JPH0331433A - 金属基複合材料の製造方法 - Google Patents

金属基複合材料の製造方法

Info

Publication number
JPH0331433A
JPH0331433A JP16511489A JP16511489A JPH0331433A JP H0331433 A JPH0331433 A JP H0331433A JP 16511489 A JP16511489 A JP 16511489A JP 16511489 A JP16511489 A JP 16511489A JP H0331433 A JPH0331433 A JP H0331433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
particles
alloy
matrix
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16511489A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kubo
雅洋 久保
Tetsuya Suganuma
菅沼 徹哉
Takashi Morikawa
隆 森川
Atsuo Tanaka
淳夫 田中
Yoshiaki Kajikawa
義明 梶川
Tetsuya Nukami
額見 哲也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP16511489A priority Critical patent/JPH0331433A/ja
Publication of JPH0331433A publication Critical patent/JPH0331433A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複合材料に係り、更に詳細には粒子や短繊維
(ウィスカを含む)等を強化材としアルミニウム合金等
をマトリックスとする金属基複合材料の製造方法に係る
従来の技術 金属基複合材料の製造方法として、本願出願人と同一の
出願人の出願にかかる特願昭63−108165号、特
願昭63−108166号、特願昭63−108167
号、特願昭63−108168号には、強化材と特定の
金属の微細片とを含む成形体、強化材と特定の金属酸化
物の微細片とを含む成形体、強化材と特定の金属の微細
片と特定の金属酸化物の微細片とを含む成形体を形成し
、成形体の少なくとも一部をマトリックス金属の溶湯に
接触させ、溶湯を実質的に加圧することなく成形体中に
浸透させる方法が既に提案されている。
これらの方法によれば、マトリックス金属の溶湯が特定
の金属の微細片若しくは特定の金属酸化物の微細片伝い
に成形体中へ浸透し、特定の金属とマトリックス金属と
の反応又は特定の金属酸化物とマトリックス金属との反
応により生じる熱によって浸透性及び強化材の濡れ性が
向上され、これにより良好な複合化が達成されるので、
マトリックス金属の溶湯を加圧することなく複合材料を
能率よく低廉に製造することができる。
発明が解決しようとする課題 しかしこれらの方法に於ては、強化材、金属の微細片、
金属酸化物の微細片の大きさ、形状、比重等が相互に大
きく異なる場合には、これらを互いに均一に混合するこ
とが困難であるので、使用される強化材等の大きさ等の
如何によっては強化材が均一に分散された複合材料を製
造することが困難である。
また上・述の各方法に於ては、強化材と金属の微細片や
金属酸化物の微細片とが只単に互いに混合された状態に
て複合化が行われるので、これらが均一に混合されなけ
ればマトリックス金属の溶湯の浸透が必ずしも良好には
行われず、また反応熱による浸透性及び強化材の濡れ性
の向上が不均一になるので、強化材とマトリックス金属
との密着も不十分になり易い。
本願発明者等は、上述の先の提案にかかる複合材料の製
造方法に於ける上述の如き不具合に鑑み、種々の実験的
研究を行ヴた結果、金属の微細片と強化材又は金属の微
細片と金属酸化物の微細片とを高エネルギボールミルに
より混合し、これにより得られた複合粒子を用いて複合
化を行えば、上述の如き種々の不具合を解決し得ること
を見出した。
本発明は本願発明者等が行った種々の実験的研究の結果
得られた知見に基き、上述の先の提案にかかる方法によ
る場合に比して、強化材がマトリックス金属中により一
層均−に分散され、強化材とマトリックス金属との密着
もより一層良好な金属基複合材料を能率よく低廉に製造
することのできる方法を提供することを目的としている
課題を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、■金属の微細片と
離散的な強化材とを高エネルギボールミルにて混合する
ことにより強化材が分散された金属よりなる複合粒子を
形成し、該複合粒子をマトリックス金属の溶湯と接触さ
せて前記強化材を前記マトリックス金属と複合化させる
金属基複合材料の製造方法、及び■金属の微細片とマト
リックス金属の主成分よりも酸化物形成傾向の小さい金
属の酸化物の微細片とを高エネルギボールミルにて混合
することにより金属酸化物の微細片が分散された金属よ
りなる複合粒子を形成し、該複合粒子をマトリックス金
属の溶湯と接触させて前記金属酸化物と前記マトリック
ス金属の主成分とを反応させる金属基複合材料の製造方
法によって達成される。
本発明の一つの局面によれば、複合粒子がマトリックス
・金属の溶湯中に導入されることにより強化材がマトリ
ックス金属と複合化される。
また本発明の他の一つの局面によれば、複合粒子にて所
定形状及び寸法の成形体が形成され、該成形体の少なく
とも一部がマトリックス金属の溶湯に浸漬され、溶湯が
成形体中に浸透せしめられることにより複合化が行われ
る。
また本発明の他の一つの局面によれば、上述の■の方法
に於て金−の微細片と離散的な強化材と金属フッ化物の
微細片とが高エネルギボールミルにより混合され、強化
材及び金属フッ化物の微細片が分散された金属よりなる
複合粒子が形成され、該複合粒子を用いて複合化が行わ
れる。
この場合金属フッ化物は任意の金属元素のフッ化物であ
ってよいが、例えばに2ZrF6、K2TiF65KA
IF4 、K3 AIFB 、K2 AlF3 ・H2
0SCsAIF4 、CsAlF3  aH2oの如く
、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属の如き
電気的に正の元素と結合したTi、Zr、Hf5VSN
b、Taの如き遷移金属又はAIを含むフッ化物である
ことが好ましい。
また本発明の更に他の一つの局面によれば、前述の■方
法に於て、金属の微細片と金属酸化物の微細片と離散的
な強化材とが高エネルギボールミルにて混合され、これ
により金属酸化物の微細片及び強化材が分散された金属
よりなる複合粒子が形成される。
また本発明の更に他の一つの局面によれば、高エネルギ
ボールミルによる混合処理は10〜150分間行われる
尚本発明に於ける高エネルギボールミルとは、回転ボー
ルミル、振動ボールミルの如く、少なくとも金属の微細
片と離散的な強化材又は金属の微細片と金属酸化物の微
細片とを均一に混合し得るだけでなく、金属の微細片又
は金属酸化物の微細片が分散された金属よりなる複合粒
子を形成し得るボールミルを意味する。
また本発明に於ける強化材は短繊維、ウィスカ、粒子等
の形態のものであってよく、金属の微細片は、粒子、短
繊維、ウィスカ、薄片の如き形態のものであってよく、
金属酸化物の微細片は粒子、ウィスカ、短繊維の如き形
態のものであってよい。
また高エネルギボールミルによる混合によって強化材又
は金属酸化物の微細片が分散された複合粒子が形成され
易いよう、金属の微細片の大きさは強化材又は金属酸化
物の微細片の大きさと実質的に同−又はそれ以上である
ことが好ましい。
発明の作用 上述の■の方法によれば、高エネルギボールミルにより
金属の微細片と離散的な強化材とが均一に混合されるだ
けでなく、これらが摩擦によって加熱されることにより
金属の微細片が互いに結合すると共に強化材を取込み、
これにより強化材が分散された金属よりなる複合粒子が
形成され、該複合粒子がマトリックス金属の溶湯と接触
せしめられて強化材がマトリックス金属と複合化される
従って個々の強化材が金属によって被包され金属により
互いに離間された状態にて複合化が行われるので、金属
の微細片及び強化材の大きさや比重等が相互に大きく異
なる場合にも、金属の微細片と離散的な強化材との単な
る混合物が使用される場合に比して強化材がより一層均
−に分散される。
また上述の■の方法によれば、高エネルギボールミルに
より金属の微細片と金属酸化物の微細片とが均一に混合
されるだけでなく、これらが摩擦によって加熱されるこ
とにより金属の微細片が互いに結合すると共に金属酸化
物の微細片を取込み、これにより金属酸化物の微細片が
分散された金属よりなる複合粒子が形成され、該複合粒
子がマトリックス金属の溶湯と接触せしめられて金属酸
化物とマトリックス金属の主成分とが反応せしめられ、
その反応によりマトリックス金属の主成分の酸化物がマ
トリックス金属中に微細に分散された状態にて生成する
。従ってこの方法に於ても、個々の金属酸化物の微細片
が金属によって被包され金属により互いに離間された状
態にて複合化が行われるので、金属の微細片及び強化材
の大きさや比重等が相互に大きく異なる場合にも、金属
の微細片と金属酸化物の微細片との単なる混合物が使用
される場合に比して酸化還元反応により生成する金属酸
化物がより一層均−に分散される。
また本発明の方法によれば、強化材及び金属酸化物がマ
トリックス金属の溶湯との濡れ性が悪い物質である場合
やその比重がマトリックス金属の比重とは大きく異なる
場合にも、強化材や金属酸化物の微細片が金属にて被包
された状態にてマトリックス金属の溶湯と接触せしめら
れるので、マトリックス金属の溶湯が複合粒子に良好に
濡れ、マトリックス金属と複合粒子の金属とが反応して
発熱し、その熱によって強化材や金属酸化物の微細片が
加熱されることにより溶湯がこれらに良好に濡れるよう
になる。特に上述の■の方法に於ては、マトリックス金
属は金属酸化物とも反応して発熱し、その熱によっても
隣接する複合粒子や金属酸化物の微細片が加熱されるの
で、溶湯がこれらにより一層良好に濡れるようになる。
特に上述の■の方法に於て、金属の微細片と離散的な強
化材と金属フッ化物の微細片とが高エネルギボールミル
により混合され、強化材及び金属フッ化物の微細片が分
散された金属よりなる複合粒子が形成され、該複合粒子
を用いて複合化が行われる場合には、金属フッ化物によ
りマトリックス金属の溶湯、金属の微細片、及び強化材
の表面の酸化膜が除去され、強化材等の溶湯に対する濡
れ性が改善されるので、更に一層良好な複合化が行われ
る。
また上述の■方法に於て、金属の微細片と金属酸化物の
微細片と離散的な強化材とが高エネルギボールミルにて
混合され、これにより金属酸化物の微細片及び強化材が
分散された金属よりなる複合粒子が形成される場合には
、金属酸化物とマトリックス金属の主成分との間の反応
により生成する微細な金属酸化物及び強化材の両方によ
りマトリックス金属が強化される。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
実施例1 平均粒径3μのSiC粒子(高純度化学株式会社製)と
平均粒径74μのAt合金粉末(JIS規格AC8A、
昭和電工株式会社製)とを体積比で6:L3となるよう
秤量して混合した。次いで第1図に解図的に示されてい
る如く、500gの混合粉末10と17.5kgの軸受
鋼(JIS規格5UJ2)製のボール12(直径3/1
61nch(4,8m5) )とを回転ボールミル14
(三井三池化工機株式会社製アトライタID型)の容器
16内に投入し、インペラ18及びアジテータ20を3
0 Orpmにて1時間回転させ、これによりSIC粒
子が分散されたA1合金よりなる平均粒径0.4〜0.
5+gsの複合粒子を形成した。
次いで第2図に示されている如く複合粒子22を700
℃のA1合金(JIS規格AC8A)の溶湯24に添加
しつつ溶湯をプロペラ26により800 rpmにて3
0分間撹拌し、しかる後溶湯を凝固させた。
次いでかくして得られた凝固体を切断し、その断面を研
磨して光学顕微鏡にて観察したところ、微細なSiC粒
子(平均粒径0.5μ)がA1合金中に均一に分散され
た複合材料が形成されており、SiC粒子とA1合金と
の密着も良好であることが認められた。尚SiC粒子の
体積率は約15%であった。
尚比較の目的で、この実施例に於て使用されたSiC粒
子及びA1合金と同一のSiC粒子及びA1合金を体積
比で6:13となるよう秤量し、それらを撹拌棒を用い
て撹拌することにより形成された混合粉末が上述の実施
例に於ける複合粒子の代りに使用された点を除き、同一
の条件にて複合材料を製造したところ、この複合材料に
於けるSiC粒子は上述の実施例の場合程均−には分散
されておらず、またA I”合金と良好には密着してい
ないSiC粒子が存在することが認められた。
実施例2 実施例1に於けるSiC粒子及びA1合金粉末よりなる
混合粉末の代りに、実施例1に於て使用されたSiC粒
子及びA1合金粉末と同一のSiC粒子及びA1合金粉
末と平均粒径30μのKAlF4粉末(古河電工株式会
社製)とよりなる混合粉末であって、これらがそれぞれ
体積比で6:13:1となるよう秤量された混合粉末が
使用された点を除き、上述の実施例1の場合と同一の要
領及び条件にて複合材料を製造し、その断面を観察した
その結果この複合材料に於ても微細なSIC粒子(平均
粒径0.5μ)がA1合金中に均一に分散されており、
また実施例1の複合材料の場合よりも更に一層SiC粒
子及びA1合金が良好に密着していることが認められた
。尚SiC粒子の体積率は約20%であった。
実施例3 回転ボールミルによる粉末の混合処理時間が5分、10
分、20分、40分、60分、120分、180分、2
40分、300分に設定された点を除き、上述の実施例
2の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、
各複合材料より50X10X2+amの寸法を有する曲
げ試験片を形成し、各試験片について支点間距離30+
gmにて曲げ試験を行った。その結果を第3図に示す。
第3図より、回転ボールミルによる粉末の混合処理時間
は10〜200分であることが好ましいとか解る。
実施fil 4 平均粒径10μのAl2O3粒子(昭和電工株式会社製
)と平均繊維径60μ、平均繊維長1゜5swのA1合
金繊維(JIS規格A2024、アイシン精機株式会社
製)と粒径150μ以下のに2ZrF6粉末(三津和化
学薬品株式会社製)とを体積比で10:39:1となる
よう秤量し、これらの粉末を振動ボールミル(中央化工
株式会社製BM−1型)内に200gの混合粉末と17
゜8kgのステンレス鋼製のボール(直径1inch(
2゜51))及び8.9kgのステンレス鋼製のボール
(直径3/8inch (9,5mm) )とを投入し
、ポットを1200回/1n1振幅9msにて20分間
振動させることにより各粉末を混合粉砕し、これにより
Al2O3粒子及びに2ZrF6粉末が分散されたA1
合金よりなる平均粒径083〜0゜41■の複合粒子を
形成した。
次いで第4図に示されている如く、複合粒子28を68
0℃のA1合金(JIS規格A2024)の溶湯3・0
に対しアルゴンガスをキャリアガスとして吹き付け、こ
れにより複合粒子をA1合金溶湯中に導入し、溶湯をそ
のまま凝固させ、かくして形成された複合材料の断面を
実施例1の場合と同一の要領にて観察した。
その結果この実施例の複合材料に於てもAl2O3粒子
がA1合金中に均一に分散されており、Al2O3,粒
子とA1合金との密着も良好であることが認められた。
尚Al2O3粒子の平均粒径は1〜2μであり、体積率
は7%であった。
実施例5 平均粒径10μのSi3N4粒子(高純度化学株式会社
製)と平均粒径60μの黒鉛粉末(日本黒鉛工業株式会
社製)と平均粒径43μのCu粉末(福田金属株式会社
製)と平均粒径30μのKAlF4粉末(古河電工株式
会社製)とを体積比で10:20:69.5:0.5と
なるよう秤量して混合し、該混合粉末が回転ボールミル
にて混合処理され、マトリックス金属として750℃の
純AIが使用され、複合材料の形成後に複合材料に対し
T6熱処理が施された点を除き、上述の実施例2の場合
と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、その断面
を調査した。
その結果この実施例の複合材料に於ては、Cuが熱処理
によってAl中にほぼ均一に分散され、これにより形成
されたAl−Cu合金中にSi3N4粒子及び黒鉛粉末
が均一に分散されており、これらの粉末とAIとの密着
も良好であることが認められた。尚Si3N4粒子及び
黒鉛粉末の平均粒径はそれぞれ3〜4μ、5〜6μであ
り、これらの体積率はそれぞれ6%、12%であった。
実施例6 平均粒径43μのCO3O4粒子(住友金属鉱山株式会
社製)と平均粒径74μのpb粉末(福田金属株式会社
製)と平均粒径74μのA1合金粉末(JIS規格AC
7A、昭和電工株式会社製)と粒径150μ以下のに2
ZrF6粉末(三津和化学薬品株式会社製)とを体積比
で15:25:59:1となるよう秤量して混合し、該
混合粉末が振動ボールミルにて混合処理され、マトリッ
クス金属の溶湯として680℃AI合金(JIS規格A
C7A)の溶湯が使用された点を除き、上述の実施例4
の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、そ
の断面を調査した。
その結果この複合材料に於ても互いに大きく比重が異な
るCO3O4粒子及びpb粉末がA1合金中に均一に分
散されており、これらの粒子とA1合金との密着も良好
であることが認められた。
尚CO3O4粒子及びpb粉末の平均粒径はそれぞれ8
〜9μ、10μであり、それらの体積率はそれぞれ10
%、17%であった。
実施例7 マトリックス金属の溶湯として670℃のMg合金(J
IS規格MC−2)の溶湯が使用された点を除き、上述
の実施例2の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を
製造し、その断面を調査した。
その結果この複合材料に於てもSiC粒子がMg合金中
に均一に分散されており、SiC粒子とMg合金との密
着も良好であることが認められた。
尚SiC粒子の平均粒径は0.5μであり、その体積率
は約20%であった。
尚KA I F4粉末又はに2ZrF5粉末が使用され
なかった点を除き上述の実施例4〜7の場合と同一の要
領及び条件にて複合材料を製造し、各複合材料の断面を
調査したところ、何れの複合材料に於ても強化粒子がマ
トリックス金属中に均一に分散されており、強化粒子と
マトリックス金属との密着も良好であることが認められ
た。
実施例8 平均粒径10μのSi3N4粒子(高純度化学株式会社
製)と平均粒径74μのA1合金粉末(JIS規格AC
IA、昭和電工株式会社製)とよりなる500gの混合
粉末と、17.5kgの軸受鋼(JIS規格5UJ2)
製のボール(直径3/ 161nch (4、8mm)
とを回転ボールミルの容器内に投入し、インペラ及びア
ジテータを300rplIにて30分間回転させ、これ
により5L3N4粒子が分散されたA1合金よりなる平
均粒径0゜3〜0.4mmの複合粒子を形成した。
次いでかくして形成された複合粒子を2  ton/c
jの圧力にて圧縮成形することにより、第5図に示され
ている如く、複合粒子34よりなりSi3N4粒子及び
A1合金のそれぞれの体積率が20%、30%であり2
0X20X4Os−の寸法を有する成形体36を形成し
た。次いで第6図に示されている如く、成形体36の約
半分の部分を730℃のA1合金(JIS規格ACIA
)の溶湯38に15秒間浸漬し、しかる後溶湯より成形
体を取出し、成形体に浸透した溶湯をそのまま凝固させ
た。
溶湯が完全に凝固した後、形成された凝固体をその長手
方向中央に沿って切断しその断面を研磨して光学顕微鏡
にて観察したところ、成形体全体に亙りA1合金が過不
足なく良好に浸透しておりり、Si3N4粒子とA1合
金との密着状態も良好である複合材料が形成されている
ことが認められた。尚Si3N4粒子の平均粒径は2〜
3μであり、その体積率は約15%であった。
尚比較の目的で、この実施例に於て使用されたSi3N
4粒子及びA1合金粉末と同一のSi3N4粒子及びA
1合金粉末よりなりそれぞれの体積率が20%、30%
である成形体が上述の実施例に於ける成形体の代りに使
用された点を除き、同一の条件にて複合材料を製造した
ところ、この複合材料に於けるSi3N4粒子は上述の
実施例の場合程均−には分散されておらず、またA】合
金と良好には密着していないSi3N4粒子が存在する
ことが認められた。
実施例9 実施例8に於けるSi3N4粒子及びA1合金粉末より
なる混合粉末の代りに、実施例8に於て使用されたSi
3N4粒子及びA1合金粉末と同一のSi3N4粒子及
びA1合金粉末と平均粒径30μのKA I F4粉末
(古河電工株式会社製)とよりなる混合粉末であって、
これらがそれぞれ体積比で20:30:1となるよう秤
量された混合粉末が使用された点を除き、上述の実施例
8の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、
その断面を観察した。
その結・果この複合材料に於ても微細な5L3N4粒子
(平均粒径3〜4μ)がA1合金中に均一に分散されて
おり、また実施例8の複合材料の場合よりも更に一層S
i3N4粒子及びA1合金が良好に密着していることが
認められた。尚SiC粒子の体積率は約20%であった
実施例10 上述の実施例4の場合と同一の要領及び条件にてSiC
粒子及びに2ZrF6粉末が分散されたA1合金よりな
る平均粒径0.2〜0.3mmの複合粒子を形成した。
次いでかくして形成された複合粒子を1,5 ton/
cdにて圧縮成形することにより、体積率20%のSi
C粒子と体積率80%のA1合金と体積率1%のに2Z
rF6粉末とよりなる成形体が形成され、マトリックス
金属の溶湯として720℃のA1合金(JIS規格A2
024)の溶湯が使′用され、成形体の溶湯中への浸漬
時間が20秒に設定された点を除き、上述の実施例8の
場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、その
断面を調査した。
その結果この実施例の複合材料に於てもA1合金が成形
体中に過不足なく良好に浸透しており、SiC粒子とA
1合金との密着状態も良好であることが認められた。尚
SiC粒子の平均粒径は0゜2〜0.3μであり、その
体積率は約15%であった。
実施例11 SiC粒子の代りに繊維径0.2〜065μ、繊維長5
0〜100μのSiCウィスカが使用され、振動ボール
ミルによる粉末の混合処理時間が0分、5分、10分、
20分、40分、60分、120分、180分、240
分、300分に設定された点を除き、上述の実施例10
の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、各
複合材料より50X10X2−■の寸法を有する曲げ試
験片を形成し、各試験片について支点間距離40s層に
て曲げ試験を行った。その結果を第7図に示す。
第7図より、振動ボールミルによる粉末の混合処理時間
は10〜180分、特に20〜120分であることが好
ましいことが解る。
実施例12 平均粒径10μのAl2O3粒子(昭和電工株式会社製
)と平均粒径74μのPb粉末(福田金属株式会社製)
と平均繊維径30μ、平均繊維長1.5■のNi繊維(
アイシン精機株式会社製)と平均粒径30μのKA I
 F4粉末(古河電工株式会社製)とよりなる混合粉末
が使用され、成形体中に於けるこれらの粒子等の体積率
がそれぞれれ10%、60%、30%、1%に設定され
、マトリックス金属の溶湯として750℃の純AIが使
用された点を除き、上述の実施例9の場合と同一の要領
及び条件にて複合材料を製造し、その断面を観察した。
その結果この実施例の複合材料に於ても純A1が成形体
中に過不足なく良好に浸透しており、Al2O3粒子及
びPb粉末とAIとの密着状態も良好であることが認め
られた。またNi繊維はAlと反応してN L 3 A
 1の金属間化合物を形成していることが認められた。
Al2O3粒子、Pb粉末、及び生成したNi3Alの
粒径はそれぞれ約3〜4μ、約8〜10μ、約5〜6μ
であり、これらの体積率はそれぞれ約5%、約30%、
約20%であった。
実施例13 平均粒径3μのSiC粒子(高純度化学株式会社製)と
平均粒径60μの黒鉛粉末(日本黒鉛工業株式会社製)
と平均粒径74μのA1合金粉末(JIS規格AC7A
、昭和電工株式会社製)と粒径150μ以下のに2Zr
F6粉末(三津和化学薬品株式会社製)とよりなる混合
粉末が使用され、成形体中のこれらの粒子等の体積率が
それぞれ15%、20%、70%、1%に設定され、マ
トリックス金属の溶湯として700℃のA1合金(JI
S規格AC7A)の溶湯が使用された点を除き、上述の
実施例10の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を
製造し、その断面を調査した。
その結果この複合材料に於てもA1合金が成形体中に過
不足なく良好に浸透しており、SiC粒子及び黒鉛粉末
とA1合金との密着状態も良好であることが認められた
。尚SiC粒子及び黒鉛粉末の平均粒径はそれぞれ0.
4μ、8μであり、これらの体積率はそれぞれ約7.5
%、10%であった。
実施例14 マトリックス金属の溶湯として690℃のMg合金(J
IS規格MC−2)の溶湯が使用された点を除き、上述
の実施例9の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を
製造し、その断面を調査した。
その結果この複合材料に於ても成形体中にM g合金が
過不足なく良好に浸透しており、Si3N4粒子とMg
合金との密着状態も良好であることが認められた。尚S
i3N4粒子の平均粒径は3〜4μであり、その体積率
は約20%であった。
尚KA I F4粉末又はに2ZrF6粉末が使用され
なかった点を除き上述の実施例10.12〜14の場合
と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、各複合材
料の断面を調査したところ、何れの複合材料に於ても強
化粒子がマトリックス金属中に均一に分散されており、
強化粒子とマトリックス金属との密着も良好であること
が認められた。
実施例15 粒径2〜4μのW 03粉末(日本新金属株式会社製)
と平均繊維径60μ、平均繊維長1.5HのA1合金繊
維(JIS規格A2024、アイシン精機株式会社製)
とが体積比で1:10となるよう秤量された混合粉末が
使用された点を除き、上述の実施例4の場合と同一の要
領及び条件にてWO3粉末が分散されたA1合金よりな
る平均粒径0.4〜0.5■の複合粒子を形成した。
次いでかくして形成された複合粒子を700℃のA1合
金(JIS規格A2024>の溶湯に添加しつつ溶湯を
プロペラにより800 rpmにて30分間撹拌し、し
かる後溶湯を凝固させた。次いでかくして得られた凝固
体を切断し、その断面を研磨してその断面をEPMAS
TEMSX線回折にて調査したところ、マトリックスと
してのAI−W合金中に非常に微細なAl2O3が均一
に分散された・複合材料が形成されており、Al2O3
とAI−W合金との密着も良好であることが認められた
尚比較の目的で、この実施例に於て使用されたW 03
粉末及びA1合金繊維と同一のW O3粉末及びA1合
金繊維の混合物であって、それらの体積比が1:10で
ある混合物がA1合金溶湯中に導入された点を除き、同
一の条件にて複合材料を製造したところ、この複合材料
に於けるAl2O3は上述の実施例の場合程均−には分
散されていないことが認められた。
実施例16 平均粒径43μのV2O5粉末(高純度化学株式会社製
)と平均粒径43μのCu粉末(福田金属株式会社製)
とが体積比で1:5となるよう秤量された混合粉末が使
用された点を除き、上述の実施例1の場合と同一の要領
及び条件にてV2O5粉末が分散されたCuよりなる平
均粒径0.6〜0.7vsの複合粒子を形成した。
次いでかくして形成された複合粒子を730℃の純Al
の溶湯に対しアルゴンガスをキャリアガスとして吹付け
、これにより複合粒子を純AIの溶湯中に導入し、溶湯
をそのまま凝固させた。溶湯が完全に凝固した後その凝
固体に対しT6熱処理を施し、しかる後かくして熱処理
された凝固体の断面を実施例15の場合と同様に調査し
た。
その結果マトリックスとしてのAN−Cu−V合金中に
非常に微細なAl2O3が均一に分散された複合材料が
形成されており、Al2O3とA1−Cu−V合金との
密着も良好であることが認められた。
実施例17 平均粒径3μのSiC粒子(高純度化学株式会社製)と
平均粒径0.6μのCr2O3粉末(日本電工株式会社
製)と平均粒径74μのA1合金粉末(JIS規格AC
IA、昭和電工株式会社製)とが体積比で1:1:4と
なるよう秤量された混合粉末が使用され、マトリックス
金属として720℃のA1合金(JIS規格ACIA)
が使用された点を除き、上述の実施例15の場合と同一
の要領及び・条件にて複合材料を製造し、該複合材料の
断面を調査した。
その結果この実施例に於てもマトリックス金属としての
Al−Cr合金中に平均粒径0,5〜1μのSiC粒子
が均一に分散され、またそれらのSiC粒子の間に微細
なAl2O3が均一に分散されており、SiC粒子及び
Al2O3とAl−Cr合金との密着も良好であること
が認められた。
実施例18 SiC粒子の代りに繊維径0,2〜0.5μ、平均繊維
長50〜100μのSiCウィスカが使用され、振動ボ
ールミルによる粉末の混合処理時間が5分、10分、2
0分、40分、60分、120分、180分、240分
、300分に設定された点を除き、上述の実施例17の
場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、各複
合材料より50X10X2msの寸法を有する曲げ試験
片を形成し、各試験片について支点間距離40asにて
曲げ試験を行った。その結果を第8図に示す。
第8図より、振動ボールミルによる粉末の混合処理時間
は10〜150分であることが好ましいとか解る。
実施例19 粒径2〜4μのWO3粉末(日本新金属株式会社製)と
平均粒径60μの黒鉛粉末(日本黒鉛工業株式会社′!
R)と平均繊維径60μ、平均繊維長1.5園−のA1
合金繊維(JIS規格A2024、アイシン精機株式会
社製)とが体積比で1:2ニアとなるよう秤量された混
合粉末が使用された点を除き、上述の実施例16の場合
と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、該複合材
料の断面を調査した。
その結果この実施例の複合材料に於てもマトリックスと
してのAI−W合金中に黒鉛粉末及び微細なAl2O3
が均一に分散されており、黒鉛粉末及びAl2O3とA
I−W合金との密着も良好であることが認められた。
実施例20 平均粒径2μのNiO粉末(住友金属鉱山株式会社製)
と平均粒径10μの5L3Ns粒子(高純度化学株式会
社製)と平均粒径74μのA1合金粉末(JIS規格A
C7A、昭和電工株式会社製)とが体積比で1:1:3
となるよう秤量された混合粉末が使用され、マトリック
ス金属の溶湯として670℃の純Mgが使用された点を
除き、上述の実施例15の場合と同一の要領及び条件に
て複合材料を製造し、該複合材料の断面を調査した。
その結果この実施例に於てもマトリックスとしてのM 
g −N i合金中に平均粒径3〜4μのSi3N4粒
子及び微細なMgOが均一に分散されており、5i3N
a粒子及びMgOとMg−Ni合金との密着も良好であ
ることが認められた。
実施例21 粒径2〜4μのM o Q 3粉末(日本新金属株式会
社製)と平均粒径74μのA1合金粉末(JIS規格A
CIA、昭和電工株式会社製)とが体積比で1=5とな
るよう秤量された混合粉末が使用され、混合粉末に対す
る加圧力が2 ton/cI#に設定され、マトリック
ス金属の溶湯として730”CのA1合金(JIS規格
ACIA)の溶湯が使用され、溶湯中への成形体の浸漬
時間が30秒に設定された点を除き、上述の実施例1o
の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、該
複合材料の断面を調査した。
その結果成形体全体に亙すマトリックスとしてのAl−
Mo合金が過不足なく良好に浸透しており、Al−Mo
合金中に非常に微細なAl2O3が均一に分散されてお
り、Al2O3とAI−Mo合金との密着も良好である
ことが認められた。
尚比較の目的で、この実施例に於て使用されたM o 
O3粉末及びA1合金粉末と同一のMOO3粉末及びA
1合金粉末よりなりこれらの体積比が1:5である成形
体が使用された点を除き、同一の条件にて複合材料を製
造したところ、この複合材料に於けるAl2O3は上述
の実施例の場合程均−には分散されていないことが認め
られた。
実施例22 粒径1〜2μのZnO粉末(高純度化学株式会社製)と
平均繊維径30μ、平均繊維長1.51のNi繊・維(
アイシン精機株式会社製)とが体積比で1=10となる
よう秤量された混合粉末が使用され、混合粉末に対する
加圧力が1. 5  ton/C−に設定され、マトリ
ックス金属の溶湯として750℃の純AIの溶湯が使用
され、溶湯中への成形体の浸漬時間が45秒に設定され
た点を除き、上述の実施例8の場合と同一の要領及び条
件にて複合材料を製造し、該複合材料の断面を調査した
その結果この実施例の複合材料に於てもマトリックスと
してのAl−Zn合金が成形体に過不足なく良好に浸透
しており、Al−Zn合金中に非常に微細なAl2O3
が均一に分散されており、Al2O3とAl−Zn合金
との密着も良好であることが認められた。
実施例23 平均粒径10μのSi3N4粒子(高純度化学株式会社
製)と粒径1〜2μのPbO粉末(高純度化学株式会社
製)と平均粒径74μのA1合金粉末(JIS規l’g
A C7A、昭和電工株式会社製)とが体積比で1:2
ニアとなるよう秤量された混合粉末が使用され、マトリ
ックス金属の溶湯として700℃のA1合金(JIS規
格AC7A)の溶湯が使用された点を除き、上述の実施
例21の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製造
し、該複合材料の断面を調査した。
その結果この実施例に於てもマトリックスとしてのAl
−Pb合金が成形体中に過不足なく良好に浸透しており
、Al−Pb合金中に平均粒径1〜2μのSi3N4粒
子及び非常に微細なAl2O3が均一に分散されており
、これらの粒子とAt−pb金合金の密着も良好である
ことが認められた。
実施例24 Si3N4粒子の代りに繊維径0.5〜1μ、平均繊維
長50〜200μの5L3N4ウイスカが使用され、振
動ボールミルによる粉末の混合処理時間が0分、5分、
10分、20分、40分、60分、120分、180分
、240分、300分に設定された点を除き、上述の実
施例10の場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製
造し、各複合材・料より50X10X2msの寸法を有
する曲げ試験片を形成し、各試験片について支点間距離
40vにて曲げ試験を行った。その結果を第9図に示す
第9図より、振動ボールミルによる粉末の混合処理時間
は10〜150分であることが好ましいとか解る。
実施例25 平均粒径74μのM n O2粉末(東洋曹達工業株式
会社製)と平均粒径3μのSiC粒子(高純度化学株式
会社製)と平均粒径74μのA1合金粉末(JIS規格
ACIA、昭和電工株式会社製)とが体積比で1:2:
4となるよう秤量された混合粉末が使用され、マトリッ
クス金属の溶湯として670℃のMg合金(JIS規格
MC−2)が使用された点を除き、上述の実施例22の
場合と同一の要領及び条件にて複合材料を製造し、該複
合材料の断面を調査した。
その結果この実施例に於てもマトリックスとしてのMg
−Al−8t −Mn合金が成形体中に過不足なく良好
に浸透しており、Mg−Al−3i−M n合金中に平
均粒径0゜5〜1μのSiC粒子及び非常に微細なMg
Oが均一に分散されており、これらの粒子とマトリック
スとの密着も良好であることが認められた。
実施例26 実施例8に於けるSi3N4粒子及びA1合金粉末より
なる混合粉末の代りに、実施例8に於て使用されたSi
3N4粒子及びA1合金粉末と同一のSi3N4粒子及
びA1合金粉末と平均粒径30μのKA I F4粉末
(古河電工株式会社製)とよりなる混合粉末であって、
これらがそれぞれ体積比で20 : 30 : 1とな
るよう秤量された混合粉末が使用された点を除き、上述
の実施例8の場合と同一の要領及び条件にてSi3N4
粒子及びKA I F4粉末が分散されたA1合金より
なる平均粒径0.8〜IImの複合粒子を形成し、該複
合粒子に対し圧縮成形を行なうことにより10×110
X10aの寸法を有する成形体を16個形成した。
次いで・上述の如く形成された16個の成形体を730
℃のA1合金(JIS規格ACIA)の溶湯中に1分間
浸漬し、しかる後溶湯をプロペラにより撹拌し、これに
より成形体を完全に崩壊させると共にSi3N4粒子を
溶湯中に分散させた。
Si3N4粒子が溶湯中に十分に分散した後、溶湯より
プロペラを取出し、溶湯をそのまま凝固させた。溶湯が
完全に凝固した後、得られた複合材料を切断し、その断
面を研磨して光学顕微鏡にて観察したところ、Si3N
4粒子は凝集することなく複合材料全体に均一に分散さ
れており、Si3N4粒子とA1合金との密着も良好で
あることが認められた。尚Si3N4粒子の平均粒径は
2〜3μであり、その体積率は約10%であった。
実施例27 粒径2〜4μのM003粉末(日本新金属株式会社製)
と平均粒径74μのA1合金粉末(JIS規格ACIA
、昭和電工株式会社製)とが体積比で1=5となるよう
秤量された混合粉末が使用された点を除き、上述の実施
例1の場合と同一の要領及び条件にてM003粉末が分
散されたA1合金よりなる平均粒径1〜1.2−1の複
合粒子を形成し、該複合粒子が使用された点を除き、上
述の実施例26の場合と同一の要領及び条件にて複合材
料を製造し、・該複合材料の断面を調査した。
その結果この実施例に於てもマトリックスとしてのA 
l−Mo合金中に非常に微細なAI203が均一に分散
されており、Al2O3とA I −MO合金との密着
も良好であることが認められた。
以上に於ては本発明を種々の実施例について詳細に説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であ
ることは当業者にとって明らかであろう。
発明の効果 以上の説明より明らかである如く、上述の■の方法によ
れば、高エネルギボールミルにより金属の微細片と離散
的な強化材とが均一に混合されるだけでなく、強化材が
分散された金属よりなる複合粒子が形成され、該複合粒
子がマトリックス金属の溶湯′と接触せしめられて強化
材がマトリックス金属と複合化される。従って個々の強
化材が金属によって被包され金属により互いに離間され
た状態にて複合化が行われるので、金属の微細片及び強
化材の大きさや比重等が相互に大きく異なる場合にも、
金属の微細片と離散的な強化材との単なる混合物が使用
される場合に比して強化材がよリー層均−に分散された
複合材料を製造することができる。
また上述の■の方法によれば、高エネルギボールミルに
より金属の微細片と金属酸化物の微細片とが均一に混合
されるだけでなく、金属酸化物の微細片が分散された金
属よりなる複合粒子が形成され、該複合粒子がマトリッ
クス金属の溶湯と接触せしめられて金属酸化物とマトリ
ックス金属の主成分とが反応せしめられ、その反応によ
りマトリックス金属の主成分の酸化物がマトリックス金
属中に微細に分散された状態にて生成する。従ってこの
方法に於ても、個々の金属酸化物の微細片が金属によっ
て被包され金属により互いに離間された状態にて複合化
が行われるので、金属の微細片及び強化材の大きさや比
重等が相互に大きく異なる場合にも、金属の微細片と金
属酸化物の微細片との単なる混合物が使用される場合に
比して酸化還元反応により生成する金属酸化物がより一
層均−に分散された複合材料を製造することができる。
また本発明の方法によれば、強化材及び金属酸化物がマ
トリックス金属の溶湯との濡れ性が悪い物質である場合
やその比重がマトリックス金属の比重とは大きく異なる
場合にも、強化材や金属酸化物の微細片が金属にて被包
された状態にてマトリックス金属の溶湯と接触せしめら
れるので、マトリックス金属の溶湯が複合粒子に良好に
濡れ、マトリックス金属と複合粒子の金属とが反応して
発熱し、その熱によって強化材や金属酸化物の微細片が
加熱されることにより溶湯がこれらに良好に濡れるよう
になる。従って複合化に際し強化材や金属酸化物の微細
片が直接マトリックス金属の溶湯に接触せしめられる場
合に比して、強化材や生成され・た金属酸化物とマトリ
ックス金属との密着性がより一層優れた複合材料を製造
することができる。特に上述の■の方法に於ては、マト
リックス金属は金属酸化物とも反応して発熱し、その熱
によっても隣接する複合粒子や金属酸化物の微細片が加
熱されることにより溶湯がこれらにより一層良好に濡れ
るようになるので、生成された金属酸化物とマトリック
ス金属との密着性がより一層向上される また複合粒子がマトリックス金属の溶湯中に導入される
ことにより強化材がマトリックス金属と複合化される方
法によれば、コンポキャスティング法の長所を生かしつ
つその欠点を解決することができる。
また複合粒子にて所定形状及び寸法の成形体が形成され
、該成形体の少なくとも一部がマトリックス金属の溶湯
に浸漬され、溶湯が成形体中に浸透せしめられることに
より複合化が行われる方法によれば、マトリックス金属
の溶湯を加圧したり所定の製品形状を郭定するための鋳
型等を使用することなく、所定の形状及び寸法の複合材
料を非常に高い歩留りにて能率よく且低順に製造するこ
とができる。
特に上述の■の方法に於て、金属の微細片と離散的な強
化材と金属フッ化物の微細片とが高エネルギボールミル
により混合され、強化材及び金属フッ化物の微細片が分
散された金属よりなる複合粒子が形成され、該複合粒子
を用いて複合化が行われる場合には、金属フッ化物によ
りマトリックス金属の溶湯、金属の微細片、及び強化材
の表面の酸化膜が除去され、強化材等の溶湯に対する濡
れ性が改善される。従ってかかる方法によれば、強化材
とマトリックス金属との密着性が更に一層優れた複合材
料を製造することができる。
また上述の■方法に於て、金属の微細片と金属酸化物の
微細片と離散的な強化材とが高エネルギボールミルにて
混合され、これにより金属酸化物の微細片及び強化材が
分散された金属よりなる複合粒子が形成される場合には
、金属酸化物とマトリックス金属の主成分との間の反応
により生成する微細な金属酸化物及び強化材の両方によ
りマトリックス金属が強化された複合材料を製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はSiC粒子とA1合金粉末とよりなる混合粉末
がボールミルにより混合される態様を示す解図的断面図
、第2図は第1図に示されたボールミルにより形成され
た複合粒子を用いて複合材料が製造される要領を示す解
図、第3図はボールミルによる粉末の混合処理時間と形
成された複合材料の曲げ強さとの間の関係を示すグラフ
、第4図は振動ボールミルにより形成された複合粒子を
用いて複合材料が製造される態様を示す解図、第5図は
Si3N4粒子が分散されたA1合金よりなる複合粒子
の成形体を示す斜視図、第6図は第5図に示された成形
体がA1合金中に浸漬されることにより複合材料が製造
される態様を示す解図、第7図乃至第9図はそれぞれボ
ールミルによる粉末の混合処理時間と形成された複合材
料の曲げ強さとの間の関係を示すグラフである。 10・・・混合粉末、12・・・ボール、14・・・回
転ボールミル、16・・・容器、18・・・インペラ、
20・・・アジテータ、22・・・複合粒子、24・・
・A1合金の溶湯、26・・・プロペラ、28・・・複
合粒子、30・・・A1合金の溶湯、34・・・複合粒
子、36・・・成形体。 38・・・A1合金の溶湯 第1図 第3図 第2図 第4図 処理時間 (min) 第7図 処理時間 (min) 第 5 図 第 図 第 図 処理時間 伯mn)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属の微細片と離散的な強化材とを高エネルギボ
    ールミルにて混合することにより強化材が分散された金
    属よりなる複合粒子を形成し、該複合粒子をマトリック
    ス金属の溶湯と接触させて前記強化材を前記マトリック
    ス金属と複合化させる金属基複合材料の製造方法。
  2. (2)金属の微細片とマトリックス金属の主成分よりも
    酸化物形成傾向の小さい金属の酸化物の微細片とを高エ
    ネルギボールミルにて混合することにより金属酸化物の
    微細片が分散された金属よりなる複合粒子を形成し、該
    複合粒子をマトリックス金属の溶湯と接触させて前記金
    属酸化物と前記マトリックス金属の主成分とを反応させ
    る金属基複合材料の製造方法。
JP16511489A 1989-06-27 1989-06-27 金属基複合材料の製造方法 Pending JPH0331433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16511489A JPH0331433A (ja) 1989-06-27 1989-06-27 金属基複合材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16511489A JPH0331433A (ja) 1989-06-27 1989-06-27 金属基複合材料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0331433A true JPH0331433A (ja) 1991-02-12

Family

ID=15806179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16511489A Pending JPH0331433A (ja) 1989-06-27 1989-06-27 金属基複合材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0331433A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009120961A (ja) * 2003-07-23 2009-06-04 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合金属成形品
JP2009161709A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合材料の製造方法及び炭素繊維複合金属材料の製造方法並びに多孔質体の炭素繊維複合金属材料
US8377547B2 (en) 2004-07-16 2013-02-19 Nissin Kogyo Co., Ltd. Carbon fiber-metal composite material and method of producing the same
JP2015203155A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 現代自動車株式会社Hyundaimotor Company ナノカーボン強化アルミニウム複合材およびその製造方法
CN113738774A (zh) * 2021-09-10 2021-12-03 中车大同电力机车有限公司 传动空心轴、转向架联轴器及传动空心轴的制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009120961A (ja) * 2003-07-23 2009-06-04 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合金属成形品
US8377547B2 (en) 2004-07-16 2013-02-19 Nissin Kogyo Co., Ltd. Carbon fiber-metal composite material and method of producing the same
JP2009161709A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合材料の製造方法及び炭素繊維複合金属材料の製造方法並びに多孔質体の炭素繊維複合金属材料
JP2015203155A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 現代自動車株式会社Hyundaimotor Company ナノカーボン強化アルミニウム複合材およびその製造方法
CN113738774A (zh) * 2021-09-10 2021-12-03 中车大同电力机车有限公司 传动空心轴、转向架联轴器及传动空心轴的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5506061A (en) Method for the preparation of metal matrix composite materials
US4565744A (en) Wettable coating for reinforcement particles of metal matrix composite
US2793949A (en) Method of preparing composite products containing metallic and non-metallic materials
US3441392A (en) Preparation of fiber-reinforced metal alloy composites by compaction in the semimolten phase
JPH0331433A (ja) 金属基複合材料の製造方法
FR2649973A1 (fr) Procede de preparation de poudres ceramiques composites et poudres obtenues par le procede
KR101326498B1 (ko) 나노 입자가 분산된 금속기지 복합재의 제조 방법 및 그 복합재
US5858460A (en) Metal matrices reinforced with silver coated boron carbide particles
WO2013002532A2 (ko) 산소 원자 분산된 금속 기지 복합재 및 그 제조 방법
JPS58130203A (ja) アルミニウム系粒子分散複合材料の製造方法
JP2000345254A (ja) アルミニウム基複合材料およびその製造方法
JPH05222468A (ja) 反応合成法による炭化チタンとほう化チタンウイスカ強化チタニウム基複合材料の製造法
JP2000129374A (ja) アルミニウム基複合材料およびその製造方法
US4981511A (en) Compound or composite powder with metallic or ceramic whiskers
JPS6039737B2 (ja) 高導電性金属−炭素繊維複合摺動部材の製造方法
RU2188248C1 (ru) Способ изготовления металломатричного композита
JPS61149447A (ja) 繊維強化金属複合体の製造方法
JPH09209001A (ja) 機械的合金化法における高効率な合金粉末合成方法
JPS5848002B2 (ja) 粉末冶金用複合粉末の製造法
JPH0987778A (ja) Mg基複合材料の製造方法
JPH0635627B2 (ja) ホウ酸アルミニウムウイスカー強化金属基複合材料の製造方法
JPH03260026A (ja) Al↓3Ti強化Al系複合材料の製造方法
JPH11302755A (ja) SiC粒子分散強化型複合材料の製造方法およびその方法により製造された物
JPH079114A (ja) 複合材の製造方法
JPH01279719A (ja) パワーチップ一体型集積回路