JPH03281122A - ワイヤカット放電加工機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、放電電圧を印加したワイヤ電極を走行させ、
ワイヤ電極と被加工体との間に放電を発生させることに
より、被加工体の加工を行うワイヤカット放電加工機に
関するものであり５特にワイヤ電極の垂直方向精度を向
上させたワイヤカット放電加工機に関するものである。

〔従来の技術〕

一般にワイヤカット放電加工機は、中空穴を存する１対
のガイド間に放電電圧を印加したワイヤ電極を長手方向
走行可能に挿通張設して支持し前記ガイド間に配設した
被加工体を、ワイヤ電極と直交する平面内においてワイ
ヤ電極と相対移動自在に支持する。そしてこのワイヤ電
極と被加工体との間に放電を発生させることにより９例
えば被加工体の切断加工を行うように構成しである。

第３図は上記従来のワイヤカット放電加工機の例を示す
要部斜視図である。第３図において　１２は各々上部ア
ームおよび下部アームであり１本体のヘンドの一方の端
部から立設したコラム（何れも図示せず）に一体に設け
る。３はＵＶ軸子テーブルあり、上部アーム１の下端部
に装着し、上部ガイ１４を水平面内において直交するＵ
軸方向く矢印Ａ）およびＹ軸方向（矢印Ｂ）に移動可能
に形成する。５は下部ガイドであり、下部アーム２の先
端部に設け、前記上部ガイド４と協同してワイヤ電極５
を」二下方向走行可能に張設支持する。

次に６はテーブルであり、ワイヤ電極５と直交する平面
を有すると共ζこ、その下方に設けたＸＹ子テーブル開
示ゼず）を介して直交するＸ軸方向（矢印Ｃ）およびＹ
軸方向（矢印Ｄ）に移動可能に形成する。９はオイルパ
ンであり、加工液の貯溜用のものである。

１−記の構成により１テーブル６上に被加工体（図示せ
ず）を載置固定して、放電電圧を印加したワイヤ電極５
を走行させれば、被加工体の放電加工を行うことができ
る。この場合において、ワイヤ電極５をＵＶ軸の移動に
よりデープル６の表面と傾斜させて張設支持する特殊加
工を除いてワイヤ電極５はテーブル６の表面と直交させ
て張設支持ｊ７ないと加工精度を向上させることができ
ない。勿論上記傾斜させる場合でも、垂直を基準として
必要量傾斜させるようにする。このため放電加工開始前
に、ワイヤ電極５をテーブル６の表面と直交させて張設
支持ずろためのワイヤ垂直出し治具を使用するのが一般
的である。

第３図において７はワイヤ垂直出し治具であり例えば隣
接する面が夫々直角をなすような直交六面体に形成しで
ある。このようなワイヤ垂直出し治具７を使用してワイ
ヤ電極５の張設状態を調整するには、まず第３図に示す
ようにワイヤ垂直出し治具７をＹ軸方向テーブル６２上
に載置してワイヤ電極５に近接させる。次乙こワイヤ電
極５に極めて低い放電電圧を印加して、ワイヤ電極５と
ワイヤ垂直出し治具７の直立面との間に微弱な放電を発
生させる。この状態でＩＪＶ軸テーブル３をＵ軸方向（
矢印Ａ）に微小範囲移動さ−Ｕで、前記微弱放電がワイ
ヤ垂直出し治具７の直立面に均一に現れるように調整す
る。次にワイヤ垂直出し治具７をＸ軸方向テーブル６１
、Ｌに載置し、前記同様にしてＵＶ軸子テーブル３Ｙ軸
方向（矢印Ｂ）に微小範囲移動させて調整する。」−記
のようにして調整ずろごとにより、ワイヤ電極５はテー
ブル６０表面に対して完全に直交するように張設保持さ
れるのである。

〔発明が解決しようとする課題〕

一ト記従来のワイヤカット放電加工機においては。

テーブル６上に直接に被煎Ｔ体若しくは加工治具を載置
固定するため、テーブル６の表面が摩耗し若しくはテー
ブル６の表面に打痕その他の傷が多数存在するのが通常
である。これらの傷の中にはテーブル６の表面から突出
しているものもあるため、加工前においてワイヤ垂直出
し治具７を載置した場合において、垂直出しの基準が崩
れ、極端な場合にはワイヤ垂直出し治具７が１頃斜して
しまうこともある。このような状態においてワイヤ電極
５の調整を行っても、ワイヤ電極５をテーブル６の表面
と正確に直交さゼて張設保持することは不可能であり、
結果として加工精度を低下させるという問題点がある。

一方テーブル６の表面に打痕その他の傷を全く発生させ
ないように維持することは不可能に近く、若干の微小傷
が存在することは不可避であるため、ワイヤ電極５の垂
直出し精度を高水準に維持することが困難であるという
問題点も併存する。

本発明は上記従来技術に存在する問題点を解決し、ワイ
ヤ電極の垂直出し精度および加工精度を大幅に向上させ
得るワイヤカント放電加工機を提供することを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために１本発明においては給電体に
より給電されるワイヤ電極を上下方向走行可能に張設支
持し、被加工体を載置するテーブルをワイヤ電極と直交
する平面内において直交するＸＹ軸方向移動可能に設け
たワイヤカット放電加圧機において、テーブル上に底面
を平坦に形成した基準溝を各々Ｘ軸およびＹ軸に沿って
設け。

この基準溝内にワイヤ垂直出し治具を直接若しくは架台
を介して載置可能に構成する。という技ｆネを的手段を
採用した。

本発明において基準溝の側面をテーブルの移動方向と同
一方向の平面に形成して基準側面とすることができる。

なお基準溝に、この基準溝の深さ寸法より若干小なる厚
さ寸法に形成した保護部材を着脱自在に介装させる構成
としてもよい。

［作　用］ 上記の構成により、基準溝の底面を被加工体および／ま
たは加工治具との当接若しくは接触による打痕その他の
傷発生から保護することができるのである。

〔実施例］ 第１図は本発明の実施例を示す要部斜視図であり、同一
部分は前記第３図と同一の参照符号で示す。第１図にお
いて、８１．８２は各々基準溝であり、底面をテーブル
６の表面と平行に形成しテーブル６を構成する各々χ軸
方向テーブル６１およびＹ軸方向テーブル６２の表面に
設ける。すなわち基準溝８１はＹ軸方向（矢印Ｄ）に沿
っておよび基準溝８２はＸ軸方向（矢印Ｃ）に沿って設
ける。なお基準溝８１．８２の幅寸法Ｗは被加工体若し
くは加工治具（何れも図示せず）の平面への投影外形寸
法より小に形成することが望ましい。また基準溝８１．
８２の各々少なくとも１側面を各々Ｙ軸方向（矢印Ｄ）
およびＸ軸方向（矢印Ｃ）に沿う基準側面とすることが
できる。

第２図はテーブル６上にワイヤ垂直出し治具７を載置し
た状態を示す要部正面図である。第２図はＸ軸方向テー
ブル６１の場合を示しているが第１図に示すＹ軸方向テ
ーブル６２の場合も同様である。第２図において７ａは
架台であり、少なくとも上下両面を平行かつ平滑に形成
したものである。

上記の構成により、基準溝８１上に架台７ａを介してワ
イヤ垂直出し治具７を載置すれば、ワイヤ垂直出し治具
７を形成する夫々の直立面はテーブル６の表面に対して
正確に直交することとなり。

前記第３図に示すワイヤ電極５の正確な基準面となり得
る。なお基準溝８１の少なくとも１側面８１ａを基準側
面とすることにより、ワイヤ垂直出し治具７の夫々の直
立面をＸＹ軸方向（図示省略。

第１図および第３図Ｃ，Ｄ参照）に一致させることがで
きる。また基準溝８１の底面はテーブル６の表面より低
位置にあるため、テーブル６上に被加工体および／また
は加工治具を載置しても打痕その他の傷を発生させるこ
とが防止できるのである。

本実施例においては、ワイヤ垂直出し治具の例として直
交六面体に形成したものについて記述したが１円柱状若
しくは多角柱であってもよく、更に垂直線の上下に触角
状の放電部材を設けたものであっても作用は同様である
。またワイヤ垂直出し治具と架台とが一体不可分に形成
されたものであってもよい。更に基準溝の深さ寸法より
若干小なる厚さ寸法に形成した２例えば短冊状の保護部
材を着脱自在に介装させ、ワイヤ電極の垂直出し以外は
基準溝を被覆保護するようにしてもよい。

〔発明の効果］ 本発明は以上記述のような構成および作用であるから、
被加工体および／または加工治具と当接若しくは接触す
ることのない基準底面を有する基準溝を設けたことによ
り、ワイヤ電極の垂直出し精度および加工精度を大幅に
向上させ得るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す要部斜視図、第２図はテ
ーブル上にワイヤ垂直出し治具を載置した状態を示す要
部正面図、第３図は従来のワイヤカット放電加工機の例
を示す要部斜視図である。 ５：ワイヤ電極、６：テーブル、７：ワイヤ垂直出し治
具、８１．ｓ２：基準溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 給電体により給電されるワイヤ電極を上下方向走行可能
   に張設支持し、被加工体を載置するテーブルをワイヤ電
   極と直交する平面内において直交するＸＹ軸方向移動可
   能に設けたワイヤカット放電加工機において、テーブル
   上に底面を平坦に形成した基準溝を各々Ｘ軸およびＹ軸
   に沿って設け、この基準溝内にワイヤ垂直出し治具を直
   接若しくは架台を介して載置可能に構成したことを特徴
   とするワイヤカット放電加工機。