JPH032745Y2 - - Google Patents

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JPH032745Y2
JPH032745Y2 JP1983195623U JP19562383U JPH032745Y2 JP H032745 Y2 JPH032745 Y2 JP H032745Y2 JP 1983195623 U JP1983195623 U JP 1983195623U JP 19562383 U JP19562383 U JP 19562383U JP H032745 Y2 JPH032745 Y2 JP H032745Y2
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piston rod
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voltage
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は油圧緩衝器に関する。
〔従来技術〕
中空のピストンロツドの側壁に貫通孔を穿設し
てピストンにより画成されるシリンダ内の2つの
液室間を連通する液体通路を形成すると共に、ピ
ストンロツドの中空部に通路調整部材を配置し、
この調整部材の回転位置を設定することにより上
記液室間を連通する液体通路の開度を調整して減
衰力特性を所望に可変設定し得るようにした従来
の油圧緩衝器(例えば特開昭58−50339号、特開
58−142047号)において、調整部材の回転位置の
設定を、油圧緩衝器の外部に配置されたモータ及
び制御回路で行なわんとすると、設置空間を多く
必要とし、また電源線、検出信号線、制御信号線
等を合わせて6本程度必要とする。特にこのよう
な油圧緩衝器を自動車の各車輪に対して設ける場
合には、広い空間を占有し、電源線、信号線の錯
綜が生じ、組み立て作業性が極めて悪い。
(考案の目的) 本考案は前記諸点に鑑みなされてものであり、
その目的とするところは、設置場所に対する占有
空間を小さくし得る上に、減衰力特性を所望に可
変設定し得、また電源線、信号線の本数を少なく
し得る油圧緩衝器を提供することにある。
(考案の構成) 本考案によれば前記目的は、シリンダ内を2つ
の液室に画成してシリンダ内に嵌装されたピスト
ンと、このピストンに連結されており、一端がシ
リンダ外に突出している中空ピストンロツドと、
両液室を連通すべくピストンロツドに設けられた
液体通路と、この液体通路の開度を調整すべくピ
ストンロツドの中空部に回転自在に設けられた調
整部材と、ピストンロツドの中空部に装着されて
おり、調整部材に調整動作を行なわせるように、
調整部材に連結された出力軸を有するモータと、
モータの出力軸に連結されると共に中空部内に回
転自在に配置され、回転方向に関してN極とS極
との二つの領域に画成され、N極を規定する中心
角がS極を規定する中心角と異なる円形マグネツ
トと、中空部に固定されると共にマグネツトの周
囲に複数設けられ、前記モータの出力軸が回動し
たときにマグネツトの磁束を検知してこの検知に
より振幅が前記磁束の量に比例する信号を出力す
る検出器と、中空部内に設けられ、検出器から出
力される信号のうち中心角が小であるマグネツト
の一方の極が検出器を通過する際に生じる信号に
よりモータの出力軸を回動停止制御する制御回路
と、一端が中空部外へ延び他端が制御回路へ接続
された電源線、信号線及びアース線とからなる油
圧緩衝器により達成される。
〔具体例〕
次に、図示した好ましい一具体例により本考案
を更に詳細に説明する。
第1図において、シリンダとしての内筒1は外
筒2内に装着されており、内筒1及び外筒2の一
端面にはキヤツプ3が固着されており、キヤツプ
3には取付環4が固着されている。内筒1及び外
筒2の他端面には、ロツドガイド5及びキヤツプ
6が夫々嵌装されており、ガイド5及びキヤツプ
6を貫通して中空のピストンロツド7が伸長して
いる。キヤツプ6内にはパツキン8がロツド7に
当接して設けられており、パツキン8は、リテー
ナ9を介してスプリング10によりキヤツプ6内
面及びロツド7周面に圧接されている。ロツド7
の先端には、中空の取付部材11を介してピスト
ン12が取り付けられており、ピストン12は内
筒1内の液室13を2つの液室14と15とに画
成している。ピストン12にはデイスク弁よりな
る一方向弁16及び17が設けられた通路18及
び19が穿設されており、一方向弁16及び17
並びに通路18及び19はピストン12のA又は
B方向の移動において減衰力を発生する。ロツド
7の中空部20には、油液漏出防止部材21が固
定的に嵌装されており、防止部材21の凹所22
には、軸心線23を中心としてC及びD方向に回
転可能に調整部材24が嵌装されている。調整部
材24の周壁には第4図に示すように切欠き25
が設けられており、取付部材11及び防止部材2
1の夫々には対向して貫通孔26及び27が穿設
されており、貫通孔27は油液の抵抗がないよう
な大なる孔であり、また孔26は部材21の周壁
の周りに多数穿いている。孔26,27及び取付
部材11の中空部28により室14と15とを連
通する液体通路29が形成されている。通路29
の開度は、調整部材24を軸心線23を中心とし
てC又はD方向に回転せしめて孔27に対する切
欠き25の位置を調整することにより、孔26が
いくつ孔27に連通するかによつて行ない得る。
調整部材24は防止部材21を回転自在に貫通す
る連結ピン30を介して円形マグネツトとしての
円柱状の永久磁石31に連結されている。永久磁
石31は回転方向に関してN極とS極との二つの
領域に画成され、N極を規定する中心角はS極を
規定する中心角と異なるように構成されている。
磁石31は一方の端面側において第3図に示すよ
うに120゜の扇形領域においてN極、240゜の領域に
おいてS極となるように形成されている。磁石3
1を回転自在に保持する一方、ロツド7の内面に
固定的に嵌装されたハウジング32には、いわゆ
るホールICからなるホール検出器33及び34
が120゜の間隔をもつて設けられており、検出器3
3,34及び磁石31により、ピン30の回転位
置、すなわち調整部材24の軸心線23を中心と
する回転位置を検出する。ハウジング32には一
対の支持部材35及び36を介してモータ37及
び制御電気回路基板38を収容する円筒状のハウ
ジング39が連結支持されており、モータ37の
出力軸として回転軸40の一端は減速歯車機構4
1を介して磁石31に連結されている。回転軸4
0の他端は、ハウジング39内に嵌着された支持
部材42に支持されており、支持部材42の一方
の面には、第5図に示すように、直径方向に伸び
る溝43が設けられており、溝43に基板38の
一端側が挿入されて基板38が保持されている。
ハウジング39の一端面には支持部材44が嵌装
されており、支持部材44の一端面には第6図に
示すように直径方向に伸びる溝45が設けられて
おり、溝45に基板38の他端側が挿入されて基
板38が保持されている。支持部材44の中央孔
46にはグロメツト47が取り付けられている。
第7図に示すように基板38上には、モータ37
に作動電流を供給するモータ駆動回路48及び車
輌のフレントパネル側に設けられる電気回路49
からの指示信号と検出器33,34からの検出信
号とによりモータ駆動回路48を制御する制御回
路50からなる制御電気回路51が形成されてい
る。回路51において、端子52は電源線53を
介して回路49の電源端子54に、端子55はア
ース線56を介して回路49のアース端子57
に、端子58は信号線59を介して信号端子60
に夫々接続されており、端子61及び62は検出
器33及び34のホール素子109及び110に
定電流を供給すべくリード線63及び64を介し
て検出器33及び34に接続されており、端子6
5及び66は夫々リード線67及び68を介して
検出器33及び34のスイツチング素子であるト
ランジスタ113及び114に接続されている。
回路51において、69〜78は抵抗、79〜8
2はダイオード、83,84はツエナダイオー
ド、85はトランジスタ、86,87は比較器で
あり、比較器86及び87によりいわゆるウイン
ドコンパレータが構成されており、端子58に供
給される基準電圧Eとこの基準電圧Eよりもダイ
オード80の電圧降下分ΔEだけ低い電圧(E−
ΔE)との間に、抵抗72の一端88の電圧Vが
設定されると、両比較器86及び87の出力は低
レベルとなり、一方、一端88の電圧Vが電圧E
よりも高い場合、及び一端88の電圧Vが電圧
(E−ΔE)より低い場合には、夫々比較器86及
び87の出力は高レベルとなる。ダイオード81
及び82は論理和回路を構成しており、比較器8
6及び87のいずれか少なくとも一方の出力が高
レベルとなるとこの論理和回路を介してトランジ
スタ85はオン状態に設定される。端子89及び
90はリード線91及び92を介してモータ37
に接続されている。電源線53、アース線56及
び信号線59は、グロメツト47及びロツド7の
一端に嵌着された蓋93の貫通孔94及び95に
挿通されて外部に導出されている。電気回路49
において、端子96及び97は夫々リード線98
及び99を介して車輌のバツテリー100に接続
されており、101〜104は抵抗、105,1
06はダイオード、107,108は操作スイツ
チであり、スイツチ107及び108は車輌の運
転者により操作し得るように車輌のフロントパネ
ルに取り付けられている。両スイツチ107及び
108がオフ状態に設定されていると、端子60
には最も高い電圧E1が出力され、スイツチ10
7がオン状態、スイツチ108がオフ状態に設定
されていると、端子60には電圧(E1−ΔE)よ
り低い電圧E2が出力され、スイツチ108がオ
ン状態に設定されていると、スイツチ107のオ
ン・オフ状態にかかわらず、端子60には電圧
(E2−ΔE)よりも低い電圧E3が出力される。こ
れら電圧E1,E2及びE3は基準電圧Eとして回路
51に供給される。ホール検出器33及び34は
夫々、検出器としてのホール素子109,11
0、ダイオード111,112,117,118
及びトランジスタ113,114からなる。これ
らのホール素子は、モータ37が回動したときに
永久磁石31の磁束を検知してこの検知により振
幅か前記磁束の量に比例する信号を出力する。磁
石31がC方向に回転されると、各回転角θにお
いてホール素子109からは曲線115で示され
る電圧Pが、ホール素子110からは曲線116
で示される電圧Pが夫々発生される結果、トラン
ジスタ113及び114のオン・オフのスレツシ
ヨルドレベルがダイオード117及び118等で
適当に調節されているため、トランジスタ113
は角度θ=60゜付近のみでオン状態に設定される
一方、トランジスタ114は角度θ=180゜付近の
みでオン状態に設定される。トランジスタ113
がオン状態であつてトランジスタ114がオフ状
態である際(θ=60゜付近)には、一端88の電
圧Vが電圧V2(但しE2>V2>E2−ΔE)となり、
トランジスタ114がオン状態の際(θ=180付
近)には、トランジスタ113のオン・オフ状態
にかかわらず、一端88の電圧Vが電圧V3(但し
E3>V3>E3−ΔE)となり、両トランジスタ11
3及び114がオフ状態の際には、一端88の電
圧Vが電圧V1(但しE1>V1>E1−ΔE)となるよ
うに抵抗69〜73の値が設定されいると共にダ
イオード79が図示の如く設けられている。また
調整部材24により通路29が、調整部材24の
回転角度θ=60゜付近で完全に閉塞され、回転角
度θ=180゜付近で完全に開放され、その他の回転
角度では完全閉塞と完全開放との間になるよう
に、調整部材24の切欠き25の大きさ及び切欠
き25と孔27との位置関係が設定されている。
キヤツプ3にはオリフイスとしての溝119が設
けられており、溝119を介して液室15は、内
筒1と外筒2とにより形成された環状室120と
連通されており、室120の上方部には低圧の不
活性ガス121が封入されており、室120の残
部と液室14,15とには油液122が封入され
ている。ロツドガイド5の外周面には溝123が
形成されており、液室14の上方に溜るガスは、
ロツドガイド5の内周面とロツド7との間の間隙
で形成される環状通路124、リテーナ9に設け
られた一方向弁125及び溝123を介して室1
20の上方部にもどされる。126はシールリン
グである。本具体例では、検出器から出力される
信号のうち中心角が小であるマグネツトの一方の
極が検出器を通過する際に生じる信号によりモー
タの出力軸を回動停止制御する制御回路はダイオ
ード111,112,117,118、トランジ
スタ113,114及び制御電気回路51とから
具体化される。
このように構成される油圧緩衝器150は、回
路51が形成された基板38とモータ37とを収
容したハウジング39、減速歯車機構41及び防
止部材21等第9図に示した組立体151が予め
組み立てられ、この組立体151がロツド7の中
空部20に挿入されて製造される。また、このよ
うに製造された油圧緩衝器150は、第10図に
示すように、車輌152の前後輪153〜156
の車軸と車体157との間に装着される。各油圧
緩衝器150から導き出される電源線53、アー
ス線56及び信号線59は夫々並列に接続されて
車輌152のフロントパネルの電気回路49に導
かれている。次に動作を説明すると、運転者によ
り両スイツチ107及び108がオフ状態にされ
ると、すなわち油圧緩衝器150の減衰力特性、
換言すればピストン12のA,B方向の移動速度
Sと減衰力Fとの関係が曲線200で示すような
中間値となることが運転者により指定されると、
端子58には基準電圧Eとして電圧E1が供給さ
れる結果、一端88に電圧V1が供給されていな
い限りトランジスタ85はオン状態に設定されモ
ータ37に電流が供給され、モータ37の作動に
より減速歯車機構41を介して磁石31、調整部
材24が軸心線23を中心としてC方向に回転さ
れる。磁石31のC方向の回転において、磁石3
1の磁束に感応するホール素子、109,110
により両トランジスタ113及び114がオフ状
態となる回転位置に磁石31がもたらされると、
一端88の電圧Vが電圧V1となる結果、トラン
ジスタ85はオフ状態に設定され、モータ37へ
の電流の供給が停止され磁石31、調整部材24
のC方向の回転が停止される。この停止位置で
は、通路29が全開と全閉との間の状態になるよ
うに調整部材24の切欠き25が孔27に対して
設定される結果、油圧緩衝器150では、緩衝動
作において、通路29を介する液室14に対する
液室15の油液の流出入が生じ、この油液の流出
入の程度は、通路29が全開された場合と比較し
て少なく、通路29が全閉された場合と比較して
大きくなる。従つて油圧緩衝器150は通路29
の油液の流出入に若干影響されて通路29が全開
閉された場合と比較して曲線200で示すような
中間の減衰力を生ぜしめる状態に設定される。次
に運転者によりスイツチ107がオン状態、スイ
ツチ108がオフ状態に設定されると、すなわち
油圧緩衝器150の減衰力特性が曲線201で示
すような大きい値となることが運転者により指定
されると、端子58には基準電圧Eとして電圧
E2が供給される結果、一端88に電圧V2が供給
されない限りトランジスタ85はオン状態に設定
されモータ37は作動され磁石31、調整部材2
4はC方向に回転される。磁石31のC方向の回
転において、トランジスタ113がオン状態とな
りトランジスタ114がオフ状態となる回転位置
に磁石31がもたらされると、一端88の電圧V
が電圧V2となる結果、トランジスタ85はオフ
状態に設定されモータ37は作動停止され磁石3
1、調整部材24のC方向の回転が停止される。
この停止位置では通路29が全閉状態になるよう
に、調整部材24の切欠き25が孔27に対して
設定される結果、油圧緩衝器150では、緩衝動
作において、通路29を介しる液室14に対する
液室15の油液の流出入が生じなく、従つて油圧
緩衝器150は、曲線201で示すように、ピス
トン12のA,B方向の移動で通路18,19、
弁16,17及び溝119を介する油液の流れに
基づく比較的大きな減衰力を生ぜしめる状態に設
定される。一方、スイツチ108がオン状態に設
定されて油圧緩衝器150の減衰力特性が曲線2
02で示すような小さい値となることが運転者に
より指定されると、端子58には基準電圧Eとし
て電圧E3が供給される結果、一端88に電圧V3
が供給されない限りモータ37が作動され調整部
材24はC方向に回転され、磁石31のC方向の
回転でもつてトランジスタ114がオフ状態とな
る回転位置に磁石31がもたらされると、一端8
8の電圧Vが電圧V3となり、モータ37の停止
と共に調整部材24のC方向の回転が停止され
る。この停止位置では通路29が全開状態になる
ように、調整部材24の切欠き25が孔27に対
して設定される結果、油圧緩衝器150では、緩
衝動作において、通路29を介する液室14に対
する液室15の油液の流出入が最も多く生じ、従
つて油圧緩衝器150は他と比較して小さな減衰
力を生じせしめる状態に設定される。
ところで、車両152に設けられるフロントパ
ネル側の電気回路49及び基板38に形成される
制御電気回路51を第12図に示すように構成し
てもよい。第12図において、第7図に示す素子
と同様に機能するものは同符号をもつて示す。以
下第12図において、電気回路49のスイツチ1
60の一方の接点161は端子96に、他方の接
点162は端子97に、可動接片163は端子5
4に夫々接続されており、スイツチ164の一方
の接点165は端子96に、他方の接点166は
端子97に、可動接片167は端子60に夫々接
続されており、制御電気回路51の排他的論理和
回路168の一方の入力端は抵抗169を介して
ダイオード170及び171のカソード側と端子
65とに接続されており、他方の入力は端子58
とダイオード171のアノード側とに接続されて
おり、排他的論理和回路172の一方の入力端は
抵抗173を介してダイオード170及び171
のカソード側と端子66とに接続されており、他
方の入力端は端子52とダイオード170のアノ
ード側とに接続されている。回路168と172
との夫々の出力端は論理和回路174に接続され
ており、回路174の出力端はトランジスタ85
に接続されている。本具体例では、検出器から出
力される信号のうち中心角が小であるマグネツト
の一方の極が検出器を通過する際に生じる信号に
よりモータの出力軸を回動停止制御する制御回路
は、ダイオード111,112,117,11
8、トランジスタ113,114及び制御電気回
路51とから具体化される。
第12図に示すように構成された場合の動作を
説明すると、運転者により接片163が接点16
1に、接片167が接点165に夫々接触するよ
うに、スイツチ160及び164が操作される
と、端子52及び58に夫々接続された回路16
8及び172の一方の入力端は論理1に設定され
る結果、回路168及び172の夫々の他方の入
力端に論理1が供給されない限りは、回路74の
出力は論理1となり、トランジスタ85はオン状
態に設定されモータ37は回転される。モータ3
7の回転による磁石31の回転で両トランジスタ
113及び114がオフ状態に設定される回転位
置に磁石31がもたらされると、抵抗169及び
173により夫々クランプされた回路168及び
172の他方の入力端が夫々論理1となる結果、
トランジスタ85はオフ状態となり、油圧緩衝器
150は曲線200で示される中間の減衰力を生
ぜしめる状態に設定される。次にスイツチ160
はそのままの状態で接片167が接点166に接
触するようにスイツチ164が運転者により操作
されると、端子58に接続された回路168の入
力端が論理0となる結果、トランジスタ113が
オン状態であつてトランジスタ114がオフ状態
とならない限りはトランジスタ85はオン状態に
設定され、モータ37は作動され調整部材24は
回転される。磁石31の回転でトランジスタ11
3がオン状態であつてトランジスタ114がオフ
状態になる回転位置に磁石31が設定されると、
トランジスタ85はオフ状態に設定されて、油圧
緩衝器150は曲線201で示すような大きな減
衰力を生ぜしめる状態に設定される。一方、接片
163が接点162に、接片167が接点165
に夫々接触するように運転者によりスイツチ16
0及び164が操作されると、トランジスタ11
3がオフ状態に、トランジスタ114がオン状態
となるまで磁石31及び調整部材24は回転さ
れ、油圧緩衝器150は曲線202で示す小さな
減衰力を生ぜしめる状態に設定される。
〔考案の効果〕
前記の如く、本考案によれば、液体通路の開度
を調整する調整部材の作動装置をピストンロツド
内に収容するため、車輌内に対する占有空間を小
さくし得、減衰特性の可変なコンパクトな油圧緩
衝器を提供し得る。加えて、制御電気回路をもピ
ストンロツド内に収容し得るため、配線本数を極
めて少なくし得、組み立て作業性を向上させるこ
とができる上、故障を少なくし得る。
また、本考案において、N,S極のうち一方の
極を規定する中心角が他方の極を規定する中心角
と異なつて形成されており、振幅が検出磁束量に
比例する信号を検出器が出力し、検出器から出力
される信号のうち中心角が小であるマグネツトの
一方の極が検出器を通過する際に生じる信号によ
り制御回路がモータの出力軸を回動停止するた
め、検出器に生起される電気信号の振幅を、マグ
ネツトの一回転の1/2以下の狭い領域で最大値か
ら0まで変化させることができる。従つて、特定
の減衰力(具体例では大きい減衰力及び小さい減
衰力)から通常の減衰力(具体例では中間の減衰
力)への移行時間を、通常の減衰力から特定の減
衰力への移行時間に対して短かくし得、通常の減
衰力を迅速に得ることができ、減衰力設定のフイ
ーリングを所望になし得る。
即ち本考案による油圧緩衝器の減衰力変化に対
する応答性は、N極を規定する中心角とS極を規
定する中心角とを等しくした場合に較べて優れて
いるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による好ましい一具体例の断面
図、第2図は第1図に示す−線断面図、第3
図は第1図に示す−線断面図、第4図は第1
図に示す調整部材の斜視図、第5図及び第6図は
夫々第1図に示す支持部材の斜視図、第7図は第
1図に示す具体例の電気回路図、第8図は第1図
に示すホール検出器の動作説明図、第9図は第1
図に示すモータ、調整部材等の組立説明図、第1
0図は第1図に示す具体例を車輌に適用する場合
の説明図、第11図は第1図に示す具体例の動作
説明図、第12図は第7図に示す電気回路の変形
例の説明図である。 1……内筒、7……ピストンロツド、12……
ピストン、24……調整部材、37……モータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内を2つの液室に画成してシリンダ内
    に嵌装されたピストンと、このピストンに連結さ
    れており、一端がシリンダ外に突出している中空
    ピストンロツドと、両液室を連通すべくピストン
    ロツドに設けられた液体通路と、この液体通路の
    開度を調整すべくピストンロツドの中空部に回転
    自在に設けられた調整部材と、ピストンロツドの
    中空部に装着されており、調整部材に調整動作を
    行なわせるように、調整部材に連結された出力軸
    を有するモータと、モータの出力軸に連結されて
    いると共に中空部内に回転自在に配置され、回転
    方向に関してN極とS極との二つの領域に画成さ
    れ、N極を規定する中心角がS極を規定する中心
    角と異なる円形マグネツトと、中空部に固定され
    ると共にマグネツトの周囲に複数設けられ、前記
    モータの出力軸が回動したときにマグネツトの磁
    束を検知してこの検知により振幅が前記磁束の量
    に比例する信号を出力する検出器と、中空部内に
    設けられ、検出器から出力される信号のうち中心
    角が小であるマグネツトの一方の極が検出器を通
    過する際に生じる信号によりモータの出力軸を回
    動停止制御する制御回路と、一端が中空部外へ延
    び他端が制御回路へ接続された電源線、信号線及
    びアース線とからなる油圧緩衝器。
JP19562383U 1983-12-20 1983-12-20 油圧緩衝器 Granted JPS60102540U (ja)

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JPS58142047A (ja) * 1982-02-13 1983-08-23 Atsugi Motor Parts Co Ltd 液圧緩衝器

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