JPH03289957A

JPH03289957A - 紙おむつ

Info

Publication number: JPH03289957A
Application number: JP2127119A
Authority: JP
Inventors: Mutsumi Ishikawa; 睦石川; Kenichi Tabata; 憲一田畑; Akira Takeda; 武田　彰
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 1990-03-06
Filing date: 1990-05-17
Publication date: 1991-12-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、アンモニア臭の発生防止効果の高い紙おむつ
に関する。

〔従来の技術〕

使用後の紙おむつから発生する臭いは、尿や便に含まれ
る細菌（尿酸菌、尿素菌など）がもつ酵素（ウレアーゼ
）の分解力によりアンモニアが発生することに主に起因
する。また、アンモニアの発生は、ｐＨ上昇を招き、皮
膚のカブレの要因ともなる。

従来、このアンモニア臭の防止のために、いくつかの提
案がなされており、その手段として、活性炭などによる
物理的吸着方法、化学反応による分解方法、芳香剤なと
によるマスキング方法、微生物による分解方法などを挙
げることができる。

一方、特公平１−３１３８５号公報に記載された、ヒド
ロキシ酢酸などの尿素分解酵素破壊剤と燐酸ナトリウム
などのアンモニア捕捉剤とを含有させることも知られて
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、抗菌剤を添加する方法以外は、根本的な解決手
段ではない。さらに、前記公報に記載された悪臭発生防
止剤は、本発明者の実験によれば、さほど効果がなく、
かつ使用量も多く必要とするとともに、肌特に幼児の敏
感な肌に対して刺激性があるため、その解決が望まれて
いた。

そこで、本発明の課題は、刺激性のないまたは少ない、
しかも少量の添加でも充分な抗菌性および悪臭発生防止
効果を示すものを開発することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題は、トップシートとバックシートとの間に吸収
要素が内包された紙おむつにおいて、前記吸収要素が硼
酸とアンモニア酸化菌とを含有することで解決できる。

さらに、この場合におけるアンモニア酸化菌としてはＲ
ｈｏｄｐｓｕｄｏｍｏｎａｓ菌が有効である。

〔発明の具体的構成〕

以下本発明をさらに詳説する。

本発明では、たとえば第１図および第２図に示すように
、ポリエチレンなどの不透液性バックシート１と不織布
などの透液性トップシート２との間に、吸収要素３を内
包させた紙おむつにおいて、その吸収要素３に硼酸とア
ンモニア酸化菌とを含有させる。実施例における吸収要
素３は、それぞれ綿状パルプからなる上部吸収体３Ａと
下部吸収体３Ｂとが積層された構造を有している。さら
に、紙おむつは、その両側部に脚回り弾性部材４、前後
端部に腰回り弾性部材５が設けられ、かつ上部吸収体３
Ａと下部吸収体３Ｂとの間に高分子吸水剤６が介在され
ている。

本発明において、硼酸は主に尿素分解酵素（ウレアーゼ
）に対する阻害剤として機能し、アンモニア酸化菌はア
ンモニア分解機能（アンモニアを硝酸に酸化する機能）
を有すると考えられる。

本発明に係る硼酸は、塩の形で含有させることもできる
。他方、アンモニア酸化菌としては、Ｎｉｔｒｏｓｏｍ
ｏｎａｓ、　Ｎ１ｔｒｏｓｏｓｐｉｒａ、　Ｎ１ｔｒｏ
ｓｏｌｏｂｕｓなど好気性化学合成独立栄養細菌中の硝
化細菌に属するものも好適に用いることができる。また
Ｔｈｉｏｓｐｉｒｉｌｅｕｍ、　Ｅｃｔｏｔｈｏｒｈｏ
ｄｏｓｐｉｒａなどの紅色硫黄細菌（１０属）や、Ｒｈ
ｏｄｏｓｐｉｒｉｌｌｕｍ、　Ｒｈｏｄｐｓｕｄｏｍｏ
ｎａｓ。

Ｒｈｏｄｏｍｉｃｒｏｂｉｕｍなどの非硫黄細菌（３属
）も好適に用いることができる。これらは、硫化水素臭
に対する消臭剤として機能する。

硼酸の添加量としては、紙おむつ１枚当たり０、００５
〜２．０　ｇ　１好ましくは０．０１〜１．０ｇである
。

添加量が少ないとその効果が小さく、がっ上限より多く
添加しても、その効果の増大が望めない。

アンモニア酸化菌の添加量としては、紙おむつ１枚当た
り０．１〜１．０ｇである。この数値範囲の限定理由も
同様である。

本発明において、さらに第４級アンモニウム塩や、他の
硫化水素臭に対する消臭剤を添加することができる。

上記のアンモニア発生防止剤は、適当な濃度に希釈した
液を、紙おむつ内の吸収体中、もしくは透液性トップシ
ート２に面する吸収体の上面上、あるいは実施例のよう
に積層構造の場合、不透液性ハックシート１に面する吸
収体面上にスプレー等により、吸収要素の重量に対して
好ましくは０゜０００１〜０．０１　ｇの量をもって添
加することができる。

吸収体中またはその上の高分子吸水剤に含浸させるある
いはこれに対してスプレー塗布することもできる。

第４級アンモニウム塩の例としては、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セ
チルトリメチルアンモニウムなどを挙げることができる
。その第４級アンモニウム塩を分子構造式で示すと、た
とえば次記（Ｉ）〜（Ｉｎ）の例を挙げることができる
。

（Ｒ：Ｃ１２〜ＣＩ８が好ましい）（Ｒ：　Ｃ８〜Ｃ１□が好ましい）なお、次記（ＩＶ）〜（Ｖ）のような両性の抗菌剤をさ
らに添加してもよい。

（ＩＶ）　Ｒ−ＮＨ−（ＣＨ２）ＮＨ−ＣＨ，、−ＣＨ
２ＮＨＣＨ２ＣＯＯＨ−）ＩＣＡ（Ｖ）　Ｒ−ＮＨ−（
Ｃｔ（２）２ＮＨ−（ＣＨ２）−ＮＨＣＨ２ＣＯＯＮａ
本発明において、上記例示のアンモニア臭発生防止剤は
、その一種のみのほか、組み合わせて用いることができ
る。

〔実施例〕

実施例によりさらに詳述する。

第１図および第２図に示す紙おむつの下部吸収体（なお
予め上部および下部吸収体はティッシュ紙で包被されで
いる）表面上に、バイオケム社製のＲｈｏｄｐｓｕｄｏ
ｍｏｎａｓ菌を含む湿潤菌体を０．２２５　ｇおよび硼
酸を０．０１　ｇの量をもってスプレー塗布した。

この場合水溶液濃度を２．０％とした１ｍｌ水溶液にて
スプレー塗布したものを実施例１とした。

他方、硼酸およびアンモニア酸化菌の量を第１表のよう
に種々変更した各種紙おむつを作成し、これらの紙おむ
つについて、排尿２４時間後のアンモニア臭の有無につ
いて、５０人による臭覚テストを行った。なお、紙おむ
つの吸収要素の全重量は５０ｇである。

結果を第１表に示した。

〔発明の効果〕

以−Ｆの通り、本発明によれば、紙おむつにおいて悪臭
の発生を確実に防止できるなどの利点がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る紙おむつ例の一部破断乎面図、第
２図はその断面図である。】・・・パックシート、２・・・トップシート、３・・
・吸収要素。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）トップシートとバックシートとの間に吸収要素が
内包された紙おむつにおいて、前記吸収要素が硼酸とア
ンモニア酸化菌とを含有することを特徴とする紙おむつ
。
（２）前記吸収要素が硼酸とアンモニア酸化菌と第４級
アンモニウム塩とが含有されている請求項１記載の紙お
むつ。
（３）アンモニア酸化菌がＲｈｏｄｐｓｕｄｏｍｏｎａ
ｓ菌である請求項１または２記載の紙おむつ。