JPH0327855Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は電動式荷役車両の充電コード格納装
置に関する。

従来技術 従来オーダピツキングトラツクのような電動式
の荷役車両には第１図に示すように車体ａの後部
に充電器ｂが設けられていて、この充電器ｂと電
源コンセントｃの間を充電コードｄで接続するこ
とにより車体ａに搭載したバツテリを充電してい
る。また充電後は第２図に示すように充電コード
ｄを床上に放置したり、柱ｅに掛けるなどしてい
るが、床上に放置した場合、荷役車両がこれを踏
み潰すなどの不具合を生じる。また柱ｅに掛けた
場合でも、充電場所が変つた場合、その都度充電
場所まで充電コードｄを運ばなければならないな
どの不具合があつた。

考案の目的 この考案は上記不具合を改善する目的でなされ
たもので、常に充電コードが携帯できるようにし
た電動式荷役車両の充電コード格納装置を提供し
ようとするものである。

考案の構成 動力用バツテリを収容したバツテリ室の上面開
口を開閉自在に閉鎖する蓋体とバツテリの間に、
充電コードを取出し自在に収容して、充電コード
が常に携帯できるようにした電動式荷役車両の充
電コード格納装置。

実施例 この考案の一実施例を第３図以下に示す図面を
参照して詳述すると、図において１はオーダピツ
キングトラツクのような荷役車両の車体で、前後
に設けられた車輪２により自走自在となつてい
る。上記車体１のほぼ中央部には両側板３、前面
板４及び隔壁５により囲繞された箱形のバツテリ
室６が設けられている。上記バツテリ室６内に
は、動力用のバツテリ７が収容されていると共
に、上面開口は隔壁５に開閉自在に蝶着された蓋
体８により閉鎖されている。また上記バツテリ室
６内には両側板３の互に対向する位置にブロツク
状の支持部材９が突設されていて、これら支持部
材９間に格納箱１０の両端に突設されたほぼコ字
形の受け部１１が上方より着脱自在に嵌合されて
いる。上記格納箱１０は上面が開口した細長い箱
状をなしていて、この格納箱１０内に両端部にプ
ラグ１２の取付けられた充電コード１３が折畳ん
だ状態で収容されている。

考案の効果 この考案は以上説明したようにバツテリ室６内
に収容したバツテリ７と、上面開口を閉鎖する開
閉自在な蓋体８の間に、充電コード１３を収容し
たことから、充電時充電コード１３を取出すため
にバツテリ室６の蓋体８を開放する必要がある。

これによつて充電中バツテリ７より可燃ガスが
発生しても、蓋体８の開放された上面開口より放
出されるため、可燃ガスがバツテリ室７内にこも
つて火災の原因になるなどの不具合を解消するこ
とができる。

また作業中常に充電コード１３を車両に積載し
た状態で携帯できるため、充電場所が変つても、
その都度充電コード１３を取りに行く必要がなく
く、これによつて充電作業が速やかに行なえると
共に、充電コード１３を床上へ放置することもな
いので、車両なとに踏み潰されてプラグ１２が破
損したり、コード自体が断線するなどの虞れもな
い。

なお上記実施例ではバツテリ室６内の両側板３
間に格納箱１０を支持させたが、蓋体８の内側に
格納箱１０を取付けたり、また蓋体８の内側に支
持金具を取付けて、これに充電コード１３を巻付
けてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の充電コードを示す説
明図、第３図はこの考案の一実施例になる荷役車
両の側面図、第４図は同平面図、第５図はバツテ
リ室付近の斜視図である。 １は車体、２は車輪、６はバツテリ室、７はバ
ツテリ、８は蓋体、１３は充電コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輪２により自走自在な車体１に上面が開口し
   たバツテリ室６を設け、このバツテリ室６内に動
   力用のバツテリ７を収容したものにおいて、上記
   バツテリ室６の上面開口を開閉自在に閉鎖する蓋
   体８とバツテリ７の間に、充電コード１３を取出
   し自在に収納してなる電動式荷役車両の充電コー
   ド格納装置。