JPH03281726A - 高張力線材の製造方法 - Google Patents

高張力線材の製造方法

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JPH03281726A
JPH03281726A JP8256590A JP8256590A JPH03281726A JP H03281726 A JPH03281726 A JP H03281726A JP 8256590 A JP8256590 A JP 8256590A JP 8256590 A JP8256590 A JP 8256590A JP H03281726 A JPH03281726 A JP H03281726A
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JP
Japan
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tensile strength
wire
steel
strength
patenting
Prior art date
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Pending
Application number
JP8256590A
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English (en)
Inventor
Takuo Mizoguchi
溝口 卓夫
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03281726A publication Critical patent/JPH03281726A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は高張力線材(棒鋼を含む)の製造方法に係り
、例えばプレストレストコンクリートに用いる高強度P
C鋼線のような高張力線材を低コスト、高生産性で製造
する方法に関する。
従来の技術 例えば、JISG−3536のプレストレストコンクリ
ートに用いる高強度PC鋼線5WPDIは、次のような
手順で製造されている。
すなわち、熱間圧延した線材をオフラインにて鉛パテン
テイング処理を行い所定の強度を得たのち、酸洗により
脱スケールし、潤滑処理を施して孔ダイスにて伸線加工
を行い、しかる後必要に応じて異形加工を施し、さらに
残留ひずみ除去のためブルーイング処理を行い所定の特
性を得ている(特開昭58−197216号公報等参照
)。
発明が解決しようとする課題 しかし、前記した従来の製造方法には次に記載する問題
点があった。
■ オフライン鉛パテンテイング処理が必要なため、大
幅なコストアップを招く。
■ オフライン鉛パテンテイング処理、酸洗による脱ス
ケール、冷間伸線加工およびブルーイング処理がそれぞ
れ別工程で行われるため生産性が劣る。
■ ブルーイング処理では最終製品に特に要求される良
好なレベルのりラクゼーション特性が得られない。
この発明はこれらの問題点を解決するためになされたも
のであり、オフライン鉛パテンテイング処理とブルーイ
ング処理を施すことなく、高品質の高張力線材全低コス
トで製造し得る方法を提案しようとするものである。
課題を解決するための手段 この発明者は、まずオフライン鉛パテンテイング処理を
省略することについて種々検討した結果、オフライン鉛
パテンテイング処理を省略するためには、線材圧延の段
階でオフライン鉛パテンテイング処理材と同等もしくは
それ以上の強度を得ることが必要であり、かつ鋼の成分
調整を行うことによってそれが可能であることを知見し
た。
すなわち、Cを0.70−0.85wt%、Siを0、
50−1.50wt;%、Mnを0.60−1.00w
t%の範囲にそれぞれ調整し、ステルモア直接パテンテ
ィングを行うことによって、従来のオフライン鉛パテン
テイングで得られる120kg/mm”  レベルと同
等、あるいはそれ以上の強度が得られることを見い出し
た。
この発明は上記知見よりなされたものであり、重量比で
、C0.70〜0.85%、Si0.50〜1.50%
、Mn0.60〜1.00%を含む鋼を熱間圧延後、直
接パテンティング処理1〜て引張強度120kg/mm
’以−にの線材を得、引続いてメカニカルデスケーリン
グし、ローラダイス伸線加工を施して引張強度160k
g/mm”以上とした後、温間矯正を行うことを要旨と
するものである。なお、異形加工は必要に応じて行う。
作    用 この発明における鋼成分の限定理由は以下の通りである
C:0.70〜0.85wt% Cは鋼に必要な強度を付与する主成分であるが、0、7
0wt%未満では所要の強度の確保が困難であり、他方
0.85wt%を超えると線材圧延の冷却過程でネット
ワーク状のセメンタイトが生じることにより脆くなり、
冷間伸線加工性が著しく低下するため、0,70〜0.
85wt%とした。
S i :  0.50〜1.50wt%Siはパテン
ティング性と強度の向上に有効な成分であるが、0.5
0wt;%未満ではその効果が少なく、他方1.50w
t%を超えると延性が著しく劣化するため、0.50〜
1.5(hvt%とじた。
M n :  0.60−1.00wt%MnはSiと
同様、パテンティング性の向上に寄与する成分であり、
強度向上のために有効な成分であるが、0.60wt%
未満ではその効果が得られず、他方1.00wt%を超
えると線材圧延時の冷却過程でマルテンサイト組織が生
じて脆くなり、冷間伸線加工が困難となるため、0.6
0〜1.00wt%とじた。
直接パテンティング処理法としては、ステルモアバテン
テインク、シュレーマン・クーリング等が知られている
が、この発明ではステルモア直接パテンティング法を採
用する。
ステルモア直接パテンティング法は、熱間圧延後高温の
状態にて衝風により冷却し、オーステナイトから微細パ
ーライト組織に変態させる方法である。
この直接パテンティング法は、衝風開始時の材料温度、
冷却速度等が重要であり、この直接パテンティングによ
り所望の強度、すなわち引張強度120kg/m♂以上
を得るためには、衝風開始時の材料温度を800〜95
0℃、冷却速度を7〜b設定することが望ましい。
すなわち、衝風開始時の材料温度が800℃未満、冷却
速度が7℃/S未満では、ステルモア冷却効果が得られ
ず、他方材料温度が900℃を超えるとオーステナイト
粒度の粗大化により延性が低下し次工程の伸線加工に耐
えられない。
さらに、冷却速度が25℃/Sを超えると非常に脆いマ
ルテンサイト組織が発生し折損等のトラブルが発生する
ステルモア直接パテンティングによって得られる引張強
度は120kg/mm”程度であり、例えばJISG−
3536相当の5WPDI 7mmの必要強度154.
6kg/m♂以上を得るため、さらに温間矯正時の強度
低下を加味すると、加熱前の強度は160kg/m♂以
上にする必要がある。そのため、この発明では伸線加工
により強度アップする必要があり、伸線加工度を40%
以」二とすることにより引張強度160kg/mm ”
以上を得ることができる。
なお、この二次加工の連続性を可能とするため、デスケ
ーリング方法はメカニカルデスケーリング法、伸線加工
法は表面化成皮膜処理不要のローラダイス伸線法を採用
するのが望ましい。
ところで、PC鋼材に最も要求される特性は、直線性、
耐すラクゼーション特性であるが、最近コンクリート養
生時間の短縮を目的にオートクレーブ養生が主流となり
、180℃前後の温度でのりラクゼーション特性の改善
が要求されている。これらの特性全持たせるためには温
間矯正が有効である。
実   施   例 第1図はこの発明方法を実施するための製造工程図で、
(1)は熱間圧延工程、(2)はステルモア直接バテン
ティングエ稈、(3)はメカニカルデスケーリング工程
、(4)はローラダイス伸線工程、(5)は異形加工工
程、(6)は温間矯正工程をそれぞれ示す。
実施例1 第1表に示す6種の鋼種A−F(A−Eは本発明鋼、F
は従来鋼)を用い、圧延製品寸法9.5+no+≠の線
材に圧延し、熱間仕」二圧延後直ちに900℃まで水冷
し、ステルモアコンベア上に展開しコンベア速度0.6
m/s、冷却速度10℃〕/sにて冷却してパーライト
変態を完了させた。
本実施例における直接パテンティング後の引張特性を第
2表に示す。
第2表より、本発明鋼はすべて120kg/mm”以上
の引張強度が得られているのに対し、従来鋼の場合は1
15kg10+m″と低い値にとどまった。
次に、本発明鋼A−Eの直接パテンティング処理材を繰
返し曲げ方式のローラにてデスケーリングし、ローラダ
イス(4セットタンデム)を用い加工速度90m/分で
9.51−から7.0IIII119iに冷間伸線した
(伸線加工度45.8%)。
さらに、冷間で異形加工(小判形)を施した後、温間矯
正を行うため高周波加熱装置にて400℃に加熱し、高
周波加熱装置出側約5mの位置に設置したスピンナー型
矯正機にて線材の曲りが3m+n/1.5mの以内にな
るよう矯正加工を施した。矯正機の入口?N=度は39
0℃であった。また、メカニカルデスケーリングから温
間矯正までのライン速度は90m/分であった。
温間矯正後の線材の機械的性質を第3表に示す。
第3表より明らかなごとく、本発明法に得られた線材は
すべて良好な機械的性質と優れたりラクゼーション特性
を有し、オフライン鉛パテンテイング処理の省略は十分
可能であることがわかる。
なお、rlH82Bのブルーイング処理材のりラクゼシ
ョン値は15%である。
以下余白 発明の詳細 な説明したごとく、この発明方法によれば、直接パテン
ティング処理により良好な機械的性質と優れたりラクゼ
ーション特性を確保することができるので、オフライン
鉛パテンテイング処理を省略することができるとともに
、ローダイス伸線法の採用が可能となることにより製造
ラインの連続化が可能となり、高張力線材の生産性の向
上並びにコストの低減がはかられるというに大なる効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明方法を実施するための製造工程例を示
すブロック図である。 1・・・熱間圧延工程 2・・・ステルモア直接バテンティング工程3・・・メ
カニカルデスケーリング工程4・・・ローラダイス伸線
工程 5・・異形加工工程 6・・・温間矯正工程

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 重量比で、C0.70〜0.85%、Si0.50〜1
    .50%、Mn0.60〜1.00%を含む鋼を熱間圧
    延後、直接パテンティング処理し、引続いてメカニカル
    デスケーリングし、ローラダイス伸線加工を施した後、
    温間矯正を連続ラインにて行うことを特徴とする高張力
    線材の製造方法。
JP8256590A 1990-03-28 1990-03-28 高張力線材の製造方法 Pending JPH03281726A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112897228A (zh) * 2021-01-25 2021-06-04 江苏胜达科技有限公司 一种应用于胎圈钢丝生产的矫直卷绕装置

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