JPH0328423Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はビデオカメラに関するものである。

周知の如く、ビデオカメラのレンズキヤツプは
レンズの保護とホワイトバランス調整用の被写体
としての役目を有している。ところで従来のビデ
オカメラにおいては、一般に、カメラ本体のレン
ズの前方箇所にレンズキヤツプを着脱可能な状態
で取付けるようにしている。しかし、このような
単なる着脱方式のレンズキヤツプでは、撮像時に
レンズキヤツプを上記前方箇所から取外した際に
このキヤツプを紛失し易かつた。

そこで、撮像時にレンズキヤツプを上記前方箇
所から取外してもこのキヤツプを紛失しないよう
に、その一部をカメラ本体やレンズ等に紐やベル
ト等にて連結するようにしたものがある。しかし
ながらこの方式では、撮像時にレンズキヤツプが
紐やベルト等にて吊り下げられた状態となる為、
撮像中にカメラ本体を移動したり或いは風が吹い
た場合に、このレンズキヤツプがカメラ本体に当
たつて雑音を発生したり、レンズの前方部分即ち
撮像画面内に飛び込んでしまう虞れが多分にあつ
た。

本考案は上述の如き実情に鑑みて考案されたも
のであつて、レンズ部の保護及びホワイトバラン
ス調整用の被写体としての役目を有したレンズキ
ヤツプと、上記レンズ部を含むカメラ本体のレン
ズ機構に近接した位置に設けられたハンドグリツ
プと、このハンドグリツプとの間に指等を通して
このハンドグリツプを把持し得るようにこのハン
ドグリツプの外周面の一部に設けられたハンドグ
リツプベルトと、上記レンズキヤツプを上記ハン
ドグリツプに結合するための紐状体と、上記レン
ズキヤツプの裏面の略中央部に設けられたスナツ
プホツクと、上記ハンドグリツプベルトの外側面
の一部に設けられて上記レンズキヤツプを静止状
態に保持する上記スナツプホツクの被係止部とを
夫々具備したビデオカメラに係るものである。

以下本考案を一実施例につき図面を参照して説
明する。

先ず第１図に示すように、ビデオカメラ１のカ
メラ本体２は直方体状のキヤビネツト３を具備し
ており、このキヤビネツト３の内部には撮像管４
が配設されている。又キヤビネツト３の前面側に
はレンズ群５を備えた筒状のレンズ機構（光学
系）６が設けられており、その側部にはアーム７
を介してビユーフアインダ８が取付けられてい
る。そしてこのビユーフアインダ８にはアイキヤ
ツプ９が設けられている。

一方、カメラ本体２の背面側にはバツテリーケ
ース１０が設けられると共に、その底部には円弧
状の肩当て部材１２が取付けられている。そして
この肩当て部材１２には肩当てクツシヨン１３が
設けられている。更に、カメラ本体２の下部から
前方に略水平に延出したグリツプ１５が上記肩当
て部材１２に一体的に設けられており、このグリ
ツプ１５の側面には布或いは革等から成るハンド
グリツプベルト１６の両端が固着されている。

又レンズ群５の保護及びホワイトバランス調整
用の被写体としての役目をするレンズキヤツプ１
８がカメラ本体２に取付けられている。即ち本実
施例においては、第１図及び第２図に示すよう
に、上記グリツプ１５にベルト１９の一端部１９
ａが止ねじ１７にて止着されており、このベルト
１９の他端部１９ｂがレンズキヤツプ１８の一部
に止着されている。尚このレンズキヤツプ１８は
レンズ機構６の前端部６ａに着脱可能に取付けら
れるように構成されており、レンズキヤツプ１８
の裏面、即ちレンズキヤツプ１８をレンズ機構６
の前端部６ａに取付けた際にレンズ群５と対向す
る面の略中央部にスナツプホツク２０が固定され
ている（第２図参照）。一方、このスナツプホツ
ク２０に係合する被係合用突起２１が上記ハンド
グリツプベルト１６の外側面に取付けられてい
る。

そして、撮影時以外の時にはレンズキヤツプ１
８をレンズ機構６の前端部６ａに嵌め込んで装着
することによつて、レンズ群５がレンズキヤツプ
１８にて覆われて保護されるようになつている。
一方、撮影時にはレンズキヤツプ１８を上記前端
部６ａから取外してスナツプホツク２０を被係合
用突起２１に係合させることにより、このレンズ
キヤツプ１８をハンドグリツプベルト１６の外側
面に一時的に取付けられる。即ちこの場合、レン
ズキヤツプ１８はレンズ群５の前方箇所以外の箇
所にて静止状態で保持されることになる。そして
肩当て部材１２を介してビデオカメラ１を肩の上
に乗せて、例えば右手をハンドグリツプベルト１
６とグリツプ１５との間に差し込んでグリツプ１
５を握ると共に、ビユーフアインダ８を覗きなが
ら左手でレンズ機構６を調整して撮影を行なうよ
うになつている。

このように構成したビデオカメラ１によれば、
レンズキヤツプ１８はベルト１９にてカメラ本体
２に連結されている為、レンズキヤツプ１８を紛
失してしまう虞れは全く無い。しかも撮影時には
レンズキヤツプ１８をハンドグリツプベルト１６
に保持するようにしたので、このレンズキヤツプ
１８が撮影中に不測に移動してカメラ本体２にぶ
つかつて雑音を発したり、レンズ群５の前方に移
動して撮影画像の中に入り込んだりする不都合を
確実に防止できる。又アイキヤツプ９がグリツプ
１５の左外方にあるので、レンズキヤツプ１８を
ハンドグリツプベルト１６の外側面に取付けた状
態で、例えば右目でアイキヤツプ９を覗いた時
に、このレンズキヤツプ１８が他方の目、即ち左
目の視野を妨げることが無い。

以上の如く本考案は、カメラのレンズの前方箇
所以外の箇所にレンズキヤツプを静止状態で保持
する保持手段を設けたものであるから、撮影時に
レンズキヤツプを上記保持手段にてガタツキなく
確実に所定位置に静止状態で保持することができ
る。従つてレンズキヤツプの紛失を防止できると
共に、撮影時にレンズキヤツプがカメラ本体にぶ
つかつて雑音を発したり、このレンズキヤツプが
レンズの前方即ち撮影画面内に不測に入り込んで
しまう等の不都合を効果的に防止することができ
る。

又本考案によれば、ハンドグリツプがレンズ機
構に近接した位置に設けられているので、レンズ
キヤツプを連結するベルト等の紐状体が比較的短
くて良い。又本考案のようなビデオカメラでは、
殆どの場合、ビユーフアインダを覗く前にハンド
グリツプをつかむので、この時に、ハンドグリツ
プにレンズキヤツプが付いているか否かを必ず見
ることになり、従つてレンズキヤツプの付け忘れ
が無くなる。更に、本考案においては、ハンドグ
リツプのハンドグリツプベルトの外側面にレンズ
キヤツプを保持するように構成しているので、こ
の保持されたレンズキヤツプがハンドグリツプを
握る際の邪魔になることが無い。

更に本考案では、レンズキヤツプをスナツプホ
ツクによりハンドグリツプベルトの被係止部に取
付けるようにしているので、簡単な構成で確実に
レンズキヤツプを保持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例によるビデオカメラ
の斜視図、第２図は同上のグリツプ部分の側面図
である。 なお、図面に用いた符号において、１…ビデオ
カメラ、２…カメラ本体、５…レンズ群、６…レ
ンズ機構、１５…グリツプ、１６…ハンドグリツ
プベルト、１８…レンズキヤツプ、２０…スナツ
プホツク、２１…被係合用突起である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レンズ部の保護及びホワイトバランス調整用の
   被写体としての役目を有したレンズキヤツプと、
   上記レンズ部を含むカメラ本体のレンズ機構に近
   接した位置に設けられたハンドグリツプと、この
   ハンドグリツプとの間に指等を通してこのハンド
   グリツプを把持し得るようにこのハンドグリツプ
   の外周面の一部に設けられたハンドグリツプベル
   トと、上記レンズキヤツプを上記ハンドグリツプ
   に結合するための紐状体と、上記レンズキヤツプ
   の裏面の略中央部に設けられたスナツプホツク
   と、上記ハンドグリツプベルトの外側面の一部に
   設けられて上記レンズキヤツプを静止状態に保持
   する上記スナツプホツクの被係止部とを夫々具備
   したビデオカメラ。