JPH032777Y2 - - Google Patents

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JPH032777Y2
JPH032777Y2 JP12223185U JP12223185U JPH032777Y2 JP H032777 Y2 JPH032777 Y2 JP H032777Y2 JP 12223185 U JP12223185 U JP 12223185U JP 12223185 U JP12223185 U JP 12223185U JP H032777 Y2 JPH032777 Y2 JP H032777Y2
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piston valve
shower
groove
switching
port
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、水栓本体内に組み込まれたピストン
弁を移動させることによりシヤワーとバスへ温水
等の供給を切り換えるシヤワー・バス水栓の切換
弁に関するものである。
〔従来の技術〕
第7図は、一般的なシヤワー・バス水栓1を示
す一部断面正面図である。なお、このシヤワー・
バス水栓1は、給水ハンドル2と給湯ハンドル3
とを備えたツーハンドル式の例である。シヤワ
ー・バス水栓1は、給水管4及び給湯管5より供
給される水と湯の量をそれぞれ給水ハンドル2に
連結された給水弁6と、給湯ハンドル3に連結さ
れた給湯弁7とで調整し、調整された水と湯とを
水栓本体1a内の混合室にて所望する温度の温水
に混合している。そして、調整後の温水を切換ハ
ンドル8の操作によつてシヤワーとバスのいずれ
かへ供給するようにしている。9は温水等をシヤ
ワーへ供給するためのシヤワーホース、10はバ
スへの吐水管である。
第8図乃至第10図は、このようなシヤワー・
バス水栓1にあつて、切換ハンドル8によつて操
作される従来の切換弁11の動作状態図である。
切換弁11は、水栓本体1a内のシリンダー12
に第11図及び第12図に示すピストン弁13を
有し、該ピストン弁13を切換ハンドル8に連結
されたスピンドル14の操作子15で第8図乃至
第10図の上下方向へ移動させることによりシヤ
ワーとバスへの切換を行つている。切換弁11
は、その中央部に前記スピンドル14の操作子1
5に嵌合する環状溝16が形成され、その両端側
にシリンダ12の内壁と接合するランド17,1
8が形成されている。環状溝16は、操作子15
による上下移動が円滑に行われるようにするため
に、操作子15との間に若干の間隙が形成される
大きさである。また切換弁13の両端側には径方
向の十文字溝19a,19bが形成され、該溝1
9a,19bと前記環状溝16との間にはそれぞ
れ止水用のOリング20a,20bが配設されて
いる。
従来の切換弁11にあつて、第8図はシヤワー
側へ温水等を供給するように切り換えた場合を示
すものである。この切換操作は、切換ハンドル8
を上方位置へ回動操作することによつてピストン
弁13の止水用Oリング20bをシリンダ12の
内壁と接合させ、十文字溝19aを介して室21
とシヤワー供給口22とを連通させている。これ
により、温水等は水栓本体1aの混合室へ連通す
る室21から十文字溝19aを通つてシヤワー供
給口22へ流入し、シヤワーから吐出される。ま
た第9図は、切換ハンドル8を下方位置へ回動操
作してバス側へ温水等を供給するようにした場合
を示するものである。この場合は、ピストン弁の
止水用Oリング20aとシリンダ12の内壁とが
接合し、十文字溝19bを介して室21とバス供
給口23とが連通する。このため、室21からの
温水等は十文字溝19bを通つてバス供給口23
へ流入し、吐水管(第7図参照)10から吐出さ
れる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、前記従来のシヤワー・バス水栓1に
あつては、切換ハンドル8の切換動作途中におい
てピストン弁13が第10図に示す状態となり、
揺動を起こして騒音を発生させるという欠点があ
つた。すなわち、同図に示す如く、切り換え途中
にあつては止水用のOリング19a,19bの双
方がシリンダ12の内壁と接合しなくなり、両端
側の十文字溝19a,19bを介してそれぞれシ
ヤワー供給口22とバス供給口23とへと温水等
が少量ずつ流れるようになる。ここにおいて、十
文字溝19a,19bを流れる温水等は、開口面
積の多い溝19a又は19bのいずれかへ多く流
れ、その影響を受けてピストン弁13は開口面積
の少ない方へ移動させられる。この移動はピスト
ン弁13の環状溝16とスピンドル14の操作子
15との間隙の範囲内で行われ、環状溝16の一
端側が操作子15に衝突した後はその反動によ
り、前記とは逆方向へ移動し、これらの動作を繰
り返すようになる。つまり、ピストン弁13が揺
動を起こし、そのとき環状溝16と操作子15と
が衝突して騒音を発生するという欠点があつた。
本考案は従来のシヤワー・バス水栓の上記欠点
に鑑みてこれを改良除去したものであつて、ピス
トン弁の揺動とこれに起因する騒音の発生を防止
せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
前記問題点を解決するための本考案の手段は、
水栓本体内に組み込まれたピストン弁を移動させ
ることによりシヤワーとバスへ温水等の供給を切
り換えるシヤワー・バス水栓において、ピストン
弁の中央部に切換ハンドルと連結されたスピンド
ルの操作子と係合する環状溝を形成してその両端
側にシリンダ内壁と接合するランドを形成し、少
なくとも一方側のランドに径方向のポートを穿設
すると共に該ポートを挟んで止水用と揺動防止用
のOリングを配設し、ポートを設けた方のピスト
ン弁の一端側から前記ポートへ連通する軸方向の
流路を穿設し、また他方側のランドにはピストン
弁の他端側から径方向の溝を設ける等して流路を
形成すると共に該径方向溝等と前記環状溝との間
に止水用のOリングを配設している。
〔作用〕
第3図乃至第6図の実施例で明らかなように、
シヤワーとバスへの切り換え途中において、ピス
トン弁32,52は揺動防止用のOリング42又
は43がシリンダ12の内壁と接合し、該Oリン
グ42又は43の接触摩擦抵抗を通じてピストン
弁32,52の揺動を防止する。このため、環状
溝33と操作子15とが衝突することがなく、両
者の衝突による騒音の発生がない。また第1図及
び第2図に示す、シヤワー側へ温水等を供給する
ように切り換えた場合及びバス側へ温水等を供給
するように切り換えた場合であつても、揺動防止
用のOリング42又は43はシリンダ12の内壁
と接合しており、ピストン弁32,52は安定し
た動作位置をとることが可能である。
以下に本考案の構成を図面に示す実施例に基づ
いて説明すると次の通りである。尚、従来の場合
と同一符合は同一部材である。
〔実施例〕
第1図乃至第3図は本考案に係る切換弁31の
動作状態図であり、第1図は切り換え動作の途中
を示す図面、第2図はシヤワー側へ温水等を供給
する場合を示す図面、第3図はバス側へ温水等を
供給する場合を示す図面である。切換弁31は、
第4図及び第5図に示すピストン弁32を有して
いる。ピストン弁32は、その中央部に環状溝3
3が形成されている。該環状溝33は、切換ハン
ドル8に連結されたスピンドル14の操作子15
と係合するためのものであり、操作子15よりも
若干大きく形成されている。前記環状溝33の両
端側には、シリンダ12の内壁と接合するランド
34,35が形成されており、このランド34,
35には径方向のポート36及び37がそれぞれ
4個穿設されている。該ポート36及び37は、
ピストン弁31の軸方向に穿設された流路38及
び39と連通している。またランド34,35に
は、ポート36及び37を挟んで環状溝33寄り
に止水用のOリング40,41が設置され、両端
寄りに揺動防止用のOリング42,43がそれぞ
れ設置されている。
次にこのように構成された切換弁31の動作態
様を説明する。先ず第2図に示す如く、切換ハン
ドル8を上方位置へ回動操作すると、該ハンドル
8に連結されたスピンドル14の操作子15が回
転運動をし、ピストン弁31を同図の下方の位置
へ押し下げる(第2図は操作後の状態を示す)。
このため、ピストン弁31は、ランド35にあつ
て揺動防止用のOリング43と止水用のOリング
41がシリンダ12の内壁へ接合し、水栓本体1
aの混合室へ連通する室21とバス供給口23と
の連通を遮断する。一方、ランド34にあつて
は、揺動防止用のOリング42のみがシリンダ1
2の内壁と接合し、ポート36及び流路38を介
して室21とシヤワー供給口22とを連通させ
る。従つて、水栓本体1a内の混合室へ供給され
た温水、水、湯等は、室21からポート36及び
流路38を通つてシヤワー供給口22へ流れ、シ
ヤワーから吐出される。このとき、揺動防止用の
Oリング42,43がシリンダ12の内壁と接合
する接触摩擦によりピストン弁32の揺動が防止
されることは当然である。すなわち、ピストン弁
32は安定した動作位置をとることが可能であ
る。
また第3図に示す如く、切換ハンドル8を下方
位置へ回動操作すると、ランド34にあつて揺動
防止用のOリング42と止水用のOリング40と
がシリンダ12の内壁へ接合し、ランド35にあ
つては揺動防止用のOリング43のみがシリンダ
12の内壁と接合する。このため、今度は室21
とバス供給口23とがポート37及び流路39を
介して連通し、水栓本体1a内の混合室へ供給さ
れた温水、水、湯等が室21からポート37及び
流路39を通つてバス供給口23へ流れ、吐水管
10(第7図参照)から吐出される。この場合
も、揺動防止用のOリング42,43がシリンダ
12の内壁と接合することによつて、ピストン弁
32の揺動を防止することは同じである。
ところで、切り換え動作の途中の状態にあつて
は、ピストン弁32は第1図に示すように、両端
側の揺動防止用Oリング42,43がそれぞれシ
リンダ12の内壁と接合し、止水用のOリング4
0,41は室21内に位置している。このため、
室21からポート36,37及び流路38,39
を介してそれぞれシヤワー供給口22とバス供給
口23へ温水等が少量ずつ流れる。そして、この
流入水はピストン弁32に揺動を発生させようと
作用する。然しながら、このピストン弁にあつて
は、揺動防止用のOリング42及び43が常にシ
リンダ12の内壁と接合しており、この接合によ
つて発生する接触摩擦抵抗が前記揺動を防止する
ように働く。このため、ピストン弁32は切り換
え動作途中であつても揺動を起こすことはなく、
従つて、該揺動によつて発生する環状溝33と操
作子15との衝突による騒音の発生もない。
第6図は、ピストン弁の変形実施例を示すもの
である。このピストン弁52は、一方側のランド
34にあつて、ポート36及び流路38の代わり
に従来の場合と同様の十文字溝53を形成したも
のである。この場合であつても、切り換え動作途
中において、ランド35に設けた揺動防止用のO
リング43がシリンダ12の内壁と接合し、該接
合による接触摩擦抵抗によりピストン弁52の揺
動を防止することができる。その他の構成並びに
作用効果は前述のピストン弁32の場合と同じで
あるのでここでの説明は省略する。
なお、本考案は上述の実施例に限定されるもの
ではなく、例えばシングルレバー式のシヤワー・
バス水栓へ適用することも可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案にあつては、ピスト
ン弁に設けた揺動防止用のOリングがシリンダ内
壁へ接合することによる接触摩擦抵抗により、ピ
ストン弁の揺動を防止することができ、従つて、
ピストン弁の揺動による騒音の発生がない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案に係るものであり、
第1図は切り換え動作途中の状態を示す切換弁の
縦断面図、第2図はシヤワー側へ切り換えた場合
の切換弁の縦断面図、第3図はバス側へ切り換え
た場合の切換弁の縦断面図、第4図はピストン弁
の拡大斜視図、第5図は同半断面図、第6図は他
の実施例を示すピストン弁の拡大斜視図、第7図
は一般的なシヤワー・バス水栓を示す一部断面正
面図、第8図乃至第12図は従来技術に係るもの
であり、第8図はシヤワー側へ切り換えた場合の
切換弁の縦断面図、第9図はバス側へ切り換えた
場合の切換弁の縦断面図、第10図は切り換え動
作途中の状態を示す切換弁の縦断面図、第11図
はピストン弁の拡大斜視図、第12図は同半断面
図である。 1a……水栓本体、32,52……ピストン
弁、8……切換ハンドル、14……スピンドル、
15……操作子、33……環状溝、12……シリ
ンダ、34,35……ランド、36,37……ポ
ート、40,41……止水用Oリング、42,4
3……揺動防止用Oリング、38,39……流
路、53……十文字溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水栓本体内に組み込まれたピストン弁を移動さ
    せることによりシヤワーとバスへ温水等の供給を
    切り換えるシヤワー・バス水栓において、ピスト
    ン弁の中央部に切換ハンドルと連結されたスピン
    ドルの操作子と係合する環状溝を形成してその両
    端側にシリンダ内壁と接合するランドを形成し、
    少なくとも一方側のランドに径方向のポートを穿
    設すると共に該ポートを挟んで止水用と揺動防止
    用のOリングを配設し、ポートを設けた方のピス
    トン弁の一端側から前記ポートへ連通する軸方向
    の流路を穿設し、また他方側のランドにはピスト
    ン弁の他端側から径方向の溝を設ける等して流路
    を形成すると共に該径方向溝等と前記環状溝との
    間に止水用のOリングを配設したことを特徴とす
    るシヤワー・バス水栓の切換弁。
JP12223185U 1985-08-08 1985-08-08 Expired JPH032777Y2 (ja)

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JP12223185U JPH032777Y2 (ja) 1985-08-08 1985-08-08

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JP12223185U JPH032777Y2 (ja) 1985-08-08 1985-08-08

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JPS6230067U JPS6230067U (ja) 1987-02-23
JPH032777Y2 true JPH032777Y2 (ja) 1991-01-24

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