JPH03277379A

JPH03277379A - 生体内拡張具

Info

Publication number: JPH03277379A
Application number: JP2077374A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiko Ozeki; 大関　和彦; Ryuta Sekine; 竜太関根; Isami Hirao; 平尾　勇実; Ryoichi Kono; 小納　良一; Yasuhiro Ueda; 康弘植田; Yousuke Yoshimoto; 羊介吉本; Yukio Sato; 由紀夫佐藤; Eiichi Fuse; 栄一布施; Noriyasu Aoki; 義安青木
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1990-03-27
Filing date: 1990-03-27
Publication date: 1991-12-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、例えば食道、胆管、血管や尿道等の生体管路
における狭窄部位に留置してその管路を拡張するための
拡張具を体腔内の所定部位に挿入して留置する拡張具　
　　　　　　に関する。

［従来の技術］一般に、食道、胆管、血管、尿道等の生体管路の狭窄部
位に挿入留置し、その管路を確保する生体内留置型ステ
ントが種々提案されている。その１例として実開昭６２
−８２０４１号公報のものが挙げられる。これは充分な
内腔空間を確保するために、その狭窄部位をダイレータ
やブジー等で充分に拡張した後、狭窄部位の内径よりも
大きな外径を有するステントを圧入するようにして使用
される。

しかしながら、このものにあっては狭窄部位へのステン
トの挿入、狭窄部位の拡張等が困難であり、その手技が
繁雑であった。さらに、狭窄部を拡張する速度が早いた
め、その拡張時に臓器に裂傷等の障害を与えたり、ステ
ントの挿入時に穿孔を起したりする危険性を有している
。このため、多大な注意を払ってその手技を行なわなけ
ればならなかった。

一方、その拡張や挿入の手技を簡単にするため、形状記
憶合金、形状記憶樹脂等を利用し、狭窄部位に挿入した
後、加熱によって自己拡張するステントが考えられてい
る（特開昭６２−２０１１６３号公報、特開昭６３−２
５７５７６号公報）。

しかし、この従来のものは挿入や拡張の手技が簡易なも
のとなるが、そのステントの拡張が加熱によってすみや
かに起きるため、生体の裂傷、穿孔等のおそれが完全に
解消されたものではない。

［発明が解決しようとする課題］そこで、高吸水性材料からなる拡張具できわめてゆっく
りと拡張するものが考えられた。しかし、この高吸水性
拡張具は吸水して所定の大きさまで拡張するまで長時間
かかるが、この間、内視鏡のチャンネルを通じて導入し
た把持鉗子で固定して待たなければならなくなる。

このようにして体腔内に留置固定するのでは患者の苦痛
が大きく、かつ術者の負担も大きくなるという事情があ
った。

本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的
とするところは、生体内の留置部位への挿入とその位置
での拡張作用を容易かつ確実に行うことができるととも
に、患者の苦痛と術者の負担を緩和できる生体内拡張具
を提供することにある。

［課題を解決するための手段］上記課題を解決するために本発明は、高吸水性材料で形
成され吸水することにより拡張する筒状の拡張具と、生
体内に挿入する挿入部本体を有し、この挿入部本体の挿
入側先端外周に上記拡張具を嵌め込む細径の嵌着部を有
する体腔内挿入具とを具備した生体内拡張具である。

［作用］しかして、挿入部本体の装着部に拡張具を嵌着して挿入
部本体とともに目的部位に導入し、その挿入部本体を利
用して拡張具を留置すると、その高吸水性材料で形成さ
れた拡張具が吸水してきわめてゆっくりと連続的に膨脹
して大きく拡張する。そして、長時間経過後に大きく拡
張した拡張具を残して挿入部本体を抜き取る。

［実施例コ第１図ないし第３図は本発明の第１の実施例を示すもの
である。この第１の実施例に係る拡張具体腔内挿入器具
は、生体内に挿入する長尺で柔軟性のある挿入部本体１
を有している。挿入部本体］は、シリコンゴム、ポリウ
レタン等の柔軟性を有する弾性材料により丸棒状に形成
されている。

挿入部本体］の先端部は、他の部分より小径に形成され
ている。そして、この小径部分は後述する筒状の拡張具
２を嵌め込んで装着する装着部３を形成している。

拡張具２は、高吸収性材料の高吸収性樹脂材料として、
例えばデンプン−ポリアクロニトリル加水分解物、デン
プン−ポリアクリル＃塩、カルボキシメチルセルロース
およびその誘導体、酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重
合体、ポリアクリル酸ソーダ架橋物等、具体的にはスミ
カゲルやアワアリッチ（商品名）等を、例えば、シリコ
ンエラスト、ウレタンエラストマ、塩化ビニールやエチ
レンビニルアルコール（ＥＶＡ）等の樹脂中に分散混合
したものである。そしてこれを筒状に成形したものであ
る。

そして、吸水しない状態では内外径とも小径な状態に収
縮しており、このため、装着部３に対して密に嵌着して
確実に保持される。なお、拡張具２は完全な筒状でなく
、一部切欠いた部分を設けてもよい。

そして、この拡張具体腔内挿入具を使用する場合は装着
部３に拡張具２を装着した第１図の状態で第２図で示す
ように挿入部本体１を生体管路４内に導入する。例えば
経口的挿入した内視鏡のチャンネルを通じて導入する。

また、生体管路４の途中に生じている狭窄部５にその拡
張具２が位置するまで挿入する。なお、この導入操作に
は内視鏡を使用しても内視鏡を使用ｌ、ないで直接に導
入してもよい。

このように狭窄部５に拡張具２が挿入されると、その拡
張具２は周囲の水分を吸収して膨潤することにより、ゆ
っくりと連続的に膨脹し、その内径および外径とも、第
３図で示すように大きくなり、狭窄部５を拡張する。し
かし、拡張具２はゆっくりと拡張して連続的に大きくな
るため、その狭窄部５を拡張する際の生体への刺激は小
さい。

このようにして拡張具２は狭窄部５に留置され、その狭
窄部５を拡張してその部分の内腔空間を確保する。

拡張具２が膨脹して狭窄部５に留置されると、その拡張
具２は挿入部本体１の装着部３から容易に離れることが
できる。挿入部本体１を引き抜いても拡張具２は狭窄部
５に留置されたまま残る。

また、上記拡張具２は高吸水性材料で形成され吸水する
ことにより大きくなるものであるから、これを生体の狭
窄部位５への挿入が容易であるとともに、挿入後は、緩
やかに自己拡張して生体への裂傷、穿孔等の損傷や刺激
を与えることなく、充分な内腔空間を確保する。また、
形状記憶材料よりなるものとは異なり、温度変化を受け
ても脱落するおそれがない。さらに、高吸水性材料の種
類、形状（大きさ）を適宜選定することで拡張の時間（
速さ）を容易にコントロールでき、使用する患部に対応
しての最適な拡張を行なうことができる。

第４図は本発明の第２の実施例を示すものである。この
実施例の挿入部本体１は装着部３を形成する先端部１ａ
より他の挿入部分１ｂが細く形成され、挿入部本体１の
可撓性を高めた。また、挿入部本体１内にはその全長に
わたり通路６が形成されており、通路６は挿入部本体１
の先端に形成した開ロアに連通している。そして、この
通路６および開ロアを通じて送液排液を行うことができ
るようになっている。また、拡張具２を嵌め込んで装着
する装着部３は拡張具２の周回溝によって形成されてい
る。したがって、その装着部３に収縮状態にある拡張具
２を確実に装着できる。また、挿入部本体１に通路６と
開ロアを有しているから、これを通じて生体管路４に挿
入部本体１を挿入した状態でも薬液等の送液や、体液等
の吸引等が可能であり、また、ガイドワイヤなどを挿入
することもできる。その他の構成や作用は上記第１の実
施例のものと同様である。

第５図はおよび第６図は本発明の第３の実施例を示すも
のである。この実施例では上記第１の実施例のものと同
様に挿入部本体１を全長にわたって等径に形成する。挿
入部本体１の先端部には第１の実施例のものと同様の装
着部３を形成する。

挿入部本体１には第２の実施例の場合と同様に通路６と
開ロアを設けている。さらに、この実施例では挿入部本
体１の外周には装着部３より基端側に位置してバルーン
８を設けである。このバルーン８には挿入部本体１に形
成した送液通路９に連通している。送液通路９の基端側
には図示しない注入用シリンジを連通し、バルーン８に
送液てきるようになっている。その他の構成や作用は上
記第１の実施例のものと同様である。

そして、この拡張具体腔内挿入具を使用する場合は装着
部３に拡張具２を装着した第５図の状態で挿入部本体１
を生体管路４内に導入し、第６図で示すように生体管路
４の途中に生じている狭窄部５にその拡張具２を位置さ
せる。この状態でバルーン８に送液してこれを膨脹させ
る。これによりバルーン８が生体管路４の内面に圧着し
て挿入部本体１を固定する。このため、周囲の水分を吸
水して拡張する拡張具２が充分に拡張するまで確実に保
持できる。膨潤途中で挿入部本体１が動くことを極力防
止する。そして、上述したと同様に拡張具２のは周囲の
水分を吸収して膨潤することにより、ゆっくりと連続的
に膨脹し、その内径および外径とも、第６図で示すよう
に大きくなり、狭窄部５を拡張する。

拡張具２が膨脹して狭窄部５に留置されると、その拡張
具２は挿入部本体１の装着部３から容品に離れることが
できる。バルーン８を収縮させて挿入部本体１を引き抜
き、膨脹した拡張具２は狭窄部５に留置されたまま残る
。

第７図はおよび第８図は本発明の第４の実施例を示すも
のである。この実施例では挿入部本体１の先端部の外周
に周回溝を形成して拡張具２を嵌め込んで装着する装着
部３を形成している。挿入部本体１には上記同様の機能
を有する通路６と開ロアを設けている。さらに、この実
施例では上記装着部３の表面に連通ずる送水路１０が挿
入部本体１に設けている。装着部３の表面に連通ずる送
水路１０の先端部は第８図で示すように３つに別れ、９
０度の角間隔で配設されている。

そして、装着部３に嵌め込んだ拡張具２を膨脹させると
き、その送水路１０を通じて送水することにより拡張具
２を内面から吸水させて膨脹させることができる。

なお、通路６に装着部３の表面を連通させる通路（図示
しない。）を設けてその通路６側から送水して拡張具２
に吸水させるようにしてもよい。

なお、本発明の拡張具としては、このドレナージチュー
ブ、食道プロステーセス（食道チューブ）、その他に血
管や尿道等の生体管路における狭窄部位に留置してその
管路を拡張するための生体管路拡張具に適用できる。も
ちろん、経皮的に導入するものであってもよい。また、
その拡張具本体の形態も挿入留置部位に合せて種々変更
可能なものである。

［発明の効果〕以上説明したように本発明は、生体内に挿入する長尺な
挿入部本体を有し、この挿入部本体の挿入側先端部外周
に、高吸水性材料で形成され吸水することにより大きく
なる筒状の拡張具を嵌め込んで装着する装着部を設けて
なる拡張具体腔内挿入具であるから、生体内の留置部位
への挿入とその位置での拡張作用を容易かつ確実に行う
ことができるとともに、患者の苦痛と術者の負担を緩和
できる。

【図面の簡単な説明】第１図ないし第３図は本発明の第１の実施例を示し、第
１図は拡張具体腔内挿入具の一部の断面図、第２図およ
び第３図はその使用状態の説明図である。第４図は本発
明の第２の実施例に係る拡張具体腔内挿入具の一部の断
面図である。第５図は本発明の第３の実施例に係る拡張
具体腔内挿入具の一部の断面図、第６図は同じくその使
用状態の説明図である。第７図は本発明の第４の実施例
に係る拡張具体腔内挿入具の一部の断面図、第８図は第
７図中Ａ−Ａ線に沿う断面図である。１・・・挿入部本体、２・・・拡張具、３・・・装着部
、４・・・生体管路。第図第２図第３図第４図第６図

Claims

【特許請求の範囲】

高吸水性材料で形成され吸水することにより拡張する筒
状の拡張具と、生体内に挿入する挿入部本体を有し、こ
の挿入部本体の挿入側先端外周に上記拡張具を嵌め込む
細径の嵌着部を有する体腔内挿入具とを具備したことを
特徴とする生体内拡張具。