JPH0332652A - 超音波探触子 - Google Patents
超音波探触子Info
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- JPH0332652A JPH0332652A JP1169291A JP16929189A JPH0332652A JP H0332652 A JPH0332652 A JP H0332652A JP 1169291 A JP1169291 A JP 1169291A JP 16929189 A JP16929189 A JP 16929189A JP H0332652 A JPH0332652 A JP H0332652A
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/42—Details of probe positioning or probe attachment to the patient
- A61B8/4272—Details of probe positioning or probe attachment to the patient involving the acoustic interface between the transducer and the tissue
- A61B8/4281—Details of probe positioning or probe attachment to the patient involving the acoustic interface between the transducer and the tissue characterised by sound-transmitting media or devices for coupling the transducer to the tissue
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、超音波の送受波によって被検体内の検査、診
断を行うための医用超音波診断装置に用いられる超音波
探触子に関するものである。
断を行うための医用超音波診断装置に用いられる超音波
探触子に関するものである。
従来の技術
最近、超音波の送受波を司る超音波探触子と被検体(生
体)との間に、超音波伝搬媒体を用いた検査、診断方式
が医用超音波診断装置などの分野で盛んに利用されるよ
うになってきた。
体)との間に、超音波伝搬媒体を用いた検査、診断方式
が医用超音波診断装置などの分野で盛んに利用されるよ
うになってきた。
従来、この超音波伝搬媒体を用いた超音波探触子として
、例えば、特開昭58−7231号公報、あるいは特開
昭61−280847号公報に記載されているような構
成が知られている。
、例えば、特開昭58−7231号公報、あるいは特開
昭61−280847号公報に記載されているような構
成が知られている。
以下、図面を参照しながら従来の超音波伝搬媒体を用い
た超音波探触子について説明する。
た超音波探触子について説明する。
第10図は従来の超音波探触子の一例を示す断面図であ
る。第10図において、101は凸面状に配列された振
動子アレイ、102は振動子アレイ101の前面に設け
られた音響整合層、103は音響整合N11o2の前面
に設けられたシリコーンゴムからなる超音波伝搬媒体、
104と105は振動子アレイ101と超音波診断装置
本体(図示省略)を接続するリード線とケーブルである
。106は被検体(生体)、107は送信超音波、10
8は受信超音波、109は超音波伝搬媒体103の仮想
原点、110は振動子アレイ1010曲率中心、111
は被検領域を示している。
る。第10図において、101は凸面状に配列された振
動子アレイ、102は振動子アレイ101の前面に設け
られた音響整合層、103は音響整合N11o2の前面
に設けられたシリコーンゴムからなる超音波伝搬媒体、
104と105は振動子アレイ101と超音波診断装置
本体(図示省略)を接続するリード線とケーブルである
。106は被検体(生体)、107は送信超音波、10
8は受信超音波、109は超音波伝搬媒体103の仮想
原点、110は振動子アレイ1010曲率中心、111
は被検領域を示している。
次に、上記従来例の動作について説明する。
超音波伝搬媒体103を被検体106に当て、振動子ア
レイ101のある群を超音波診断装置本体からケーブル
105、リード線104を通して送出したパルス、ある
いはCW電圧の印加により同時に駆動し、それらの群を
少しずつ移動して走査するように電子スイッチ(図示省
略)により制御する。このようにして駆動された振動子
アレイ101から放射される超音波は音響整合層102
、超音波伝搬媒体103を通って被検体106に伝搬さ
れる。被検体106内で反射された超音波は、超音波伝
搬媒体103、音響整合層102を通って振動子アレイ
101により受波されて電気信号として取り出され、リ
ード線104、ケーブル105を通して超音波診断装置
本体に送られて信号処理されることにより、表示装置に
超音波断層像として表示される。ここで、振動子アレイ
101と音響整合層102の前面に設けられた超音波伝
搬媒体103は、凸面状に配列された振動子アレイ10
1を被検体、例えば生体106に平面接触可能とすると
共に、超音波の走査角の拡大、すなわち、被検体領域を
大きくすることができる。そして、振動子アレイ101
から送信される超音波107は生体106より遅い音速
の超音波伝搬媒体103を使用しているため偏向され、
生体106内を矢印107のように進行し、生体106
内で矢印10Bのように反射し、同一振動子アレイ10
1で受信される。
レイ101のある群を超音波診断装置本体からケーブル
105、リード線104を通して送出したパルス、ある
いはCW電圧の印加により同時に駆動し、それらの群を
少しずつ移動して走査するように電子スイッチ(図示省
略)により制御する。このようにして駆動された振動子
アレイ101から放射される超音波は音響整合層102
、超音波伝搬媒体103を通って被検体106に伝搬さ
れる。被検体106内で反射された超音波は、超音波伝
搬媒体103、音響整合層102を通って振動子アレイ
101により受波されて電気信号として取り出され、リ
ード線104、ケーブル105を通して超音波診断装置
本体に送られて信号処理されることにより、表示装置に
超音波断層像として表示される。ここで、振動子アレイ
101と音響整合層102の前面に設けられた超音波伝
搬媒体103は、凸面状に配列された振動子アレイ10
1を被検体、例えば生体106に平面接触可能とすると
共に、超音波の走査角の拡大、すなわち、被検体領域を
大きくすることができる。そして、振動子アレイ101
から送信される超音波107は生体106より遅い音速
の超音波伝搬媒体103を使用しているため偏向され、
生体106内を矢印107のように進行し、生体106
内で矢印10Bのように反射し、同一振動子アレイ10
1で受信される。
この超音波探触子における生体106内の超音波信号の
走査領域111は、点109を中心とする円弧状の領域
となる。これは超音波伝搬媒体103と生体106との
音速の差によるものである。
走査領域111は、点109を中心とする円弧状の領域
となる。これは超音波伝搬媒体103と生体106との
音速の差によるものである。
この超音波伝搬媒体103には、生体106の音響イン
ピータンス約1.esxlo g/cj−sに近く、音
速が生体106の音速約100m/sより遅いシリコー
ンゴム(音速約1000 m / s )などの材料を
使用している。したがって、上記のように被検領域を拡
大することができることと、生体106との接触面を平
坦にできるため、密着性が良く、操作が容易であるとい
う利点を有している。
ピータンス約1.esxlo g/cj−sに近く、音
速が生体106の音速約100m/sより遅いシリコー
ンゴム(音速約1000 m / s )などの材料を
使用している。したがって、上記のように被検領域を拡
大することができることと、生体106との接触面を平
坦にできるため、密着性が良く、操作が容易であるとい
う利点を有している。
第11図は従来の超音波探触子の他の例を示す断面図で
ある。第11図においては、201は筐体。
ある。第11図においては、201は筐体。
202は筐体201内の前面側に配置された超音波断層
像用振動子アレイであり、多数の細長い板状の振動子エ
レメントが直線上に配列されている。
像用振動子アレイであり、多数の細長い板状の振動子エ
レメントが直線上に配列されている。
203は超音波断層像用振動子アレイ202の前面に設
けられた音響整合層、204は音響整合層203の前面
に設けられた音響レンズ、205は超音波断層像用振動
子アレイ202の背面に設けられた背面負荷材、206
は超音波断層像用振動子アレイ202に接続されたリー
ド線、207は筐体201内の前面側で超音波断層像用
振動子アレイ202に隣接して設けられた小型の筐体、
208は筐体207内で凸面状に配列されたドツプラ用
振動子アレイであり、その超音波送受波面が超音波断層
像用振動子アレイ202の超音波送受波面に対し、鋭角
となるように傾斜されている。209はドツプラ用振動
子アレイ208の前面に封入されたシリコーンオイルな
どからなる超音波伝搬媒体、210はドツプラ用振動子
アレイ208の背面に設けられた背面負荷材、211は
ドツプラ用振動子アレイ208に接続されたリード線で
ある。212は被検体(生体)である。
けられた音響整合層、204は音響整合層203の前面
に設けられた音響レンズ、205は超音波断層像用振動
子アレイ202の背面に設けられた背面負荷材、206
は超音波断層像用振動子アレイ202に接続されたリー
ド線、207は筐体201内の前面側で超音波断層像用
振動子アレイ202に隣接して設けられた小型の筐体、
208は筐体207内で凸面状に配列されたドツプラ用
振動子アレイであり、その超音波送受波面が超音波断層
像用振動子アレイ202の超音波送受波面に対し、鋭角
となるように傾斜されている。209はドツプラ用振動
子アレイ208の前面に封入されたシリコーンオイルな
どからなる超音波伝搬媒体、210はドツプラ用振動子
アレイ208の背面に設けられた背面負荷材、211は
ドツプラ用振動子アレイ208に接続されたリード線で
ある。212は被検体(生体)である。
次に、上記従来例の動作について説明する。
超音波断層像用振動子アレイ203側では、上記従来例
と同様に超音波の送受波を行うことにより超音波断層像
を得ることができる。一方、ドツプラ用振動子アレイ2
08側では、超音波診断装置本体からリード線211を
通して送られてきたパルス、あるいはCW雷電圧印加さ
れることにより、超音波を発生し、この超音波は超音波
伝搬媒体209を通り、生体212内に伝搬される。生
体212内で反射された超音波は、超音波伝搬媒体20
9を通ってドツプラ用振動子アレイ208により受波さ
れて電気信号として取り出され、リード線211を通し
て超音波診断装置本体に送られて信号処理されることに
より、血流による超音波ドツプラ信号の抽出が行われる
。このとき、ドツプラ用振動子アレイ208は上記のよ
うに超音波断層像の断面内の血流による超音波ドツプラ
信号を抽出するためのものであり、超音波ビームの方向
は送受波に関与する各振動子エレメントを選択すること
により任意の傾斜角度に変えることができる。
と同様に超音波の送受波を行うことにより超音波断層像
を得ることができる。一方、ドツプラ用振動子アレイ2
08側では、超音波診断装置本体からリード線211を
通して送られてきたパルス、あるいはCW雷電圧印加さ
れることにより、超音波を発生し、この超音波は超音波
伝搬媒体209を通り、生体212内に伝搬される。生
体212内で反射された超音波は、超音波伝搬媒体20
9を通ってドツプラ用振動子アレイ208により受波さ
れて電気信号として取り出され、リード線211を通し
て超音波診断装置本体に送られて信号処理されることに
より、血流による超音波ドツプラ信号の抽出が行われる
。このとき、ドツプラ用振動子アレイ208は上記のよ
うに超音波断層像の断面内の血流による超音波ドツプラ
信号を抽出するためのものであり、超音波ビームの方向
は送受波に関与する各振動子エレメントを選択すること
により任意の傾斜角度に変えることができる。
このように超音波断層像用振動子アレイ202とドツプ
ラ用振動子アレイ208が一体に設けられた超音波探触
子を用いることにより、両者を片手で操作することがで
き、取扱いが容易であり、しかも、円振動子アレイ20
2.208が上記のような位置関係に配置されているの
で、ドツプラ用振動子アレイ208によって血流による
超音波ドツプラ信号を確実に抽出することができるなど
の利点を有している。
ラ用振動子アレイ208が一体に設けられた超音波探触
子を用いることにより、両者を片手で操作することがで
き、取扱いが容易であり、しかも、円振動子アレイ20
2.208が上記のような位置関係に配置されているの
で、ドツプラ用振動子アレイ208によって血流による
超音波ドツプラ信号を確実に抽出することができるなど
の利点を有している。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記従来例の内、前者の構成では、超音
波伝搬媒体103として用いているシリコーンゴムの音
速の温度係数が約−3m/sec/’Cの値を有してお
り、このシリコーンゴムは、生体106と接触させて使
用した場合、接触直後と、ある程度時間が経過した後で
は、シリコーンゴム自身の温度が変化するため、音速も
温度に対応して変化してくる。例えば、温度が20〜4
0度変化すると仮定すると、シリコーンゴムの音速は、
1000〜940 m / secまで変化する。した
がって、温度が変化することにより、超音波ビームの放
射方向も変化してくる。このため、断層像に歪みが生じ
、精度の良い断層像が得られないと共に、断層像におけ
る長さや面積などの計測の精度も低下するなどの課題を
有している。
波伝搬媒体103として用いているシリコーンゴムの音
速の温度係数が約−3m/sec/’Cの値を有してお
り、このシリコーンゴムは、生体106と接触させて使
用した場合、接触直後と、ある程度時間が経過した後で
は、シリコーンゴム自身の温度が変化するため、音速も
温度に対応して変化してくる。例えば、温度が20〜4
0度変化すると仮定すると、シリコーンゴムの音速は、
1000〜940 m / secまで変化する。した
がって、温度が変化することにより、超音波ビームの放
射方向も変化してくる。このため、断層像に歪みが生じ
、精度の良い断層像が得られないと共に、断層像におけ
る長さや面積などの計測の精度も低下するなどの課題を
有している。
一方、後者の構成では、ドツプラ用振動子アレイ208
の前面に超音波伝搬媒体209として封入しているシリ
コーンオイルの音速は約1250m/sec (20℃
)であり、温度係数は約−3〜3.8m5eC/℃の値
を有しており、上記従来例と同様に温度の変化により音
速が変化して超音波ビームの方向が変化する。このため
、超音波ビームの方向、すなわち角度が変化することに
なり、表示している断層像の血管内に入射する超音波ビ
ームの角度も変化し、正確な位置に設定して測定するこ
とができなくなる。したがって、ドツプラ信号を精度よ
く受信することができなくなり、血流速の測定の誤差が
大きくなるなどの課題を有している。
の前面に超音波伝搬媒体209として封入しているシリ
コーンオイルの音速は約1250m/sec (20℃
)であり、温度係数は約−3〜3.8m5eC/℃の値
を有しており、上記従来例と同様に温度の変化により音
速が変化して超音波ビームの方向が変化する。このため
、超音波ビームの方向、すなわち角度が変化することに
なり、表示している断層像の血管内に入射する超音波ビ
ームの角度も変化し、正確な位置に設定して測定するこ
とができなくなる。したがって、ドツプラ信号を精度よ
く受信することができなくなり、血流速の測定の誤差が
大きくなるなどの課題を有している。
本発明は、以上のような従来技術の課題を解決するもの
で、超音波伝搬媒体と被検体との間での多重反射を小さ
くすることができ、また、温度の変化に対し、超音波ビ
ームの放射方向が変化するのを防止することができ、し
たがって、超音波断層像用超音波送受波部においては、
断層像の歪みをなくし、正確に断層像を表示し、断層像
の長さ、面積などを精度よく計測することができ、また
、ドツプラ用超音波送受波部においては、断層像内の正
確な位置で測定し、精度の高いドツプラ信号を抽出する
ことができるようにした超音波探触子を提供することを
目的とするものである。
で、超音波伝搬媒体と被検体との間での多重反射を小さ
くすることができ、また、温度の変化に対し、超音波ビ
ームの放射方向が変化するのを防止することができ、し
たがって、超音波断層像用超音波送受波部においては、
断層像の歪みをなくし、正確に断層像を表示し、断層像
の長さ、面積などを精度よく計測することができ、また
、ドツプラ用超音波送受波部においては、断層像内の正
確な位置で測定し、精度の高いドツプラ信号を抽出する
ことができるようにした超音波探触子を提供することを
目的とするものである。
課題を解決するための手段
上記目的を達成するための本発明の技術的解決手段は、
超音波送受波部と被検体との間に被検体の音響インピー
ダンスに近い値を有し、かつ音速の温度係数が小さい液
体からなる超音波伝搬媒体を設けたものである。
超音波送受波部と被検体との間に被検体の音響インピー
ダンスに近い値を有し、かつ音速の温度係数が小さい液
体からなる超音波伝搬媒体を設けたものである。
そして、上記超音波伝搬媒体である液体が水と水以外の
水溶性物質を混合したものであり、または、水と脂肪族
系有機物を混合したものであり、この脂肪族系有機物と
して、1−3ブタンジオール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ヘキシレングリコールなどのグリ
コール類を用いることができる。
水溶性物質を混合したものであり、または、水と脂肪族
系有機物を混合したものであり、この脂肪族系有機物と
して、1−3ブタンジオール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ヘキシレングリコールなどのグリ
コール類を用いることができる。
また、上記超音波送受波部が被検体内の超音波断層像用
であり、超音波伝搬媒体の音速の温度係数が±0.84
m / sec / ’C以内であり、また、超音波
送受波部が被検体内の超音波断層像用とドツプラ信号を
抽出するためのドツプラ用を有し、少なくとも上記ドツ
プラ用超音波送受波部と被検体との間に超音波伝搬媒体
を設け、このドツプラ用超音波送受波部側の超音波伝搬
媒体の音速の温度係数が−23〜+13 m/sec/
”Cの範囲内であるのが好ましい。
であり、超音波伝搬媒体の音速の温度係数が±0.84
m / sec / ’C以内であり、また、超音波
送受波部が被検体内の超音波断層像用とドツプラ信号を
抽出するためのドツプラ用を有し、少なくとも上記ドツ
プラ用超音波送受波部と被検体との間に超音波伝搬媒体
を設け、このドツプラ用超音波送受波部側の超音波伝搬
媒体の音速の温度係数が−23〜+13 m/sec/
”Cの範囲内であるのが好ましい。
作用
本発明は、上記のように超音波送受波部と被検体との間
に設けた超音波伝搬媒体に音響インピーダンスが被検体
に近い値を有し、かつ音速の温度係数が小さい値を有す
る液体を用いているので、温度変化しても、超音波伝搬
媒体と被検体との間での多重反射を小さくすることがで
き、また、超音波ビームの放射方向が変化するのを防止
することができる。
に設けた超音波伝搬媒体に音響インピーダンスが被検体
に近い値を有し、かつ音速の温度係数が小さい値を有す
る液体を用いているので、温度変化しても、超音波伝搬
媒体と被検体との間での多重反射を小さくすることがで
き、また、超音波ビームの放射方向が変化するのを防止
することができる。
実施例
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明
する。
する。
まず、本発明の第1の実施例について説明する。
第1図は本発明の第1の実施例における超音波探触子を
示す断面図である。第1図において、1は凸面状に配列
され、超音波を送受波する振動子アレイ、2は振動子ア
レイ1の前面に設けられ、超音波を能率よく伝達する音
響整合層であり、単層、あるいは複層に構成されている
。3は音響整合層2の前面に設けられ、音波を集束する
音響レンズであり、シリコーンゴムなどから形成されて
いる。4は音響レンズ3の前面に設けられた超音波伝搬
媒体であり、この超音波伝搬媒体4は液体、例えば水と
水以外の水溶性物質を混合した液体が用いられ、高分子
膜からなる袋体6に封入されている。この高分子膜はブ
タジェンゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴム、天然ゴ
ム、ポリエチレン、エチレン、酢酸ビニル共重合体(E
VA)など、被検体Tの音響インピーダンスに近い値を
有スる材料により形成されている。6は振動子アレイ1
と超音波診断装置本体(図示省略)を接続するリード線
である。なお、振動子アレイ1の背面には必要に応じて
背面負荷材が設けられる。
示す断面図である。第1図において、1は凸面状に配列
され、超音波を送受波する振動子アレイ、2は振動子ア
レイ1の前面に設けられ、超音波を能率よく伝達する音
響整合層であり、単層、あるいは複層に構成されている
。3は音響整合層2の前面に設けられ、音波を集束する
音響レンズであり、シリコーンゴムなどから形成されて
いる。4は音響レンズ3の前面に設けられた超音波伝搬
媒体であり、この超音波伝搬媒体4は液体、例えば水と
水以外の水溶性物質を混合した液体が用いられ、高分子
膜からなる袋体6に封入されている。この高分子膜はブ
タジェンゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴム、天然ゴ
ム、ポリエチレン、エチレン、酢酸ビニル共重合体(E
VA)など、被検体Tの音響インピーダンスに近い値を
有スる材料により形成されている。6は振動子アレイ1
と超音波診断装置本体(図示省略)を接続するリード線
である。なお、振動子アレイ1の背面には必要に応じて
背面負荷材が設けられる。
以上の構成において、以下、その動作について説明する
。
。
超音波伝搬媒体4を封入した高分子膜製の袋体6を超音
波エコーゲル等を介して被検体7に当て、通常のリニア
電子走査型と同様に振動子アレイ1のある群を超音波診
断装置本体からケーブル(図示省略)、リード線6を通
して送出したパルス、あるいはCW電圧の印加により同
時に駆動し、それらの群を少しずつ移動して走査するよ
うに電子スイッチ(図示省略)により制御する。このよ
うにして駆動された振動子アレイ1かも放射される超音
波は音響整合層2、音響レンズ3、超音波伝搬媒体4を
通って被検体(生体)7に伝搬される。
波エコーゲル等を介して被検体7に当て、通常のリニア
電子走査型と同様に振動子アレイ1のある群を超音波診
断装置本体からケーブル(図示省略)、リード線6を通
して送出したパルス、あるいはCW電圧の印加により同
時に駆動し、それらの群を少しずつ移動して走査するよ
うに電子スイッチ(図示省略)により制御する。このよ
うにして駆動された振動子アレイ1かも放射される超音
波は音響整合層2、音響レンズ3、超音波伝搬媒体4を
通って被検体(生体)7に伝搬される。
被検体7内で反射された反射波は、超音波伝搬媒体4、
音響レンズ3、音響整合層2を通って振動子アレイ1に
より受波されて電気信号として取り出され、リード線6
、ケーブルを介して超音波診断装置本体に送られて信号
処理され、表示装置に超音波断層像として表示される。
音響レンズ3、音響整合層2を通って振動子アレイ1に
より受波されて電気信号として取り出され、リード線6
、ケーブルを介して超音波診断装置本体に送られて信号
処理され、表示装置に超音波断層像として表示される。
上記超音波伝搬媒体4である水と水以外の水溶性物質を
混合した液体として、水に1−3ブタンジオールを重量
比で22%混合した場合、この液体の音響インピーダン
スは1.63 MRayls 、音速は20”Cで16
29m/secであり、被検体7の音響インピーダンス
値1.54〜1.65 MRaylsとほぼ同じ値とな
る。また、診断するときの環境条件を20〜40℃とし
て考慮した場合の音速の温度係数ΔV/ΔTは−0,1
3m/sec/ ’cとなり、温度による音速の変化は
、従来のシリコーンゴムの−3m /sec / ”C
と比べても極めて小さい値となっている。
混合した液体として、水に1−3ブタンジオールを重量
比で22%混合した場合、この液体の音響インピーダン
スは1.63 MRayls 、音速は20”Cで16
29m/secであり、被検体7の音響インピーダンス
値1.54〜1.65 MRaylsとほぼ同じ値とな
る。また、診断するときの環境条件を20〜40℃とし
て考慮した場合の音速の温度係数ΔV/ΔTは−0,1
3m/sec/ ’cとなり、温度による音速の変化は
、従来のシリコーンゴムの−3m /sec / ”C
と比べても極めて小さい値となっている。
第2図は水と1−3ブタンジオールの混合比を変えたと
きの温度による音速の変化を示している。
きの温度による音速の変化を示している。
第2図から明らかなように水と1−3ブタンジオールの
混合比がある値で音速の変化が小さくなることを確認す
ることができる。また、第3図は水と1−3ブタンジオ
ールの混合比と音速の温度係数の関係を示したものであ
り、1−3ブタンジオールを約22重量%混合した場合
には音速の温度係数がOm / sec / ℃に近い
値(実測では一〇、13m / sec / ”C)と
なっていることがわかる。
混合比がある値で音速の変化が小さくなることを確認す
ることができる。また、第3図は水と1−3ブタンジオ
ールの混合比と音速の温度係数の関係を示したものであ
り、1−3ブタンジオールを約22重量%混合した場合
には音速の温度係数がOm / sec / ℃に近い
値(実測では一〇、13m / sec / ”C)と
なっていることがわかる。
第4図は音速の変化に対する超音波ビームの進行方向の
変化を説明するための図である。第4図に示すように振
動子アレイ1が法線に対し、ある角度θ1で超音波ビー
ム8を放射すると、この超音波ビーム8は上記のように
超音波伝搬媒体4、高分子膜からなる袋体5等を通して
被検体7に放射される。したがって被検体7に入射する
角度θ3は次の(1)式のようになる。
変化を説明するための図である。第4図に示すように振
動子アレイ1が法線に対し、ある角度θ1で超音波ビー
ム8を放射すると、この超音波ビーム8は上記のように
超音波伝搬媒体4、高分子膜からなる袋体5等を通して
被検体7に放射される。したがって被検体7に入射する
角度θ3は次の(1)式のようになる。
sinθ3 = Sin” (v 3 ・sinθ1
/ v t ) ・−・(1)ここでは高分子膜は薄
いため、これをほとんど無視することができる。すなわ
ち、超音波ビーム8の方向は超音波伝搬媒体4と被検体
7の音速によって決まることになる。ここで、超音波伝
搬媒体4と被検体7の境界からある深さPまでをCとし
、振動子アレイ1から被検体T内のある深さPにおける
横方向の距離なりとすると、CおよびDは次の(2)、
(3)式のようになる。
/ v t ) ・−・(1)ここでは高分子膜は薄
いため、これをほとんど無視することができる。すなわ
ち、超音波ビーム8の方向は超音波伝搬媒体4と被検体
7の音速によって決まることになる。ここで、超音波伝
搬媒体4と被検体7の境界からある深さPまでをCとし
、振動子アレイ1から被検体T内のある深さPにおける
横方向の距離なりとすると、CおよびDは次の(2)、
(3)式のようになる。
C= (D −A−tanθ1 ) / tanθ3・
・・・・・(2)D=AIItanθl+C@tanθ
3 −−(3)以上より被検体7内のある位置に
超音波ビーム8を効率よく正確に放射するためには、超
音波伝搬媒体4の音響インピーダンスが被検体7に近い
値であり、かつ音速の変化が小さいことが必要であるこ
とがわかる。例えば、温度が20〜40℃変化する場合
、100111の深さにおいてC1Dが1u以内、すな
わちプラスマイナス1%以内の精度に断層像を表示する
とすれば、超音波伝搬媒体4の音速の温度係数は約プラ
スマイナス0.84m/ sec / ’C以内の特性
を有したものが必要となる。
・・・・・(2)D=AIItanθl+C@tanθ
3 −−(3)以上より被検体7内のある位置に
超音波ビーム8を効率よく正確に放射するためには、超
音波伝搬媒体4の音響インピーダンスが被検体7に近い
値であり、かつ音速の変化が小さいことが必要であるこ
とがわかる。例えば、温度が20〜40℃変化する場合
、100111の深さにおいてC1Dが1u以内、すな
わちプラスマイナス1%以内の精度に断層像を表示する
とすれば、超音波伝搬媒体4の音速の温度係数は約プラ
スマイナス0.84m/ sec / ’C以内の特性
を有したものが必要となる。
従来例のシリコーンゴム(音速は20℃で約1030
m/ see )の温度係数は、−3,5m/ see
/ ”Cの値を有しており、これを超音波伝搬媒体4
として使用した場合、c=1oo1itの深さで20〜
40°Cの温度変化に対してCは7.81m(D=60
1mの場合)、Dは21.751+m (Cj = 1
oosnの場合)となり(ここで、A=1o1m、θ1
=3dとしている)、極めて大きな誤差となって断層像
が表示されることになる。したがって、断層像に歪みが
生じて正確な診断ができなくなる。一方、本実施例の超
音波伝搬媒体4の材料、例えば水に1−3ブタンジオー
ルを約22重量%混合した液体を用いた場合には、θ1
の角度30″から超音波ビーム8を放射し、20〜40
’Cの温度変化があった場合、被検体7内の深さ100
mにおける深さ方向の変化ΔCと横方向の変化ΔDは、
それぞれ0.21111(0,21%)とo、11m(
0,11%)となり、はとんど変化しないことになる。
m/ see )の温度係数は、−3,5m/ see
/ ”Cの値を有しており、これを超音波伝搬媒体4
として使用した場合、c=1oo1itの深さで20〜
40°Cの温度変化に対してCは7.81m(D=60
1mの場合)、Dは21.751+m (Cj = 1
oosnの場合)となり(ここで、A=1o1m、θ1
=3dとしている)、極めて大きな誤差となって断層像
が表示されることになる。したがって、断層像に歪みが
生じて正確な診断ができなくなる。一方、本実施例の超
音波伝搬媒体4の材料、例えば水に1−3ブタンジオー
ルを約22重量%混合した液体を用いた場合には、θ1
の角度30″から超音波ビーム8を放射し、20〜40
’Cの温度変化があった場合、被検体7内の深さ100
mにおける深さ方向の変化ΔCと横方向の変化ΔDは、
それぞれ0.21111(0,21%)とo、11m(
0,11%)となり、はとんど変化しないことになる。
したがって、正確な断層像を表示することができ、精度
のよい計測を行うことができる。また、第2図、第3図
から明らかなように水と1−3ブタンジオールを混合し
た液体の音速の温度係数が±0.84 m / sec
/ ”C以内である混合比率は、16〜29重量%の
範囲であり、この範囲内で、しかも、音響インピーダン
スが被検体に近い値を有する液体を超音波伝搬媒体4と
して用いると、上記のように温度変化しても、超音波ビ
ーム8の放射方向が変化するのを防止することができる
と共に、超音波伝搬媒体4と被検体7との間での多重反
射を小さくすることができ、したがって、断層像の精度
を±1%以内にすることができ、正確な断層像の表示が
可能となると共に、精度のよい計測も可能となり、正確
に診断することができることになる。
のよい計測を行うことができる。また、第2図、第3図
から明らかなように水と1−3ブタンジオールを混合し
た液体の音速の温度係数が±0.84 m / sec
/ ”C以内である混合比率は、16〜29重量%の
範囲であり、この範囲内で、しかも、音響インピーダン
スが被検体に近い値を有する液体を超音波伝搬媒体4と
して用いると、上記のように温度変化しても、超音波ビ
ーム8の放射方向が変化するのを防止することができる
と共に、超音波伝搬媒体4と被検体7との間での多重反
射を小さくすることができ、したがって、断層像の精度
を±1%以内にすることができ、正確な断層像の表示が
可能となると共に、精度のよい計測も可能となり、正確
に診断することができることになる。
kお、上記実施例では、超音波伝搬媒体4として、水と
1−3ブタンジオールを混合した液体について説明した
が、この外、第6図からも明らかなように、水と脂肪族
系有機物、例えば、エチレングリコール(I) 、ジエ
チレングリコール(川、ヘキシレングリコール(1)な
どのグリコール類であっても良い。また、水の音速の温
度係数は、唯一プラスの値を有しており、他のほとんど
の物質はマイナスの傾向になっている。したがって、水
と水以外の水溶性物質を混合させることにより、ある混
台地で音速の温度係数が小さくなるところを見い出すこ
とができる。水と混合させるのは水溶性のあるものであ
ればいかなる物質でも良いが、音響インピーダンスが被
検体7に近い値であることおよび被検体7に対して無害
であることが必要であることから、これらの条件を満た
す水との混合液体であればいかなる物質でも良い。
1−3ブタンジオールを混合した液体について説明した
が、この外、第6図からも明らかなように、水と脂肪族
系有機物、例えば、エチレングリコール(I) 、ジエ
チレングリコール(川、ヘキシレングリコール(1)な
どのグリコール類であっても良い。また、水の音速の温
度係数は、唯一プラスの値を有しており、他のほとんど
の物質はマイナスの傾向になっている。したがって、水
と水以外の水溶性物質を混合させることにより、ある混
台地で音速の温度係数が小さくなるところを見い出すこ
とができる。水と混合させるのは水溶性のあるものであ
ればいかなる物質でも良いが、音響インピーダンスが被
検体7に近い値であることおよび被検体7に対して無害
であることが必要であることから、これらの条件を満た
す水との混合液体であればいかなる物質でも良い。
なお、上記実施例にあっては、扇形状に走査する一方式
として振動子アレイ1を凸面状にしたいわゆるコンベッ
クス型に構成した場合について説明したが、この外、メ
カニカルに扇形状に走査するいわゆるメカニカルセクタ
型および電子セクタ型探触子などに構成し、上記のよう
な超音波伝搬媒体4を用いても同様の効果が得られるこ
とは明らかである。特に、メカニカルセクタ型の超音波
探触子の場合には、θ1が46度(走査角90度)前後
が一般的であり、超音波伝搬媒体として、従来のシリコ
ーンコムや第60回日本超音波医学会講演論文集Vo1
14.P325,198γ年に開示されている水(音速
の温度係数は20〜40℃で+ 2.33 m/ se
c/ ℃)を用いると、ΔC1ΔDの変化が大きくなり
、誤差が大きくなる。したがって、メカニカルセクタ型
の超音波探触子に上記超音波伝搬媒体4を用いると、そ
の効果が発揮できることは明らかである。
として振動子アレイ1を凸面状にしたいわゆるコンベッ
クス型に構成した場合について説明したが、この外、メ
カニカルに扇形状に走査するいわゆるメカニカルセクタ
型および電子セクタ型探触子などに構成し、上記のよう
な超音波伝搬媒体4を用いても同様の効果が得られるこ
とは明らかである。特に、メカニカルセクタ型の超音波
探触子の場合には、θ1が46度(走査角90度)前後
が一般的であり、超音波伝搬媒体として、従来のシリコ
ーンコムや第60回日本超音波医学会講演論文集Vo1
14.P325,198γ年に開示されている水(音速
の温度係数は20〜40℃で+ 2.33 m/ se
c/ ℃)を用いると、ΔC1ΔDの変化が大きくなり
、誤差が大きくなる。したがって、メカニカルセクタ型
の超音波探触子に上記超音波伝搬媒体4を用いると、そ
の効果が発揮できることは明らかである。
次K、本発明の第2の実施例について説明する。
第6図は本発明の第2の実施例における超音波探触子を
示す断面図である。本実施例においては、超音波断層像
用振動子アレイとドツプラ用振動子アレイが配置されて
いる。第6図において、11は筐体、12は筐体11の
前面側に配置され、被検体(生体)7内の超音波断層像
を得るための超音波断層像用振動子アレイであり、多数
の細長い板状の振動子エレメントが直線状に配列されて
いる。、13は超音波断層像用振動子アレイ12の前面
に設けられた一層以上の音響整合層、14は音響整合層
13の前面に設けられ、超音波を集束するためのシリコ
ーンゴムなどからなる音響レンズ、16は超音波断層像
用振動子アレイ12の背面に設けられた背面負荷材、1
6は超音波断層像用振動子アレイ12に接続されたリー
ド線、17は筐体11内の前面側で超音波断層像用振動
子アレイ12に隣接して設けられた小型の筐体、18は
筐体1丁内で凸面状に配列されたドツプラ用振動子アレ
イであり、上記超音波断層像用アレイ12で得た超音波
断層像の断面内の血流による超音波ドクプラ信号を抽出
することができるようにその超音波ビームの放射方向は
、送受波に関与する各振動子エレメントを選択すること
により任意の傾斜角度に変えることができるようになっ
ている。このドツプラ用振動子アレイ18の前面には、
音響インピーダンスが被検体7に近い値を有するポリメ
チルぺ/テン(TPX)、ポリエチレンなどのような高
分子材料からなる筐体17の一部、あるいは高分子膜が
設けられ(図示例では筐体17の一部)、ドツプラ用振
動子アレイ18の前面で超音波伝搬媒体19が封入され
ている。この超音波伝搬媒体19は音響インピーダンス
が被検体7に近い値を有し、かつ音速の温度係数が小さ
い値を有する液体、例えば水と他の水溶性物質の混合し
た液体からなる。超音波伝搬媒体19である液体として
は、上記第1実施例と同様に、例えば水と脂肪族系有機
物を混合した液体、そして、脂肪族系有機物として、例
えば1−3ブタンジオール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ヘキシレングリコールなどのグリコ
ール類などのいずれかを用いる。2oはドツプラ用振動
子アレイ18の背面に設けられた背面負荷材、21はド
ツプラ用振動子アレイ1Bに接続されたリード線である
。
示す断面図である。本実施例においては、超音波断層像
用振動子アレイとドツプラ用振動子アレイが配置されて
いる。第6図において、11は筐体、12は筐体11の
前面側に配置され、被検体(生体)7内の超音波断層像
を得るための超音波断層像用振動子アレイであり、多数
の細長い板状の振動子エレメントが直線状に配列されて
いる。、13は超音波断層像用振動子アレイ12の前面
に設けられた一層以上の音響整合層、14は音響整合層
13の前面に設けられ、超音波を集束するためのシリコ
ーンゴムなどからなる音響レンズ、16は超音波断層像
用振動子アレイ12の背面に設けられた背面負荷材、1
6は超音波断層像用振動子アレイ12に接続されたリー
ド線、17は筐体11内の前面側で超音波断層像用振動
子アレイ12に隣接して設けられた小型の筐体、18は
筐体1丁内で凸面状に配列されたドツプラ用振動子アレ
イであり、上記超音波断層像用アレイ12で得た超音波
断層像の断面内の血流による超音波ドクプラ信号を抽出
することができるようにその超音波ビームの放射方向は
、送受波に関与する各振動子エレメントを選択すること
により任意の傾斜角度に変えることができるようになっ
ている。このドツプラ用振動子アレイ18の前面には、
音響インピーダンスが被検体7に近い値を有するポリメ
チルぺ/テン(TPX)、ポリエチレンなどのような高
分子材料からなる筐体17の一部、あるいは高分子膜が
設けられ(図示例では筐体17の一部)、ドツプラ用振
動子アレイ18の前面で超音波伝搬媒体19が封入され
ている。この超音波伝搬媒体19は音響インピーダンス
が被検体7に近い値を有し、かつ音速の温度係数が小さ
い値を有する液体、例えば水と他の水溶性物質の混合し
た液体からなる。超音波伝搬媒体19である液体として
は、上記第1実施例と同様に、例えば水と脂肪族系有機
物を混合した液体、そして、脂肪族系有機物として、例
えば1−3ブタンジオール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ヘキシレングリコールなどのグリコ
ール類などのいずれかを用いる。2oはドツプラ用振動
子アレイ18の背面に設けられた背面負荷材、21はド
ツプラ用振動子アレイ1Bに接続されたリード線である
。
以上の構成において、以下、その動作について説明する
。
。
音響レンズ14と筐体17の前面を被検体7に当接する
。このとき、上記音響レンズ14と筐体17の前面が同
一平面になっているので、被検者に対して苦痛を与える
ことがなく、操作も容易となる。そして、各振動子アレ
イ12.1Bは超音波診断装置本体からケーブル、リー
ド線16.21を介して送られたパルス、あるいはOW
雷電圧印加されることにより、超音波を発生し、被検体
7に向けて送波する。超音波断層像用振動子アレイ12
側においては、そのある群を同時に駆動し、それらの群
を少しずつ移動して走査するように制御する。このよう
にして駆動された振動子アレイ12から送られる超音波
は、音響整合層13、音響レンズ14を通って被検体7
内に伝搬される。
。このとき、上記音響レンズ14と筐体17の前面が同
一平面になっているので、被検者に対して苦痛を与える
ことがなく、操作も容易となる。そして、各振動子アレ
イ12.1Bは超音波診断装置本体からケーブル、リー
ド線16.21を介して送られたパルス、あるいはOW
雷電圧印加されることにより、超音波を発生し、被検体
7に向けて送波する。超音波断層像用振動子アレイ12
側においては、そのある群を同時に駆動し、それらの群
を少しずつ移動して走査するように制御する。このよう
にして駆動された振動子アレイ12から送られる超音波
は、音響整合層13、音響レンズ14を通って被検体7
内に伝搬される。
被検体T内で反射された反射波は、音響レンズ14、音
響整合1i13を通って同じ振動子アレイ12により受
波されて電気信号として取り出され、リード線16、ケ
ーブルを介して超音波診断装置本体に送られ、表示装置
に超音波断層像として表示される。一方、ドツプラ用振
動子アレイ18からの超音波は、超音波伝搬媒体19、
ケース17の前面を通って被検体T内に伝搬される。被
検体7内で反射された反射波は、ケース17の前面、超
音波伝搬媒体19を通ってドツプラ用振動子ア・レイ1
8により受波されて電気信号として取り出され、リード
線21、ケーブルを介して超音波診断装置本体に送られ
、血流による超音波ドツプラ信号の抽出が行われる。
響整合1i13を通って同じ振動子アレイ12により受
波されて電気信号として取り出され、リード線16、ケ
ーブルを介して超音波診断装置本体に送られ、表示装置
に超音波断層像として表示される。一方、ドツプラ用振
動子アレイ18からの超音波は、超音波伝搬媒体19、
ケース17の前面を通って被検体T内に伝搬される。被
検体7内で反射された反射波は、ケース17の前面、超
音波伝搬媒体19を通ってドツプラ用振動子ア・レイ1
8により受波されて電気信号として取り出され、リード
線21、ケーブルを介して超音波診断装置本体に送られ
、血流による超音波ドツプラ信号の抽出が行われる。
ドツプラ用振動子アレイ18をパルスドラグラとして使
用する場合には、ドツプラゲート位置は血管などのドツ
プラ信号源から反射して戻ってきた信号に、時間軸上で
正しくゲートをかけるのと同時に、断層像上でのカーソ
ル位置をサンプリングしている部位に正しく表示しなけ
ればならない。
用する場合には、ドツプラゲート位置は血管などのドツ
プラ信号源から反射して戻ってきた信号に、時間軸上で
正しくゲートをかけるのと同時に、断層像上でのカーソ
ル位置をサンプリングしている部位に正しく表示しなけ
ればならない。
すなわち、ドツプラ用振動子アレイ18からある角度で
正確に被検体7に超音波ビームを放射しなければならな
いことになる。したがって、上記第1の実施例で説明し
たように、温度変化により、超音波伝搬媒体19の音速
の変化を小さく、すなわち音速の温度係数を小さくする
ことが必要となってくる。
正確に被検体7に超音波ビームを放射しなければならな
いことになる。したがって、上記第1の実施例で説明し
たように、温度変化により、超音波伝搬媒体19の音速
の変化を小さく、すなわち音速の温度係数を小さくする
ことが必要となってくる。
次に上記第2の実施例における超音波伝搬媒体19の音
速の変化による影響について説明する。
速の変化による影響について説明する。
第7図に示すように、ドツプラ用振動子アレイ18とし
て、ある角度θ1で超音波ビーム8を放射し、超音波伝
搬媒体19を伝搬し、ケース1Tを介して被検体7に入
射しである深さPの血管内の血流速を測定する場合、上
記(1)、(2)、(3)式は、(4)、(6)、(6
)式のようになる。
て、ある角度θ1で超音波ビーム8を放射し、超音波伝
搬媒体19を伝搬し、ケース1Tを介して被検体7に入
射しである深さPの血管内の血流速を測定する場合、上
記(1)、(2)、(3)式は、(4)、(6)、(6
)式のようになる。
C=D−(Aianθ1 + B−tanθ2 ) /
tanθa −(5)D”Atanθ1 + B ”
tanθ2 + 0 ” tanθ3 ”・(6
)CおよびDの変化ΔCおよびΔDは、ゲート位置とカ
ーソル位置のズレとみることができ、このズレは一般的
には1順以内とされている。このことは、ΔC1ΔDは
11m以内に抑える必要があることを意味している。し
たがって、20〜40℃温度が変化する環境条件下にお
いても、この誤差内に抑えることが必要となってくる。
tanθa −(5)D”Atanθ1 + B ”
tanθ2 + 0 ” tanθ3 ”・(6
)CおよびDの変化ΔCおよびΔDは、ゲート位置とカ
ーソル位置のズレとみることができ、このズレは一般的
には1順以内とされている。このことは、ΔC1ΔDは
11m以内に抑える必要があることを意味している。し
たがって、20〜40℃温度が変化する環境条件下にお
いても、この誤差内に抑えることが必要となってくる。
例えば、A=5111、ケース17の材料にTPX(2
0℃での音速は2126 m / secで、温度係数
は約−5m / sec/’C)を使用し、厚さBが1
0、D=25111とし、超音波伝搬媒体19に従来の
シリコーンオイル(例えば、ダウコーニング社のDC−
703,20℃の音速は1278 m/sec s温度
係数は一3m/sec / ’C)と、本発明実施例に
おける一例である水と1−3ブタンジオ一ル22重量%
混合液を使用した場合、20〜40’Cの温度変化に対
するΔCの値は、シリコーンオイルでは、1.7711
翼、1−3ブタンジオ一ル22重量%混合水溶液では0
.09mmとなる。これらの値から明らかなように、本
発明実施例で使用する超音波伝搬媒体19は、従来のシ
リコーンオイルと比較すると、約20分の1の変化とい
う小さい値となり、はとんど超音波ビーム8の方向のズ
レがないものとなる。したがって、ゲート位置とカーソ
ル位置が一致し、正確な位置からドツプラ信号を抽出す
ることができる。
0℃での音速は2126 m / secで、温度係数
は約−5m / sec/’C)を使用し、厚さBが1
0、D=25111とし、超音波伝搬媒体19に従来の
シリコーンオイル(例えば、ダウコーニング社のDC−
703,20℃の音速は1278 m/sec s温度
係数は一3m/sec / ’C)と、本発明実施例に
おける一例である水と1−3ブタンジオ一ル22重量%
混合液を使用した場合、20〜40’Cの温度変化に対
するΔCの値は、シリコーンオイルでは、1.7711
翼、1−3ブタンジオ一ル22重量%混合水溶液では0
.09mmとなる。これらの値から明らかなように、本
発明実施例で使用する超音波伝搬媒体19は、従来のシ
リコーンオイルと比較すると、約20分の1の変化とい
う小さい値となり、はとんど超音波ビーム8の方向のズ
レがないものとなる。したがって、ゲート位置とカーソ
ル位置が一致し、正確な位置からドツプラ信号を抽出す
ることができる。
第8図は上記条件において、超音波伝搬媒体19の音速
の温度係数ΔV/ΔT(20〜40℃)とΔCの関係を
表した図であり、ΔCを1111以内の誤差にしようと
すれば、音速の温度係数ΔV/ΔTは、−2,3m/
see/ ”C〜+1.3 m / see / ”C
の範囲内の特性を有する超音波伝搬媒体19の材料が必
要であることが明らかである。この超音波伝搬媒体19
としては、上記第1の実施例と同様に水と水以外の水溶
性物質を混合した液体、例えば第6図に示した液体が良
好であり、例えば、水と1−3ブタンジオールの混合液
では11〜60重量%の範回内、また、水とエチレング
リコールの混合液では12〜66重量%の範囲内、また
、水とヘキシレングリコールの混合液では9〜41重量
%の範囲内の液体を使用すれば、ΔCをI 111以内
の精度に抑えることができる。なお、これらの混合した
液体の音響イノピーダンスは1.54〜1.65 MR
aylsの範囲内にあり、被検体7の音響インピーダン
スと近い値になっており、超音波伝搬媒体19内での多
重反射は小さい。
の温度係数ΔV/ΔT(20〜40℃)とΔCの関係を
表した図であり、ΔCを1111以内の誤差にしようと
すれば、音速の温度係数ΔV/ΔTは、−2,3m/
see/ ”C〜+1.3 m / see / ”C
の範囲内の特性を有する超音波伝搬媒体19の材料が必
要であることが明らかである。この超音波伝搬媒体19
としては、上記第1の実施例と同様に水と水以外の水溶
性物質を混合した液体、例えば第6図に示した液体が良
好であり、例えば、水と1−3ブタンジオールの混合液
では11〜60重量%の範回内、また、水とエチレング
リコールの混合液では12〜66重量%の範囲内、また
、水とヘキシレングリコールの混合液では9〜41重量
%の範囲内の液体を使用すれば、ΔCをI 111以内
の精度に抑えることができる。なお、これらの混合した
液体の音響イノピーダンスは1.54〜1.65 MR
aylsの範囲内にあり、被検体7の音響インピーダン
スと近い値になっており、超音波伝搬媒体19内での多
重反射は小さい。
したがって、ドツプラ用振動子アレイ18から放射され
る超音波ビーム8は温度が変化しても、正確な角度θ3
を保持して被検体7に入射させることができるため、正
確な位置から精度の高いドツプラ信号を抽出することが
できる。
る超音波ビーム8は温度が変化しても、正確な角度θ3
を保持して被検体7に入射させることができるため、正
確な位置から精度の高いドツプラ信号を抽出することが
できる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
第9図は本発明の第3実施例における超音波探触子を示
す断面図である。第9図より明らかなように、本実施例
にあっては、超音波伝搬媒体19を超音波断層像用振動
子アレイ12側とドツプラ用振動子アレイ1B側の前面
、すなわち音響レンズ14と22の前面に跨るように連
続して高分子膜からなる袋体23、若しくはTPXなど
からなる筐体内に封入して設けたものであり、その他の
構成は、第6図に示す上記第2の実施例と同様であるの
で、その説明を省略する。
す断面図である。第9図より明らかなように、本実施例
にあっては、超音波伝搬媒体19を超音波断層像用振動
子アレイ12側とドツプラ用振動子アレイ1B側の前面
、すなわち音響レンズ14と22の前面に跨るように連
続して高分子膜からなる袋体23、若しくはTPXなど
からなる筐体内に封入して設けたものであり、その他の
構成は、第6図に示す上記第2の実施例と同様であるの
で、その説明を省略する。
本実施例において、例えば第6図に示すような音響イン
ピーダンスが被検体7に近く、音速の温度係数が小さい
値を有する水と脂肪族系有機物の混合液(例えば水と1
−3ブタンジオ一ル22重量%の混合液)からなる超音
波伝搬媒体19を振動子アレイ18面から10131程
度の距離を有するようにTPX、ポリエチレンなどの硬
いプラスチックスの筐体、あるいは薄い高分子膜などの
袋体23の中に封入すると、被検体70表面から数十n
付近までの範囲での血管中の血流による超音波ドツプラ
信号を確実に抽出することができる。特に、被検体70
表面から10〜2011に付近にある頚動脈の血流の超
音波ドツプラの信号を精度良く、かつ確実に抽出するこ
とができる。
ピーダンスが被検体7に近く、音速の温度係数が小さい
値を有する水と脂肪族系有機物の混合液(例えば水と1
−3ブタンジオ一ル22重量%の混合液)からなる超音
波伝搬媒体19を振動子アレイ18面から10131程
度の距離を有するようにTPX、ポリエチレンなどの硬
いプラスチックスの筐体、あるいは薄い高分子膜などの
袋体23の中に封入すると、被検体70表面から数十n
付近までの範囲での血管中の血流による超音波ドツプラ
信号を確実に抽出することができる。特に、被検体70
表面から10〜2011に付近にある頚動脈の血流の超
音波ドツプラの信号を精度良く、かつ確実に抽出するこ
とができる。
一方、超音波断層像用振動子アレイ12の音響整合層1
3、音響レンズ14などの若干の音響的な不整合、ある
いは残響などによる雑音が10fil付近まで残り、探
触子近くの断層像が不鮮明になるという課題については
、超音波伝搬媒体19によりほとんど解消することがで
き、被検体7表面付近にある血管の超音波断層像を鮮明
に映し出すと同時に、その血管中の血流による超音波ド
ツプラ信号を良好なS/Nで抽出することができる。
3、音響レンズ14などの若干の音響的な不整合、ある
いは残響などによる雑音が10fil付近まで残り、探
触子近くの断層像が不鮮明になるという課題については
、超音波伝搬媒体19によりほとんど解消することがで
き、被検体7表面付近にある血管の超音波断層像を鮮明
に映し出すと同時に、その血管中の血流による超音波ド
ツプラ信号を良好なS/Nで抽出することができる。
本実施例によれば、超音波断層像用振動子アレイ12の
送受波面にも超音波伝搬媒体19を設けているため、被
検体7の表面近くにある血管中の血流によるドツプラ信
号を正確な位置から精度良く抽出することができること
は勿論のこと、断層像を鮮明に映し出すことができる。
送受波面にも超音波伝搬媒体19を設けているため、被
検体7の表面近くにある血管中の血流によるドツプラ信
号を正確な位置から精度良く抽出することができること
は勿論のこと、断層像を鮮明に映し出すことができる。
したがって、被検体7の表面近くにある頚動脈の検査お
よび診断に有効である。
よび診断に有効である。
なお、上記第2.3の実施例では、超音波断層像用振動
子12は直線状にアレイを配列したいわゆるリニアアレ
イ型に構成しているが、この外、振動子アレイを凸面状
に配列したコンベックス型、凹面状に配列したコンケー
プ型、電子セクタ型、あるいはメカニカルセクタ型に構
成しても同様の効果が得られることは明らかである。ま
た、上記第2、第3の実施例では、ドツプラ用振動子1
8をコンベックス型に構成しているが、この外、コンケ
ープ型、電子セクタ型、あるいは1個ないし複数個の板
状に構成しても同様の効果が得られることは明らかであ
る。
子12は直線状にアレイを配列したいわゆるリニアアレ
イ型に構成しているが、この外、振動子アレイを凸面状
に配列したコンベックス型、凹面状に配列したコンケー
プ型、電子セクタ型、あるいはメカニカルセクタ型に構
成しても同様の効果が得られることは明らかである。ま
た、上記第2、第3の実施例では、ドツプラ用振動子1
8をコンベックス型に構成しているが、この外、コンケ
ープ型、電子セクタ型、あるいは1個ないし複数個の板
状に構成しても同様の効果が得られることは明らかであ
る。
発明の効果
以上述べたように本発明によれば、超音波送受波部と被
検体との間に設けた超音波伝搬媒体に音響インピーダン
スが被検体(生体)に近い値を有し、かつ音速の温度係
数が小さい値を有する液体、例えば従来のシリコーンゴ
ム、シリコーンオイルおよび水などよりきわめて音速の
温度係数が小さい特性を有する水と水塊外の水溶性物質
の混合した液体を用いているので、温度変化しても、超
音波ビームの放射方向が変化するのを防止することがで
き、したがって、超音波断層像用超音波送受波部におい
ては、超音波断層像に歪みがなくなり、精度の高い超音
波断層像の表示を得ることができると共に、断層像内で
正確な計測を行うことができる。また、ドツプラ用超音
波送受波部においては、断層像内の正確な位置からS/
Nの高いドノブラ信号を抽出することができる。
検体との間に設けた超音波伝搬媒体に音響インピーダン
スが被検体(生体)に近い値を有し、かつ音速の温度係
数が小さい値を有する液体、例えば従来のシリコーンゴ
ム、シリコーンオイルおよび水などよりきわめて音速の
温度係数が小さい特性を有する水と水塊外の水溶性物質
の混合した液体を用いているので、温度変化しても、超
音波ビームの放射方向が変化するのを防止することがで
き、したがって、超音波断層像用超音波送受波部におい
ては、超音波断層像に歪みがなくなり、精度の高い超音
波断層像の表示を得ることができると共に、断層像内で
正確な計測を行うことができる。また、ドツプラ用超音
波送受波部においては、断層像内の正確な位置からS/
Nの高いドノブラ信号を抽出することができる。
第1図は本発明の第1の実施例における超音波探触子を
示す断面図、第2図は水と1−3ブタンジオールの混合
比を変えたときの温度による音速の変化を示す図、第3
図は水と1−3ブタンジオールの混合比と音速の温度係
数の関係を示す図、第4図は音速の変化に対する超音波
ビームの進行方向の変化説明図、第6図は水とエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコ
ールの混合比率と音速の温度係数との関係を示す図、第
6図は本発明の第2の実施例における超音波探触子を示
す断面図、第7図は音速の変化に対する超音波ビームの
進行方向の変化説明図、第8図は超音波伝搬媒体の音速
の温度係数と被検体の深さの変化を示す図、第9図は本
発明の第30実施例における超音波探触子を示す断面図
、第10図および第11図はそれぞれ従来の超音波探触
子を示す断面図である。 1・・・振動子アレイ、2・・・音響整合層、3・・・
音響レンズ、4・・・超音波伝搬媒体、6・・・高分子
膜の袋体、7・・・被検体、8・・・超音波ビーム、1
1・・・筐体、12・・・超音波断層像用振動子アレイ
、13・・・音響整合層、14・・・音響レンズ、16
・・・背面負荷材、17・・・筐体、18・・・ドツプ
ラ用振動子、19・・・超音波伝搬媒体、20・・・背
面負荷材、22・・・音響レンズ、23・・・高分子膜
の袋体。
示す断面図、第2図は水と1−3ブタンジオールの混合
比を変えたときの温度による音速の変化を示す図、第3
図は水と1−3ブタンジオールの混合比と音速の温度係
数の関係を示す図、第4図は音速の変化に対する超音波
ビームの進行方向の変化説明図、第6図は水とエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコ
ールの混合比率と音速の温度係数との関係を示す図、第
6図は本発明の第2の実施例における超音波探触子を示
す断面図、第7図は音速の変化に対する超音波ビームの
進行方向の変化説明図、第8図は超音波伝搬媒体の音速
の温度係数と被検体の深さの変化を示す図、第9図は本
発明の第30実施例における超音波探触子を示す断面図
、第10図および第11図はそれぞれ従来の超音波探触
子を示す断面図である。 1・・・振動子アレイ、2・・・音響整合層、3・・・
音響レンズ、4・・・超音波伝搬媒体、6・・・高分子
膜の袋体、7・・・被検体、8・・・超音波ビーム、1
1・・・筐体、12・・・超音波断層像用振動子アレイ
、13・・・音響整合層、14・・・音響レンズ、16
・・・背面負荷材、17・・・筐体、18・・・ドツプ
ラ用振動子、19・・・超音波伝搬媒体、20・・・背
面負荷材、22・・・音響レンズ、23・・・高分子膜
の袋体。
Claims (6)
- (1)超音波送受波部と被検体との間に超音波伝搬媒体
が設けられ、この超音波伝搬媒体は、音響インピーダン
スが被検体に近い値を有し、かつ音速の温度係数が小さ
い値を有する液体からなることを特徴とする超音波探触
子。 - (2)超音波伝搬媒体である液体が水と水以外の水溶性
物質を混合したものである請求項1記載の超音波探触子
。 - (3)超音波伝搬媒体である液体が水と脂肪族系有機物
を混合したものである請求項1記載の超音波探触子。 - (4)脂肪族系有機物が1−3ブタンジオール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリ
コールなどのグリコール類である請求項3記載の超音波
探触子。 - (5)超音波送受波部が被検体内の超音波断層像用であ
り、超音波伝搬媒体の音速の温度係数が±0.84m/
sec/℃以内である請求項1ないし4のいずれかに記
載の超音波探触子。 - (6)超音波送受波部が被検体内の超音波断層像用とド
ップラ信号を抽出するためのドップラ用を有し、少なく
とも上記ドップラ用超音波送受波部と被検体との間に超
音波伝搬媒体が設けられ、このドップラ用超音波送受波
部側の超音波伝搬媒体の音速の温度係数が−2.3〜+
1.3m/sec/℃の範囲内である請求項1ないし4
のいずれかに記載の超音波探触子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1169291A JPH0332652A (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | 超音波探触子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1169291A JPH0332652A (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | 超音波探触子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0332652A true JPH0332652A (ja) | 1991-02-13 |
Family
ID=15883795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1169291A Pending JPH0332652A (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | 超音波探触子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0332652A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06154220A (ja) * | 1992-11-24 | 1994-06-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 機械走査式超音波探触子 |
EP1767153A1 (en) * | 2004-06-10 | 2007-03-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Ultrasonic probe |
US8105240B2 (en) | 2006-03-10 | 2012-01-31 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ultrasonic imaging apparatus and low attenuation medium with a prescribed pattern for apparatus localization |
JP2015109987A (ja) * | 2006-10-25 | 2015-06-18 | スーパー ソニック イマジンSuper Sonic Imagine | 界面での音響放射力の生成による力学的波の生成方法 |
-
1989
- 1989-06-29 JP JP1169291A patent/JPH0332652A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06154220A (ja) * | 1992-11-24 | 1994-06-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 機械走査式超音波探触子 |
EP1767153A1 (en) * | 2004-06-10 | 2007-03-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Ultrasonic probe |
JPWO2005120356A1 (ja) * | 2004-06-10 | 2008-04-03 | 松下電器産業株式会社 | 超音波探触子 |
EP1767153A4 (en) * | 2004-06-10 | 2008-12-17 | Panasonic Corp | ULTRASONIC PROBE |
US7575552B2 (en) | 2004-06-10 | 2009-08-18 | Panasonic Corporation | Ultrasonic probe with acoustic medium |
JP4588701B2 (ja) * | 2004-06-10 | 2010-12-01 | パナソニック株式会社 | 超音波探触子 |
US8105240B2 (en) | 2006-03-10 | 2012-01-31 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ultrasonic imaging apparatus and low attenuation medium with a prescribed pattern for apparatus localization |
JP2015109987A (ja) * | 2006-10-25 | 2015-06-18 | スーパー ソニック イマジンSuper Sonic Imagine | 界面での音響放射力の生成による力学的波の生成方法 |
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