JPH0330614A - 培基掻出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は培基を栽培瓶から掻き出す際に用いる培基掻出
装置に関する。

（従来の技術） 栽培瓶を用いるきのこ栽培においては、きのこを生育し
終わった培基を栽培瓶から除去し、あらたに栽培瓶に培
基を詰めるため培基を掻き出す作業がある。この培基掻
き出し作業ではコンテナに収容された複数本の栽培瓶か
ら一度に培基を掻き出す装置として従来柱々の培基掻出
装置が利用されている。一般に用いられている培基掻出
装置は、栽培瓶の瓶口がはいる大きさの孔をあけた鉄板
などで栽培瓶のくび部分を支持しながら瓶口を鉛直下向
きにしてコンテナごと栽培瓶を支持し、羽根状の掻出刃
を瓶口から回転させながら進入させて栽培瓶内に詰まっ
ている培基を掻出刃でけずり取るようにして掻き出すも
のである。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記の従来の掻出装置は培基の性状によ
っては的確に培基を掻き出すことができないという問題
点がある。たとえば、えのき茸栽培のように比較釣軸い
た培基を使用する場合はさほど問題ないが、しめじ栽培
のように水分含有率の高い培基を使用する場合は、掻き
出しの際に培基がきれいに掻き出しできず、栽培瓶の瓶
口に培基が詰まってだんご状になってしまったり、掻出
刃が回転する際に培基が栽培瓶のなかでいっしょにまわ
ってしまって好適な掻き出しができない場合がある。こ
のため、掻き出し作業を複数回しなければならないよう
な場合もある。

このように、従来の培基掻出装置では培基の掻出作業の
確実性が十分ではなく、また近年はきのこ栽培がますま
す大規模化しているため、培基の掻き出し作業において
も作業能率の向上が強く求められている。

本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、培基の性状の相違によらず確実に
掻き出しすることができ、培基の掻出作業を容易にする
培基掻出装置を提供しようとするものである。

（１！ＩＩ題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するため次の構成をそなえる。

すなわち、培基が充填された栽培瓶をコンテナに収容し
たまま栽培瓶の瓶口を鉛直下向きにして機枠に支持し、
該機枠に支持された栽培瓶の下方位置で上下に往復駆動
される掻出刃支持フレーム上に掻出刃を回転自在に立設
し、掻出刃を回転駆動しながら掻出刃支持フレームを上
昇させ、栽培瓶中へ掻出刃を進入させることによって培
基を掻き出す培基掻出装置において、前記倒立している
栽培瓶の瓶口が挿入され、栽培瓶のくび部を下方から支
持する瓶口嵌合部を有する瓶口支持フレームと、上記栽
培瓶を収容するコンテナの上方で吊持された押圧フレー
ムと、該押圧フレームと瓶口支持フレーム間でコンテナ
を介して栽培瓶を前記瓶口嵌合部に押圧して固定する締
付手段と、前記押圧フレーム上に設けられ、押圧フレー
ムに振動を与えるバイブレータとを設けたことを特徴と
する。

（作用） 締付手段を介して押圧フレームと瓶口支持フレームとで
栽培瓶を上下から挟持し、バイブレータによって押圧フ
レームに振動を与えながら掻出刃支持フレームを上昇さ
せ、掻出刃を栽培瓶の培基中へ進入させる６掻出刃が回
転しつつ進入することによって培基かけずられて瓶口か
ら下方に落下する。栽培瓶はバイブレータの作用によっ
て振動を受けながら掻き出しされ、掻出刃によってけず
り取られた培基は瓶口から下方へ振り落とされる。

（実施例） 以下本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図は、本発明に係る培基掻出装置の一実施例を示す
説明図である。

図で１０は培基掻出装置の機枠で、その平面サイズはコ
ンテナを１つ載置できる大きさである。

１２は機枠１０の上部フレームに設けたバイブレータで
ある。１４は機枠１０に吊持した押圧フレームで押圧フ
レーム１４の上面はバイブレータ１２に連繋する。１６
は栽培瓶の瓶口を支持する瓶口支持フレームで、瓶口支
持フレーム１６にはコンテナに収容される栽培瓶の本数
と同数の瓶口嵌合部１８を設置する。瓶口嵌合部１８は
鉛直下向きでセットされる栽培瓶の瓶口の外周部が嵌入
して栽培瓶のくび部を位置決めして支持するもので、ゴ
ム等の柔軟性のある素材を用いて略円筒状に形成する。

２０は押圧フレーム１４の側面に本体が固定される締付
手段たるエアシリンダで、エアシリンダ２０の駆動ロン
ドの先端は上記瓶口支持フレーム１６に固定する。駆動
ロンドはエアシリンダ２０の本体から突出入して、押圧
フレーム１４と瓶口支持フレーム１６との間の距雛を接
雛して栽培瓶を挟持させるものである。

２２は押圧フレーム１４を機枠１０から吊持する吊持部
材である６すなわち、押圧フレーム１４は吊持部材２２
によって機枠１０に吊持され、瓶口支持フレーム１６は
エアシリンダ２０によって押圧フレーム１４に吊持され
る。吊持部材２２は後述するように掻出刃が栽培瓶内に
進入する際に栽培瓶が−Ｌ方に変位しないように支持す
るとともに、押圧フレーム１４を若干揺動可能に支持す
るものである。

２４は」二記瓶ロ支持フレーム１６の下方で、機枠１０
に上下動自在に支持される掻出刃支持フレームである。

２６は掻出刃支持フレーム２４上に立設する掻出刃で、
先端がＬ字状に折曲する２枚の掻出刃２６ａとこの掻出
刃２６ａを栽培瓶の内壁面方向に付勢させるバネ２６ｂ
と掻出刃２６ａの基部を支持する支持シャツｌ〜２６ｃ
から成る。

第１図は掻出刃支持フレーム２４が下位置にある状態で
あるが、この状態で掻出刃２６の刃先部分は前記瓶口嵌
合部１８の下部内面に当接する位置にある。掻出刃２６
の刃先が当接する前記瓶口嵌合部１８の内面下部には金
属リングが周設されて、ゴム等の柔軟材料によって形成
される瓶口嵌合部１８の内周面を保護している。

掻出刃支持フレーム２４はこれを昇降させるモータ、カ
ム等の駆動機構に連繋され、掻出刃２６の支持シャフト
２６ｃの基部には支持シャフト２６Ｃを軸線のまわりに
回転駆動させるプーリ、ベルト等の回転機構が配設され
る。なお、掻出刃２６は隣接する列が逆方向に回転する
ように連繋されている。

３０は機枠１０の側方に設ける栽培瓶の搬送部で、瓶口
を下向きにしてコンテナごと載置された栽培瓶を瓶口支
持フレーム１６の上方位置まで移入し、また培基掻き出
し後に栽培瓶を搬出する。

搬送部３０は、コンテナに収容された栽培瓶の瓶口位置
に一致させて栽培瓶の瓶口径程度の円孔が穿設された搬
送板と、この搬送板を横方向にスライドさせるスライド
機端とを有する。また、搬送部３０の手前側には栽培瓶
をコンテナごと反転させて搬送板上に載置する反転装置
がセットされる。

この反転装置は栽培瓶をコンテナごと瓶口を下向きにし
て搬送板」二にセットするとともに、搬送板上からコン
テナごと栽培瓶を反転させて取り出す操作を行う０反転
装置は、コンテナの両側方から栽培瓶のくび部を押さえ
つける挟圧板と、挟圧板によって栽培瓶を両側から押さ
えつけた状態で反転させる反転機構を有する。栽培瓶は
挟圧板によってコンテナの両側方向から押さえつけられ
ることによって容易にコンテナごと支持されて搬送板上
にセットされる。

続いて上記実施例の作用について説明する。

第１図は搬送部３０に栽培瓶４０がコンテナ４２ごと瓶
口を下向きにしてセットされた状態である。図のように
、この状態では掻出刃支持フレーム２４は下位置にある
。次いで、搬送板が瓶口支持フレーム１８の上方にスラ
イドして栽培瓶４０が瓶口支持フレーム１６の上方に移
入されると、エアシリンダ２０が作動して押圧フレーム
１４と瓶口支持フレーム１６とで栽培瓶を上下方向から
挟圧する。掻出刃支持フレーム２４は瓶口支持フレーム
１６が上昇を開始するとともに上昇し、掻出刃２６は回
転しながら瓶口嵌合部１８とともに上昇する。瓶口嵌合
部１８が栽培瓶４０の瓶口に嵌合して瓶口嵌合部１８に
よって栽培瓶４０が保持された後掻出刃２６は回転しな
がら栽培瓶４０内に進入する。

なお、栽培瓶４０が押圧フレーム１４と瓶口支持フレー
ム１６とによって上下間で挟持された時点でバイブレー
タ１２が作動し、押圧フレーム１４の上面に振動を与え
る。これによって、栽培瓶４０が振動する。

前記掻出刃２６は回転しながら栽培瓶内を上昇して刃先
部分で培基をけずりとるようにしながら掻き出しする。

第２図は掻出刃２６が栽培瓶内を進入して上位置に達し
た状態を示している。図のように掻出刃２６は栽培瓶の
内壁面方向に向かうように付勢されているから、２枚の
刃が開くようにして栽培瓶の内壁面に付着する培基を掻
き落とす。

上位置に達した掻出刃支持フレーム２４は上位置から再
び下位置まで下降する。掻出刃２６は掻出刃支持フレー
ム２４の下降とともに、回転しながら栽培瓶の内壁面を
こすって培基を掻きおとすように作用する。

上記のように、栽培瓶４０は掻出刃２６による掻き出し
作用と同時にバイブレータ１２によって振動して、栽培
瓶内の培基が振り落とされる。このバイブレータ１２に
よる振動の効果は、掻出刃２６が上位置から下がる際に
とくに効果的に作用し、栽培瓶内の培基が瓶口から下方
の外部へ振り落とされる。

また、水分の多い培基を掻き出す場合などでは、掻き出
しする際に瓶口に培基が詰まってしまい瓶口の外へ培基
が落ちにくくなることがあるが、上記のように栽培瓶を
振動させながら掻き出しすると瓶口に培基がつまること
が効果的に防止でき、培基の排出が能率的に行えて掻出
処理をスピードアップすることができる。

なお、掻出刃による掻出装置に栽培瓶を振動させるバイ
ブレータ等の振動機構を設けることは種々のタイプの培
基掻出装置に適用することができるものであり、上記実
施例の構成に限定されるものではない。たとえば、上記
実施例では２枚の掻出刃を用いているが、従来一般に用
いられている１枚の掻出刃を用いるものでももちろんか
まわない。また、栽培瓶をセットする構成も反転装置を
用いて反転セットする方法の他、手持ちで反転させてセ
ットさせるように構成してもよい。

以上、本発明について好適な実施例を挙げて種々説明し
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得る
のはもちろんのことである。

（発明の効果） 本発明に係る培基掻出装置によれば、上述したように掻
出刃による掻き出し操作に加えて栽培瓶を振動させて培
基を栽培瓶から振り落とすようにするから、栽培瓶中か
ら効率的に培基を除去することができ、掻き出し作業が
能率的に行えると共に、水分の多い培基などのように従
来の培基掻出装置では掻き出ししにくかったものでも確
実に掻き出し処理を行うことができる等の著効を奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例を示す説明図、第２図は
培基を掻き出す状態を示す説明図である。 １０・・・機枠、　　１２・・・バイブレータ、１４・
・・押圧フレーム、　　１６・・・瓶口支持フレーム、
　　１８・・・瓶口嵌合部、　２０・・・エアシリンダ
、　　２２・・・吊持部材、２４・・・掻出刃支持フレ
ーム、　２６・・・掻出刃、　４０・・・栽培瓶、　４
２・・・コンテナ。 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、培基が充填された栽培瓶をコンテナに収容したまま
   栽培瓶の瓶口を鉛直下向きにして機枠に支持し、該機枠
   に支持された栽培瓶の下方位置で上下に往復駆動される
   掻出刃支持フレーム上に掻出刃を回転自在に立設し、掻
   出刃を回転駆動しながら掻出刃支持フレームを上昇させ
   、栽培瓶中へ掻出刃を進入させることによって培基を掻
   き出す培基掻出装置において、 前記倒立している栽培瓶の瓶口が挿入され、栽培瓶のく
   び部を下方から支持する瓶口嵌合部を有する瓶口支持フ
   レームと、 上記栽培瓶を収容するコンテナの上方で吊持された押圧
   フレームと、 該押圧フレームと瓶口支持フレーム間でコンテナを介し
   て栽培瓶を前記瓶口嵌合部に押圧して固定する締付手段
   と、 前記押圧フレーム上に設けられ、押圧フレームに振動を
   与えるバイブレータと を設けたことを特徴とする培基掻出装置。