JPH0329314Y2 - - Google Patents

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JPH0329314Y2
JPH0329314Y2 JP8953685U JP8953685U JPH0329314Y2 JP H0329314 Y2 JPH0329314 Y2 JP H0329314Y2 JP 8953685 U JP8953685 U JP 8953685U JP 8953685 U JP8953685 U JP 8953685U JP H0329314 Y2 JPH0329314 Y2 JP H0329314Y2
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bellows
blast furnace
expansion
titanium
ring
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、高炉熱風炉用エキスパンシヨンに関
する。 (従来の技術) 高炉熱風炉のエキスパンシヨンは、熱風炉の燃
焼、送風切替えによる内圧変化および内部耐火物
の温度変化による膨張、収縮吸収のために、外燃
式熱風炉では必らず設置されている。各熱風炉に
対して通常2〜3個のエキスパンシヨンが設けら
れるが、1つの高炉は4〜5基の熱風炉を有して
いるため、8〜15個/高炉のエキスパンシヨンが
設けられていることになる。 このエキスパンシヨンは、一般に、第4図に示
すように、熱風炉鉄皮1に接合するための一対の
取付け構造2と、その間に配設される環状のベロ
ーズ部3とから構成されている。また、ベローズ
部3の外周には、コントロールリング(補強環)
4が取り付けられている。取付け構造2は、ベロ
ーズ部3を受けるための受け板部材2aと受け板
2aを鉄皮に支持するための支持部材とから構成
され、これらは鋼板により形成されている。一
方、ベローズ部3は通常約3mm厚のステンレス鋼
板から形成されており、両側部がTIG溶接5によ
り受け板2aに固着されている。なお、第4図に
おいて、6は断熱煉瓦、7は耐火煉瓦、8は炉内
熱風通路である。 (考案が解決しようとする問題点) ところが、製鉄所は一般に海岸に立地し、海水
飛沫が多く雨中のCイオンが高い外部環境にあ
る。また、エキスパンシヨンには外周にコントロ
ールリングが嵌装されているため、隙間腐食およ
びCイオン濃縮の虞れも大きい。さらに、内部
ドレインによる腐食環境下にもある。このため、
ステンレス鋼といえども孔食の発生をまぬがれ得
ない。また、ベローズ部素材のステンレス鋼と取
付け構造素材の鋼板との熱膨張率の差により、溶
接部に亀裂を生じることもある。このため、使用
開始後2〜3年経過すると、ベローズ部と取付け
構造部との接続部およびベローズ本体に孔あきま
たは亀裂が発生し、その補修に苦慮することにな
る。さらに詳細に説明すると、補修は、約3mm厚
のステンレス鋼板であるベローズに対し、2〜3
mm厚の同素材をTIG溶接によりパツチングするこ
とが多く、かつ孔あき箇所がベローズの下半周に
ほとんど限られているため、補修施工者の技量と
根気に依存せざるを得ず、完壁な補修を期待する
ことは困難である。このため、応急的補修に終始
しがちであつて、いつたん亀裂や孔あきが始まる
と、休風日ごとに補修が必要となり、補修費が嵩
むこととなる。 また、高炉改修時には、熱風炉の煉瓦そのもの
は良好であつても、エキスパンシヨン取替えのた
めに、エキスパンシヨン周辺の煉瓦を解体する必
要があり、莫大な工事費がかかる。 そこで、本考案の目的は、腐食しにくいエキス
パンシヨンを提供することにより、補修コストお
よび建設コストの低減を図ることにある。 (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本考案は、高炉
熱風炉用エキスパンシヨンの、特に腐食し易いベ
ローズ部を耐食性のあるチタンまたはチタン合金
から形成することを特徴とする。 純チタンは加工性の点で好適である。本考案に
使用されるチタン系合金としては、たとえばチタ
ンベータ合金(バナジウム:15%、クロム:3
%、すず:3%、アルミニウム:3%)を挙げる
ことができる。 チタンまたはチタン合金製ベローズの取付け
は、チタンが鋼板との溶接が困難であるため、た
とえば取付けリングを使用し、これにかしめ接合
することにより行なえばよい。 (作用) 従来の高炉熱風炉用エキスパンシヨンの腐食部
よりサンプリングした液の分析結果を第1表に示
す。
【表】 第1表から明らかなように、腐食液はpH2.3と
酸性であり、その主成分はHNO3系である。 チタンは硝酸に対しては最も耐食性が高く、ま
た塩素が入つた場合に、ガスあるいは液体状態の
いずれに対しても高耐食性を有する。 また、通常の環境において、疲労強度はチタン
およびステンレス鋼において差はないが、NaC
が存在する環境においてはステンレス鋼の疲労
強度が大幅に低下(約50%)するのに対し、チタ
ンはほとんど変わらず、高疲労強度を保持するこ
とができる。 さらに、チタンの熱膨張係数は8.6×10-6(1/
℃)であり、鋼板の熱膨張係数(1.1×10-7(1/
℃)に近いため、熱がかかつた場合にも、熱膨張
差によるガス漏れを防ぐことができる。 以上のようなチタンまたはチタン合金を、腐食
を生じ易いベローズ部に使用することにより、ベ
ローズ部およびエキスパンシヨン全体の寿命を長
くし、補修等の必要を最小とすることができる。 (実施例) 第1図に本考案の第1実施例を示す。 本実施例における高炉熱風炉用エキスパンシヨ
ン組立体10は、鉄皮部材1と伸縮ベローズを鉄
皮部材1に取り付けるための取付け構造部11
と、チタンまたはチタン合金でできた環状の伸縮
ベローズ12と、ベローズ12の外周に嵌装さ
れ、内圧に対する補強を図る鋼製のコントロール
リング13と、ベローズ12が広がるのを防ぐと
ともに、ベローズ12の側端部12aを取付け構
造部11との間で挾持する押えリング14とを備
えて構成され、高炉本体への取付け時には本体鉄
皮1′に対してa部において溶接される。 さらに詳細に説明すると、第1図に示すよう
に、取付け構造部11は、鉄皮部材1に対して垂
直方向に延在する支持板部材11aと、鉄皮部材
1に対して実質的に平行に延在する受け板部材1
1bとから構成される。支持板部材11aは通常
SS41等の鋼板から形成され、受け板部材11
bはSUS316L等の合金鋼板または鋼板から形成
される。 押えリング14は、ベローズ12の蛇腹部12
b側端を押える押え部14aと、取付け構造11
の支持板部材11aと平行に延びるフランジ部1
4bと、押え部14aおよびフランジ部14bを
結合する結合部14cとから構成される。 本実施例によれば、ベローズ12の側端部12
aは蛇腹部12bから外方に延びる延長部となつ
ており、組立てに際しては、蛇腹部12bの側端
を押えリング14の押え部14aで押えるととも
に、延長部12aを連結部11cの下方から、支
持板部材11aと押えリング14のフランジ部1
4b間に導き、端部をボルト15およびナツトで
締結する。支持板部材11aとベローズ延長部端
部、ベローズ端部とフランジ部14b間にはシー
ル用のパツキング17が介装され、ガス漏れを防
止するようになつている。 なお、第1図において、14dは押えリング1
4の補強部材、18は、高炉本体への取付けに際
しての運搬時にのみ使用する補強ボルトである。 第2図および第3図は本考案の第2実施例を示
す。 本実施例は、上記第1実施例の改変例であり、
ベローズ12の延長部12aを押えリング14に
かしめ接合19する点、および押えリング14の
フランジ部14bと取付け構造11の支持板部材
11a間にシールパツキング20を介装した状態
で、押えリング14を直接取付け構造11に取り
付ける点を除いては、第1実施例と実質的に同じ
である。 この実施例においては、ベローズ12のかしめ
接合が効くように、押えリング14と受け板部材
11b間に挾持される。 (考案の効果) 本考案によれば、高炉熱風炉用エキスパンシヨ
ンのベローズを、高耐食性のチタンまたはチタン
合金により形成したので、高炉1炉代は補修なし
で使用可能となり、さらに2炉代、3炉代の使用
が期待できるようになつた。その結果、補修に要
する労力と費用を節減できるとともに、改修時の
エキスパンシヨン取替えに要する工事費を節約で
き、さらに、短期改修に対するメリツトも大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る高炉熱風炉用エキスパン
シヨンの第1実施例を示す断面図、第2図は同第
2実施例を示す断面図、第3図は第2図の実施例
の矢視斜視図、第4図は従来のエキスパンシヨン
を示す断面図である。 1……鉄皮部材、1′……高炉本体鉄皮、10
……高炉熱風炉用エキスパンシヨン組立体、11
……取付け構造部、12……伸縮ベローズ、13
……コントロールリング、14……押えリング、
17,20……パツキング、19……かしめ接
合。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 伸縮ベローズをチタンまたはチタン合金から形
    成したことを特徴とする高炉熱風炉用エキスパン
    シヨン。
JP8953685U 1985-06-13 1985-06-13 Expired JPH0329314Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8953685U JPH0329314Y2 (ja) 1985-06-13 1985-06-13

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JP8953685U JPH0329314Y2 (ja) 1985-06-13 1985-06-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61206659U JPS61206659U (ja) 1986-12-27
JPH0329314Y2 true JPH0329314Y2 (ja) 1991-06-21

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ID=30643706

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JP8953685U Expired JPH0329314Y2 (ja) 1985-06-13 1985-06-13

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KR101022450B1 (ko) * 2008-09-01 2011-03-15 주식회사 포스코 출선구 가스 유출 방지장치
KR101249061B1 (ko) * 2011-09-05 2013-04-01 주식회사 포스코 연락관 벨로우즈 보수장치 및 이를 이용한 연락관 벨로우즈 보수방법

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JPS61206659U (ja) 1986-12-27

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