JPH03287378A - ブラスト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 こ産業上の利用分野〕 本発明はブラスト装置に係わり、特に、樹脂製のブラス
ト材を使用して行うブラスト加工作業に用いて好適なブ
ラスト装置に関するものである。

Ｅ従来の技術〕 機器等に付着したスラッジ等を除去する方法の一つとし
てブラスト法がある。

ブラスト法は周知の如く、品物（被加工品）の表面に例
えば砂（通常ケイ砂）あるいは鉄粒１等よりなるブラス
ト材（研磨材）を吹き付けて表面の錆や異物（スラッジ
等）の除去・研掃を行う研磨加工の一種である。上記に
おいてブラスト材として砂を用いる場合にはサンドブラ
スト法、また鉄粒等を用いる場合にはグリッドブラスト
法などとそれぞれ称されている。

ところで、上記の如き砂あるいは鉄粒等を用いるブラス
ト法ではブラスト材の高度が高過ぎ品物に傷を与える等
の理由から、近年ではブラスト材として樹脂製のものを
用いるブラスト法が実施されている。樹脂製ブラスト材
によれば、ブラスト材の高度が適度に低いために品物素
材への無用な傷を与えることがなく品物表面の清浄仕上
げが可能である。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記の如く樹脂製のプラスト材を使用し
た場合に、ブラスト材が帯電する。このためブラスト材
に埃りが吸着し、ブラスト材がブラスト室内において吹
付けられた際に、帯電した埃りがブラスト室の祝意等に
吸着して作業状態の確認ができなり、これにより作業能
率が大きく低下するといった弊害があった。また、特に
ブラスト室内に破砕された微細ブラスト材が、帯電によ
って機器内面等に装着してしまうために、回収装置に完
全に完全されず機器内に残留するといった問題があった
。

本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、樹脂製の
ブラスト材を使用したときに、ブラスト材の帯電を防止
し得、ブラスト材の帯電に起因した上記弊害、すなわち
ブラスト室の祝意への埃りの吸着、あるいは破砕ブラス
ト材の機器内面への残留を有効に阻止することのできる
ブラスト装置を提供することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、樹脂製のブラスト材によりブラスト加工を行
うためのブラスト装置であって、被加工品を収納しブラ
スト作業空間を構成するブラスト室と、前記ブラスト室
内に設けられたブラスト吹付はノズルにブラスト材を圧
送する吹付は装置と、前記ブラスト室内のブラスト材等
固形物を回収する回収機構とを有し、しかも、前記吹付
は装置は前記ブラスト材のための加湿手段を備えている
ことを特徴とするものである。

〔作用　〕

加湿手段によりブラスト材の湿度環境を調節し、ブラス
ト材の帯電作用を阻止または極力弱めることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第１図および第２図は本発明に係るブラスト装置の一実
施例を示すもので、第１図において全体として符号ｌで
示すものかブラスト装置である。

このブラスト装置１は　被加工品を収納しブラスト作業
空間を構成するブラスト室１０と、前記ブラスト室１０
内に設けられるブラスト吹付はノズル３３にブラスト材
を圧送する吹付は装置３０と、前記ブラスト室１０内の
ブラスト材等固形物を回収する回収機構４０とを有して
構成されている。

本実施例では、該ブラスト装置ｌを、原子力設備に係る
機器装置の除染のためのブラスト加工に用いるものとし
ており、また、ブラスト材としては樹脂製のものを使用
するものとしている。ブラスト材を構成する樹脂は、例
えばメラミン樹脂等、熱硬化性のものがよい。また、こ
の場合、前記ブラスト室１０には第２図に示すようにこ
のブラスト室ｌＯに隣接して副室２３が設けられた構成
となっている。

第２図において、符号１１．１１は作業する際に腕を挿
入するための作業用窓、符号１２はブラスト室■０内部
の作業状態を見るための祝意である。前記作業用窓１１
．１１の内面側には、図示は省略するがゴム手袋の基端
部がブラスト室ＩＯ内部との気密を保持した状態で装着
されている。

符号１３はブラスト加工すべき被加工品を載せるための
グレーチングである。ブラスト室ｌＯの、このグレーチ
ング１３より下方の部分は、下方に向かうに従って先窄
まりとなるいわゆる漏斗状に形成されており、この下部
空間１４の下端部に、前記回収機構４０を構成する回収
ライン４１の一端が開口している。また、このブラスト
室ｌＯの上部には外気取入口１５が形成され、かっこの
外気取入口！５にはフィルター　（図示せず）が装着さ
れている。符号１６は差圧計である。また、第１図に示
すように、このブラスト室１０の下部空間１４には、ブ
ラスト材供給タンク１７の下端部から延びた供給ライン
１８の一端が開口している。

前記副室２３は、前記ブラスト室１０に隣接して設けら
れ、ブラスト室１０に対して連通可能に構成されている
。前記ブラスト室ｌＯの内部の該副室２３　ｍ！Ｉ　ｉ
こは、スライド昇降する開閉扉１９が設けられており、
これによってブラスト室ｌＯと副室２３とを仕切ること
ができるものとなっている。なお符号２０はこの開閉扉
１９を駆動させるための駆動ノリンダーである。この副
室２３にもブラスト室１０同様、２つの作業用窓２４．
２４と、作業状態を見るための祝意２５が設けられてい
る。また、この副室２３内にもグレーチング２６の下方
が漏斗状に形成されており、その下端部に回収機構４０
の回収ライン４１の一端が接続されている。さらに該副
室２３の上部には外気取入口２７が形成され、この外気
取入口２７には図示しないフィルターが装着されている
。また、符号２８はこの副室２３のための扉である。

前記吹付は装置３０は、本実施例の場合乾式でありかつ
直圧式、すなわちブラスト材圧送タンク３１内にブラス
ト材を封入して圧縮気体を送り込み、ブラスト材圧送タ
ンク３１底部に設けられた排出口３２から排出したブラ
スト材を圧縮空気と共にノズル３３から噴射させる方式
のものとしている。ノズル３３は前記ブラスト室１０内
に位置されている。さらに、この吹付は装置３０のブラ
スト材圧送タンク３Ｉには、加湿装置（加湿手段）６０
によって霧状とされた水を供給するためのミスト供給配
管６１が接続されている。

前記回収機構４０は、本実施例において、前記回収ライ
ン４１と、該回収ライン４１の後段に設けられ、回収固
形物のうち再使用可能なブラスト材を分離・回収するブ
ラスト材回収タンク４２と、該ブラスト材回収タンク４
２の後段に設けられ、前記回収固形物のうち前記ブラス
ト材回収タンク４２を通過した微細固形物を回収するダ
スト回収装置４５とを備えたものとなっている。また、
図示は省略するが、この加湿装置６０にはブラスト材圧
送タンク３１内の湿度を検出する湿度計が設けられてい
る。

前記ブラスト材回収タンク４２は、前記ブラスト材圧送
タンク３１の上部に接続されたもので一種のチャンバー
を形成している。このブラスト材回収タンク４２と前記
ブラスト材圧送タンク３１とは連通可能に構成されてい
る。このブラスト材回収タンク４２からは、前記ブラス
ト室ＩＯおよび副室２３に延びた前記回収ライン４１と
、ダスト回収装置４５を構成するダスト回収タンク４６
の下端部近傍に至る排出ライン４３の２本のラインが接
続されている。

前記ダスト回収装置４５はいわゆるサイロ状に形成され
たダスト回収タンク４６を主体として構成されたもので
、ダスト回収タンク４６の下端部には開閉蓋４７が設け
られている。このダスト回収タンク４６の下端部近傍に
は、前記ブラスト材回収タンク４２からの延びた前記排
出ライン４３の一端が開口している。また、このダスト
回収タンク４６の上方部には別設されたブロワ−５０の
吸入口に連通した排気口４８が開口している。また、図
示はしてないが、ブロワ−５０の排出口５１からは、さ
らに排気チャンバーに延びる配管か接続され、排気チャ
ンバー内にはＨＥＰＡフィルターが装着されたものとな
っている。

次に、上記構成となるブラスト装置１の作用について説
明する。

上記ブラスト装置ｌにおいては、ブラスト加工すべき被
加工品を包装された状態のまま、まず前記扉２８より副
室２３内に搬入する。その際、前記開閉扉１９は前記駆
動ノリンダー２０を駆動させて閉じておく。

被加工品が副室２３内に搬入されたらば、扉２８を閉じ
て前記ブロワ−５０を作動させる。ブロワ−５０の作動
により、前記回収機構４０すなわち前記ダスト回収タン
ク４６．排出ライン４３゜ブラスト材回収タンク４２１
回収ライン４１を介して副室２３内の空気がブロワ−５
０に吸引される。一方、それにより副室２３内が負圧と
なるため、副室２３内には前記外気取入口２７より図示
しないフィルターを介して外気か導入される。

上記の如くブロワ−５０が作動しならば、搬入された被
加工品の包装を解く。この作業は前記作業用窓２４．２
４　　（第２図）から、内部にセットされた手袋に腕を
挿入し、祝意２５を見ながら行う。包装を解く時に、被
加工品に付着していた、あるいは包装袋内に落ちたスラ
ッノ等付着物の一部が周囲にこぼれ落ちる場合があるが
、この副室２３内の空気が回収ライン４１により引かれ
ているため、それらこほれ落ちた付着物はグレーチング
２６の下方に落下し、かつ回収ライン４１内に引かれて
いき、最終的には、前記ダスト回収タンリ４６内に貯留
されるか、あるいはダスト回収タンク４６の排気口４８
よりさらに外部に導かれ前記ＨＥＰＡフィルターに捕集
される。

上記の如く副室２３内にて被加工品の包装が解かれたな
らば前記開閉扉１９を開き、被加工品をブラスト室１０
内に移し、その後開閉扉１９を閉じ、前記作業用窓１１
より腕を挿入してブラスト加工を実施する。

ブラスト加工を開始するには、前記吹付は装置３０を作
動させればよい。これにより、前記ブラスト材圧送タン
ク３１内のブラスト材がノズル３３より噴射される。そ
の際、このブラスト作業の開始と同時に、前記加湿装置
６０を始動させる。

加湿装置６０が作動されると、霧状となった水すなわち
水分が前記ミスト供給配管６１より前記ブラスト材圧送
タンク３１内に供給される。すなわち、これによりブラ
スト材圧送タンク３１内の湿度が上昇するものとなる。

絶縁体の帯電作用は湿度が高くなるほど弱まるから、上
記によりブラスト材圧送タンク３１内のブラスト材Ｊ帯
電が防止される。そして、これによりブラスト材への埃
りの吸着が阻止される。よって、プラン、）！１０の祝
意１２の内面にそれらブラスト材に吸着した壊りが飛散
して吸着することかなく、作業を行う上での視認性を向
上させることができ、作業能率を高めることができる。

さらに、このようにブラスト材の帯電か防止されるため
、ブラストによって破砕された微細なブスト材の機器内
面への吸着も有効に防止することがマきる。特に本実施
例の如く除染のためのブラット加工においては、被加工
品に付着したスラッジ等が放射能を帯びている場合があ
り、したがって被加工品に衝突したブラスト材にもそれ
らスラッジ等が付着している可能性があるため、ブラス
ト材は完全に回収して処理することが望ましい。よって
上記ブラスト装置ｌによれば、ブラスト材の機器内面へ
の吸着を阻止して完全回収を望めるものとなる。

上記において、ブラスト材圧送タンク３１内の湿度設定
としては、８０〜９０％程度が望ましい。

８０％以下では確実なブラスト材の帯電防止作用が望め
ない場合があり、また９０％以上では結露するおそれが
あるからである。

なお、本発明に係る加湿手段として上記実施例では加湿
装置６０を用いるものとしているが、この加湿装置６０
としては例えばヒーターによる蒸気発生式のもの、ある
いは超音波振動を利用したもの、または単なる噴霧器等
、その種類・形式を問わない。

また、本実施例においては、加湿装置３０をブラスト材
圧送タンク３１に設けた構成としたが、圧縮気体自体の
湿度を上昇させることによっても上記同様の効果を得る
ことができる。

また、上記実施例では、吹付は装置３０を直圧式のもの
として説明したが、該吹付は装置３０は直圧式ものに限
定されるものではなく、従来提供されているその他の形
式のもの、例えば重力式あるいはサイフオン式のもので
あってもよい。

さらに、上記実施例ではブラスト材圧送タンク３１内の
湿度を検出し、これに従って湿度調節を実施するものと
したが、ブラスト室ｌＯ内の湿度を検出するようにし、
それに基づいて湿度調節を行うようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したとおり本発明に係るブラスト加工装置によ
れば、ブラスト材の帯電が防止されるため、ブラスト材
への埃りの吸着を有効に阻止することができる。したが
って、それらブラスト材に吸着した埃りがブラスト室内
に飛散してブラスト室の祝意内面に吸着することがなく
、作業を行う上での視認性を確保することができ、作業
能率を高めることができる。

加えて、ブラスト材の帯電を防止できることから、破砕
された微細ブラスト材の機器内面への付着を阻止して完
全回収が望め、特に、原子力設備機器に係る品物の除染
用ブラスト加工に適用して効果的である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例を示すしのて第
１図はブラスト装置を示す全体立面図、第２図は当実施
例に係るブラスト装置のブラスト室および副室を示す正
面図である。 ｌ・・・・・・ブラスト装置、　　　ｌｏ・・・・・・
ブラスト室、３０・・・・・・吹付は装置、　３３・・
・・・・ノズル、４０・・・・・・回収機構、 ６０・・・・・加湿装置（加湿手段）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 樹脂製のブラスト材によりブラスト加工を行うためのブ
   ラスト装置であって、 被加工品を収納しブラスト作業空間を構成するブラスト
   室と、前記ブラスト室内に設けられたブラスト吹付けノ
   ズルにブラスト材を圧送する吹付け装置と、前記ブラス
   ト室内のブラスト材等固形物を回収する回収機構とを有
   し、しかも、前記吹付け装置は前記ブラスト材のための
   加湿手段を備えていることを特徴とするブラスト装置。