JP7480818B1 - クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】電力により走行可能なクレーンを提供する。【解決手段】クレーンは、ブームを支持する旋回体を有するクレーンであって、旋回体を支持するメインフレームを有し、電力により走行する走行車体と、メインフレームの後部に設けられた第一アウトリガと、メインフレームの後部において第一アウトリガよりも後方に設けられた第二アウトリガと、走行車体に電力を供給する充電式バッテリーを有する給電ユニットと、を備え、給電ユニットは、第二アウトリガの上方且つメインフレームの側方の空間に充電口ユニットを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、クレーンに関する。
特許文献1には、走行機能を有する下部走行車体、及び、下部走行車体の上部に旋回可能な状態で設けられた上部旋回体を備えた移動式のクレーンが開示されている。下部走行車体は、エンジンを有しており、エンジンの動力に基づいて走行する。
特開2021-46319号公報
近年、環境保護等の観点から、上述のようなクレーンの電動化が求められている。
本発明の目的は、電力により走行可能なクレーンを提供することである。
本発明に係るクレーンの一態様は、
ブームを支持する旋回体を有するクレーンであって、
旋回体を支持するメインフレームを有し、電力により走行する走行車体と、
メインフレームの後部に設けられた第一アウトリガと、
メインフレームの後部において第一アウトリガよりも後方に設けられた第二アウトリガと、
走行車体に前記電力を供給する充電式バッテリーを有する給電ユニットと、を備え、
給電ユニットは、第二アウトリガの上方且つメインフレームの側方の空間に充電口ユニットを有する。
本発明によれば、電力により走行可能なクレーンを提供できる。
図1は、実施形態に係る移動式クレーンの模式図である。 図2は、強電系システムの構成を模式的に示すブロック図である。 図3は、メインフレーム及び強電系システムの構成部材の平面図である。 図4は、図3のX部に対応する拡大図である。 図5は、図3のA矢視図である。 図6は、図3のA矢視図である。 図7は、図3のA矢視図である。 図8は、図3のA矢視図である。
以下、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、後述の実施形態に係るクレーンは、本発明に係るクレーンの一例であり、本発明は後述の実施形態により限定されない。
[実施形態]
図1は、本実施形態に係る移動式クレーン1(図示の場合、ラフテレーンクレーン)の模式図である。移動式クレーンとして、オールテレーンクレーン、トラッククレーン、又は積載形トラッククレーン(カーゴクレーンともいう。)等が挙げられる。
移動式クレーン1は、下部走行車体2及び上部旋回体5を有する。移動式クレーン1は、強電系バッテリー35(図2及び図3参照)を備えた電動式クレーンである。移動式クレーン1は、強電系バッテリー35から供給される電力に基づいて走行する。つまり、移動式クレーン1は、エンジンを備えていない。
又、移動式クレーン1は、強電系バッテリー35から供給される電力に基づいて、走行以外の動作(例えば、クレーン作業及び/又は暖房)を実行してもよい。クレーン作業は、例えば、荷物の搬送作業における旋回動作及び/又はウインチの動作を含む。以下、移動式クレーン1の具体的な構成について説明する。
先ず、図1及び図2を参照して、上部旋回体5の構成について説明する。図1は、移動式クレーン1の模式図である。図2は、移動式クレーン1に搭載された強電系システム3の構成を模式的に示すブロック図である。
尚、強電系システム3とは、後述の強電系バッテリー35を動力源としたシステムであって、強電系バッテリー35と、強電系バッテリー35に電気的に接続されたエレメントとにより構成されるシステムである。図2には、強電系システム3を構成する主要エレメントが示されている。但し、強電系システム3は、図2に示された主要エレメント以外のエレメントを備えてもよい。
上部旋回体5は、下部走行車体2の上部に設けられており、下部走行車体2に対して旋回中心軸αを中心に旋回可能である。上部旋回体5は、旋回台51、伸縮式ブーム52、及びキャブ53を有する。
旋回台51は、軸受(不図示)を介して下部走行車体2の上部に支持されている。旋回台51は、上部旋回体5に設けられた旋回用アクチュエータ(不図示)が発生する動力に基づいて旋回する。本実施形態の場合、旋回用アクチュエータは、油圧式のモータである。このモータは、作動油の給排に基づいて作動する。
作動油は、下部走行車体2から供給される。尚、旋回用アクチュエータは、電動式のアクチュエータ(例えば、電動モータ)であってもよい。この場合、旋回用アクチュエータは、後述の強電系バッテリー35から供給された電力に基づいて駆動する。
伸縮式ブーム52は、旋回台51に支持されており、伸縮可能に組み合わされた複数のブームを有する。伸縮式ブーム52は、起伏用アクチュエータ(具体的には起伏用シリンダ54)が発生する動力に基づいて起伏する。
起伏用シリンダ54は、伸縮式の油圧シリンダであって、上部旋回体5に設けられている。起伏用シリンダ54は、作動油の供給又は排出に基づいて作動する。尚、作動油は、下部走行車体2から供給される。
尚、起伏用アクチュエータは、電動式のアクチュエータ(例えば、電動モータ)であってもよい。この場合、起伏用アクチュエータは、後述の強電系バッテリー35から供給された電力に基づいて駆動する。
又、伸縮式ブーム52は、伸縮用アクチュエータ(具体的には、伸縮用シリンダ55)が発生する動力に基づいて伸縮する。伸縮用シリンダ55は、油圧シリンダであって、伸縮式ブーム52の内部に設けられている。
伸縮用シリンダ55は、作動油の給排に基づいて作動する。尚、作動油は、下部走行車体2から供給される。尚、伸縮用アクチュエータは、電動式のアクチュエータ(例えば、電動モータ)であってもよい。この場合、伸縮用アクチュエータは、後述の強電系バッテリー35から供給された電力に基づいて駆動する。
又、伸縮式ブーム52は、ワイヤロープ56を支持している。ワイヤロープ56は、伸縮式ブーム52の先端部から垂れ下がっており、先端部にフック57が設けられている。ワイヤロープ56の一部は、ウインチ58に巻かれている。
ウインチ58は、ウインチ用アクチュエータ(不図示)が発生する動力に基づいて駆動する。本実施形態の場合、ウインチ用アクチュエータは、旋回台51に設けられており、油圧式のモータである。このモータは、作動油の供給又は排出に基づいて作動する。
作動油は、下部走行車体2から供給される。尚、ウインチ用アクチュエータは、電動式のアクチュエータ(例えば、電動モータ)であってもよい。この場合、ウインチ用アクチュエータは、後述の強電系バッテリー35から供給された電力に基づいて駆動する。
ウインチ58が回転すると、ウインチ58の回転方向に応じて、ワイヤロープ56が巻き上げられる、又は、繰り出される。尚、ウインチ用のモータは、電動モータであってもよい。この場合、ウインチ用の電動モータは、後述の強電系バッテリー35から供給された電力に基づいて駆動する。
次に、図1~図8を参照して、下部走行車体2について説明する。尚、下部走行車体2の構造を説明するにあたり、各図に示す直交座標系(X、Y、Z)を使用する。X方向は、下部走行車体2の前後方向に一致する。X方向+側は、下部走行車体2の前側に一致する。X方向-側は、下部走行車体2の後側に一致する。Y方向は、下部走行車体2の左右方向及び移動式クレーン1の車幅方向に一致する。Y方向+側は、下部走行車体2から前方を見た場合の左側に一致する。Y方向-側は、下部走行車体2から前方を見た場合の右側に一致する。Z方向は、下部走行車体2の上下方向に一致する。Z方向+側は、下部走行車体2の上側に一致する。Z方向-側は、下部走行車体2の下側に一致する。
下部走行車体2は、電力により走行可能である。具体的には、下部走行車体2は、メインフレーム20、ボディ21、前側タイヤ22、後側タイヤ23、及びアウトリガ24を有する。
メインフレーム20は、図3に示すように、前後方向に延在する断面形状が矩形の箱状部材であって、下部走行車体2の骨格を構成している。メインフレーム20は、上側板部20a、下側板部20b、右側板部20c、左側板部20d、前側板部20e、及び後側板部20fを有する。
又、メインフレーム20は、メインフレーム20を上下方向に貫通した貫通孔により構成された前側バッテリー収容空間201a及び後側バッテリー収容空間201bを有する。
前側バッテリー収容空間201aは、メインフレーム20において、前後方向における中央部と前端部との間に設けられている。
又、後側バッテリー収容空間201bは、メインフレーム20において、前後方向における中央部と後端部との間に設けられている。
メインフレーム20において、前側バッテリー収容空間201a及び後側バッテリー収容空間201bが形成された部分の横断面形状は、複数の連続した板部により構成された閉断面である。尚、メインフレーム20の横断面とは、メインフレーム20をYZ平面で切断した場合の断面を意味する。
又、メインフレーム20は、前後方向における中央部に、メインフレーム20を上下方向に貫通した貫通孔により構成されたスリップリング配置空間201cを有する。
メインフレーム20は、前端部に、前側アウトリガ支持部202を有する。前側アウトリガ支持部202は、左側アウトリガ支持部202aと右側アウトリガ支持部202bとを有する。
左側アウトリガ支持部202a及び右側アウトリガ支持部202bはそれぞれ、左右方向に延在する筒状である。左側アウトリガ支持部202aと右側アウトリガ支持部202bとは、前後にずれており、かつ、前後に隣接している。左側アウトリガ支持部202aは、右側アウトリガ支持部202bよりも前方に設けられている。
メインフレーム20は、後端部に、後側アウトリガ支持部203を有する。後側アウトリガ支持部203は、左側アウトリガ支持部203aと右側アウトリガ支持部203bとを有する。
左側アウトリガ支持部203aは、後述の後側アウトリガ243の左側アウトリガ244を支持している。左側アウトリガ支持部203aは、左右方向に延在する筒状である。左側アウトリガ支持部203aの右端部は、メインフレーム20の右側板部20cよりも右側に突出している。左側アウトリガ支持部203aの左端部は、メインフレーム20の左側板部20dよりも左側に突出している。
右側アウトリガ支持部203bは、後述の後側アウトリガ243の右側アウトリガ245を支持している。右側アウトリガ支持部203bは、左右方向に延在する筒状である。右側アウトリガ支持部203bの右端部は、メインフレーム20の右側板部20cよりも右側に突出している。右側アウトリガ支持部203bの左端部は、メインフレーム20の左側板部20dよりも左側に突出している。
左側アウトリガ支持部203aと右側アウトリガ支持部203bとは、前後にずれた状態、かつ、前後に隣接した状態で配置されている。左側アウトリガ支持部203aは、右側アウトリガ支持部203bよりも前方に設けられている。
メインフレーム20は、後端部に、一対のサポートフレーム204、205を有する。
サポートフレーム204は、前側サポートフレームの一例に該当し、左側アウトリガ支持部203aを、メインフレーム20に対して支持するための部材である。サポートフレーム204は、メインフレーム20の左側板部20dから左側に延在している。サポートフレーム204は、後側アウトリガ支持部203における左側アウトリガ支持部203aの左端部の上方に設けられている。換言すれば、サポートフレーム204は、後述の後側の右側アウトリガ245の左端部(基端部)の上方且つメインフレーム20の左側板部20dよりも左側の空間の前方に配置されている。尚、当該空間には、後述の給電ユニット30が設けられている。
サポートフレーム204の右端部は、左側板部20dの上端部に接続されている。サポートフレーム204の左端部は、左側アウトリガ支持部203aの左端部に接続されている。サポートフレーム204は、図5に示すように、左端部が右端部よりも下方に位置するように傾斜している。
図3に示すように、サポートフレーム204の右端部(基端部)の前側面及び後側面は、曲面状である。このような構成は、サポートフレーム204の右端部(基端部)に応力集中が発生することの抑制に寄与する。
サポートフレーム204の下方には、前後方向に開口したトンネル状の空間206(図5参照)が設けられている。空間206は、サポートフレーム204の下面と左側アウトリガ支持部203aの上面とにより画定されている。空間206には、後述の普通充電口311と電流変換部32とを接続するケーブル40、及び、急速充電口312と統合ジャンクションボックス33とを接続するケーブル41が配策されている。
サポートフレーム205は、後側サポートフレームの一例に該当し、右側アウトリガ支持部203bを、メインフレーム20に対して支持するための部材である。サポートフレーム205は、メインフレーム20の右側板部20cから右側に延在している。サポートフレーム205は、後側アウトリガ支持部203における右側アウトリガ支持部203bの右端部の上方に設けられている。換言すれば、サポートフレーム205は、後述の後側の左側アウトリガ244の右端部(基端部)の上方且つメインフレーム20の右側板部20cよりも右側の空間の後方に配置されている。尚、当該空間には、後述の電流変換部32が設けられている。
サポートフレーム205の左端部は、右側板部20cの上端部に接続されている。サポートフレーム205の右端部は、右側アウトリガ支持部203bの右端部に接続されている。サポートフレーム205は、図5に示すように、右端部が左端部よりも下方に位置するように傾斜している。
図3に示すように、サポートフレーム205の左端部(基端部)の前側面及び後側面は、曲面状である。このような構成は、サポートフレーム205の左端部(基端部)に応力集中が発生することの抑制に寄与する。
サポートフレーム205の下方には、前後方向に開口したトンネル状の空間207(図5参照)が存在している。空間207は、サポートフレーム205の下面と右側アウトリガ支持部203bの上面とにより画定されている。空間207の前端及び後端は開口している。
又、メインフレーム20は、前後方向における中央部に側方支持部208を有する。本実施形態の場合、側方支持部208は、メインフレーム20の右側板部20cに固定されている。側方支持部208は、後述の統合ジャンクションボックス33を支持している。
ボディ21(図1参照)は、下部走行車体2の外形を構成する部材であって、メインフレーム20に支持されている。
前側タイヤ22は、前側車軸(不図示)の両端部に、回転可能な状態で支持されている。後側タイヤ23は、後側車軸(不図示)の両端部に、回転可能な状態で支持されている。
アウトリガ24は、前側アウトリガ240及び後側アウトリガ243を有する。
前側アウトリガ240は、左側アウトリガ241と右側アウトリガ242とを有する。左側アウトリガ241は、前側アウトリガ支持部202の左側アウトリガ支持部202aにより支持されている。右側アウトリガ242は、前側アウトリガ支持部202の右側アウトリガ支持部202bに支持されている。
後側アウトリガ243は、メインフレーム20の後部に設けられている。後側アウトリガ243は、前後にずれて設けられた左側アウトリガ244と右側アウトリガ245とを有する。
左側アウトリガ244は、第一アウトリガの一例に該当し、後側アウトリガ支持部203の左側アウトリガ支持部203aにより支持されている。左側アウトリガ244は、使用時に、左側に張り出すアウトリガである。左側アウトリガ244は、横アウトリガ244aと縦アウトリガ244bとを有する。
横アウトリガ244aは、左右方向に延在しており、後側アウトリガ支持部203の左側アウトリガ支持部203aに挿入されている。横アウトリガ244aは、左右方向に移動可能である。
既述のように左側アウトリガ支持部203aは、サポートフレーム204により支持されている。よって、横アウトリガ244aは、サポートフレーム204により支持されていると捉えることもできる。
縦アウトリガ244bは、横アウトリガ244aの左端部に固定されている。縦アウトリガ244bは、上下方向に移動可能(伸縮可能)である。
右側アウトリガ245は、第二アウトリガの一例に該当し、後側アウトリガ支持部203の右側アウトリガ支持部203bにより支持されている。右側アウトリガ245は、使用時に、右側に張り出すアウトリガである。右側アウトリガ245は、左側アウトリガ244よりも後方に設けられている。
右側アウトリガ245は、横アウトリガ245aと縦アウトリガ245bとを有する。横アウトリガ245aは、左右方向に延在しており、後側アウトリガ支持部203の右側アウトリガ支持部203bに挿入されている。
横アウトリガ245aは、左右方向に移動可能である。既述のように右側アウトリガ支持部203bは、サポートフレーム205により支持されている。よって、横アウトリガ245aは、サポートフレーム205により支持されていると捉えることもできる。
縦アウトリガ245bは、横アウトリガ245aの右端部に固定されている。縦アウトリガ245bは、上下方向に移動可能(伸縮可能)である。
又、本実施形態の移動式クレーン1は、強電系システム3を有する。強電系システム3は、後述の強電系バッテリー35から供給される電力に基づいて、下部走行車体2の走行、及び、移動式クレーン1における走行以外の動作(例えば、クレーン作業及び/又は暖房)を実行するためのシステムである。以下、強電系システム3の構成について説明する。
尚、図示及び詳細な説明は省略するが、本実施形態の移動式クレーン1は、弱電系システムも有する。弱電系システムは、強電系バッテリー35よりも低電圧の弱電系バッテリー(不図示)から供給される電力に基づいて、移動式クレーン1に所定の処理を実行するためのシステムである。又、弱電系システムは、移動式クレーン1に所定の処理を実行させるための制御信号を伝達するためのシステムでもある。
強電系システム3は、図2に示すように主要エレメントとして、給電ユニット30、走行用モータ36、スリップリング37、及び上部デバイス38を有する。
給電ユニット30は、強電系バッテリー35に充電するためのユニットである。給電ユニット30は、充電口ユニット31、電流変換部32、及び強電系バッテリー35を有する。又、給電ユニット30は、統合ジャンクションボックス33及びバッテリージャンクションボックス34を有する。
充電口ユニット31は、メインフレーム20の後端部に設けられている。具体的には、充電口ユニット31は、下部走行車体2における後側アウトリガ243の上方且つメインフレーム20の側方の空間に配置されている。より具体的には、充電口ユニット31は、後側の右側アウトリガ245の左端部(基端部)の上方且つメインフレーム20の左側板部20dよりも左側の空間に配置されている。
尚、本実施形態の場合、後側アウトリガ243における右側アウトリガ24が、後側アウトリガ243における左側アウトリガ24よりも後方に設けられている。但し、後側アウトリガの構成は、本実施形態の後側アウトリガ243の構成に限定されない。具体的には、後側アウトリガにおける右側アウトリガは、後側アウトリガにおける左側アウトリガよりも前方に設けられてもよい。この場合、充電口ユニットは、後側の左側アウトリガの右端部(基端部)の上方且つメインフレーム20の右側板部20cよりも右側の空間に配置されてよい。又、電流変換部32は、後側の右側アウトリガ24の左端部(基端部)の上方且つメインフレーム20の左側板部20dよりも左側の空間に配置されている。
換言すれば、充電口ユニット31は、後側の右側アウトリガ支持部203bにおいてメインフレーム20の左側板部20dよりも左側に存在している部分(後側の右側アウトリガ支持部203bの左端部)の上方の空間に配置されている。当該空間は、サポートフレーム204の後方に存在する空間でもある。
充電口ユニット31は、ハウジング310、普通充電口311、及び急速充電口312を有する。
ハウジング310は、箱状であって、収容部を有する。ハウジング310は、サポート(不図示)を介して、メインフレーム20に支持されている。ハウジング310は、後側面に、開閉可能な蓋310aを有する。作業者は、蓋310aを開けることにより、収容部にアクセスすることができる。尚、ハウジングの形状は、本実施形態のハウジング310の形状に限定されない。
メインフレーム20において充電口ユニット31の後端よりも後方又は充電口ユニット31の下端よりも下方には、灯火類25が設けられている。このような構成は、充電口ユニット31に損傷が発生することの抑制に寄与する。灯火類25は、例えば、ブレーキランプ又は方向指示用のランプである。具体的には、充電口ユニット31(普通充電口311及び急速充電口312)の下端の位置は、灯火類25の上端よりも上方に位置している。又、充電口ユニット31(普通充電口311及び急速充電口312)の後端の位置は、灯火類25の後端よりも前方に位置している。
普通充電口311及び急速充電口312は、充電口の一例に該当し、ハウジング310の収容部に設けられている。普通充電口311は、普通充電用の充電口である。作業者は、普通充電を行う際、蓋310aを開けて、充電設備の普通充電用のプラグを普通充電口311に接続する。
急速充電口312は、急速充電用の充電口である。作業者は、急速充電を行う際、蓋310aを開けて、充電設備の急速充電用のプラグを急速充電口312に接続する。
充電方式が普通充電の場合、充電設備から普通充電口311に交流電流が供給される。一方、充電方式が急速充電の場合、充電設備から急速充電口312に直流電流が供給される。
普通充電口311は、ケーブル40(図3及び図4参照)を介して、後述の電流変換部32に接続されている。急速充電口312は、ケーブル41(図3及び図4参照)を介して、後述の統合ジャンクションボックス33に接続されている。つまり、急速充電口312は、電流変換部32に接続されていない。
充電口ユニット31(ハウジング310)の上端の位置は、メインフレーム20の上側面(つまり、上側板部20a)よりも下方に位置している。充電口ユニット31(ハウジング310)の後端の位置は、メインフレーム20の後側面(つまり、後側板部20f)よりも前方に位置している。又、普通充電口311及び急速充電口312の上端の位置は、メインフレーム20の上側面(つまり、上側板部20a)よりも下方に位置している。又、普通充電口311及び急速充電口312の後端の位置は、メインフレーム20の後側面(つまり、後側板部20f)よりも前方に位置している。このような構成は、充電口ユニット31(特に、普通充電口311及び急速充電口312)に損傷が発生することの抑制に寄与する。
又、充電口ユニット31は、種々のインジケータ(不図示)を有する。インジケータは、例えば、強電系バッテリー35の充電状態を示すインジケータを含む。このようなインジケータも、ハウジング310の収容部に配置されている。
普通充電口311及び急速充電口312は、後方を向いている。ここで、後方を向いている状態とは、普通充電口311及び急速充電口312の後端面の法線α、αが、後向きの成分(X方向-側の成分)を含む状態を意味する。本実施形態の場合、普通充電口311及び急速充電口312の向きは、法線α、αが前後方向に平行(換言すれば、後ろ向きの成分のみ)となる向きである。尚、普通充電口311及び急速充電口312は、法線α、αが、例えば、左斜め後ろを向くように配置されてもよい。
電流変換部32は、オンボードチャージャにより構成され、下部走行車体2における左側アウトリガ244の上方且つメインフレーム20の側方の空間に、設けられている。具体的には、電流変換部32は、後側の左側アウトリガ244の右端部(基端部)の上方且つメインフレーム20の右側板部20cよりも右側の空間に配置されている。
換言すれば、電流変換部32は、後側の左側アウトリガ支持部203aにおいてメインフレーム20の右側板部20cよりも右側に存在している部分(後側の左側アウトリガ支持部203aの右端部)の上方に存在する空間に配置されている。当該空間は、前後方向において、サポートフレーム205と、右側の後側タイヤ23のタイヤフェンダー230との間に存在する空間でもある。タイヤフェンダー230は、後輪フェンダーの一例に該当する。
電流変換部32は、充電口ユニット31から供給された交流電流を直流電流に変換する。そして、電流変換部32は、直流電流を、強電系バッテリー35に送る。
具体的には、電流変換部32の入力側端子(不図示)は、ケーブル40を介して普通充電口311に接続されている。電流変換部32の出力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、後述の統合ジャンクションボックス33の入力側端子(不図示)に接続されている。電流変換部32は、直流電流を、統合ジャンクションボックス33を介して、強電系バッテリー35に送る。
電流変換部32は、複数の電流変換装置を有する。具体的には、電流変換部32は、第一電流変換装置321、第二電流変換装置322、及び第三電流変換装置323を有する。尚、電流変換装置の数は、本実施形態における電流変換装置の数に限定されない。
第一電流変換装置321、第二電流変換装置322、及び第三電流変換装置323は、図7に示すように、前後方向にオフセットした状態、且つ、上下に積層された状態で設けられている。上段に配置された第一電流変換装置321の後端面及び前端面は、第二電流変換装置322及び第三電流変換装置323の後端面及び前端面よりも前方に位置している。中段に配置された第二電流変換装置322の後端面及び前端面は、第三電流変換装置323の後端面及び前端面よりも前方に位置している。
第一電流変換装置321、第二電流変換装置322、及び第三電流変換装置323は、図7に示すように、サポートフレーム205の前側面の形状(曲面状)に沿うように配置されている。
第一電流変換装置321、第二電流変換装置322、及び第三電流変換装置323の入力側端子(不図示)は、第一ケーブル401、第二ケーブル402、及び第三ケーブル403を介して、普通充電口311の出力側端子(不図示)に接続されている。
第一ケーブル401、第二ケーブル402、及び第三ケーブル403は、既述のケーブル40を構成している。普通充電口311と電流変換部32とを接続する電路(ケーブル40)は、ハウジング310の内部で、3つの電路(第一ケーブル401、第二ケーブル402、及び第三ケーブル403)に分岐している。
第一ケーブル401、第二ケーブル402、及び第三ケーブル403は、図7に示すように、第一ケーブル401、第二ケーブル402、及び第三ケーブル403から下方に延在し、メインフレーム20の下方を通るように配策されている。
電流変換部32(第一電流変換装置321、第二電流変換装置322、及び第三電流変換装置323)の出力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、後述の統合ジャンクションボックス33の入力側端子に接続されている。
統合ジャンクションボックス33は、充電口ユニット31から供給された電力(直流電流)を、強電系バッテリー35に分散して供給する装置である。統合ジャンクションボックス33は、メインフレーム20の側方支持部208に支持されている。
具体的には、統合ジャンクションボックス33の普通充電用の入力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、電流変換部32の出力側端子に接続されている。又、統合ジャンクションボックス33の急速充電用の入力側端子(不図示)は、ケーブル41(図3及び図4参照)を介して、急速充電口312の出力側端子(不図示)に接続されている。
統合ジャンクションボックス33の出力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、バッテリージャンクションボックス34の入力側端子(不図示)に接続されている。
バッテリージャンクションボックス34は、統合ジャンクションボックス33から供給された電力を、強電系バッテリー35に分散して供給する装置である。
バッテリージャンクションボックス34は、前側ジャンクションボックス341、第一後側ジャンクションボックス342、及び第二後側ジャンクションボックス343を有する。
前側ジャンクションボックス341は、前側バッテリー収容空間201aの上方に配置されている。つまり、前側ジャンクションボックス341は、メインフレーム20の外部に配置されている。
前側ジャンクションボックス341の入力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、統合ジャンクションボックス33の出力側端子(不図示)に接続されている。前側ジャンクションボックス341の出力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、後述の前側バッテリー352(第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352b)の入力側端子(不図示)に接続されている。
第一後側ジャンクションボックス342は、後側バッテリー収容空間201bの前端部に配置されている。つまり、第一後側ジャンクションボックス342は、メインフレーム20の内部に配置されている。
第一後側ジャンクションボックス342の上側面は、メインフレーム20の上側面(つまり、上側板部20a)よりも下方に位置している。第一後側ジャンクションボックス342の入力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、統合ジャンクションボックス33の出力側端子(不図示)に接続されている。
第一後側ジャンクションボックス342の出力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、後述の後側内部バッテリー350(第一後側内部バッテリー350a及び第二後側内部バッテリー350b)の入力側端子(不図示)に接続されている。
第二後側ジャンクションボックス343は、後側バッテリー収容空間201bの後端部に配置されている。第二後側ジャンクションボックス343の下半部は、メインフレーム20の内部に配置されている。
第二後側ジャンクションボックス343の上半部は、メインフレーム20の上側面(つまり、上側板部20a)よりも上方に位置している。第二後側ジャンクションボックス343は、第一後側ジャンクションボックス342よりも後方に配置されている。
第二後側ジャンクションボックス343の入力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、統合ジャンクションボックス33の出力側端子(不図示)に接続されている。第二後側ジャンクションボックス343の出力側端子は、ケーブル(不図示)を介して、後述の後側外部バッテリー351(第一後側外部バッテリー351a及び第二後側外部バッテリー351b)の入力側端子(不図示)に接続されている。
強電系バッテリー35は、充電式バッテリーの一例に該当し、移動式クレーン1を構成する電動デバイスに電力を供給する。
強電系バッテリー35は、複数のバッテリーにより構成されている。具体的には、強電系バッテリー35は、後側内部バッテリー350、後側外部バッテリー351、及び前側バッテリー352を有する。
後側内部バッテリー350は、第一後側内部バッテリー350a及び第二後側内部バッテリー350bを有する。第一後側内部バッテリー350a及び第二後側内部バッテリー350bは、後側バッテリー収容空間201bに配置されている。換言すれば、第一後側内部バッテリー350a及び第二後側内部バッテリー350bは、メインフレーム20の内部に配置されている。
第一後側内部バッテリー350a及び第二後側内部バッテリー350bの上端面は、メインフレーム20の上側面(つまり、上側板部20a)よりも下方に位置している。第一後側内部バッテリー350aと第二後側内部バッテリー350bとは、前後に並んだ状態で配置されている。
第一後側内部バッテリー350a及び第二後側内部バッテリー350bは、ブラケット(不図示)等の固定装置を介して、メインフレーム20に固定されている。
第一後側内部バッテリー350a及び第二後側内部バッテリー350bの入力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、第一後側ジャンクションボックス342の出力側端子(不図示)に接続されている。
第一後側内部バッテリー350a及び第二後側内部バッテリー350bの出力側端子(不図示)は、走行用モータ36の入力側端子(不図示)に接続されている。
尚、第一後側内部バッテリー350a及び第二後側内部バッテリー350bと走行用モータ36との間には、ジャンクションボックス及び/又はインバータが設けられていてもよい。
以上のように、本実施形態の場合、メインフレーム20のデッドスペースを有効活用することができるため、後側内部バッテリー350をコンパクトに配置できるとともに、後側内部バッテリー350が衝撃等により損傷することを抑制できる。
後側外部バッテリー351は、第一後側外部バッテリー351a及び第二後側外部バッテリー351bを有する。第一後側外部バッテリー351a及び第二後側外部バッテリー351bは、後側バッテリー収容空間201bの上方に配置されている。換言すれば、第一後側外部バッテリー351a及び第二後側外部バッテリー351bは、メインフレーム20の上側面(つまり、上側板部20a)よりも上方に配置されている。
つまり、第一後側外部バッテリー351a及び第二後側外部バッテリー351bは、メインフレーム20の外部に配置されている。第一後側外部バッテリー351aと第二後側外部バッテリー351bとは、左右に並んだ状態で配置されている。
第一後側外部バッテリー351a及び第二後側外部バッテリー351bは、ブラケット(不図示)等の固定装置を介して、メインフレーム20に固定されている。
第一後側外部バッテリー351a及び第二後側外部バッテリー351bの入力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、第二後側ジャンクションボックス343の出力側端子(不図示)に接続されている。
第一後側外部バッテリー351aと第二後側外部バッテリー351bの出力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、走行用モータ36の入力側端子(不図示)に接続されている。
尚、第一後側外部バッテリー351aと第二後側外部バッテリー351bと走行用モータ36との間には、ジャンクションボックス及び/又はインバータが設けられていてもよい。
前側バッテリー352は、第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352bを有する。第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352bは、前側バッテリー収容空間201aに配置されている。換言すれば、第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352bは、メインフレーム20の内部に配置されている。
第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352bの上端面は、メインフレーム20の上側面(つまり、上側板部20a)よりも下方に位置している。第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352bとは、前後に並んだ状態で配置されている。
第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352bは、ブラケット(不図示)等の固定装置を介して、メインフレーム20に固定されている。
第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352bの入力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、前側ジャンクションボックス341の出力側端子(不図示)に接続されている。
第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352bの出力側端子(不図示)は、ケーブル(不図示)を介して、走行用モータ36の入力側端子(不図示)に接続されている。
尚、第一前側バッテリー352a及び第二前側バッテリー352bと走行用モータ36との間には、ジャンクションボックス及び/又はインバータが設けられていてもよい。
以上のように、本実施形態の場合、メインフレーム20のデッドスペースを有効活用することができるため、前側バッテリー352をコンパクトに配置できるとともに、前側バッテリー352が衝撃等により損傷することを抑制できる。
次に、強電系バッテリー35に充電する際の充電経路について説明する。
先ず、普通充電により強電系バッテリー35に充電する場合、作業者は、充電口ユニット31の蓋310aを開けて、充電設備の普通充電用のプラグを普通充電口311に接続する。
すると、充電設備から普通充電口311に交流電流が供給される。交流電流は、普通充電口311からケーブル40を介して、電流変換部32に送られる。そして、電流変換部32において、交流電流は、直流電流に変換される。
その後、直流電流は、統合ジャンクションボックス33及びバッテリージャンクションボックス34を介して、強電系バッテリー35に送られる。
次に、急速充電により強電系バッテリー35に充電する場合、作業者は、充電口ユニット31の蓋310aを開けて、充電設備の普通充電用のプラグを急速充電口312に接続する。
すると、充電設備から急速充電口312に直流電流が供給される。直流電流は、急速充電口312からケーブル41を介して、統合ジャンクションボックス33に送られる。
そして、直流電流は、統合ジャンクションボックス33から、バッテリージャンクションボックス34を介して、強電系バッテリー35に送られる。
走行用モータ36は、制御部(不図示)の制御下で、強電系バッテリー35から供給される電力に基づいて駆動する。制御部は、走行用モータ36のトルクを調整する。
スリップリング37は、ケーブル(不図示)を介して、強電系バッテリー35に接続されている。スリップリング37は、強電系バッテリー35から供給された電力を、下部走行車体2から上部旋回体5の上部デバイス38(図2参照)に送るための装置である。
尚、スリップリング37は、弱電系システムを流れる電流及び制御信号を、下部走行車体2から上部旋回体5の上部デバイス38に送るためのものでもある。
上部デバイス38は、上部旋回体5に設けられ、強電系バッテリー35の電力に基づいて作動するデバイスである。尚、旋回用アクチュエータが電動モータの場合、旋回用の電動モータは、上部デバイスの一例に該当する。又、ウインチ用アクチュエータが電動モータの場合、ウインチ用の電動モータは、上部デバイスの一例に該当する。この場合、スリップリング37と、旋回用の電動モータ及びウインチ用の電動モータとが、上部ジャンクションボックス(不図示)を介して接続される。このような上部ジャンクションボックスは、スリップリング37を介して供給された強電系バッテリー35の電力を、旋回用の電動モータ及びウインチ用の電動モータに割り振る機能を有する。
旋回用の電動モータは、強電系バッテリー35の電力が供給されると、当該電力に基づいて駆動する。そして、旋回用の電動モータは、上部旋回体5を旋回させる。
又、ウインチ用の電動モータは、強電系バッテリー35の電力が供給されると、当該電力に基づいて駆動する。そして、ウインチ用の電動モータは、ウインチ(不図示)を回転させる。この結果、ワイヤロープ56が巻き上げられる又は繰り出されて、フック57が上昇又は降下する。
<本実施形態の作用・効果>
以上のような構成を有する本実施形態によれば、強電系バッテリー35の電力に基づいて走行可能な移動式クレーン1を実現できる。
又、本実施形態によれば、充電作業の作業効率を向上できる。伸縮式ブーム52を有する移動式クレーン1の場合、伸縮式ブーム52が充電設備と干渉してしまうため、移動式クレーン1は充電設備の駐車スペースに前向きに駐車できない。
このため、伸縮式ブーム52と充電設備との干渉を避けるために、移動式クレーン1は、充電設備の駐車スペースに後向きに駐車する。本実施形態の場合、普通充電口311及び急速充電口312が移動式クレーン1の後端部に後方を向いた状態で設けられているため、作業者は、移動式クレーン1が充電設備の駐車スペースに後ろ向きに駐車した状態で、効率よく充電作業を行うことができる。
又、作業者は、移動式クレーン1の作業状態において充電作業を行う場合がある。作業状態とは、前側アウトリガ240及び後側アウトリガ243が張り出した状態を意味する。本実施形態の場合、普通充電口311及び急速充電口312が移動式クレーン1の後端部に後方を向いた状態で設けられている。このため、作業者が、充電設備の充電用のプラグを普通充電口311又は急速充電口312に接続する際、後側アウトリガ243が邪魔になることがない。この結果、本実施形態によれば、移動式クレーン1の作業状態における充電作業の効率を向上できる。
又、日本のように、移動式クレーン1が公道の左側を走行する国では、公道沿いに縦列駐車方式の充電設備が存在する場合がある。本実施形態の場合、充電口ユニット31が、メインフレーム20の後側面における左端部近傍に設けられているため、移動式クレーン1が縦列駐車方式の充電設備に駐車した状態で、充電口ユニット31を充電設備の近くに配置できる。
又、本実施形態の場合、充電口ユニット31及び電流変換部32を、後側アウトリガ243の上方且つメインフレーム20の側方の空間に配置している。当該空間は、サポートフレーム204、205、後側アウトリガ243、灯火類25、及び後側タイヤ23のタイヤフェンダー230等の形状による制約を受けている空間である。
本実施形態の場合、このような種々の制約を受けた空間に、構成を工夫した充電口ユニット31及び電流変換部32を配置している。このように、本実施形態によれば、移動式クレーン1における空間を有効利用できる。
又、本実施形態の場合、図7に示すように、電流変換部32を構成する第一電流変換装置321、第二電流変換装置322、及び第三電流変換装置323が、前後方向にオフセットした状態、且つ、上下に重ねられた状態で設けられている。このため、サポートフレーム205の前側面と電流変換部32との間に、例えば、ケーブル等を配策するための空間を、比較的大きく確保できる。このような構成は、設計の自由度の向上に寄与する。その他、本実施形態に係る移動式クレーン1が奏する作用・効果は、上述の通りである。
本発明に係るクレーンは、ラフテレーンクレーンに限らず、例えば、オールテレーンクレーン、トラッククレーン、或いは積載形トラッククレーン(カーゴクレーンともいう。)等の各種の移動式クレーンであってよい。
1 移動式クレーン
2 下部走行車体
20 メインフレーム
20a 上側板部
20b 下側板部
20c 右側板部
20d 左側板部
20e 前側板部
20f 後側板部
201a 前側バッテリー収容空間
201b 後側バッテリー収容空間
201c スリップリング配置空間
202 前側アウトリガ支持部
202a 左側アウトリガ支持部
202b 右側アウトリガ支持部
203 後側アウトリガ支持部
203a 左側アウトリガ支持部
203b 右側アウトリガ支持部
204、205 サポートフレーム
206、207 空間
208 側方支持部
21 ボディ
22 前側タイヤ
23 後側タイヤ
230 タイヤフェンダー
24 アウトリガ
240 前側アウトリガ
241 左側アウトリガ
242 右側アウトリガ
243 後側アウトリガ
244 左側アウトリガ
244a 横アウトリガ
244b 縦アウトリガ
245 右側アウトリガ
245a 横アウトリガ
245b 縦アウトリガ
25 灯火類
3 強電系システム
30 給電ユニット
31 充電口ユニット
310 ハウジング
310a 蓋
311 普通充電口
312 急速充電口
32 電流変換部
321 第一電流変換装置
322 第二電流変換装置
323 第三電流変換装置
33 統合ジャンクションボックス
34 バッテリージャンクションボックス
341 前側ジャンクションボックス
342 第一後側ジャンクションボックス
343 第二後側ジャンクションボックス
35 強電系バッテリー
350 後側内部バッテリー
350a 第一後側内部バッテリー
350b 第二後側内部バッテリー
351 後側外部バッテリー
351a 第一後側外部バッテリー
351b 第二後側外部バッテリー
352 前側バッテリー
352a 第一前側バッテリー
352b 第二前側バッテリー
36 走行用モータ
37 スリップリング
38 上部デバイス
40 ケーブル
401 第一ケーブル
402 第二ケーブル
403 第三ケーブル
41 ケーブル
5 上部旋回体
51 旋回台
52 伸縮式ブーム
53 キャブ
54 起伏用シリンダ
55 伸縮用シリンダ
56 ワイヤロープ
57 フック
58 ウインチ

Claims (8)

  1. ブームを支持する旋回体を有するクレーンであって、
    前記旋回体を支持するメインフレームを有し、電力により走行する走行車体と、
    前記メインフレームの後部に設けられた第一アウトリガと、
    前記メインフレームの後部において前記第一アウトリガよりも後方に設けられた第二アウトリガと、
    前記走行車体に前記電力を供給する充電式バッテリーを有する給電ユニットと、を備え、
    前記給電ユニットは、前記第二アウトリガの上方且つ前記メインフレームの側方の空間に充電口ユニットを有する、
    クレーン。
  2. 前記第一アウトリガは、使用時に左側に張り出す左側アウトリガであり、
    前記第二アウトリガは、使用時に右側に張り出す右側アウトリガであり、
    前記充電口ユニットは、前記右側アウトリガの上方且つ前記メインフレームよりも左側の空間に配置されている、請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記充電口ユニットは、前記メインフレームに隣接して配置されたハウジングと、前記ハウジングに支持された充電口を有し、
    前記充電口は、後方を向いている、請求項1に記載のクレーン。
  4. 前記充電口ユニットは、前記メインフレームに隣接して配置されたハウジングと、前記ハウジングに支持された充電口を有し、
    前記充電口は、前記メインフレームの上側面よりも下方、且つ、前記メインフレームの後側面よりも前方に配置されている、請求項1に記載のクレーン。
  5. 前記充電口ユニットは、前記メインフレームに隣接して配置されたハウジングと、前記ハウジングに支持された充電口を有し、
    前記充電口は、前記メインフレームに隣接して配置された灯火類の後端よりも前方、又は、前記灯火類の上端よりも上方に配置されている、請求項1に記載のクレーン。
  6. 前記メインフレームは、前記メインフレームの側方の空間の前方に、前記メインフレームから側方に延在し、前記第一アウトリガを支持する前側サポートフレームを有し、
    前記充電口ユニットと前記充電式バッテリーとを接続するケーブルが、前記前側サポートフレームの下方の空間に配策されている、請求項1に記載のクレーン。
  7. 前記給電ユニットは、交流電流を直流電流に変換し前記充電式バッテリーに送る電流変換部を有し、
    前記充電口ユニットは、
    前記電流変換部を介して前記充電式バッテリーに接続された普通充電用の普通充電口と、
    前記電流変換部を介さず前記充電式バッテリーに接続された急速充電用の急速充電口と、を有する、請求項1に記載のクレーン。
  8. 前記給電ユニットは、前記第一アウトリガの上方且つ前記メインフレームの側方の空間に、交流電流を直流電流に変換し前記充電式バッテリーに送る電流変換部を有する、
    請求項1に記載のクレーン
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