JPH0330305Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアゾール噴射容器の内、特に粘着性
のあるエアゾール噴射容器に関するものである。

従来、エアゾール容器には液体と粘性のある物
質とを噴射する２種類がある。この粘性の物質を
噴射するエアゾール容器には噴射口の詰まるのを
防止するために実公昭31−10176号、実開昭48−
79610号等の各公報の提案がある。これ等は蓋の
裏面に突起を設けた構成のものであるが、近時、
弁棒に一定長さの放出パイプを取付けて離れた所
に放出できるようにするために一定長さの放出パ
イプを使用する構成のものが要求される。この考
案はこの要求に沿うため放出パイプを補助具とし
て使用するエアゾール噴射容器である。

以下、本考案の実施例を示す図面について説明
すれば、第１図は噴射容器Ｂに補助放出具Ａを装
着した不使用時における要部の側面図、第２図は
補助放出具の放出パイプの使用時における縦断面
図、第３図は補助放出具のキヤツプのクリーナロ
ツドの縦断面図を示したものである。

噴射容器Ｂは弁棒１を一定角度傾斜させること
で弁を開にして内容物の放出できる、いわゆる公
知の横倒し式の噴射弁を備える。補助放出具Ａは
弁棒１と連結するため下端内周に連結部２を設
け、該連結部２は外周にネジ山を設けてネジ合わ
せする固定構造や、緊密に嵌めあう凹凸の嵌合構
造に形成され、更に補助放出具Ａは一定長さの放
出パイプ３と放出口４側を閉じるキヤツプ５とか
ら構成される。放出パイプ３は中心孔６の下端部
に前記弁棒１の連結部２に適合する連結孔部７を
設け、上端には放出口４を開口する。この放出口
４は最初、閉鎖端である場合、使用者において適
宜切断して開口する、８は連結部７側の放出パイ
プ３の下端外周面に設けた指掛け部で、軸方向に
沿つて凸条を適宜突設し、放出パイプ３の連結取
外しを容易にする。９は放出口４側の放出パイプ
３のキヤツプ５の嵌合部で、他の部分より若干小
径筒状に形成し外周の環状凹部または突出部等の
係止部１０を設けてキヤツプ５と嵌合状態を保持
するもので、従つて、環状凸部は部分的なもので
あつてもよい。キヤツプ５は第３図に示すよう
に、開口部内周に前記放出パイプ３の係止部１０
に適合する環状凸部等の係止部１１を設ける。１
２は放出パイプ３の中心孔６に挿通可能なクリー
ナロツドで、キヤツプ５の下部外周の一部から一
体成形し、軸方向に垂下し、キヤツプ５の装着時
には放出パイプ３の外周に近接して垂下する。ロ
ツドの長さは前記中心孔６を貫通できる長さに形
成する。

本考案は以上のように構成して成るので放出口
４の汚損を防ぎ、中心孔６や放出口４に充満して
残溜する内容物の乾燥を防止し、キヤツプ５は凹
凸係止部により安全に維持できる。また、不用意
にも中心孔６に目詰りを生いた時にはクリーナロ
ツド１２によつて解消でき、しかもクリーナロツ
ド１２はキヤツプと一体成形だから粉失を防ぎ、
取扱上便利であり、不使用時にパイプの外側にあ
るからキヤツプ装着時に中心孔６に充満している
内容物を放出口４から不用意に押出すことなく、
従つてクリーナロツドは内容物で汚すことなく清
掃も充分にでき、衛生的に使用できる特徴があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は補助放出具を装着した噴射容器の
一部の側面図、第２図は放出パイプを断面した噴
射容器の一部の側面図、第３図はキヤツプの縦断
面図を示す。 Ａ……補助放出具、Ｂ……噴射容器、１……弁
棒、２……連結部、３……放出パイプ、５……キ
ヤツプ、６……中心孔、７……連結孔部、９……
嵌合部、１０，１１……係止部、１２……クリー
ナロツド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一定長さの放出パイプ３の下端外周面には、縦
   長の突条８を形成すると共に、内周面には弁棒１
   の連結部２に連結する連結部７を形成し、また上
   方開口部４の外周面に形成した嵌合部９の外周面
   に環状凹溝または突出部等を形成して掛合部１０
   を形成し、且つ、前記嵌合部９に嵌着するキヤツ
   プ５の内周面には掛合部１０に掛合する掛止部１
   １を形成すると共に、開口部の外周面にクリーナ
   ロツト１２を同一体に形成して成る噴射容器の補
   助放出具。