JPH0328176B2 - - Google Patents
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- JPH0328176B2 JPH0328176B2 JP60014285A JP1428585A JPH0328176B2 JP H0328176 B2 JPH0328176 B2 JP H0328176B2 JP 60014285 A JP60014285 A JP 60014285A JP 1428585 A JP1428585 A JP 1428585A JP H0328176 B2 JPH0328176 B2 JP H0328176B2
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Landscapes
- Confectionery (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明はビスケツト風味を有するビスケツト様
食品の製造方法に関し、更に詳細には特定組成の
小麦粉を主体とする混合原料をクツキング処理し
て、組織が均質でサクサ(サクサクとした感じ)
のある優れた食感を有するビスケツト様食品を製
造する方法に関するものである。 [従来の技術] 従来、ビスケツトの製造方法は、小麦粉、砂
糖、水飴、油脂、膨剤等と、必要により乳製品、
卵、香科等を配合して成る小麦粉主体混合原料に
加水後、各種ミキサーで混合、混捏してなるビス
ケツト生地を各種成形装置で成形した後、運行型
又は固定型のオーブン中で150〜350℃の温度で焼
成し、冷却ベルト上で冷却してビスケツト製品を
得る方法が行われている。 上記の方法で製造されたビスケツトは、澱粉粒
が生地の混捏によつて得られるグルテンネツトの
間に介在して居り、該グルテンネツトは焼成時変
性して固化し製品を形づくるが、澱粉粒はビスケ
ツト生地中の水分が少ないことと、焼成中に水分
の蒸散が著しいために完全に溶融しα化すること
がなく、ほぼ原形のままで焼成後も残り、これが
ビスケツトにサクサをもたらしている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来のビスケツトの製造方法で
は混合、混捏するための各種ミキサー、成形装
置、オーブン、冷却ベルト等多種、多大の設備と
設置面積を必要とする上、エネルギー効率が低
く、又焼成した製品は一様に平板状の製品となり
形状の面でも変化の少ない等の欠点があつた。 本発明者等は上記の従来のビスケツトの製造方
法に於ける欠点を解決すべく鋭意研究の結果、従
来ビスケツト製造に使用されている小麦粉主体穀
粉、砂糖、油脂よりなる小麦粉主体原料に穀類、
芋類又は果実類の繊維と、必要により粉乳及び/
又は脱脂全卵とを添加配合した混合原料を二軸型
エクストルーダーでクツキング処理することによ
り、組織が均質でサクサのあるビスケツト風味を
有するビスケツト食品を製造し得ることを知見
し、本発明を完成するに至つたものである。 [問題点を解決するための手段]及び[作用] 即ち、本発明は小麦粉を主体とする穀粉原料
100重量部に対して、20〜35重量部の砂糖、5〜
15重量部の油脂、5〜25重量部の穀類、芋類又は
果実類の繊維から選ばれた1種又は2種以上の植
物性の繊維と、必要により粉乳及び/又は脱脂乾
燥全卵を配合し均一に混合した混合原料を、クツ
キングゾーンを165〜190℃の範囲内に調温し、28
m/分以上のスクリユー線速度で回転する二軸型
エクストルーダーでクツキング処理することを特
徴とするビスケツト様食品の製造方法である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明における小麦粉を主体とする穀粉原料に
は薄力粉、中力粉、強力粉等の小麦粉、又は小麦
粉と馬澱、コーンスターチ、小麦粉澱粉等の各種
澱粉との混合粉が使用されるが、製品にビスケツ
ト風味を出すためには各種澱粉の配合量は穀粉原
料全体の20重量%以下にするのが好ましい。 本発明において、製品に甘味を付与するために
使用する砂糖としては、双目、上白、中白等が使
用可能であるが、還元糖量の著しく多い糖類は二
軸エクストルーダーによるクツキング処理時に着
色が著しいので好ましくない。また、砂糖の配合
量は製品の甘味度及び色調の点で穀粉原料100重
量部に対して20〜35重量部であり、好ましくは20
〜25重量部が望ましい。 本発明において、製品に油脂の風味、なめらか
な口当りを付与するために使用する油脂としては
食用油脂であればいずれも使用可能であるが、炭
素数の少ないC10〜C12の脂肪酸の多い食用油脂の
使用は二軸型エクストルーダーによるクツキング
処理中に加水分解を起し石鹸臭を発生しやすいの
で好ましくない。油脂の配合量は製品の口当りの
点で穀粉原料100重量部に対して5〜15重量部で
あり、好ましくは6〜10重量部が望ましい。 本発明において用いられる繊維としては新鮮な
穀類、芋類又は果実類の繊維から選ばれた1種又
は2種以上の植物性の繊維であり、具体例を示す
と、サツマイモ繊維、米ヌカ、リンゴ繊維、脱脂
〓、馬鈴薯繊維等が挙げられる。該各種の繊維を
混合原料に配合すると、製品のビスケツト様食品
の生地中の繊維質の間にα化した小麦粉中の澱
粉、糖質、油脂、蛋白質等が均一に組込まれ、サ
クサを保持した食感のすぐれた製品が得られる。 繊維の配合量は穀粉原料100重量部に対して5
〜25重量部であり、好ましくは5〜20重量部が望
ましく、5重量部未満では繊維の配合量が少な
く、二軸型エクストルーダーに従来のビスケツト
配合原料をそのまま投入したのと変らず、澱粉粒
はエクストルーダーの熱と混捏効果と剪断力とを
受けて溶融し、α化し糊状となりバリバリした硬
いものになり、サクサが充分に出ず製品硬度が大
きくなり過ぎ、25重量部をこえると製品硬度が小
さくサクサのあるものとはなるが、不溶物の量が
多くなりすぎて嗜好性の劣るものとなる。 本発明の方法で製造されるビスケツト様食品に
粉乳、卵の風味を強めてビスケツト様の風味向上
を計るために、混合原料に必要により粉乳及び/
又は脱脂乾燥全卵を配合することが好ましい。 特に、ビスケツト様食品にタマゴ風味を加味す
るためには全卵又は全卵粉をビスケツト原料の混
合原料に加えて二軸型エクストルーダーにてクツ
キング処理すると卵中のリン脂質によつてクツキ
ング不能となり製品にならなくなるため、卵から
リン脂質を除去した脱脂乾燥全卵を配合して二軸
型エクストルーダーでクツキングすることにより
卵風味を加味したサクサのあるビスケツト様食品
を得ることができる。 粉乳としては脱脂粉乳、全脂粉乳等を使用する
ことができ、配合量は穀粉原料100重量部に対し
て、2〜10重量部、好ましくは2〜8重量部が望
ましく、10重量部をこえると製品の褐変化が起こ
り、風味的にビスケツトとは異なるものとなり、
2重量部未満では粉乳の風味が不足する。 脱脂乾燥全卵としては上記の様に全卵中のリン
脂質部を除去した乾燥全卵が用いられ、配合量は
穀粉原料100重量部に対して、1〜10重量部、好
ましくは2〜8重量部が望ましく、10重量部をこ
えるとビスケツト風味とは異るものとなり、1重
量部未満では卵の風味を感じない。 本発明は上記の小麦粉を主体とする穀粉原料に
砂糖、油脂及び穀類、芋類又は果実の繊維から選
ばれた1種又は2種以上の植物性の繊維と、必要
による粉乳及び/又は脱脂乾燥全卵を各々特定量
配合し均一に混合した混合原料を、二軸型エクス
トルーダーでクツキング処理することにより容易
にビスケツト様食品を製造することができる。 本発明において、二軸型エクストルーダーとし
ては、特に限定されることはなく、例えば仏国、
クロズロワール社製の二軸型エクストルーダーを
使用することができるが、供給ゾーン、クツキン
グゾーン、ノズル部等が調温出来る形式でスクリ
ユーの線速度を28m/分以上とし得る高速度運転
可能なものであれば他の機種でも使用可能であ
る。 クツキング処理はクツキングゾーンを165〜190
℃の範囲内の温度に調温して行う。供給ゾーンの
温度は110℃以下が好ましく、110℃を越えると供
給ゾーン近くで原料のクツキングが起こり、定量
的に原料をクツキングゾーンに送り込むことが困
難となる。クツキングゾーン及びダイ部の温度は
165〜190℃の範囲内が好ましく、165℃未満では
小麦粉が充分にクツキングされず、製品中に小麦
粉の生臭が残り、一方190℃を越えると原料が著
しく褐変化し風味及び色調の劣る製品となる。 また、二軸型エクストルーダーとスクリユー線
速度とクツキング処理された製品のテクスチヤー
との間には相関性があり、スクリユーの周縁部に
於けるスクリユー線速度は28m/分以上である。
28m/分未満ではサクサが不足し、硬い製品とな
る。 次に、本発明のビスケツト様食品の製造方法に
おいて、混合原料中の繊維の配合量、二軸型エク
ストルーダーのスクリユー線速度及び混合原料に
配合される繊維の種類による影響について、試験
を行つた結果に基づいて具体的に説明する。 第1表は小麦粉100重量部に、砂糖、油脂、脱
脂粉乳を配合したビスケツト様食品原料粉に、〓
を0〜30重量部を配合した混合原料粉を仏国、ク
ロズロワール社製、二軸型エクストルーダーBC
−45型にてクツキング処理した製品の硬さを木屋
式硬度計にて測定した結果であり、硬度は製品が
破壊されるまでに示す最大破壊強度(Kg)で示
し、官能評価は専門パネル30名の官能評価の平均
値を示したものである。
食品の製造方法に関し、更に詳細には特定組成の
小麦粉を主体とする混合原料をクツキング処理し
て、組織が均質でサクサ(サクサクとした感じ)
のある優れた食感を有するビスケツト様食品を製
造する方法に関するものである。 [従来の技術] 従来、ビスケツトの製造方法は、小麦粉、砂
糖、水飴、油脂、膨剤等と、必要により乳製品、
卵、香科等を配合して成る小麦粉主体混合原料に
加水後、各種ミキサーで混合、混捏してなるビス
ケツト生地を各種成形装置で成形した後、運行型
又は固定型のオーブン中で150〜350℃の温度で焼
成し、冷却ベルト上で冷却してビスケツト製品を
得る方法が行われている。 上記の方法で製造されたビスケツトは、澱粉粒
が生地の混捏によつて得られるグルテンネツトの
間に介在して居り、該グルテンネツトは焼成時変
性して固化し製品を形づくるが、澱粉粒はビスケ
ツト生地中の水分が少ないことと、焼成中に水分
の蒸散が著しいために完全に溶融しα化すること
がなく、ほぼ原形のままで焼成後も残り、これが
ビスケツトにサクサをもたらしている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来のビスケツトの製造方法で
は混合、混捏するための各種ミキサー、成形装
置、オーブン、冷却ベルト等多種、多大の設備と
設置面積を必要とする上、エネルギー効率が低
く、又焼成した製品は一様に平板状の製品となり
形状の面でも変化の少ない等の欠点があつた。 本発明者等は上記の従来のビスケツトの製造方
法に於ける欠点を解決すべく鋭意研究の結果、従
来ビスケツト製造に使用されている小麦粉主体穀
粉、砂糖、油脂よりなる小麦粉主体原料に穀類、
芋類又は果実類の繊維と、必要により粉乳及び/
又は脱脂全卵とを添加配合した混合原料を二軸型
エクストルーダーでクツキング処理することによ
り、組織が均質でサクサのあるビスケツト風味を
有するビスケツト食品を製造し得ることを知見
し、本発明を完成するに至つたものである。 [問題点を解決するための手段]及び[作用] 即ち、本発明は小麦粉を主体とする穀粉原料
100重量部に対して、20〜35重量部の砂糖、5〜
15重量部の油脂、5〜25重量部の穀類、芋類又は
果実類の繊維から選ばれた1種又は2種以上の植
物性の繊維と、必要により粉乳及び/又は脱脂乾
燥全卵を配合し均一に混合した混合原料を、クツ
キングゾーンを165〜190℃の範囲内に調温し、28
m/分以上のスクリユー線速度で回転する二軸型
エクストルーダーでクツキング処理することを特
徴とするビスケツト様食品の製造方法である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明における小麦粉を主体とする穀粉原料に
は薄力粉、中力粉、強力粉等の小麦粉、又は小麦
粉と馬澱、コーンスターチ、小麦粉澱粉等の各種
澱粉との混合粉が使用されるが、製品にビスケツ
ト風味を出すためには各種澱粉の配合量は穀粉原
料全体の20重量%以下にするのが好ましい。 本発明において、製品に甘味を付与するために
使用する砂糖としては、双目、上白、中白等が使
用可能であるが、還元糖量の著しく多い糖類は二
軸エクストルーダーによるクツキング処理時に着
色が著しいので好ましくない。また、砂糖の配合
量は製品の甘味度及び色調の点で穀粉原料100重
量部に対して20〜35重量部であり、好ましくは20
〜25重量部が望ましい。 本発明において、製品に油脂の風味、なめらか
な口当りを付与するために使用する油脂としては
食用油脂であればいずれも使用可能であるが、炭
素数の少ないC10〜C12の脂肪酸の多い食用油脂の
使用は二軸型エクストルーダーによるクツキング
処理中に加水分解を起し石鹸臭を発生しやすいの
で好ましくない。油脂の配合量は製品の口当りの
点で穀粉原料100重量部に対して5〜15重量部で
あり、好ましくは6〜10重量部が望ましい。 本発明において用いられる繊維としては新鮮な
穀類、芋類又は果実類の繊維から選ばれた1種又
は2種以上の植物性の繊維であり、具体例を示す
と、サツマイモ繊維、米ヌカ、リンゴ繊維、脱脂
〓、馬鈴薯繊維等が挙げられる。該各種の繊維を
混合原料に配合すると、製品のビスケツト様食品
の生地中の繊維質の間にα化した小麦粉中の澱
粉、糖質、油脂、蛋白質等が均一に組込まれ、サ
クサを保持した食感のすぐれた製品が得られる。 繊維の配合量は穀粉原料100重量部に対して5
〜25重量部であり、好ましくは5〜20重量部が望
ましく、5重量部未満では繊維の配合量が少な
く、二軸型エクストルーダーに従来のビスケツト
配合原料をそのまま投入したのと変らず、澱粉粒
はエクストルーダーの熱と混捏効果と剪断力とを
受けて溶融し、α化し糊状となりバリバリした硬
いものになり、サクサが充分に出ず製品硬度が大
きくなり過ぎ、25重量部をこえると製品硬度が小
さくサクサのあるものとはなるが、不溶物の量が
多くなりすぎて嗜好性の劣るものとなる。 本発明の方法で製造されるビスケツト様食品に
粉乳、卵の風味を強めてビスケツト様の風味向上
を計るために、混合原料に必要により粉乳及び/
又は脱脂乾燥全卵を配合することが好ましい。 特に、ビスケツト様食品にタマゴ風味を加味す
るためには全卵又は全卵粉をビスケツト原料の混
合原料に加えて二軸型エクストルーダーにてクツ
キング処理すると卵中のリン脂質によつてクツキ
ング不能となり製品にならなくなるため、卵から
リン脂質を除去した脱脂乾燥全卵を配合して二軸
型エクストルーダーでクツキングすることにより
卵風味を加味したサクサのあるビスケツト様食品
を得ることができる。 粉乳としては脱脂粉乳、全脂粉乳等を使用する
ことができ、配合量は穀粉原料100重量部に対し
て、2〜10重量部、好ましくは2〜8重量部が望
ましく、10重量部をこえると製品の褐変化が起こ
り、風味的にビスケツトとは異なるものとなり、
2重量部未満では粉乳の風味が不足する。 脱脂乾燥全卵としては上記の様に全卵中のリン
脂質部を除去した乾燥全卵が用いられ、配合量は
穀粉原料100重量部に対して、1〜10重量部、好
ましくは2〜8重量部が望ましく、10重量部をこ
えるとビスケツト風味とは異るものとなり、1重
量部未満では卵の風味を感じない。 本発明は上記の小麦粉を主体とする穀粉原料に
砂糖、油脂及び穀類、芋類又は果実の繊維から選
ばれた1種又は2種以上の植物性の繊維と、必要
による粉乳及び/又は脱脂乾燥全卵を各々特定量
配合し均一に混合した混合原料を、二軸型エクス
トルーダーでクツキング処理することにより容易
にビスケツト様食品を製造することができる。 本発明において、二軸型エクストルーダーとし
ては、特に限定されることはなく、例えば仏国、
クロズロワール社製の二軸型エクストルーダーを
使用することができるが、供給ゾーン、クツキン
グゾーン、ノズル部等が調温出来る形式でスクリ
ユーの線速度を28m/分以上とし得る高速度運転
可能なものであれば他の機種でも使用可能であ
る。 クツキング処理はクツキングゾーンを165〜190
℃の範囲内の温度に調温して行う。供給ゾーンの
温度は110℃以下が好ましく、110℃を越えると供
給ゾーン近くで原料のクツキングが起こり、定量
的に原料をクツキングゾーンに送り込むことが困
難となる。クツキングゾーン及びダイ部の温度は
165〜190℃の範囲内が好ましく、165℃未満では
小麦粉が充分にクツキングされず、製品中に小麦
粉の生臭が残り、一方190℃を越えると原料が著
しく褐変化し風味及び色調の劣る製品となる。 また、二軸型エクストルーダーとスクリユー線
速度とクツキング処理された製品のテクスチヤー
との間には相関性があり、スクリユーの周縁部に
於けるスクリユー線速度は28m/分以上である。
28m/分未満ではサクサが不足し、硬い製品とな
る。 次に、本発明のビスケツト様食品の製造方法に
おいて、混合原料中の繊維の配合量、二軸型エク
ストルーダーのスクリユー線速度及び混合原料に
配合される繊維の種類による影響について、試験
を行つた結果に基づいて具体的に説明する。 第1表は小麦粉100重量部に、砂糖、油脂、脱
脂粉乳を配合したビスケツト様食品原料粉に、〓
を0〜30重量部を配合した混合原料粉を仏国、ク
ロズロワール社製、二軸型エクストルーダーBC
−45型にてクツキング処理した製品の硬さを木屋
式硬度計にて測定した結果であり、硬度は製品が
破壊されるまでに示す最大破壊強度(Kg)で示
し、官能評価は専門パネル30名の官能評価の平均
値を示したものである。
【表】
上記第1表から明らかな様に〓等の繊維質を多
くすることによつて硬度が低下しサクサが向上す
ることがわかる。第1表の試料番号1に示す様に
〓を全く配合しない場合の硬度は6.94であるが、
試験番号2に示す様に〓を5重量部配合したもの
では硬度は2.85となり著しくサクサが増している
ことがわかる。又、試験番号5に示す様に〓を25
重量部配合すれば硬度は2.40となり、この場合の
風味は依然良好であるが、更に試験番号6に示す
様に〓を30重量部配合すれば硬度は1.94となり更
にサクサを増すが風味が劣るものとなる。それ故
〓等の植物性繊維質の配合量は、5〜25重量部、
好ましくは5〜20重量部が望ましいことがわか
る。 次に、第2表は〓配合量をそれぞれ10重量部、
20重量部配合したものについてエクストルーダー
スクリユーの線速度を23m/分から35m/分に変
化させ、スクリユーとしてインターメシングのも
のを使用し、リバーススクリユーを軸の先端部に
全長の10%取付けて試験した時のビスケツト様食
品製品の硬度及び官能評価結果とを示す。
くすることによつて硬度が低下しサクサが向上す
ることがわかる。第1表の試料番号1に示す様に
〓を全く配合しない場合の硬度は6.94であるが、
試験番号2に示す様に〓を5重量部配合したもの
では硬度は2.85となり著しくサクサが増している
ことがわかる。又、試験番号5に示す様に〓を25
重量部配合すれば硬度は2.40となり、この場合の
風味は依然良好であるが、更に試験番号6に示す
様に〓を30重量部配合すれば硬度は1.94となり更
にサクサを増すが風味が劣るものとなる。それ故
〓等の植物性繊維質の配合量は、5〜25重量部、
好ましくは5〜20重量部が望ましいことがわか
る。 次に、第2表は〓配合量をそれぞれ10重量部、
20重量部配合したものについてエクストルーダー
スクリユーの線速度を23m/分から35m/分に変
化させ、スクリユーとしてインターメシングのも
のを使用し、リバーススクリユーを軸の先端部に
全長の10%取付けて試験した時のビスケツト様食
品製品の硬度及び官能評価結果とを示す。
【表】
第2表から明らかなる如く、スクリユー線速度
28m/分以上とした時に好ましいサクサの製品が
得られることが認められる。 次に、第3表は〓以外の植物繊維について硬
度、サクサ、風味に与える影響を試験したもので
ある。サツマイモ繊維、米ヌカ、リンゴ繊維、脱
脂〓について試験したものであるが、いずれも硬
度は2.85以下のサクサのある製品が得られた。
28m/分以上とした時に好ましいサクサの製品が
得られることが認められる。 次に、第3表は〓以外の植物繊維について硬
度、サクサ、風味に与える影響を試験したもので
ある。サツマイモ繊維、米ヌカ、リンゴ繊維、脱
脂〓について試験したものであるが、いずれも硬
度は2.85以下のサクサのある製品が得られた。
【表】
[作用]
本発明の製造方法においては繊維を配合した混
合原料を二軸型エクストルーダーによるクツキン
グ処理しているので、各種繊維質の配合とエクス
トルーダーのスクリユー回転による剪断力の相乗
作用により小麦粉中の澱粉粒はα化して各種繊維
質の組織の中に組み込まれ、かたい連続体の製品
となることが防止され、且つ糖類、油脂、蛋白質
等も製品生地中に均一に組み込まれサクサを保持
した食感のすぐれたビスケツト様食品を得ること
ができるものと推定される。 また、前記相乗作用により糖配合量が多く、且
つ澱粉のα化が充分に行われる条件下においても
製品にサクサをもたらすものと思われ。 [実施例] 次に、実施例を示し本発明をさらに具体的に説
明する。但し、部は重量部を示す。 実施例 1 小麦粉100部に砂糖20部、ヤシ硬化油10部、脱
脂粉乳4部、小麦〓10部を均一に混合し原料混合
粉とし、仏国、クロズロワール社製、二軸型エク
ストルーダーBC−45の全スクリユー部を100とし
た時、先端の10をリバーススクリユーとして組立
てセツトし、170℃に予め加温後上記原料混合粉
を投入し、スクリユー線速度28m/分で回転しな
がら原料混合粉を投入し、同時に水を原料混合粉
100部に対して2部を加えてクツキングし、4
m/mφのノズルから排出される膨化生地をカツ
ターにて切断成形した製品は硬度2.80のサクサの
あるビスケツト風味を有するビスケツト様食品で
あつた。 実施例 2 小麦粉100部に砂糖22部、パーム油11部、脱脂
粉乳4.4部、〓20部を加え均一に混合した原料混
合粉を、実施例1に記載の方法で処理して得た製
品は硬度2.71のサクサのある且つビスケツト風味
のすぐれたビスケツト様食品であつた。 実施例 3 小麦粉100部に砂糖20部、フレシユバター10部、
小麦〓20部、全脂粉乳4部に脱脂全卵3部を加
え、実施例1と同様の方法で処理した製品は硬度
2.05のサクサのある卵風味を有する高級ビスケツ
ト風味のビスケツト様食品であつた。 [発明の効果] 以上説明した様に本発明は小麦粉を主体とし、
各種繊維を配合した混合原料を二軸型エクストル
ーダーでクツキング処理することにより、従来の
ビスケツトの製造方法における様な多大な設備を
用いることなく、組織が均質でサクサのあるビス
ケツト様風味を有する新規なビスケツト様食品を
容易に提供することができる効果がある。
合原料を二軸型エクストルーダーによるクツキン
グ処理しているので、各種繊維質の配合とエクス
トルーダーのスクリユー回転による剪断力の相乗
作用により小麦粉中の澱粉粒はα化して各種繊維
質の組織の中に組み込まれ、かたい連続体の製品
となることが防止され、且つ糖類、油脂、蛋白質
等も製品生地中に均一に組み込まれサクサを保持
した食感のすぐれたビスケツト様食品を得ること
ができるものと推定される。 また、前記相乗作用により糖配合量が多く、且
つ澱粉のα化が充分に行われる条件下においても
製品にサクサをもたらすものと思われ。 [実施例] 次に、実施例を示し本発明をさらに具体的に説
明する。但し、部は重量部を示す。 実施例 1 小麦粉100部に砂糖20部、ヤシ硬化油10部、脱
脂粉乳4部、小麦〓10部を均一に混合し原料混合
粉とし、仏国、クロズロワール社製、二軸型エク
ストルーダーBC−45の全スクリユー部を100とし
た時、先端の10をリバーススクリユーとして組立
てセツトし、170℃に予め加温後上記原料混合粉
を投入し、スクリユー線速度28m/分で回転しな
がら原料混合粉を投入し、同時に水を原料混合粉
100部に対して2部を加えてクツキングし、4
m/mφのノズルから排出される膨化生地をカツ
ターにて切断成形した製品は硬度2.80のサクサの
あるビスケツト風味を有するビスケツト様食品で
あつた。 実施例 2 小麦粉100部に砂糖22部、パーム油11部、脱脂
粉乳4.4部、〓20部を加え均一に混合した原料混
合粉を、実施例1に記載の方法で処理して得た製
品は硬度2.71のサクサのある且つビスケツト風味
のすぐれたビスケツト様食品であつた。 実施例 3 小麦粉100部に砂糖20部、フレシユバター10部、
小麦〓20部、全脂粉乳4部に脱脂全卵3部を加
え、実施例1と同様の方法で処理した製品は硬度
2.05のサクサのある卵風味を有する高級ビスケツ
ト風味のビスケツト様食品であつた。 [発明の効果] 以上説明した様に本発明は小麦粉を主体とし、
各種繊維を配合した混合原料を二軸型エクストル
ーダーでクツキング処理することにより、従来の
ビスケツトの製造方法における様な多大な設備を
用いることなく、組織が均質でサクサのあるビス
ケツト様風味を有する新規なビスケツト様食品を
容易に提供することができる効果がある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 小麦粉を主体とする穀粉原料100重量部に対
して、20〜35重量部の砂糖、5〜15重量部の油
脂、5〜25重量部の穀類、芋類又は果実類の繊維
から選ばれた1種又は2種以上の植物性の繊維
と、必要により粉乳及び/又は脱脂乾燥全卵を配
合し均一に混合した混合原料を、クツキングゾー
ンを165〜190℃の範囲内に調温し、28m/分以上
のスクリユー線速度で回転する二軸型エクストル
ーダーでクツキング処理することを特徴とするビ
スケツト様食品の製造方法。 2 穀粉原料100重量部に対して2〜10重量部の
全脂又は脱脂粉乳を配合した混合原料を二軸型エ
クストルーダーでクツキング処理することを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載のビスケツト様
食品の製造方法。 3 穀粉原料100重量部に対して1〜10重量部の
脱脂乾燥全卵を配合した混合原料を二軸型エクス
トルーダーでクツキング処理することを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載のビスケツト様食品
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1428585A JPS61173746A (ja) | 1985-01-30 | 1985-01-30 | ビスケツト様食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1428585A JPS61173746A (ja) | 1985-01-30 | 1985-01-30 | ビスケツト様食品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61173746A JPS61173746A (ja) | 1986-08-05 |
JPH0328176B2 true JPH0328176B2 (ja) | 1991-04-18 |
Family
ID=11856818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1428585A Granted JPS61173746A (ja) | 1985-01-30 | 1985-01-30 | ビスケツト様食品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61173746A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10766165B2 (en) | 2015-06-29 | 2020-09-08 | Corning Incorporated | Manufacturing line, process, and sintered article |
US11351697B2 (en) | 2015-06-29 | 2022-06-07 | Corning Incorporated | Manufacturing system, process, article, and furnace |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5554859A (en) * | 1978-10-19 | 1980-04-22 | Meggle Milchind Gmbh & Co | Extruded process light food rich in entrained additives and production |
JPS5851750A (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-26 | Mitsubishi Electric Corp | モ−ルド型水中モ−トル |
JPS59159738A (ja) * | 1983-03-02 | 1984-09-10 | Ikegai Corp | 発泡状食品の製造方法 |
-
1985
- 1985-01-30 JP JP1428585A patent/JPS61173746A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5554859A (en) * | 1978-10-19 | 1980-04-22 | Meggle Milchind Gmbh & Co | Extruded process light food rich in entrained additives and production |
JPS5851750A (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-26 | Mitsubishi Electric Corp | モ−ルド型水中モ−トル |
JPS59159738A (ja) * | 1983-03-02 | 1984-09-10 | Ikegai Corp | 発泡状食品の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10766165B2 (en) | 2015-06-29 | 2020-09-08 | Corning Incorporated | Manufacturing line, process, and sintered article |
US11351697B2 (en) | 2015-06-29 | 2022-06-07 | Corning Incorporated | Manufacturing system, process, article, and furnace |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61173746A (ja) | 1986-08-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |