JPH03289592A - 支持格子の組立方法及び支持格子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、容易かつ迅速に組み立てることができる支持
格子の組立方法およびその方法によって組み立てられる
支持格子に関する。

「従来の技術」 周知のように、発電用原子炉の核燃料として用いられる
燃料集合体は、第５図に示すように、上下方向に離間し
て対向配置された上部ノズルｌと下部ノズル２との間に
複数の制御棒案内管３・・・が渡されて固定され、これ
ら制御棒案内管３の中途部に多数の燃料棒４を支持する
ための複数の支持格子５が上下方向に互いに離間して固
定された構成にされている。

各支持格子５は、第６図に示されるように、薄板帯状の
内ストラツプ６が互いに直交して正方格子状に組まれ、
その四周に薄板帯状の外ストラツプ７が取り付けられて
なるものである。

内ストラツプ６は、第７図に示すように、鉄−クロム−
ニッケル系超合金（インコネル）等の耐熱合金薄板を所
定の形状に打ち抜いて形成されたものであり、その内ス
トラツプ６の長手力向両端部には、それぞれ二つのサイ
ドタブ６ａ、６ａが図中上下方向に互いに離間して形成
されている。

そして、外ストラツプの壁面に形成されたスリット７ａ
に、正方格子状に組んだ内ストラツプ６のサイドタブ６
ａを挿入することにより、支持格子が組み立てられてい
る。ここで、組み立てられた支持−格子には、所定の格
子位置に制御棒案内管３や燃料棒４が挿通されるので、
それらを確実に支持する構造を有する複数の形式の内ス
トラツプ６を使用して支持格子を組み込でいかなければ
ならない。

「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記従来の支持格子を組み立てる際には
、形式が異なる複数の内ストラツプ６の中から、組み立
てられる順番に内ストラツプを選択して格子状に組む作
業が行なわれているので、内ストラツプ６の形式および
方向等を常に確認しながら作業を進めていかなければな
らず、同形式の内ストラツプ６の管理や組み立て作業に
多くの時間が費やされてしまい、支持格子５の組み立て
に手間がかかるという課題があった。

本発明は上記課題を解消するためにな、されたものであ
り、より容易かつ迅速に支持格子を組み立てることがで
きる支持格子の組立方法および支持格子を提供すること
を目的としている。

「問題点を解決するための手段」 本発明に係る請求項１記載の支持格子の組立方法は、複
数のストラップを平行に配置し、これらストラップに直
交する方向に他のストラップを配置し、これらを互いに
組み込むようにした支持格子の組立方法において、複数
のストラップを連結部により連結して一体に成形し、連
結部の両端部を折り曲げることにより前記ストラップを
互いに平行に配置することを特徴とするものである。

請求項２記載の支持格子は、複数のストラップが格子状
に組み込まれてなる支持格子において、隣接する互いに
平行なストラップは連結部により連結されていることを
特徴とするものである。

「作用」 本発明の請求項！記載の支持格子の組立方法に上れば、
複数のストラップを連結部により連結して一体に成形し
、連結部の両端部を折り曲げて複数のストラップを互い
に平行に配置して支持格子を組み立てているので、従来
のような複数のストラップを駕立順に選択する作業が削
減され、ストラップの組み込み作業時間が短縮さ、れる
。

また、同一方向に配置される全てのストラップを組立順
に一体に成形すれば、形式の異なるストラップの部材管
理が不要となり、ストラップの組立作業時間が大幅に短
縮される。

さらに、本発明の請求項２記載の支持格子によれば、格
子状に組み込まれて隣接するストラップが、連結部によ
り連結された構造になっているので、外力に対する強度
が増加される。

「実施例」 第１図及び第２図は、本発明の支持格子の組立方法およ
び支持格子の第１の実施例を示すものである。第６図お
よび第７図に示したものと同一構成部には同一符号を付
してその説明を省略する。

本実施例は、複数の内ストラツプ（ストラップ）１Ｑ、
１１を連結部１２により長手方向に連結して一体に成形
した２種類の打ち抜き部材１３．１４を使用し、これら
打ち抜き部材１３．１４を折り曲げて、それらの内スト
ラップ１０．１１を互いに平行に配置させた後、支持格
子】５を組み立でることを特徴としている。

第１図は、２種類の打ち抜き部材１３．１４のうち、一
方の打ち抜き部材１３を示すものであり、コノ打チ抜き
部材１３は、隣接する内ストラツプｌＯの長手方向の端
面１０ａ、Ｊｏｂの上下位置に、所定長さの連結部１２
．１２が連結された構造になっている。そして、内スト
ラツプ１０の長手方向の両端面１０ａ、１０ｂには、サ
イドタブ１６　１６が形成されているとともに、幅方向
の上端面ｌＯｃには複数のベーン１７が形成されている
。また、内ストラツプ１０の壁面１０ｄには、組立順が
異なる内ストラツプ１０によって突出方向が変化する複
数のデインプル１８とスプリング１９とが形成されてい
るとともに、壁面１０ｄの下部には幅方向に所定間隔を
あけて複数の切り込み２゜が形成されている。ここで、
他方の打ち抜き部材１４は、上述した打ち抜き部材１３
の切り込み２０とは逆に、壁面ｌｉｄの上部に切り込み
２１が形成されている。

これら打ち抜き部材１３．１４は、第２図に示されるよ
うに、連結部１２の両端部１２ａ、１２ｂを同一方向に
折り曲げることにより、隣接する内ストラップ１０．１
０および内ストラップ１１．１１は互いに平行に配置さ
れる。それにより、内ストラップ１０．１０と内ストラ
ップ１１．１１は、長手方向の両端面１０ａ、１０ｂの
上下位置で連結部１２．１２により連結された構造にな
っている。

上記構成の２種類の打ち抜き部材１３．１４を使用して
支持格子１５を組み立てるには、上面に複数の突起列２
１が形成された仮組立治具２２を使用し、先ず、一方の
打ち抜き部材１４の連結部１２の両端部１２ａ、１２ｂ
を同一方向に折り曲げて内ストラツプＩＩ、１１を平行
に配置し、それら内ストラップ１１．１１を仮組立治具
２２の突起列２１，２］の間にはめ込む。次に、連結部
１２の一端部１２ａを平行に配置した内ストラツプｌｌ
側へ曲げ、次ぎの内ストラツプ１１を平行に配置させて
突起列２１．２１の間にはめ込む。この折り曲げ作業を
連続して行うことにより、打ち抜き部材１４の全ての内
ストラツプ１１を平行に配置させる。これにより、サイ
ドタブ１６は、内ストラツプ１１の長手方向の端面１０
ａ、１０ｂから突出した構造になる。また、他方の打ち
抜き部材１３も、上記打ち抜き部材１４と同様に、連結
部１２の両端部１２ａ、１２ｂを折り曲げて、全ての内
ストラツプ１０を平行に配置させる。そして、一方の打
ち抜き部材１４の内ストラツプ１１と、他方の打ち抜き
部材１３の内ストラツプＩＯを直交させた状態で、内ス
トラップ１０．１１の互いの切り込み２０．２１を嵌め
合わせ、それにより複数の内ストラップ１０．１１を正
方格子状に組み込む。

さらに、正方格子状に組み込んだ複数の内ストラップ１
０．ＩＩのサイドタブ１６を、外ストラツプ７のスリッ
ト７ａに挿入し、スリット７ａから突出さ、せたサイド
タブ１６を折り曲げて仮止めした後、これらをろう付け
して、突出したサイドタブ、１６を研削除去することに
より支持格子１５が組み立てられる。

以上、述べたことにより容易に理解できるように、本実
施例の支持格子の組立方法によれば、複数のストラップ
１０．１１を連結部１２により内ストラップ１０．２の
長手方向に連結して一体に成形した打ち抜部材１３．１
４を使用して支持格子１５を組み立てることにより、内
ストラツプ１０．１１の組み込み順番や内ストラップ１
０．ｌｌの方向の確認作業等を行わずに、容易に複数の
内ストラップ１０．１１を正方格子状に組み込むことが
でき、支持格子１５の組み立て作業の能率を大幅に上昇
させることができる。

また、組み立てられた支持格子１５は、正方格子状に組
み込まれた内ストラップ１０．１０及び内ストラップ１
１．１１が、長手方向の一方の端面１０ａｌＯｂとＩｌ
ａ、Ｉｌｂの上下位置で連結部１２により連結された構
造になっているので、外力に対する強度を増加させた支
持格子１５が得られる。

第３図及び第４図は、本発明の第２の実施例を示すもの
である。第１図及び第２図に示したものと同一構成部に
は、同一符号を付してその説明を省略する。なお、第３
４図に示す打ち抜き部材２３は、第１図において説明し
たベーン、デインプル及びスプリング等を省略して示し
ている。

本実施例にあっては、第３図に示す打ち抜き部材２３が
、幅方向に隣接する内ストラツプ２５゜２５の上下面２
５ｃ、２５ｅに、所定長さの連結部２７が連結された構
造になっている。ここで、連結部２７は、内ストラップ
２５．２５の間を同一方向に延びる第１の連結部２７ａ
と、第２の連結部２７ｂとから構成されている。そして
、内ストラツプ２５の壁面２５ｄには幅方向に所定間隔
をあけて切り込み２８が形成されている。また、他方の
打ち抜き部材２４は、上述した打ち抜き部材２３の切り
込み２８とは逆向きに、壁面２６ｄに切り込み２９が形
成されている。

そして、打ち抜き部材２３は、第４図に示されるように
、第２の連結部２７ｂを折り曲げて内ストラツプ２５の
壁面２５ｄに当接させ、第１の連結部２７ａの両端部２
７ｃ、２７ｄを同一方向に折り曲げることにより、隣接
する内ストラツプ２５゜２５を互いに平行に配置させる
ようになっている。

それに之り、隣、接するストラップ２５．２５の長手方
向の一方の端面２５ａが、第１の連結部２７ａにより連
結された構造になっている。

上記肴成の２種類の打ち抜き部材２３．２４を使用して
支持格子１５を組み立てるには、先ず、打ち抜き部材２
３の第１の連結部２７ａの両端部２７ｃ、２７ｄを折り
曲げて内ストラップ２５．２５を互いに平行に配置させ
る。次に、第２の連結部２７ｂを折り曲げて内ストラツ
プ２５の壁面２５ｄに当接させ、次に、第１の連結部２
７ａの両端部２７ｃ、２７ｄを同一方向に折り曲げて内
ストラップ２５．２５を平行に配置させる。この折り曲
げ作業を連続して行うことにより、打ち抜き部材２３の
全ての内ストラツプ２５を平行に配置させる。

また、他方の打ち抜き部材２４も、上記打ち抜き部材２
３と同様に折り曲げて全ての内ストラップ２６磨平行に
配置させる。そして、一方の打ち抜き部材２３の内スト
ラツプ２５と、他方の打ち抜き部材２４の内ストラツプ
２５を直交させた状態で、打ち抜き部材２３．２４の互
いの切り込み２８．２９を嵌め合わせ、それにより複数
の内ストラップ２３．２４を正方格子状に組み込む。

そして、第１の、実、施例、と同様に支持格子１５を組
み立てる。

このように、本実施例の支持格子１５の組立方法および
支持格子１５にあっては、第１の実施例に示したものと
同様の作用効果を得ることができる。

また、打ち抜き部材２３．２４を打ち抜くための広いス
ペースを必要とせず、打ち抜いた打ち抜き部材２３．２
４を他の箇所へ容易に移送することができ、さらには、
支持格子１５の組み立てをさらに容易とすることができ
る。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、複゛数のストラ
ップを連結部により連結して一体に成形し、連結部の両
端部を折り曲げて複数のストラップを互いに平行に配置
して支持格子を組み立てているため、従来のような複数
のストラップを組立類に選択する作業が削減され、スト
ラップの組み込み作業時間を短縮して支持格子の組立作
業能率を上昇させることができる。

また、同一方向に配置される全てのストラップを組立類
に一体に成形すれば、形式の異なるストラップの部材管
理が不要となり、ストラップの組立作業時間を大幅に短
縮することができる。

さらに、格子状に組み込まれて隣接する互いに平行なス
トラップが、このストラップが連結部により連結された
構造になっているため、外力に対する強度を増加させた
支持格子を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の支持格子の組立方法および
支持格子の第１の実施例を示すものであり、第１図は第
１の実施例で使用される打ち抜き部材の要部平面図、第
２図は２種類の打ち抜き部材を折り曲げて支持格子を組
み立てる状態を示す要部斜視図、第３図及び第４図は本
発明の第２の実施例を示すものであり、第３図は第２の
実施例で使用される打ち抜き部材の要部平面図、第４図
は２種類の打ち抜き部材を折り曲げて支持格子を組み立
てる状態を示す要部斜視図、第５図は加圧型軽水炉の燃
料集合体を示す正面図、第６図及び第７図は従来の支持
格子を示すもので、第６図は支持格子の斜視図、第７図
はストラップを示す平面図である。 ０．１１・・・・・内ストラツプ（ストラップ）、２・
・・・・打ち抜き部材の連結部、 ２ａ、１２ｂ・・・・・連結部の端部、３．１４・・・
・・打ち抜き部材、 ５・・・・・支持格子、 ６・・・・・サイドタブ、 ２０．２１・・・・・切り込み、 ２３．２４・・・・・打ち抜き部材、 ２５．２６・・・・・内ストラツプ（ストラップ）、２
７・・・・・連結部、 ２７ａ・・・・・第１の連結部、 ２７ｂ・・・・・第２の連結部、 ２Ｂ、、２９・・・・・切り込み。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のストラップを平行に配置し、これらストラ
   ップに直交する方向に他のストラップを配置し、これら
   を互いに組み込むようにした支持格子の組立方法におい
   て、 複数のストラップを連結部により連結して一体に成形し
   、前記連結部の両端部を折り曲げることにより前記スト
   ラップを互いに平行に配置することを特徴とする支持格
   子の組立方法。
2. （２）複数のストラップが格子状に組み込まれてなる支
   持格子において、 隣接する互いに平行なストラップが、このストラップと
   一体に成形された連結部により連結されていることを特
   徴とする支持格子。