JPH03294010A - 圧延用ロール及びそれを用いた薄板材の圧延方法 - Google Patents
圧延用ロール及びそれを用いた薄板材の圧延方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
てO,1m以下といった極薄板材を、均一な板厚を有し
かつ蛇行量も小さく抑えて圧延することを可能にする圧
延用ロール及びそれを用いた薄板材の圧延方法に関する
ものである。
に難しく、わずかなワークロールの反りあるいは板中方
向でのロールギャップの差があったりしても、均一な板
厚を有するように圧延することができないばかりでなく
、圧延板材の耳波の発生や圧延材全体の蛇行といった現
象が起り、健全な圧延材を入手することができない。
化することで上記薄板圧延に対応しようとし、これまで
にもY型圧延機、ローン多段圧延機、あるいはゼンジミ
ャ多段圧延機などが提案されている。
け小さなものとし、圧延材に接触するワークロールの面
積を小さくし、圧延機の圧下刃を当該ワークロールに集
中させ、箔圧延を可能ならしめようとするものであり、
ワークロールとしては、硬度が高く、たわみにくい上、
表面偏平変形の小さなロールが開発され使用されてきて
いる。
数多くの中間ロールや補強ロールが配置されていて、こ
れらの中間ロールや補強ロールによりできる限りワーク
ロールのたわみを防止し、平坦な箔を圧延できるように
構成されている。
数にのぼるため、これの調整が非常に複雑かつ面倒なも
のとなり、圧延前のロール調整に高度の技術と熟練及び
多くの時間を要するという問題があった。
く、シかも従来の多数個のロールを有する圧延機に劣ら
ない圧延性能を発揮する圧延機として6段構成よりなる
HCミルあるいはその修正版ともいえるUCミルが提案
された。
に、中間ロール2がロールの細心方向にシフトする一方
、ワークロール1′にベンディング機構を備えているも
のである。中間ロール2がシフト可能となっているため
、ワークロール1′を反りの生じ易いロール中間部で押
えず、反りの生じにくいロール端部で押えることが可能
となり、その際のワークロールの圧下力分布を均一にす
るため、前記ベンディング機構を調整し、平坦に近い板
材を得るものである。
4図はその説明側面図を示すものである。
するが第13図中に矢印で示したように、中間ロール2
が軸心方向にシフトすると共にベンディングも可能とし
、より微細な調整ができるように構成されたものである
。このUCミルには、ワークロール1−の小径化に伴う
圧延時の長手方向のたわみに対応するため、第14図に
示すようなサポートロール4を有するものも開発されて
いる。
2のシフト機構及びロールベンディング機構を具備して
おり、優れた修正能力を有する。しかし、そのような高
い修正能力を有する反面、圧延機の操作パラメータが多
(、先に説明した多段圧延機同様取扱いが難しいという
問題がある。
は、上記制御パラメータの調整が極めてシビアなものと
なる。
Cミルの最大の特徴点である中間ロール2のシフトを、
機械的に設定可能な範囲全てについてセットすることが
できないという別な問題もある。
1図に示すように(ここでは上半分のみが図示されてい
る)、中間ロール2のロール端2aが被圧延材である帯
板10の板縁10aよりも内側に−1だけ入った状態に
調整し圧延すると、この−lの位置であるロール端28
部分を境として圧延された箔の光沢に差異が生ずるので
ある。
になるため、そのような中間ロール2の設定は避けなけ
ればならない。このため、第10図に示すように、中間
ロール2のロール端2aの位置を板縁10aよりも+l
だけ外側となるようにし、止むを得ず形状修正の難しい
範囲に中間ロール2を設定しなければならなくなる。上
記したように、HCミルや、UCミルでの形状の修正は
、中間ロール2のシフトの他にワークロール1′あるい
は中間ロール2のベンディング機構によっても行なうも
のであるが、両者のペンディング力の組合せパターンは
非常に多(、上述したような中間ロール20ロール端2
aの設定位置に制約を受けると適切な組合せを選ぶこと
が非常に困難となる。
とにおけるロールギャップの差が板厚に比べて相対的に
大きく、それだけりダクションの差が大きくなって、圧
延材がロール軸心方向に蛇行し易いことにもなるし、張
力の左右アンバランス、材料のオフセンター、材料自身
の材質上における左右アンバランスなどによっても蛇行
が発生する。
点を解消し、極薄の板材をより平坦にかつ蛇行したり耳
波を発生させることなく圧延することのできる新規な圧
延用ロール及びそれを用いた薄板材の圧延方法を提供し
、ようとするものである。
径よりも小となるように構成し、圧延の際に前記非圧延
部においてロールキスを生じさせ得るように構成したも
のであり、あるいは、非圧延部に圧延部方向に先細りと
なるテーパー面を形成し、ロールキスさせた際の反力が
一層大きくなるように構成したものであり、また、その
ような構成よりなるワークロールを4段から20段の圧
延機に組込み、ロールキスを生じさせて圧延するもので
ある。
状を有すれば、帯板圧延の際に容易にワークロール端部
にロールキスを生じさせることができる。
ルキスによる反力が生ずればワークロールのたわみが反
力による逆作用を受けて低減され、従来よりも平坦な形
状の極薄帯板の圧延が可能となる。
プの狭い方の荷重が大きくなり、その反力が大きくなる
結果、上下のワークロールの平行度が向上し、蛇行量の
少ない圧延材を得ることができることにもなる。
に説明する。
説明正面図である。ワークロール1は帯板を圧延する圧
延部1aと圧延に関与しない非圧延部1bとよりなり、
圧延部1aの外径り、よりも非圧延部1bの外径D2の
方が径が大きくなるように構成されており、両者の間で
は D2−D、=△Dだけの径の差が形成される。この径の
大きい非圧延部1bをもって帯板圧延の際にロールキス
を生じさせるのである。
圧延部から非圧延部にかけて同一外径を有する従来のワ
ークロール1′を用い、これに補強ロール3を組合せた
4段圧延機を用いて帯板10を圧延している様子を示す
説明正面図であり、第7図はその説明側面図である。
印をもって示したようなベンディング機構を有し、圧延
時の熱膨張やロールのたわみに対処する構造となってい
る。しかし、このようなワークロールのベンディングの
みによる形状修正では、クォータバックルや中端伸びと
いった形状制御に限界がある。とくに、箔圧延の場合に
は、すでに説明した従来のHCミルあるいはUCミルの
場合同様に、条件設定が極めてシビアなものとなるし、
圧延機の駆動側と操作側のロールギャップの差などによ
ってロール軸心方向に蛇行し易い。
れた本発明に係る4段圧延機により帯板10を圧延して
いる様子を示す説明正面図である。
全長にわたり同径ではなく先に説明した圧延部の外径よ
りも非圧延部の外径の方が大きく構成された本発明に係
るワークロール1が使用されている。このようなワーク
ロール1,1により帯板10とくに箔と呼ばれる薄帯板
を圧延すると、両端の径の大きな非圧延部相互が容易に
接触し合い所謂ロールキス状態となる。
1.1により帯板10を圧延し、ロールキス1cを生じ
させた場合の非圧延部1bにおける応力分布を示した説
明図である。
が、このように外方はど応力分布が大きくなれば、その
分だけロールの圧延部la側に対する反力が生じ、圧延
部1aのたわみを修正し、圧延部1aを水平に保持させ
る反作用が働く。この反力の発生により、被圧延材であ
る帯板10は非常に平坦な状態に圧延されるのである。
ギャップに差があったとすれば、ギャップの小さい方は
どロールキスによる反力は大きくなり、この反力により
自動的にロールギャップの差に起因するりダクションの
差が修正され、従来例の同一外径のワークロールを用い
た場合にみられた圧延材の蛇行はそれによって回避され
るのである。
れた効果をより一層高めるためには、第1図に示すよう
に非圧延部1bの外周を同じ径D2に形成せず、第2図
に示すように圧延部1a側に向つて次第に先細りとなる
テーパー面1b。
両端におけるキス時の応力が最大となり、大きな反力の
発生及びそれに伴う圧延材の形状修正効果を期待するこ
とができる。
させた部分の摩耗が早まるおそれもある。
bの1部をロール軸に平行な面とし、中途より圧延部l
a側に向う。段差テーパー面1bzに形成してもよい。
ール端部における反力を大きくできる効果があり、しか
も平行面をも有するためにキスによるロール端部の摩耗
を小さくできる特徴を有する。
のものを選択するかは、ロールの材質、圧延材の材質や
その厚さなどを考慮し適宜選定すればよいものである。
した例であるが、使用対象となる圧延機は4段圧延機に
限定されないことはいうまでもない。
した6段圧延機であるHCミルあるいはUCミルに適用
した例を示す説明正面図である。
状修正作用が顕著に働き、中間ロール2のシフトやベン
ディングによる調整の必要性が著しく低減されることに
なり、ロール調整作業を一段と容易かつ簡略化できると
いう大きな長所を発揮させることができる。
本発明に係るワークロールを用いた場合のある圧延条件
下における圧延方向の応力分布を数値計算し、これをプ
ロットした線図である。第9図より、本発明においては
キス圧延となるためその応力分布は従来例に比較して均
一な分布状態を示すことがわかる。
はその説明側面図である。
22図はその上半分を示した説明正面図である。
構成されているほかに補強ロール3が分割されて偏心可
能に構成されており、この中間ロール2のシフト機構と
補強ロール3の偏心機構とによって高い形状修正能力を
有する構造となっている。
している以外にその構成は上記12段圧延機と余り変ら
ず、同様に中間ロール2のシフト機構および補強ロール
3の偏心機構により高い形状修正能力を発揮し得る構成
よりなる。
場合においても、先にHCミルおよびUCミルにおいて
説明したと同様に中間ロール2のシフト量に対する制約
がある。
能であるところから、第17図に示すように、中間ロー
ル2のロール端2aが被圧延材10の板縁10aよりも
内側に−1だけ入った状態に調整し圧延すると、この−
lの位置であるロール端28部分を境として圧延された
箔の光沢に差異が生ずるのである。このため、第16図
に示すように、中間ロール2のロール端2aの位置を板
縁10aよりも+iだけ外側となるようにし、止むを得
ず形状修正の難しい範囲に中間ロール2を設定しなけれ
ばならなくなる。
同様であるが、12段圧延機あるいは20段圧延機では
、これにさらに補強ロール3の偏心機構による形状修正
機能が付加されており、上記の中間ロール2のシフト量
に制約が生ずると、その形状修正のためロール調整は一
層複雑となりかつ困難度が増大する。
ても、本発明に係るワークロールを使用することにより
、上記形状修正のための調整を格段に簡略化することが
可能となるのである。
1,1を、そして第20図は、20段圧延機に本発明に
係るワークロール1,1を使用して帯板10をそれぞれ
圧延している様子を示す説明正面図である。
った極めて段数の多い圧延機のいずれの場合においても
非圧延部1bをロールキスさせて圧延することにより、
既に詳細に説明したようなロールキスに基づく反力によ
る自己修正作用が生じ、複雑なロール調整を行なわずと
も、平坦な帯板の圧延が可能となり、また蛇行発生も非
常に少ない極めて健全な圧延薄板材を入手することが可
能となるものであり、上記中間ロール2のシフト制約に
基づく問題点がこの場合も大巾に改善される。
にテーパー面とする例を示したが、このテーパー角は単
一の傾斜角とせず、複数に変化するようにしてもよく、
あるいは全体が円弧状に変化するようにしても差支えは
ない。
ことが前提となるものであり、その意味で圧延部の径り
、と非圧延部の径D2との差△Dを如何なる値にとるか
が最重要となることは勿論である。
方を非圧延部の外径がより大となる本発明に係るワーク
ロールをもって構成せず、いずれか一方をそのように構
成し他方は従来例のように全長単一外径よりなるロール
を使用しても差支えない。しかし、より大きな効果を期
待するには、上下両方共に本発明に係る形状のロールを
使用することが望ましいことはいうまでもない。
れずステンレス鋼やアルミニウムその他の圧延可能なす
べての圧延材に適用できるものである。
法によれば、従来例に比較して板厚の均一化およびその
平坦度の向上に寄与するところが大きく、圧延の際のロ
ールの調整を容易化し簡略化することができるなど圧延
作業性の改善のみならず、平坦な薄板材を入手すること
ができることにより、例えば銅箔においての用途となる
プリント基板上で基材との密着性を改善し得るなど、数
々の工業上における利点を発揮することができる。
正面図、第2および3図はその別な2様の実施例を示す
説明正面図、第4図はワークロールの端部をキスさせた
状態における圧延時の応力分布状況を示す説明図、第5
!1i17は本発明を4段圧延機に適用している状況を
示す説明正面図、第6図は従来の4段圧延機の説明正面
図、第7図はその説明側面図、第8図は本発明を6段の
HCミル又はUCミルに適用している状況を示す説明正
面図、第9図は6段圧延機において本発明係る圧延方法
と従来例における圧延方法を適用した場合における応力
分布を数値計算した結果をプロットした線図、第10お
よび11図は中間ロールのロール端と圧延帯板の板縁と
の位置関係を示す説明図、第12図はHCミルの説明正
面図、第13図はUCミルの説明正面図、第14図はそ
の説明側面図、第15図は12段圧延機に本発明を適用
した様子を示す説明正面図、第16および17図は第1
2段あるいは20段圧延機における中間ロール端と帯板
の板端との位置関係を示す説明図、第18図は12段圧
延機の従来構成を示す説明正面図、第19図はその説明
側面図、第20図は20段圧延機に本発明を適用した状
況を示す説明正面図、第21図は従来の20段圧延機の
構成を示す説明側面図、第22図はその上半分を示す説
明正面図である。 1:ワークロール、 1a:圧延部、 1b=非圧延部、 1b1 :テーパー面、 1b2 :段差テーパー面、 IC=ロールキス部、 2:中間ロール、 3:補強ロール、 10:帯板。
Claims (6)
- (1)ワークロールの圧延部の外径を非圧延部の外径よ
りも小となるように構成し、圧延の際に前記非圧延部に
おいてロールキスを生じさせ得るように構成してなる圧
延用ロール。 - (2)非圧延部に圧延部方向に先細りとなるテーパー面
を形成してなる請求項1記載の圧延用ロール。 - (3)請求項1又は2記載のワークロールを用い4段圧
延機にこれを組込んでロールキスを生じさせた状態で圧
延する薄板材の圧延方法。 - (4)請求項1又は2記載のワークロールを用い6段圧
延機にこれを組込んでロールキスを生じさせた状態で圧
延する薄板材の圧延方法。 - (5)請求項1又は2記載のワークロールを用い12段
圧延機にこれを組込んでロールキスを生じさせた状態で
圧延する薄板材の圧延方法。 - (6)請求項1又は2記載のワークロールを用い20段
圧延機にこれを組込んでロールキスを生じさせた状態で
圧延する薄板材の圧延方法。
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JP2737353B2 (ja) | 1998-04-08 |
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