に切断した。しかる後、第4図に示
す装置を用いて、ブランクの一方の突合せ端面に
鋸歯状の凹凸を付けた。その鋸歯の歯の最大深さ
は0.04mmで、歯のピツチは0.1mmに設定されてい
る。
次に、このブランクをロールフオーミングし
て、内径が65.3mm、高さが104.7mmの円筒状に成
形した。この円筒状のブランクの一対の端面を突
き合わせ、そこにレーザビームを照射しながら、
その突合せ部を溶接した。その際、円筒状のブラ
ンクを50m/minの速度で移動させ、炭酸ガスレ
ーザを用いてレーザビームの出力は2.2kwとし、
焦点距離が63.5mmの集光レンズを用いてレーザビ
ームを集光した。
て、内径が65.3mm、高さが104.7mmの円筒状に成
形した。この円筒状のブランクの一対の端面を突
き合わせ、そこにレーザビームを照射しながら、
その突合せ部を溶接した。その際、円筒状のブラ
ンクを50m/minの速度で移動させ、炭酸ガスレ
ーザを用いてレーザビームの出力は2.2kwとし、
焦点距離が63.5mmの集光レンズを用いてレーザビ
ームを集光した。
この得られた溶接缶胴の溶接部の断面を5%硝
酸アルコール溶液により腐食した状態を示す拡大
断面図(倍率86倍)を、第5図に示す。その溶接
部における溶融凝固部11は照射面側の盛り上が
りあるいは裏面側の切れ込み12などの欠陥の全
くない正常な状態であつた。
酸アルコール溶液により腐食した状態を示す拡大
断面図(倍率86倍)を、第5図に示す。その溶接
部における溶融凝固部11は照射面側の盛り上が
りあるいは裏面側の切れ込み12などの欠陥の全
くない正常な状態であつた。
比較のため、ブランクの両端を直線状に切断し
たもの、すなわち、間〓の幅が実質的に零である
ブランクを用いて、同じ溶接条件にて溶接を行つ
た。この突合せ間〓が実質的に零のブランクを用
いて得た溶接部の断面を5%硝酸アルコール溶液
により腐食した状態を示す拡大断面図(倍率86
倍)を、第6図に示す。したがつて、突合せ間〓
が無い時には、第6図に示すように、溶融凝固部
11の盛り上り及び裏面側の切れ込み12が顕著
に生じていた。
たもの、すなわち、間〓の幅が実質的に零である
ブランクを用いて、同じ溶接条件にて溶接を行つ
た。この突合せ間〓が実質的に零のブランクを用
いて得た溶接部の断面を5%硝酸アルコール溶液
により腐食した状態を示す拡大断面図(倍率86
倍)を、第6図に示す。したがつて、突合せ間〓
が無い時には、第6図に示すように、溶融凝固部
11の盛り上り及び裏面側の切れ込み12が顕著
に生じていた。
また、他の比較例としては第7図に示すように
溶接部材1の両端が突出し、中間部が後退する湾
形に形成されており、溶接部材2と突合せたとき
間〓3が生じるものがある。この比較例ではシヤ
ーリングマシンを用いてブランク状に切断する
際、突き合わせるべき一方のブランクの端面が凹
状になるように、すなわち、両端部が突き出てお
り中央部が凹むような形状とし、もう一方が直線
状となるようにした。この得られた溶接缶胴のう
ち、突合せ間〓が0.04mmのブランクを溶接して得
られた溶接部の断面を5%硝酸アルコール溶液に
より腐食した状態を示す拡大断面図(倍率86倍)
を第8図に示す。
溶接部材1の両端が突出し、中間部が後退する湾
形に形成されており、溶接部材2と突合せたとき
間〓3が生じるものがある。この比較例ではシヤ
ーリングマシンを用いてブランク状に切断する
際、突き合わせるべき一方のブランクの端面が凹
状になるように、すなわち、両端部が突き出てお
り中央部が凹むような形状とし、もう一方が直線
状となるようにした。この得られた溶接缶胴のう
ち、突合せ間〓が0.04mmのブランクを溶接して得
られた溶接部の断面を5%硝酸アルコール溶液に
より腐食した状態を示す拡大断面図(倍率86倍)
を第8図に示す。
したがつて、本実施例は第7図に示す比較例と
比べて、間〓の大きさを制御することが容易とな
り、間〓の幅は多少大きくしても間〓の全体積は
小さくできるため、溶接部の厚みの減少あるいは
穴あきが生じ難くなる。このように間〓の幅を大
きくすることにより、間〓の効果が高まり、より
好ましい溶接状態を得ることができる。
比べて、間〓の大きさを制御することが容易とな
り、間〓の幅は多少大きくしても間〓の全体積は
小さくできるため、溶接部の厚みの減少あるいは
穴あきが生じ難くなる。このように間〓の幅を大
きくすることにより、間〓の効果が高まり、より
好ましい溶接状態を得ることができる。
第2図は本発明の第2の実施例を示す図であ
り、この実施例のように突合せ端面が凹凸に加工
された薄板状の溶接部材1,2を突合せた場合
に、その凸部にて必ずしも溶接部材1,2同士が
接触する必要はなく、図に示すように離れている
部分があつても前記第1の実施例と同様の効果を
得ることができる。
り、この実施例のように突合せ端面が凹凸に加工
された薄板状の溶接部材1,2を突合せた場合
に、その凸部にて必ずしも溶接部材1,2同士が
接触する必要はなく、図に示すように離れている
部分があつても前記第1の実施例と同様の効果を
得ることができる。
第3図は本発明の第3の実施例を示す図であ
り、この実施例のように突合せ部の微小な間〓
3,3…は突合せ部の上下方向に貫通することな
く、空洞状であつても第1の実施例と同様の効果
を得ることができる。この実施例の空洞は連続し
て形成されていても、断続して形成されていても
良い。また、空洞は表面に開放されていても良
い。
り、この実施例のように突合せ部の微小な間〓
3,3…は突合せ部の上下方向に貫通することな
く、空洞状であつても第1の実施例と同様の効果
を得ることができる。この実施例の空洞は連続し
て形成されていても、断続して形成されていても
良い。また、空洞は表面に開放されていても良
い。
突合せ部に空洞を形成させるには突合せ部の少
くとも一方の端面に、例えば第3図に示すように
多くの微小な凹みをつける方法がある。このよう
な微小な凹みはサンドブラスト加工のような方法
で得ることができる。また、前記したような方法
で成形工具を溶接部材の端面に押し当て、連続あ
るいは断続した凹みを突合せ端面に転写すること
により微小な空洞を形成することができる。
くとも一方の端面に、例えば第3図に示すように
多くの微小な凹みをつける方法がある。このよう
な微小な凹みはサンドブラスト加工のような方法
で得ることができる。また、前記したような方法
で成形工具を溶接部材の端面に押し当て、連続あ
るいは断続した凹みを突合せ端面に転写すること
により微小な空洞を形成することができる。
なお、本発明における溶接部材としては、鋼
板、ブリキあるいはテインフリーステイール等の
表面処理鋼板、アルミニウムおよびその合金など
の金属薄板が用いられる。また、プラスチツク材
へ本発明を適用することも可能である。そして、
適用される溶接部材の板厚は0.15〜0.4mm程度が
好ましいが、本発明はこの板厚に特に限定されな
い。
板、ブリキあるいはテインフリーステイール等の
表面処理鋼板、アルミニウムおよびその合金など
の金属薄板が用いられる。また、プラスチツク材
へ本発明を適用することも可能である。そして、
適用される溶接部材の板厚は0.15〜0.4mm程度が
好ましいが、本発明はこの板厚に特に限定されな
い。
以上説明したように、本発明によれば、突合せ
部に幅が繰り返し変化する間〓を設けることによ
り、従来密着した突合せ部を高速にて突合せ溶接
した際に生じていたレーザビーム照射面側の溶融
凝固部の盛り上りおよび裏面側の切れ込み、ある
いはハンピング等の溶接欠陥を発生させることな
く、高速度溶接を行うことができる。その結果、
溶接時間が短縮され良好な溶接部が得られる。
部に幅が繰り返し変化する間〓を設けることによ
り、従来密着した突合せ部を高速にて突合せ溶接
した際に生じていたレーザビーム照射面側の溶融
凝固部の盛り上りおよび裏面側の切れ込み、ある
いはハンピング等の溶接欠陥を発生させることな
く、高速度溶接を行うことができる。その結果、
溶接時間が短縮され良好な溶接部が得られる。
また、間〓の大きさを制御することが容易とな
り、間〓の幅は多少大きくしても間〓の全体積は
小さくできるため、溶接部の厚みの減少あるいは
穴あきが生じ難くなる。したがつて、間〓の幅を
大きくすることにより、間〓の効果が高まり、よ
り好ましい溶接状態を得ることができるという効
果を奏する。
り、間〓の幅は多少大きくしても間〓の全体積は
小さくできるため、溶接部の厚みの減少あるいは
穴あきが生じ難くなる。したがつて、間〓の幅を
大きくすることにより、間〓の効果が高まり、よ
り好ましい溶接状態を得ることができるという効
果を奏する。
第1図乃至第3図は各々本発明の第1乃至第3
の実施例を示す斜視図、第4図は本発明の第1の
実施例に用いられる溶接部材の加工状態を示す正
面図、第5図は本発明の第1の実施例で得られた
溶接部の拡大断面図、第6図は比較例である溶接
部の拡大断面図、第7図は他の比較例を示す斜視
図、第8図は第7図に示す比較例で得られた溶接
部の断面拡大図、第9図は従来の技術を示す断面
図である。 1,2……溶接部材、3……間〓、11……溶
融凝固部、12……切れ込み。
の実施例を示す斜視図、第4図は本発明の第1の
実施例に用いられる溶接部材の加工状態を示す正
面図、第5図は本発明の第1の実施例で得られた
溶接部の拡大断面図、第6図は比較例である溶接
部の拡大断面図、第7図は他の比較例を示す斜視
図、第8図は第7図に示す比較例で得られた溶接
部の断面拡大図、第9図は従来の技術を示す断面
図である。 1,2……溶接部材、3……間〓、11……溶
融凝固部、12……切れ込み。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 薄板の溶接部材を突合せ、この突合せ端面に
沿つてレーザビームを照射し突合せ溶接を行う方
法において、上記溶接部材の突合せ端面の少くと
も一方に、その長手方向に繰り返し現れるように
した凹みを設け、突合せ端面間に幅が繰り返し変
化する間〓を生じた状態で高速度溶接を行うこと
を特徴とするレーザビームによる突合せ溶接方
法。 2 上記突合せ端面間の最大幅は上記溶接部材の
板厚の35%以下に設定してなる特許請求の範囲第
1項記載のレーザビームによる突合せ溶接方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62244365A JPS6487090A (en) | 1987-09-30 | 1987-09-30 | Butt welding method by laser beam |
US07/248,061 US4883937A (en) | 1987-09-30 | 1988-09-23 | Butt welding method by means of laser beam |
GB8822572A GB2210309A (en) | 1987-09-30 | 1988-09-26 | Butt welding method by means of laser beam |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62244365A JPS6487090A (en) | 1987-09-30 | 1987-09-30 | Butt welding method by laser beam |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6487090A JPS6487090A (en) | 1989-03-31 |
JPH0333074B2 true JPH0333074B2 (ja) | 1991-05-15 |
Family
ID=17117610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62244365A Granted JPS6487090A (en) | 1987-09-30 | 1987-09-30 | Butt welding method by laser beam |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6487090A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2719979B2 (ja) * | 1990-07-09 | 1998-02-25 | 本田技研工業株式会社 | 溶接方法 |
JP5272666B2 (ja) * | 2008-11-07 | 2013-08-28 | 株式会社デンソー | 電力変換装置 |
US20100282719A1 (en) * | 2009-05-05 | 2010-11-11 | General Electric Company | Vented shim beam welding process |
JP2010264504A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Honda Motor Co Ltd | 鋼板の溶接方法 |
JP2012179631A (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Kobe Steel Ltd | 銅板のへり溶接方法 |
DE102011005004A1 (de) | 2011-03-03 | 2012-09-06 | Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg | Verfahren zur Überwachung eines Lateralversatzes eines Ist-Schweißnahtverlaufs bezüglich eines Soll-Schweißnahtverlaufs, Baugruppe sowie Kraftfahrzeugssitz |
JP2012223799A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-15 | Kobe Steel Ltd | 溶接継手の製造方法 |
JP5630531B2 (ja) * | 2013-05-15 | 2014-11-26 | 株式会社デンソー | 電力変換装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60221185A (ja) * | 1984-04-17 | 1985-11-05 | Nippon Steel Corp | レ−ザによる薄鋼板の溶接方法 |
JPS6146389A (ja) * | 1984-08-11 | 1986-03-06 | Toyota Motor Corp | レ−ザ溶接方法 |
JPS6188989A (ja) * | 1984-10-05 | 1986-05-07 | Dowa Koei Kk | レ−ザ−ビ−ムによる突き合わせ溶接法 |
-
1987
- 1987-09-30 JP JP62244365A patent/JPS6487090A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60221185A (ja) * | 1984-04-17 | 1985-11-05 | Nippon Steel Corp | レ−ザによる薄鋼板の溶接方法 |
JPS6146389A (ja) * | 1984-08-11 | 1986-03-06 | Toyota Motor Corp | レ−ザ溶接方法 |
JPS6188989A (ja) * | 1984-10-05 | 1986-05-07 | Dowa Koei Kk | レ−ザ−ビ−ムによる突き合わせ溶接法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6487090A (en) | 1989-03-31 |
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