JPH03283578A - 半導体結晶の製造方法 - Google Patents

半導体結晶の製造方法

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JPH03283578A
JPH03283578A JP2083543A JP8354390A JPH03283578A JP H03283578 A JPH03283578 A JP H03283578A JP 2083543 A JP2083543 A JP 2083543A JP 8354390 A JP8354390 A JP 8354390A JP H03283578 A JPH03283578 A JP H03283578A
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Atsushi Kamata
鎌田 敦之
Naoto Mogi
茂木 直人
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は半導体結晶の製造方法に係り、特に、有機金属
気相成長方法(MOCVD法)や分子線エピタキシ法(
MBE法)等による高キャリア濃度のp型■−■族化合
物半導体結晶の製造方法に関する。
(従来の技術) If−Vl族化合物を用いた半導体素子の中で、硫化亜
鉛、セレン化亜鉛及びその今称であるセレン化硫化亜鉛
を材料にしたものは、青色発光素子として有望視され、
従来より各所で研究されている。さらに、カドミウム、
水銀及びテルルからなる混晶は長波長の受光素子として
開発が盛んになっている。ところが、これらII−VI
族材料ではp型の電気伝導を思い通りに制御することが
非常に難しかった。近年MOCVD法やMBE法等の結
晶成長方法の発展により、n型電気伝導は比較的容易に
制御できるようになってきたものの、p型電気伝導を制
御することは未だに難しい状況である。
MOCVD法やMBE法などの結晶成長法を用いて、高
キャリア濃度のP型If−VI族化合物半導体層を得る
目的で、結晶成長中にLi原子のような■族原子を不純
物原子として高濃度に添加した場合、ある濃度以上に添
加すると、成長層のp型キャリア濃度はむしろ低下し、
高抵抗もしくは場合によっては伝導度型がn型になるこ
とさえあることや、ある層に選択的に添加したにもかか
わらず、添加してない層にも著しく高濃度のLi原子が
拡散することなどが見出された。−価の正に帯電したL
i原子のイオン半径は十分小さく、容易に結晶格子の格
子間サイトに取り込まれること、また、このように格子
間に取り込まれた原子はn型不純物になること、格子間
原子の拡散は一般的に非常に早いことなどは良く知られ
ている0発明者らが直面した上記の事実は、II−VI
族化合物半導体に対するLi原子のようなI族原子の結
晶成長時における結晶中への取り込まれはみかけ上高く
ても、p型不純物として働く置換型原子として取り込ま
れる量は小さく、格子点を置換できずに格子間に入り込
む原子が多いことを示している。
結晶成長の動的過程に遡ると、結晶成長は、−旦結晶表
面に付着した原子が下地の原子と結合を形成し固体とし
て取り込まれていく過程を経て進行すると考えられる。
表面に付着したLi原子が格子点置換型不純物原子とし
てII−VI族化合物半導体結晶中に取り込まれていく
には、同じように表面に付着している■族原子に競合し
て取り込まれていく必要がある。Li原子の原子価は1
価と小さいため結合は弱く、■族原子が表面吸着原子と
して存在しているもとでは、■族原子と競合して取り込
まれる割合は圧倒的に小さいと考えられる。
Li原子が格子点置換型不純物原子として取り込まれる
のは■族空孔が生成しやすい条件、すなわち、表面に吸
着して原子のうち■族原子の割合が圧倒的に多く表面吸
着■族原子の量が少なく、表面吸着LiJJi子が■族
原子と競合する必要がない場合であると考えられる。言
い換えれば、格子点置換型Li原子は、■族空孔にLi
原子が入り込むことによって生成すると見ることも出来
る。結晶成長時において、格子点を置換し得す表面に付
着したLi原子は格子間原子として取り込まざるを得な
くなる。
以上の考察から、しi添加の結晶成長により、高キャリ
ア濃度のp型It−Vl族化合物半導体層を得るには、
結晶成長における■族原料と■族原料の原料供給比、い
わゆる、VI/If比が1より遥かに大きい条件で行え
ば、高キャリア濃度のp型層は得られる筈であるが、一
方で、あまり大きな■/■比の条件下で結晶成長を行う
と、表面モフオロジーを悪化させる問題を生じるため、
実用上結晶成長中のVl/II比は1を中心としたある
値の範囲に制限される。このような事情が存在するため
、これまで結晶成長中にLiを不純物原子として添加す
る方法では高キャリア濃度のp型導電層を得られなかっ
た。
発明者らは結晶成長中のLi原子の添加によっては十分
高キャリア濃度のp型導電層を得る事が難しいため、不
純物拡散法の適用を試みた。アンプル封止拡散法はm−
v族化合物半導体や■族生導体のp型不純物添加法とし
て実績のある方法である。この方法を用いII−Vl化
合物半導体中へのLiの拡散を種々試みたが、いくつか
の問題の発生のために、やはり高キャリア濃度のp型導
電層を得るに至らなかった。例えば、Li23sを固体
拡散源とし、GaAs基板結晶上に数μ飄エピタキシャ
ル成長したZn5e薄膜と共に真空吸引したアンプルに
封止し、高温下で拡散を試みたが、350℃では高々I
 X 10”am−’程度のLi濃度しか拡散せず、そ
れ以上の温度ではLi濃度は上昇するものの、Zn5e
結晶表面が粗面へと劣化すると共に、GaAs基板結晶
とZn5e成長層界面に著しい量のLi原子が堆積する
現象が現れるようになること、Zn5e層にはlXl0
”ctm−”と十分高濃度にLi原子が添加されている
にもかかわらず、高抵抗もしくはn型導電層になること
、発光スペクトルを測定すると高温熱処理に伴って石英
アンプルに含まれていた何等かの不純物がZn5e結晶
中に拡散し生じたと思われる、深い不純物準位が関係し
たところのバンド間遷移より長波長帯の発光が顕著に見
出されるようになることなどである。
上記の比較的高温の拡散で見出だされたZn5e結晶表
面の劣化は、Zn5eの解離平衡蒸気圧が比較的高いも
のであるために、ZnやSe原子が結晶表面より蒸発す
るために生じたものである。この対策として、アンプル
中に固体Seを別途添加し、Se原子の結晶表面からの
蒸発を抑えるとともに、Zn空孔が生成しやすいSs過
剰雰囲気の条件下で拡散を試みたが、Zn5eの結晶表
面の劣化・変質の問題は軽減されたものの、高キャリア
濃度のp型層を得るまでには至らなかった。
また、カドミウム、水銀及びテルルからなる受光素子で
は、p型結晶を■族の空格子を生じさせることにより得
ているため、素子作製過程において結晶品質の劣化が生
じるなどの問題が生じる。
さらに、pn接合を形成する際にはイオンインプランテ
ーションを用いるため結晶のダメージを回復することが
非常に難しい。これらの要因の相乗効果により作製され
た素子の信頼性は非常に不満足なものである。
(発明が解決しようとする課題) 種々のII−VII化合物半導体デバイスにとって、高
キャリア濃度のp型導電層の実現は必須の要件となる。
例えば、Zn5eはpn接合型青色発光ダイオードに適
したバンド構造を有する材料であるが、十分に高キャリ
ア濃度のp型層が従来の方法では実現できなかったこと
、高キャリア濃度のp型層を得ようとすると深い不純物
準位が関係した長波長帯の発光が顕著となり、青色発光
が得難くなるどの問題が発生するので青色発光ダイオー
ドとして用いることができなかった。
また、カドミウム、水銀及びテルルからなる受光素子に
おいては、不純物添加による制御性の良いp型結晶を形
成することが難しかった。
本発明は従来技術では達成しえなかった、高キャリア濃
度のn−VI族族化合物半導体型型導電層実現する手段
を提供し、もって良好な特性を有するII−VII化合
物半導体デバイスを実用化することを目的としたもので
ある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明に係る半導体結晶の製造方法は、半導体基板上に
形成されたII−VI族半導体の第1の結晶層に、これ
とは別に不純物としてLiが添加されてなる第2の結晶
層を接触させて加熱し、前記第1の結晶層中にLiを拡
散させてP型結晶を得ることを特徴とする。
(作 用) 従来技術についての詳細な検討から、Li原子ごとき■
族原子を添加して高キャリア濃度のp型層を得る上の技
術的課題の一つは、いかに格子間原子の発生を抑えて■
族格子点に大量にLi原子を置換させるかが重要である
ことが明らかになった。
本発明の方法は不純物拡散法の一つであるが、従来の技
術では得難かった上記課題を解決し、Li原子ごとき■
族原子の添加によって高キャリア濃度のP型層を実現し
得たばかりでなく、拡散の熱処理過程による結晶表面の
劣化・変質の問題、深い不純物準位の発生の問題もなく
、また、拡散深さ、p型キャリア濃度の制御性にもすぐ
れた方法である。
本発明と従来の方法との違いを詳細に比較検討するなら
ば1本発明において本質的に重要な要素は、被拡散II
−VI族化合物半導体とほぼ同一組成を有するII−V
I族化合物半導体中に拡散原子である■族原子が含まれ
ている固体を拡散源として用いている点と、被拡散n−
vi族化合物半導体とI族原子を含む拡散源であるn 
−VI族化合物半導体とが、連続した固体として形成さ
れたものではないが、アンプル封止拡散の一般的手法と
して用いられる場合のように、空間的に離れて置かれた
ものではない点にある。すなわち、本発明においては1
本発明のように被拡散結晶表面と、拡散源結晶表面とを
接触させた場合に両結晶表面間に形成されるところの狭
い間隙の存在が重要な役割をはたしていると結論される
発明者らは、被拡散結晶表面と拡散源結晶表面とが間隙
無く、すなわち、固体として連続している場合の例とし
て、GaAs基板結晶上にLi原子をIX 10”c+
i−3以上高濃度に添加したZn5e層数μ■成長し、
この層上に■族原子を添加していないZn5e層を数μ
m成長し、この結晶を熱処理しLi原子の拡散を試みた
。この場合、もともとLiが添加されていなかった層に
は10”cm−3程度Liが拡散していたが、p型キャ
リア濃度は10110l4”の評価可能限界以下程度に
すぎないことと、Zn5e層とGaAs層界面には10
”cm−’を超すLi原子が異常に堆積しているのが見
出された。これは、この実験においては大部分の拡散し
たLi原子は格子間にあるにすぎない事を意味している
と考えられる。事実、Liの拡散によってIf−VI族
化合物半導体が高濃度のP型導電層になるためには、L
i原子と同時に■族空孔が拡散してくることが必要であ
ると仮定すれば、この実験結果と本発明の場合との違い
は明確に理解できるものとなる。すなわち、この実験の
場合には、被拡散層は拡散源層に連続しているために、
この層に■族空孔が拡散するとすれば、それは拡散源層
からくる必要がある。本発明の場合には被拡散層は間隙
に接続しており、この隙間から容易に■族空孔が結晶中
に供給される。
被拡散II−Vl族化合物半導体表面が気相に接してい
る点で、本発明の方法と従来のアンプル封止拡散法と類
似であるが、従来のアンプル封止拡散法では高キャリア
濃度のp型層は得られ無かった。
アンプル封止拡散法で用いたようなLi、 Ssのよう
な拡散源は、容易に分解しやすい化合物であり、被拡散
n −VI族化合物半導体表面に蒸気圧の低いLiメル
トとなって付着する。被拡散If −VI族化合物半導
体表面は気相にさらされている意味において■族空孔は
容易に導入されるはずであるが、それ以上に表面吸着L
i原子の濃度が高いために、Li原子は格子間原子とし
て結晶中に拡散していくためと考えられる。本発明の場
合、Li原子は被拡散II−VI族化合物半導体とほぼ
同一組成の結晶中に添加されている。したがって、被拡
散■−■族化合物半導体中のLi原子はゆっくりと拡散
してくるものであるために、Li原子濃度がLi、 S
eを用いたアンプル封止の場合のように被拡散1l−V
I族化合物半導体表面に吸着するようなことはない。こ
のために、本発明の場合には、■族空孔を形成しながら
Li原子が拡散することが可能となる。
アンプル封止拡散法の場合にも、拡散源として被拡散I
I−VI族化合物半導体とほぼ組成が同一であるII 
−VI族化合物半導体に添加したI族原子を用いること
は考えられるが、これは多量の拡散源を必要とする点で
現実的でない。また、蒸気圧の高い構成元素からなるI
I −VI族化合物半導体の場合、アンプル封止拡散法
の場合のように結晶表面が大きな空間を有する気相にさ
らされる場合には、表面の劣化・変化が無視できない。
本発明の方法は被拡散結晶と拡散源結晶間の間隙を十分
狭くできるため、構成原子が蒸発してもその量は小さく
、結晶表面の変質はほとんど無視できる。
この気相雰囲気での高温熱処理による表面変質は、被拡
散II−VI族化合物半導体が混晶の場合特に問題とな
る。すなわち、例えば、■族原子がSとSeからなるZ
n5l−xsexのような混晶の場合、固相に平衡な気
相の■族原子の組成は固相と異なるという熱力学的問題
のために、気相が固相原子の蒸発だけによって形成され
るものであるにしても、気相にさらされただけで表面近
くの結晶の組成は変化する。組成の変化は単なる組成の
変化に止まらず、格子定数の変化をもたらすため、基板
結晶との格子不整合を生じ、結晶中に多大な欠陥を発生
する。気相への固相原子の蒸発がほとんど無視できる本
発明の方法は、混晶結晶の場合に特に顕著な表面変質防
止効果があった。この場合、被拡散If−VI族化合物
半導体と拡散源n−vi化合物半導体との組成は必ずし
も同一である必要はなく、■族または■族原子が2種の
混晶の場合、気相と固相の■族原子組成差が0.1以下
であれば実用上十分表面変質防止効果があった。
■族原子を添加した拡散源II −VI族化合物半導体
結晶として、異種基板結晶上に薄膜成長したものを用い
るのは、拡散源II−VI族化合物半導体結晶の組成を
被拡散II−VI族化合物半導体結晶の組成に合わせる
ことをただ容易にするのみならず、I族原子濃度、拡散
源さなどの拡散の制御性を向上させる点でさらに顕著な
効果があった。このように異種基板結晶上に薄膜成長し
た被拡散II −VI族化合物半導体結晶を拡散源に用
いた場合、拡散すべきLi原子の量はI族原子を添加し
た薄膜厚みによっても制限される。過剰なI族原子の添
加は格子間原子を発生させるため好ましくなく、温度や
時間などの拡散条件のほかに、■族原子添加薄膜厚みを
任意に設定することによって、過剰なI族原子の拡散を
防止できるようになった。■−■族半導体や■族生導体
を基板結晶として拡散源のII−VI族化合物半導体結
晶を成長したものを用いると、■−■族半導体や■族生
導体のI族原子の拡散はII−VI族半導体に比べて小
さいため、薄膜中の■族原子が基板結晶側に拡散するの
を無視でき、拡散の制御に有効であった。
本発明の方法を用いることにより、■族原子が格子間原
子としてではなく、格子点置換型原子として結晶結晶中
に制御性良く取り込ませることが可能となり、これまで
の結晶成長中の不純物添加法や不純物拡散法では、容易
に達成できなかったキャリア濃度が1017C11−3
といった高濃度のp型層−■族化合物半導体結晶が制作
できるようになった。また、GaAs基板結晶上にエピ
タキシャル成長したZn5e結晶に結晶成長中の不純物
添加法や不純物拡散法でLi原子を添加した場合に見出
されたGaAs基板とZn5e結晶の界面の高濃度のL
i原子の堆積も大幅に低減された。さらに、本発明は上
記第1の結晶と、Liが添加された第2の結晶が、いず
れもCd、 Hg、 Teの少なくとも一つを含むもの
についても適用されて奏効した。
(実施例) 以下に本発明の実施例につき図面を参照して説明する。
第1図(a)、 (b)は一実施例としてn型GaAs
基板上に形成したZn5eのpn接合発光素子の製造方
法を示した図である。n型GaAg基板1を用いてMO
CVD法によりBrを添加した低抵抗n型Zn5e層2
を成長させ、続いて不純物を添加しないZn5e層3を
成長させる。一方、あらかじめGaAs基板上にMOC
VD法によりLiを添加したZn5e層4を成長させて
おく。
そして、前記不純物を添加しないZn5e層3と、Li
を添加したZn5e層4とを接触させて水素雰囲気下で
500℃10m1n、の熱処理を行ったところ、不純物
を添加していないZn5e層3にLiが拡散してp型Z
n5e層3aとなりBr添加n型層との間にpn接合が
形成された。このp型層の表面にはP側電極としてAu
膜5.n側電極はAu −Ge膜6を夫々設けてダイオ
ードを構成し両電極間に電流を通じたところ良好なI−
IV特性が得られ、順方向電圧印加により明るい青色発
光が観測された。本実施例による発光強度を従来例によ
るダイオードの発光強度と比較した。従来実施例のダイ
オードは第2図に示したような積層構造の結晶を石英製
アンプルにL12Seと共に真空封入し500℃で10
1in、の熱処理を施して作製した。
なお、第2図に示した11.12.13は第1図(a)
におけるn型GaAs基板1、n型Zn5e層2、不純
物を添加しないZn5e層3に夫々対応する0強度比較
結果は第3図に示したごとく、本発明によるダイオード
において強度が強い上に高電流領域まで強度の飽和が見
られない。この違いを調べるためダイオード中のLi濃
度分布を深さ方向にわたり測定した結果を第4図に示す
。アンプル中で拡散したものはpn接合界面において濃
度変化が緩やかであると共にLiがGaAs基板近傍に
高濃度集積していることが判った。これに対して本発明
ではpn接合界面で急峻にLi濃度が変化しn層中への
Li拡散は少ない。これは従来方法によると拡散の際に
新たな欠陥が発生し、その欠陥を通してLiが拡散し安
くなっているからである。この現象はZnSSeを用い
た場合にいっそう明確化する。
第5図にZn5xSs1−xを用い先の実施例と同様の
比較を行なった場合のLi濃度分布を示す、Li添加層
は被拡散層とほぼ同じS組成である0本発明の場合には
Liはpn接合面で急峻な変化をしているのに対して、
比較例ではZn5eの場合よりむしろLiの拡散層が多
く見える。これは、比較例ではZn、 S。
Se原子が結晶から解離していく上に、S、 Seの解
離圧力の違いにより格子欠陥がさらに入りやすくなり、
Liの拡散が加速されていくためと考えられる。拡散後
の結晶をX線二結晶法により測定すると本発明の場合に
は、半値幅が拡散の前後で変化しないのに対して比較例
ではS組成が変化すると共に、半値幅が増大している。
これらの現象は本実験のような面接触による拡散の場合
、拡散過程が固相/固相拡散に非常に近いものになり、
母体結晶からの原子解離を抑えつつ拡散を進行させるこ
とができるためと考えている。
また、面接触拡散の場合には気相/固相拡散過程とは異
なり一温度のみの制御で拡散濃度を拡散温度一定のまま
拡散源となる結晶中のLi濃度を変える事により制御す
ることが可能である。第6図にZn5Ssの場合に拡散
源のLi濃度と拡散後の被拡散層のLi濃度の関係を示
す、これには拡散源のLi濃度に応じてLi拡散量が変
化していることが示されている。
以上の実施例における拡散源となる添加結晶として半導
体基板上に成長させたZn5e、またはZnSSeを用
いているが、バルク結晶にLiを添加したものを拡散源
として用いることも可能である。
しかし、Liの拡散深さを制御してさらに濃度を制御す
る上でバルク成長させた結晶を用いるよりも、エピタキ
シャル成長させた結晶層を拡散源とするほうが望ましい
。それは以下のような理由による。
バルク成長させた結晶は熱平衡下で成長させるため、L
i濃度は成長時の熱平衡条件下での結晶中へのLiの固
溶限界により制限される。このためバルク結晶を拡散源
とした場合には、被拡散層中9Li濃度もバルク中のL
i濃度による制限を受けるため高濃度添加が難しい。一
方、MOCVD、 MBEさらにALEといった熱平衡
条件からずれたエピタキシャル成長法では成長層へのL
iの取り込まれ形が非熱平衡的に進行するため、Li供
給量の増減により101GCI11−3程度から10”
am−3以上の広い範囲で制御できる。したがって、こ
の成長層を拡散源とした場合には被拡散層表面のLi濃
度を広い範囲で制御できることになり、被拡散層中のL
i濃度を高くできると共に拡散プロフィールも様々に変
化させることが可能である。Liドープ成長層の厚さを
変えることにより拡散してい<Liの全量を制御するこ
とも可能である。
次に、第7図に拡散源のLi濃度と拡散時間により被拡
散層中のLiプロフィールを変化させた概略を示す。図
中のa、b、cにおける拡散源のLi濃度と拡散時間は
それぞれ[Li]a、 [Li1b、 [Li1cおよ
びta、 tb、 teであり、 [Li]a>[Li
1b>[Li]c。
ta(tb(tcの関係にある。
本発明の応用例を以下に示す。第8図(a)に示すよう
に、被拡散層23の一部分をSiO□のようなパッシベ
ーション膜25で覆い、その状態のまま第8図(b)に
示すようにLi添加層20と接触させて拡散を行う。そ
の結果、第8図(c)に示すように表面に部分的にp型
膜34を形成することができる。この拡散領域をアレイ
状にすれば各p型層表面にAu電極を被着させることに
より青色のダイオードアレイを作製することができる。
なお、図中21.22はn型層、23はアンドープ層、
20はp型層である。
また、近年赤外波長領域の受光素子として注目されてい
るCd、 HgおよびTeからなる混晶では、n型結晶
基板表面上に選択拡散することによりフォトダイオード
アレイを形成することができる。
本発明は上記実施例に限られるものではなく、種々変形
して実施可能である。例えば、半導体基板はGaAsに
限らず、他の■−■化合物結晶および混晶さらにZn5
e基板等のII−VI化合物でも同様の効果が見られる
。特に基板に格子整合している成長層を用いた場合には
Liの異常な拡散もなく制御性に優れている。
次に第9図にn型層への選択拡散により表面型pn接合
の形成例を示し、(a)は上面図、(b)は断面図であ
る。図中、31はn型側T(Cd/l1g/Te)層、
32はp型CMT層を夫々示し、p型CMT層32の形
成に本発明の方法が用いられるものを例示している。
〔発明の効果〕
本発明によりアクセプター不純物の濃度制御が容易にな
り明るいpn接合発光素子が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、 (b)は本発明の一実施例を説明する
ための製造方法を示す断面図、第2図は本発明の詳細な
説明するための断面図、第3図は本発明の実施例と比較
例における電流−発光強度特性を示す線図、第4図およ
び第5図は本発明の実施例と比較例における結晶中のL
i濃度をSIMS分析値の深さ方向分布で示す線図、第
6図は本発明によるZnSSeの実施例と比較例につい
て拡散種結晶中のLi濃度と被拡散結晶中のLi濃度の
関係を示す線図、第7図は拡散源のLi濃度−拡散時間
と伴なう膜厚との関係を被拡散層中のLiプロフィール
の変化とともに示す線図、第8図(a)〜(c)は選択
拡散によるpn接合形成工程を示すいずれも断面図、第
9図はn型層への選択拡散により表面型pn接合の形成
例を示す(、)は上面図、(b)は断面図である。 1、11.21−n型GaAs基板、 2、12.22−・・低抵抗n型Zn5e層、3.13
.23−Zn5e層(アンドープ)、4、14.24−
Zn5e層(Li添加)、31−n型CMT層。 32・・・p型CMT層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  半導体基板上に形成されたII−VI族半導体の第1の結
    晶層に、これとは別に不純物としてLiが添加されてな
    る第2の結晶層を接触させて加熱し、前記第1の結晶層
    中にLiを拡散させてp型結晶を得ることを特徴とする
    半導体結晶の製造方法。
JP2083543A 1990-03-30 1990-03-30 半導体結晶の製造方法 Pending JPH03283578A (ja)

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JP (1) JPH03283578A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6791257B1 (en) 1999-02-05 2004-09-14 Japan Energy Corporation Photoelectric conversion functional element and production method thereof

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