JP3003010U - カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラを被写体に向けることなく撮影するこ
とができるカメラを提供する。 【構成】 その中央部に光学レンズ２が設けられている
カメラ本体と、該カメラ本体に装填されているフィルム
４とからなるカメラであって、前記光学レンズ２の撮影
レンズ１２および前記フィルム４の撮影部１６がカメラ
本体に対して傾斜している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はカメラに関する。さらに詳しくは、人物の自然態のスナップや動物の 自然写真などを撮ることができるカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のカメラは、撮影レンズがカメラの前面において当該カメラの本体と平行 に配置されている。そのため、人物などの被写体を撮影するばあい、カメラを被 写体に向けるようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、カメラを向けられると、どうしてもカメラを意識してしまうの で、普段見られるような格好の写真を撮るのが容易ではない。とくに写真嫌いの 人などは、カメラを向けるだけで横を向いたり、逃げ出したりするため、なかな かまともな写真を撮ることができない。

【０００４】 また、動物においては、前記レンズにおいて反射した光により驚いて逃げてし まったりするので、自然観察写真が撮りにくい。

【０００５】 本考案は、叙上の事情に鑑み、カメラを被写体に向けることなく撮影すること ができるカメラを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のカメラは、撮影レンズおよびファインダレンズを含む光学レンズが設 けられているカメラ本体と、該カメラ本体内に装填されているフィルムとからな るカメラであって、前記光学レンズの撮影レンズおよび前記フィルムの撮影部が カメラ本体に対して傾斜していることを特徴としている。

【０００７】 前記フィルムの撮影部はフィルムの走行を案内するローラにより傾斜している のが好ましい。

【０００８】

【作用】

本考案のカメラによれば、撮影レンズおよびフィルムの撮影部が傾斜している ので、カメラ自体を被写体に向けなくても被写体からの反射光を受けてフィルム 面上に被写体の映像を合わすことができる。そのため、人物や動物に気付かれる ことなく自然な状態を撮影することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、添付図面に基づいて本考案のカメラを説明する。

【００１０】 図１は本考案のカメラの一実施例を示す斜視図、図２は図１のカメラの一部切 断平面説明図、図３は図１のカメラを後方からみた斜視図である。

【００１１】 図１および図２に示すように、カメラ１は、その中央部に光学レンズ２が設け られているカメラ本体３と、該カメラ本体３内に装填されているフィルム４とか ら構成されている。フィルム４はフィルムロール１７およびフィルムロール１８ に巻回されている。

【００１２】 前記カメラ本体３は、その上面にシャッターボタン５、フィルムカウンタ６な どが装備されている。また、カメラ本体３の前面には、フラッシュ７、ファイン ダー窓８や標準撮影とパノラマ撮影とを切り換えるためのボタン９などが設けら れており、さらにその後面には、図３に示されるように、ファインダー接眼窓１ ０やフィルム４を巻き取るためのノブ１１などが設けられている。また、カメラ 本体３の底部にはフラッシュ７のためのバッテリーを収納するためのバッテリー 収納部２０が形成されている。なお、このバッテリー収納部２０はカメラ本体３ の側部にたて長に形成することもでき、本考案において、とくにその位置は限定 されるものではない。

【００１３】 なお、本考案では、これらに限られるものではなく、たとえばフラッシュボタ ンなどを備え付けることができる。

【００１４】 前記光学レンズ２は、カメラ本体３の前面において傾斜して取り付けられる１ 枚の凸形状の撮影レンズ１２と、該撮影レンズ１２の後方の上部において前記フ ァインダー接眼窓１０内に配置されるファインダレンズ１３とから構成されてい る。ファインダレンズ１３としては、前記撮影レンズ１２と同じものを用いるこ とができる。前記撮影レンズ１２の傾斜角θは、本考案ではとくに限定されない が、たとえば１０度や２０度とすることができる。なお、ファインダレンズ１３ は被写体を捕らえやすくするために撮影レンズ１２と同程度に傾斜させるのが望 ましい。また、前述したフラッシュ７も同様にして、前記撮影レンズ１２と同程 度に傾斜させておくのが、被写体周辺をより確実に明るくするという点からして 望ましい。

【００１５】 前記フィルム４は、カメラ本体３の前面側および後面側にそれぞれ配置された ローラ１４とローラ１５により案内されて走行している。そして、このローラ１ ４とローラ１５は、前記撮影レンズ１２からの被写体映像のピントがフィルム４ の撮影部１６上に合わせられるように、撮影レンズ１２と同程度に傾斜されてい る。このように、フィルム４の撮影部１６がローラ１４とローラ１５とにより傾 斜するようにされていることから、一方のフィルムロール（たとえば、図２にお けるフィルムロール１７）を他方のフィルムロール（たとえば図２におけるフィ ルムロール１８）よりも前方に配置してフィルム撮影部を傾斜させるばあいより もカメラの厚さを小さくすることができる。すなわち、従来のカメラと同程度の 厚さにすることができる。

【００１６】 つぎに前記カメラ１の動作を説明する。

【００１７】 図２に示すように、カメラ１の正面Ｍ₁ よりはなれた位置における被写体Ｍ₂ （傾斜角度θ）の写真を撮るばあい、前記カメラ１の姿勢はＭ₁ に向けたままで 、ファインダ接眼窓１０を眺き込み、被写体Ｍ₂ を捕らえる。これにより、被写 体Ｍ₂ の映像は、フィルム４の撮影部１６上に合わせられるので、あとはシャッ ターボタン５を押して撮影することができる。したがって、撮影者は、いかにも Ｍ₁ （擬被写体）を撮影しているかのように見えるため、被写体Ｍ₂ に気付かれ ることなく、被写体Ｍ₂ の自然な、また意外な状態を撮影することができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したとおり、本考案のカメラによれば、撮影レンズおよびフィルムの 撮影部が傾斜しているので、撮りたい被写体にカメラの正面を向けなくても、被 写体の映像を捕らえることができる。したがって、被写体に気付かれることなく 、また被写体を驚かすことなく自然態の写真を撮ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のカメラの一実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】図１のカメラの一部切断平面説明図である。

【図３】図１のカメラを後方からみた斜視図である。

【符号の説明】

１ カメラ ２ 光学レンズ ３ カメラ本体 ４ フィルム １２ 撮影レンズ １６ 撮影部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 撮影レンズおよびファインダレンズを含
   む光学レンズが設けられているカメラ本体と、該カメラ
   本体内に装填されているフィルムとからなるカメラであ
   って、前記光学レンズの撮影レンズおよび前記フィルム
   の撮影部がカメラ本体に対して傾斜していることを特徴
   とするカメラ。
2. 【請求項２】 前記フィルムの撮影部がフィルムの走行
   を案内するローラにより傾斜されている請求項１記載の
   カメラ。